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Technical Information TI 34P02K01-02 VDS ノウハウ集 TI 34P02K01-02 2017.05.31 4 版(YK

Technical Information VDS ノウハウ集...本書は、VDSのエンジニアリングに関するノウハウ集です。個々の項目について 詳しく知りたい場合には、該当する製品のIM/TI/GS

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Technical Information TI 34P02K01-02

VDS ノウハウ集

TI 34P02K01-02 2017.05.31 4 版(YK)

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< はじめに > i

All Rights Reserved. Copyright © 2012, Yokogawa Electric Corporation

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

はじめに ■ 本書について

本書は、VDSのエンジニアリングに関するノウハウ集です。個々の項目について

詳しく知りたい場合には、該当する製品の IM/TI/GS やオンラインヘルプを参

照してください。

■ 本書の構成

● 1 章 一般 よく使われる一般的な機能について、ノウハウを説明します。

● 2 章 帳票 VDS システムの帳票に関するノウハウを説明します。

● 3 章 VDS HMI システム グラフィックデザイナや VDS Viewer など、VDS HMI システムに関するノウハウ

を説明します。

● 付録 1 章 VDS HMI クライアント(Web ブラウザ) R6 以前の VDS HMI クライアント(Webブラウザ)に関するノウハウを説明しま

す。

< はじめに > ii

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表記上の約束 ■ 本書中のシンボルマーク

本書中のシンボルマークは、以下の内容を示します。

警告 「警告」を示しています。 死亡または重傷を招く可能性がある危険な状況を避けるための注意事項を記載し

ています。

注意 「注意」を示しています。 軽傷または物的損害を招く可能性がある危険な状況を避けるための注意事項を記

載しています。 重 要 「重要」を示しています。 操作や機能を知るうえで、注意すべきことがらを記述してあります。 補足 説明を補足するためのことがらを記述してあります。 参照 参照すべき項目などを記述してあります。

< はじめに > iii

All Rights Reserved. Copyright © 2012, Yokogawa Electric Corporation

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■ 本書中の記号 本書中の記号は、以下の内容を示します。

● 操作説明の中で使用する記号 [ ]で囲った文字 [ ]で囲んであるものは、キー操作やボタン操作の説明の中で、キーボード上

のキー、ウィンドウ上のボタン名、メニューバーのメニュー、コマンド、テキス

トボックス名、または、ウィンドウ上に表示される項目を示します。 例: 機能を切り換えるには[ESC]キーを押します。 メニューバーの[アイコン]-[ファイル名を指定して実行]を選択します。

(メニューバーの[アイコン]を選択し、プルダウンメニューの[ファイル

名を指定して実行]を選択します。) 「 」で囲った文字 「 」で囲んであるものは、グループ、アイコン、ウィンドウ、ダイアログボッ

クス、タブの名称です。 例: 「システムランチャ」グループの「マニュアルビューア」をダブルクリック

します。

● コマンド文やプログラム文などの書式説明の中で使用する記号 コマンド文やプログラム文などの中では、記号は以下の内容を示します。 < >で囲った文字 ユーザが一定の規則に沿って任意に指定できる文字列を示します。 例: #define <識別子> <文字列> …記号 直前のコマンドや引数が繰り返し可能であることを示します。 例: GetPropertyEx(PropName As String, List1 [, List2, ...] As Integer) As Variant [ ]で囲った文字 省略可能な文字列を示します。 例: SetCv(NewValue As Variant,[Transaction ID As Long]) | |で囲った文字 ユーザが複数候補から任意に選択できる文字列を示します。 例:

Move X

XY Y

< はじめに > iv

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■ 図の表記について 本書に記載されている図では、説明の都合上、強調や簡略化、または一部を省略

していることがあります。 本書中のスクリーンイメージは、機能理解や操作監視に支障を与えない範囲で、

実際の表示と表示位置や文字(大/小文字など)が異なる場合があります。また、

表示されている内容が「表示例」の場合があります。

< はじめに > v

All Rights Reserved. Copyright © 2012, Yokogawa Electric Corporation

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

著作権および商標 ■ 著作権

DVD-ROM に含まれるプログラムおよびオンラインマニュアルなどの著作権は当

社に帰属します。 オンラインマニュアルについては、その内容を改ざんできないように PDF のセ

キュリティを設定しています。プリンタへの出力は可能です。 オンラインマニュアルをプリンタで出力してご使用になる場合は、本製品を利用

するためだけにご使用ください。オンラインマニュアルをプリンタで出力したも

のを使う場合、最新版との不一致が起こらないようご注意ください。ご使用時に

は、DVD-ROM の最新版と版数が一致していることをご確認ください。 オンラインマニュアルのコピーや、第三者に譲渡、販売、頒布(パソコン通信の

ネットワークを通じて通信により提供することを含みます)することを禁止しま

す。また、無断でビデオテープその他に登録、録画することも禁止します。

■ 商標ならびにライセンスソフトウェアについて ・ STARDOM は、横河電機株式会社の商標です。 ・「Microsoft」、「Windows」は、米国 Microsoft Corporationの米国およびその

他の国における登録商標または商標です。 ・ Java は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他

の国における登録商標です。 ・ Adobe、Adobe Acrobat、および Acrobat Readerは、アドビシステムズ社の米国

および/または各国での商標または登録商標です。 ・ 「Ethernet」は、XEROX Corporationの登録商標です。 ・ その他、本文中に使われている会社名・商品名は、各社の登録商標または商

標です。 ・ 本文中の各社の登録商標または商標には、TM、®マークは表示しておりませ

ん。

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< 目次 > vii

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

目 次 はじめに ..................................................................................................... i 表記上の約束 ............................................................................................. ii 著作権および商標 ...................................................................................... v 目 次vii 1. 一般 ................................................................................................... 1

1.1 仮想メモリ不足の対処方法 ........................................................................... 1 1.2 データサーバ VBA の制限事項 ..................................................................... 4 1.3 リモート VB アプリケーションからデータサーバにアクセスする .............. 6 1.4 データ収集パフォーマンスをチューニングする .......................................... 7 1.5 UPS を使用する ............................................................................................ 9 1.6 VB スクリプトから VDS をシャットダウンする ........................................13

2. 帳票 ................................................................................................. 15 2.1 帳票の定義を別の VDS へ移動する ............................................................15 2.2 帳票 Excel を初めて利用するときの注意 ...................................................16 2.3 帳票 ISAM を初期化する .............................................................................18 2.4 記録データが疑わしい場合 .........................................................................19 2.5 帳票マクロの概要と編集の基本操作 ..........................................................20 2.6 修正した帳票マクロをデフォルトにする ...................................................23

3. VDS HMI システム .......................................................................... 25 3.1 グラフィックデザイナ ................................................................................25

3.1.1 タッチターゲットからフェースプレートを表示する ....................25 3.1.2 アラームによって図形の色を変える .............................................26 3.1.3 値によって図形の色を変える ........................................................29 3.1.4 折れ線グラフで表示する ...............................................................33 3.1.5 トグルボタンを作る .......................................................................35 3.1.6 図形モディファイを指定したプリミティブの上に、他の

プリミティブを表示する ...............................................................37 3.1.7 部品(リンクパーツ)の作成 ........................................................38 3.1.8 ウィンドウ上に全体が収まるように画面を縮小表示する .............44 3.1.9 トレンド表示グループを汎用名で指定する ..................................46 3.1.10 1 つのグラフィックファイルでデータソースだけを切り替える ..48 3.1.11 オブジェクトビューのカスタマイズ .............................................53 3.1.12 自作リンクパーツでデータソース展開タブシートをサポート

する ................................................................................................54

VDS ノウハウ集

TI 34P02K01-02 4 版

< 目次 > viii

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2 VDS Viewer .................................................................................................60 3.2.1 起動設定ファイルについて ............................................................60 3.2.2 起動時に表示するメインウィンドウのグラフィックを指定する ..62 3.2.3 メインウィンドウを最背面に表示する ..........................................64 3.2.4 メインウィンドウを全画面/最大化で表示する ...........................65 3.2.5 ウィンドウを最前面に表示する.....................................................66 3.2.6 ウィンドウのサイズや位置を指定する ..........................................68 3.2.7 ウィンドウのサイズ変更をできないようにする ...........................70 3.2.8 ウィンドウの閉じるボタンを無効にする ......................................71 3.2.9 形状を指定してグラフィック画面ウィンドウを表示する .............73 3.2.10 押しボタン、タッチターゲットに「ブラウザ」を割り当てる .....75 3.2.11 押しボタン、タッチターゲットに「動作 指定したアプリケー

ション起動」を割り当てる ............................................................76 3.2.12 押しボタン、タッチターゲットに「OS に関連付けられている

アプリケーション起動」を割り当てる ..........................................77 3.2.13 押しボタン、タッチターゲットに「閉じる」を割り当てる .........78 3.2.14 押しボタン、タッチターゲットに「再表示」を割り当てる .........79 3.2.15 起動時に表示するメインウィンドウをフレーム分割する .............80 3.2.16 リモート PC で HMI クライアントアプリケーションを起動する .84 3.2.17 R6 以前の HMI セットを VDS Viewer で使用する .........................86 3.2.18 マウスカーソル位置にウィンドウ、ダイアログを表示する .........89

3.3 その他 ..........................................................................................................90 3.3.1 Visual Basic プログラムとの連携 ..................................................90 3.3.2 セッション開始時のログオン操作をなくす ..................................94 3.3.3 アラーム音を鳴らす .......................................................................95 3.3.4 アラームサマリのアラーム色を変更する ......................................98 3.3.5 アラームサマリの表示列のデフォルト幅を変更する ....................99 3.3.6 アラームサマリの音声出力でユーザ定義の WAVE ファイルを

使用する .......................................................................................101 付録 1. VDS HMI クライアント (Web ブラウザ) ........................ 103

付録 1.1 HTML .......................................................................................................104 付録 1.1.1 HMI 表示画面の HTML をカスタマイズする ........................104 付録 1.1.2 HTML ファイルに HMI セット名を汎用的に記述する .........105

付録 1.2 Internet Explore ......................................................................................106 付録 1.2.1 ブラウザトップページ起動時の位置やサイズを 指定する 106 付録 1.2.2 表示形態を指定してブラウザを起動する ...........................108

付録 1.3 JavaScript ...............................................................................................109 付録 1.3.1 ウィンドウタイトルにウィンドウコメントを表示する ......109 付録 1.3.2 グラフィックインデックスウィンドウにウィンドウ

コメントを表示する ..................................................................... 111 付録 1.3.3 オブジェクトビューインデックスウィンドウに

オブジェクトコメントを表示する ............................................... 113 付録 1.3.4 押しボタン、タッチターゲットから JavaScript の

関数を呼び出す ........................................................................... 115

< 目次 > ix

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.3.5 押しボタン、タッチターゲットに「戻る」、「進む」、 「閉じる」を割り当てる ............................................................. 118

付録 1.3.6 押しボタン、タッチターゲットで、「IE の終了と ログオフ」を行う ........................................................................120

付録 1.3.7 形状を指定してグラフィック画面ウィンドウを 呼び出す 122 付録 1.3.8 HMI トップページのメインウィンドウが閉じたとき に

ログオフする................................................................................124 付録 1.4 その他 126

付録 1.4.1 操業モード移行でブラウザを表示する ...............................126 付録 1.4.2 エンジニアリングセットフォルダのファイル ....................127

Technical Information 改訂情報 ............................................................. i

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< 1. 一般 > 1

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

1. 一般 1.1 仮想メモリ不足の対処方法

Windowsの仮想メモリが不足した場合の対処について、以下に説明します。

■ 解説 Windowsでは、メモリが不足した場合にハードディスクの空き容量をメモリの代

わりに使います。そのハードディスク上のメモリのことを仮想メモリと呼びます。 仮想メモリは、情報をメモリとハードディスクとの間でスワップ(交換)するこ

とによって、メモリより大きく使うことができます。実際にメモリ不足で動かな

いアプリケーションも、動かすことができます。 しかし、仮想メモリは、メモリよりも数倍も遅いハードディスクをメモリ代わり

に使っているので、動作は非常に遅くなります。仮想メモリが不足した場合には

メモリを増やすことを推奨します。 実際の運転時に仮想メモリが不足している場合、“仮想メモリ不足”を示すメッ

セージが表示されます。なお、設定を変更する際、変更により増加するメモリ量

を格納できるハードディスク上の空き領域が存在するかどうかを確認してくださ

い。

< 1. 一般 > 2

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

■ 手順 Windowsの仮想メモリの設定値を、インストール後の初期値から変更する手順を

説明します。

● Windows 10 の場合 1.[スタート]ボタンを右クリックし、[コントロールパネル]を選択します。 2. 「システムとセキュリティ」-「システム」-「システムの詳細設定」を順

にクリックします。「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されます。 3. 「詳細設定」タブをクリックし、パフォーマンスの[設定]ボタンを押しま

す。「パフォーマンスオプション」ウィンドウが表示されます。 4. 「詳細設定」タブをクリックし、仮想メモリの[変更]ボタンを押します。

「仮想メモリ」ウィンドウが表示されます。 5. [すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する]の

チェックをはずし、[カスタムサイズ]をクリックします。

図 仮想メモリ(Windows 10)

6. [カスタムサイズ]の[初期サイズ]フィールドにパソコンが実装している

メモリの 2 倍の値を入力し、[最大サイズ]に 3 倍の値を入力します。 複数のドライブがある場合は、ページファイルをいくつかのドライブに分散

が可能です。 7. [設定]ボタンを押してから[OK]ボタンを押します。

< 1. 一般 > 3

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

● Windows 7 の場合 1. スタートメニューから、[コントロールパネル]を選択します。 2. 「システムとセキュリティ」-「システム」-「システムの詳細設定」を順

にクリックします。「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されます。 3. 「詳細設定」タブをクリックし、パフォーマンスの[設定]ボタンを押しま

す。「パフォーマンスオプション」ウィンドウが表示されます。 4. 「詳細設定」タブをクリックし、仮想メモリの[変更]ボタンを押します。

「仮想メモリ」ウィンドウが表示されます。 5. [すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する]の

チェックをはずし、[カスタムサイズ]をクリックします。

図 仮説メモリ(Windows 7)

6. [カスタムサイズ]の[初期サイズ]フィールドにパソコンが実装している

メモリの 2 倍の値を入力し、[最大サイズ]に 3 倍の値を入力します。 複数のドライブがある場合は、ページファイルをいくつかのドライブに分散

が可能です。 7. [設定]ボタンを押してから[OK]ボタンを押します。

< 1. 一般 > 4

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

1.2 データサーバ VBA の制限事項 データサーバの VBA を使用する際に、いくつか注意すべき項目があります。 以下に説明します。

● 配列データの扱い VDS で使用する配列はすべて 1 を基底としていますので、各オブジェクトグルー

プの General セクションで「Option Base 1」を宣言してください。

● 初期化時の処理 データサーバの VBA が動作を開始した直後に以下の順序でイベントが発生しま

す。 ・ ユーザ定義グループの BeforeInitializeイベント ・ MainGroupの BeforeInitialize イベント ・ ユーザ定義グループの Initialize イベント ・ MainGroupの Initialize イベント BeforeInitialize イベントの時点では、オブジェクトと I/O は接続されていません。 つまり、I/O データの書き込みやリフレッシュ要求は無効です。また、コールド

出力もされていません。このイベントプロシージャでは、VBA の内部変数の初期

化などを行います。また、コールド出力前に処理しておくべき処置を記述します。 Initialize イベントの時点では I/O との接続は完了し、コールド出力されています。

ただし書き込みが完了してない場合もあります。書き込みの完了は、そのオブ

ジェクトの WriteComplete イベントで確認できます。

● イベントプロシージャの処理時間タイムアウト 操業モード時は、VBA のイベントプロシージャの処理時間を監視しています。デ

フォルトでは、イベントプロシージャの処理時間が 10 秒経過すると処理を強制

終了し、On Error ステートメントで指定されたエラー処理ルーチンが実行されま

す。 タイムアウトが発生した場合にはイベントログに発生したオブジェクト名が出力

されます。 ただし、以下のような場合にはこのタイムアウト監視が動作しない場合がありま

す。 ・ 初回のイベント ・ WriteComplete/RefreshComplete イベントプロシージャ また、この監視時間はチューニングツールで変更できますが、このツールは標準

では提供されていません。必要な場合は、弊社にお問い合わせください。

< 1. 一般 > 5

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

● 非同期 R/W 完了通知イベント オブジェクトへの I/O データ書き込み、リフレッシュ要求を行うと、 WriteComplete/RefreshComplete イベントが発生します。 外部アプリケーションから書き込み、リフレッシュ要求された場合にも処理が完

了した時点で、このイベントが発生します。

● フォームモジュールとメッセージ BOX データサーバの VBA では、フォームモジュールの使用を禁止しています。また、

メッセージ BOX の表示はしないようにしてください。 データサーバでフォームモジュールやメッセージ BOX の表示を行うと、次のイ

ベント処理が動作しなくなります。

< 1. 一般 > 6

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

1.3 リモート VB アプリケーションからデータサーバにアクセスする リモートマシン上の VB アプリケーションから、データサーバにアクセスする手

順について説明します。

■ 解説 Visual Basic.NET では、CreateObject でリモートマシンを指定できます。 リモートマシンにアクセスする前に DCOM の設定をしておくことが必要です。

参照 DCOM の設定については、VDS/ASTMAC セットアップマニュアル(IM 34P02A01-02)の「PART-A A1.2.7/A1.3.5“ネットワークの設定” ■DCOM の設定」を参照してください

■ 手順 Form_Load 関数で”OPS1”というマシンのデータサーバにアクセスする例です。

● Visual Basic.NET Dim YfsRemoteServer As Object

Private Sub Form_Load()

Set YfsRemoteServer = _

CreateObject("Yokogawa.YfsOodsDataServer.1","OSP1")

End Sub

< 1. 一般 > 7

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

1.4 データ収集パフォーマンスをチューニングする I/O データ収集のパフォーマンスをチューニングする方法について説明します。

■ 解説 オブジェクトビルダでオブジェクトの定義をする際に、I/O スキャン周期を設定

しますが、短い周期のオブジェクトを多数定義すると、データ収集やイベント処

理が周期内で完了しない場合がありえます。 このため設定した内容で I/O データの収集処理や、データサーバのイベント処理

が指定した周期内で動作していることを確認する必要があります。 動作確認には VDS が提供する IOINFO ツールを使用します。

■ 手順 データサーバが動作中に、パフォーマンスを確認する方法を説明します。 VDS インストール先を以下のフォルダと仮定します。 32bit OS の場合 C:\Program Files\Yokogawa\¥VDS 64bit OS の場合 C:\Program Files (x86)\Yokogawa\VDS 1. {VDSインストールパス}\System\DataServer\Program フォルダにある

“IoInfo.EXE”を起動します。 2. メニューから[モード(M)]-[オンライン]をクリックし、スキャン統計

タブを選択します。「IO 情報画面」が表示されます。 3. 赤色表示された[オーバーラン発生回数]は、I/O オブジェクトのデータ収集

が同期内に完了しなかった回数です。オーバーラン発生回数が 0 であること

を定義したすべての I/O オブジェクトについて確認します。 4. I/O オブジェクトは、[IO オブジェクト名称]の横のコンボ BOX で選択し

ます。

図 IO 情報(スキャン統計タブ)

< 1. 一般 > 8

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

5. これらの情報は、データサーバが終了した時点で自動的にファイルに保存さ

れます。 保存された情報を確認するには、オフラインモードにして、メニューから

[ファイル(F)]-[開く]を選択し、ワークスペースのあるフォルダ内の

「iosファイル」を選択します。以降の操作は前述のとおりです。 6. いずれかの項目が定常的に増加する場合には、その I/O オブジェクトを使用

するデバイスタグオブジェクトの I/O スキャン周期を長くしたり、I/O アドレ

スを最適化するなどの調整をして再度確認します。

補足 IOINFO ツールでは以下の情報も確認できます。 カテゴリごとにタブに分かれています。 ・ I/O 統計 I/O オブジェクトの読み込み・書き込みに関する情報です。 ・ スキャン統計 I/O オブジェクトの定周期スキャンに関する情報です。 ・ 割り込み統計 I/O オブジェクトの非同期データ通信に関する情報です。 ・ イベント処理 データサーバのイベント処理に関する情報です。

< 1. 一般 > 9

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

1.5 UPS を使用する 本節では、UPS(Uninterruptible Power Source)を使用して、VDS システムを運転

する場合、電源異常などのシステム停止用件が発生したときに、VDSシステムを

安全に停止するための方法について説明します。

■ 推奨機種 VDS システムでは、以下の機種を推奨しています。 ・ APC 社製 Smart-UPS

■ 接続 パソコンに UPS を接続する場合、UPS の取扱説明書をよくお読みのうえ、正しく

接続してください。

■ UPS 管理機能 Windows 標準の「電源オプション」にある UPS 管理機能で説明します。 この機能は、UPS を監視し、異常発生時には Windows を安全にシャットダウンす

るものです。

■ VDS シャットダウンの必要性 電源異常などのイベントが発生した場合、UPS 管理機能により、Windowsがシャットダウンします。 これにより、VDS のデータサーバなどのシステムプログラムとアプリケーション

プログラムが強制的に終了します。 VDS を安全に停止するためには、Windowsのシャットダウンの前に VDS を

シャットダウンする必要があります。 UPS 管理機能には、イベント発生時に指定したコマンドを起動する機能があり、 VDS シャットダウン用コマンドを使用して、VDS を安全に停止します。

■ VDS シャットダウン用コマンド 電源オプションの UPS 管理機能へ登録する VDS シャットダウン用コマンドは、

アプリケーションで作成します。このコマンドは、EXEか BAT の形式である必

要があります。このシャットダウン用コマンドで、VDSのシャットダウンを行っ

てから、Windowsのシャットダウンを行うようにしてください。

参照 VDS のシャットダウンの方法については、本書の、「1.6 VB スクリプトから VDS をシャットダウ

ンする」を参照してください。

< 1. 一般 > 10

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

■ コマンドの登録 電源オプションの UPS 管理機能に VDS シャットダウン用コマンドを登録します。 1. 電源オプションの「UPS」タブで[無停電電源装置]を選択します。 2. [構成]ボタンを押して、[アラーム時に、このプログラムを実行する]

チェックボックスをチェックします。[実行するファイル名]の部分が有効

になります。 3. VDS シャットダウン用コマンドを指定します。

補足 あらかじめ、VDS シャットダウン用コマンドを Windows のシステムディレクトリ(通常は、

“C:\Windows\System32”)へコピーしておいてください。 VDS のシャットダウンに要する時間(アプリケーションのシャットダウンも含めた時間)が 30 秒

を超えないようにします。30 秒を超えると、Windows のシャットダウンが安全に行えない恐れがあ

ります。詳しくは、Windows オンラインヘルプの電源オプションを参照してください。

< 1. 一般 > 11

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

■ プロセス管理の設定 コマンドの登録が終わったら、プロセス管理の DCOM の設定を行います。

● Windows 10 の場合 1.[スタート]ボタンを右クリックし、[コントロールパネル]を選択します。 2. コントロールパネルの「システムとセキュリティ」-「管理ツール」をク

リックします。 3. [コンポーネントサービス]-[コンピュータ]-[マイコンピュータ]-

[DCOM の構成]の順にダブルクリックします。 4. 一覧から「YOKOGAWA ASTMAC YfsPrcControl」を選択し、右クリックまた

は[操作]メニューの[プロパティ]をクリックします。プロパティウィン

ドウが表示されます。 5. 「ID」タブで[対話ユーザ]を選択します。

図 YOKOGAWA ASTMAC YfsPrcControl プロパティ(Windows 10)

< 1. 一般 > 12

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

● Windows 7 の場合 1. スタートメニューから、[コントロールパネル]を選択します。 2. コントロールパネルの「システムとセキュリティ」-「管理ツール」をク

リックします。 3. [コンポーネントサービス]-[コンピュータ]-[マイコンピュータ]-

[DCOM の構成]の順にダブルクリックします。 4. 一覧から「YOKOGAWA ASTMAC YfsPrcControl」を選択し、右クリックまた

は[操作]メニューの[プロパティ]をクリックします。プロパティウィン

ドウが表示されます。 5. 「ID」タブで[対話ユーザ]を選択します。

図 YOKOGAWA ASTMAC YfsPrcControl プロパティ(Windows 7)

< 1. 一般 > 13

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

1.6 VB スクリプトから VDS をシャットダウンする VB スクリプトから VDS システムシャットダウンを行う方法を説明します。

■ 解説 VDS システムシャットダウンとは、すべての VDS サーバおよび登録されている

アプリケーションプロセスを停止します。Windows のシャットダウンは行われま

せん。 アプリケーションフォームの VB スクリプトから、VDSプロセスマネージャのメ

ソッド(IYfsPrcControl::Shutdown)を使用して、VDS システムをシャットダウン

します(PROGID:Yokogawa.YfsPrcControl.1)。

■ 手順

●VDS のシャットダウン 通常は、HMI クライアントアプリケーション(リモートクライアント PC も含む)

を終了してから VDSのシャットダウンを行います。 UPS 管理機能などプログラムからシャットダウンを行うときは、下記のような

VB スクリプトを利用します。ローカル PC の HMI クライアントアプリケーショ

ンを閉じてから、VDS のシャットダウンを行っています。 ただし、この方法ではリモートの HMI クライアントアプリケーションは終了し

ません。ローカル PC の HMI クライアントアプリケーションは強制終了されるの

で、HMI サーバとのセッションは解放されずに残ってしまいます。このため、

VDS のシステムプロセスの終了にはセッションを無効にするタイムアウトまでの

時間を要し、シャットダウンが完了するまでには時間がかかることがあります。

< 1. 一般 > 14

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

● VB スクリプトの起動方法 (VB スクリプトファイル名が vds_shutdown.vbs の場合) C:\WINDOWS\System32\wscript.exe vds_shutdown.vbs

VB スクリプトの内容は以下のとおりです。

'================================

' IE 終了, VDS シャットダウン

'================================

'---------- IE 終了 -----------

strComputer = "."

Set objWMIService = GetObject("winmgmts:" _

& "{impersonationLevel=impersonate}!¥¥" _

& strComputer & "¥root¥cimv2")

Set colProcessList = objWMIService.ExecQuery _

("Select * from Win32_Process Where Name = 'javaw.exe'")

'VDS R6 以前(HMI クライアントが Web ブラウザ)の場合には、'javaw.exe'の

代わりに'iexplore.exe'とします。

For Each objProcess in colProcessList

objProcess.Terminate()

Next

wscript.sleep 1000 ' 1 秒スリープ(時間は適宜調整します。)

'---------- VDS シャットダウン -----------

Set objYfsPrcCntl = CreateObject( "Yokogawa.YfsPrcControl.1" )

objYfsPrcCntl.Shutdown

補足 UPS の管理ソフトに登録する際、VBスクリプトを直接指定できないときはバッチファイルを使っ

てください。 (1)以下のフォルダに vds_shutdown.vbs を置きます。 32bit OS の場合 C:\Program Files\YOKOGAWA\VDS\Work\Others

64bit OS の場合 C:\Program Files (x86)\YOKOGAWA\VDS\Work\Others (2)適当なフォルダにテキストエディタで以下のような内容のバッチファイル(例:

start_vdsshutdown.bat)を作成します。 32bit OS の場合 "C:\Program Files\YOKOGAWA\VDS\Work\Other\vds_shutdown.vbs" 64bit OS の場合 "C:\Program Files (x86)\YOKOGAWA\VDS\Work\Other\vds_shutdown.vbs" (3) UPS 管理ソフトにこのバッチファイル(start_vdsshutdown.bat)を指定します。

< 2. 帳票 > 15

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

2. 帳票 2.1 帳票の定義を別の VDS へ移動する

帳票パッケージを用いた帳票定義を、別の VDS に移動する方法を説明します。

■ 解説 帳票ビルダで行った定義は、下表のように複数のファイルに保存されます。

表 定義の保存先一覧 作成されるファイル フォルダ(場所) 内容

ReportDef.rpd オブジェクトビルダ 帳票定義ファイル TagName.rpd オブジェクトビルダ バッチ報定義時のタグ名保存用 ReportDef.hdf オブジェクトビルダ ヒストリ定義ファイル Master.xls 帳票保存 PATH 以下の¥Template¥ 帳票マスタ Excel ブック

*.xlt(*は収集ブロック名) 帳票保存 PATH 以下の¥Template¥ 収集ブロックごとの Excel テンプレート

*.xls(*は収集ブロック名または X 収集ブロック名)

帳票保存 PATH 以下の¥DAILY¥、¥MONTHLY¥、¥LOT¥の該当フォルダ

収集ブロックごとの Excel ブック(印刷プログラムと表示プログラム)

さらに定義後、操業モードへの初回の移行で、ReportSum、ReportSum2 ファイル

(記録途中のデータバックアップ)と収集ブロックごとの ISAM ファイルが、レ

ポート管理によって作成されます。

■ 手順 帳票の定義を別の VDS へ移行する場合は、上記の各種ファイルを移動します。

作業はシャットダウンモードで実施します。 ワークスペースフォルダ以下のファイル一式と、帳票保存 PATH 以下のすべての

ファイルを移動すると、すでに記録済みのデータを保存したまま、継続して運用

できます。この場合は帳票保存 PATHなどの定義が移動元と一致するようにしな

ければなりません。もし何らかの事情で、ビルダの帳票保存ダイアログで設定す

る内容を変更する必要がある場合は、移動後に再度ビルダを用いて変更します。 記録済みのデータを使用しない場合には、帳票保存 PATH 以下にある ISAM ファ

イルは移動しないでください。

補足 ・ 帳票に限る部分だけを説明します。移行時の実行ファイル、プロセスコンフィギュレータの再

設定および、一般的なワークスペースの移動方法に関しては省略します。必要に応じて、IM の該当個所を参照してください。

・ 作業は、ネットワーク経由でファイル移動するのが最も簡単です。ISAM ファイルは、定義によってかなり大きいファイルになります。ネットワークを利用できない場合はリムーバルな大容量メディアを用意し、ファイル圧縮を実施後に移動してください。

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2.2 帳票 Excel を初めて利用するときの注意 帳票 Excel を初めて利用する場合には注意が必要です。本節では、注意事項を具

体的に説明します。

■ 解説 帳票パッケージの Excel ファイルには、VBA マクロプログラムが組み込まれてい

ます。 Excel は、デフォルトの設定で、VBA マクロプログラムを無効にするようになっ

ています。帳票パッケージで Excel を使用する場合は、セキュリティレベルを変

更することにより VBA マクロプログラムを有効にしなければなりません。

■ 手順:Excel 2016/Excel 2013 のセキュリティレベルを変更する

● Excel のリボンに「開発」タブを表示させる 1. 「ファイル」タブをクリックします。 2. [オプション]をクリックします。

「Excel のオプション」ダイアログが開きます。 3. [リボンのユーザー設定]をクリックします。 4. [リボンのユーザー設定]の[開発]チェックボックスを選択し、[OK]ボ

タンをクリックします。

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● VBA マクロプログラムを有効にする 1. Excel を起動します。 2. 「開発」タブを選択し、[マクロのセキュリティ]をクリックします。

「セキュリティセンター」が開きます。 3. [セキュリティセンター]の左ペインの[マクロの設定]をクリックします。 4. [セキュリティセンター]の右ペインの[マクロの設定]の[すべてのマク

ロを有効にする]ラジオボタンを選択し、[OK]ボタンをクリックします。 [セキュリティセンター]が閉じます。

5. Excel を終了します。

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2.3 帳票 ISAM を初期化する 帳票で用いる ISAM ファイルを初期化(レコードをすべて削除)する方法を説明

します。

■ 解説 帳票の定義や設定をチェックするために操業モードにして動作確認を行うと、テ

ストの過程で ISAM ファイルにデータが収録されます。テストが完了したら、以

下の手順でテスト運転中に収録されたレコードを削除してください。

■ 手順

すべての収集ブロックの ISAM ファイルを初期化する 1. 開発モードで帳票ビルダを起動し、ブロック設計画面を開きます。 2. 設計済みの適当なブロックをダブルクリックして開きます。 3. ラジオボタンやチェックボタンをいったん変更して元に戻します。 以下の画面が表示されます。 4. [ISAM ファイルをすべて初期化する]チェックボタンをチェックして、

[はい]ボタンをクリックします。ISAM ファイルが、初期化されます。

図 ISAM ファイル初期化画面

補足 帳票ビルダは画面上の各種コントロールの操作がないと、上書き保存を実施しません。 ブロック編集をしたように見せかけて、上書き保存します。

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2.4 記録データが疑わしい場合 定義ミスなどにより、記録周期ごとに記録されたデータと締め切り集計の結果が

合致しない、本来ありえないデータが記録されてしまうなど、記録データが正し

くない(あるいは正しくないように思われる)場合があります。 本節では、その代表的なケースを具体的に説明します。

■ 解説

● 合計値が合わない? 締め切り集計として、記録周期ごとのデータの合計値を定義しているときに、実

際に記録レコードをトータルした値が締め切り行と合わない場合があります。こ

の原因は、通常以下に示すいずれかです。 1. ビルダの表示桁設定ミス レポート管理は、データを倍精度の実数としてヒストリ収集から取り込んで

います。レポート管理内の計算は、すべて倍精度で実施されます。一方、記

録されるデータはビルダ指定で表示桁を決定できます。 例えば、小数点以下の値がいろいろと変化するデータに対して、表示桁の小

数点以下の指定を“0”にした場合、大きなまるめ誤差が生じてしまうことが

あります。必ず入力されるデータに合わせて、十分な桁数を設定してくださ

い。 2. シャットダウン記録が含まれている シャットダウン記録は締め切り集計から除外されます。シャットダウン記録

は、Excel シートの時刻の末尾に“*”が付加されます。この行が含まれると、

記録周期データの合算が合計値と一致しなくなります。

● 差分値が不正に見える? これは AI や DI の Sum 系(Sum、RSum、ESum)プロパティが、操業開始時の初

期値を保証していない理由によります。 例えば、1 時間で 1 ずつ加算される稼働時間積算 RSum の差分合計値が、たった

数分のシャットダウン-復旧があった個所で、1 以外の値が記録される場合があ

ります。 シャットダウンしても正しい結果を得るためには、データサーバ VBA の Groupの Initialize イベント処理などを用いて、これらのプロパティを初期化してくださ

い。

● 瞬時最大(最小)時刻が疑わしい? レポート管理の瞬時最大値(瞬時最小値も同様)は、以下の論理で管理されてい

ます。 IF 瞬時最大値 < 今回値 THEN 瞬時最大値 = 今回値 瞬時最大時刻 = 今回時刻 END IF 締め切り時に記録される瞬時最大(最小)時刻は、その記録報内で初回の瞬時最

大値を取得した時刻です。例えば DI の Cv 値を記録している場合は、初めて 1 を

記録した時刻であり、最後に記録した時刻ではありません。

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2.5 帳票マクロの概要と編集の基本操作 本節では、帳票パッケージで用いる Excel サポートプログラムの、VBA マクロの

概要と編集に関する基本操作について説明します。

■ 解説 以下のような簡単なレイアウト編集や計算は、テンプレートを用いて行います。 ・ 時刻の書式変更 ・ セル内配置の変更(データの右詰め、左詰め指定) ・ 罫線 ・ セル計算<例>帳票パッケージの締め切り処理を用いない締め切り合計処理 テンプレートの設定だけで帳票が作成できない場合は、基本の VBA マクロを編

集してください。 帳票パッケージで用いる収集ブロック・ブック(D01.xls、XD01.xlsなど)には、

VBA マクロが組み込まれており、そのコードは公開されています。 収集ブロック・ブックは、レポート管理が収集したデータを ISAM ファイルから

ADO を用いて読み込みます。

● 収集ブロック・ブック 帳票ビルダで自動印刷を指定すると、環境設定で設定した保存 PATH以下の所定

の記録報フォルダ内に、ISAM ファイルと同名の収集ブロック・ブックが自動生

成されます。例えば日報 1(D01)で、自動印刷と定義すると、DAILY フォルダ

以下に D01.xls(印刷プログラム)と XD01.xls(表示プログラム)が作成されま

す。どちらも、組み込まれた VBA マクロは同じものですが、印刷か表示かとい

う違いを、自身のブック名称の先頭に“X”がついているか否かで判断していま

す。通常マクロの編集は、帳面の形式を印刷・表示で同じにしたいことがほとん

どですから、扱いやすい表示プログラムで編集を行い、デバッグが済んだら印刷

プログラムへ反映(上書き)します。 以降、D01 の表示プログラムの VBA マクロを編集することを例に、具体的に説

明していきます。なお、プログラム編集は必ず既成のブックで正しく表示・印刷

ができることを確認した後で、実施するようにしてください。

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■ 手順

● ブックの VBA マクロを開く 収集ブロック・ブックの VBA マクロは、Workbook_Open プロシージャとして記

述されています。このため、ブックを開こうとすると自動的にプロシージャが起

動されますので、VBA マクロを開いて編集するためには、いったんこのプロシー

ジャを動作した後に行います。 1. Excel を起動し、[ツール]-[マクロ]-[セキュリティ]を開きます。セ

キュリティレベルを“中”にし、Excel をいったん終了します。 2. XD01.xlsをエクスプローラからダブルクリックして起動します。ダイアログ

ウィンドウが表示されますので、[Shift]キーを押しながら[マクロを有効

にする]を押します。 3. Excel の「開発」タブを選択し、[Visual Basic]をクリックします。 4. グラフィックビルダやデータサーバと同様の VBE 画面が表示されます。ここ

で、VBA マクロを編集して、ユーザ独自の処理を付加します。 5. 編集が終了したら、セキュリティレベルを“低”にします。

図 VBE 画面

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● マクロの動作フロー Workbook_Open プロシージャは、上記のコード内で先頭に記述されたプログラム

で、収集ブロック・ブックの VBA マクロのメイン部分です。他のサブプロシー

ジャやファンクションプロシージャは、すべて Workbook_Open から呼び出されま

す。 Workbook_Open プロシージャの処理の手順は以下のとおりです(タイトルはマク

ロプログラム内のコメントと同じです)。 1. シートの整理 繰り返し利用されることによって、シートの枚数が増えないようにする前処

理です。 2. ワークブック名の診断とブロック名の代入 自身のブック名称を診断したうえ、対象ブロック名称を割り出して記憶しま

す。 3. Master ブックに関する処理 Master ブックをオープンし、該当する設定情報を読み込み、クローズします。 4. テンプレートの挿入処理 テンプレートを挿入します。 5. ISAM ファイルの存否診断 ISAM ファイルが作られていることを確認します。 6. 印刷する記録報名を取得する 印刷(または表示)する記録報名を、レポート管理またはユーザの入力から

取得します。 7. データの貼り込み処理 指定された記録報名のデータ部分を ISAM から読み込み、シートに貼り込み

ます。 8. 印刷処理 印刷プログラムの場合、印刷を行います。 9. 作業ブックの保存 Excel ブックとしての保存が指定されていた場合に、データをコピーしてファ

イル保存します。 10. 自動終了 印刷プログラムの場合、自動的に終了するためのタイマを起動します。同時

刻に印刷を指定された他のブックの待ち合わせ処理をします。タイムアップ

したら、Excel を自動終了します。

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2.6 修正した帳票マクロをデフォルトにする 修正したマクロを標準マクロとして登録する方法について説明します。

■ 解説 行を時刻に合わせて固定化したり、締め切り処理のタイトルを変更したりといっ

た修正は、新たに作成する帳票でも同じように利用したいものです。 この場合は、標準の帳票マクロのマスタファイルを編集済みマクロに変更するこ

とで対応できます。帳票マクロのマスタファイルは、report.xls、report2.xls という

ファイルで、以下の VDS インストールフォルダにあります(テンプレートも同

様で、ファイルは report.xlt、report2.xlt です)。 ~\YOKOGAWA\VDS\System\DataServer\Builder

修正した XD01.xlsをデフォルトにするには、名称を report.xlsに変更して、上記

のフォルダにコピーします(ただし、簡単に上書きせず、出荷時に提供される標

準マクロを必ずバックアップしてください)。

補足 report.xls :定周期型記録報(日報、月報、ロット報)用 report2.xls:イベント型記録報(簡易バッチ報)用

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3. VDS HMI システム 3.1 グラフィックデザイナ 3.1.1 タッチターゲットからフェースプレートを表示する

タッチターゲットからフェースプレートを表示する方法を説明します。

■ 解説 グラフィック機能のタッチターゲットを貼り付け、そこからフェースプレート

(オブジェクトビューウィンドウ)を呼び出します。

■ 手順 グラフィック画面にタッチターゲットを貼り付け、タッチターゲットのプロパ

ティを開きます。

図 タッチターゲットプロパティ機能タブ設定例

機能タブを選び、以下のように設定します。 機能種別 :監視・ログオンウィンドウ呼び出し ウィンドウ名 :オブジェクトビューウィンドウ パラメータ :“object=グループ名.オブジェクト名” 例:“object=FCx01.AI01”

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3.1.2 アラームによって図形の色を変える 図形の表示色をアラーム状態によって色を変える方法を説明します。

■ 解説 図形のプロパティ「図形モディファイ」で、アラーム色変化を設定することによ

り、色を変更できます。ここでは、データ矩形バー表示を例にしています。

■ 手順 1. グラフィック画面にデータ矩形バーを貼り付け、データ矩形バーのプロパ

ティを開きます。

図 データ矩形バー表示プロパティ設定例

図形モディファイタブを選び、以下のように設定します。 変化タイプ :常時実行 モディファイ条件: 色変化 :アラーム色変化 条件式 :“グループ名.オブジェクト名” 例:MainGroup.PV05 ブリンク :なし

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2. データ矩形バーのプロパティの「データ矩形バー表示」タブを選び、以下の

ように設定します。

図 データ矩形バー表示プロパティ設定例

表示データ:@Data("グループ名.オブジェクト名.ITEM") 例:@Data("MainGroup.PV05.Pv") 上限値 :定数または汎用名 ここでは、PV05の SH を上限値にするために汎用名を定義します。 $PV_USERHI 下限値 :定数または汎用名 ここでは、PV05の SL を下限値にするために汎用名を定義します。 $PV_USERLO

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3. 上限値・下限値で汎用名を使用したので、データ矩形バーのプロパティの

「データバインド」タブを選び、汎用名の初期化式を以下のように設定しま

す。

図 データ矩形バー表示プロパティ設定例

「個別汎用名を設定する」をチェック 上限値の汎用名 :$PV_USERHI 初期化式 :@Data("グループ名.オブジェクト名.ITEM") 例:@Data("MainGroup.PV05.Sh") 下限値の汎用名 :$PV_USERLO 初期化式 :@Data("グループ名.オブジェクト名.ITEM") 例:@Data("MainGroup.PV05.Sl")

補足 ここでは、データ矩形バー表示を使って説明しましたが、単純な図形をアラームによって色を変え

るには、手順 1 で説明した「図形モディファイ」タブの設定を行ってください。

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3.1.3 値によって図形の色を変える コントロールオブジェクトの値によって、色を変える方法を説明します。

■ 解説 図形のプロパティ「図形モディファイ」で、条件式を設定することにより、色を

変更できます。

■ 手順 データ矩形バーの色を以下の条件で色を変更します。 ・ PV05.PV の値が PH より大きいか、または PL より小さい場合、色を赤にす

る。 ・ PV05.PV の値が PH より小さく、かつ PL より大きい場合、色を緑にする。

1. グラフィック画面にデータ矩形バーを貼り付け、データ矩形バーのプロパ

ティを開きます。

図 データ矩形バー表示プロパティ設定例

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図形モディファイタブを選び、以下のように設定します。 変化タイプ :常時実行 モディファイ条件: 条件番号 :1 色変化 :通常色変化 変化色 :赤 ブリンク :なし 条件式 :

@Data("MainGroup.PV05.Pv")>@Data("MainGroup.PV05.Ph")|| @Data("MainGroup.PV05.Pv")<@Data("MainGroup.PV05.Pl")

条件式の判定を継続する:チェック

補足 条件式の記述にある【||】は OR を表す記号です。

条件番号 :2 色変化 :通常色変化 色変化 :緑 ブリンク :なし 条件式 :

@Data("MainGroup.PV05.Pl")<=@Data("MainGroup.PV05.Pv")&& @Data("MainGroup.PV05.Pv")<=@Data("MainGroup.PV05.Ph")

条件式の判定を継続する:チェック

補足 条件式の記述にある【&&】は AND を表す記号です。

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2. データ矩形バーのプロパティの「データ矩形バー表示」タブを選び、以下の

ように設定します。

図 データ矩形バー表示プロパティ設定例

表示データ:@Data("グループ名.オブジェクト名.ITEM") 例:@Data("MainGroup.PV05.Pv") 上限値 :定数または汎用名 ここでは、PV05 の SH を上限値にするために汎用名を定義します。 $PV_USERHI 下限値 :定数または汎用名 ここでは、PV05 の SL を下限値にするために汎用名を定義します。 $PV_USERLO

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3. 上限値・下限値で汎用名を使用したので、データ矩形バーのプロパティの

「データバインド」タブを選び、汎用名の初期化式を以下のように設定しま

す。

図 データ矩形プロパティ設定例

「個別汎用名を設定する」をチェック 上限値の汎用名 :$PV_USERHI 初期化式 :@Data("グループ名.オブジェクト名.ITEM") 例:@Data("MainGroup.PV05.Sh”) 下限値の汎用名 :$PV_USERLO 初期化式 :@Data("グループ名.オブジェクト名.ITEM") 例:@Data("MainGroup.PV05.Sl")

補足 ここでは、データ矩形バー表示を使って説明しましたが、単純な図形色を値によって変更する場合

は、手順 1 で説明したように「図形モディファイ」タブの設定を行ってください。

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3.1.4 折れ線グラフで表示する AR オブジェクトの配列値を折れ線グラフで表示する方法を説明します。

■ 解説 グラフィックデザイナの折れ線グラフに AR オブジェクトの配列を定義すること

により、グラフ表示します。

■ 手順 1. グラフィック画面に折れ線グラフプリミティブを貼り付け、プロパティを開

きます。

図 折れ線グラフプロパティ設定例

折れ線グラフタブを選び、以下のように設定します。 グラフの色 :緑(任意) データ定義 :AR01.Cvi(n)を X 軸データとして登録 上限値 :汎用名(例:$USER_HI)または、定数 下限値 :汎用名(例:$USER_LO)または、定数 X 軸データ :@Data("グループ名.オブジェクト名.アイテム") 例:@Data("MainGroup.ar01.Cvi(1)")

補足 上下限値を汎用名で定義し、データバインドで初期値を設定しておくと、値の変更が 1 ヵ所で行え

るので便利です。

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2. 上限値・下限値で汎用名を使用したので、「データバインド」タブを選び、

汎用名の初期化式を以下のように設定します。

図 折れ線グラフプロパティ設定例

上限値の汎用名 :$USER_HI 初期化式 :100 下限値の汎用名 :$USER_LO 初期化式 :0

補足 データバインドには、折れ線グラフで定義した分だけの汎用名が表示されますが、1 つ設定すれば

同じ汎用名すべてに反映されます。

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3.1.5 トグルボタンを作る 現在の Boolean値を反転させる押しボタンを作ります。

■ 解説 現在の Boolean値を反転させる押しボタンを作ります。値が反転しているかどう

かの確認は、ボタンの色(Trueのとき緑、Falseのとき赤)で行います。

■ 手順 1.グラフィック画面に押しボタンを作成します。この押しボタンを押すたびに、

値は反転することになります。 2. 押しボタンのプロパティから機能タブシートを開き、以下のように設定しま

す。 機能種別:データ設定 データソース:”MainGraoup.DR01.Cvi(1)” 設定データ:!@Data(“MainGraoup.DR01.Cvi(1)”)

図 押しボタンのプロパティ

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3. ラベルタブシートの「ボタン表示色」をチェックし、図形モディファイタブを

開いて、以下のように設定します。 変化タイプ :常時実行 モディファイ条件 :

条件番号 色変化 ブリンク 継続 条件

1 緑 なし なし @Data(“MainGraoup.DR01.Cvi(1)”)==True 2 赤 なし なし @Data(“MainGraoup.DR01.Cvi(1)”)==False

図 押しボタンのプロパティ

4. SGR ファイルを保存し、ディプロイメントツールを起動して実行します。 5. グラフィックウィンドウを開き、ボタンを押して値が反転することを確認し

ます。

補足 上記で使用しているプロパティは DR オブジェクトの Cvi プロパティです。データソースおよび設

定データに指定するプロパティは、値が Boolean のものをご使用ください。

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3.1.6 図形モディファイを指定したプリミティブの上に、他のプリミティブを表示する 図形モディファイを指定したプリミティブの上に、他のプリミティブを表示でき

ます。

■ 解説 四角形プリミティブとテキストプリミティブがある場合、それぞれを次のように

設定した場合にテキストプリミティブは四角形プリミティブに隠れてしまいます。 四角形プリミティブ:図形モディファイ指定

テキストプリミティブ:特に指定なし

このような場合には、テキストプリミティブに図形モディファイを指定すること

でテキストは最前面になります。

■ 手順 1. グラフィック画面に、四角形プリミティブとテキストプリミティブを追加し

ます。 2. テキストプリミティブのプロパティから図形モディファイタブシートを開き、

以下のように指定します。 変化タイプ:常時実行 モディファイ条件 色変化:色変化なし

3. 任意のモディファイ条件の追加を押します。図のようになります。

図 図形モディファイタブシート

4. ディプロイメントツールを起動し、テキストプリミティブが最前面にあるこ

とを確認します。

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3.1.7 部品(リンクパーツ)の作成 複数のプリミティブをまとめて部品化(リンクパーツ化)し、再利用する方法を

説明します。

■ 解説 リンクパーツは、リンクパーツウィンドウ、リンクパーツ編集ウィンドウで作成

し、リンクパーツの更新ダイアログを用いて更新します。管理や作成、グラ

フィックデザイナでのリンクパーツの引用、引用されているリンクパーツの更新

はこれらのウィンドウで行います。

■ 手順 新規にグラフィックデザイナで作成した部品をリンクパーツとする手順を説明し

ます。 1. グラフィックデザイナで部品を作成後、「HMI ディプロイメントツール」で

実行セットへファイルのコピーを行い、部品の動作確認をします。

補足 作成したリンクパーツは汎用性を持たせるために、リンクデータは汎用名で定義することをお勧め

します。

図 四角形図形プロパティ設定例

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色を変えるときは、$smple_col(色変更用変数)の値を変更します。 データバインドタブで$smple_col に初期値の入った汎用名「$color_01」を定

義します。(リンクパーツとして使用する場合、この汎用名に初期値を設定

します。)

図 四角形図形プロパティ設定例

2. 動作確認後、作成した部品のグラフィックファイルをグラフィックデザイナ

で開き、プルダウンメニューの[挿入]-[リンクパーツ]を選択します。

リンクパーツウィンドウが開きます。

図 リンクパーツウィンドウ

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3. リンクパーツウィンドウで、「LinkPars」-「User」を選択します。

図 リンクパーツウィンドウ設定例

4. プルダウンメニューの[ファイル]から[新規作成]-[フォルダ]を選択

して、User 以下に新しいフォルダを作成します。

図 リンクパーツウィンドウ設定例

5. 新しいフォルダ(例:sample1)を選択し、プルダウンメニューの[ファイ

ル]から[新規作成]-[リンクパーツ]を選択します。

図 リンクパーツウィンドウ設定例

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6. グラフィックデザイナで、部品をコピーし、リンクパーツウィンドウの「新

規パーツファイル」を選び、貼り付け(部品表示部分を右クリックし、貼り

付けを選択)ます。

図 リンクパーツウィンドウ設定例

7. 「新規パーツファイル」をリンクパーツ名に変更し、リンクパーツで使用し

ている汎用名および、初期値の定義内容などをリンクパーツのプロパティ

(リンクパーツを右クリック)のコメント欄に記述します。

補足 コメント欄の記述は自由です。リンクパーツの機能を記述しておけば、再利用時に使い方がわかり

非常に便利です。

図 パーツプロパティ変更画面設定例

ここで右クリック

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図 リンクパーツウィンドウ表示例

8. 登録したリンクパーツは、リンクパーツ編集ウィンドウで修正します。 リンクパーツウィンドウで編集するリンクパーツを選び、右クリックで[編

集]を選択するとリンクパーツ編集ウィンドウが起動されます。

図 リンクパーツ編集ウィンドウ

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9. 作成したリンクパーツは、グラフィックデザイナの[挿入]-[リンクパー

ツ]で引用したいリンクパーツを選び、ドラッグ&ドロップでグラフィック

デザイナに貼り付けます。貼り付けたリンクパーツのプロパティを開き、

データバインドにてリンクパーツ内で使用している汎用名の初期値を定義し

ます。

図 リンクパーツプロパティ設定例

10. 引用後、リンクパーツを編集した場合は、「リンクパーツ更新ツール」を起

動して、引用済みのリンクパーツプリミティブを更新します。

図 リンクパーツ更新ツール画面

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3.1.8 ウィンドウ上に全体が収まるように画面を縮小表示する グラフィック画面を任意サイズに変更する方法を説明します。

■ 解説 グラフィックボタンのパラメータに、表示スケールの設定を行ってウィンドウの

呼び出しをします。

■ 手順:グラフィックウィンドウ使用の場合 test01というグラフィック画面をグラフィックウィンドウ上に幅 70%、縦 70%で

表示します。 グラフィックボタンのパラメータにスケールを指定します。

図 押しボタンプロパティ設定例

パラメータに「"window=グラフィック名&scale=xx,xx "」を記述します。 例:「"window=test01&scale=70,70"」

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■ 手順:オブジェクトビューウィンドウ使用の場合 FCX01.FIC001 というタグオブジェクトをオブジェクトビュー上に幅 95%、縦

80%で表示します。 グラフィックボタンのパラメータにスケールを指定します。

図 押しボタンプロパティ設定例

パラメータに「"object=オブジェクト名&scale=xx,xx"」を記述します。 例:「"object= FCX01.FIC001&scale=95,80"」

補足 トレンドプリミティブ、メッセージプリミティブは、スケーリングに追従しません。

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3.1.9 トレンド表示グループを汎用名で指定する トレンド表示画面への展開するときに、ボタンによって表示グループをダイナ

ミックに切り替える方法を記述します。

■ 解説 グラフィック機能にある汎用名を用いることにより、ボタンで設定したトレンド

グループの表示を行います。

■ 手順 トレンド表示グラフィックを作成します。トレンドのプロパティ「トレンドタブ」

のトレンドデータソースに汎用名を定義します。 例)$TRNDGP

図 トレンドプロパティ設定例

< 3. VDS HMI システム > 47

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

トレンド一覧などの画面でトレンドグループごとのボタンを定義します。

図 トレンド一覧展開図サンプル画面

押しボタンのプロパティで機能タブを選び、以下のように設定します。 機能種別 :監視・ログオンウィンドウ呼び出し ウィンドウ名 :グラフィックウィンドウ パラメータ :"window=トレンドウィンドウ名{トレンドプリミティブで

定義した汎用名= \"トレンドグループ名\"}" 例: トレンドグラフィック名 :Trend_Disp 汎用名 :$TRNDGP 表示トレンドグループ :Trend01.Group1 "window=Trend_Disp {$TRNDGP=¥"Trend01.Group1¥"}"

補足 VDS R4 では、ブラウザ画面上からのペン割り付け内容がグループ単位になりません。 VDS R5 以降では、ブラウザ画面上からのペン割り付け内容がグループ個別で保存されます。 ブラウザ画面上からのペン割り付けとトレンドソース汎用名指定を併用する場合は、VDS R5 以降

にしてください。

< 3. VDS HMI システム > 48

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.1.10 1 つのグラフィックファイルでデータソースだけを切り替える 同じ画面構成で、表示やモディファイに使用するデータソースだけが異なる画面

を複数作成したい場合があります。このような場合、汎用名セットをうまく使用

すると 1 つのグラフィックでデータソースだけをダイナミックに切り替えができ

ます。

■ 解説 汎用名セットを使用すると、1 つの汎用名に対して異なる複数の初期化式を指定

できます。実行時に使用したい汎用名セットを指定すると、指定された汎用名

セットのデータを表示できます。

■ 手順 1. 表示したいプリミティブを配置します。 2. 「ファイル」メニューから「プロパティ」を選択して、ファイル全体のプロ

パティを表示します。 このプロパティ上のデータバインドタブを選択し、使用する汎用名セット

No に対するセット名を定義します。 3. 各プリミティブで使用する汎用名および初期化式を、プリミティブ固有の

データバインドタブシートまたはファイル全体のデータバインドタブシート

上で定義します。 4. セット名を変更して、セットごとに初期化式を定義します。 1 つのグラフィックウィンドウで 3 パターンのデータを図のように画面表示する

例をあげます。

図 表示画面例

上記のグラフィックウィンドウに対し、次の 3 つのパターンでデータを表示した

い場合を考えます。

< 3. VDS HMI システム > 49

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

表 表示したいデータソースの組み合わせ

セット番号 データ文字表示 1 データ文字表示 2 1 “FCx01.PID_1.Pv” “FCx01.PID_2.Mv” 2 “FCx01.PID_3.Sv” “FCx01.PID_CAS1.Mv” 3 “FCx01.PID_CAS2.Sv” “FCx01.PID_3.Mv”

1. データ文字表示プリミティブを 2 個用意します。 2. 1 つめのデータ文字表示プリミティブのプロパティからデータバインドタブ

を選択します。以下のように設定します。(下図参照) ・セット No :1 ・個別汎用名を設定する:チェックします ・汎用名 :$DATA_1 ・初期化式 :”FCx01.PID_1.Pv”

図 データ文字表示プロパティのデータバインドタブシート設定例

< 3. VDS HMI システム > 50

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3. データ文字表示プロパティからデータ文字表示タブを選択し、以下のように

指定します。 ・タイプ :数値

・表示データ :@Data($DATA_1)

図 データ文字表示プロパティのタブシート設定例

4. 1 つめのデータ文字表示プリミティブのプロパティからデータバインドタブ

を選択します。セット No に 2 を指定し、上記と同様に初期化式を設定しま

す。 5. 手順 4 と同様にしてセット No に 3 を指定し、初期化式を設定します。

*ただし、セット No.1~3 で指定する初期化式は異なるデータにします。 6. 2 つめの文字表示プリミティブも手順 2~5 と同様に設定します。

図 グラフィック汎用名設定例

< 3. VDS HMI システム > 51

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

7. ファイルプロパティからデータバインドタブを選択します。以下のように指

定します。 ・セット No :1 ・コメント :汎用名セット 1 *セット名、コメントは任意で構いません。

図 ファイルプロパティのデータバインドタブシート設定例

8. 手順 7 と同様に、セット No2、3 に対してもセット名を指定します。 9. ファイルプロパティのデータバインドタブシートを開いてください。セット

No.1~3 のいずれかの「デフォルト汎用名セット」にチェックをつけてくだ

さい。チェックをつけたセット No の内容がグラフィックウィンドウの起動

時に表示されます。

< 3. VDS HMI システム > 52

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

10. 次に、汎用名セットを指定してグラフィックウィンドウを呼び出すための押

しボタンを作成します。 11. ここでは、1 つのグラフィックウィンドウで 3 パターンのデータ表示を行う

ので、切り替えるための押しボタンを 3 つ用意します。 12. 1 つめの押しボタンのプロパティから機能タブシートを開きます。以下のよ

うに指定します。 ・機能種別 :監視・ログオンウィンドウ呼び出し ・ウィンドウ名 :グラフィックウィンドウ ・パラメータ :”window=汎用名セット{SET01}” *パラメータの指定は、 “window=SGRファイル名{ファイルプロパティで指定したセット名}” となります。

図 押しボタンプロパティの機能タブシート設定例

13. 10 と同様に 2 つめ、3 つめの押しボタンも指定します。 14. ファイルを保存してから、ディプロイメントツールを起動します。 15. ディプロイメントツールの実行を押します。

< 3. VDS HMI システム > 53

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.1.11 オブジェクトビューのカスタマイズ システムで提供されたオブジェクトビューをカスタマイズできます。

■ 解説 フェースプレート、チューニングパネルは VDS データサーバのコントロールオ

ブジェクトに対するオブジェクトビューです。オブジェクトビューは、グラ

フィックファイル(SGR ファイル)として提供されていますので、SGR ファイル

を別名にコピーして編集することで、独自のオブジェクトビューを作成できます。 オブジェクトビュー関連ファイルは以下のフォルダにあります。 ・ フェースプレート

{VDSインストールパス}\Work\HMI\{HMIセット名}

\ObjectView\Instrument\Class ・ チューニングパネル

{VDSインストールパス}\Work\HMI\{HMIセット名}

\ObjectView\Tuning\Class グラフィックファイル(SGR ファイル)を別名にコピーし、そのファイルを編集

することでオブジェクトビューのカスタマイズができます。

補足 Class フォルダにある SGR ファイルを直接編集しないでください。 これらのファイルは VDS システムのレブアップ時に上書きされる恐れがあります。

■ 手順

● 特定の計器タイプのオブジェクトビューをカスタマイズする場合 1. カスタマイズしたいグラフィックファイル(SGR)を_User_[計器名].sgr とい

う名前で同じフォルダにコピーします。また、グラフィックファイル(SGR)と同名のフォルダも同様にコピーします。

2. グラフィックデザイナで_User_[計器名].sgr を編集します。 3. ディプロイメントツールを起動し、次のように設定し実行します。

上書き方法:[時刻が新しいファイルのみ]を選択 コピー対象:[ファイルの種類を選択する]→[SGR]だけをチェック

● 特定のタグのオブジェクトビューをカスタマイズする場合 1. カスタマイズしたいタグと同じ型のオブジェクトビューの名前のフォルダを

上述の Class(…¥Tuning¥Classあるいは…¥Instrument¥Class)というフォルダ

から同じ位置の Instance(…¥Tuning¥Instance あるいは…¥Instrument¥Instance)というフォルダにコピーして、名前を<グループ名>.<タグ名>.SGR に変

更します。また、タグと同じ型の同名のフォルダも同様にコピーし、名前を

<グループ名>.<タグ名>に変更します。 2. グラフィックデザイナで<グループ名>.<タグ名>.sgr を編集します。 3. ディプロイメントツールを起動し、次のように設定し実行します。

上書き方法:[時刻が新しいファイルのみ]を選択 コピー対象:[ファイルの種類を選択する]→[SGR]だけをチェック

< 3. VDS HMI システム > 54

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3.1.12 自作リンクパーツでデータソース展開タブシートをサポートする 自作リンクパーツでデータソース展開タブシートを使うことができます。

■ 解説 グラフィック上に引用されたリンクパーツのプロパティを開くと、「データソー

ス展開タブシート」が存在します。このタブシートでは、データソースを指定す

ることによって、データソースの文字列からリンクパーツ内で使用されている汎

用名を自動的に定義できます。 このとき、どの文字列を、その汎用名の初期化式に対応させるかを決めるために

はリンクパーツ作成時に、あらかじめその展開規則を定義しておく必要がありま

す。

補足 システムで提供しているリンクパーツでは、データバインドタブシート上で表示される汎用名が制

限されています。リンクパーツ内で内部的に使用している汎用名は表示されません。 自作のリンクパーツでは、使用しているすべての汎用名がデータバインドタブシート上で表示可能

です。

データソース展開タブシートで表示される展開グラフィック汎用名は、リンク

パーツウィンドウの「データソース展開文字列」で定義します。

■ 手順 グラフィックデザイナで、自作のリンクパーツ(円プリミティブに図形モディ

ファイ条件を設定)を作る例を以下に示します。

● 自作リンクパーツの作成例 1. グラフィックデザイナを開き、「挿入」メニューから「リンクパーツ」を選

択し、リンクパーツウィンドウを開きます。 2. 「ファイル」メニューから、リンクパーツを新規作成します。ここでは、

ファイル名を“MyPart”とします。 (このとき、作成したいフォルダを選択状態にしておきます。)

3. 作成したリンクパーツのアイコン上でダブルクリックし、リンクパーツ編集

ウィンドウを開きます。円プリミティブを貼り付けます。

< 3. VDS HMI システム > 55

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

4. 手順 3 の円プリミティブのプロパティを開き、「図形モディファイ」タブを

選択し以下のように設定します。 条件式(O):$DATASOURCE == True モディファイ条件の[追加]ボタンを押します。 次に[適用]ボタンを押します。

図 円プリミティブのプロパティの図形モディファイタブシート設定例

< 3. VDS HMI システム > 56

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

5. 手順 3 の円プリミティブのプロパティから、「データバインド」タブを選択

します。 [個別汎用名を設定する]をチェックし、汎用名$DATASOURCE の初期値を

下記のとおり設定します。 汎用名(G):$DATASOURCE 初期化式(V):$MYPARTS_GROUP+"."+$MYPARTS_TAG+".Cv"+$SVRI 次に[変更]ボタンを押します。

図 円プリミティブのプロパティのデータバインドタブシート設定例

6. [適用]ボタンを押し、閉じます。 7. リンクパーツ編集ウィンドウで[上書き保存]をクリックします。 8. リンクパーツウィンドウに表示されている、手順 2 で作成したリンクパーツ

を右クリックしプロパティを開きます。

< 3. VDS HMI システム > 57

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

9. データソース展開文字列欄に次のように入力し、[OK]ボタンを押します。 データソース展開文字列(S): ”$MYPARTS_GROUP.$MYPARTS_TAG@+$SVRID”

図 パーツプロパティ変更のウィンドウ

< 3. VDS HMI システム > 58

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● 自作リンクパーツの設定例 1. グラフィックデザイナに、先ほど作成したリンクパーツを貼り付けます 2. 貼り付けたプリミティブのプロパティのデータソース展開タブを選択します。

次のように設定します。 データソース(D):“MainGroup.DI01” [適用]ボタンを押します。

図 リンクパーツのプロパティのデータソース展開タブシート設定例

< 3. VDS HMI システム > 59

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3. リンクパーツのプロパティのデータバインドタブを開きます。 汎用名と初期化式が次のようになっています。

汎用名:$MYPARTS_GROUP 初期化式:”MainGroup” 汎用名:$MYPARTS_TAG 初期化式:”DI01” 汎用名:$SVRID 初期化式:””

図 リンクパーツのプロパティのデータバインドタブシート設定例

< 3. VDS HMI システム > 60

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2 VDS Viewer 3.2.1 起動設定ファイルについて

起動設定ファイルは、VDS Viewer でグラフィックを表示するための設定ファイル

です。

■ 解説 起動設定ファイルは HMI セットごとに準備されています。

{VDSワークフォルダ}\HMI\{HMIセット名}\vdsviewer.jnlp

VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツールで、その内容(HMI セット名、タイト

ル、ベンダー名など)を書き換えてください。 また、グラフィック表示に関する項目(起動時に表示する URL、ウィンドウ位置

など)が指定できますので必要に応じて編集してください。

参照 起動設定ファイルの詳細は、IM 34P02E02-01「VDS グラフィック機能」 “1.2.4 起動設定ファイル”

を参照してください。

■ 手順 1. VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツールで、編集する起動設定ファイル

(例:vdsviewer.jnlp)を開きます。

参照 VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツールの詳細は、IM 34P02E02-01「VDS グラフィック機能」 “1.2.4 起動設定ファイル”を参照してください。

2. 提供されている起動設定ファイルでは、HMI セット名が HmiSet、起動設定

ファイル名が vdsviewer.jnlp になっているので、名前を変えてコピーしている

場合はコピー後のファイル名に合わせて書き換えます。 3. 起動設定ファイルのタイトル、ベンダー名などを書き換えます。

図 VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツールの基本タブシート設定例

< 3. VDS HMI システム > 61

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

HMI セット名が「MyHmi」、タイトルが「My Top Page」、ベンダー名が

「My Company」の例です。

補足 起動設定ファイルは、メモ帳などのテキストエディタでの設定も可能です。メモ帳などのテキスト

エディタでの起動設定ファイルの設定では、<jnlp>要素の href 属性をコピー後のファイルに合わせ

て書き換えます。 <!-- Specify the [href] attribute for the URL of the JNLP file -->

<jnlp spec="1.6+"

codebase="http://localhost/Stardom/Hmi/Sys/Client/"

href="http://localhost/Stardom/Hmi/Run/MyHmi/vdsviewer.jnlp">

<information>

<!-- Specify the Title of the application here. -->

<title>My Top Page</title>

<vendor>My Company</vendor>

(中略)

<!-- Specify the item name registered in "Start" here. -->

<menu submenu="VDS Viewer(My Top Page)"/>

</shortcut>

</information> HMI セット名が「MyHmi」、タイトルが「My Top Page」、ベンダー名が「My Company」、スター

トメニューに登録する項目名が「VDS Viewer(My Top Page)」の例です。

4. グラフィック表示に関する各項目の設定を行います。

起動設定ファイル(vdsviewer.jnlp)には、すべての設定項目が初期値で記述

されていますので、変更する設定項目の値を書き換えてください。(次節以

降を参照してください。)

補足 1 台の HMI クライアント PCで複数の起動設定ファイルを使用することもできます。 ・ エンジニアリング用、操業用などそれぞれに起動設定ファイルを作成してください。 ・ あらかじめ準備されている起動設定ファイル(vdsviewer.jnlp)を同じフォルダに名前を変えて

(ファイル名は英数半角だけ)コピーして使用してください。 ・ また、各起動設定ファイルのタイトル(<title>タグで指定)は必ずユニークになるようにしてく

ださい。

< 3. VDS HMI システム > 62

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2.2 起動時に表示するメインウィンドウのグラフィックを指定する VDS Viewer 起動時に表示するメインウィンドウのグラフィックを指定できます。

■ 解説 起動設定ファイルで表示したいグラフィックの URL を指定します。

■ 手順 1. VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツールで、編集する起動設定ファイル

(例:vdsviewer.jnlp)を開きます。 2. 下記のように基本タブシートで、メインウィンドウのグラフィックファイル

名を指定します。

図 基本タブシートの起動ページ設定例

HMI セット名が「MyHmi」、メインウィンドウがグラフィックファイル名

「GR001」の例です。

補足 メモ帳などのテキストエディタでの起動設定ファイルの設定は、下記のように<argument>要素で

URL を指定している部分を編集します。 <!-- Specify the [href] attribute for the URL of the JNLP file -->

<jnlp spec="1.6+"

codebase="http://localhost/Stardom/Hmi/Sys/Client/"

href="http://localhost/Stardom/Hmi/Run/MyHmi/vdsviewer.jnlp">

<information>

<!-- Specify the Title of the application here. -->

<title>My Top Page</title>

<vendor>My Company</vendor>

(中略)

<!-- Specify the item name registered in "Start" here. -->

<menu submenu="VDS Viewer(My Top Page)"/>

</shortcut>

</information>

< 3. VDS HMI システム > 63

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

<!-- Specify URL to start -->

<argument>url=http://localhost/Stardom/Hmi/Sys/Server/MyHmi/iServlet?

type=graphic&window=GR001</argument>

参照 メインウィンドウをフレーム分割する場合には、本書“3.2.15 起動時に表示するメインウィンドウ

をフレーム分割する”を参照してください。

< 3. VDS HMI システム > 64

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2.3 メインウィンドウを最背面に表示する VDS Viewer 起動時に表示するメインウィンドウを最背面に表示できます。

■ 解説 起動設定ファイルでメインウィンドウの最背面表示するように指定します。

■ 手順 1. VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツールで、編集する起動設定ファイル

(例:vdsviewer.jnlp)を開きます。 2. 下図のように Mainウィンドウタブシートの表示順の「常に最背面に表示」

にチェックをいれます。

図 Main ウィンドウタブシートの表示順設定例

補足 メモ帳などのテキストエディタでの起動設定ファイルの設定は、下記のように<argument>要素でメ

インウィンドウのウィンドウスタイル最背面指定 mw_back(初期値 Off)を On にします。 <!-- Specify URL to start -->

<argument>url=http://localhost/Stardom/Hmi/Sys/Server/MyHmi/iServlet?

type=graphic&window=GR001 </argument>

(中略)

<!-- Specify the display or not Main window in the back -->

<argument>mw_back=on</argument> HMI セット名が「MyHmi」、メインウィンドウがグラフィックファイル名「GR001」を最背面指定

した例です。

< 3. VDS HMI システム > 65

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2.4 メインウィンドウを全画面/最大化で表示する VDS Viewer 起動時に表示させるメインウィンドウのウィンドウスタイル(全画面

/最大化)を指定できます。

■ 解説 起動設定ファイルでメインウィンドウのスタイルを指定します。

■ 手順 1. VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツールで、編集する起動設定ファイル

(例:vdsviewer.jnlp)を開きます。 2. 下図のように Main メインウィンドウタブシートの起動スタイルを「全画面」

または、「最大化」を選択します。(初期値:指定サイズ)

図 Main ウインドウタブシートの起動スタイル設定例

補足 メモ帳などのテキストエディタでの起動設定ファイルの設定は、下記のように<argument>要素でメ

インウィンドウのウィンドウスタイルを指定します。(初期値:mw_style=0) メインウィンドウを全画面表示したい場合には、mw_style に 1(全画面)を指定してください。 メインウィンドウを最大化したい場合には、mw_style に 2(最大化)を指定します。

<!-- Specify URL to start -->

<argument>url=http://localhost/Stardom/Hmi/Sys/Server/MyHmi/iServlet?

type=graphic&window=GR001 </argument>

<!-- Specify the window style of Main window -->

<argument>mw_style=1</argument>

(後略) HMI セット名が「MyHmi」、メインウィンドウがグラフィックファイル名「GR001」を全画面表示

指定した例です。

< 3. VDS HMI システム > 66

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2.5 ウィンドウを最前面に表示する ウィンドウを最前面に表示できます。

■ 解説 起動設定ファイルで最前面表示させるウィンドウ名やウィンドウタイプを指定し

ます。

■ 手順 1. VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツールで、編集する起動設定ファイル

(例:vdsviewer.jnlp)を開きます。 2. 下図のように最前面表示させるウィンドウ名やウィンドウタイプを指定しま

す。最前面表示するウィンドウ名は、“,”(カンマ)で区切って複数指定で

きます。最前面表示するウィンドウタイプには下記 4 つがあり、チェックを

入れることで、複数指定できます。 ・ DataEntry:データ入力ウィンドウ ・ DataMenu:データメニューウィンドウ ・ Faceplate:フェースプレート ・ TuningPanel:チューニングパネル また、最前面表示のウィンドウ名(front_name)とウィンドウタイプ

(front_type)は同時に指定できます。

図 表示順タブシートの設定例

ウィンドウ名「dlgwin1,dlgwin2」、および、データ入力ウィンドウ

(DataEntry)とフェースプレート(Faceplate)を最前面表示にした例です。

< 3. VDS HMI システム > 67

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

補足 メモ帳などのテキストエディタでの起動設定ファイルの設定は、下記のように<argument>要素で最

前面表示させるウィンドウ名やウィンドウタイプを指定します。 最前面表示するウィンドウ名は、“,”(カンマ)で区切って複数指定できます。 最前面表示するウィンドウタイプの 4 つは、“,”(カンマ)で区切って複数指定できます。

(前略)

<!-- Specify the window names to display on the front. -->

<argument>front_name=dlgwin1,dlgwin2</argument>

<!--Specify the window types to display on the front. -->

<argument>front_type=DataEntry,Faceplate</argument>

(後略)

メインウィンドウの最背面指定(mw_back)と最前面指定(front_name,front_type)は同時に指定す

ることはできません。同時に指定した場合は、メインウィンドウの最背面指定が優先され、最前面

の指定は無効となります。

< 3. VDS HMI システム > 68

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2.6 ウィンドウのサイズや位置を指定する ウィンドウのサイズや位置を指定します。

■ 解説 起動設定ファイルでウィンドウのサイズや位置を指定します。

■ 手順 1. VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツールで、編集する起動設定ファイル

(例:vdsviewer.jnlp)を開きます。 2. 下図のように Mainウィンドウタブシート、または、他ウィンドウタブシー

トで設定します。幅、高さ、x、y に適切な値を設定します。

図 Main と他ウィンドウタブシートの設定例 1

メインウィンドウのサイズ(横幅 1000、高さ 800)と位置(x 座標 10、y 座

標 20)、および、その他のウィンドウのサイズ(横幅 500、高さ 300)と位

置(x 座標 30、y 座標 40)を指定した例です。

補足 メモ帳などのテキストエディタでの起動設定ファイルの設定は、下記のように<argument>要素で設

定します。メインウィンドウの場合は、幅(mw_width)、高さ(mw_height)、位置 x 座標

(mw_x)、位置 y 座標(mw_y)に適切な値を設定します。その他のウィンドウ(サブウィンドウ)

の場合は、幅(default_width)、高さ(default_height)、位置 x 座標(default_x)、位置 y 座標

(default_y)に適切な値を設定します。 (前略)

<!-- Specify the width of Main window. -->

<argument>mw_width=1000</argument>

<!-- Specify the height of Main window. -->

<argument>mw_height=800</argument>

<!-- Specify the x coordinate of Main window. -->

<argument>mw_x=10</argument>

<!-- Specify the y coordinate of Main window. -->

<argument>mw_y=20</argument>

(中略)

< 3. VDS HMI システム > 69

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

<!-- Specify the width of a window. -->

<argument>default_width=500</argument>

<!-- Specify the height of a window. -->

<argument>default_height=300</argument>

<!-- Specify the x coordinate of a window. -->

<argument>default_x=30</argument>

<!-- Specify the y coordinate of a window. -->

<argument>default_y=40</argument>

(後略)

< 3. VDS HMI システム > 70

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2.7 ウィンドウのサイズ変更をできないようにする ウィンドウのサイズ変更をできないようにします。

■ 解説 起動設定ファイルでウィンドウのサイズ変更を禁止にします。

■ 手順 1. VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツールで、編集する起動設定ファイル

(例:vdsviewer.jnlp)を開きます。 2. 下図のように Mainウィンドウタブシート、または、他ウィンドウタブシー

トで設定します。サイズ変更を禁止にするにはサイズ変更の「許可」の

チェックをはずします。(初期値:チェックあり)

図 Main と他ウィンドウタブシートの設定例 2

サイズ変更禁止にするとウィンドウの最大化ボタンも無効になります。

補足 メモ帳などのテキストエディタでの起動設定ファイルの設定は、下記のように<argument>要素で設

定します。メインウィンドウのサイズ変更を禁止にする場合は mw_resizable を off に設定します。

(初期値 on)その他のウィンドウ(サブウィンドウ)のサイズ変更を禁止にする場合は

default_resizable を off に設定します。(初期値 on) (前略)

<!-- Specify on/off of the resize function in Main window. -->

<argument>mw_resizable=off</argument>

(中略)

<!--Specify on/off of the resize function in a window. -->

<argument>default_resizable=off</argument>

(後略)

< 3. VDS HMI システム > 71

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2.8 ウィンドウの閉じるボタンを無効にする ウィンドウの閉じるボタンを無効にできます。

■ 解説 起動設定ファイルでウィンドウの閉じるボタンを無効にするように指定します。

■ 手順 1. VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツールで、編集する起動設定ファイル

(例:vdsviewer.jnlp)を開きます。 2. 下図のように Mainウィンドウタブシート、または、他ウィンドウタブシー

トで設定します。閉じるボタンを無効にするには、閉じるボタンの「有効」

のチェックをはずします。(初期値:チェックあり)

図 Main と他ウィンドウタブシートの設定例 3

補足

メモ帳などのテキストエディタでの起動設定ファイルの設定は、下記のように

<argument>要素で設定します。メインウィンドウの閉じるボタンを無効にする場

合は mw_close_button を off に設定します。(初期値 on)その他のウィンドウ

(サブウィンドウ)の閉じるボタンを無効にする場合は default_close_button

を off に設定します。(初期値 on)(前略)

<!-- Specify on/off of the close function in Main window. -->

<argument>mw_close_button=off</argument>

(中略)

<!--Specify on/off of the close function in a window. -->

<argument>default_close_button=off</argument>

(後略)

< 3. VDS HMI システム > 72

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

補足 メインウィンドウの閉じるボタンを無効(off)に設定する場合には、メインウィンドウ上に押しボ

タンあるいはタッチターゲットで[閉じる]機能を作成して VDS Viewer を終了するようにしてく

ださい。サブウィンドウは、その閉じるボタンを無効に設定しても、メインウィンドウを閉じると

同時に閉じられます。

< 3. VDS HMI システム > 73

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2.9 形状を指定してグラフィック画面ウィンドウを表示する グラフィック画面の「押しボタン」、「タッチターゲット」から表示先ウィンド

ウやその位置、サイズを指定してグラフィックを呼び出すことができます。

■ 解説 「押しボタン」、「タッチターゲット」の機能種別で「URL/VDSCommand 呼び

出し」を選択し、“VDSCommand:Open”を使用します。

■ 手順 グラフィック画面に押しボタンあるいはタッチターゲットを貼り付け、プロパ

ティを開きます。

図 押しボタンプロパティ機能タブ設定例

機能タブを選び、以下のように設定します。 ・ 機能種別:URL/VDSCommand 呼び出し ・ URL:

"VDSCommand:Open url=http://" + $_HmiServerName +

"/Stardom/Hmi/Sys/Server/" + $_HmiSet +

"/iServlet?type=graphic&window=Sub001 window_name=win0

width=500 height=200 left=20 top=50"

・ 「自ウィンドウで表示する」:チェックをつけます。

< 3. VDS HMI システム > 74

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

グラフィック Sub001 を表示する例です。表示先ウィンドウにウィンドウ名 win0を指定しています。指定したウィンドウがすでに存在すればそのウィンドウに表

示されます。指定したウィンドウが存在しなければ新しいウィンドウで表示され

ます。ウィンドウの位置(横方向座標 20、縦方向座標 50)やサイズ(横幅 500、高さ 200)も指定できます。

補足 VDSCommand:Open の url 指定で、「window_name=」(ウィンドウ名)部分を省略すると、

「width=」,「height=」, 「left=」, 「top=」で指定するウィンドウの位置指定が無視されます。ウィ

ンドウの位置指定を行うときは、必ず 「window_name=」(ウィンドウ名)の指定を同時に行ってくだ

さい。「window=」(グラフィックウィンドウ名(SGR ファイルの名前))と「window_name」(ウィン

ドウ名)で同じ名前を指定しても構いません。

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3.2.10 押しボタン、タッチターゲットに「ブラウザ」を割り当てる グラフィック画面の「押しボタン」、「タッチターゲット」からブラウザを起動

して、指定した URL を表示することができます。

■ 解説 「押しボタン」、「タッチターゲット」の機能種別で「URL/VDSCommand 呼び

出し」を選択し、“VDSCommand: Browse URL”を使用します。 ここでは、STARDOM ホームページの呼び出し例を紹介します。

■ 手順 グラフィック画面に押しボタンあるいはタッチターゲットを貼り付け、プロパ

ティを開きます。

図 押しボタンプロパティ機能タブ設定例 1

機能タブを選び、以下のように設定します。 ・ 機能種別:URL/VDSCommand 呼び出し ・ URL:"VDSCommand:Browse http://stardom.jp" ・ [自ウィンドウで表示する]:チェックは、はずします。

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3.2.11 押しボタン、タッチターゲットに「動作 指定したアプリケーション起動」を割り当てる グラフィック画面の「押しボタン」、「タッチターゲット」から動作 指定したア

プリケーションを起動させることができます。

■ 解説 「押しボタン」、「タッチターゲット」の機能種別で「URL/VDSCommand 呼び

出し」を選択し、“VDSCommand: Exec”を使用します。起動するアプリケー

ション、パラメータを”|“(パイプ)で区切って指定します。 フォルダは、”/“(スラッシュ)で区切って指定します。 ここでは、ASTMAC アプリケーションフォーム「Sample.ygr」を起動する例を紹

介します。

■ 手順 グラフィック画面に押しボタンあるいはタッチターゲットを貼り付け、プロパ

ティを開きます。

図 押しボタンプロパティ機能タブ設定例 2

機能タブを選び、以下のように設定します。 ・ 機能種別:URL/VDSCommand 呼び出し ・ URL:“VDSCommand: Exec C:/Program Files/YOKOGAWA/VDS/System/ Graphics/Program/Yfsgrun.exe|C:/Program Files/YOKOGAWA/VDS/ work/Application/Sample.ygr" ・ [自ウィンドウで表示する]:チェックをはずします。

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3.2.12 押しボタン、タッチターゲットに「OS に関連付けられているアプリケーション起動」を割り当てる グラフィック画面の「押しボタン」、「タッチターゲット」に動作 指定したファ

イルを OS に関連付けられているアプリケーションで起動させることができます。

■ 解説 「押しボタン」、「タッチターゲット」の機能種別で「URL/VDSCommand 呼び

出し」を選択し、“VDSCommand: Edit”を使用します。呼び出し書式に続けて、

ファイルを指定します。フォルダは、”/“(スラッシュ)で区切って指定します。 ここでは、EXCEL ファイルを開く例を紹介します。

■ 手順 グラフィック画面に押しボタンあるいはタッチターゲットを貼り付け、プロパ

ティを開きます。

図 押しボタンプロパティ機能タブ設定例 3

機能タブを選び、以下のように設定します。 ・ 機能種別:URL/VDSCommand 呼び出し ・ URL:"VDSCommand:Edit C:/temp/Book1.xlsx" ・ [自ウィンドウで表示する]:チェックをはずします。

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TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2.13 押しボタン、タッチターゲットに「閉じる」を割り当てる グラフィック画面の「押しボタン」、「タッチターゲット」に自ウィンドウを閉

じる機能を割り当てることができます。

■ 解説 「押しボタン」、「タッチターゲット」の機能種別で「URL/VDSCommand 呼び

出し」を選択し、“VDSCommand:Close”を使用します。

■ 手順 グラフィック画面に押しボタンあるいはタッチターゲットを貼り付け、プロパ

ティを開きます。

図 押しボタンプロパティ機能タブ設定例 4

機能タブを選び、以下のように設定します。 ・ 機能種別:URL/VDSCommand 呼び出し ・ URL:“VDSCommand:Close” ・ 「自ウィンドウで表示する」:チェックをつけます。

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TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2.14 押しボタン、タッチターゲットに「再表示」を割り当てる グラフィック画面の「押しボタン」、「タッチターゲット」に再表示の機能を割

り当てることができます。

■ 解説 「押しボタン」、「タッチターゲット」の機能種別で「URL/VDSCommand 呼び

出し」を選択し、“VDSCommand:Reload”を使用します。

■ 手順 グラフィック画面に押しボタンあるいはタッチターゲットを貼り付け、プロパ

ティを開きます。

図 押しボタンプロパティ機能タブ設定例 5

機能タブを選び、以下のように設定します。 ・ 機能種別:URL/VDSCommand 呼び出し ・ URL:“VDSCommand:Reload” ・ [自ウィンドウで表示する]:チェックをつけます。

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3.2.15 起動時に表示するメインウィンドウをフレーム分割する HMI セットにあらかじめ準備されているレイアウトテンプレートファイルを利用

し、メインウィンドウをフレーム分割できます。

■ 解説 レイアウトテンプレートファイルは次のフォルダに数種類用意されています。

{VDSワークフォルダ}\HMI\{HMIセット名}\

目的のレイアウトパターンにあったレイアウトテンプレートファイルを選んで、

各フレームのサイズや表示するグラフィックを設定します。

参照 詳細は、「VDS グラフィック機能」IM 34P02E02-01 を参照してください。

● レイアウトテンプレートファイルの編集 1. メモ帳などのテキストエディタで、選択したレイアウトパターンのレイアウ

トテンプレートファイルを開いてください。 (例)レイアウトパターン 1 を選択した場合 開くファイルは LayoutTemplate01.html となります。

2. COL1__、__ROW1__等を書き換えて、フレームのサイズ(1 以上の整数)を

指定します。 サイズに*を指定した場合には、残りサイズの意味になります。レイアウト

パターンによって、指定する__COL1__等の数が異なります。 (例)レイアウトパターン 1 を選択した場合 __ROW1__、__ROW2__を書き換えます。

3.フレームに表示するグラフィックウィンドウの URL を__URL__に指定します。 レイアウトパターンによって、指定する数が異なります。 (例)レイアウトパターンを選択した場合 2 つの__URL__を書き換えます。

4. 必要に応じて、以下を指定します。 ・ ウィンドウの位置を指定したい場合には、__X__と__Y__を指定します。

「ウィンドウの位置」を指定する必要がない場合は、以下のように、レイア

ウトテンプレートファイルの該当する記述の先頭に“//”を付けて、コメン

トアウトします。 //window.moveTo(__X__, __Y__);

この場合、「ウィンドウの位置」は、起動設定ファイルで指定した位置にな

ります。

< 3. VDS HMI システム > 81

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

・ 表示領域のサイズを指定したい場合には、__WIDTH__と__HEIGHT__を指定

します。 「表示領域の幅、高さ」を指定する必要がない場合は、以下のように、レイ

アウトテンプレートファイルの該当する記述の先頭に“//”を付けて、コメ

ントアウトします。 //window.resizeTo(__WIDTH__, __HEIGHT__);

この場合、「表示領域の幅、高さ」は、起動設定ファイルで指定した幅、高さに

なります。 ・ フレームの境界線を固定したい場合には、__NO_RESIZE__に noresize を指定

します。

5. 以下のフォルダに名前を付けて保存します。この時、ファイルの拡張子

は、.html とします。 {VDS ワークフォルダ}\HMI\{HMI セット名}\Graphic

6. テキストエディタを終了します。

■ 手順 例:レイアウトパターン 1 を選択した場合 (1) LayoutTemplate01.html の内容は以下のとおりです。

<html>

<!-- Copyright (C) 2011 YOKOGAWA Electric Corp.Revision =

R7.01.01 -->

<head>

<title>Layout Pattern 1</title>

<meta name="SDUDWinType" content="1">

<meta http-equiv="pragma" content="no-cache">

<meta http-equiv="cache-control" content="no-cache">

</head>

<SCRIPT type="text/javascript">

<!—

window.moveTo(__X__, __Y__);

window.resizeTo(__WIDTH__, __HEIGHT__);

//-->

</SCRIPT>

<frameset name="main" rows="__ROW1__,__ROW2__">

<frame name="row1" src="__URL__" __NO_RESIZE__>

<frame name="row2" src="__URL__" __NO_RESIZE__>

</frameset>

</html>

< 3. VDS HMI システム > 82

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

(2) タイトル、ウィンドウ位置(X__と__Y_)、ウィンドウサイズ(WIDTH__と__HEIGHT)を指定します。また、フレームのサイズ(__ROW1__と__ROW2__)、各フレームのウィンドウ名、各フレームに表示するグラ

フィックの URL を指定し、フレーム境界線は固定とします。

<html>

<!-- Copyright (C) 2011 YOKOGAWA Electric Corp.Revision =

R7.01.01 -->

<head>

<title>My Layout 1</title>

<meta name="SDUDWinType" content="1">

<meta http-equiv="pragma" content="no-cache">

<meta http-equiv="cache-control" content="no-cache">

</head>

<SCRIPT type="text/javascript">

<!—

window.moveTo(10, 20);

window.resizeTo(1200, 800);

//-->

</SCRIPT>

<frameset name="main" rows="300,*">

<frame name="row1"

src="iServlet?type=graphic&window=alarm" noresize>

<frame name="row2" src="iServlet?type=graphic&window=main"

noresize>

</frameset>

</html>

(3) 以下のフォルダに MyTemplate.html というファイル名で保存します。

{VDS ワークフォルダ}\HMI\{HMI セット名}\Graphic

< 3. VDS HMI システム > 83

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

● 起動設定ファイルの設定 1. VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツールで、編集する起動設定ファイル

(例:vdsviewer.jnlp)を開きます。 2. 下図のように基本タブシートの起動ページの URL に

「http://localhost/Stardom/Hmi/Sys/Server/MyHmi/iServlet?type=graphic&window=MyTemplate」を入力します。

図 基本タブシートの設定例

HMI セット名が「MyHmi」、メインウィンドウがレイアウトテンプレート

ファイル名「MyTemplate」の例です。

補足 メモ帳などのテキストエディタでの起動設定ファイルの設定は、下記のように<argument>要素で

URL を指定している部分を編集します。 <!-- Specify the [href] attribute for the URL of the JNLP file -->

<jnlp spec="1.6+"

codebase="http://localhost/Stardom/Hmi/Sys/Client/"

href="http://localhost/Stardom/Hmi/Run/MyHmi/vdsviewer.jnlp">

<information>

<!-- Specify the Title of the application here. -->

<title>My Top Page</title>

<vendor>My Company</vendor>

(中略)

<!-- Specify the item name registered in "Start" here. -->

<menu submenu="VDS Viewer(My Top Page)"/>

</shortcut>

</information>

(中略)

<!-- Specify URL to start -->

<argument>url=http://localhost/Stardom/Hmi/Sys/Server/MyHmi/iServlet?

type=graphic&window=MyTemplate</argument>

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TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2.16 リモート PC で HMI クライアントアプリケーションを起動する リモート PC で HMI クライアント機能を使用する方法です。

■ 解説 HMI クライアント機能(VDS Viewer)は、HMI サーバからダウンロードされて

実行されます。したがって、リモート HMI クライアント PC には VDS をインス

トールする必要はありません。ご使用になる VDS のバージョンに合った Java Runtime Environment(JRE)を HMI クライアント PC にインストールしてくださ

い。 本節では、リモートクライアント PC で HMI クライアント機能を使う場合につい

ての留意点を示します。 ・ 起動設定ファイルの設定 ・ VDS Viewer の起動方法

参照 VDS Viewer の起動方法の詳細は IM 34P02E02-01「VDS グラフィック機能」を参照してください。

■ 手順

● 起動設定ファイルの設定 起動設定ファイルの URL および起動時に表示するメインウィンドウの URL に含

まれている HMI サーバホスト名(初期値:localhost)を HMI サーバのコン

ピュータ名あるいは IP アドレスに変更します。

図 基本タブシートの設定例 3

HMI サーバの IP アドレスが「192.168.0.100」、HMI セット名が「MyHmi」、

メインウィンドウがグラフィックファイル名「GR001」の例です。

補足 この起動設定ファイルは、リモート HMI クライアント PCにダウンロードされ使用されますので、

リモート HMI クライアント PC が HMI サーバを認識できるようコンピュータ名あるいは IP アドレ

スを指定する必要があります。

< 3. VDS HMI システム > 85

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

補足 メモ帳などのテキストエディタでの起動設定ファイルの設定は、起動設定ファイルの URL および

起動時に表示するメインウィンドウの URL に含まれている HMI サーバホスト名(初期値:

localhost)を HMIサーバのコンピュータ名あるいは IP アドレスに変更します。 <!-- Specify the [href] attribute for the URL of the JNLP file -->

<jnlp spec="1.6+"

codebase="http://192.168.0.100/Stardom/Hmi/Sys/Client/"

href="http://192.168.0.100/Stardom/Hmi/Run/MyHmi/vdsviewer.jnlp">

<information>

<!-- Specify the Title of the application here. -->

<title>My Top Page</title>

<vendor>My Company</vendor>

……..

<!-- Specify the item name registered in "Start" here. -->

<menu submenu="VDS Viewer(My Top Page)"/>

</shortcut>

</information>

<!-- Specify URL to start -->

<argument>url=http://192.168.0.100/Stardom/Hmi/Sys/Server/MyHmi/iServ

let?type=graphic&window=GR001 </argument>

● VDS Viewer 起動方法 クライアント PC から初めて VDS Viewer を起動するときは、「ファイル名を指定

して実行」を使用して起動コマンドを実行します。 一度起動すると、クライアント PC のデスクトップにショートカットが作成され、

スタートメニューにも登録されます。 2 回目以降はショートカットもしくはスタートメニューから VDS Viewer を起動で

きます。 起動方法(初回) 1. Windows 7では、スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を起

動します。 Windows 10 では、[スタート]ボタンを右クリックし、「ファイル名を指定

して実行」を起動します。 2. 下記の起動コマンドを入力後、[OK]をクリックします。

javaws [起動設定ファイルの URL]

例 HMI サーバの IP アドレスが 192.168.0.100、HMI セット名が MyHmi、起動設

定ファイル名が vdsviewer.jnlpの場合 Javaws http://192.168.0.100/Stardom/Hmi/Run/MyHmi/vdsviewer.jnlp

< 3. VDS HMI システム > 86

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3.2.17 R6 以前の HMI セットを VDS Viewer で使用する R6 以前の HMI クライアント(Webブラウザ)で使用していた HMI セットを

VDS Viewer で使用する方法です。

■ 解説 「HMI セット」とは下記に示すエンジニアリングセットと実行セットのペアのこ

とです。 ・ エンジニアリングセット

グラフィックウィンドウの作成、HTML ファイルのカスタマイズなどを行う

ための作業用フォルダです。HMI サーバの実行時は、このフォルダに置かれ

ているファイルは使用できません。 ・ 実行セット

HMI サーバが実行時に使用するファイルが格納されているフォルダです。 VDS Viewer も R6 以前と同様のエンジニアリングツール(グラフィックデザイナ、

HMI ディプロイメントツール)を使用し HMI セットを作成します。R6 以前で作

成したグラフィックファイルはそのまま VDS Viewer で使用できます。 しかし、VDS Viewer では HMI セットに含まれるファイルが追加され、起動方法

も変わりますので、以下の作業が必要です。 ・ HMI セットの更新 ・ HMI クライアントの起動設定

また、R6 以前で HTMLファイルをカスタマイズしていた場合は、更新した HMIセットに含まれるファイルを元に再度カスタマイズを行います。しかし、VDS Viewer で使用可能な HTML 形式タグや Javaスクリプトは、VDS が標準で提供し

ている HMI セットで使用されている範囲(種類だけではなく、使用方法も含め

て)です。VDS Viewer では、ウィンドウ制御機能(位置指定等)や VDS Command 機能(ウィンドウオープン等)等、従来カスタマイズによって実現し

ていた機能を標準で提供していますので、こちらの機能をご使用ください。

< 3. VDS HMI システム > 87

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

■ 手順 すでに VDS のセットアップは完了しているものとします。R6 以前に作成した

HMI セットを VDS Viewer で使用するための作業を示します。 1. HMI セットの更新 (1) R6 以前の HMI セットをエンジニアリングセットにコピーします。 (2) 初期セットアップツールを実行します。次のようなダイアログが表示される

ので、[はい]を選択し、HMI セットを更新します。

図 HMI セット更新ダイアログ(初期セットアップツール)

(3) 実行セットがまだ作成されていない場合には、HMI ディプロイメントツール

で HMI セットを新規作成します。(エンジニアリングセットの内容は保持さ

れます。) 2. 起動設定ファイルの編集 起動設定ファイルは HMI セットごとに準備されています。

{VDSワークフォルダ}\HMI\{HMIセット名}\vdsviewer.jnlp

本書“3.2.1 起動設定ファイルについて”を参照の上、内容を編集します。

参照 ・ VDS Viewer 起動時に表示させるメインウィンドウの指定方法は、本書“3.2.2 起動時に表示する

メインウィンドウのグラフィックを指定する”を参照してください。 ・ 起動設定ファイルの詳細は、「VDS グラフィック機能」(IM 34P02E02-01)“1.2.4 起動設定

ファイル”を参照してください。

3. HMI ディプロイメントツールの実行 起動設定ファイルの編集や HTML ファイルの再カスタマイズ(必要に応じて)が

終了したら、HMI ディプロイメントツールでエンジニアリングセットから実行

セットへすべてのファイルをコピーします。(上書き方法:常に、コピー対象:

全て を選択し[実行]します。)

< 3. VDS HMI システム > 88

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

4. VDS Viewer の起動 初回はコマンドを使用して起動しますが、2 回目以降はデスクトップ上のショー

トカットから起動できます。 また、操業モード移行時に HMI クライアント画面を自動的に起動する場合には、

プロセスコンフィギュレータの登録をします。

参照 詳細は、取扱説明書「VDS グラフィック機能」(IM 34P02E02-01)の“6.1 VDS Viewer の起動と終

了”を参照してください。

< 3. VDS HMI システム > 89

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.2.18 マウスカーソル位置にウィンドウ、ダイアログを表示する 新規に開くウィンドウ、ダイアログを、マウスカーソル位置に表示します。 本機能は VDS R7.50以降で有効です。

■解説 メインウィンドウ以外のウィンドウを新規に開くとき、および、ダイアログを新

規に開くとき、マウスカーソル位置に表示します。 だたし、データ入力ウィンドウ、データメニューウィンドウが表示する新規ウィ

ンドウ、ダイアログの場合、マウス位置に加えて、呼び出し元となるウィンドウ

の表示位置、クリックされたボタン位置を基準として、表示位置を決定します。 [指定方法] SecurityConfig.propertiesファイルで、次の項目を指定します。

sdud_show_window_at_mouse_position = on/off

[対象ダイアログ] ・確認ダイアログ(データ入力ウィンドウ、データメニューウィンドウ) ・印刷モード選択ダイアログ(トレンドプリミティブ、押しボタン/タッチ ターゲット) ・フィルタダイアログメッセージ(メッセージプリミティブ) ・ペン割り付けダイアログ(トレンドプリミティブ) ・参照パターン保存ダイアログ(トレンドプリミティブ)

■手順 (1)次のファイルをメモ帳などのテキストエディタで開いてください。

{VDSインストールフォルダ}\System\HMI\Sys\Core\Client

\SecurityConfig.properties

(2)次の行の off を on に書き換えてください。

sdud_show_window_at_mouse_position = off

本項目のデフォルトは off、項目省略時も off と同様の動作をします。 sdud_show_window_at_mouse_position = off がないときは、次の行をファイル

に追加してください。 sdud_show_window_at_mouse_position = on

(3)ファイルを保存して、テキストエディタを終了してください。 (4)VDS Viewer を再起動してください。

< 3. VDS HMI システム > 90

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.3 その他 3.3.1 Visual Basic プログラムとの連携

グラフィック画面上の押しボタンを押して、VB のプログラム処理を実行する方

法を説明します。

■ 解説 OPC データリンク機能を用いて、押しボタンが押されたことを VB プログラムへ

通知します。 インタフェース用のコントロールオブジェクトは DO オブジェクトの Extraを使

用します。

図 VDSViewer から VB.NET へのインタフェース概念図

VB.NET へ VDS Viewer から処理要求を行う

VB.NET

< 3. VDS HMI システム > 91

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

■ 手順 1. データサーバにインタフェース用 DO オブジェクトを定義します。

図 BD オブジェクト定義プロパティ設定例

名前 :VB_HMI_IF タイプ :DO [I/O 情報]は空欄のままにします。 2. グラフィックデザイナで押しボタンの定義を行います。

図 押しボタンプロパティ設定例

機能タブを選び、以下のように設定します。 機能種別 :データ設定 データソース :“MainGroup.VB_HMI_IF.Extra1” 確認操作 :確認操作付 設定データ :1

< 3. VDS HMI システム > 92

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3. VB.NET で OPC データリンクを登録します。 3-1. OPCLinker コンポーネントをフォームに貼り付けます。 3-2. 「OPC データリンク定義」で、インタフェースオブジェクトを登録し

ます。 以下のように設定します。 アクセスキー :“A001” アイテム ID :“MainGroup.VB_HMI_IF.Extra1” [データ更新を有効にする]と[データ変化を通知する]をチェックします。

図 OPC データリンク定義画面設定例

< 3. VDS HMI システム > 93

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3-3. OPCLinker コンポーネントのプロパティに定義ファイルを設定します。

図 OPCLinker の定義ファイル設定例

参照 OPCデータリンクの詳しい設定方法は、TI 34P02K61-01 STARDOM ASTMAC→VDS 移行ガイド

の「付録.2 OPCデータリンクの使い方」を参照してください。

4. VB.NET で処理を記述します。 OPCLinker の UpdateValueChanged イベント内で、インタフェース用オブジェ

クト VB_HMI_IF.Extra1の値が 1 であることを確認し、処理を記述。

Private Sub OpcLinker1_UpdateValueChanged(ByVal sender As

System.Object, ByVal e As

Yokogawa.Stardom.OpcDataLink.UpdateValueChangedEventArgs)

Handles OpcLinker1.UpdateValueChanged

Dim irtn As Integer

Dim err As Integer

If e.Values(0) = 1 Then

'--------------------------------------------------

' ここに処理を記述

'--------------------------------------------------

irtn = OpcLinker1.WriteValue("A001", 0, err) 'Extra1 をク

リア

End If

End Sub

< 3. VDS HMI システム > 94

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.3.2 セッション開始時のログオン操作をなくす セッション開始時のログオン操作をなくす方法(自動ログオン)について説明し

ます。

■ 解説 自動ログオンクライアント、デフォルトユーザ、デフォルトパスワードを指定し

ておくとセッション開始時のログオンウィンドウが表示されなくなります。

■ 手順 1. HMI コンフィギュレータを起動し、「クライアント設定」タブをクリックし

ます。 2. [自動ログオンクライアント]に 対象となるコンピュータのホスト名を設定

します。複数指定する場合は、“,”(カンマ)で区切って列挙します。 “*”を指定すると、すべてのコンピュータに対して自動ログオンを許可しま

す。 3. [デフォルトユーザ名]、[デフォルトパスワード]を指定します。 定義例:

図 HMI コンフィギュレータ設定例

4. パソコンを再起動します。

< 3. VDS HMI システム > 95

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.3.3 アラーム音を鳴らす 何らかの事象が発生したときにアラーム音を鳴らす方法を説明します。合わせて

アラーム音を止める方法も説明します。

■ 解説 VDS では、コントロールオブジェクトからのアラーム発生時に、アラーム音を鳴

らすことができます。オブジェクトビルダでコントロールオブジェクトごとの設

定と、アラーム音発生元の設定により行います。 アラーム音の発生元は以下の 2 種類があります。

● メッセージ管理 「システム構成定義」-「メッセージ管理環境設定」-「音声出力」タブを選択

し、[アラーム音出力]チェックボタンで設定。(デフォルト:チェックあり)

図 メッセージ管理環境設定画面

補足 VDS マシンでアラーム音が鳴ります。HMI クライアント PC ではアラーム音は鳴りません。

< 3. VDS HMI システム > 96

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

● メッセージプリミティブ(プリミティブ種別:アラームサマリ) 「プロパティ」の「メッセージ」タブを選択し、[音声出力なし]チェックボタ

ンで設定。(デフォルト:チェックなし)

図 メッセージプリミティブプロパティ設定例

補足 メッセージプリミティブ(プリミティブ種別:アラームサマリ)(以降、アラームサマリプリミ

ティブと呼びます。)は、HMI クライアント(ブラウザ)でアラームサマリプリミティブを表示し

た状態でないとアラーム音は鳴りません。

< 3. VDS HMI システム > 97

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

アラーム音を止める方法は、それぞれの発生元によって異なります。

● メッセージ管理 停止する方法には、次の 4 つがあります。 1. アラームサマリプリミティブですべてのアラームを確認するとアラーム音が

停止します。 2. メッセージ管理が提供する音声停止インタフェースを使って停止します。 3. メッセージビューアからアラーム音を停止します。 4. アラームサマリプリミティブで[音声停止ボタン]を押すことにより停止し

ます。

補足 メッセージで音声を鳴らすとそのメッセージはアラームサマリプリミティブには表示されませんの

で 1.の方法では音声停止ができません。そのような場合は 2.~4.の方法を使用してください。

● アラームサマリプリミティブ 停止する方法には、次の 2 つがあります。 1. アラームサマリプリミティブですべてのアラームを確認するとアラーム音が

停止します。 2. アラームサマリプリミティブで[音声停止ボタン]を押すことにより停止し

ます。

補足 [音声停止ボタン]はそのアラームサマリプリミティブのアラーム音だけを停止します。別クライ

アント PCの音声停止は行いません。また、1 つの HMI クライアントで同時に複数のアラームサマ

リプリミティブを表示させる場合には、音声出力を行うアラームサマリプリミティブは 1 つだけに

してください。

< 3. VDS HMI システム > 98

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.3.4 アラームサマリのアラーム色を変更する プロセスアラームの表示文字色を変更できます。

■ 解説 グラフィックオブジェクト用ユーザ定義ファイルを用意し、パラメータを定義す

ることで表示文字色が変更されます。

補足 プロセスアラームの表示色を変更すると、フェースプレート上のバーの色や図形モディファイにお

けるアラーム色変化などすべてのアラーム色が変更されます。

■ 手順 1.クライアント上で表示されているすべての Internet Explorer を閉じてください。 2. 次のフォルダにある GrObjUserConfig.propertiesファイルをメモ帳などのテキ

ストエディタで開いてください。ファイルが存在しない場合には、新規にテ

キストファイルとして作成してください。 (フォルダ名) {VDSインストールフォルダ}\System\HMI\Sys\Core\Client

3. 作成したファイルに変更したいアラーム色の行だけを記述します。記述方法

は、同一フォルダ内にある GrObjConfig.propertiesを参考にします。

参考 GrObjConfig.properties ファイルの以下の記載が表示色指定個所です。 #************************************************************* # RESOURCES FOR MESSAGE PRIMITIVE # Data Status Colors sdud_status_color1=NR|0x0000FF00 sdud_status_color2=COMM|0x00FF0000 sdud_status_color3=CAL|0x0000FFFF sdud_status_color4=OOP|0x00FF0000 sdud_status_color8=COS1|0x00FF0000 sdud_status_color9=COS2|0x00FF0000 ・ ・ ※ Sdud_status_colorX=ステータス|色(16 進数表現)のようになっています。

4. HH のアラーム色を「赤」から「黄色」に変更する場合は、

GrObjUserConfig.properties ファイルに次のように記述します。 Sdud_status_color11=HH|0x00FFFF00

< 3. VDS HMI システム > 99

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.3.5 アラームサマリの表示列のデフォルト幅を変更する アラームサマリの表示項目幅のデフォルト値を変更できます。

■ 解説 グラフィックオブジェクト用ユーザ定義ファイルを用意し、パラメータを定義す

ることでアラームサマリの表示列の幅を変更します。

補足 アラームサマリの表示列のデフォルト幅を変更すると、すべてのアラームサマリの初期表示の幅が

変更されます。

■ 手順 1. クライアント上で表示されているすべての Internet Explorerを閉じてくださ

い。 2. 次のフォルダにメモ帳などのテキストエディタで、ユーザ定義用プロパティ

ファイル GrObjUserConfig.propertiesファイルを作成します。 {VDSインストールパス}\System\HMI\Sys\Core\Client

3. 作成したファイルに変更したい列幅だけを記述します。記述方法は、同一

フォルダ内にある GrObj.propertiesを参考にします。

補足 GrObj.properties ファイルの以下の記載がアラームサマリ表示列幅の設定です。 #****************************************************************** # RESOURCES FOR MESSAGE PRIMITIVE # # initial column width (単位:ドット) # sdud_w_mark = 30 sdud_w_no = 50 sdud_w_date = 165 sdud_w_user = 100 sdud_w_computer = 110 sdud_w_source = 100 sdud_w_object = 100 sdud_w_comment = 0 sdud_w_category = 100 sdud_w_message = 300 sdud_w_status = 80 sdud_w_value = 60

< 3. VDS HMI システム > 100

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

4. アラームサマリのコンピュータ名列を非表示にする場合、

GrObjUserConfig.properties ファイルに次のように記述します。 sdud_w_computer = 0

重 要

オブジェクトコメントは、未使用であり、sdud_w_comment は、0 のままにします。

< 3. VDS HMI システム > 101

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3.3.6 アラームサマリの音声出力でユーザ定義の WAVE ファイルを使用する HMI クライアント上で、アラーム音声としてユーザ定義の WAVEファイルを指

定できます。

■ 解説 1. HMI クライアント上で表示されている Internet Explorer をすべて閉じてくだ

さい。 2. GrObjUserConfig.properties ファイルをメモ帳などのテキストエディタを開

き、定義したい音声ファイル名を追加します。 3. 音声ファイル用 Jar ファイルに、ユーザ定義の WAV ファイルを追加します。

(WAV ファイル名は半角英数文字だけ使用可能です。)

■ 手順 1.クライアント上で表示されているすべての Internet Explorer を閉じてください。 2. 次のフォルダにメモ帳などのテキストエディタで、ユーザ定義用プロパティ

ファイル GrObjUserConfig.properties ファイルを作成します。 {VDSインストールパス}\System\HMI\Sys\Core\Client

3. このファイルに定義したい音声ファイル名(例:user.wav)を記述します。 sdud_sound_alarm8=user.wav (sdud_sound_alarm1~sdud_sound_alarm7 まではシステムで使用しています。)

4. 音声ファイル用 Jar ファイルに、ユーザ定義の WAV ファイルを追加します。 (1) 次のパスを環境変数 PATH に追加します。

{VDSインストールパス}\System\HMI\Sys\Base\JRun\bin (2) {VDSインストールパス}\System\MessageMgr\Wave フォルダ下にある WAV

ファイルをすべて、適当な作業フォルダ(ここでは C:\Temp とします)にコ

ピーします。 また、ユーザ定義の WAV ファイルも同じ作業フォルダにコピーします。

(3) {VDSインストールパス}\System\HMI\Sys\Tool フォルダ下にある

SDUDJar.jar ファイルを(2)の作業フォルダにコピーします。 (4) コマンドプロンプトを起動して、次のコマンドで作業フォルダに移動します。

cd C:\Temp (5) 次のコマンドを実行します。

java -jar SDUDJar.jar cvf GrSound.jar *.wav (6) 作業フォルダに GrSound.jar というファイルが作成されますので、これを

{VDSインストールパス}\System\MessageMgr\Wave フォルダ下にコピーしま

す。 5. ユーザ定義の WAV ファイルを[システム構成定義]の[メッセージ管理環

境設定]で設定した Wave 位置にコピーします。 Wave 位置のデフォルトは下記のとおりです。 {VDSインストールパス}\System\MessageMgr\Wave

Blank Page

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 103

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1. VDS HMI クライアント (Web ブラウザ) R6 以前の VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)に関するノウハウです。

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 104

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.1 HTML 付録 1.1.1 HMI 表示画面の HTML をカスタマイズする

システムで提供されている HMI の表示画面をカスタマイズできます。

■ 解説 VDS インストール時に用意されている default.html を_User_Default.html という名

前でコピーし、そのファイルをカスタマイズすることで HMI の表示画面をカス

タマイズできます。

補足 default.html を直接編集することは避けてください。変更した場合、次回レブアップ時に変更内容が

失われることがあります。初期セットアップツール実行時の「……新しくインストールされたファ

イルで上書きして更新する場合は…」の問い合わせに対し[はい]を選択すると default.html は初期

状態のファイルに戻りますので、_User_Default.html をご使用ください。

■ 使用方法 1. 次に示すフォルダに格納されている default.html を_User_Default.html という名

前で同一フォルダ内にコピーを行います。 {VDSワークフォルダ}\HMI\{HMIセット名}\Graphic

2. _User_Default.html を編集します。 3. ディプロイメントツールを起動し、以下のように設定します。

・上書き方法:[時刻が新しいファイルのみ]を選択 ・コピー対象:[ファイルの種類を選択する]→[HTML]だけをチェック

4. ディプロイメントツールを実行します。

図 ディプロイメントツールの起動例

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 105

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.1.2 HTML ファイルに HMI セット名を汎用的に記述する HTMLファイルのカスタマイズで HMI セット名を汎用的に記述できます。

■ 解説 HTMLファイルのパス指定などで HMI セット名を記述するときに、HMI セット

名を直接記述すると、HMI セット名を別の名前に変更した場合、そのままでは動

かなくなります。HMI セット名の代わりにキーワードを用いることにより、これ

を避けることができます。 キーワードの記述はその HTML ファイルが置かれているディレクトリによって記

述方法が異なります。カスタマイズをする HTML ファイルに合わせて、次のよう

にキーワードを定義します。

HTML ファイル格納場所 キーワード <HMI セット名>¥以下(直下) __HMISET__

(前後のアンダーバーは 2 つずつ) <HMI セット名>¥Graphic¥以下 <HMI セット名>¥ObjectView¥以下

__HMI_SET__ (前後のアンダーバーは 2 つずつ。HMI と SET の間はアンダーバー1 つ)

■ 手順 1. <HMI セット名>¥直下の HTML ファイルのとき

url = "../../Sys/Server/__HMISET__/iServlet?type=oview&view=Instrument&object=";

2. <HMI セット名>¥Graphic¥以下の HTML ファイルのとき location.href=”http:../../../Run/__HMI_SET__/index.html”;

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 106

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.2 Internet Explore 付録 1.2.1 ブラウザトップページ起動時の位置やサイズを

指定する ブラウザトップページ起動時の位置やサイズを指定する方法を紹介します。

■ 解説 JavaScript を用いてサイズや位置を指定できます。 window.resizeTo(x,y) :ウィンドウの大きさを x,y に変更します。 window.moveTo(x,y) :ウィンドウの位置を x,y の場所に移動します。

■ 手順:HTML ファイルを編集する すべてのクライアントに有効となります。 [VDS ワークフォルダパス]\HMI\[HmiSet 名]\index.htmlをメモ帳などのエディ

タで開きます。 下記のようにスクリプトを追記します。(<SCRIPT ~>から</SCRIPT>を追記) :

<HEAD>

<TITLE>VDS HMI Top Page</TITLE>

</HEAD>

<SCRIPT type=”text/javascript">

<!--

window.moveTo(0,0); // 移動位置指定

window.resizeTo(1024,768); // サイズ指定

//-->

</SCRIPT>

: : ディプロイメントツールでは、「ファイルの種類」で「HTML」をチェックして、

実行します。

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 107

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

■ 手順:Internet Explore の起動引数に指定する ショートカットやプロセスコンフィギュレータに割り当てます。他のクライアン

トには影響しません。

<コマンド>

C:\Program Files\Internet Explorer\IEXPLORE.EXE

<引数>

javascript:moveTo(0,0);resizeTo(1024,768);window.location.href

("http://localhost/Stardom/Hmi/Run/HmiSet/index.html")

ただし、プロセスコンフィギュレータの起動パラメータには’;’(セミコロン)を

含む引数ができません。 したがって、以下のようにスクリプトを利用します。 1. Notepadなどのテキストエディタを使用し、VBScript を記述します。 2. プロセスコンフィギュレータでファイル名(起動コマンド)に wscript.exe を、

起動パラメータに 1 のスクリプトファイル名を設定します。 (例)ファイル名 :C:\Windows\System32\wscript.exe

起動パラメータ:C:\Temp\IEstart.vbs

<IEstart.vbs の内容>

(3 行目以降が折り返していますが、続けて 1 行となります。)

Dim WSHShell

Set WSHShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")

WSHShell.Run """C:¥Program Files¥Internet

Explorer\IEXPLORE.EXE""

javascript:moveTo(50,0);resizeTo(1000,500);window.location.hre

f(""http://localhost/Stardom/Hmi/Run/HmiSet/index.html"")"

補足 次節の「付録 1.2.2 表示形態を指定してブラウザ起動する」の方法でも、位置やサイズの指定が可

能です。

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 108

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.2.2 表示形態を指定してブラウザを起動する Microsoft Internet Explorer オブジェクト使って、Internet Explorerの表示形態を指定

する方法です。

■ 解説 Internet Explorerオブジェクトを利用することにより、IE の表示形態を指定しての

IE 起動が可能となります。Internet Explorerオブジェクトは、Visual Basicから利

用できます。また、スクリプトからでも利用できます。

■ 手順

● ツールバーなし、ステータスバーなし、サイズ指定で起動 メモ帳などのテキストエディタを使って、下記内容(VBScript)を記述します。

Dim IE

Set IE = WScript.CreateObject("InternetExplorer.Application")

IE.ToolBar = false

IE.StatusBar = false

IE.Height = 600

IE.Width = 700

IE.Visible = true

IE.Navigate("http://localhost/Stardom/Hmi/Run/HmiSet/index.htm

l")

sample1.vbs というファイル名で保存します。エクスプローラから sample1.vbs をダブルクリックして、IE を起動します。 好みにより、デスクトップやスタートアップに sample1.vbs のショートカットを

作成します。

● 全画面で起動 メモ帳などのテキストエディタを使って、下記内容(VBScript)を記述します。

Dim IE

Set IE = WScript.CreateObject("InternetExplorer.Application")

IE.TheaterMode = true

IE.Visible = true

IE.Navigate("http://localhost/Stardom/Hmi/Run/HmiSet/index.htm

l")

sample2.vbs というファイル名で保存します。エクスプローラから sample2.vbs をダブルクリックして、IE を起動します。

補足 1. 参考資料は、Microsoft のサイト http://msdn.microsoft.com の「InternetExplorer Object」です。 2. 上記をプロセスコンフィギュレータに定義する場合、起動コマンドは、wscript.exe とします。

(例 C:\Windows\System32\wscript.exe) 起動パラメータには、sanple1.vbs(または sample2.vbs)のファイルを指定します。ただし、この場合、開発モード移行に連動しての終了はされません。

3. Internet Explorerは、終了時に、サイズ、位置、形状などをレジストリに保存します。例えば、常に一定の形状で使い続けるのであれば、上記のような指定は不要です。

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 109

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.3 JavaScript 付録 1.3.1 ウィンドウタイトルにウィンドウコメントを表示する

グラフィックウィンドウのウィンドウタイトルにウィンドウコメントを表示でき

ます。

■ 解説 グラフィックウィンドウのウィンドウタイトルにはデフォルトではグラフィック

ファイル名が表示されています。 ウィンドウタイトルにウィンドウコメントを表示したい場合は、

Graphic\_User_Default.html ファイルを編集して、指定の個所に

__COMMENT__(前後にアンダーバー2 つ)を記述します。_User_Default.html については、「付録 1.1.1 HMI 表示画面の HTML をカスタマイズする」を参照く

ださい。

■ 手順 1. 次に示すフォルダに格納されている_User_Default.html をメモ帳などのテキス

トエディタで開きます。 {VDSワークフォルダ}\HMI\{HMIセット名}\Graphic

2. ファイルコメントを表示するには、以下のように__COMMENT__を記述しま

す。 __COMMENT__を記述するのは、デフォルトで__NAME__と記述されている

個所です。 <html>

<!--

Copyright (C) 2001-2003 YOKOGAWA Electric Corp.

Revision = R5.10.01

-->

<head>

<title>__COMMENT__</title>

<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript">

<!—

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 110

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3. ディプロイメントツールを起動し、次のように設定し実行します。 上書き方法:[時刻が新しいファイルのみ]を選択 コピー対象:[ファイルの種類を選択する]→[HTML]だけをチェック

図 ディプロイメントツールの設定方法

4. グラフィックウィンドウの表示は次のようになります。

図 グラフィックウィンドウ表示画面

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 111

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.3.2 グラフィックインデックスウィンドウにウィンドウ コメントを表示する グラフィックインデックスウィンドウ上にウィンドウコメントを表示できます。

■ 解説 グラフィックインデックスウィンドウ上にウィンドウコメントを表示したい場合

は、Graphic\index.htmlファイルを編集して、オブジェクトコメントを表示した

い個所に__COMMENT__(前後にアンダーバー2 つ)と記述します。

重 要

・ index.html を編集すると、次回レブアップ時に変更内容が失われることがあり

ます。変更後は必ずバックアップをとるようにしてください。初期セット

アップツール実行時の「……新しくインストールされたファイルで上書きし

て更新する場合は…」の問い合わせに対し「はい」を選択すると index.htmlは初期状態のファイルに戻りますので、再度カスタマイズが必要になります。

■ 手順 1. 次に示すフォルダに格納されている index.html をメモ帳などのテキストエ

ディタで開きます。 {VDSワークフォルダ}\HMI\{HMIセット名}\Graphic

2. ウィンドウコメントを表示したい個所に__COMMENT__と記述します。 ここではグラフィック名の行末にウィンドウコメントが表示されるよう、

<P>~</P>間の最後に記述しました。 <!-- __Graphic_LINE__ <P style="margin-left=0em;margin-top=0em;margin-bottom=0em;font-size=9pt"> <A href="javascript:cWindow('new')" onmousedown="putURL('__URL_AND_PARAM__')">*</A> <A href="javascript:cWindow('overwrite')" onmousedown="putURL('__URL_AND_PARAM__')"><b><FONT color="red">__OBJNAME__</FONT></b></A> <A href="javascript:cWindow('new')" onmousedown="putURL('__URL_AND_PARAM__&scale=70,70')">(*</A> <A href="javascript:cWindow('overwrite')" onmousedown="putURL('__URL_AND_PARAM__&scale=70,70')">Half)</A> __COMMENT__ </P> -->

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 112

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3. ディプロイメントツールを起動し、次のように設定し実行します。 上書き方法:[時刻が新しいファイルのみ]を選択 コピー対象:[ファイルの種類を選択する]→[HTML]だけをチェック

図 ディプロイメントツールの設定方法

4. グラフィックインデックスの表示は次のようになります。 (行末の“User Main Menu”がウィンドウコメントです。)

図グラフィックインデックスコメント表示画面

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 113

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.3.3 オブジェクトビューインデックスウィンドウに オブジェクトコメントを表示する オブジェクトビューインデックスウィンドウ上にオブジェクトコメントを表示で

きます。

■ 解説 オブジェクトビューインデックスウィンドウ上にオブジェクトコメントを表示し

たい場合は、ObjectView\index.html ファイルを編集して、オブジェクトコメン

トを表示したい個所に__COMMENT__(前後にアンダーバー2 つ)と記述します。

重 要

・ index.html を編集すると、次回レブアップ時に変更内容が失われることがあり

ます。変更後は必ずバックアップをとるようにしてください。初期セット

アップツール実行時の「……新しくインストールされたファイルで上書きし

て更新する場合は…」の問い合わせに対し「はい」を選択すると index.htmlは初期状態のファイルに戻ります。

■ 手順 1. 次に示すフォルダに格納されている index.html をメモ帳などのテキストエ

ディタで開きます。 {VDSワークフォルダ}\HMI\{HMIセット名}\ObjectView

2. オブジェクトコメントを表示したい個所に__COMMENT__と記述します。 ここではオブジェクト名の行末にオブジェクトコメントが表示されるよう、

<P>~</P>間の最後に記述しました。

<!-- __INSTRUMENT_LINE__ <P style="margin-left=0em;margin-top=0em;margin-bottom=0em;font-size=9pt"> <A href="javascript:cWindow('new')" onmousedown="putURL('__URL_AND_PARAM__')">*</A> <A href="javascript:cWindow('overwrite')" onmousedown="putURL('__URL_AND_PARAM__')"><b><FONT color="red">__OBJNAME__</FONT></b></A> <A href="javascript:cWindow('new')" onmousedown="putURL('__URL_AND_PARAM__&scale=70,70')">(*</A> <A href="javascript:cWindow('overwrite')" onmousedown="putURL('__URL_AND_PARAM__&scale=70,70')">Half)</A> __COMMENT__ </P> -->

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 114

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3. ディプロイメントツールを起動し、次のように設定します。 上書き方法:[時刻が新しいファイルのみ]を選択 コピー対象:[ファイルの種類を選択する]→[HTML]だけをチェック

図 ディプロイメントツールの設定方法

4. ディプロイメントツールを実行します。 5. オブジェクトビューインデックスの表示は次のようになります。

(行末の“PID コメント”などがオブジェクトコメントです。)

図 オブジェクトビューインデックスコメント表示画面

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 115

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.3.4 押しボタン、タッチターゲットから JavaScript の 関数を呼び出す グラフィック画面の「押しボタン」、「タッチターゲット」から JavaScript の関

数を呼び出す手順を説明します。

■ 手順 1.JavaScript の定義 {VDSワークフォルダ}\HMI\{HMIセット名}\Graphic\_User_Default.html

を メモ帳などのエディタで開きます。

参照 _User_Default.html については、「付録 1.1.1 HMI 表示画面の HTML をカスタマイズする」を参照

してください。

以下のフォーマットにより、スクリプトを追記します。 <SCRIPT type=”text/javascript"> <!-- スクリプト本体 //--> </SCRIPT> 2.「押しボタン」「タッチターゲット」の定義 グラフィック画面の押しボタン、タッチターゲットは、URL 呼び出し定義と

して、「javascript:」の後に関数呼び出しを記述します。 引数が文字列の場合は、'で囲みます。 例:"javascript:func01('ABC', 'XYZ')" [自ウィンドウで表示する]にチェックをつけます。 3.ディプロイメントツール ファイル保存した後、ディプロイメントツールで、「コピー対象」の[すべて]

あるいは[SGR]、[HTML]を選択して実行します。

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 116

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

■ 設定例 押しボタンを押すと画面が 座標(30, 40)に移動する例です。 スクリプト定義

</center>

</body>

<SCRIPT type=”text/javascript">

<!--

function test(x,y) {

window.parent.moveTo(x,y); // 指定位置へ移動

}

//-->

</SCRIPT>

</html> 注: この例では、最終行</html> の前に<SCRIPT ~> から </SCRIPT> を追加しています。

● グラフィックデザイナ押しボタンの定義 機能種別 :URL 呼び出し URL :"javascript:test(30,40)" [自ウィンドウで表示する]にチェックをつけます。

図 押しボタンプロパティ設定例

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 117

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

● ディプロイメントツール 「コピー対象」の[すべて]をチェックして実行します。

図 HMI ディプロイメントツール設定画面

重 要

・ JavaScript は、Internet Explorer で用意された機能です。ユーザ責任の下、十分

テストを行った上で、ご利用ください。JavaScript の仕様は、一般の書籍や

Microsoft からの情報を参照してください。 ・ JavaScript で扱えるのは、ウィンドウ、フレーム、表示ドキュメントなど、ブ

ラウザに関連した部分です。直接、データサーバやメッセージ管理へのアク

セスはできません。

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 118

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.3.5押しボタン、タッチターゲットに「戻る」、「進む」、「閉じる」を割り当てる グラフィック画面の「押しボタン」「タッチターゲット」に「戻る」、「進む」、

「再表示」、「閉じる」などの機能を割り当てることができます。

■ 解説 JavaScript の関数 window.history.back()、 window.history.forward()、 window.location.reload()、 window.close()を利用します。

参照 ・ グラフィック画面から JavaScript を利用する方法およびその注意事項は、「付録 1.3.4 押しボ

タン、タッチターゲットから JavaScript の関数を呼び出す」を参照してください。 ・ _User_Default.html については、「付録 1.1.1HMI表示画面の HTML をカスタマイズする」を参

照ください。

■ 手順 押しボタンに「戻る」、「進む」、「再表示」、「閉じる」を割り当てる例です。 1. html ファイル編集 {VDS ワークフォルダ}\HMI\{HMI セット名}\Graphic\_User_Default.html に、

スクリプトを追記します。 (<SCRIPT~>から</SCRIPT>を追記)

</center>

</body>

<SCRIPT type=”text/javascript">

<!--

function Back() // 戻る

{

window.history.back();

}

function Forward() // 進む

{

window.history.forward();

}

function Reload() // 再表示

{

window.location.reload();

}

function CloseWindow() // 閉じる

{

window.close();

}

//-->

</SCRIPT>

</html>

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 119

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

2. グラフィックデザイナ定義 押しボタンに次のような定義をします。 機能種別:URL 呼び出し URL :"javascript:Back() " [自ウィンドウで表示する]にチェックをつけます。

図 押しボタンプロパティ設定例

同様にして以下の URL を指定した「押しボタン」を定義します。 "javascript:Forward()" "javascript:Reload()" "javascript:CloseWindow()" 3. ディプロイメントツール ファイル保存した後、ディプロイメントツールで、「ファイルの種類」の

[SGR]と[HTML]をチェックして実行します。

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 120

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.3.6 押しボタン、タッチターゲットで、「IE の終了と ログオフ」を行う グラフィック画面の「押しボタン」「タッチターゲット」に IE(Internet Explorer)を終了し、ログオフ(セッションの終了)を行う機能を割り当てることができま

す。

■ 解説 JavaScript の関数を作成し、押しボタン、タッチターゲットよりその関数を呼び

出します。

参照 ・ グラフィック画面から JavaScript を利用する方法およびその注意事項は、「付録 1.3.4 押しボ

タン、タッチターゲットから JavaScript の関数を呼び出す」を参照してください。 ・ _User_Default.html については、「付録 1.1.1HMI表示画面の HTML をカスタマイズする」を参

照ください。

■ 手順 押しボタンに「IE の終了&ログオフ」を割り当てる例です。 1. html ファイル編集 {VDS ワークフォルダ}\HMI\{HMI セット名}\Graphic\_User_Default.html に、

スクリプトを追記します。 (<SCRIPT~>から</SCRIPT>を追記)

</center>

</body>

<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript">

<!--

function ExitIE() // 画面の終了およびログオフを行う

{

w = screen.availWidth /3;

h = screen.availHeight /3;

audit=window.open("/Stardom/Hmi/Sys/Server/__HMI_SET__/lServle

t?authlogoff=go&country=JP&language=ja","_blank","width=450,

height=160,toolbar=0,menubar=0");

audit.moveTo(w,h);

logoffcalled ="true";

parent.close();

}

//-->

</SCRIPT>

</html>

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 121

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

2. グラフィックデザイナ定義 押しボタンに次のような定義をします。 機能種別:URL 呼び出し URL :"javascript:ExitIE() " [自ウィンドウで表示する]にチェックをつけます。

図 押しボタンプロパティ設定例

3. ディプロイメントツール ファイル保存した後、ディプロイメントツールで、「ファイルの種類」の

[SGR]と[HTML]をチェックして実行します。

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 122

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.3.7 形状を指定してグラフィック画面ウィンドウを 呼び出す JavaScript を利用してグラフィック画面呼び出す方法について説明します。

■ 解説 JavaScript の window.open()関数を利用することで 呼び出しウィンドウの形状、サ

イズ、ウィンドウ名(ターゲット)などの指定が可能となります。 例えば、[押しボタン]または[タッチターゲット]の「監視・ログオンウィン

ドウ呼び出し」で呼び出されたグラフィック画面には、必ずツールバー、メ

ニューバーが表示されますが、window.open()関数を使うとツールバー、メニュー

バー をなくすことができます。

参照 グラフィック画面から JavaScript を利用する方法およびその注意事項については、「付録 1.3.4 押

しボタン、タッチターゲットから JavaScript の関数を呼び出す」の項を参照してください。

■ 手順 ツールバー/メニューバーなし、ターゲット指定ありでグラフィック画面 “GR001”を呼び出します。 1. html ファイル編集 {VDS ワークフォルダ}\HMI\{HMI セット名}\Graphic\_User_Default.html に、

スクリプトを追記します。_User_Default.html については、「付録 1.1.1 HMI 表示画面の HTMLをカスタマイズする」を参照ください。 (<SCRIPT~>から</SCRIPT>を追記) ・

</center>

</body>

<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript">

<!--

//****************** フルサイズ画面 呼び出し *****************

// graphic_name グラフィック名

function OpenGraphic(graphic_name)

{

win0 = window.open("http:iServlet?type=graphic&window="+

graphic_name+"&resize=true&dec=no", "subWindow0",

"toolbar=0,menubar=0,left=0,top=0,resizable=no");

win0.focus(); // ウィンドウを前面へ

}

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 123

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

//****************** ハーフサイズ画面 呼び出し *****************

// graphic_name グラフィック名

function OpenGraphicHalf(graphic_name)

{

win0=window.open("http:iServlet?type=graphic&window="+

graphic_name+"&scale=70,70&resize=true&dec=no","subWindow0",

"toolbar=0,menubar=0,left=0,top=0,resizable=no");

win0.focus(); // ウィンドウを前面へ

}

//-->

</SCRIPT>

</html>

"subWindow0"の部分は、ターゲットの名前で指定は自由です。同じ名前の呼

び出しは、同じウィンドウに表示されます。"_blank"とすると必ず新規ウィン

ドウとなります。 グラフィック名が日本語の場合、上記方法は利用できません。 2. グラフィックデザイナ定義 押しボタンに次のように定義します。 機能種別 :URL 呼び出し URL :"javascript:OpenGraphic('GR001')" [自ウィンドウで表示する]にチェックをつけます。

図 押しボタンプロパティ設定例

同様にハーフサイズ呼び出しの場合は、"javascript:OpenGraphicHalf('GR001')" を指定します。

3. ディプロイメントツール ファイル保存した後、ディプロイメントツールで、「ファイルの種類」の

[SGR]と[HTML]をチェックして実行します。

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 124

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.3.8 HMI トップページのメインウィンドウが閉じたとき にログオフする メインウィンドウが閉じたときに自動的にログオフ(セッションの終了)を行う

ことができます。

■ 解説 JavaScript の関数を作成し、ページを閉じる際にその関数を呼び出します。

■ 手順 1. 次に示すフォルダに格納されている index.html をメモ帳などのテキストエ

ディタで開きます。 {VDSワークフォルダ}\HMI\{HMIセット名}\

2. index.html ファイルの中の以下の場所に、<SCRIPT~>から</SCRIPT>を追記

します。 また、</HEAD>の次の行である<FRAMESET~>に以下のように

「onUnload=”Logoff()”」を追加します。

<head>

<title>VDS HMI Top Page</title>

……

<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript">

<!--

function LogOff()//ログオフを行う

{

w = screen.availWidth /3;

h = screen.availHeight /3;

audit=window.open("/Stardom/Hmi/Sys/Server/__HMISET__/lServle

t?authlogoff=go","_blank","width=450,height=160,toolbar=0,menu

bar=0");

audit.moveTo(w,h);

}

//-->

</SCRIPT>

</head>

<frameset name="main" rows="20,*" framespacing=1

onUnload="LogOff()">

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 125

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

3. ディプロイメントツールを起動し、次のように設定し実行します。 上書き方法:[時刻が新しいファイルのみ]を選択 コピー対象:[ファイルの種類を選択する]→[HTML]だけをチェック

図 ディプロイメントツールの指定方法

4. 次回から、メインウィンドウを閉じると自動的にログオフし、ログオフ完了

ウィンドウが表示されるようになります。

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 126

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.4 その他 付録 1.4.1 操業モード移行でブラウザを表示する

VDS 操業モード移行後、自動的にデフォルト画面を表示する方法を説明します。

■ 解説 VDS で操業モード移行後、自動的にブラウザを起動し、デフォルト画面を表示で

きます。

■ 手順 システム構成定義のプロセスコンフィギュレータで、起動ファイル名に Internet Explorer プログラム(IEXPLORE.EXE)を登録します。 起動パラメータに最初に表示したい URL を記述します。 (例:http://localhost/Stardom/Hmi/Run/HmiSet/index.html) URL は大文字小文字を認識しますので、記述に注意が必要です。

図 プロセスコンフィギュレータ設定例

補足 ・ プロセスコンフィギュレータは、VDS がインストールされている PCだけで利用可能です。 ・ 表示させる URL を、Internet Explorer のホームページにしておく方法もあります。

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 127

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

付録 1.4.2 エンジニアリングセットフォルダのファイル エンジニアリングセットフォルダに格納される主なファイルと画面の対応につい

て記載します。

■ 解説 エンジニアリングセットフォルダには、あらかじめ HTML ファイルや SGR ファ

イル(グラフィックファイル)が格納されています。これらのファイルの修正や

ファイル追加によって、Webブラウザでの操作監視ウィンドウをカスタマイズで

きます。

■ 説明 [%HMI_SET%] は、エンジニアリングセットのフォルダを表します。 例:\Program Files\YOKOGAWA\VDS\Work\HMI\HmiSet01

● ブラウザトップページ フレームモード ・ [%HMI_SET%]\index.html(全体構成。フレーム定義が含まれます。)

・ [%HMI_SET%]\RootIndex.html(ルート部 ①部分)

・ [%HMI_SET%]\Erase.htmlレジデントグラフィック消去状態(②部分)

図 フレームモードウィンドウ

① ②

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 128

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● ブラウザトップページ フラットモード

・ [%HMI_SET%]\FlatRootIndex.html

● グラフィックビューインデックス表示

図 グラフィックビューインデックスウィンドウ表示例

・ [%HMI_SET%]\Graphic\index.html

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 129

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

● オブジェクトビューインデックス表示

図 オブジェクトビューインデックスウィンドウ表示例

・ [%HMI_SET%]\ObjectView\index.html

● グラフィックウィンドウ

図 グラフィックウィンドウ表示例

・ [%HMI_SET%]\Graphic\default.html(全画面共通デフォルト HTMLファイル

①部分)

・ [%HMI_SET%]\Graphic\<グラフィック名>.sgr(画面別グラフィックファイル

①部分)

・ [%HMI_SET%]\Graphic\Resident.sgr (レジデントウィンドウのグラフィッ

クファイル②部分)

参照 グラフィックウィンドウ名ごとに HTML ファイルを用意することも可能です。 詳細は、「VDS グラフィック機能(IM 34P02E02-01) 付録 A」を参照してください。

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 130

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

● オブジェクトビュー

図 オブジェクトビューウィンドウ表示例

・ [%HMI_SET%]\ObjectView\Instrument\default.html(フェースプレート共通

デフォルト html)

・ [%HMI_SET%]\ObjectView\Instrument\Class\<クラス名>.sgr

(タイプ別グラフィックファイル 例 PID.sgr)

参照 オブジェクト名(データソース)ごとに HTML ファイル、SGR ファイルを用意したり、PIDなどの

タイプ別に HTML ファイルを用意することも可能です。 詳細は、「VDS グラフィック機能(IM 34P02E02-01) 付録 A」を参照してください。

● データ入力ウィンドウ ・ [%HMI_SET%]\DataInput\DataInput.html

図 データ入力ウィンドウ表示例

< 付録 1. VDS HMI クライアント(Web ブラウザ)> 131

TI 34P02K01-02 2017.05.31-00

● メニューウィンドウ ・ [%HMI_SET%]\DataMenu\DataMenu.html

図 メニューウィンドウ表示例

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Technical Information 改訂情報 資料名称 : VDS ノウハウ集 資料番号 : TI 34P02K01-02 2012 年 10 月/初版/R7.10 対応 新規発行 2013 年 5 月/2 版/R7.20 対応 改訂 ・「VDS Viewer 起動設定ファイル編集ツール」追加 ・「URL/VDSCommand 呼び出し」機能追加修正 2016 年 7 月/3 版/R7.50 対応 改訂 ・誤記訂正 2017 年 5 月/4 版/R8.01 対応* 改訂 ・Windows 10 追加 ・Windows XP 削除

*: Technical Information 記載内容と対応しているソフトウェアのリリース番号。対応する範囲は次の改訂版が発行されるまで。

■お問い合わせについて 本書の内容に関するご質問は、下記メールアドレスにてお願いいたします。 問い合わせメールアドレス:[email protected] ■著作者 横河電機株式会社 ■発行者 横河電機株式会社 〒180-8750 東京都武蔵野市中町 2-9-32

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