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2FoE Japan 開発金融と環境チーム 2012/6/1 0高木基金 成果発表会配付資料 【調査研究・研修の概要】 本調査では、日本の企業・公的機関がフィリピンで進めるニッケル鉱山開発・製錬事業地の周辺にて、住民の長期的な健康被 害の未然防止と安全・生活を確保すべく、六価クロムなどの重金属による水質汚染の原因特定に向け、事業地周辺の飲料水・ 河川水の水質分析、また、底質分析を行なった。 2回の現地調査の結果、ニッケル開発現場の敷地内を通って流下するトグポン川に関し、顕著な六価クロム汚染を継続的に 観測。また、赤褐色のヘドロ状の物質がトグポン川からツバ川入江に流入し、大量に堆積している実態が明らかとなった。 上記結果を日本企業・公的機関等との会合で提示し、対策を求めた結果、事業者が六価クロム流出の軽減対策などを検討した。 【調査研究・研修の経過】 2011 10 月:現地調査(雨季)(共同研究者同行)。水・底質サンプル採取 2012 年 1月:現地調査(雨季)の水質分析の結果報告を公表 2012 2 月:現地調査(乾季)。水サンプル採取。漁民への聞き取り 2012 4 月:現地調査(雨季)の底質分析の結果報告を公表 現在:現地調査(乾季)の水質分析中 【今後の展望など】 報告会やメディアを通じ、より多くの日本市民に本調査結果を伝え、企業のより適切な対応を促す世論形成につなげていく。 同企業がフィリピンで進める類似したニッケル鉱山活動・製錬所に関し、本調査結果を水質汚染の未然防止に活かしていく。 事業者が予定する六価クロム流出の軽減対策等の検証、また、より積極的な対応を求めていくため、現地調査を継続していく。 (金額単位:千円) 充当した資金の内訳 支出金額 高木基金の 助成金を充 他の助成金 等を充当 自己資金 旅費 フィリピン内航空費、現地移動費・滞在費(2 回) 49 49 0 資料費 0 0 0 機材・備品費 採泥器(170 千円)、サンプル瓶、六価クロム簡易 検知管、分析装置稼働費など(400 千円) 578 178 400 会議費 0 0 0 印刷費 資料等コピー代 10 0 10 協力者謝礼など 現地 NGO への謝礼(2 回) 38 38 0 外部委託費 底質試料の前処理と分析の経費 46 40 6 その他 水サンプルの郵送(2 回) 2 2 0 723 307 416 参考文献(ウェブサイトや書籍、成果物など) 2011 10 月現地調査の水質分析の結果報告 (日本語 http://www.foejapan.org/aid/jbic02/rt/press/2012Jan.html)(英語 http://foejapan.org/en/aid/jbic02/rt/120131.html2011 10 月現地調査の底質分析の結果報告 (日本語 http://foejapan.org/aid/jbic02/rt/press/2012Apr.html)(英語 http://foejapan.org/en/aid/jbic02/rt/2012Apr.htmlグループ名 ・代表者名 波多江 秀枝 (国際環境 NGO FoE Japan 開発金融と環境チーム) 連絡先など 国際環境NGO FoE Japan TEL: 03-6907-7217 E-mail: [email protected] 助成金額 50 万円 助成のテーマ ニッケル鉱山開発および製錬事業地周辺における重金属(六価クロム等)による水質汚染 と現地コミュニティーの健康リスクに関する調査

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2.FoE Japan 開発金融と環境チーム

2012/6/10 高木基金 成果発表会配付資料

【調査研究・研修の概要】

・ 本調査では、日本の企業・公的機関がフィリピンで進めるニッケル鉱山開発・製錬事業地の周辺にて、住民の長期的な健康被

害の未然防止と安全・生活を確保すべく、六価クロムなどの重金属による水質汚染の原因特定に向け、事業地周辺の飲料水・

河川水の水質分析、また、底質分析を行なった。

・ 計2回の現地調査の結果、ニッケル開発現場の敷地内を通って流下するトグポン川に関し、顕著な六価クロム汚染を継続的に

観測。また、赤褐色のヘドロ状の物質がトグポン川からツバ川入江に流入し、大量に堆積している実態が明らかとなった。

・ 上記結果を日本企業・公的機関等との会合で提示し、対策を求めた結果、事業者が六価クロム流出の軽減対策などを検討した。

【調査研究・研修の経過】

2011 年 10 月:現地調査(雨季)(共同研究者同行)。水・底質サンプル採取

2012 年 1月:現地調査(雨季)の水質分析の結果報告を公表

2012 年 2 月:現地調査(乾季)。水サンプル採取。漁民への聞き取り

2012 年 4 月:現地調査(雨季)の底質分析の結果報告を公表

現在:現地調査(乾季)の水質分析中

【今後の展望など】

・ 報告会やメディアを通じ、より多くの日本市民に本調査結果を伝え、企業のより適切な対応を促す世論形成につなげていく。

・ 同企業がフィリピンで進める類似したニッケル鉱山活動・製錬所に関し、本調査結果を水質汚染の未然防止に活かしていく。

・ 事業者が予定する六価クロム流出の軽減対策等の検証、また、より積極的な対応を求めていくため、現地調査を継続していく。

会 計 報 告 書 の 概 要 (金額単位:千円) 充当した資金の内訳

支 出 費 目 内 訳 支出金額

高木基金の

助成金を充

他の助成金

等を充当自己資金

旅費 フィリピン内航空費、現地移動費・滞在費(2 回) 49 49 0

資料費 0 0 0

機材・備品費採泥器(170 千円)、サンプル瓶、六価クロム簡易

検知管、分析装置稼働費など(400 千円)578 178 400

会議費 0 0 0

印刷費 資料等コピー代 10 0 10

協力者謝礼など 現地 NGO への謝礼(2 回) 38 38 0

外部委託費 底質試料の前処理と分析の経費 46 40 6

その他 水サンプルの郵送(2 回) 2 2 0

合 計 723 307 416

参考文献(ウェブサイトや書籍、成果物など)

・ 2011 年 10 月現地調査の水質分析の結果報告

(日本語 http://www.foejapan.org/aid/jbic02/rt/press/2012Jan.html)(英語 http://foejapan.org/en/aid/jbic02/rt/120131.html)

・ 2011 年 10 月現地調査の底質分析の結果報告

(日本語 http://foejapan.org/aid/jbic02/rt/press/2012Apr.html)(英語 http://foejapan.org/en/aid/jbic02/rt/2012Apr.html)

グループ名

・代表者名

波多江 秀枝

(国際環境 NGO FoE Japan 開発金融と環境チーム)

連絡先など国際環境NGO FoE Japan

TEL: 03-6907-7217 E-mail: [email protected]

助成金額 50 万円

助成のテーマニッケル鉱山開発および製錬事業地周辺における重金属(六価クロム等)による水質汚染

と現地コミュニティーの健康リスクに関する調査

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••

• 1960 RTNMC• NAC 60• = 36 4

• 1977• 990 2023

• 2005CBNC

� 1 = 1 8,000 )

(2002-2005)�� (2005 4 - )

� 2 = 3 700 )

(2006-2009)�� 2009 6 -)

CBNC

=

. (54%)

(18%)

(18%)

(10%)

X 2 =

X 20

� 2009 1 12 18

� 5 133

��

� 113

111 83.5%113 85

74.4 40.6 37.6

→→

1338(111)(113)125

36 29 19505499

83 45

61 30 8 5 3

2009 1

• 4 2• 2009 7 10 2010 3 8

2011 10 2012 2• 6

←– 6•

0.05 mg/L• 0.1mg/L

0.2mg/L

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6

mg/L

------<0.05---------Cr6+

------0.1040.014---------Cr

------0.1---------Cr6+

------0.1160.018---------Cr

------0.150.1---------Cr6+

------0.1330.070---------Cr

0.20.20.3 *0.15<0.050.1---Cr6+

0.132

0.142

0.1860.496

0.279

0.1610.0210.1250.072Cr

2322212011 / 10

2010 / 82010 /3

2009 /10

2009 /7

6

2011 10 220.2 mg/L Cr6+

→→

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↓↓6

6