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PTC.com 部品中心の BOM 導入チュートリアル ページ : 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 デジタル変換は小さな一歩から

導入チュートリアル - Canon IT Solutions · 2018-10-18 · しかし、ほとんどの企業では、管理しなければならないものが bom だけ ではなくなっています。製品の電子的、機械的、ソフトウェア的な側面に

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部品中心の BOM の 導入チュートリアル

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デジタル変換は小さな一歩から

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あなたの世界観は図面に基づいていますか ?

製品の複雑性が増す中で、ほとんどの企業が製品開発を最適化する方法を模索しています。市場に投入される製品の技術革新が進み、機械部品、電子部品、ソフトウェア コンポーネントを含む製品が増えています。企業の取り組みの成否は、開発およびその先のプロセスでこれらすべての可動部品を巧みに管理できるかどうか、製品ライフサイクル全体のすべての関係者が、相互の調整を図りながらプロセスを合理化できるかどうかにかかっています。中でも特にエンジニアリング部門、製造部門、サービス部門は、たとえ情報に変更が生じても、最新の製品情報に適宜簡単にアクセスできる必要があります。

しかしこれを容易に実現できる企業はほとんどありません。この数十年にわたり、企業は製品定義の要として設計図を使用してきました。製品がより単純で、製造が手作業で行われていた頃、部品を図面で管理するのは合理的なことでした。そしてコンピュータ時代の到来とともにスプレッドシートが使われるのようになったのも、理にかなっていました。製品がはるかに複雑性を増した今、こうした図面中心の製品設計の見方が、設計、製造計画、購買、サービスなどのすべての関連プロセスの進行をしばしば遅らせています。

事業を拡大し、競争力を維持するには、図面中心の製品開発プロセスから、製品を構成する実際の部品に重点を置いたプロセスへの脱却を図る必要があります。そうすることにはさまざまなメリットがあります。組織の機敏性の向上、市場投入までの期間の短縮、プロセスの簡略化、コストの削減などです。

この電子ブックでは、図面中心の場合の課題、部品中心の製品開発手法への移行によって企業が得られるメリット、そこに到達するための単純な経路について説明します。

2018 年までには、大企業の 60 % は情報ベースの製品やサービスを新たな収入源とするようになり、インテリジェンスの組み込みが収益性を最大限に高める手段となるでしょう」

- 『Modern Materials Handling』の「IDC FutureScape: Worldwide Manufacturing 2017 Predictions」に関する記事

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図面中心の製品開発の欠点

企業が新製品の投入または既存製品の更新の準備を行う際、多くの場合はエンジニアリング チームによって設計図が作成されます。この図面には製品に関するすべての情報が含まれています。したがって、図面は複雑になります。設計から、製造、サービスに至るまで、製品について総合的に考え、各部門がほかの部門からメリットを得られるようにプロセスを統合する必要があります。

図面の情報は重要であり、組織全体のほかの作業者は、下流工程で自分たちの仕事を行うために、この情報を理解し、それに基づいてプランニングしなければなりません。しかし、エンジニアリング部門外の人が製品設計図にアクセスする前に、誰か (それも時には複数の人 ) がレビューを行い、リリースを承認する必要があります。それが済んで初めて、製造、サービス、サプライ チェーンなどのほかの分野のチームもこの情報にアクセスできるようになります。

設計から、製造、サービスに至るまで、製品について総合的に考え、各部門がほかの部門からメリットを得られるようにプロセスを統合する必要があります」

- IDC、「Smart, Connected Products in Manufacturing」 (2015 年 6 月 )

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この情報にアクセスする人は、多くの場合、ニーズに合わせて情報を “マッサージ” しながら、自分の仕事に使用するシステムに必要な詳細情報を入力しなければなりません。通常これには、製造実行システム (MES)、サプライ チェーン マネジメント (SCM) システム、エンタープライズ リソースプラニング (ERP) システムなどの組織内の基幹的なシステムが含まれます。この作業は手作業で行われることが多く、エラーが発生しやすく、時間もかかるため、下流でさらなる課題を引き起こすことがあります。

設計図を作成、レビュー、承認するための従来のプロセスでは、次のような問題が発生して作業に遅れが生じかねません。

• ソフトウェアや電子工学のエンジニアは、図面をシステム全体のリアルなビューに変換できるようになるまで、製品の自分たちの担当部分を設計することができません。

• 製造部門は、エンジニアリング BOM にアクセスできるようになるまで、アセンブリ ラインの設置や作業指示の作成などのプロセスに着手できません。

• 調達部門は、推奨のサプライヤやコンポーネントを決定して数量割引の交渉を行うことができません。

• サービス部門は、設計図に基づいてサービス BOM を作成できるようになるまで、サービス マニュアルを作成することができません。

設計図が手元になければ、社内のほかの部門はそれぞれの機能を果たすことができません。つまり、ほかの部門は “待機戦” の犠牲となります。

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構成プロセス レビュー担当者 消費者 分解プロセス

BOM

サプライヤ

部品

CAD モデル

材料仕様

重要な寸法

図面を“リリース”する前にすべての準備を整える必要があります。

BOM部品

CAD モデル重要な寸法

材料仕様

待機戦は、特に製品の競争が高まる中では、企業に多くの時間とコストのロスをもたらしかねません。数量、部品番号、プロセス、アセンブリなどの製品仕様に変更が生じた場合は、製品図面にも変更が必要になります。そのような場合、エンジニアリング チームは、この新しい情報を反映するために製品開発プロセスを繰り返さなければなりません。フランク・ワッツ (Frank Watts) 氏は自著の『Configuration Management Metrics』 (コンフィギュレーション管理のメトリックス ) で、90 % の企業は BOM に、図面、スプレッドシート、ERP、その他のツールなどの複数のデータ ソースを利用している、と述べています。

図面中心のアプローチでは、会社が “待機戦” に巻き込まれてしまいます。

広範なユーザーが早い段階から製品データにアクセスできなければ、下流のプロセスに遅れが生じ、エンジニアリング チームは、データややり直し作業のリクエストへの対応に苦労することになります。

待機戦

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• 数量

• プロセス

• 部品番号

• 部品名

• アセンブリ BOM

• 使用部品

• 検索番号

製品図面の構成は、図面のさまざまな部品やコンポーネントの例を示しています。

図面の 1 件の変更が下流の 10 以上の作業や成果物に影響が及ぶ可能性があります。

部品番号 + 部品名

検索番号

プロセス受領

数量

BOM

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製品図面の 1 件の変更が下流の 10 以上の作業や成果物に影響を与える可能性があります。

さらに、このプロセスは、多くの企業が抱えているデータ サイロの問題を悪化させます。図面が更新されるたびに、下流の各グループが通知を受け、それぞれの記録システム内で更新が必要かどうかを判断する必要があります。このため、たちまち、ばらばらな情報が蜘蛛の巣のように絡み合った状況に陥ります。製品開発エンジニアは、データ アクセスや製品関連情報のリクエストへの対処で本来の業務を行えなくなります。

また、さまざまなシステムの更新時に見落としやエラーが生じて、別の重大な問題を引き起こす恐れもあります。

• 調達部門は部品を誤発注し、

• サービス部門は誤った手順が記載されたユーザー マニュアルを発行するかもしれません。

• サプライ チェーン管理者が在庫に関して不適切な意思決定を下せば、部品の再利用率の低下や在庫量の増大を招きます。

• 製造部門による機械の調整が間に合わず、予定どおりに製品をリリースできなくなる可能性もあります。

分野の異なるチーム間のコラボレーションにサイロ化されたツールを使用していては、効率の悪化、正確性の低下、コストの増大を招くだけです。

何が変わったのですか ?

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部品中心のアプローチで製品開発を合理化

幸い、これらの問題を克服する実証済みの方法があります。部品中心の BOM 管理ソリューションを使用して、部品中心の完全な BOM を作成し、管理します。

部品は BOM 構成の基盤を成し、各部品は、ボルトのような単一のアイテムを示す場合もあれば、数十万個の部品から構成される民間航空機などの製品全体を示す場合もあります。BOM は、部品の数量、測定単位、その他の主要な製品特性など、製品のすべての重要な詳細を含んでいます。

しかし、ほとんどの企業では、管理しなければならないものが BOM だけではなくなっています。製品の電子的、機械的、ソフトウェア的な側面に関するすべての情報を含む、完全なデジタル製品定義の管理が必要です。こうした定義は、製品の開発に貢献するすべての専門分野の関係者によって理解されなければなりません。理想的なのは、要件管理プロセスからサービスと使用に至るまでの情報を含む、多次元、多分野にまたがる BOM とともに、完全なデジタル製品定義を管理できることです。

このアプローチは、製品開発プロセスに関わるさまざまな関係者に大きなメリットをもたらします。

Windchill で変更管理を合理化

組織全体の関係者が、包括的なデジタル製品定義の変更やコンフィギュレーションを管理し追跡することができる場合、企業は次のようなメリットを得ることができます。

• すべての参加者が確実に最新の製品情報に アクセス

• データの正確性と適切性の確実な維持

• 透明性とコラボレーションの向上

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部品使用属性

使用方法

親 要件

置換部品

サプライヤ部品

ビューデータ

CAD モデル

図面

データ シート

変更

使用方法解析

使用方法個数UOM

2個々

部品属性番号

名前

05100

ブレーキ キャリパー

バージョン B2

状態 リリース済み

材料 ノジュラー鋳鉄

ピストン 4

ブッシング リリース済み

完全な製品定義を使用すると、すべての関連情報の検索とアクセスが容易になります。

部品がすべてをまとめる

部品中心のアプローチでは、広範な製品開発情報が統合されて、企業ユーザーが適切なタイミングで適切な情報にアクセスできるようになります。言うまでもなく、部品は、BOM を作成し管理するための基礎となります。さらに、すべての製品関連情報を部品中心のアプローチでまとめることは、CAD 図面、ビジュアリゼーション、ドキュメント、変更、要件などの情報をより論理的に関連付けるために役立ちます。こうした幅広い関係により、製品のより多彩なエンタープライズ定義 (すなわち、デジタル製品定義 ) が実現すると同時に、情報へのアクセスと情報のトレーサビリティが向上します。関係には、たとえば次のようなものがあります。

• CAD。MCAD と ECAD を製品に関連付けるだけでなく、部品情報の作成に使用することもできます。

• ビューデータ。ユーザーは、コラボレーションや解析に使用できる軽量な視覚的製品表現にすばやくアクセスできます。

• 属性。部品の特性を説明するために使用されるメタデータで、基本属性や分類属性などがあります。

• ドキュメント。仕様書、テスト情報、解析結果、サプライヤ情報などの広範なドキュメントを部品に関連付けることができます。

• 変更。開発サイクルを通じて部品を成熟させるために使用される、変更へのトレーサビリティを提供します。

• 置換部品。代替部品および代用部品によって、特定の部品の代わりに使用可能な代替の部品を定義します。

• サプライヤ部品。ベンダーや製造メーカーが購入する部品です。

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ユーザーは、BOM 内の部品から完全な製品定義を簡単に見つけてアクセスすることができます。これにより、同期されていない可能性がある複数の場所を見る必要がなくなります。この情報により、メリットはさらに増します。次に例を示します。

• 製品設計を変更する必要があるユーザーは、変更対象となる関連 CAD、仕様書、サプライヤ ドキュメントをすばやく見つけることができます。

• 部品のビューデータをデジタルに “マークアップ” できるため、広範な企業組織全体での設計に関する会話の共有と参加が容易になります。

• サプライ チェーンは、サプライヤがトレース可能な方法で部品を製造するために必要とするすべての情報の収集に、これらの関係を利用できます。

Windchill でサプライチェーンの複雑性を 低減

最適化された BOM を使用して、部品、材料、 サプライヤに関する情報の管理と調整を行うことで、以下が実現します。

• 調達プロセスの合理化

• エンジニアリングの生産性の向上

• 大量購入価格の機会の向上

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設計エンジニア

図面中心から部品中心への移行により、設計エンジニアは、製品情報を広めるために費やす時間を減らし、より多くの時間を革新的な製品の開発に費やすことができるようになります。また、製品の正確なコンフィギュレーションとやり直し作業や無駄の削減を助け、市場投入期間の短縮に貢献します。

製造エンジニア

正しい部品がわかれば、製造エンジニアは製造 BOM (mBOM) を作成することができ、それにより、製造部門は部品の公差に合わせて機械を設定できるようになります。また、製造エンジニアは、より早い時期に作業指示を作成できるようになります。

品質

部品中心のアプローチを採用することで、企業は、より早い段階で、コンプライアンス、パフォーマンス、リスクに関する情報を品質管理担当者に継続的に提供できるようになります。その結果、製品開発のより早い段階で製品の問題を予測し、それらの問題に対するプランニングを行えるようになるため、製品とプロセスの品質の継続的な向上により、問題の件数を減らすことができます。

購買

部品に関する正確な詳細が得られれば、調達部門は、優先されるサプライヤやコンポーネントを特定し、数量割引の交渉を行うことができます。

待機戦の排除

製品開発プロセスに関与するすべての人が、たとえ情報が変化しても、常に正確で適切な製品関連情報にアクセスできれば、作業の効率が向上します。特に、情報を探したり、データの冗長性ややり直し作業の問題に対処したりするために費やす時間が減ります。その結果、より短期間で製品を市場に提供できるようになります。

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部品中心のアプローチは、企業のデジタル エンジニアリング能力の進化を手助けします。

デジタル製品定義複数の分野にまたがるデジタル製品定義 (BOM : 機械、電気、ソフトウェア ) と関連データ (CAD、ビジュアリゼーション、ソーシング、品質 ) のライフサイクルを

定義および管理します。

接続性を高める設計FMEA やフォルト ツリーなどの標準的なプロセスによって、製品とプロセスのリスクを特定し、優先順位付けて、低減します。複数の分野 (ハードウェアとソフトウェア ) にまたがる BOM 管理。Creo でインストルメント化されたアセンブリの管理。

予測能力の向上FMEA モデルを利用して、予測モデルをすばやく構築し運用します。将来の製品イテレーションのアセンブリのために、製品パフォーマンス解析と製品コンフィギュレーショ

ンを相互に関連付けます。

ユニバーサル データ アクセスデジタル製品定義、IP のエンタープライズ サーチ、3D ビジュアリゼーションへのアクセスを定義、管理、および制御します。

データ駆動型の設計デジタル製品定義 (BOM) と変更管理プロセスによって、顧客と製品の

パフォーマンス データをつなぎます。

デジタル ツイン物理的なものをリアルタイムにそっくりそのままデジタルで表現します。複数の分野にまたがるデジタル製品コンフィギュレーション (機械、電気、ソフトウェア )

のソースとなります。

パフォーマンス ベースの解析実際の製品データから、システムおよびコンポーネントの信頼性、可用性、保全性を予測し、是正処置を開始します。

製品のデジタル トレーサビリティ変更管理プロセスを通じて製品のイテレーションを管理することで、設計意図を正確に取り込みます。プロジェクト成果物を製品データと関連付けます。エンジニアリング用から製造用およびサービス用へのアソシエティブな BOM 変換。

継続的な解析変更管理プロセスを通じて製品のイテレーションを管理することで、設計意図を正確に取り込みます。プロジェクト成果物を製品データと関連付けます。エンジニアリング用から製造用およびサービス用へのアソシエティブな BOM 変換。

分散型 AR/VR 製品レビュー関連製品データ (2D、3D、ドキュメント、品質など ) を仮想環境で提供します。製品のパフォーマンス向上のためにリアルタイムのフィードバックを収集します。

コラボレーションによる AR/VR 設計設計レビューの成果物 (CAD やドキュメントなど ) をセットアップ、収集、および管理します。設計レビューを実行して、フィードバックを取り込みます。結果をパブリッシュしてフォローアップ

作業を開始します。

成果ベースの設計製品の使用状況と動作状況を製品のコンフィギュレーションおよび機能と

相互に関連付けます。

Windchill とデジタル エンジニアリングへの道

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競争力の獲得

PTC の調査によると、エンジニアおよび設計者は、製品データの作成と下流チームへの提供に作業時間のおよそ 60 % を費やしています。BOM を進化させることで、下流、上流、およびサプライ チェーンのチームを簡単に同期できるようになります。これにより、エンジニアは、より多くの時間を製品イノベーションに費やせるようになり、市場投入期間の短縮とコストの大幅な削減が可能になります。また、意思決定と製品の品質も向上します。製品の品質が向上すると、営業費とサービス費を削減できます。つまり、十分に油を差した機械のように業務が円滑になります。

無駄を最小化して利益率を最大化

正確な製品情報にアクセスできると、下流のすべての参加者が、よりスマートな意思決定をその場で即座に下せるようになります。このことは、企業の次のような取り組みを手助けします。

• 部品の再利用の増加

• スクラップと無駄の削減

• 在庫保有量の削減

• 優先サプライヤの特定による、大幅なコスト削減

エンジニアとサプライ チェーン管理者が必要な六角ボルトを簡単に間違いなく特定できたらどうでしょうか。誤った六角ボルトの押さえねじを製造せずに済み、誤って製造した場合のコストと在庫の問題を回避できたらどうでしょうか。

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Windchill でデータ共有とコラボレーションを改善

部品中心の BOM と Windchill の役割別およびタスク別のアプリケーションを使用すると、最新の適切な製品データの容易な統合と共有により、次のようなコラボレーションを実現できます。

• 外部の関係者にすばやくデータを提供

• VQP (Vendor Quote Package) をすばやく簡単に作成

• 追跡可能なデータ共有により、コンプライアンスを強化

コネクティッド ワールドへの参加

スマート コネクティッド プロダクツを使用している場合は、リアルタイムでデータを取り込むことができます。部品は、こうした情報を製品開発プロセスに再び取り入れるためのデジタル キーとなります。下流のチームは、製品の運用時の動作から学ぶと同時に、競合他社をしのぐことが可能になるような対応をとることができます。製品の使用状況やパフォーマンスに関するリアルタイム情報にアクセスすることで、チームは、顧客が最も使用する機能を改善し、使用パターンに合わせて製品やサービスを構成することができます。また、品質向上のために部品やシステムを再設計したり、新しいサービスの導入によって新たな収入の道を切り開いたりすることもできます。

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初めて、企業全体の誰もが、どこからでも最新の BOM を確認できるようになりました。しかも、それが正確であることがわかっています。以前は、すべてがスプレッドシートやドキュメントで管理されていたため、人は情報を見つけられませんでした。そうした問題を解消し、今では、いつでもすぐに情報を入手できる、先進的で機敏な企業となりました。スプレッドシートが古くなっていないことを願う必要はなくなりました」

- カー・デハル (Kar Dehal) 氏、iRobot、機械エンジニア

部品中心のアプローチにマイペースで移行

企業が最適化された BOM 構成への第一歩を踏み出す場合も、モノのインターネットなどの次のレベルのテクノロジの導入に着手する場合も、段階的にそれを行うことができます。完全なデジタル製品定義を実現する過程では、組織全体で信頼が得られるように、部品中心の BOM 管理ソリューションを段階的に実装することができます。

ステップ 1: 部品を作成する

では、どこから始めればよいのでしょうか。適切な第一歩は、組織のニーズや優先事項によって決まります。完全なデジタル製品定義に到達しなくても、部品中心のアプローチの価値を実現することが可能です。完全なデジタル製品定義を使用すれば、開発プロセスに関わるすべての人に、より広範に、より早い段階で、製品情報へのアクセスを提供できるのは事実です。

部品の作成は、部品中心のアプローチがもたらすメリットを実現するための前提条件です。部品中心の BOM 管理ソリューションでは、複数の方法で部品を作成できます。適切な方法はニーズによって異なります。

• 手作業。いつ、どのように部品を作成しリリースするかについてはエンタープライズ ルールに従いながら、必要に応じて部品を作成し、自動的に番号を付けます。

• CAD から。CAD 図面、属性、ビューデータへのリンクを指定して、“ボトムアップ” プロセスで部品を作成します。また、エンジニアおよび設計者がフレームワークに入力することで、“トップダウン” で部品を作成する方法もあります。

• 一括作成。CAD やスプレッドシートなどの既存のデータから多数の部品を作成します。ユーザーが情報を手作業で再作成したり再入力したりする必要がなく、部品中心のプロセスを開始する手早い方法です。

ステップ 2: 部品を分類する

部品の分類は、新しい部品を作成するのではなく、ニーズを満たす部品を簡単に見つける (部品を再利用する ) ために役立ちます。分類は省略可能な手順であり、すべての企業が実施するわけではありませんが、企業全体に大きな影響をもたらします。

部品中心の BOM 管理ソリューションで部品を分類する際には、部品をカテゴリ分けしやすいように、部品の説明に情報を追加します。これらのカテゴリには、ハードウェア部品、電気部品、調達部品などをより的確に説明する属性を含めることができます。

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• たとえば、ハードウェア カテゴリにはボルトが含まれ、長さ、ねじピッチ、仕上げなどの属性により “HEX HEAD, HEAVY” のように分類できます。コンデンサは、静電容量、電圧、温度定格などを表す属性により “FILM, SURFACE MOUNT” のように分類できます。

• このタイプの情報にアクセスできると、ユーザーは、設計のニーズに合った部品を簡単に見つかるため、新しい部品を作成せずにすみます。つまり、分類により、在庫管理を強化し、コストを削減するための道が拓かれます。

部品中心のアプローチにより、企業は、複雑な製品に含まれるすべての部品間の論理的な関係を作成して維持できるようになります。

部品中心のアプローチにより、企業は、複雑な製品に含まれるすべての部品間の論理的な関係を作成して維持できるようになります。また、CAD 図面、要件、変更などのすべての関連情報を関連付けることもできます。その結果、異なる部門が、自分たちにとって重要な部品間関係とそれに関連した詳細を簡単に確認できるようになります。こうしたことは、固定された物理的な部品間関係を図面に取り込んでいる場合は不可能です。

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Windchill で部品を分類

部品を関連カテゴリ (機能、物理特性、その他 ) に分類することで、部品の重複が発生する可能性を低減できます。Windchill のサーチ機能 (たとえば、部品の分類と属性の両方を基準として検索 ) を使用すると、情報をすばやく効率的に検索して再利用することができます。また、結果をフィルタしたり、検索したキーワードが使用されているドキュメントの部分を表示したりすることも簡単にできます。重要な関係者が必要な部品をすばやく効果的に検索できる場合、企業は次のようなメリットが得られます。

• 市場投入期間の短縮

• 部品およびコンポーネントの再利用の増加

• 部品の在庫に関連したコストの削減

ステップ 3: BOM を作成する

BOM を作成する 4 つの一般的な方法について説明する前に、私たちが皆、同じような理解をしていることを確認しましょう。前述のように、部品は BOM 構成の基盤を成し、各部品は、ボルトのような単一のアイテムを示す場合もあれば、数十万個の部品から構成される民間航空機などの製品全体を示す場合もあります。BOM は、部品の数量、測定単位、その他の主要な製品特性など、製品のすべての重要な詳細や特性を含んでいます。また、製品要件、CAD 図面、関連するサプライヤ ドキュメントなどの関連情報も含んでいます。つまり、BOM には、部品とサプライヤの関係が示されているとともに、すべての関連する部品情報の記録が維持されています。

CAD 部品、電気部品、機械部品などの部品間の付加的な “関係” を把握できることで、すべての人が製品全体をより深く理解できるようになります。これにより、企業全体のチームが、すべての製品データを包括的かつ正確に把握できるようになるため、図面中心のアプローチで生じるような問題がなくなります。製品のすべての定義が 1 カ所にまとめられているため、ユーザーは、完全な定義の作成と管理を共同作業で行うことができます。企業全体のユーザーが、役割に応じたアクセス許可を利用して、複数のサイロから情報を探して収集することなく、この完全な製品定義を使用することができます。

製品開発部門が部品中心の BOM 管理ソリューションで BOM を作成する際の一般的な方法は次の 4 つです。

• 手作業。手作業で部品を作成する方法と同様に、既存または新規の部品から手作業で BOM を構築することができます。BOM を作成すると同時に、部品について、数量、検索番号、その他の属性などの必要な情報を定義することができます。この情報が、機械、電気、ソフトウェアに関する情報を含む完全な BOM、つまり完全なデジタル製品定義の骨組みとなります。後ほど、組織がこの追加情報を収集する際のいくつかの方法について説明します。

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部品中心の BOM の導入チュートリアル

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• CAD から。既存の CAD モデルやアセンブリ (MCAD や ECAD など ) を利用して、BOM を一から生成することができます。前述のように、この方法は一般に “ボトムアップ” 手法として知られ、すばやく BOM を作成することができます。企業は、どの CAD に基づいて BOM 構成を作成するかを決定します。CAD モデリングに必要な情報はそれだけです。この方法だと、より少なり労力ですばやく BOM を作成できます。また、より広範な情報を BOM に組み込むことで、より完全な BOM 定義が可能になります。

• スプレッドシートからインポート。最も手早い方法の 1 つは、レガシー システム内、またはサプライ パートナーから提供されたスプレッドシート内の既存のデータを利用する方法です。スプレッドシートは、BOM の作成のために部品中心の BOM 管理ソリューションにデータをインポートする前に、データを “マッサージ” するためによく使用されるツールです。特定のソリューションでは、このデータをシステムにインポートする際に企業が適用されます。

• 既存の部品および BOM を再利用。部品の再利用によってコストを削減できるように、複数の製品ラインのアセンブリを再利用することによってもコストの削減が可能です。BOM を再構築する代わりに、既存の BOM を再利用することで、より迅速かつ効率的に新しい製品を開発できます。BOM をそのまま再利用することも、既存の BOM を新規の BOM として保存し、部品中心の BOM 管理ソリューション内で調整することもできます。

必ず 1 つの方法だけを使用しなければならないわけではありません。実際、製品開発の労力を最小化しつつ、最大限に再利用し品質を高めるために合理的なように、1 つの方法だけを使用することも、複数を同時に使用することもできます。お勧めは、製品の上位レベルは手作業で作成し、下位レベルについては、CAD 図面から入力し、既存の BOM を再利用することです。

BOM には完全な製品定義が含まれます。

デスクトップ

筐体

データ シート

解析

HLD / LLD

実行ファイル

ソース コード

テキスト プラン

テキスト プラン

CAD モデル

バッテリディスプレイ

LED

PCA

配線

はだか基板

構成部品

ASIC コンポーネント

ファームウェア アセンブリ

構成部品

ソフトウェア

ソフトウェア

要件ビューデータ

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部品中心の BOM の導入チュートリアル

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最初のいくつかのステップで価値を実現

部品と BOM を作成することで、部品と製品の情報が企業全体で利用しやすくなるだけでなく、即座に次のような付加価値も得られます。

• BOM の比較。図面中心のプロセスでは、ユーザーが適切なバージョンの図面を参照して、時間の経過とともにどこが変わったかを判断する必要があります。多くの場合、図面から変更箇所を手作業で抽出する必要があります。部品中心のプロセス フローでは、ユーザーは、BOM の最新バージョンが以前のバージョンとどう違うか (部品の数量、検索番号、リファレンス番号、その他の関連する詳細など ) をよりすばやく簡単に理解できます。その結果、製品への変更のためのプランニングをよりすばやく効果的に行えるようになります。

• レポートの作成。BOM から製品定義にアクセスできることが非常に重要ですが、部品中心の BOM 管理ツールを使わずに BOM をレビューし理解する方法を提供することも必要です。レポートを使用すると、次のような異なるレベルやタイプの情報を提供できます。

- 統合部品リスト。サプライ チェーンのユーザーは、このリストから、製品で使用される構成部品の総数を簡単に知ることができます。

- BOM 管理システムを使用しないユーザー (サプライ パートナーなど ) 向けの BOM のあらゆるレベルの詳細。

Windchill では、部品、ドキュメント、CAD、ビューデータなどの広範な製品定義情報にユーザーが簡単にアクセスできます。

Windchill の拡張機能を使用すると、使用中の製品からデータを収集し、解析して、活用することが可能になります。これにより、企業は、問題の根本原因をよりすばやく正確に特定し、コストのかかる保証やリコールが必要になる前に是正処置や予防処置を講じることができます。

Windchill で付加価値を実現

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部品中心の BOM の導入チュートリアル

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• コラボレーション。組織全体の誰もが、より早い段階で簡単に完全な BOM と (各自の役割に応じた ) より広範なデータにアクセスできる場合、コラボレーションが一層促進されます。社内では、製造部門は、製品開発サイクルのより早い段階で BOM にアクセスできることで、プロセス プランニングの時期を早め、市場投入期間を短縮することができます。さらに、サイクル全体を通じて、エンジニアリング部門にフィードバックを提供できます。サプライ チェーン担当者は、BOM 情報を操作し、その情報をパートナーに提供することができるため、プロセスのより早い段階でフィードバックが得られ、部品の品質向上と開発時間の短縮が可能になります。社外では、BOM と製品成果物を追跡可能なパッケージに含めることで、確実に適切なバージョンのデータをサプライヤに送ることができます。つまり、組織全体のすべての人が、適切なタイミングで正しい情報を共有しているという確信を持つことができます。

Windchill の部品表比較ツールを使用すると、BOM、部品属性、関連ドキュメント、CAD 図面、部品置換、サプライヤ部品に加えられた変更を容易に理解できるようになります。

Windchill で BOM 構成とレポート作成を 最適化

製品データを効率化して、読みやすくて理解しやすいフォーマットの唯一の正しい情報源とすることで、次のことが可能になります。

• 包括的なデジタル製品定義の提供

• 誤った情報や古い情報が原因で発生するスクラップと無駄の削減

• やり直し、重複、検索に費やす時間の排除

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まとめ : 完全なデジタル製品定義に向けて歩み出す

© 2017, PTC Inc. (PTC) All rights reserved.ここに記載された情報は情報提供のみを目的としており、事前の通知なしに変更される可能性があります。また、PTC が保証、約束、提案を行うものではありません。PTC、PTC ロゴ、およびすべての PTC の製品名およびロゴは、米国およびその他の国における PTC またはその子会社、あるいはその両方の商標または登録商標です。その他の製品名または企業名はすべて、各所有者の商標または登録商標です。新製品や新機能のリリース時期は予告なく変更されることがあります。 J8353–Getting Started Part-Centric BOM–JA–0217

図面中心のアプローチは、何世代にもわたって製造メーカーのニーズを満たしてきましたが、製品開発プロセスの最適化を妨げる問題ももたらします。幸い、今では、図面中心のプロセスの欠点に対処し、デジタル製品定義の実現を可能にする、部品中心の BOM 管理ソリューションを利用することができます。

組織内でこのプロセスを進めていくと、デジタル製品定義は一夜にして達成できるものではなく、組織ごとに異なることに気付くでしょう。企業ごとに、システム、課題、ビジネス ニーズが異なり、それが企業の優先事項とロードマップに影響します。外部の関係者向けに関連情報を簡単にまとめられるように、BOM 内の製品データの編成を改善するか、やり直し作業やデータの重複をなくすために、組織的な変更の管理を改善する必要があるかもしれません。

部品中心のアプローチが実現しさえすれば、その達成方法は重要ではありません。ここで、企業のチーム間の信頼とコラボレーションが促進されるように、変革を段階的に進めるためのいくつかのステップがあります。“インフラストラクチャの見直し” という考えはやめて、デジタル変革を一連のステップとしてとらえることができれば、企業全体のチームに短期的および長期的な価値をすばやくもたらすことができます。

製品の BOM とすべての関連情報および関連資産を結び付けることで、企業は機敏性の獲得、品質の向上、コストの削減によって、21 世紀の製造業における成功を収めることができるようになります。

Windchill によってエンジニアリング プロセスを統一し合理化した SRAM では、エンジニアリング プロジェクト数を増加させると同時に、その他の部署にもコラボレーション ツールを導入して、最新の正確な情報を利用できるようにしました」

- 2017 年 Nucleus Research ROI 調査

PTC のおかげで、製造ビジネス モデルが — 製品中心からサービス中心に — 進化し “サービスとしての製品” が完成しました。PTC は、こうした取り組みにまい進する製造メーカーを支える魅力的なソリューションを生み出しました」

- ビル・マクビーズ (Bill McBeath) 氏、ChainLink Research、主任調査員

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