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Ohm Pulser オームパルサー LFP-4000A LFP-4500 取扱説明書 目次 ●安全のため必ずお守りください 2 ●外観および動作 4 ●使用方法 6 ●本器の点検について 9 ●故障時の点検 11 ●参考資料 12 ●保証とアフターサービス 13 ●全医療器のお客様ご相談窓口 14 ●本器の仕様・付属品 14 ●LFP-4000A・LFP-4500点検表 15 ●保証書 裏表紙 このたびは株式会社全医療器のオームパルサーを お買い上げいただき、まことにありがとうございました。 この取扱説明書をお読みいただき、正しくご使用くださ い。 この取扱説明書は、大切に保存してください。

Ohm Pulser...Ohm Pulser オームパルサー LFP-4000A・LFP-4500 取扱説明書 目次 安全のため必ずお守りください 2 外観および動作 4 使用方法 6 本器の点検について

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Page 1: Ohm Pulser...Ohm Pulser オームパルサー LFP-4000A・LFP-4500 取扱説明書 目次 安全のため必ずお守りください 2 外観および動作 4 使用方法 6 本器の点検について

Ohm Pulserオームパルサー

LFP-4000A・LFP-4500

取扱説明書

目次●安全のため必ずお守りください 2●外観および動作 4●使用方法 6●本器の点検について 9●故障時の点検 11●参考資料 12●保証とアフターサービス 13●全医療器のお客様ご相談窓口 14●本器の仕様・付属品 14●LFP-4000A・LFP-4500点検表 15●保証書     裏表紙

 このたびは株式会社全医療器のオームパルサーをお買い上げいただき、まことにありがとうございました。この取扱説明書をお読みいただき、正しくご使用ください。 この取扱説明書は、大切に保存してください。

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 この取扱説明書および製品への表示では、製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防止するために、いろいろな絵表示をしています。その表示と意味は次のようになっています。内容をよく理解してから本文をお読みください。

絵表示について安全のため必ずお守りください

 この表示を無視して、誤った取扱をすると、人が死亡または重傷を負う危険が差し迫って生じることが想定される内容を示しています。

 この表示を無視して、誤った取扱をすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。

 この表示を無視して、誤った取扱をすると、人が傷害を負う可能性が想定される内容および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。

絵表示の例 この記号は注意(警告を含む)を促す内容があることを告げるものです。図の中や近傍に具体的な注意内容が描かれています。 この記号は禁止の行為であることを告げるものです。図の中や近傍に具体的な禁止内容が描かれています。 この記号は行為を強制したり指示する内容を告げるものです。図の中や近傍に具体的な指示内容が描かれています。

注意

危険

警告

2

危険心臓部へ直接電流が流れるような通電は行わないこと。患者が不快を訴えたときは使用を中止すること。次のような患者及び部位には使用しないこと。「ペースメーカーなどの体内植込型医用電気機器を装着している患者」「体内にプラスチック・金属等の埋め込み部位」「阻血組織 」「中程度以上の浮腫のある部位」 「知覚障害のある部位」「急性(疼痛性)疾患患者」「心臓に障害のある患者」「出血性素因の高い患者」「悪性腫瘍のある患者」「妊産婦」「皮膚の損傷・炎症部位」「有熱性疾患患者 」「伝染性疾患患者 」「結核患者」「静脈怒張の皮膚表面」「萎縮性拘縮を起こしている皮膚表面」「頚動脈洞上」「血管障害の恐れの有る血圧異常者」「その他医師が不適当と認めた患者」

他の治療器と併用しないこと。本器の改造は行わないこと。本器は医療機関において使用するために作られた医療器であり、一般家庭での使用は禁止しております。また医療機関であっても本器の操作は、本器の十分な知識を持った専門家が行って下さい。患者などによる操作は過度の出力等の危険がありますので行わせないで下さい。

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※本器は日本国内向に製造されております。日本国外において使用され、 事故等があっても当社は一切の責任を負いません。

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注意

警告本器を使用するときは使用前に付属品を含め点検を行うこと。

本器の使用中は患者の状態を常に監視すること。

使用後に次の使用のために付属品を含め点検を行うこと。

本器を使用するにあたり、関係する各種法規及び政令等に従い、適切な環境のもと治療を行うこと。

本体及び付属品は清潔を保つため清掃を行うこと。(清掃にはシンナー等の有機溶剤を使用しないでください。)

本器を購入されましたら、付属品・添付文書がすべて揃っていることを確認して下さい。(付属品については14ページに記載されています。)万一、不足している物がありましたら納入業者を通して速やかに御連絡下さい。

本器出荷時には当社規定による、試験・検査を行い出荷しておりますが、購入時には本器の電気的動作などの点検を行い、万一不具合がございましたら、納入業者を通して御連絡下さい。期間を経過しての御指摘につきましては、納入時の異常はなかったものとして処置いたします。尚、点検方法については本取扱説明書の本器の点検のぺ一ジを参照して下さい。

本器購入時には、取扱及び使用上の注意について納入業者より説明を受けてください。

本器を使用される時は、日常の点検及び定期的な点検を必ず実施し、その結果は記録して下さい。(点検表は本書に記載しております。必要に応じてコピーして御使用下さい。)また点検の結果不良個所が発見された場合、本器を使用せず専門家(当社の修理部門又は、当社が指定する者)の修理を受けて下さい。

当社に対する修理の依頼・苦情はすべて納入業者を通して行って下さい。但し別段の事情がある場合はこのかぎりではありません。

電池は、アルカリ乾電池もしくは、マンガン乾電池の同一品番・同時使用をしてください。また、電池の向きは、正しい方向で接続してください。

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Ⅰ 外観及び動作

(Protection)

(Timer)

(Output)

(Frequency)

(Wave Form)

(Output Intensity)

(Output 1-4)

①安全表示灯②タイムスイッチ③出力表示灯④周波数調整⑤波形切換⑥出力強度切換

⑦出力調整

⑧出力端子

⑨ゴム電極

⑩出力コード

(LFP-4000A)

安 全 表 示 灯

タイムスイッチ

出 力 表 示 灯

周 波 数 調 整

波 形 切 換

出 力 強 度 切 換

出 力 調 整

出 力 端 子

ゴ ム 電 極

出 力 コ ー ド

:安全回路動作時に点灯します。

:30分のタイムスイッチです。(左に回すと連続ONです)

:出力周波数に応じて点滅します。

:出力周波数を調整します。(×1のとき0.5~10Hz、×10のとき5~100Hz)

:連続波、断続波、疎密波を切り換えます。

:左側でLow、右側でHighと出力の強さを切り換えます。

:各々の出力を調整します。

:出力コードを接続します。

:使用部位にテープ等で固定して使用します。

:出力端子に接続し、クリップで電極をはさんで使用します。

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(LFP-4500)

5

(Protection)

(Timer)

(Output)

(Frequency)

(Wave Form)

(Output Intensity)

(Output 1-6)

安 全 表 示 灯

タイムスイッチ

出 力 表 示 灯

周 波 数 調 整

波 形 切 換

出 力 強 度 切 換

出 力 調 整

出 力 端 子

ゴ ム 電 極

出 力 コ ー ド

:安全回路動作時に点灯します。

:30分のタイムスイッチです。(左に回すと連続ONです)

:出力周波数に応じて点滅します。

:出力周波数を調整します。(×1のとき0.5~10Hz、×10のとき5~100Hz)

:連続波、断続波、疎密波を切り換えます。

:左側でLow、右側でHighと出力の強さを切り換えます。

:各々の出力を調整します。

:出力コードを接続します。

:使用部位にテープ等で固定して使用します。

:出力端子に接続し、クリップで電極をはさんで使用します。

①安全表示灯②タイムスイッチ③出力表示灯④周波数調整⑤波形切換⑥出力強度切換

⑦出力調整

⑧出力端子

⑨ゴム電極

⑩出力コード

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Ⅱ 使用方法A 一般的使用法について1.タイムスイッチ②出力調整⑦がすべてoff、出力強度切換⑥がLow(左側)になっていることを確認する。2.使用個所にゴム電極⑨をテープ等で固定し、出力コード⑩を出力端子⑧に接続してクリップで電極をはさんで下さい。3.タイムスイッチ②で治療時間を設定する。(1度右いっぱいにまわしてからもどしながら時間設定を行なって下さい。)このとき出力表示灯③が点滅し、音が出ることを確認して下さい。4.周波数調整④波形切換⑤により周波数及び波形を設定します。5.使用している個所の出力を患者の状態を見ながら出力調整⑦により出力の強さをゆっくり上げて調整します。6.出力調整⑦を右いっぱいにまわしても出力が弱いときは出力調整⑦をすべてoffにして、出力強度切換⑥をHigh(右にたおす)にする。その後、前項5.によって出力を調整して下さい。7.以上で本器は動作をつづけるが、本器使用中はたえず患者の状態を監視し、不快の訴えがあったときは本器の動作を停止させる等の処置を行なうこと。8.タイムスイッチ②が切れると出力表示灯③が消灯し、音が止まります。9.出力調整⑦をすべてoffにして、クリップをはずし、ゴム電極⑨をすべて取りはずして終了する。10.ゴム電極、出力コードは次回の使用のために点検を行なって下さい。 ※点検については『本器の点検について』をお読み下さい。

B 出力の調整について 本器の出力は出力強度切換⑥、出力調整⑦によって調整されて出力となっています。出力調整は患者の状態を見ながらゆっくりした操作により行ないます。患者に通電感覚が出てきたら特にゆっくり操作して下さい。 出力の強さの目安は患者が心地よく感じる強さとして下さい。出力強度切換⑥は使用する電極の種類により適切な強さに、切り換えて使用します。特に電極として鍼を使用する場合は、弱(low)の位置で使用して下さい。

C 出力波形、出力極性について 出力波形は非対称パルス波( )を採用しております。また極性は緑色クリップ側をマイナス(一),黄色クリップ側をプラス(十)としています。この極性は波形図の方形部分の極性です。 出力の十、一のバランスは負荷(人体)により変化するので指定された極性に出力がかたむいていると考えて使用して下さい。

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D ゴム電極の使用について 本器にはスポットゴム電極が付属しています。 またオプションでスリー導子を使用することもできます。スリー導子を使用するときはエイトPAD及びスリーエイトパルスコードも別途お買い求め下さい。

 スリー導子の導電面(黒い面)にエイトPAD(粘着PAD)を貼り付けて使用します。その貼り方は、まずエイトPADの凸の部分を持って保護フィルムを片方の面だけ取ります。(他方の面の保護フィルムはつけたまま。) 保護フィルムをはがした面をスリー導子の導電面(黒い面)に凸の部分が差し込み部の方に向くように貼り付けて下さい。 スリー導子を使用するときに残りの保護フィルムを剥いで使用し、使用後は必ず保護フィルムを貼り付けて保管して下さい。(粘着面の保護のため) エイトPADは自己粘着力のあるパットですが、通電中安全にかつ確実に使用するためサージカルテープ等で固定して使用して下さい。

E 鍼電極の使用について 本器を使用して鍼を電極として通電することができますが、鍼電極を使用されるときは、出力コードとしてみの虫クリップコードを使用し、次のことを厳守して使用して下さい。◎出力強度切換⑥は弱(Low)の位置で使用して下さい。◎電極として使用する鍼は材質がステンレスで太さが5番(直径0.24ミリ)以上のものを使用して下さい。◎電極として使用した鍼は他の用途に使用しないで下さい。

スポットゴム電極

スリー導子

エイトPAD

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 スポットゴム電極は、小さな部位又は通電ポイントを小さくしたいときに使用します。固定は図のようにスポットゴム電極をサージカルテープで使用個所に固定し、付属のみの虫クリップコードで突起部をはさんで通電します。スポットゴム電極を使用するときは皮膚面に水又は導電性ゼリー等を塗ることにより通電の安定性が増し、通電の不快感もほとんどありません。  (電極が皮膚に密着していないとき又は皮膚面が乾燥しているときは、皮膚面通電量の変化があり、急激な刺激の原因となります。)またサージカルテープ等による固定をスポットゴム電極が皮膚面によく密着するように注意深く行なって下さい。 スリー導子電極は専用の出力コードを使用します。導子の色と差し込み部の色を合わせて導子を差し込んで下さい。

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◎人体に刺入して使用するため、体位の変更等により鍼の変形や通電量の変化が生じることがあるため、できるだけ楽な姿勢で通電中に体を動かさないで良いようにし、本器使用中は監視を怠らないで下さい。◎クリップの固定は確実に行なうこと。鍼電極に対して接触が悪いと通電量の急な変化が起こることがあります。◎電極として使用する鍼は使用前に異常の有無を確認し、外観に傷や変形のあるものは使用しないで下さい。

F 安全回路について 本器には、患者電流の急激な増大を防止するため、タイムスイッチ②を入れ

 安全回路の動作は始業時に点検を実施して、常に正常であることを確認して下さい。※点検方法については『本器の点検についての安全回路の点検』をお読み下さい。

G 電池の交換について LFP-4000A,LFP-4500は単II乾電池をそれぞれ4個又は6個使用しております。電池が消耗してくると、出力が低下し、安全回路が誤動作する、周波数が低くなるなどの状態となります。 電池の点検は市販のバッテリーチェッカーを使用して簡単に出来ます。 電池の交換は底面の白いネジをゆるめ電池のふたをはずし、すべての電池を同一品番で新品のものをご使用ください。※落下した電池や、変形した電池は使用しないでください。 古い電池や種類の違い電池ををまぜると、液漏れや破裂を引き起こす恐れがありますので絶対に使用しないでください。また電池の向きに十分に注意してまちがいのないようにして下さい。電池を逆に入れると電池の寿命を短くするだけでなく機器や電池の損傷が生じる場合がございます。

調整器をOFF

安全回路動作解除後、再度出力調整

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て本器を動作させたとき、また、出力強度切換⑥を切り換えたとき、出力調整⑦のいずれかがoffでないとき安全回路が動作し、安全表示灯①が点灯して、出力が出なくなる安全回路が内蔵されています。 本器使用中に安全回路が動作し安全表示灯①が点灯した場合は、出力調整⑦をすべて左いっぱいoffにすると、安全回路動作は解除されます。            (右図参照) 安全回路動作が解除されると、安全表示灯①が消灯します。必要に応じて出力調整を行なって下さい。            (右図参照)

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Ⅲ 本器の点検について 本器を安全に使用していただくために、下記点検項目及び点検方法により日常点検を実施して下さい。点検の結果不良箇所があったら本器の使用を中止し、専門家による修理等の処置を行なって下さい。尚、ここにのべる点検は本器の規格検査を行なうものではありません。電気的特性試験につきましては、当社又は、お買い上げ業者に御相談下さい。

◎外観点検 本体及び付属品について目視により次の項目を点検します。●本体の表示が消えている所はないか?●つまみが正しく取り付けられているか?●本体に使用するのに支障となる傷、へこみ等ないか?●出力コードの差し込み部に変形等異常はないか?●出力コードのコード表面の著しい変質はないか?

◎取付け及び操作 各つまみ、レバー等を動かして動作感覚により次の項目を点検します。●各部のビス、つまみのしめつけにゆるみはないか?●各つまみを動かしたとき、異常に重くないか?確実に切り換えられるか?●各調整器をまわしたとき、途中で重くならず、スムーズに回転するか?

◎電気的動作の点検 タイムスイッチをonにしたとき、出力表示灯③が点滅することを確認し、出力音により点検する。

●波形切換⑤を連続波×1(cont×1)とし、周波数調整④を左から右へまわしたとき、スムーズにパルス音が早くなるか?

●左いっぱいのとき約2秒に1回パルス音が聞こえるか?●波形切換⑤を連続波×10(cont×10)とし、周波数調整④を左から右へま わしたとき、スムーズにパルス音が早くなるか?

●波形切換⑤を疎密波(mixed)としたとき、約6個のパルス音と連続音が交互に聞こえるか?

●波形切換⑤を断続波(intermit)としたとき周波数×10が出たり止ったりするか?

●出力表示灯③が、パルス音に応じて点滅しているか?

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 スムーズに大きくなるか?急に音が大きくなることはないか?●出力強度切換⑥を弱(Low)、強(High)と切り換えて、音を聞いたとき、弱より 強が音が大きいか?

◎安全回路の点検 付属品の出力チェックイヤホンを出力端子に差し(右上の図)イヤホンの音と安全表示灯①を見ながら各出力毎に点検します。●出力調整⑦を適度に上げイヤホンより音が聞こえるようにし、出力強度切換 ⑥を切り換えたとき、安全表示灯①が点灯し、イヤホンの音が止るか?●安全表示灯①が点灯しているとき、出力調整⑦をoffとする。このとき安全表 示灯①は消灯するか? つづけて出力調整⑦を上げたとき、イヤホンより音が聞えるか?

◎治療時間回路の点検 治療時間の点検は通常の使用中に点検する項目であり、出力音声の終了により点検します。●タイムスイッチ②を設定し、動作させたとき概ね設定された時間で終了する か?

◎出力コードの点検 出力コードの点検は通常テスター等を使用して行なうが、ここでは付属品の出力チェックイヤホンを使用して行なう点検を説明します。●みの虫クリップコードの断線チェックは右図 のように出力チェックイヤホンの差し込み部 をクリップではさみ、出力を適度に出してい る出力端子に差し込むとイヤホンより音が出 るので、音が出ていればその出力コードは断 線していません。

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◎出力回路の点検 付属品の出力チェックイヤホンを出力端子⑧に差し込み、イヤホンの音を聞いて、各出力毎に下記項目を点検します。(右図参照)●出力調整⑦を左いっぱいoffとしたとき音が聞こ えないか?●出力調整⑦を右にまわしたとき、イヤホンの音が

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●断線チェックが前記の方法でできないものは、前の項目の点検で断線していないみの虫クリップコードを出力端子に差し、出力調整⑦を適度に上げておき、

◎その他の点検 鍼を電極として使用されるときは鍼が原因となって出力が出ないことがあります。鍼も点検を行なって使用して下さい。 ※点検の結果異常が発見されたときは早急な処置をして下さい。 ※点検表を15ページに用意しました。コピーして使用して下さい。

Ⅳ 故障時の点検 本器を使用されていて故障では?と思われたときは次の各項目について再度点検して下さい。点検の結果本体の不良については、当社又はお買上げ業者に連絡を取り修理に出して下さい。

◎電源が入らない。 タイムスイッチをonにしても出力表示灯が点滅しないとき。●底面にあるふた止めネジ(白いつまみ)をゆるめ中の電池を新品と交換し て下さい。電池をすべて新品と交換しても点灯しないときは修理に出して下さい。

◎出力が変動する。 治療中又は出力設定中に急に出力が大きくなったり止ったりするとき。●出力チェック用イヤホンを不良箇所の出力端子に差し込み、出力調整を 上げたり下げたりしたときスムーズに変化するか?出力チェックイヤホンのプラグを手で持って動かしたとき音が途切れないか? この2点を点検して異常がなかった場合は出力コード又は電極の不良と思われます。『本器の点検について:出力コードの点検10ページ』をお読みになり出力コードを点検してください。出力コードは消耗品です。不良の際は新しくお買い求めください。

◎出力がでない。(感じない)出力調整を上げているのに出力が強く感じてこないとき。

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出力チェックイヤホンを右図のようにクリップではさみ、もう一方のクリップとイヤホンのプラグの先を断線チェックを行ないたい所へ接触させたとき、イヤホンから音が出れば断線していないことが確認できます。 (差し込みプラグの先と緑色の端子、また、プラグの本体側と黄色の端子に導通があるのが正常です。)

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●安全表示灯①が点灯していませんか? 点灯しているときは出力調整⑦をすべてoffにする。すべてoffにしても点灯している。→修理に出す。●出力チェックイヤホンを出力の出ていない出力端子に差し込み出力調整を右に回したとき、出力チェックイヤホンより音が出ていれば本体は正常です。出力コード又は電極を点検して下さい。

◎周波数、通電時間等の故障と思われるとき。 故障の発生状況(同時に他の治療器を使用した等)故障の内容をより具体的に記入された修理メモを添付していただくことにより迅速な修理が可能です。 電池が消耗すると様々な故障の症状が現れますので、故障と思われたときは点検を行われると同時に電池を新品と交換してみましょう。 そのときバッテリーチェッカーなどで電池を調べて不良の電池のみを交換するのではなく、全ての電池を新品と交換してください。  また故障と思われたときはまず、お買いもとめいただきました業者又は当社(〒811-1352福岡市南区鶴田3丁目16-7TEL092(565)1903)に連絡して下さい。当社係員と打ち合わせの上、修理品としておあずかりいたします。

事故防止のため故障した機器は使用せず、販売店にご相談ください。点検・修理についての費用など詳しいことは販売店にご相談ください。

Ⅴ 参考資料A 鍼電極使用上の留意点 当社において現在までに先生方より寄せられました鍼電極を使用するときに注意しなければいけない事例がありましたので参考として下さい。◎ 鍼電極の鍼体部にクリップを接続すると接触不良が出易いので鍼柄部(鍼を手で持つ所)にクリップを接続していたが通電不良となった。 この原因は鍼体と鍼柄は普通カシメ加工で取り付けられていてオートクレーブ等の滅菌の際、鍼柄と鍼体のすきまに水等が入りカシメ部のサビの発生等により鍼体と鍼柄間の導通が悪化したために通電不良となったようです。◎ ディスポ鍼を電極として使用したとき通電不良となった。 この原因はディスポ鍼の鍼体と鍼柄を接着している接着剤が、鍼柄部付近にうすく残っていたため接着剤が絶縁物として働き通電不良となったようです。◎ 鍼体をクリップではさんで通電していると通電不良(急に強くなったり、電流が流れなくなったりする。) この原因はクリップ部が鍼体を十分な力ではさんでいないために通電不良となるようです。鍼をもっと太いものにするとより確実にはさめるようです。また当社では鍼電極専用出力コードとしてオームクリップコードMK-Ⅱ(マーク・ツー)を別途オプションにて準備しています。必要な方は御連絡下さい。

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◎ 鍼電極で通電中、患者が動いたところ急に通電量が増加し、患者が痛みを訴えた。 この原因は人体に鍼を刺入して使用するため、体を動かしたりしたとき、電気の流れ易い所とか電気を感じやすい所(神経など)に鍼が動いたためにおきたようです。神経の多い所に通電するときは特に注意が必要です。通電中常に楽な姿勢を心掛けて下さい。

B 電極と通電について 電極を皮膚面にあてて通電を行なうとき、皮膚面と電極面との接触状態が通電に大きな影響があることは良くご存じのことと思いますが、この点について少し述べておきます。 皮膚面はすべての面が電流を流し易いのではなく電流が流れ易い所と流れ難い所があるのはご存じだと思います。また電極を単に皮膚面に付けると皮膚面の凹凸等によって電流が流れ易い所と流れ難い所が生じます。初期の低周波治療器はこの点を解決するために間に水を含んだ布などをはさんで使用していました。 ただ純粋な水は電気を流さないので、割と大きな電圧を加えて、治療電流を流していました。また接触の悪い状態で治療電流を流すと、電流の流れ易い所へ電流が集中して流れるため、痛などの不快感があります。本器のスポットゴム電極を使用されるときは、皮膚面を水でふくか導電性ゼリー(心電計用でも可)を塗ると不快感はほとんどありません。また低周波治療は電流によって、筋肉、神経等を刺激するため、電極と皮膚の間の抵抗が小さい場合は、小さな出力電圧で十分な刺激が行なえることになります。オプションのエイトPAD(粘着性のパッド)は、ゲル状の導電性物質ですので皮膚面と電極面の間を隙間無くうめ、抵抗を小さく保ち、含水性の導子にくらべると小さな出力電圧で十分な治療電流を流すことができます。

Ⅵ 保証とアフターサービス等(必ずお読みください)保証書(裏表紙についています) 保証書は必ず「お買い上げ日・販売店名」などの記入をお確かめの上、販売店より受け取ってください。保証内容をよく読み大切に保管してください。●保証期間はお買い上げの日より一年間です。

修理を依頼されるときは 持込修理「本器の点検について」(9ページ)「故障時の点検」(11ページ)にしたがって調べていただき、異常のあるときは、使用を中止し、お買い上げ店に修理を依頼してください。必ず出力コード、電池などの付属品を付けて依頼してください。(電池又は出力コードが不良であることがよくあります。)故障の内容は現物を送られる前に詳しくお知らせください。

13

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■保証期間中の修理 修理に際しまして保証書をご提示ください。保証書の規定に従って修理いたします。また、故障していない製品を点検した場合は点検料を請求させていただきます。■保証期間後の修理 修理すれば使用できる場合は、ご希望により有償にて修理いたします。修理依頼がありました製品につきましては基本的に修理を行いますが、製造後経過年数の長いものにつきましては補修用性能部品の不足などにより修理ができない場合があります。●補修用性能部品とは、その製品の機能を維持するために必要な部品です。●製品をお預かりして点検を行ったときは点検料を請求させていただきま す。点検後修理を行った場合は点検料の請求は行わず、修理料のみ請求させていただきます。

ご不明な点や修理に関するご相談修理に関するご相談ならびに不明な点は、お買い上げの販売店又は当社「お客様相談窓口」へお問い合わせください。

お客様相談窓口修理などのアフターサービスや、商品情報やお取り扱いに関するご相談は、ご購入された販売店もしくは、株式会社全医療器(TEL 092-565-1903 FAX 092-565-3039)お問合せ下さい。

■廃棄について 本器を廃棄される場合は、法律や市町村の条例に定める廃棄方法に従って廃棄してください。 株式会社全医療器Ⅶ 本器の仕様・付属品

本社 〒811-1352 福岡県福岡市南区鶴田3丁目16-7工場 〒816-0912 福岡県大野城市御笠川2丁目17-2

項目 機種

連続波断続波疎密波

0.5~100Hz5~100Hz3& 20Hz

非 対 称 パ ル ス 波

1~30分及び連続

14

電 源出 力 電 圧

周 波 数

通 電 時 間休 止 時 間出 力 波 形出 力 数タ イ マ ー寸 法

付 属 品

L F P - 4 0 0 0 A  D C 6 V(単Ⅱ× 4)   0 ~ 4 0 V p - p 以 上  

  2 . 3 秒    2 . 3 秒  

  4 回 路  

1 0 3 × 2 0 0 × 1 5 0 m mみの虫クリップコード 4スポットゴム電極  1 0出力チェックイヤホン 1

L F P - 4 5 0 0  D C 9 V(単Ⅱ× 6)   0 ~ 7 0 V p - p 以 上  

  2 . 0 秒    2 . 0 秒  

  6 回 路  

1 1 0 × 2 5 0 × 1 7 0 m mみの虫クリップコード 6スポットゴム電極  1 5出力チェックイヤホン 1ス リ ー エ ム 電 極   1

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LFP-4000A・LFP-4500  点検表○:正常 ×:異常 結果欄に記入

点検年月日 製造番号年  月  日点検者名 設置場所

点 検 内 容点 検 項 目 点 検 結 果本体の表示が消えてないか

本体に損傷はないか(著しい変形の確認)つまみ等が正しくとりつけられているか

出力コード・付属品に変形、変質、傷などないか各部のビス・つまみのとりつけにゆるみはないか

 〃  5      〃    (LFP-4500のみ) 〃  4      〃 〃  3      〃

出力端子1の出力はスムーズに調整でき出力は出ているか(出力チェックイヤホンによる)タイムスイッチをonにすると出力音声がでるか出力周波数は各つまみを設定したときほぼ設定通り出力するか(出力音で確認)各つまみ・調整器を操作したとき異常に重くないかスムーズに動くか

 〃  2      〃

出力コード・電極等の不足はないかタイムスイッチをoffにしたとき表示灯が消灯し、すべての機能が停止するか治療時間は概ね設定時間で終了するか〃 6      〃    (LFP-4500のみ)〃 5      〃    (LFP-4500のみ)〃 4      〃〃 3      〃〃 2      〃出力1の安全回路の動作は正しいか 〃  6      〃    (LFP-4500のみ)

保管場所は水・日光を避けた場所に保管しているか出力コードが足などに引っ掛からないようにしているか

出力コードに断線はないか

そ の 他

付 属 品

電 気 的動 作

取 付 け

外 観

1 点検者が処理した2 機器管理責任者に連絡して処理した3 メーカーに処理に出した4 その他(                      )

処理担当者処理年月日 年    月    日

異常処理記録

発生状況

事後処理

備 考

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Page 16: Ohm Pulser...Ohm Pulser オームパルサー LFP-4000A・LFP-4500 取扱説明書 目次 安全のため必ずお守りください 2 外観および動作 4 使用方法 6 本器の点検について