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音響機器共用 IC
発行年月 : 2004年 4月 SDC00056AJB 1
AN12941Aノートパソコン用オーディオパワー IC
■ 概 要AN12941A は,8 Ω で 1 W/4 Ω で 2 W のス
テレオスピーカ用アンプ IC です。スピーカのビビリや音割れ防止のため AGC 回路を内蔵しています。また,省電力化のため,入力信
号自動検出により,無信号時は自動的にパワ
ーセーブできる機能を内蔵しています。
■ 特 長 スピーカアンプは 1 W × 2-ch : 8 Ω,VCC = 5 V または 2 W × 2-ch : 4 Ω,VCC = 5 V AGC 回路内蔵 過大入力時 AGC が動作し,スピーカのビビリや音割れを防止 (AGC ON/OFF スイッチ付き ) 自動パワーセーブ機能内蔵 信号入力を検出して,パワーセーブを自動的に ON/OFF ( 自動パワーセーブ ON/OFFスイッチ付き ) 動作電源電圧 VCC 3.0 V ∼ 5.5 V/VCC_SP 3.0 V ∼ 5.5 V
■ 用 途 ノートパソコン,スピーカ付き LCD モニタ
■ ブロック図
スタンバイスイッチ
メイン信号スイッチ
信号自動検出スイッチ
SPパワーセーブスイッチ
AG
Cスイッチ
AG
C O
Nレベルスイッチ
4 Ω
~ 8
Ω
AGC
スピーカアンプ
信号検出感度調整スイッチ
AGC
入力
1
入力
2
入力
3
入力
4
L R
ミックス回路 信号検出
自動パワーセーブ
14.00±0.10
0.20±0.05(0.25)
(1.00)
0° to 8°
0.50±0.10
0.1
5±0
.05
Seating plane Seating plane
(6.90)
(5.45)
56 29
281
(2.2
5)
(3.7
0)
6.1
0±0
.10
0.1
0±
0.1
0
8.1
0±0
.20
1.2
0 m
ax.
(1.0
0)0.50
M0.10
0.10
斜線部、樹脂バリなしエリア
Unit : mm
HSOP056-P-0300A ( 鉛フリー )
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
2 SDC00056AJB
■ 応用回路例
2829 10 µF VCC _SP
VCC _SP
VCC _SP
+14 dB
電源 5 V 電源 3.3 V
10 µF
VCC _SP+14 dB
26
27
PowerSave
−16
dBV
−16
dBV
+4 dBVR-ch. SP out4 Ω ∼ 16 Ω
−2 dBV
−2 dBV
31
30
33
32+4 dBv
L-ch. SP out4 Ω ∼ 16 Ω
−2 dBV
−2 dBV
35
34
SP saveON/OFF
SaveCTL
SP GND
+14 dB
38
37
36 Control
GND 10 kΩ
390.47 µF
Mute
Signal Det.
Mute
10 kΩ
22
23
24
25
47 kΩSP GND
自動検出出力
+14 dB
19
20
21
0.047 µF
4.7 µFVREF (SP)
AGCON/OFF
GND
16
17
41
40
0.47 µF
Det.信号自動検出機能ON/OFF
0 dB
0 dB
−16
dBV
−16
dBV
42
0.47 µF
1 µF 100 kΩ
GND+9 dB
46
45
44
43
0.47 µF
HP amp. L-ch.
HP out L-ch.
+3 dB−16 dBV−16 dBV
10
11
12
15GND+9 dB
+3 dB
0 dB
−16 dBV−16 dBV
7
8
9
50
49
48
47
VREF
SignalON/OFF
音量調整ボリューム
0 dB0 dB
0 dB
2.4 V
−22 dBV−28 dBV
VREF
10 kΩ
20 kΩ
0.47 µF
HP amp. R-ch.
HP out R-ch.
音量調整ボリューム
−22 dBV−28 dBV
−22 dBV−28 dBV
VREF 20 kΩ
0.47 µF
0.47 µF
1 µFSPゲイン"H"/"L"切換
from PCカード
R-ch. in
Signal ON/OFF
STB
−16 dBV−22 dBV
−16 dBV−22 dBV
1
2
3
4
5
10 µF
REG
VCC
−22 dBV−28 dBV
Standby−6 dB
−22 dBV−28 dBV
56
55
0.47 µFBeep
−6 dB
−6 dB
−22 dBV−28 dBV
−22 dBV−28 dBV
54
53
0.47 µF
0.47 µF
4.7 µFfrom モデム
from beep
−6 dB
−16 dBV−22 dBV
−16 dBV−22 dBV
VREF −22 dBV−28 dBV
L-ch. in −16 dBV−22 dBV
0.47 µF
52
51
−6 dB
13
14
+3 dB +3 dB
0.47 µF
AGCAGC
18
6
AGC ONLebel change
8 8保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 3
■ 端子説明
Pin No. 説明 Pin No. 説明
1 VCC 29 VCC_SP L-ch.
2 SP ゲイン High/Low 切換 30 SP アンプ逆相出力 L-ch.
3 REG リップル除去 C 端子 31 SP アンプ逆相出力 L-ch.
4 PC カード用入力端子 32 SP アンプ正相出力 L-ch.
5 スタンバイ ON/OFF 切換 33 SP アンプ正相出力 L-ch.
6 R-ch. 入力端子 34 GND_SP L-ch.
7 メイン信号 ON/OFF 切換 35 SP パワーセーブ ON/OFF 切換
8 ボリューム接続用 VREF 端子 R-ch. 36 AGC ON レベル切換
9 音声 Mix アンプ R-ch. 37 GND
10 ボリューム調整信号入力 R-ch. 38 信号自動検出系アンプ入力端子 R-ch.
11 HP アンプ用出力端子 R-ch. 39 信号自動検出系 Mix アンプ出力端子 R-ch.
12 アラーム Mix アンプ負帰還 R-ch. 40 AGC 用検波端子
13 アラーム Mix アンプ出力 R-ch. 41 SP アンプ入力 L-ch.
14 AGC 出力 R-ch. 42 GND
15 GND 43 AGC 出力 L-ch.
16 SP アンプ入力 R-ch. 44 アラーム Mix アンプ出力 L-ch.
17 信号自動検出機能 ON/OFF 切換 45 アラーム Mix アンプ負帰還 L-ch.
18 AGC ON/OFF 切換 46 HP アンプ用出力端子 L-ch.
19 VREF_SP 47 ボリューム調整信号入力 L-ch.
20 GND 48 音声 Mix アンプ出力 L-ch.
21 信号自動検出, 検波端子 49 AGC レベル調整用 電圧出力
22 信号自動検出, 判別結果出力 50 信号自動検出系アンプ入力端子 L-ch.
23 GND_SP R-ch. 51 信号自動検出系 Mix アンプ出力端子 L-ch.
24 SP アンプ正相出力 R-ch. 52 L-ch. 入力端子
25 SP アンプ正相出力 R-ch. 53 VREF26 SP アンプ逆相出力 R-ch. 54 モデム用入力端子
27 SP アンプ逆相出力 R-ch. 55 GND
28 VCC_SP R-ch. 56 Beep 信号入力端子
注 ) SP : スピーカの略号 HP : ヘッドフォンの略号 REG : レギュレータ (Regulator)
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
4 SDC00056AJB
■ 絶対最大定格
項目 記号 定格 単位
電源電圧 *1 VCC 5.75 V
VCC_SP 5.75
電源電流 ICC A
許容損失 *2 PD 517 mW
動作周囲温度 *3 Topr −20 ∼ +75 °C
保存温度 *3 Tstg −55 ∼ +150 °C
動作周囲気圧 Popr 1.013 × 105 ± 0.61 × 105 Pa
動作定加速度 Gopr 9 810 m/s2
動作衝撃度 Sopr 4 900 m/s2
注 ) *1 : 絶対最大定格,許容損失を超えない範囲で使用した場合を示す。 *2 : Ta = 75°C,4層基板実装状態で,放熱部もはんだ付けされた状態での許容損失を示す。 (■ アプリケーションノート,7. HSOP056-P-0300A パッケージの許容損失参照 ) *3 : 保存温度および動作周囲温度の項目以外はすべて Ta = 25°C とする。
■ 推奨動作範囲
項目 記号 範囲 単位
電源電圧 VCC 3.0 ∼ 5.5 V
VCC_SP* 3.0 ∼ 5.5
注 ) * : 絶対最大定格,許容損失を超えない範囲で使用した場合を示す。
■ 電気的特性 VCC = 3.3 V, VCC_SP = 5.0 V注 ) * : 特に規定のないかぎり周囲温度は 25°C ± 2°C
項目 記号 条件 最小 標準 最大 単位
回路電流
無信号時回路電流 1A VCC IVCCA VCC = 3.3 V,自動判別 = ON 時 4.4 8.7 13.0 mA
無信号時回路電流 2A VCC_SP IVCCSA VCC = 3.3 V,自動判別 = ON 時 400 600 µA
無信号時回路電流 1B VCC IVCCB VCC = 3.3 V ,Power save = OFF 4.8 9.5 14.2 mA
無信号時回路電流 2B VCC_SP IVCCSB VCC = 3.3 V ,Power save = OFF 8.1 16.2 mA
無信号時回路電流 1C VCC IVCCC VCC = 3.3 V ,Power save = OFF 4.1 8.1 12.1 mA
無信号時回路電流 2C VCC_SP IVCCSC VCC = 3.3 V ,Power save = OFF 400 600 µA
無信号時回路電流 1D VCC IVCCD VCC = 3.3 V スタンバイ時 10 50 µA
無信号時回路電流 2D VCC_SP IVCCSD VCC = 3.3 V スタンバイ時 10 50 µA
スピーカアンプ (Pin52, Pin6 → Pin24 − Pin27, Pin33 − Pin30)
音声出力レベル L-ch. VOSPL VIN = −22 dBV,1 kHz,RL = 8 Ω 2.0 4.0 6.0 dBV
音声出力レベル R-ch. VOSPR VIN = −22 dBV,1 kHz,RL = 8 Ω 2.0 4.0 6.0 dBV
音声出力歪率 L-ch. THSPL VIN = −22 dBV,1 kHz,RL = 8 Ω, THD5次まで
0.04 0.5 %
音声出力歪率 R-ch. THSPR VIN = −22 dBV,1 kHz,RL = 8 Ω, THD5次まで
0.04 0.5 %
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 5
■ 電気的特性 ( つづき ) VCC = 3.3 V, VCC_SP = 5.0 V注 ) * : 特に規定のないかぎり周囲温度は 25°C ± 2°C
項目 記号 条件 最小 標準 最大 単位
スピーカアンプ ( つづき ) (Pin52, Pin6 → Pin24 − Pin27, Pin33 − Pin30)
音声出力雑音 L-ch. VNSPL 入力無信号,RL = 8 ΩA カーブフィルタ
−65 −62 dBV
音声出力雑音 R-ch. VNSPR 入力無信号,RL = 8 ΩA カーブフィルタ
−74 −68 dBV
最大出力電力 L-ch. VM8SPL VIN = 1 kHz,at THD = 10%,RL = 8 Ω,THD5次まで at AGC = OFF
0.7 1.0 W
最大出力電力 R-ch. VM8SPR VIN = 1 kHz,at THD = 10%,RL = 8 Ω,THD5次まで at AGC = OFF
0.7 1.0 W
最大出力電力 L-ch. VM4SPL VIN = 1 kHz,at THD = 10%,RL = 4 Ω,THD5次まで at AGC = OFF
2.0 W
最大出力電力 R-ch. VM4SPR VIN = 1 kHz,at THD = 10%,RL = 4 Ω,THD5次まで at AGC = OFF
2.0 W
クロストーク R-ch. → L-ch. VCTSPL VIN = −22 dBV,1 kHz,RL = 8 ΩA カーブフィルタ
64 68 dB
クロストーク L-ch. → R-ch. VCTSPR VIN = −22 dBV,1 kHz,RL = 8 ΩA カーブフィルタ
64 68 dB
AGC 出力レベル VAGSPLVAGSPR
VIN = −6 dBV,1 kHz,RL = 8 ΩA カーブフィルタ
5.5 7.0 8.5 dBV
Mix アンプ特性1 (Pin4, Pin54, Pin56 → Pin46, Pin11)
Beep Mix 音声出力 L-ch., R-ch. VBESPLVBESPR
VIN = −10 dBV,1 kHz,Pin56入力 −17 −16 −15 dBV
モデム Mix 音声出力 L-ch., R-ch.
VMDSPLVMDSPR
VIN = −10 dBV,1 kHz,Pin54入力 −17 −16 −15 dBV
PC カード Mix 音声出力 L-ch., R-ch.
VPCSPLVPCSPR
VIN = −10 dBV,1 kHz,Pin4入力 −17 −16 −15 dBV
各入力 Pin 最大入力レベル VIN = 1 kHz,THD = 1% 時の VIN 0.6 V[rms]
ヘッドホン用アンプ 最大出力
VHPMALVHPMAR
VIN = 1 kHz,THD = 1% 時の VIN 0.3 V[rms]
Mix アンプ特性 2 (Pin56, Pin54, Pin52, Pin4, Pin6 → Pin44, Pin13)
信号 OFF 時クロストーク L-ch., R-ch.
VOFSPLVOFSPR
VIN = −16 dBV,1 kHzPin4, 6, 52, 54, 56 : Input
−81 −75 dBV
信号検出系特性 (Pin52, Pin6, Pin54, Pin56, Pin4 → Pin51, Pin39)
プリアンプ出力 L-ch. 入力時 VSDTL VIN = −46 dBV,1 kHz −22 −20 −18 dBV
プリアンプ出力 R-ch. 入力時 VSDTR VIN = −46 dBV,1 kHz −22 −20 −18 dBV
プリアンプ出力 Beep 入力時 VSDTBE VIN = −46 dBV,1 kHz −22 −20 −18 dBV
プリアンプ出力
モデム入力時
VSDTMD VIN = −46 dBV,1 kHz −22 −20 −18 dBV
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
6 SDC00056AJB
■ 電気的特性 ( つづき ) VCC = 3.3 V, VCC_SP = 5.0 V注 ) * : 特に規定のないかぎり周囲温度は 25°C ± 2°C
項目 記号 条件 最小 標準 最大 単位
信号検出系特性 ( つづき ) (Pin52, Pin6, Pin54, Pin56, Pin2, Pin4 → Pin50)
プリアンプ出力
PC カード入力時VSDTPC VIN = −46 dBV,1 kHz −22 −20 −18 dBV
High 感度検出しきい値 1
VSDTTH VIN = 1 kHz −65 −60 −55 dBV
判別出力 High レベル VSDTHI VIN = 1 kHz 2.3 3.3 V
判別出力 Low レベル VSDTLO VIN = 1 kHz 0.1 1.0 V
各種保持電圧
Entry Signal ON/OFFON 保持電圧
V7H 2.0 5.0 V
Entry Signal ON/OFFOFF 保持電圧
V7L 0.0 0.8 V
AGC ON/OFFON 保持電圧
V18H 2.0 5.0 V
AGC ON/OFFOFF 保持電圧
V18L 0.0 0.8 V
信号自動検出機能
ON 保持電圧V17H 2.0 5.0 V
信号自動検出機能
OFF 保持電圧V17L 0.0 0.8 V
Sandby ON/OFFOFF 保持電圧
V5H 2.0 5.0 V
Sandby ON/OFFON 保持電圧
V5L 0.0 0.8 V
SP amp. power save ON/OFFOFF 保持電圧
V35H 2.0 5.0 V
SP amp. power save ON/OFFON 保持電圧
V35L 0.0 0.8 V
SP ゲイン High/Low 切換+6 dB/0 dB+6 dB 保持電圧
V2H 2.0 5.0 V
SP ゲイン High/Low 切換+6 dB/0 dB0 dB 保持電圧
V2L 0.0 0.8 V
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 7
■ コントロール端子 モード表
Pin No. Pin の名称Pin の電圧
備考Low High
7 入力信号 ON/OFF 信号 OFF 信号 ON
18 AGC ON/OFF AGC OFF AGC ON
17 信号自動検出機能 自動判別 OFF 自動判別 ON
5 Standby ON/OFF STB ON STB OFF
35 SP power save ON/OFF Save ON(SP OFF)
Save OFF(SP ON)
Pin35によるパワーセーブは自動検出より優先する。
2 SP ゲイン High/Low 切換 0 dB +6 dB ゲイン差は約 6 dB
Pin No. Pin の名称Pin の電圧
0.5 V ∼ 1.5 V
36 AGC = ON 時 ON レベル切換 ON レベル −3 dB ∼ +3 dB
注 ) * : 制御電圧の保持範囲は,ページ 6 に記載
■ 端子等価回路
Pin No. 等価回路 説明 波形・電圧
28,29
VCC_SP : スピーカアンプ専用の電源端子
です。
Pin28は R-ch. 用 Pin29は L-ch. 用 大電流が流れるため,P 板パターン上で,他の電源 Pin への VCCラインと分けることが望ましい。
DC 5 V
24,25,26,27
30,31,32,33
3.6 kΩ
18 kΩ
Pin31 32 25 26
Pin30 33 24 27
VCC_SP(5.0 V)
スピーカ出力 : スピーカアンプの出力端子
です。BTL 出力になっています。L-ch. 正相出力 Pin : 32, 33L-ch. 逆相出力 Pin : 30, 31R-ch. 正相出力 Pin : 24, 25R-ch. 逆相出力 Pin : 26, 27 最大出力時の配線抵抗による
電圧ロスを低減するため,出力
を 2端子にしています。またスピーカアンプのパワーセー
ブ時も DC 電圧は保持されます。出力インピーダンス = 10 Ω以下
DC 2.2 VAC 4 dBVPin32, 33Pin24, 25正相
Pin30, 31Pin26, 27逆相
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
8 SDC00056AJB
■ 端子等価回路 ( つづき )
Pin No. 等価回路 説明 波形・電圧
23,34
GND : スピーカアンプ用の GND です。 Pin23は R-ch. 用 Pin34は L-ch. 用 大電流が流れるため,他の
GND ラインとパターンを分けることが望ましい。また IC 内の基板電位とは接続されていません。
DC 0 V
222245 kΩ
音声信号自動検出,判別出力 : 音声信号自動検出回路の判別結
果を出力します。
出力形式は,NPN トランジスタの Open コレクタ出力形式です。したがって,外付抵抗
(10 kΩ以上 ) で電源にプルアップして使用します。
信号あり : 出力 High 信号なし : 出力 Low
Open コレクタ出力電流能力 100 µA 以上
信号なし
DC 0 V信号あり
DC 3.3 V
21
21
VREG (3.0 V)
90 Ω
90 kΩ
音声信号自動検出,検波端子 : ピーク検波用コンデンサを接続
します。
音声信号自動検出回路の音声信
号を両波整流した後にピーク検波
を行う回路です。
容量値を変えることにより,信
号ありからなしへの移行時にパワ
ーセーブがかかるまでの時間を変
更できます。
無信号時 : 定電流源 有信号時 : エミッタホロア出力インピーダンス = 約 200 Ω
信号なし
DC 0 V信号あり
DC 2 V
15,20,37,42,55
GND : 信号系の GND 端子です。 IC の基板電位に接続されています。
Pin15,Pin42は,IC のリードフレームと接続しています。
DC 0 V保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 9
■ 端子等価回路 ( つづき )
Pin No. 等価回路 説明 波形・電圧
19
19133 kΩ
137 kΩ
VCC_SP(5.0 V)
VREF_SP : スピーカ出力の DC バイアスを決定するための基準電圧端子で
す。
リップル除去のためにコンデン
サを接続します。
入力インピーダンス = 約 60 kΩ
DC 2.2 V
17
1745 kΩ
9 kΩ
27 kΩ
63 kΩ
9 kΩ
49 pin(2.4 V)
信号自動検出機能
ON/OFF 制御端子 : 音声信号自動検出機能を ON/OFF します。 自動検出 OFF 時には,SP アンプのパワーセーブは,パワーセー
ブ ON/OFF 端子でマニュアルにて制御できます。
"H" : 機能 ON "L" : 機能 OFF入力インピーダンス
= High インピーダンス
DC
16,41
50 kΩ
VREF (1.5 V)
Pin16 41
スピーカアンプ入力 : スピーカアンプの音声入力端子
です。
SP アンプのパワーセーブ ON/OFF 切り換え時のオフセット電圧を押さえるため,容量結合します。
(POP ノイズを小さくする ) Pin16 : R-ch._SP 入力 Pin41 : L-ch._SP 入力入力インピーダンス = 約 50 kΩ
DC 1.5 VAC −16 dBV
14,43
90 Ω
VREG (3.0 V)
Pin14 43
AGC アンプ出力 : SP 出力の過大出力時の出力クリップを押さえるための,AGC回路の出力端子です。
Pin14 : AGC R-ch. 出力 Pin43 : AGC L-ch. 出力出力インピーダンス
= 約 10 Ω以下
DC 1.5 VAC −16 dBV保
守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
10 SDC00056AJB
■ 端子等価回路 ( つづき )
Pin No. 等価回路 説明 波形・電圧
13,44
VREG (3.0 V)
VREG (3.0 V)
Pin13 44
Pin12 45
18 kΩ12.7 kΩ
9 kΩ
アラーム Mix アンプ出力端子 : アラーム信号と音声信号を Mixするための Mix アンプの出力端子です。
Pin13 : R-ch. 出力 Pin44 : L-ch. 出力出力インピーダンス = 約 10 Ω以下
DC 1.5 VAC −25 dBV
12,45
アラーム Mix アンプ負帰還端子 : アラーム信号と音声信号を Mixするための Mix アンプの負帰還です。
上記の Mix アンプ出力端子との間に抵抗を挟むことで,Mix アンプのゲインを下げる方向で調整
することができます。
Pin12 : R-ch. 負帰還端子 Pin45 : L-ch. 負帰還端子入力インピーダンス = High インピーダンス
DC 1.5 V
9,48
VREG (3.0 V)
Pin 9 48
4.6 kΩ
4.6 kΩ
音声信号 Mix アンプ出力端子 : 音声信号に,モデム,Beep,PC カードからの信号を Mix するための Mix アンプの出力です。 Pin9 : R-ch. 出力 Pin48 : L-ch. 出力出力インピーダンス = 約 10 Ω以下
DC 1.5 VAC −28 dBV
10,47
Pin10 47
VREG (3.0 V) ボリューム用入力 : HP アンプへの出力レベルを合わせるためのアンプ入力です。
ボリューム調整信号の入力にな
ります。
入力インピーダンス = High インピーダンス
DC AC −28 dBV保
守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 11
■ 端子等価回路 ( つづき )
Pin No. 等価回路 説明 波形・電圧
7
790 kΩ
81 kΩ
126 kΩ
49-pin (2.4 V) 音声信号 ON/OFF 切換制御端子 : アラーム信号と音声信号を Mixするためのアンプに,音声信号を
伝達するかどうかを切り換える制
御端子です。
OFF 時は,アラーム音のみが Mixアンプより出力される。
"H" : 信号 ON "L" : 信号 OFF入力インピーダンス = High インピーダンス
DC
6,52
VREG (3.0 V)
25.2 kΩ
25.2 kΩ
VREF (1.5 V)
Pin 6 52
音声入力 : メインの音声信号を入力しま
す。
Pin6 : R-ch. 入力 Pin52 : L-ch. 入力入力インピーダンス = 約 45 kΩ
DC 1.5VAC −22 dBV
4 VREG (3.0 V)
25.2 kΩ
25.2 kΩ
VREF (1.5 V)
4
PC カード信号入力 : PC カードからの信号を入力するための入力 Pin です。次段の音声信号 Mix アンプにて,R-ch.,L-ch. ともに,同じ信号が入力されます。
また Pin56の Beep 入力,Pin54のモデム入力とは,全く同じ機能
を有しています。
入力インピーダンス = 約 45 kΩ
DC 1.5VAC −16 dBV
3
243 kΩ
207 kΩ
VCC (3.3 V)
3
VREG (3.0 V)
9 kΩ
REG 用平滑 C 端子 : 内部電源(VREG) を作成するためのレギュレータ回路で,電源リップルを除去
するため,平滑コンデンサをつけ
ます。
入力インピーダンス = 約 100 kΩ
DC 1.5 V保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
12 SDC00056AJB
■ 端子等価回路 ( つづき )
Pin No. 等価回路 説明 波形・電圧
2
290 kΩ
81 kΩ
126 kΩ
49-pin (2.4 V) SP ゲイン High/Low 切換 : SP 出力のゲインを 0 dB/+6 dBに切り換え制御端子です。
"H" : +6 dB "L" : 0 dB入力インピーダンス = High インピーダンス
DC
1 VCC : 内部電源 VREG を作成するためのレギュレータ回路に電圧を供給
するための電源 (VCC) 端子です。 Pin28,29の VCC_SP とは内部でも完全に分離しています。P 板パターンにおいても出きる限り分離
することが望ましい。
DC 3.3 V
5
90 kΩ
270 kΩ
5 スタンバイ ON/OFF 切換 SW : 本 IC を動作状態にするか待機状態にするかを切り換えます。
"H" : 待機状態 "L" : 動作状態 電源が接続された状態でも待機
状態に切り換えることで,回路電
流をほとんど 0にすることが出来ます。
入力インピーダンス = 約 80 kΩ
Open 電圧DC 0 V
56
25.2 kΩ
25.2 kΩ
VREF (1.5 V)
56
Beep 入力 : Beep 信号を入力するための入力 Pin です。次段の音声信号 Mixアンプにて L-ch.,R-ch. ともに,同じ信号が入力されます。
またPin4のPCカード信号入力,Pin54のモデム信号入力とは,全く同じ機能を有しています。
入力インピーダンス = 約 45 kΩ
DC 1.5 VAC −22 dBV
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 13
■ 端子等価回路 ( つづき )
Pin No. 等価回路 説明 波形・電圧
53
180 kΩ
180 kΩ
VREG (3.0 V)
53
VREF : 内部電源 (VREG) で動作する系のバイアス電圧 ( 動作点 ) を決定するための Pin で,1/2 VREG (V)となっています。
ノイズ除去の為に,コンデンサ
を,Pin53-GND 間に接続します。入力インピーダンス = 約 80 kΩ
DC 1.5 V
54
25.2 kΩ
25.2 kΩ
VREF (1.5 V)
54
VREG (3.0 V) モデム入力 : モデムからの信号を入力するた
めの入力 Pin です。 次段の音声信号 Mix アンプにて,L-ch.,R-ch. ともに,同じ信号が入力されます。
またPin4のPCカード信号入力,Pin56の Beep 信号入力とは,全く同じ機能を有しています。
入力インピーダンス = 約 45 kΩ
DC 1.5 VAC −22 dBV
39,51
VREG (3.0 V)
Pin 39 51
0.9 kΩ
9 kΩ
VREF (1.5 V)
信号検出系プリアンプ出力端子 : 信号検出系プリアンプの出力端
子です。
出力インピーダンス
= 約 10 Ω以下
DC 1.5 VAC −22 dBV
38,50
10 kΩ
VREF (1.5 V)
Pin 3850
信号検出系プリアンプ入力端子 : 信号検出系プリアンプの入力端
子です。
入力インピーダンス = 約 10 kΩ
DC 1.5 VAC −22 dBV保
守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
14 SDC00056AJB
■ 端子等価回路 ( つづき )
Pin No. 等価回路 説明 波形・電圧
40
40
VREG (3.0 V)
1.8 kΩ
144 kΩ
AGC 検波端子 : SP 出力のクリップ防止用 AGC回路の信号レベルを検知するため
の検波回路です。
平滑用コンデンサを接続しま
す。
入力インピーダンス = 不定
DC 0 V ∼ 1 V
18
1890 kΩ
9 kΩ
17 kΩ
63 kΩ
9 kΩ
49-pin
(2.4 V)
AGC ON/OFF 制御端子 : SP 出力のクリップ防止用 AGC回路の動作を ON/OFF 制御する端子です。
OFF 時には AGC 回路は動作しません。
"H" : AGC ON "L" : AGC OFF入力インピーダンス
= High インピーダンス
DC
49
498.1 kΩ
11.3 kΩ
VREG (3.0 V) AGC レベル調整用電圧出力 : AGC ON レベル調整用の電圧出力端子です。
出力インピーダンス
= 約 10 Ω以下
DC 2.4 V
36 36 AGC ON レベル切換 : AGC の ON レベルを切り換える端子です。
入力インピーダンス
= High インピーダンス
DC 1.5 V保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 15
■ 端子等価回路 ( つづき )
Pin No. 等価回路 説明 波形・電圧
35
3545 kΩ
81 kΩ
128 kΩ
49-pin (2.4 V) SP アンプパワーセーブ ON/OFF 制御端子 : SP アンプのパワーセーブを制御する端子です。
自動判別機能 OFF 時の制御はもちろん,ON 時においても,Pin50によるパワーセーブ ON が優先します。
入力インピーダンス
= High インピーダンス
DC 1.3 V
8 VREG (3.0 V)
8
VREFDC 1.5 V
EVR 用基準バイアス源 : 外付け EVR を接続するときのAC 的 GND (DC バイアス源 ) として使用できます。
これにより信号系を C カットすることなく AC 信号を減衰することが可能です。
出力インピーダンス = 約 10 Ω以下
DC 1.5 V
11,46
VREG (3.0 V)
Pin11 46
HP アンプ用出力端子 : 外付け HP アンプ用の出力端子です。
EVR にて音量調整した信号を,低インピーダンスにて出力するこ
とが出来ます。
出力インピーダンス = 約 10 Ω以下
DC 1.5 VAC −28 dBV
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
16 SDC00056AJB
■ アプリケーションノート 機能ブロック別回路動作の説明1. 入力反転アンプ,および信号 Mix 回路ブロック 入力反転アンプブロック
1) 各入力 Pin の入力インピーダンスは,約 50 kΩです。2) 入力インピーダンスは,拡散ばらつきにより,±10% のばらつきが存在します。3) 入力 Pin に抵抗を直列に付加することにより,その入力部のゲインを下げることができます。付
加抵抗を,
Ra (kΩ) とした時, Ga =25.2
50 + Ra 信号 Mix ブロック
1) 反転アンプ形式にて Mix ( 加算 ) されます。Mix 比は,各入力 1 : 1です。2) この Mix アンプの出力にボリュームを接続することで次段の入力レベルを可変できます。3) Pin8はボリューム基準用の VREF 出力端子です。
音声信号L-ch.入力
音声信号R-ch.入力
モデム信号入力
Beep
入力
PCカード入力
25.2 kΩ
25.2 kΩ
25.2 kΩ
25.2 kΩ
25.2 kΩ
25.2 kΩ
25.2 kΩ
25.2 kΩ
25.2 kΩ
25.2 kΩ
Mix
Mix
Mix
Mix
Mix
Mix
外付ボリューム
外付ボリューム
R-ch.
L-ch.
Vol.Out
音声信号
Vol.Out
音声信号
0 dB
0 dB
VREF
VREF
外付け抵抗値を可変することで,音量調整用ボリュームとなります。 ボリューム = Max時に,ゲイン0 dBに設定されます。
メインの音声信号に反転アンプ形式にて加算します。Mix比は,1 : 1です。 · PCカードからの信号 · Beep信号 · モデムからの信号
52
4
56
8
6
9
48
8
47 46
10 11
0dB
0dB
54
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 17
■ アプリケーションノート ( つづき )2. 信号検出系 Mix 回路ブロック 信号検出系 Mix 回路ブロック
1) 各入力信号を,1 : 1の Mix 比により同等加算します。メイン信号の R-ch. と L-ch. は逆相入力のときキャンセルされないよう別系統で信号検出します。
メイン音声信号 L-ch. メイン音声信号 R-ch. Beep 信号 PC カードからの信号 モデムからの信号
2) 信号検出感度は外付抵抗 10 kΩ (Pin51 ∼ Pin50/Pin39 ∼ Pin38) で調整します。3) Pin38/50から入力された信号は,まず,両波整流され,Pin21の外付コンデンサによりピーク検
波されます。
音声信号L-ch.入力
音声信号R-ch.入力
10 kΩ
10 kΩ
10 kΩ
10 kΩ
Beep入力
PCカード入力
モデム入力
0.47 µF
0.47 µF
0.047 µF
信号検出
52
54
56
2
6
51 50
39 38
21
注 ) 外付抵抗 10 kΩで検出感度を調整する。セットのノイズが大きいときは 10 kΩを大きくする。 (10 kΩ ∼ 200 kΩ程度 )保
守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
18 SDC00056AJB
■ アプリケーションノート ( つづき )2. 信号検出系 Mix 回路ブロック ( つづき )
外付抵抗による検出感度しきい値データ
-70
-60
-50
-40
1 10 100 1 000
検出しきい値(L-ch.)
検出しきい値 vs 51pin-50pin間抵抗定数(L-ch.)
検出しきい値(
L-c
h.入
力レベル
) [d
BV
]
抵抗定数(Pin51 − Pin50間) [kΩ]
SP パワーアンプのパワーセーブ1) 信号自動検出回路により,一定値より入力信号レベルが低い場合,SP パワーアンプのパワーセ
ーブが動作します。
2) Pin17でこの自動検出機能を止めることができます。3) 自動検出 OFF 時は,Pin35でマニュアル操作でコントロールします。4) 自動検出時も,Pin35のセーブ ON が優先します。 従って自動検出機能のみで制御する場合は,Pin35をパワーセーブ OFF に設定してください。
信号検出判別出力1) 信号自動検出結果を,Pin22に出力します。
47 kΩ
0.047 µF
信号検出
VCC
VCC
VCC
信号自動検出機能ON/OFF
信号自動検出モニタPin
パワーセーブON/OFF
スピーカ用パワーアンプパワーセーブ
51 50
39 38
21
17
22
35
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 19
■ アプリケーションノート ( つづき )3. メイン信号 ON/OFF 切換,およびアラーム信号 Mix 回路ブロック メイン信号 ON/OFF 回路
1) OFF 時は,スピーカアンプ部ミュートになる。2) "H" : 信号 ON , "L" : 信号 OFF
メイン信号レベル調整 1) Pin12 ∼ Pin13/Pin 45 ∼ Pin44に並列に外部抵抗を付加することにより,この反転アンプのゲイン
を下げることができます。付加抵抗を,
Rd (kΩ) とした時, Gd =18 × (9 + Rd)
12.7 × (18 + 9 + Rd)
12.7 kΩ
18 kΩ9 kΩ
9 kΩ18 kΩ
12.7 kΩ
VCC
Rd
Rd
+9 dB+3 dB
+9 dB+3 dB
3 dB
3 dB
AGC
AGC
Headphone
VREF
VREFHeadphone
ミュート
9 10 11
8
12 13
14
48
8
47 46
45 44
43
7
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
20 SDC00056AJB
■ アプリケーションノート ( つづき )4. 信号検出系 Mix 回路ブロック AGC 検出部
1) Pin41/Pin16により入力された信号がまず両波整流された後,L + R で加算されます。2) Pin40の外付け部品により,上記信号がピーク検波されます。外付けは 2重時定数を持たせてお
ります。
3) Pin40の電圧が約 0.7 V より高くなったとき,AGC は ON されます。
+9 dB
+3 dB
+9 dB
+3 dB
AGC
AGC
AGC
ON/OFF
AGC
検波
AGC
レベル設定用2.4 V
44 43 41 36
49
40
13
18
14 16
AGC 動作時の出力波形 下記に AGC 動作時の出力波形図を示します。 AN12941A 2台使用し,1台は AGC OFF 他の 1台は AGC ON として同じ音楽信号を入力して出
力端子の波形をとったものである。
同じ入力信号で, VCC, VCC_SP = 5 V RL = 8 Ω
← AGC OFF
← AGC ON
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 21
■ アプリケーションノート ( つづき )5. スピーカアンプ回路ブロック DC シフト回路
1) 信号の回路動作点 ( 無信号時のバイアス電圧 ) を VREF から VREF_SP にシフトさせます。これにより出力の DC 電圧 (SP 出力 ) は VREF_SP になります。
SP アンプ1) BTL アンプ方式の 2-ch のスピーカアンプです。
4130
31
33
32
16
43
1426
27
24
25
−10 dBV
50 kΩ
50 kΩ
DCシフト0 dB
0 dB
0 dB
パワーセーブ
VREF Out-L (SP)
Out-R (SP)
4 Ω ~ 8 Ω
4 Ω ~ 8 Ω
−10 dBVDCシフト
0 dB0 dB
0 dB
パワーセーブ
SPアンプのパワーセーブと連動させてミュートをかけます。
VREF
動作点をVREFからVREF_SPにシフトします。
6. 電源 ON/OFF 切換時の制御順序 電源を ON にするとき 電源を ON にするとき,回路が定常状態に安定するまでの過度的な状態の間に , スピーカアンプのパ
ワーセーブ制御を使用し,スピーカ出力でのボツ音を防止し,スムーズに回路が立ち上がる順序を
御推奨します。
1) 制御順序1. 電源 (VCC_SP,VCC) : OFF → ON2. スタンバイ制御 : ON → OFF3. スピーカアンプパワーセーブ制御 : ON → OFF 保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
22 SDC00056AJB
■ アプリケーションノート ( つづき )6. 電源 ON/OFF 切換時の制御順序 ( つづき ) 電源を ON にするとき ( つづき ) 2) 制御タイミング
VCC_SP (Pin28, Pin29)
VCC (Pin1)
VCC_SP,VCCの立ち上がりに時間差が発生しても異常ありません。
VCC_SP,VCCが定常電圧になった後スタンバイ解除
時間差:1.0 s以上
SPパワーセーブ制御解除(制御電圧:Low → High)
スタンバイ制御解除(制御電圧:Low → High)電源ON
スタンバイ制御(Pin5)
SPパワーセーブ制御(Pin35)
*1
注 ) *1 : スタンバイ制御解除後,回路が定常状態に安定するまでの時間。 基準電圧端子 (VREF, VREF_SP) に接続する容量値に依存しております。 C = 4.7 µF での推奨値です。
電源を OFF にするとき 電源を OFF にするとき,回路の過度的な変化がスピーカ出力に影響を及ぼさないように,最初に,
スピーカアンプにパワーセーブ制御をかける順序を御推奨します。
1) 制御順序1. スピーカアンプパワーセーブ制御 : OFF → ON2. スタンバイ制御 : OFF → ON3. 電源 (VCC_SP,VCC) : ON → OFF保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 23
■ アプリケーションノート ( つづき )6. 電源 ON/OFF 切換時の制御順序 ( つづき ) 電源を OFF にするとき ( つづき ) 2) 制御タイミング
VCC_SP (Pin28, Pin29)
VCC (Pin1)
時間差:100 ms以上
時間差:100 ms以上
SPパワーセーブ制御ON(制御電圧:High → Low)
スタンバイ制御ON(制御電圧:High → Low)
電源OFF
スタンバイ制御(Pin5)
SPパワーセーブ制御(Pin35)
VCC_SP,VCCの立ち下がりに時間差が発生しても異常ありません。
電源立ち上がり後 ( 通常動作状態 ) SP パワーセーブをかけずに,スタンバイ制御を切り換えるとボツ音が発生しますので,スタンバイ
制御切り換えの前に,SP セーブをかけてください。
7. HSOP056-P-0300A パッケージの許容損失PD Ta
許容損失
P
D (W
)
0.000
1.000
2.000
1.572
3.000
4.000
5.000
4.280
0 25 150125
周囲温度 Ta (°C)
50 75 100
標準基板実装時(50 × 50 × 0.8 mm3)Rth(j-a) = 79.5°C/W
標準4層基板実装時(50 × 50 × 0.8 mm3)Rth(j-a) = 29.2°C/W
パッケージ単体Rth( j-a) = 144.9°C/W
0.862
注 ) 上記特性は,設計上の参考値であり保証値ではありません。
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
24 SDC00056AJB
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 1) 入出力特性,周波数特性 (1) SP 入出力レベル,歪率特性 (R-ch., L-ch.)
AGC = OFF,自動検出機能 = ON,SP ゲイン設定 = High,VCC = 3.3 V,VCC_SP = 5.0 V,入力周波数 = 1 kHz,R-out = 8 Ω,HPF : 400 Hz,LPF : 30 kHz
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 25
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 1) 入出力特性,周波数特性 ( つづき ) (1) SP 入出力レベル,歪率特性 (R-ch., L-ch.) ( つづき )
AGC = OFF,自動検出機能 = ON,SP ゲイン設定 = Low,VCC = 5.0 V,VCC_SP = 5.0 V,入力周波数 = 1 kHz,HPF : 400 Hz,LPF : 30 kHz
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
26 SDC00056AJB
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 1) 入出力特性,周波数特性 ( つづき ) (2) SP 入出力レベル,歪率特性 (Beep)
AGC = OFF,自動検出機能 = OFF,SP ゲイン設定 = High,VCC = 3.3 V,VCC_SP = 5.0 V,入力周波数 = 1 kHz,HPF : 400 Hz,LPF : 30 kHz
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 27
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 1) 入出力特性,周波数特性 ( つづき ) (3) SP 周波数レベル,歪率特性 (R-ch., L-ch.)
AGC = OFF,自動検出機能 = ON,SP ゲイン設定 = High,VCC = 3.3 V,VCC_SP = 5.0 V,入力レベル = −22 dBV
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
28 SDC00056AJB
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 1) 入出力特性,周波数特性 ( つづき ) (3) SP 周波数レベル,歪率特性 (R-ch., L-ch.) ( つづき )
AGC = OFF,自動検出機能 = ON,SP ゲイン設定 = Low,VCC = 5.0 V,VCC_SP = 5.0 V,入力レベル = −16 dBV
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 29
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 1) 入出力特性,周波数特性 ( つづき ) (4) SP 周波数レベル,歪率特性 (Beep)
AGC = OFF,自動検出機能 = OFF,SP ゲイン設定 = High,VCC = 3.3 V,VCC_SP = 5.0 V,入力レベル = −22 dBV
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
30 SDC00056AJB
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 1) 入出力特性,周波数特性 ( つづき ) (5) SP − AGC 入出力レベル,歪率特性 (R-ch., L-ch.)
AGC = ON,自動検出機能 = ON,VCC = 3.3 V,VCC_SP = 5.0 V,入力周波数 = 1 kHz,R-out = 8 Ω,HPF : 400 Hz,LPF : 30 kHz
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 31
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 1) 入出力特性,周波数特性 ( つづき ) (6) SP − AGC 周波数レベル,歪率特性 (R-ch., L-ch.)
AGC = ON,自動検出機能 = ON,VCC = 3.3 V,VCC_SP = 5.0 V,入力周波数 = 1 kHz,R-out = 8 Ω,HPF : 400 Hz,LPF : 30 kHz
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
32 SDC00056AJB
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 1) 入出力特性,周波数特性 ( つづき ) (7) Mix アンプ入出力レベル,歪率特性 (R-ch., L-ch.)
AGC = OFF,自動検出機能 = OFF,SP パワー SAVE 状態,VCC = 3.3 V,VCC_SP = 5.0 V,入力周波数 = 1 kHz,HPF : 400 Hz,LPF : 30 kHz
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 33
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 1) 入出力特性,周波数特性 ( つづき ) (8) Mix アンプ周波数レベル,歪率特性 (R-ch., L-ch.)
AGC = OFF,自動検出機能 = OFF,SP パワー SAVE 状態,VCC = 5.0 V,VCC_SP = 5.0 V,入力レベル = −10 dBV
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
34 SDC00056AJB
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 2) VCC,温度変動特性 (1) SP 出力レベル,歪率特性 (R-ch., L-ch.)
AGC = OFF,自動検出機能 = OFF,SP ゲイン設定 = High,VCC_SP = 5.0 V,Vin = −22 dBV入力周波数 = 1 kHz,RL = 8 Ω,HPF : 400 Hz,LPF : 30 kHz
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 35
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 2) VCC,温度変動特性 ( つづき ) (1) SP 出力レベル,歪率特性 (R-ch., L-ch.) ( つづき )
AGC = OFF,自動検出機能 = OFF,SP ゲイン設定 = High,VCC_SP = 5.0 V,Vin = −22 dBV入力周波数 = 1 kHz,RL = 4 Ω,HPF : 400 Hz,LPF : 30 kHz
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
36 SDC00056AJB
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 2) VCC,温度変動特性 ( つづき ) (2) SP 最大出力レベル特性 (R-ch., L-ch.)
AGC = OFF,自動検出機能 = OFF,SP ゲイン設定 = High,VCC_SP = 5.0 V入力周波数 = 1 kHz,RL = 8 Ω,HPF : 400 Hz,LPF : 30 kHz
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 37
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 2) VCC,温度変動特性 ( つづき ) (3) SP − AGC 出力レベル特性 (R-ch., L-ch.)
AGC = ON,自動検出機能 = OFF,SP ゲイン設定 = High,VCC_SP = 5.0 V,P36 = 1.05 VVin = −6 dBV,入力周波数 = 1 kHz,RL = 8 Ω,HPF : 400 Hz,LPF : 30 kHz
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
38 SDC00056AJB
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 2) VCC,温度変動特性 ( つづき ) (4) Mix アンプ出力レベル,歪率特性 (R-ch., L-ch.)
AGC = OFF,自動検出機能 = OFF,SP パワー SAVE 状態,VCC_SP = 5.0 VVin = −10 dBV,入力周波数 = 1 kHz,HPF : 400 Hz,LPF : 30 kHz
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
AN12941A
SDC00056AJB 39
■ アプリケーションノート ( つづき ) 主要特性 ( つづき ) 2) VCC,温度変動特性 ( つづき ) (5) 信号検出しきい値 (R-ch., L-ch.)
AGC = OFF,自動検出機能 = ON,VCC_SP = 5.0 V入力周波数 = 1 kHz,HPF : 400 Hz,LPF : 30 kHz
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
本書に記載の技術情報および半導体のご使用にあたってのお願いと注意事項
(1)� 本書に記載の製品および技術情報を輸出または非居住者に提供する場合は、当該国における法令、特に安全保障輸出
管理に関する法令を遵守してください。
(2)� 本書に記載の技術情報は、製品の代表特性および応用回路例などを示したものであり、弊社または他社の知的財産権
もしくはその他の権利に基づくライセンスは許諾されていません。したがって、上記技術情報のご使用に起因して第三
者所有の権利にかかわる問題が発生した場合、弊社はその責任を負うものではありません。
(3) 本書に記載の製品は、標準用途 - 一般電子機器(事務機器、通信機器、計測機器、家電製品など)に使用されること
を意図しております。
特別な品質、信頼性が要求され、その故障や誤動作が直接人命を脅かしたり、人体に危害を及ぼす恐れのある用途
- 特定用途(航空・宇宙用、交通機器、燃焼機器、生命維持装置、安全装置など)にご使用をお考えのお客様および弊
社が意図した標準用途以外にご使用をお考えのお客様は、事前に弊社営業窓口までご相談願います。
(4) 本書に記載の製品および製品仕様は、改良などのために予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。した
がって、最終的な設計、ご購入、ご使用に際しましては、事前に最新の製品規格書または仕様書をお求め願い、ご確認
ください。
(5) 設計に際しては、絶対最大定格、動作保証条件(動作電源電圧、動作環境等)の範囲内でご使用いただきますようお願
いいたします。特に絶対最大定格に対しては、電源投入および遮断時、各種モード切替時などの過渡状態においても、
超えることのないように十分なご検討をお願いいたします。保証値を超えてご使用された場合、その後に発生した機器
の故障、欠陥については弊社として責任を負いません。
また、保証値内のご使用であっても、半導体製品について通常予測される故障発生率、故障モードをご考慮の上、弊
社製品の動作が原因でご使用機器が人身事故、火災事故、社会的な損害などを生じさせない冗長設計、延焼対策設計、
誤動作防止設計などの システム上の対策を講じていただきますようお願いいたします。
(6) 製品取扱い時、実装時およびお客様の工程内における外的要因(ESD、EOS、熱的ストレス、機械的ストレス)による
故障や特性変動を防止するために、使用上の注意事項の記載内容を守ってご使用ください。
また、防湿包装を必要とする製品は、保存期間、開封後の放置時間など、個々の仕様書取り交わしの折に取り決めた
条件を守ってご使用ください。
(7) 本書の一部または全部を弊社の文書による承諾なしに、転載または複製することを堅くお断りいたします。
090506
保守廃止
保守予定品種、保守品種、廃品種を
一括して保守廃止と表記しています。
概 要特 長用 途ブロック図応用回路例端子説明絶対最大定格推奨動作範囲電気的特性コントロール端子 モード表端子等価回路アプリケーションノート機能ブロック別回路動作の説明1. 入力反転アンプ,および信号Mix回路ブロック2. 信号検出系Mix回路ブロック3. メイン信号ON/OFF切換,およびアラーム信号Mix回路ブロック4. 信号検出系Mix回路ブロック5. スピーカアンプ回路ブロック6. 電源ON/OFF回路時の制御順序7. HSOP056-P-0300Aパッケージの許容損失
主要特性
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