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プラトンミーティング 2009 プラトンミーティング 2009 PLATON MEETING 2009 2009年 3月 8日(日) パシフィコ横浜 会議センター5F 小ホール 〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1 〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1 ® ® 「インプラント治療の新しい潮流」 -Minimal Interventionを求めてTEL 0120-37-6705  FAX 0120-36-8952 東京都町田市大蔵町56 鶴川アカデメイアビル 〒195‐0062 TEL 0427348088(代) FAX 0427341109

PLATON MEETING 2009...PLATON SEMINAR プログラム・抄録集 YOKOHAMA, JAPAN. July 27, 2008 プラトン ミーティング 2009 PLATON MEETING 2009 2009年 3月 8日(日)

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プログラム・抄録集

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N. July 27, 2008

プラトンミーティング 2009プラトンミーティング 2009

PLATONMEETING2009

2009年 3月 8日(日)パシフィコ横浜 会議センター5F 小ホール

〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1

®

®

「インプラント治療の新しい潮流」-Minimal Interventionを求めて-

TEL 0120-37-6705  FAX 0120-36-8952東京都町田市大蔵町56 鶴川アカデメイアビル〒195‐0062

TEL 042-734-8088(代) FAX 042-734-1109

プラトンミーティング 2009プログラム

受付

開会のご挨拶   

株式会社プラトンジャパン代表取締役 神蔵

基 調 講 演

「基礎に立脚したインプラント治療」

(30分)

(5分)

9:30 ~ 10:00

10:00 ~ 10:05

(30分)10:05 ~ 10:35

(100分)10:35 ~ 12:15

(60分)12:15 ~ 13:15 昼食 休憩

座長 井出 吉信 先生

東京歯科大学 副学長解剖学講座 教授井出 吉信 先生

東京歯科大学 口腔インプラント学研究室 教授矢島 安朝 先生

特 別 講 演

「先生方はMinimal Interventionに合意しますか?私は…」

(30分)13:15 ~ 13:45

座長 井出 吉信 先生

東京歯科大学 市川総合病院 口腔がんセンター 医長山内 智博 先生

一 般 口 演

症例拡大のための実践臨床報告

「超薄膜HAコーティング の長期症例報告」 

*発表25分 質疑応答5分

PLATON MEETING 2009

(10分)15:00 ~ 15:10 休憩

(30分)13:50 ~ 14:20

岐阜県開業 アピカ歯科医院 医院長 梶本 忠保 先生

「超音波骨折治療器BRソニックの臨床応用」 

(30分)14:25 ~ 14:55

東京都江戸川区開業 清新南歯科 医院長  大藪 知孝 先生

「超音波骨切削装置とボーンスプレッダーを応用した安全確実なスプリットクレスト法」

(30分)

(30分)

(30分)

15:10 ~ 15:40

東京都杉並区開業 水口歯科クリニック 医院長  水口 稔之 先生

「オステオプッシャーを使用したいくつかの手術方法」

15:45 ~ 16:15

千葉県八千代市開業 たかみね歯科医院 医院長高峰 弘二 先生

「狭窄した既存骨への3.0mmインプラントの応用と補綴」

16:20 ~ 16:50

福井県福井市開業 医療法人福正会はやし歯科医院 医院長  林 正人 先生

「GBR & Sinus Lift 症例でのプラトン の臨床応用」

(5分)16:55 ~ 17:00 感謝状贈呈 閉会

PLATON MEETING 2009

PLATON MEETING 2009

● 基調講演「基礎に立脚したインプラント治療」

座長 榎本 昭二 先生(東京医科歯科大学 名誉教授 榎本デンタルクリニック院長)

PLATON MEETING 2009

日常の歯科臨床において歯の形態をはじめ口腔の構造を把握する必要があることは勿論であるが、

抜歯・口腔インプラント施術などの小手術を的確・安全に行うためには、顎骨の形態を十分に把握す

ると共に顎骨に付着する筋、顎骨の内部・周囲を走行する血管・神経、口腔粘膜の特徴などを理解す

ることが重要であると考える。特に、口腔インプラント施術時には歯の喪失を伴う顎骨の形態変化と

関連付けて血管・神経などの走行を考えることが必要である。すなわち、歯が喪失すると、歯根周囲

の歯槽突起・歯槽部が必然的に消失し、顎骨は高さを減じる。この顎骨の形態変化に伴って顎骨内部

および周囲を走行する血管・神経の相対的な位置が変化する。このことを念頭において施術にあたら

ないと血管損傷・神経損傷などの偶発症が惹起することとなる。

そこで、これらのことをふまえて上顎骨・下顎骨の基本構造と歯が喪失した場合の顎骨の形態変化、

および顎骨周囲を走行する血管(下歯槽動脈、舌下動脈、オトガイ下動脈)、神経(下歯槽神経、舌

神経)などの走行についてお話をさせていただく。

「基礎に立脚したインプラント治療」

東京歯科大学 副学長解剖学講座 教授井出 吉信 先生

PLATON MEETING 2009

● 特別講演「先生方はMinimal Interventionに

合意しますか?私は・・・」

座長 井出 吉信 先生(東京歯科大学 副学長 解剖学講座 教授)

PLATON MEETING 2009

Minimal Intervention (MI:最小限の侵襲)とは、2000年のFDIによって「Minimal Intervention Dentistry」

として提唱された歯科医療における新しい概念です。FDIはう蝕の進行について、さまざまな研究結

果から解明された再石灰化等に関するコンセンサスや、接着技術の開発によって発展した治療法によ

り、G.V. Blackが掲げたう蝕の予防拡大処置の見直しを提言したわけです。

近年、このMIをインプラント治療に応用することが盛んに提言されています。具体的には、グラ

フトレス、フラップレス、即時荷重・早期荷重、抜歯後即時埋入、オールオン4などが、患者が求め

ている低侵襲のインプラント治療に合致するといわれています。しかし、う蝕治療時に切削する歯質

を減少させることは、通常のBlackの窩洞を形成することよりもたやすいことですが、フラップレス

でインプラントを埋入することは、難易度の高い手術といえるでしょう。したがって、根本的にMI

とは、手術方法ではなく、その結果を指すものであると考えられます。同じ手術方法を用いたとして

も、生体に対する侵襲は異なることが、口腔外科手術によって明確に証明されています。つまり、術

者の技量によって「最小の侵襲」になるのか、あるいは「最大の侵襲」となるのかは、最終的な結果

を定量しなければ判明しないのです。まして、MIばかりを意識して、医療事故が発生してしまって

は、一瞬にしてMinimal InterventionがMaximal Interventionに変わってしまうわけです。

Evidence-Based Medicineとは、ただ単にその治療法に文献的な裏付けがあるだけでなく、「患者の期

待・価値観」および「医療者の技量」をトータルして決定される「患者中心の医療」の大きな柱であ

るといわれています。つまり、EBMは患者にとって最もよい方法を考慮することであり、MIはその

結果であると考えられます。私たちは、MIの方法論ばかりにとらわれず、結果として患者にとって

MIをもたらすコンセンサスのとられた医療を心がけるべきではないでしょうか。今回の講演では、

MIという結果を得るために、どのようなことを意識し、どのようなことを行い、あるいは行わず、

インプラント治療を進めてゆくべきかを先生方と一緒に考えてみたいと思います。

「先生方はMinimal Interventionに 合意しますか?私は・・・」

東京歯科大学 口腔インプラント学研究室 教授矢島 安朝 先生

PLATON MEETING 2009

● 一般口演「症例拡大のための実践臨床報告」

座長 井出 吉信 先生(東京歯科大学 副学長 解剖学講座 教授)

PLATON MEETING 2009

インプラント治療を考慮したとき、長期間安定して経過することが臨床家の関心事項のうちの一つ

です。それは、患者の満足にもつながる大切な事項です。チタンインプラントの長期予後も症例を重

ね数々の報告があります。また、本日の講演にもあるように条件の悪い顎骨に様々な手法でインプラ

ント治療を応用する工夫がなされてきています。しかし、根本であるインプラントの仕様の向上なし

には、長期安定性は望めないことも容易に予測がつくことです。

開発メーカー、研究者ともに大切に育ててきたプラトン「 」は、悲願でありました商標登録

を獲得するに至りました。1997年アパタイトコーティングインプラントの開発を発案してから、今年

で12年になります。今回の講演では2000年から始めた臨床治験についての報告を行うとともに、長期

経過例の症例供覧を行いたいと思います。しかし、超薄膜HAコーティングインプラントであ

る は、そのHAのコーティング層は術後の初期にその効果を発揮し、芯材であるチタンにその

後の主役を譲る構造です。ですから直接、長期予後に関わることはないのかもしれないと考えます。

早期に確実に骨との結合を得ること、これは間接的には長期予後の担い手になっていると思われます

が、今後の検討を待たなければと思われます。

「超薄膜HAコーティング   の長期症例報告」

東京歯科大学 市川総合病院 口腔がんセンター 医長山内 智博 先生

PLATON MEETING 2009

歯科において、超音波を用いた治療法というと超音波スケーラ一を真っ先に連想してしまいがちで

ある。しかし、一般的な超音波療法は、刺激の少ない療法であり、リハビリテーション医学において

深部刺激・深部温熱治療で、その主目的が疼痛や筋スパズム・瘢痕組織の軽減などで、おもに神経や

軟組織に作用させることを意味する。つまり、超音波療法は、皮膚などの軟組織にダメージを与えず

に深部に刺激と熱を投与できる唯一の手段である。

超音波療法の中でも出力が小さく、特に刺激が少ないのがlow-intensity pulsed ultrasound(以下LIPUS

と略す)である。

LIPUS(超音波骨折治療器BRソニック)は骨組織の形成を早めるために特化された超音波治療で、

難治性の骨折・擬関節症への適応に関しては高額な医療保険請求が可能なこともあり、医科領域では

その治療効果は広く認知されている治療法である。

われわれは、これまでの検索でインプラントの治療への応用を目的としたLIPUS照射が、オッセオ

インテグレーション獲得にどのような影響を及ぼすかについて検討してきたので、その一端を報告す

る。

「超音波骨折治療器BRソニックの臨床応用」

岐阜県開業 アピカ歯科医院 医院長梶本 忠保 先生

PLATON MEETING 2009

埋入したインプラントの長期にわたる予知性を高めるのは、プラットフォームの周囲の骨幅が1mm、

最近では1.5mm以上必要と言われています。つまり、直径4mmのインプラントの埋入には、最低6mm

から7mmの骨幅が必要になります。

一方、抜歯をして一定期間を経た歯槽骨は、特に上顎においては、プラットフォーム周囲の頬舌側

の骨量、つまり歯槽骨頂の骨幅が不足していることが時々見られ、特に日本人では顕著だといわれて

います。近年ではCT機器の普及により、術前に歯槽骨の形態を知ることができるので、以前のよう

に「開けてビックリ」ということは少なくなりました。

骨幅が不足している場合には、インプラントの予知性を高めるために、様々な手術法が、著名な臨

床医により開発され、普及してきました。GBR法、骨移植法、仮骨延長法、スプリットクレスト法、

等々です。埋入前、あるいは埋入と同時に骨造成をして、インプラント周囲の環境の改善をする事を

目的として、現在、多くの一般臨床医によって広く行われています。またメンブレンや人工骨等の開

発もその一助になっています。

しかしながら、それらの手術法は、一般臨床医にとっては多くの問題点を含んでいるのも事実です。

技術的・経験的な問題、侵襲の問題、感染の問題、材料の問題、予知性の問題・・・。超えなければ

ならない問題点は意外に多く、高いのが現実です。

今回は、上顎に限らせていただきますが、上記の手術法の様々な問題点を、新しい器械や器具を使

うことで軽減し、前述した手術法に勝るとも劣ることのない結果を出すことが可能な、「簡単、安全、

確実」な手術法をお話します。それは分類的にはスプリットクレスト法に入ります。

皆さんの臨床の一助、参考になれば幸いです。加えて、皆さんの批評、助言を受けられれば嬉しく

思います。

「超音波骨切削装置とボーンスプレッダーを応用した安全確実なスプリットクレスト法」

東京都江戸川区開業 清新南歯科 医院長大藪 知孝 先生

PLATON MEETING 2009

2007年に発表されたオステオプッシャーでの手術は、主に槌打をしない新しいサイナスリフト

法であったが、オステオプッシャーを使用してそれ以外の様々な手術が行える。

オステオプッシャーを使用したバーティカルアプローチによるサイナスリフトは、垂直的な骨幅が

1~2mmでもリフトが可能であり、キャナルテクニックと鳥居型ステントを併用することにより、

手術時間もきわめて短縮できる。次世代のサイナスリフトは患者にも術者にも楽で、確実である。

オステオプッシャーは狭窄した骨に対しても有効な器具である。欠損のまま放置された骨は時にはか

なりの狭窄が認められる。しかし、オステオプッシャーを使用したボーンスプレッドによって手術時

間もかからずグラフトレスによる骨幅の増大ができる。

また、審美的な部位において口蓋の骨を唇側によせて、抜歯即時にインプラントをプレースメント

し、より良い結果を出すセカンドラビアルプレート形成法を紹介する。

大臼歯にインプラントをプレースメントする場合、通常抜歯後4~6ヶ月待時することが多いが、

その間に骨吸収が進んでしまう。そこで、オステオプッシャーを使用して抜歯後1ヶ月でインプラン

トをプレースメントする方法を紹介する。

下顎臼歯部において、下歯槽管からの距離がない症例では、インプラントの埋入が困難である。コ

ンピューターシミュレーションを利用してそれを解決する。

骨質がD1やD2などのポーラスな骨の場合、オステオプッシャーによるボーンコンデンスを行い、

十分な埋入トルクを得ることができる。

「オステオプッシャーを使用したいくつかの手術方法」

東京都杉並区開業 水口歯科クリニック 医院長水口 稔之 先生

PLATON MEETING 2009

臨床医にとってインプラント症例の増加と共に、色々な状態の骨への対応が求められるようになっ

てきた。その中でも、狭窄した骨への対応は困難が伴うことが多い。それは、骨造成など患者に多大

な侵襲を与える行為が伴うことがあるからである。では、そのようにして得られた骨はインプラント

植立後も安定して機能していくであろうか?

長期例の予後を調査していくとかなりの率で骨吸収が起こり、当初の予想とは違った状態になるこ

とが多い。

患者への最小限の侵襲が求められる今日、既存骨へのアプローチを積極的に考えることは患者への

利益のみならず、臨床医の負担を減らすという意味でも重要であると思う。

それには狭窄した骨の性状を知ると共に、使用するインプラントの選択もきわめて重要である。同時

にそのインプラントの特性を理解し、それに対応した補綴を考え、長期にわたり安定した治療を患者

に提供したい。

今回、このミーティングにおいて、狭窄した骨への注意点と、インプラント埋入の問題点を述べ、

より良いインプラント治療の参考としたい。

「狭窄した既存骨への3.0mm インプラントの応用と補綴」

千葉県八千代市開業 たかみね歯科医院 医院長高峰 弘二 先生

PLATON MEETING 2009

欧米人種と比較して日本人の口腔内(骨量や粘膜の厚さ等)における条件は非常に厳しく、そのた

め直径が小さく、長さの短いインプラントを選択しなければならない症例やGBR、Sinus Lift

Techniqueなどの骨造成(増生)およびCTG(結合組織移植術)、FGG(遊離歯肉移植術)などの粘膜

移植術を必要とする症例は少なくない。

あくまでもGBRやSinus Lift Techniqueのコンセプトを十分理解および習得し、技量の向上につとめ

なければ良き結果を得る事ができない。また、Top Down Treatmentを考慮し、インプラントの埋入位

置を決定することが重要である。さらに、骨量が極めて少ない症例に関しての早期Integrationの獲得

および早期機能回復を期待し、HAの選択は有効であるが、Peri-implantitisを懸念し、患者がブラッシ

ングし易い口腔環境を確立しておく事が非常に重要と考える。

今回、GBRおよびSinus Liftの症例を通して、インプラント体の選択、プラトンインプラント

の臨床的評価およびそれを用いる際の対応について報告したい。

「GBR & Sinus Lift 症例でのプラトン   の臨床応用」

福井県福井市開業 医療法人福正会はやし歯科医院 医院長林 正人 先生