2
お客様との共創で創造する、これまでにない新たな価値 AIIoTなどの新技術が登場し、あらゆる分野でのデジタル革新が進み、既存ビジネスの破壊や新たな価値創造が起こり、業界間の エコシステムづくりなど企業の経営に大きなインパクトを与えています。こうした中、富士通は“テクノロジーで人に寄り添う”ことを大 切にし、お客様・パートナー企業様との共創によるデジタル革新を進め、「Digital Co-creation (デジタル革新の共創)」をグローバル統 一のテーマに掲げています。 先日、デジタル革新の進捗について、経営者を対象にアンケートを実施しました。その結果、日本では68%と3分の2以上の企業がデ ジタル革新に着手していることが判明しています。その中身は、マーケティング32%、運用・保守23%、今まさに旬なテーマであるワーク スタイル変革が19%と上位を占めました。次に「デジタル革新に重要なパートナーは?」という問いに対して、トップにランクインしたの が、テクノロジーパートナーでした。全体の42%と半数近くに上り、続く、サプライヤー32%、コンサルティング企業26%と比べて大きく 上回りました。このことから、当社をはじめデジタルパートナー企業への期待も高まっていることが分かります。以前はお客様がこうい うシステムをつくりたいという要望が具体的でした。今は、 AI IoTを使って何ができるのか?と悩まれています。 2017年度の富士通 フォーラムではお客様やパートナー様、スタートアップ企業様、全95社とのCo-creationの取組みをご紹介することに力を入れて、その具 体的な実績や進捗に高い評価をいただきました。 最近関心の高いAIについては、ヒューマンセントリックAI Zinrai 」と して商品・サービスを体系化しています。特に、ディーブラーニングの分 野では、ハードウェアも含めてトータルにインフラを提供していること、 研究所で開発してきた様々な富士通独自の最先端技術をご利用いただ けること、そして、お客様とともにAIシステムをつくりあげていく強固な インテグレーション力を持っていることが強みだと思っています。 Special Contents :役員メッセージ 阪井 洋之 [掲載日: 201711月]

Special Contents - 富士通株式会社採用ホーム ... · 私たちグローバルマーケティング部門では、Fujitsu Technology and Service Visionに私たちが目指す未来のビジョンと、ICTを活

  • Upload
    others

  • View
    3

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

■ お客様との共創で創造する、これまでにない新たな価値AIやIoTなどの新技術が登場し、あらゆる分野でのデジタル革新が進み、既存ビジネスの破壊や新たな価値創造が起こり、業界間のエコシステムづくりなど企業の経営に大きなインパクトを与えています。こうした中、富士通は“テクノロジーで人に寄り添う”ことを大切にし、お客様・パートナー企業様との共創によるデジタル革新を進め、「Digital Co-creation(デジタル革新の共創)」をグローバル統一のテーマに掲げています。

先日、デジタル革新の進捗について、経営者を対象にアンケートを実施しました。その結果、日本では68%と3分の2以上の企業がデジタル革新に着手していることが判明しています。その中身は、マーケティング32%、運用・保守23%、今まさに旬なテーマであるワークスタイル変革が19%と上位を占めました。次に「デジタル革新に重要なパートナーは?」という問いに対して、トップにランクインしたのが、テクノロジーパートナーでした。全体の42%と半数近くに上り、続く、サプライヤー32%、コンサルティング企業26%と比べて大きく上回りました。このことから、当社をはじめデジタルパートナー企業への期待も高まっていることが分かります。以前はお客様がこういうシステムをつくりたいという要望が具体的でした。今は、AIやIoTを使って何ができるのか?と悩まれています。2017年度の富士通フォーラムではお客様やパートナー様、スタートアップ企業様、全95社とのCo-creationの取組みをご紹介することに力を入れて、その具体的な実績や進捗に高い評価をいただきました。

最近関心の高いAIについては、ヒューマンセントリックAI「Zinrai」として商品・サービスを体系化しています。特に、ディーブラーニングの分野では、ハードウェアも含めてトータルにインフラを提供していること、研究所で開発してきた様々な富士通独自の最先端技術をご利用いただけること、そして、お客様とともにAIシステムをつくりあげていく強固なインテグレーション力を持っていることが強みだと思っています。

■ グローバルマーケティング部門の戦略テーマは、「Globalization」「Growth」「Innovation」私が担当しているグローバルマーケティング部門の戦略テーマは、「Globalization」「Growth」「Innovation」です。私たちグローバルマーケティング部門では、Fujitsu Technology and Service Visionに私たちが目指す未来のビジョンと、ICTを活用することによってどのようにイノベーションを起こし、これまでとは違う未来を創り出していくかについての考えをまとめています。また、グローバルで統一されたコンセプトのもとでプログラム&キャンペーン(全世界で約50,000人が来場する「富士通フォーラム(東京・大阪・名古屋・欧州)」をはじめ、ワールドツアー、アジア各国でのお客様向けカンファレンスなど)を展開しています。

さらに、お客様やパートナー様とDigital Co-creationを進めるために、これまで数多くのプロジェクトで実践してきた経験を活かし富士通流のデザイン思考「HXD(ヒューマンセントリック・エクスペリエンスデザイン)」をまとめました。ビジョンの策定からPoCの実施、ビジネス検証・実装まで、一連の流れを共通のフレームで進めていくことができます。また、お客様との共創の場として、東京・浜松町に「FUJITSU Digital

Transformation Center(DTC)」を開設。お客様がデジタルツールを活用しながら、ワークショップで新しいアイデアを出していく環境を整えています。社内での実践やお客様とのワークショップで得たノウハウをアイデアカードとして蓄積しています。その結果、2016年には380のワークショップの中から、207のプロジェクトが生まれました。2017年8月には大阪にも開設、2018年3月にはミュンヘン、ニューヨークにも開設いたします。

現在、お客様のLOB(Line of Business)と呼ばれるマーケティング部門や販売部門、CxOなどへのアプローチを強化しています。もちろん従来からのIT部門向けのアプローチはなくなりませんが、LoBやCxOにアプローチを強化するデジタル基盤を整え、専門性を磨き、お客様と一緒に考え突破できる力が求められています。

■ 富士通が目指すのは、日本発のチェンジリーダーICT先進国である米国・シリコンバレーでも共創の場が数多くあります。それらコミュニティーに参加し、最新のテクノロジーに触れることが成長への重要な鍵を握っています。こうした場に参加するためには「Give & Take」をベースにした信頼関係づくりや「オープンイノベーション」が欠かせません。私たち富士通もシリコンバレーに拠点があり、オープンイノベーション・ゲートウェイ(OIG)として少数精鋭のチームを組み、スタートアップ企業とのネットワークづくりにも取り組んでいます。しかし文化も違えば、「Give & Take」となる相手にとって有益な情報がなければ、中には入れないため、高いハードルがあることも事実です。

今回、私たちが求める人材には、会社の枠組みを超え、外の世界に飛び出し、柔軟でたくましく、道なき道を切り拓いていけるパイオニアスピリットが必要だと考えています。オープンイノベーションに飛び込んでいける、グローバルに活躍できる力を期待します。これからの時代、新たなテクノロジーを持ったスタートアップ企業が自分たちより大きい規模のパートナー企業を選ぶ形に変わりつつあります。富士通が「選ぶ」のではなく、「選ばれる」立場になるんだという意識で付き合っていかなければなりません。

これまで私自身も農業や高齢者向けのICT事業を立ち上げてきました。富士通は皆さんの社会貢献への思いや夢を実現できる会社です。日本発で世界をリードする、チェンジリーダーを目指し、社会のさまざまな課題解決に取り組み続ける富士通の仲間になっていただける熱い方々にお会いできることを楽しみにしています!

Special Contents:役員メッセージ 阪井 洋之

[掲載日:2017年11月]

■ お客様との共創で創造する、これまでにない新たな価値AIやIoTなどの新技術が登場し、あらゆる分野でのデジタル革新が進み、既存ビジネスの破壊や新たな価値創造が起こり、業界間のエコシステムづくりなど企業の経営に大きなインパクトを与えています。こうした中、富士通は“テクノロジーで人に寄り添う”ことを大切にし、お客様・パートナー企業様との共創によるデジタル革新を進め、「Digital Co-creation(デジタル革新の共創)」をグローバル統一のテーマに掲げています。

先日、デジタル革新の進捗について、経営者を対象にアンケートを実施しました。その結果、日本では68%と3分の2以上の企業がデジタル革新に着手していることが判明しています。その中身は、マーケティング32%、運用・保守23%、今まさに旬なテーマであるワークスタイル変革が19%と上位を占めました。次に「デジタル革新に重要なパートナーは?」という問いに対して、トップにランクインしたのが、テクノロジーパートナーでした。全体の42%と半数近くに上り、続く、サプライヤー32%、コンサルティング企業26%と比べて大きく上回りました。このことから、当社をはじめデジタルパートナー企業への期待も高まっていることが分かります。以前はお客様がこういうシステムをつくりたいという要望が具体的でした。今は、AIやIoTを使って何ができるのか?と悩まれています。2017年度の富士通フォーラムではお客様やパートナー様、スタートアップ企業様、全95社とのCo-creationの取組みをご紹介することに力を入れて、その具体的な実績や進捗に高い評価をいただきました。

最近関心の高いAIについては、ヒューマンセントリックAI「Zinrai」として商品・サービスを体系化しています。特に、ディーブラーニングの分野では、ハードウェアも含めてトータルにインフラを提供していること、研究所で開発してきた様々な富士通独自の最先端技術をご利用いただけること、そして、お客様とともにAIシステムをつくりあげていく強固なインテグレーション力を持っていることが強みだと思っています。

■ グローバルマーケティング部門の戦略テーマは、「Globalization」「Growth」「Innovation」私が担当しているグローバルマーケティング部門の戦略テーマは、「Globalization」「Growth」「Innovation」です。私たちグローバルマーケティング部門では、Fujitsu Technology and Service Visionに私たちが目指す未来のビジョンと、ICTを活用することによってどのようにイノベーションを起こし、これまでとは違う未来を創り出していくかについての考えをまとめています。また、グローバルで統一されたコンセプトのもとでプログラム&キャンペーン(全世界で約50,000人が来場する「富士通フォーラム(東京・大阪・名古屋・欧州)」をはじめ、ワールドツアー、アジア各国でのお客様向けカンファレンスなど)を展開しています。

さらに、お客様やパートナー様とDigital Co-creationを進めるために、これまで数多くのプロジェクトで実践してきた経験を活かし富士通流のデザイン思考「HXD(ヒューマンセントリック・エクスペリエンスデザイン)」をまとめました。ビジョンの策定からPoCの実施、ビジネス検証・実装まで、一連の流れを共通のフレームで進めていくことができます。また、お客様との共創の場として、東京・浜松町に「FUJITSU Digital

Transformation Center(DTC)」を開設。お客様がデジタルツールを活用しながら、ワークショップで新しいアイデアを出していく環境を整えています。社内での実践やお客様とのワークショップで得たノウハウをアイデアカードとして蓄積しています。その結果、2016年には380のワークショップの中から、207のプロジェクトが生まれました。2017年8月には大阪にも開設、2018年3月にはミュンヘン、ニューヨークにも開設いたします。

現在、お客様のLOB(Line of Business)と呼ばれるマーケティング部門や販売部門、CxOなどへのアプローチを強化しています。もちろん従来からのIT部門向けのアプローチはなくなりませんが、LoBやCxOにアプローチを強化するデジタル基盤を整え、専門性を磨き、お客様と一緒に考え突破できる力が求められています。

■ 富士通が目指すのは、日本発のチェンジリーダーICT先進国である米国・シリコンバレーでも共創の場が数多くあります。それらコミュニティーに参加し、最新のテクノロジーに触れることが成長への重要な鍵を握っています。こうした場に参加するためには「Give & Take」をベースにした信頼関係づくりや「オープンイノベーション」が欠かせません。私たち富士通もシリコンバレーに拠点があり、オープンイノベーション・ゲートウェイ(OIG)として少数精鋭のチームを組み、スタートアップ企業とのネットワークづくりにも取り組んでいます。しかし文化も違えば、「Give & Take」となる相手にとって有益な情報がなければ、中には入れないため、高いハードルがあることも事実です。

今回、私たちが求める人材には、会社の枠組みを超え、外の世界に飛び出し、柔軟でたくましく、道なき道を切り拓いていけるパイオニアスピリットが必要だと考えています。オープンイノベーションに飛び込んでいける、グローバルに活躍できる力を期待します。これからの時代、新たなテクノロジーを持ったスタートアップ企業が自分たちより大きい規模のパートナー企業を選ぶ形に変わりつつあります。富士通が「選ぶ」のではなく、「選ばれる」立場になるんだという意識で付き合っていかなければなりません。

これまで私自身も農業や高齢者向けのICT事業を立ち上げてきました。富士通は皆さんの社会貢献への思いや夢を実現できる会社です。日本発で世界をリードする、チェンジリーダーを目指し、社会のさまざまな課題解決に取り組み続ける富士通の仲間になっていただける熱い方々にお会いできることを楽しみにしています!

デジタル革新に向けた共創ワークショップ空間「FUJITSU Digital Transformation Center」