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第66号 (平成25年3月) SAKAI PORT TRADE PROMOTION ASSOCIATION 境港ニ 発行 境港貿易振興会 〒684 0046 鳥取県境港市竹内団地255 3  TEL(0859)47 3905 / FAX(0859)47 3906 E-mail [email protected]   URL http://www.sakaiminato-faz.co.jp/ 航路別の状況 輸出入別の状況 月別の傾向 前年同月比の伸び率 (単位:TEU) 主な貿易相手国 中   国 8,804 タ   イ 2,635 韓   国 2,289 アメリカ 1,684 フィリピン 1,144 2012 年 国 名 (単位:TEU) 輸出入別 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 対前年比(%) 輸  出 6,310 4,995 8,872 7,792 6,927 88.9 輸  入 8,961 7,214 8,902 10,644 11,353 106.7 合  計 15,271 12,209 17,774 18,436 18,280 99.2 (単位:TEU) 別 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 対前年比(%) 中国航路 5,494 3,578 4,159 4,083 3,618 88.6 韓国航路 9,777 8,631 13,615 14,353 14,662 102.2 合  計 15,271 12,209 17,774 18,436 18,280 99.2 2012年(1~12月)の境港における取扱貨物数量の速報値が境港管理組合から発表されました。 コンテナ本数は、輸出入合わせて18,280TEU(実入り20フィートコンテナ換算)と前年から若干減少(前年比 △0.8%)したものの、ほぼ前年並みとなり2年連続で18,000TEU超の取扱実績を記録しました。 韓 国 航 路 は、14,662TEU(対 前 年 比 102.2%)と3年連続で過去最高の取扱本 数となったものの、中国航路は3,618TEU (同88.6%)と前年を下回りました。 輸出は、6,927TEU(同 88.9%)で 2 年連続 の 減 少、輸 入 は、11,353TEU(同 106.7%) で 3 年連続の増加となりました。 前半の取扱本数は、前年を下回るペース で推移していましたが、後半に入ると前 年を上回る状況が続き、下半期の実績では、 過去最高の取扱本数となっています。 当会では、引き続き関係機関と連携を図りながら、 境港の利用促進に取り組んでまいります。   30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 -12.1% -20.8% -17.5% -19.7% -5.5% 9.1% 8.3% 1.7% 15.2% 4.8% 27.0% 12.3% -2年連続の18,000TEU超え- ※環日本海圏国際フェリー航路は、韓国航路に含みます。 〈境港管理組合、2月15日付け資料提供から一部抜粋〉  

SAKAI PORT TRADE PROMOTION ASSOCIATION 境港ニュース (平成25年3月… 試験輸送の小口貨物が12月28日に入港した国際フェリーで境港に到着。 検証の結果、山陰の企業が同地域から小口貨物を輸入する場合に専ら利用され

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Page 1: SAKAI PORT TRADE PROMOTION ASSOCIATION 境港ニュース (平成25年3月… 試験輸送の小口貨物が12月28日に入港した国際フェリーで境港に到着。 検証の結果、山陰の企業が同地域から小口貨物を輸入する場合に専ら利用され

第66号(平成25年3月)

SAKAI PORT TRADE PROMOTION ASSOCIATION

境港ニュース発行 境港貿易振興会 〒684-0046 鳥取県境港市竹内団地255-3  TEL(0859)47-3905 / FAX(0859)47-3906  E-mail [email protected]   URL http://www.sakaiminato-faz.co.jp/

航路別の状況

輸出入別の状況

月別の傾向

●前年同月比の伸び率

(単位:TEU)●主な貿易相手国

中   国 8,804 タ   イ 2,635 韓   国 2,289 ア メ リ カ 1,684 フィリピン 1,144

2012年国 名

(単位:TEU)

輸出入別 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 対前年比(%)輸  出 6,310 4,995 8,872 7,792 6,927 88.9輸  入 8,961 7,214 8,902 10,644 11,353 106.7合  計 15,271 12,209 17,774 18,436 18,280 99.2

(単位:TEU)

航 路 別 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 対前年比(%)中国航路 5,494 3,578 4,159 4,083 3,618 88.6韓国航路 9,777 8,631 13,615 14,353 14,662 102.2合  計 15,271 12,209 17,774 18,436 18,280 99.2

 2012年(1~12月)の境港における取扱貨物数量の速報値が境港管理組合から発表されました。 コンテナ本数は、輸出入合わせて18,280TEU(実入り20フィートコンテナ換算)と前年から若干減少(前年比△0.8%)したものの、ほぼ前年並みとなり2年連続で18,000TEU超の取扱実績を記録しました。

 韓国航路は、14,662TEU(対前年比102.2%)と3年連続で過去最高の取扱本数となったものの、中国航路は3,618TEU(同88.6%)と前年を下回りました。

 輸出は、6,927TEU(同88.9%)で2年連続の減少、輸入は、11,353TEU(同106.7%)で3年連続の増加となりました。

 前半の取扱本数は、前年を下回るペースで推移していましたが、後半に入ると前年を上回る状況が続き、下半期の実績では、過去最高の取扱本数となっています。

 当会では、引き続き関係機関と連携を図りながら、境港の利用促進に取り組んでまいります。  

30.0%

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-10.0%

-20.0%

-30.0%1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

-12.1%-20.8% -17.5% -19.7%

-5.5%

9.1% 8.3%1.7%

15.2%

4.8%

27.0%

12.3%

-2年連続の18,000TEU超え-

※環日本海圏国際フェリー航路は、韓国航路に含みます。

〈境港管理組合、2月15日付け資料提供から一部抜粋〉  

Page 2: SAKAI PORT TRADE PROMOTION ASSOCIATION 境港ニュース (平成25年3月… 試験輸送の小口貨物が12月28日に入港した国際フェリーで境港に到着。 検証の結果、山陰の企業が同地域から小口貨物を輸入する場合に専ら利用され

 試験輸送の小口貨物が12月28日に入港した国際フェリーで境港に到着。検証の結果、山陰の企業が同地域から小口貨物を輸入する場合に専ら利用される阪神港経由の輸送ルートと比較し、所要日数が短縮されたほか、輸送コストも低減されたとのことでした。

 今後、同ルートの輸送サービスが実用化され、境港の定期航路全体の利便性がより一層高まることが期待されます。

国際フェリー網を活用した小口貨物のトライアル輸送を実施国際フェリー網を活用した小口貨物のトライアル輸送を実施

<物流倉庫内の様子>

<釜山タワーから北港を望む>

<HPNT>

<HPNT>

<環日本海圏国際フェリー(DBSフェリー)>

<試験輸送ルート>

~中国渤海地域と山陰を    ストレートに結ぶ~

境港貿易振興会会員啓発事業「釜山港視察」を実施しました境港貿易振興会会員啓発事業「釜山港視察」を実施しました

 今回の試験輸送は、環日本海圏国際フェリー航路を活用した新たな物流ルートの構築を図ることを目的として、鳥取県からの事業受託によりヤマトパッキングサービス㈱が実施されたもので、中国・天津港と境港を直線(最短距離)で結ぶ輸送ルートの利用により、輸送品質や所要時間、コストなどが検証されました。【輸送ルート及び手段】 

 現在境港には、海外と接続している定期航路(コンテナ航路、フェリー航路)が週6便就航しています。 今や世界一のコンテナ取扱数量を誇る上海港接続の中国とのダイレクト航路、3船社による週4便のサービスで釜山港と結ばれている韓国航路、そして、韓国・東海港とロシア・ウラジオストク港を結ぶ環日本海圏国際フェリー航路など、北東アジアのゲートウェイを目指す境港にとって、いずれも大変重要な航路となっています。 今回、これら定期航路の寄港地のうち釜山港の視察を、釜山港湾公社(BPA)の御協力の下、会員企業13名の参加で3月8日に実施しました。その概要を紹介させていただきます。

 現地入りした一行は、まず釜山タワーの展望室から市内を鳥瞰し、再開発が進む北港の模様を確認。その後、BPAを訪問し、北港の再開発と新港開発計画の概要説明を受けました。引き続き、視察船に乗船させていただき北港湾内を巡りましたが、再開発完了後は同地域が親水空間として生まれ変わるとの説明を受け、整備完了後の姿をイメージしながらの視察となりました。現在でも多くの方が利用している国際旅客ターミナルですが、リニューアル後は現在の2倍以上の約250万人の方の利用が見込まれるとのことで、同地を玄関口とした国内外との様々な人的交流の拡大が容易に想像できるものでした。

 続いて向かった新港では、広報館で整備計画の全体像を説明いただいた後、現在供用中の5つのターミナルのうち、本船荷役等がオートメーション化されている現代釜山新港ターミナル(HPNT:HYUNDAI PUSAN NEW-PORT TERMINAL)を同社のコントロールタワー屋上から視察。当日は2隻の大型コンテナ船の積卸作業が行われていましたが、コンテナを輸送するトレーラーの往来も途絶えることがなく、効率的に作業が進められているのを実感できるもので、新港のターミナル全体の1日のコンテナ取扱実績が境港の1年分の実績以上であることと併せて、最先端のコンテナターミナルの処理能力に驚かされました。 さらに、新港ターミナルの背後物流団地に立地している物流企業の倉庫にも訪問。広大な倉庫内には、食品や機械・電子部品、リサイクル資材など、多品種の貨物が所狭しと保管されており、また、食品の一部は仕分け作業を経て日本市場向けに毎日出荷されているといった状況を見ることにより、釜山港を従来の「世界の中継港」から脱却させ、倉庫関連企業の誘致を含めた「より付加価値のある港」への転換を図ることを目的として新港の整備が計画されたとおりの運営が行われていることを体感できました。  今回の視察を通じて、改めて境港にとっての釜山港の位置づけが理解できたように感じられました。当会では、このような視察会などの啓発事業を引き続き実施していくとともに、この釜山港と接続されている韓国航路をはじめ、中国航路、環日本海圏国際フェリー航路といった定期航路全体の利用促進活動に取り組んでいくこととしていますので、境港を今後ともよろしくお願いいたします。

天津~(国際フェリー)~仁川~(トラック輸送)~東海~(国際フェリー)~境港

ロシア連邦

日本

韓国

中国

ハバロフスク

境港

東海仁川(インチョン)

天津

シベリア鉄道

DBSフェリー航路

中・韓フェリー航路

Page 3: SAKAI PORT TRADE PROMOTION ASSOCIATION 境港ニュース (平成25年3月… 試験輸送の小口貨物が12月28日に入港した国際フェリーで境港に到着。 検証の結果、山陰の企業が同地域から小口貨物を輸入する場合に専ら利用され

 境税関支署については、近年の職員数の増加により境港港湾合同庁舎、民間事務室等に分散して業務を行われてきましたが、事務所の分散を解消することで、事務の効率化、行政サービスの向上を図るため、下記のとおり当該支署を移転されることとなりましたので、お知らせします。

●移転時期(新庁舎における業務開始日) 平成25年4月1日(月)●移転場所等 境港市昭和町11-18 電話番号(0859)42-2228 (現庁舎で使用しているものと同じ)

「ロシア極東ビジネスセミナー」を開催しました「ロシア極東ビジネスセミナー」を開催しました

<セミナー会場の様子>

<参加者からの質問に答える大石氏>

<新庁舎の外観> <移転場所(新庁舎)の位置図>

境税関支署の庁舎移転のお知らせ

開催日 平成25年1月21日(月)場 所 米子全日空ホテル(鳥取県米子市)参加者 約80名主 催 環日本海経済活動促進協議会、とっとり国際ビジネスセンター、境港貿易振興会

 2012年のロシアは、5月のプーチン政権発足、8月のWTOへの正式加盟、そして9月のAPEC開催など世界から注目を集める多くの出来事がありました。そうした中、APECの会場にもなり周辺整備が進んだウラジオストク市をはじめとする極東ロシアの現状や今後の動向について知っていただくために、米子市内で「ロシア極東ビジネスセミナー」を開催しました。

 当日は、同地で日露経済交流の促進に向けた事業にも取り組まれている、ウラジオストク日本センター所長の大石荘平氏をお迎えし、「環日本海経済圏の中での日露経済交流拡大」と題して講演いただきました。

 現在のロシアは、これまでの中国からの輸入依存の経済体系から脱却し国内生産を拡大していくことを目指しており、その実現のためには、日本・韓国・アメリカの技術力と人材を必要としている状況にあると解説。そのうえで極東ロシアについては、当面は、既存の物流・港湾インフラを最大限活用し、沿海地方を拠点とした新しい物流を創出拡大することにより、観光資源や第3次産業インフラが発達するなど、これらの積み重ねが今後の発展に繋がるのではないかとの見解を示されました。 今回のセミナーには、約80名もの方々に御出席いただきましたが、質疑応答では、これまでの同国関係のセミナーでは無かったロシアへの投資案件に関する質問も出されるなど、今後のロシアに対する関心の高さが伺えました。

 環日本海圏国際フェリー航路が就航する境港背後圏企業のロシアへの関心は、今後ますます高まってくると思われます。当会では、関係機関との連携を強化しながら同様の事業を継続して開催していきたいと考えています。

境港駅

馬場崎町駅境港市役所

境水道大橋

台場公園

境水道

島根半島

431

431

47

新庁舎

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当会のホームページから、境港定期船運航図の詳細についてご覧いただけます。http://www.sakaiminato-faz.co.jp/

は定期航路の寄港地です

【輸入】 上海から 3日【輸出】 上海まで 11日

【輸入】 釜山から 1日【輸出】 釜山まで 5日

【輸入】 釜山から 1日【輸出】 釜山まで 3日

【輸入】 釜山から 5日【輸出】 釜山まで 1日

【輸入】 東海から 14時間    ウラジオストクから2日【輸出】 東海まで 14時間    ウラジオストクまで2日

【輸入】 釜山から 5日【輸出】 釜山まで 1日

~定期航路情報~

【中国航路】 週 1便 ・神原汽船株式会社

【韓国(中国)航路】 週 1便 ・高麗海運株式会社

【韓国航路】 週 3便 ・高麗海運株式会社 ・興亜海運株式会社 ・長錦商船株式会社

【環日本海圏国際フェリー 航路】 週 1便 ・DBSクルーズフェリー  株式会社

釜山東海

ウラジオストク

光陽

ソウル煙台・威海

連雲港

トロイツァ

ポシェット

琿春

綏芬河

延吉

牡丹江

長春

ハルピン

大連天津新港

青島

上海

廈門

福州

境港

★釜山・上海トランシップにより、東南アジア・中国各港および欧米等世界各地 への接続も可能です。詳しくは各境港代理店までお問い合わせください。★釜山・上海トランシップにより、東南アジア・中国各港および欧米等世界各地 への接続も可能です。詳しくは各境港代理店までお問い合わせください。

定期船寄港日月日 火 水 木 金 土

中国韓国

韓国(中国)環日本海(出港)

韓国環日本海(入港)

韓国

企 業 名 業   務 連 絡 先境港海陸運送 株式会社

(神原汽船㈱、高麗海運㈱、長錦商船㈱ 境港代理店) 荷役 通関 保管 運送 TEL 0859-42-2126 FAX 0859-47-0088http://sakaiminato-kairiku.com/

株式会社 上組 境港支店(興亜海運㈱、DBSクルーズフェリー㈱ 境港代理店) 荷役 通関 保管 運送 TEL 0859-45-8707 FAX 0859-45-7182

http://www.kamigumi.co.jp/

株式会社 ミック 山陰支店 米子営業所 通関 保管 運送 TEL 0859-37-6771 FAX 0859-37-6772http://www.mikcorp.com/

株式会社 ニューウェーブ インターナショナル 貨物集荷代理店 TEL 0859-38-1150 FAX 0859-38-1157http://www.new-wave-int.jp/

機 関 名 主 な 業 務 連 絡 先境港貿易振興会 ポートセールス(利用助成制度) TEL 0859-47-3905 FAX 0859-47-3906境港管理組合 港湾施設管理 TEL 0859-42-3705 FAX 0859-42-3735

とっとり国際ビジネスセンター 貿易サポート TEL 0859-30-3161 FAX 0859-30-3162(公財)しまね産業振興財団 TEL 0852-60-5114 FAX 0852-60-5105

ジェトロ鳥取貿易情報センター 海外55カ国73事務所のネットワークを活用した国際ビジネス情報の提供・相談・企業支援

TEL 0857-52-4335 FAX 0857-52-4336ジェトロ松江貿易情報センター TEL 0852-27-3121 FAX 0852-22-4196

(2013 年 3月)境港に寄港している定期船のスケジュール境港定期船運航図

具体的な見積り等についての問合せ先  ~通関からお手元までトータルなサービスを提供する地元企業~

関係機関が相互に連携して、いろいろなご相談に応じます