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NEC 中谷久嗣社長は 伊草さんの不当解雇を撤回せよ ディスプレイ ソリューションズ 1月28日(月)記者会見:横浜合同法律事務所 NECディスプレイソリューションズの伊草貴大 (たかひろ)さん(27才、2014年入社)は上司から のセクハラ・パワハラ被害を受けたことなどが原 因で、2015年12月に適応障害と診断されました。 2016年以降に複数の医師から「病状が回復し 職場復帰が可能」と診断されましたが、会社は会 社指定医の「能力発達に元々特性があり、業務に 支障をきたす人」という診断を理由に復職を拒み 続けました。 伊草さんの復職は電機・情報ユニオンと会社と の団体交渉により、「中谷社長も復職を認めてい る(法銭総務部長)」までに迫りました。 しかし、会社は突然労使合意を反故にして201 8年10月31日付で伊草さんを「休 職期間満了」により不当解雇しま した。 伊草さんは2019年1月28日、 会社と会社指定A医師に対し、不 当解雇撤回と慰謝料を求める訴 NECDS伊草さん 不当解雇事件とは 伊草さんが加入している電機・情報ユニオン の米田徳治中央執行委員長は「NECはCSR、 人権尊重の経営施策を内外に宣言している。し かし現場ではパワハラ、セクハラ、退職強要、 拉致事件、不当解雇など人権侵害が行われてい NECディスプレイソリューションズの伊草 貴大(いぐさたかひろ)さん(27才)は、 「不当解雇は絶対に許さない」と2019年1 月28日、会社と会社指定A医師に対し、不当 解雇撤回と慰謝料を求める訴訟を横浜地裁に起 こしました。 伊草さんを支える川岸卓哉弁護士(川崎合同 法律事務所)は「精神疾患患者の復職を拒否し た問題とともに、労働者の個性を障害とし、病 名を括『レッテル』に労働者を排除する今日的 な社会問題でもある」。 藤田温久弁護士は「労働者を守る法理をねじ 曲げながら、気に食わない労働者を排除する手 法」。 高橋宏弁護士(横浜合同法律事務所)は「3 000人ものリストラを進めているNECがグ ループ内で退職に追い込んだ不当解雇事件だ。 NECグループの問題点を社会的に問う必要が ある。伊草さんの事件も電機リストラの一環と して解決したい」と語られていました。 1月28日(月)横浜地裁前での宣伝行動 2019年3月号 NECの不当解雇とたたかう 伊草さんを支援する会 〒142-0043 品川区二葉2-20-8染野ビル2F 一人でも入れる 困ったら 電機・情報ユニオン 〒142-0043 東京都品川区二葉2-20-8 染野ビル2F Tel03-6421-5323、Fax03-6421-5324 Email:[email protected] る。伊草さんのたたかいは労働者の人権と尊厳を取 り戻す重要なたたかいだ」と語られていました。

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  • NEC 中谷久嗣社長は伊草さんの不当解雇を撤回せよ

    ディスプレイソリューションズ

    1月28日(月)記者会見:横浜合同法律事務所

    NECディスプレイソリューションズの伊草貴大

    (たかひろ)さん(27才、2014年入社)は上司から

    のセクハラ・パワハラ被害を受けたことなどが原

    因で、2015年12月に適応障害と診断されました。

    2016年以降に複数の医師から「病状が回復し

    職場復帰が可能」と診断されましたが、会社は会

    社指定医の「能力発達に元々特性があり、業務に

    支障をきたす人」という診断を理由に復職を拒み

    続けました。

    伊草さんの復職は電機・情報ユニオンと会社と

    の団体交渉により、「中谷社長も復職を認めてい

    る(法銭総務部長)」までに迫りました。

    しかし、会社は突然労使合意を反故にして201

    8年10月31日付で伊草さんを「休

    職期間満了」により不当解雇しま

    した。

    伊草さんは2019年1月28日、

    会社と会社指定A医師に対し、不

    当解雇撤回と慰謝料を求める訴

    NECDS伊草さん不当解雇事件とは

    伊草さんが加入している電機・情報ユニオン

    の米田徳治中央執行委員長は「NECはCSR、

    人権尊重の経営施策を内外に宣言している。し

    かし現場ではパワハラ、セクハラ、退職強要、

    拉致事件、不当解雇など人権侵害が行われてい

    NECディスプレイソリューションズの伊草

    貴大(いぐさたかひろ)さん(27才)は、

    「不当解雇は絶対に許さない」と2019年1

    月28日、会社と会社指定A医師に対し、不当

    解雇撤回と慰謝料を求める訴訟を横浜地裁に起

    こしました。

    伊草さんを支える川岸卓哉弁護士(川崎合同

    法律事務所)は「精神疾患患者の復職を拒否し

    た問題とともに、労働者の個性を障害とし、病

    名を括『レッテル』に労働者を排除する今日的

    な社会問題でもある」。

    藤田温久弁護士は「労働者を守る法理をねじ

    曲げながら、気に食わない労働者を排除する手

    法」。

    高橋宏弁護士(横浜合同法律事務所)は「3

    000人ものリストラを進めているNECがグ

    ループ内で退職に追い込んだ不当解雇事件だ。

    NECグループの問題点を社会的に問う必要が

    ある。伊草さんの事件も電機リストラの一環と

    して解決したい」と語られていました。

    1月28日(月)横浜地裁前での宣伝行動

    2019年3月号

    NECの不当解雇とたたかう

    伊草さんを支援する会

    〒142-0043 品川区二葉2-20-8染野ビル2F

    一人でも入れる 困ったら

    電機・情報ユニオン〒142-0043 東京都品川区二葉2-20-8染野ビル2FTel03-6421-5323、Fax03-6421-5324 Email:[email protected]

    る。伊草さんのたたかいは労働者の人権と尊厳を取

    り戻す重要なたたかいだ」と語られていました。

  • 3月2日(土)伊草さんは東京都上野公園水上

    音楽堂にて「すべての仲間の賃上げと雇用の安定

    でくらしと経済をたてなおそう!」を掲げた「1

    9春闘を元気にたたかう金属労働者のつどい・東

    日本集会」に参加しました。。

    伊草さんは「NECの不当解雇は絶対に許さな

    い、最後まであきらめずにたたかいます」とたた

    かいの決意を表明しました。

    1000名を超える参加者から「がんばれ!負

    けるな!」などの掛け声とともに連帯の大きな拍

    手が送られました。

    広がる たたかい 支援

    2月21日(木)訴える伊草さん(左端、27才)

    NECは2018年1月30日に3000人リ

    ストラを発表し、11月29日には2170人の

    特別転身の応募があったことを発表しました。

    しかし、NECのリストラは止まらず、NEC

    ライティング(403人)をファンド会社に譲渡、

    さらにNECグループ外出向・転籍などで約40

    0人の追加リストラを発表しました。 伊草さんの

    不当解雇事件はこういったNECの身勝手なリス

    トラ施策の中起きた事件です。

    電機・情報ユニオンではNECの3000人黒

    字リストラに反撃し、組合員の要求実現のため団

    体交渉を取り組んでいます。

    ・NEC通信システムのAさんは処遇改善

    ・NECネクサソリューションズのBさん、Cさ

    んは処遇改善。

    ・NECソリューションイノベータのCさんは処

    3月2日(土)19春闘金属労働者のつどい

    東京地評幹事会で訴え

    リストラ反対、職場の要求実現を!遇改善、Dさんは不当配転撤回。

    ・NECプラットフォームズのEさんは雇止め撤

    回、Fさんは退職強要中止の取り組みをしてい

    ます。

    伊草さんは、NECとたたかう仲間と一緒に奮

    闘しています。

    訴えました。

    司会されていた荻原議長は「力強い訴えをされ

    全面的支援をしたい」と表明されました。

    2月21日(木)伊草さんは「東京地方労働

    組合評議会(東京地評)の第5回幹事会」に出

    席しました。幹事会には約50名の人達が出席

    していました。東京地評は東京都内の労働組合

    を組織する連合で、約40万人の組合員で構成

    される労働組合です。

    荻原議長の挨拶に続いて4団体からの訴えの

    1番目に、伊草さんがしっかりと確信に満ちた

    声で「不当解雇は絶対に許さない。私のたたか

    いは自分を救うたたかいだけでなく、現在休職

    されている方々、現在通院治療中の方々を救う

    たたかいになると思います。5月30日の全労

    連・東京地評争議支援総行動にエントリーしま

    す。どうかご支援をよろしくお願いします」と

    第8回団体交渉を行う伊草さんは裁判でたたかうと同時に、労使で

    の解決をめざして、第8回団体交渉を都内会議

    室(会社側指定)で2月26日(火)に行いま

    した。

    団体交渉では、早期に伊草さんの不当解雇撤

    回と米田委員長とNECDS中谷社長とのトッ

    プ会談の再開を要求をし、法銭総務部長は要求

    を持ち帰りました。

    金属労働者のつどい業種を超え、支援の輪が広がる