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ベナン国概要
首都: ポルトノボ（経済都市はコトヌ）面積: 112,622 km2 （日本の約3分の1）気候: サバンナ気候（北部）、亜熱帯気候（南部）人口: 1,118万人（2017, 世銀）人口増加率: 2.8 ％民族: フォン、アジャ族など46民族言語: フランス語（公用語）、各民族語宗教: ブドゥ教（65％）、キリスト教（20％）、イスラム教（15％）人間開発指数: 163位/189カ国（2018, UNDP）GDP: 92.47憶US$ （2017, 世銀）一人あたりGNI: 800US$（2017, 世銀）経済成長率: 6.0％ （2018, 世銀）インフレ率: 0.03％（2017, 世銀）失業率: 2.5％（2017, 世銀）Doing Business: 153位/190国Standards and Poor’s: B＋
700km
120km
・民主的選挙による政権交代・2019年4月の国民議会選挙は野党不 在での実施だったため、欧米諸国からの批判もあったが、地域経済同盟やAUからは承認を得ている。
主要産業は、農業（綿花・パームオイル・パイナップル）とコトヌ港での港湾サービス業。近年はコトヌ港における大幅な運営改善と主要な輸出品である綿花をはじめとした農産物の増産により堅調な経済成長を実現。
・ルワンダの奇跡を目指し、大衆迎合せず既成概念を覆す汚職対策、行財政改革、ビジネス環境整備を推進中。・仏語圏特有のシステムも例外なく見直し: 警察と憲兵隊の統合。公務員のスト権の縮小。有期雇用の制限撤廃。
経済成長率 (%) インフレ率 (%)
財政赤字率 (%) 公的債務率 (%)
2.1
4.0
5.6
6.0
6.86.4
0.1
-0.8
0.3
-1.3
1.6
7.4
3.7
0.9
2.5
4.7
2.3
6.2 5.8
3.2
8.0
ベナンの開発政策
2016年、タロン大統領就任後、政府行動計画を発表。3つの柱を重点政策として推進している。
① 民主主義、法治国家、グッドガバナンスの強化戦略的方針1: 民主主義の基礎と法治国家の基盤強化戦略的方針2: ガバナンスの向上
② 経済の構造改革推進戦略的方針3: マクロ経済環境の健全化と安定の維持戦略的方針4: 経済成長の改善戦略的方針5: 教育パフォーマンスの改善
③ 国民の生活環境の改善戦略的方針6: 基本的福祉サービスと社会的保護の強化戦略的方針7: 持続的可能な開発
リンク先: https://transports.bj/documents-officiels/synthese-
pag-benin-revele/
❖ 観光開発❖ 農・畜産・水産業パイナップル・カシューナッツ、野菜、コメ、とうもろこしの増産、淡水魚養殖、畜産業の推進、ウエメ渓谷の開発❖ 経済インフラ新空港の建設、コトヌ自治港の近代化、全国道路網の整備・リハビリ等❖ IT経済ITネット網の拡充、E-commerceの促進、TVデジタル化、遠隔地教育の導入等❖ 電力電化率の向上、再生可能エネルギーの導入促進、エネルギー有効利用等❖ 生活環境改善都市廃棄物処理、都市排水路の整備、洪水対策、ローカル市場の近代化、居住政策の展開等❖ CIIS
智の創造都市の建設❖ 飲料水飲料水源の開発、アクセスの改善❖ 治安社会的弱者の安全確保
不安定な国が多いアフリカにあってベナンでは1990年以降、6度の民主的な大統領選挙が行われ、うち4度の政権交代がいずれも平和裏に行われており、「民主化のモデル国」としての評価を確立し得ている。
タロン大統領は就任２年半の間に、汚職対策、行財政改革、ビジネス環境整備などの改革法案を50本以上成立。これら取り組みを評価したIMFは17年12月、ベナンに対しSDGｓ促進のための財政支援を決定。同支援の対象はアフリカではルワンダとベナンの2か国のみである。
ベナンは既に建設中・計画中の発電所建設により、今後3年間で電力輸出を開始する計画。また、内陸国への玄関口として重要なコトヌ自治港の改修を今後5年程度の間に進める。
ベナンは農業国であり、綿花を中心にカシュナッツ、パイナップルが主要輸出産品だが、国内加工率が低いことが課題。このような状況下、同国の主要産物の綿花を加工して付加価値を高め、アフリカ中西部地域市場をはじめ、欧米市場向けの輸出産業の育成に関心を示す複数の日本企業があり、それぞれ2018年、2019年にベナン政府と覚書を締結。
・産業人材育成を図る上で、文系偏重から理工系人材を多数派にする。・JICAベナン支所で働く現地スタッフの例では、高級クラーク
から清掃作業員に至るまでそれぞれが自身の職責を全うする姿を見ており、ベナンが最優秀レベルであることは間違いない。ちなみにフランス在住の外国人医師の半数がベナン人である。これらは、ベナンで業務をする日系企業のCPに対する評価もほぼ同じである。・ゾマホン前在京ベナン大使が代表を務めるIFE財団により設立された「たけし日本語学校」からは優秀な日本語の使い手を多く輩出しており、さまざまな場面で邦人関係者の活動を支援している。
ベナンにおけるJICA事業例
流通ロスの改善を通じた競争力強化・コトヌ立体交差建設・道路改良計画
流通ロスの改善を通じた競争力強化・コトヌ漁港建設、機材供与、製氷機等リハビリ・漁業組合の活性化
送配電設備の改善を通じた電力の安定供給・電力セクターにかかる情報収集・確認調査
内水面漁業振興プログラム・ベナン国内水面漁業振興マスタープラン策定・内水面養殖普及プロジェクト（Provac 1）・内水面養殖普及プロジェクト（Provac 2）
稲作振興計画（CARDイニシアチブ）・国家稲作開発戦略策定、援助・投資促進・優良種子へのアクセス改善
基礎教育改善プログラム・1,092教室建設（1996 – 2012）・ジュグー教員養成校建設（2013）・アトランティック県小学校建設計画
保健・医療環境改善プログラム・ラギューン母子保健病院建設・母子保健専門家派遣、医療マネジメント・質改善支援・アラダ病院建設計画
飲料水アクセス改善プログラム・村落給水1,500井の建設（1984 – 2010）・ダッサ市・グラズエ市飲料水供給計画・クフォー県・プラトー県飲料水供給計画
インフラ整備・運輸・交通・都市計画・エネルギー
産業振興・水産・内水面養殖・農業
国民生活の環境改善
・教育・保健・医療・水
ベナンは、PAG達成のために民間投資導入に注力しており、民間企業参入を期待している10分野は以下の通り。
農産物加工 繊維産業（綿花） 建設公共事業 電力 交通輸送・物流・貿易 水産養殖 鉱山・炭化水素分野 財政システム改善 ICT
観光・文化
・経済インフラの拡充 → 運輸インフラの整備・電力安定供給・農産物の加工促進 → 加工による付加価値に対する投資の促進
ベナン共和国大統領官房URL: https://www.presidence.bj
ベナン共和国政府URL: http://www.gouv.bj
ベナン共和国計画省URL: http://plan.gouv.bj/
投資ならびに輸出促進機関URL: www.gufebenin.org
ベナン商工会議所URL: www.ccibenin.org
コトヌ―自治港URL: www.portocotonou.com
ベナン観光局URL: http://benin-tourisme.com
駐日ベナン共和国大使館URL: www.beninembassy.jp/
E-mail: [email protected], [email protected]
