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都市環境学部 都市 環 境学部では、都市 環 境を構成する自然、人 間、社会、物質、エネルギー、情 報、構 造 物・人 工物、公共政 策などをキー ワードに、進展する都市機能と環境問題の関連性、大都市におけるエネルギーの高度利用・安定供給、インフラの老朽化 と更 新、大 規 模な災害 への対応 、都 市・地 域 経 済の活 性 化 、少 子高 齢 化への対応 、多様な人々との共 存、行 財 政 運営のあ り方などさまざまな課題を掘り下げて学び、研究します。大都市における人間社会の理想像についての学際的アプロー チ、副専 攻の導入、学部の提 供する専 門 科目の履修 や大 学 院 進学の奨 励、実 験・実習・フィールドワークや課 題 解 決・提 案 型演習の重視と多彩なインターンシップなどを通して実践的かつ多角的な判断能力や構想・提案力を養っていきます。 Faculty of Urban Environmental Sciences 南大沢キャンパス 誰もが明るく暮らせる活力ある都市を 実現できる人材を育成します 理系学問の知見を生かす アプローチにより 地域観光の現実の課題を解決 学部の考え方と特色 地球温暖化や環境保全といった環境問題の背景に、人間による行き過ぎた開発があったことは否めません。これからの都 市開発や街づくりは将来の世代につけを回すことのない環境を旨とする、sustainable development (持続可能な開発) の理念に則る必要があります。また、そのためには環境負荷を考慮したエネルギーや素材開発の取り組みも欠かせません。 都市環境学部は、土木、建築、建設の工学、自然環境の調査を旨とする地理学、ミクロの物質から環境やエネルギーを見 つめる応用化学、自然環境と文化・情報の視点から多面的に観光を学ぶ観光科学、都市問題を文理横断的な視点から解決 する都市政策科学の各領域に、持続可能性や環境の視点を加えた特色ある学科を設置しています。それぞれの専門性に加 え、環境問題の解決や持続可能な発展に向けた技術や方法論の創造にも寄与できる知識と技能の育成に努めています。 Point 1 留学活動が盛んで、ASEAN諸国との交換 留学プログラム・AIMSにも積極的に参加 してきました。また、留 学 期 間に応じ多 様 な支援プログラムがあり、学部生でも海外 の最先端の研究に触れることができます。 活発な留学活動を 支援するプログラム Point 2 学生が主体となるPBL(Project Based Le a r n i n g )形 式の授 業を導 入し、実 験・ 実習・フィールドワークを通して、学生が自 ら問題を発見して解決する能力を高める 教育に取り組んでいます。 従来の座学形式と異なる 特色ある授業形態 Point 3 これまでのような地に足をつけた教育、 研究に対する姿勢を引き継ぎながら、最 先端の研究内容を取り入れたカリキュラ ムを設 定しています。広い視 野と柔 軟な 思考力を持つ学生を期待しています。 都市における 問題の解決を目指して 設置学科 TMU #EDUCATION 私の研究は、観光振興につなげる交通システムの計画や政策の 立案、および技術開発です。根拠とするのは交通学の知見とデー タサイエンス。特に後者は近年、モバイル機器やETCの普及、ビッ グデータ活用の広がりを背景として注目度を増しています。観光に 関する学問の多くが、人文学や経営学の応用分野であるのに対 し、都市環境学部における観光学は、土木の一分野である交通 学や情報学など、理工学的なアプローチであることが特徴です。 01 観光振興につなげる交通システムの整備 交通システムの整備や観光振興という現実の課題に取り組む 学問であることは、教育においても変わりません。学生も地域課 題解決を目的とするPBLに取り組み、周辺地域における人の新 しい動線の提案や、観光振興に関するアイデアを学外に発信し ています。有効な立案には土木、建築、 IoT、経済・経営、数学、 社会学などの知見が求められ、そうした学問の多様性や学際 性は都市環境学部のあり方そのものといえます。 ※PBL…Project Based Learning(課題解決型学習) 02 PBL に取り組みアイデアを学外に発信 地理環境学科 都市基盤環境学科 建築学科 環境応用化学科 観光科学科 都市政策科学科 http://www.ues.tmu.ac.jp/index.html 02 清水 哲夫 教授 01 080 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2021 081

Faculty of Urban Environmental Sciences 都市環境学部 · 都市環境学部は、土木、建築、建設の工学、自然環境の調査を旨とする地理学、ミクロの物質から環境やエネルギーを見

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Page 1: Faculty of Urban Environmental Sciences 都市環境学部 · 都市環境学部は、土木、建築、建設の工学、自然環境の調査を旨とする地理学、ミクロの物質から環境やエネルギーを見

都市環境学部

都 市 環 境 学 部

都市環境学部では、都市環境を構成する自然、人間、社会、物質、エネルギー、情報、構造物・人工物、公共政策などをキー

ワードに、進展する都市機能と環境問題の関連性、大都市におけるエネルギーの高度利用・安定供給、インフラの老朽化

と更新、大規模な災害への対応、都市・地域経済の活性化、少子高齢化への対応、多様な人々との共存、行財政運営のあ

り方などさまざまな課題を掘り下げて学び、研究します。大都市における人間社会の理想像についての学際的アプロー

チ、副専攻の導入、学部の提供する専門科目の履修や大学院進学の奨励、実験・実習・フィールドワークや課題解決・提案

型演習の重視と多彩なインターンシップなどを通して実践的かつ多角的な判断能力や構想・提案力を養っていきます。

Faculty of Urban Environmental Sciences

南大沢キャンパス

誰もが明るく暮らせる活力ある都市を実現できる人 材を育成します

理系学問の知見を生かすアプローチにより地域観光の現実の課題を解決

学 部 の 考 え 方と特 色

 地球温暖化や環境保全といった環境問題の背景に、人間による行き過ぎた開発があったことは否めません。これからの都

市開発や街づくりは将来の世代につけを回すことのない環境を旨とする、sustainable development(持続可能な開発)

の理念に則る必要があります。また、そのためには環境負荷を考慮したエネルギーや素材開発の取り組みも欠かせません。

 都市環境学部は、土木、建築、建設の工学、自然環境の調査を旨とする地理学、ミクロの物質から環境やエネルギーを見

つめる応用化学、自然環境と文化・情報の視点から多面的に観光を学ぶ観光科学、都市問題を文理横断的な視点から解決

する都市政策科学の各領域に、持続可能性や環境の視点を加えた特色ある学科を設置しています。それぞれの専門性に加

え、環境問題の解決や持続可能な発展に向けた技術や方法論の創造にも寄与できる知識と技能の育成に努めています。

Point1

留学活動が盛んで、ASEAN諸国との交換

留学プログラム・AIMSにも積極的に参加

してきました。また、留学期間に応じ多様

な支援プログラムがあり、学部生でも海外

の最先端の研究に触れることができます。

活 発な留 学 活 動を

支 援するプログラム

Point2

学生が主体となるPBL(Project Based

Learning)形式の授業を導入し、実験・

実習・フィールドワークを通して、学生が自

ら問題を発見して解決する能力を高める

教育に取り組んでいます。

従 来の座 学 形 式と異なる

特 色ある授 業 形 態

Point3

これまでのような地に足をつけた教育、

研究に対する姿勢を引き継ぎながら、最

先端の研究内容を取り入れたカリキュラ

ムを設定しています。広い視野と柔軟な

思考力を持つ学生を期待しています。

都 市における

問 題の解 決を目指して

設置学科

TMU #EDUCATION

私の研究は、観光振興につなげる交通システムの計画や政策の

立案、および技術開発です。根拠とするのは交通学の知見とデー

タサイエンス。特に後者は近年、モバイル機器やETCの普及、ビッ

グデータ活用の広がりを背景として注目度を増しています。観光に

関する学問の多くが、人文学や経営学の応用分野であるのに対

し、都市環境学部における観光学は、土木の一分野である交通

学や情報学など、理工学的なアプローチであることが特徴です。

01 観光振興につなげる交通システムの整備

交通システムの整備や観光振興という現実の課題に取り組む

学問であることは、教育においても変わりません。学生も地域課

題解決を目的とするPBLに取り組み、周辺地域における人の新

しい動線の提案や、観光振興に関するアイデアを学外に発信し

ています。有効な立案には土木、建築、IoT、経済・経営、数学、

社会学などの知見が求められ、そうした学問の多様性や学際

性は都市環境学部のあり方そのものといえます。

※PBL…Project Based Learning(課題解決型学習)

02 PBL※に取り組みアイデアを学外に発信

地 理 環 境 学 科都 市 基 盤 環 境 学 科建 築 学 科環 境 応 用 化 学 科観 光 科 学 科都 市 政 策 科 学 科

http://www.ues.tmu.ac.jp/index.html

02

清水 哲夫 教授

01

080 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2021 081

Page 2: Faculty of Urban Environmental Sciences 都市環境学部 · 都市環境学部は、土木、建築、建設の工学、自然環境の調査を旨とする地理学、ミクロの物質から環境やエネルギーを見

都市環境学部

Profile

現代の地理学に不可欠なIT活用を体験的に学び、研究に生かす

研究に不可欠な技術を、楽しみながら修得

 地理学の研究で広く活用されるGIS(地理情報シス

テム)ソフト「ArcGIS」の操作法と、これを使った分析の

基本を修得する授業です。地図を描いてみたり、さまざま

なデータを入力して分析をしてみたりするなど実際に使

うことで、このソフトでできることを理解します。地理学に

おけるIT活用を体験的に学びながら、人文地理と自然

地理を連携させて考える研究姿勢を養うことも、この授

業の特徴といえます。

 卒業論文などに載せる地図の作成に欠かせないソフ

トウェアですが、授業で学生が「ArcGIS」を使える環境

を整えているのも本学の魅力です。

 GISソフトは、行政や研究所が公開する地理情報を入力して地図

上に重ね、独自の分析ができます。私は、学校やスーパーの立地情報

から半径1kmの通学圏や商圏を地図に設定した上で、各圏内の人

口を解析してみました。発想と欲しい情報により、見たい地図を作成

できることが、このソフトウェアの魅力。今後の研究に不可欠になる

IT活用の技術を、操作を楽しみながら身につけることができました。

都市環境学部 地理環境学科 2年青森県立 八戸北高等学校 出身

種市 昇悟 さん

NOTICE地 理 情 報を効 果 的に活用し企 画や戦 略を考 案したい

演習 Pick up 1

地理情報システム実習(2年次)/若林 芳樹 教授・矢部 直人 准教授・中山 大地 助教

Profile

阿蘇地域の水循環機構をテーマに毎年夏には現地調査を実施

 本科目は熊本県阿蘇地域における水循環機構の

解明をテーマとし、夏には現地で水質と植生の調査を

実施します。21世紀に入ってから対象地域を変えず演

習・研究を継続しているため、長期をかけて初めて明

らかになることもあるという、研究・調査の面白さや、

熊本地震以降の水循環の変化のように現在進行での

データ収集も経験できます。

 現地調査では測器の操作も学び、一人で研究を進

められるようになることで、4年次に私の研究室で卒

業論文を書くための準備にもなります。また、本演習・

研究の成果は、一部書籍化もされています。

都市環境学部 都市環境学科地理環境コース 3年東京都立 多摩科学技術高等学校 出身

長井 彩綾 さん

NOTICE災 害や環 境に携わる職に就くことが目標

熊本地震前後での水質変化を個人の課題とする

 夏に熊本県の熊本・阿蘇地域で5日間、水質と植生の現地調査を行

いました。私が特に関心を抱いているのは、熊本地震前後での水質の

変化です。雨に降られた日もある中、湧き水の様子、河川の流れや色な

どを調査しました。水質調査は一人で行うこともあり、一方で植生調査

はチームで実施するため、単独での調査とチームでの調査の両方を経

験でき、調査での役割や測器の使い方も体得しました。

演習 Pick up 2

地理環境科学調査法Ⅳ(3年 次 )/松山 洋 教授

Department of Geography

都 市 環 境 学 部

地理環境学科フィールドワークや地理情報システムなどの手法を用いて、人と自然の相 互関係を考えます

[ 地 形・地 質 学 研 究 室 ] [ 気 候 学 研 究 室 ] [ 環 境 地 理 学 研 究 室 ] [ 地 理 情 報 学 研 究 室 ] [ 都 市・人 文 地 理 学 研 究 室 ]

伊豆諸島、青ヶ島火山の詳細な噴火史の確立/多摩川中流域における深成岩礫の起源

四国山地中の人工林皆伐後の植生分布とその要因/森林土壌の土壌コロイド組成の違いとその分布規定要因

東京における夜間の気温分布と局地風系との関係/熱帯の海面水温に関係するオーストラリアの降水量変動

カーシェアリングの立地に関する地理情報学的研究-世田谷区を例として-/UAV(無人航空機)による露頭の三次元モデル作成の試み-箱根ジオパーク長尾峠を対象に-

呑川の暗渠と開渠の違いによる住民の評価/東京都中央区日本橋における近年の人口増加とその背景

履修モデル区分 1年次 2年次 3年次 4年次

基 礎 科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目保健体育科目、キャリア教育科目

教 養 科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業 総合ゼミナール

基 盤 科目群 人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域

専門教育科目群

必 修 科目地球環境科学概説Ⅰ・Ⅱ地理学概説Ⅰ・Ⅱ地理環境科学序説、地球科学実験

地形学、気候学、地理情報科学都市地理学、地理環境科学基礎演習Ⅰ・Ⅱ測量実習環境アセスメント論、災害論

地理環境科学研究法Ⅰ・Ⅱ地理環境科学基礎課題研究

地理環境科学特別課題研究Ⅰ・Ⅱ地理環境科学特別研究Ⅰ・Ⅱ

選 択 必 修 科目 地理環境科学実習Ⅰ~Ⅲと地理情報システム実習から2科目選択

地理環境科学調査法Ⅰ~Ⅴから1科目選択地理環境科学第一・第二基礎セミナーⅠ~Ⅴのうち、同じ研究室が開講するものを前・後期に一つずつ選択

地理環境科学第一・第二専門セミナーⅠ~Ⅴのうち、同じ研究室が開講するものを前・後期に一つずつ選択

選 択 科目 自然地理学分野群、人文地理学分野群、地域・環境地理学分野群、地理情報学分野群の4分野群すべてにわたり、合計8科目以上選択

自由科目 地理環境科学特殊講義Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ、地理環境科学学外体験学習など

Pick up

Pick up

研究室のテーマ例

http://www.ues.tmu.ac.jp/geog/

コンセプト

 地球の環境を多岐にわたって調査・分析・研究し、人間との関係や課題について考察します。フィールドワークを重視しており、自らの五感を使って学ぶワクワク感あふれる学科です。学科には、地形・地質環境、気候・水文環境、地域環境の3分野に、「地形・地質学」「気候学」「環境地理学」「地理情報学」「都市・人文地理学」の5つの研究室を設置。また、地理情報システム(GIS)も積極的に活用するなど、さまざまなタイプの地理学を基礎から学べる日本で唯一の学科といえます。もちろん、大学院進学の道も開かれています。

カリキュラム

 1年次は入門講義に加え、さまざまな研究分野を紹介する「地理環境科学序説」を開講。2年次では地理学の3大分野に関する基礎講義と、調査・観測・分析技術を履修します。3年次からは現地調査・長期野外巡検に重点を置くとともに、諸分野の研究動向を討論するセミナーを実施。4年次には研究室に所属し卒業論文に取り組みます。本学科はJABEE(日本技術者教育認定機構)の認定を受けており、「修習技術者」または「技術士補」の資格を取得できます。

求める学生像

 環境問題・自然災害・社会問題に関心のある人、フィールドワークや自然観察が好きな人。自ら課題を発見し、解決するための努力ができる人を期待します。

都立大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから都立大生のリアルボイス

※卒業に必要な最低単位数:130単位

進路情報

進学40.7%

その他12.9%

公務13.8%

その他9.7%

情報通信業16.1%製造業

4.8%情報通信業9.8%

8.9%

学術研究・専門・技術サービス業

6.5%

建設業4.1%

公務21.0%

進学17.8%

123名 62名

[地理環境コース卒業生] [地理環境科学域 博士前期課程 修了生]

その他内訳:不動産業・物品賃貸業2.5%/電気・ガス・熱供給・水道業1.6%/卸売業・小売業1.6%/生活関連サービス業・娯楽業1.6%/サービス業1.6%/製造業0.8%/金融業・保険業0.8%/複合サービス事業0.8%/その他1.6%

その他内訳:不動産業・物品賃貸業1.6%/その他8.1%

学術研究・専門・技術サービス業24.2%

教育・学習支援業3.3%

運輸業・郵便業3.2%

教育・学習支援業3.2%

運輸業・郵便業

業種別就職情報

進路情報 ※本学科の前身となる「地理環境コース」及び、「大学院 地理環境科学域 博士前期課程」の情報を掲載しています。

高等学校教諭一種(地歴・理科)/中学校教諭一種(社会・理科)/学芸員/測量士補/GIS学術士/地域調査士/修習技術者/技術士補

取 得 可 能な資 格・免許

※就職先・進学先の詳細は順不同

主な就 職・進 学 状況(2014〜2018年度実績)

【主な就職先】 ゼンリン/ジェイアール東日本都市開発/京王電鉄/飛島建設/

トランスコスモス/丸の内熱供給/明電舎/致知出版社/スカイマーク/情報・

システム研究機構/ワールドインテック/オオスミ/YBS など

【主な進学先】 東京都立大学大学院/東京大学大学院

※法人格省略

082 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2021 083

Page 3: Faculty of Urban Environmental Sciences 都市環境学部 · 都市環境学部は、土木、建築、建設の工学、自然環境の調査を旨とする地理学、ミクロの物質から環境やエネルギーを見

都市環境学部

Profile

都市基盤環境に関わる現場を調査・視察し、将来像を考える

 建設現場や処理施設など都市基盤環境の実際を調

査・視察して学ぶFBL(Field Based Learning)の科目

です。学生は1~4年次の間に毎年規定の回数、連続す

る2コマに設けたFBLアワーの時間を活用し、調査・視

察に出向きます。募集は都立大のe-learningシステム

「kibaco」で告知しますが、事前の申請があれば、学生

自身で計画した現場調査・視察も認められます。

 仕事の現場を自身の目で見て、そこで働く人から話を

聞き、大学で学んだ知識が実社会でどのように活用さ

れているかを実感するとともに、自身の将来像を具体的

に描けるようになることを目的にしています。

都市環境学部 都市基盤環境学科 2年東京都 私立日本大学第三高等学校 出身

磯村 大輔 さん

NOTICEインフラ整 備など公 共の仕 事で貢 献したい

大学で学ぶ知識や技術を、社会や仕事につなげる

 年に2・3回、さまざまな仕事の現場を調査・視察したり、働く人から話

を聞いたりして、大学で学ぶ知識や技術が社会でどのように生かされてい

るかを学んでいます。職場の人はもちろん、他の学生からも多様な意見を

聞き、自分と違う視点で物事を考えられるようになりました。将来は公務

員を目指していますが、この実習で企業の仕事を理解でき、公共機関と民

間が一体となった事業に取り組むという具体性のある目標ができました。

演習 Pick up 2

都市基盤環境FBL(1〜4 年 次 )/中村 一史 准教授

流れから波まで流動現象を測定し水理学の理論を考察する

水に関する理論を、実験によって実証する

 2年次に学んだ水理学のテーマから代表的な課題に

ついての実験を行い、理論の適用性を確認します。

 実験は、水槽の中で発生させた流れから波までさまざ

まな流動現象を測定します。海や湖の水面下で生じるた

め自然の状態では見ることができない内部波も、詳細に

観察することができます。こうした水の運動を学生自身の

目で実際に見て、実現象を学びます。あわせて、仮説や

近似値の上に成り立つ理論の素晴らしさを実感する一

方、実現象を測定して理論の限界を知ることも重要と考

えています。実験はチームで行うため、いかにスムーズに

進めるかチームワークも重要になります。

 水の特性や物理的性質について実験しました。水の性質については2年

次に「水理学」の講義で取り上げられており、本科目では「水理学」で学んだ

理論式を、実験により検証します。実験前の理論の講義では、先生が毎回学

生全員に名指しで質問し、難しい内容はかみ砕いて教えてもらえます。そのた

め、学生全員が理論を十分に理解した上で実験に取り組むことができます。

指導がこれほど行き届いているのは、本講義の一番の魅力だと思います。

演習 Pick up 1

都市基盤環境工学実験Ⅱ(水工学実験)(3年次)/新谷 哲也 准教授

Department of Civil and Environmental Engineering

都 市 環 境 学 部

都市基盤環境学科自然や環 境と共生し、安全で豊かな社会基盤を創造する市 民のための工学です

履修モデル区分 1年次 2年次 3年次 4年次

基 礎 科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目保健体育科目、キャリア教育科目

教 養 科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業 総合ゼミナール

基 盤 科目群 人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域

専 門 教 育 科目群 構造力学図学及び図学演習

応用力学土質力学土木材料学水理学測量学土木計画学都市基盤環境情報処理実習Ⅰ土質・材料演習構造・応用力学演習水理学演習土木計画学演習社会基盤計画設計論環境保全工学土木構造学CAD応用演習(集中)Technology of Urban Infrastructure

都市基盤環境工学実験Ⅰ・Ⅱ数値解析・情報処理基礎都市防災工学概論都市基盤環境情報処理実習Ⅱ測量学実習(集中)インターンシップ(集中)社会基盤計画デザイン実習鉄筋コンクリート設計製図鋼構造設計製図、上下水道工学水循環工学、海岸海洋工学地球環境衛生工学、水圏環境工学環境資源循環工学、コンクリート工学地震工学、コンクリート構造学構造振動・耐震設計学、地盤工学トンネル・地下空間工学、橋梁工学社会基盤計画、社会基盤管理交通システム工学インフラネットワーク工学、土木地質学建設マネジメント、土木環境法規海外インターンシップ、都市基盤環境FBL

ゼミナールⅠ・Ⅱ特別研究Ⅰ・Ⅱ水環境システム設計

Pick up

Pick up

研究室のテーマ例

http://www.ues.tmu.ac.jp/civil/

コンセプト

 都市基盤環境学科では、未来を担う専門家を育てるために、「社会基盤分野」「環境システム分野」「安全防災分野」の3コースで、総合的な視野と素養を備えた人材育成を目指します。また、国際共同研究や東京都の土木技術支援・人材育成センターとの連携大学院協定、都庁インターンシップなどを通じて、「都市の基盤整備と維持管理」「環境の保全と創造」「自然災害の軽減」を、実感を持って学ぶことができるのも本学ならではの特徴です。

カリキュラム

 積み上げ方式のカリキュラムで、専門知識と技術を修得、主体的に問題を発掘し、解決できる能力を養います。1・2年次には、広範な技術分野の基礎学問を全員が履修し、3・4年次になると、多彩な専門科目から関心に沿って学修分野を選択。実技科目も多く取り入れ、3年次には3泊4日の測量学実習や、建設中のトンネル・ダムなどの現場見学、都庁や建設業界などでのインターンシップも実施します。4年次には、マンツーマン指導により特別研究を行います。

求める学生像

 広い視野と柔軟な思考力を持ち、社会や自然とのつながりを論理的に考えられる人、豊かな教養を備え、地域社会や国際社会で活躍する意欲のある人、バイタリティにあふれ、困難な問題にチャレンジしていける人を求めています。

都立大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから都立大生のリアルボイス

[ 社 会 基 盤 分 野 ] [ 環 境 システム 分 野 ] [ 安 全 防 災 分 野 ]

社会基盤となる構造物の設計・長寿命化/社会基盤施設の計画/交通システム

自然災害の現象解明/リスク評価/地上・地下構造物の安全確保/耐久性向上

都市の上下水道/自然と人間の共生/流域・海域の自然現象/資源リサイクル

※卒業に必要な最低単位数:130単位

進路情報

【主な就職先】 東京都庁/鹿島建設/大成建設/横浜市役所/パシフィックコンサルタンツ/東日本高速道路(NEXCO東日本)/相模原市役所/名古屋市役所/静岡県庁/神奈川県庁/首都高速道路/国土交通省(関東地方整備局)/五洋建設/UR都市機構/経済産業省(関東経済産業局)/茨城県庁/東日本旅客鉄道(JR東日本)/西日本旅客鉄道(JR西日本)/西日本高速道路(NEXCO西日本) など【主な進学先】 東京都立大学大学院/東京工業大学大学院/東京大学大学院/筑波大学大学院/名古屋大学大学院/神戸大学大学院

進路情報

取 得 可 能な資 格・免許

※本学科の前身となる「都市基盤環境コース」及び、「大学院 都市基盤環境学域 博士前期課程」の情報を掲載しています。

その他10.3%

建設業6.9%

運輸業・郵便業13.2%

学術研究・専門・技術サービス業4.6%

3.5% 公務28.2%

進学55.8%

公務21.1%

その他8.1%

建設業21.3%

260名 174名

[都市基盤環境コース卒業生] [都市基盤環境学域 博士前期課程 修了生]

その他内訳:不動産業・物品賃貸業1.5%/情報通信業1.1%/製造業0.8%/電気・ガス・熱供給・水道業0.4%/卸売業・小売業0.4%/サービス業0.4%/その他3.5%

その他内訳:製造業2.3%/ 卸売業・小売業1.1%/金融業・保険業1.1%/進学1.1%/情報通信業0.6%/不動産業・物品賃貸業0.6%/生活関連サービス業・娯 楽 業 0 . 6 % / 教 育・学 習 支 援 業0.6%/その他2.3%

学術研究・専門・技術サービス業23.6%

運輸業・郵便業

3.4%

電気・ガス・熱供給・水道業

業種別就職情報

※就職先・進学先の詳細は順不同

測量士補/測量士/技術士補/技術士受験資格/一級・二級土木施工管理技士受験資格/RCCM(シビルコンサルティングマネージャ)受験資格/土木学会認定技術者資格(特別上級、一級、二級)受験資格

主な就 職・進 学 状況(2014〜2018年度実績) ※法人格省略

Profile

都市環境学部 都市環境学科都市基盤環境コース 3年東京都 私立豊島岡女子学園高等学校 出身

青栁 美咲 さん

NOTICE災 害に強いまちづくりに携わりたい

084 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2021 085

Page 4: Faculty of Urban Environmental Sciences 都市環境学部 · 都市環境学部は、土木、建築、建設の工学、自然環境の調査を旨とする地理学、ミクロの物質から環境やエネルギーを見

都市環境学部

Profile

課題に応える提案をまとめ総合的な設計力を養います

 年間で3つの課題に対して、学生が設計提案をし

ます。まずは多様な人が利用するコミュニティセンター

の設 計では、バランスを重 視 。これに続く美 術 館の

設計は、周辺環境に配慮しながら芸術作品を展示・

鑑賞する空間にふさわしい大胆な発想を求めます。

最後は、短期間でまとめた設計案を学生がプレゼン

テーションし、コンペ形 式で最 優 秀 提 案を選出しま

す。外観だけでなく、構造や設備など建築物に必要

な要素を総合的にまとめる設計能力の養成を目的と

し、指導には多分野の教員をはじめ、現役の建築家

や大学院生が当たることも本授業の特徴です。

都市環境学部 都市環境学科建築都市コース 4年東京都立 調布北高等学校 出身

遠藤 佑太朗 さん

NOTICE人の行 動 様 式を踏まえて建 築 物を考えています

自身の設計案を多面的に検証し、提案します

 設計の課題に対しては、常に複数の案を考えます。それらを分野

が異なる教員からアドバイスをもらい、自身の構想を多面的に検証し

ながら改善を重ね、設計提案をまとめました。その過程で、建築の設

計には、構造や設備、周辺地域の都市計画などの専門知識だけでな

く、広く豊かな教養が求められることも実感。さらに、センス以上に、

根気よく設計と向き合うことの大切さも学びました。

授業 Pick up

建築設計製図Ⅱ(2年次)/竹宮 健司 教授・吉川 徹 教授・木下 央 助教・猪熊 純 助教 ほか

シミュレーションソフトの操作を覚えつつ環境的視点で建物や都市を考える

  近 年 、意 匠 性と環 境 性を統 合 的に捉えた環 境 建

築設計が行われるようになり、数値シミュレーション・

プログラムを駆使するリテラシーが設計に求められ

ています。本演習では、世界中の研究者が使用する最

先端のシミュレーションソフトを使用して、熱、空気、

光環境をシミュレーションします。さらに、その結果を

レポートにまとめることで、ソフトウェアの基本操作を

覚えることにとどまらず、計算された結果と物理現象

の関係を考え算出結果に対する理解を深めるととも

に、環境的な視点から建築や都市を表現する手法の

修得を目指します。

演習 Pick up

建築環境設計演習(3年次)/永田 明寛 教授・一ノ瀬 雅之 准教授

Department of Architecture

都 市 環 境 学 部

建築学科安全・快 適な都市環境の実現・改善に、建築学と都 市的視点からアプローチします

履修モデル区分 1年次 2年次 3年次 4年次

基 礎 科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、キャリア教育科目

教 養 科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業

基 盤 科目群 人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域

専門教育科目群

建 築 設 計 系 建築表現演習 建築設計製図Ⅰ、建築設計製図Ⅱ 建築デザインⅠ建築デザインⅡ 建築デザインⅢ

建 築 環 境 系 環境と建築 建築環境学建築環境システム

建築環境実験建築環境設計演習建築環境システム設計

建 築 構 造 系 建築構造力学Ⅰ建築構造力学Ⅱ

建築構造力学Ⅲ、建築振動学木質構造

鉄筋コンクリート構造、建築構造実験建築鉄骨構造、建築構造設計演習 建築構造力学Ⅳ

建 築 生 産 系 建築物のしくみ 建築構法、建築材料学Ⅰ建築材料学Ⅱ

建築生産、建築材料実験建築施工管理

建築・都市計画系 建築文化論 都市計画、建築計画Ⅰ 建築計画Ⅱ、都市・建築空間解析都市設計

歴 史・意 匠 系 西洋建築史、日本建築史 建築デザイン論

横 断 的 科目 建築法規、特別研究ゼミナールⅠ 建築プロジェクト演習特別研究ゼミナールⅡ、特別研究

Pick up

http://www.ues.tmu.ac.jp/arch/

コンセプト

 一般の建築学だけでなく、都市に関する理論や技術も多面的に学び、それを活用する人間と社会との関わりも総合的に理解し評価できる知識と思考能力を養成します。特に、大都市東京が抱える課題として、既存の建築資産を活用した都市づくりに積極的に取り組み、建築ストックを生かすための技術開発は、国際的にも高い評価を得ています。これは、学科全体の中核的なテーマであり、その最新の成果が授業や研究に生かされていくことも特色の一つです。

カリキュラム

 建築都市に関わる幅広い知識を体系的に修得します。大学としてはトップクラスの充実度を誇る学内施設を使っての実験や、最新の建築見学や伝統的な木造住宅市街地の街歩きなど特色あるカリキュラムが用意されています。1年次で建築図面の表現方法を体得し、2年次以降は美術館・学校・住宅などの主要施設の設計を行い、さらに建築と都市の関係までをデザインする課題も用意。4年次では研究室に所属し、ゼミナールを通じて特別研究に取り組みます。

求める学生像

 建築や都市に興味があり学習意欲と行動力がある人、的確な論理を構築し適切に表現できる人、造形や空間デザインを美しく表現する意欲のある人など、都市空間を学ぶことに知的な面白さを感じることができる学生を待っています。

都立大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから都立大生のリアルボイス

[ 建 築 意 匠・歴 史 系 ] [ 建 築・都 市 計 画 系 ] [ 建 築 環 境 系 ] [ 建 築 構 造 系 ] [ 建 築 生 産 系 ]

都市における社会問題や歴史的な背景などに着目して実地・文献調査などから実態を明らかにし、建築設計提案や資料集成としてまとめる

自然の通風・光などを活かした建築物のデザイン・材料・設備システムを提案し、実際の建物における実測、数値シミュレーションや実験等の手法によって、その性能を検証する

建築物における利用者の行動特性等を調査して、空間との関係性などを検討し、適正な空間計画や建築物の都市空間における配置に資する知見を蓄積する

新旧の構造システムについて、実験・解析や実地調査の手法によって工学的特性を明らかにし、建築物の安全性向上に寄与する

建築物の施工・運用・解体に関わる、建築材料の性能検証や、生産プロセスの適正化を考究し、経済性・合理性の高い建築物を構築する

研究室のテーマ例

Pick up

Profile

建物とともに、周辺地域の魅力も創出

 イタリアの古都ベネチアの街並みに憧れ、都市設計に興味を持ち

ました。都立大では建物の設計に加え、街づくりや歴史的意匠の観

点から都市の環境設計についても学べます。建物を考える際も、敷地

周辺について考慮し、利用者はもちろん地域の魅力を創出する設計

を心掛けています。これまで興味の対象として建築物を観賞してきま

したが、いまは設計する立場で批評的に見られるようになりました。

都市環境学部 都市環境学科建築都市コース 4年神奈川県 私立鎌倉女学院高等学校 出身

髙橋 美帆 さん

NOTICE文 化 交 流の拠 点となる建 築プロジェクトを考えたい

※卒業に必要な最低単位数:130単位

進路情報

進学54.0%

建設業39.6%

建設業20.4%

その他13.0%

304名 192名

[建築都市コース卒業生] [建築学域 博士前期課程 修了生]

その他内訳:学術研究・専門・技術サービス業2.0%/製造業1.6%/情報通信業1.0%/サービス業1.0%/電気・ガス・熱供給・水道業0.3%/運輸業・郵便業0.3%/卸売業・小売業0.3%/金融業・保険業0.3%/業種不明等0.3%/その他5.9%

その他内訳:サービス業1.6%/進学1.0%/卸売業・小売業0.5%/業種不明等0.5%/その他5.7%

学術研究・専門・技術サービス業21.4%

その他9.3%

公務4.7%公務

6.3% 製造業7.3%

不動産業・物品賃貸業

6.3%運輸業・郵便業6.3%

不動産業・物品賃貸業11.4%

【主な就職先】 竹中工務店/鹿島建設/清水建設/大林組/大成建設/戸田建設/住友林業/ミサワホーム/積水ハウス/大和ハウス工業/旭化成ホームズ/三井ホーム/長谷工コーポレーション/大東建託/LIXIL/YKK AP/太平洋セメント/吉野石膏/野村不動産/三井不動産/東急設計コンサルタント/日本国土開発/東日本旅客鉄道(JR東日本)/京王電鉄/国土交通省/東京都庁/東京都特別区(中央区役所、杉並区役所、練馬区役所)/横浜市役所/相模原市役所/木更津市役所/東京都住宅供給公社 など【主な進学先】 東京都立大学大学院/東京大学大学院/東京工業大学大学院/横浜国立大学大学院/東京藝術大学大学院

業種別就職情報

進路情報 ※本学科の前身となる「建築都市コース」及び、「大学院 建築学域 博士前期課程」の情報を掲載しています。

取 得 可 能な資 格・免許一級建築士受験資格/一級建築施工管理技士受験資格

※就職先・進学先の詳細は順不同

主な就 職・進 学 状況(2014〜2018年度実績) ※法人格省略

086 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2021 087

Page 5: Faculty of Urban Environmental Sciences 都市環境学部 · 都市環境学部は、土木、建築、建設の工学、自然環境の調査を旨とする地理学、ミクロの物質から環境やエネルギーを見

都市環境学部

論文を読んで先行研究を理解し自身のテーマの新規性を検討する

 本科目では、4年生が所属する研究室で取り組む研

究分野の論文を熟読し、研究の背景や実験手法など

理解した内容を、他学生に分かりやすく紹介します。

 そうした一連の過程において、数ある先行研究の中

からオリジナリティの高い論文や、世界標準といえる論

文を選択する目を養います。また、その論文を理解する

中で自身が追究する分野の背景を考えたり、研究テー

マの新規性を検討したりし、さらに研究を分かりやすく

人に伝える手法や質疑に対応する練習をします。

 英語で書かれた論文の読解に慣れ、短時間で内容

を的確に理解できるようになることも重要な目的です。

演習 Pick up 2

環境応用化学ゼミナールⅠ・Ⅱ(4年 次 )/全研究室

Profile

応用化学の基礎実験を一通り経験し研究に必要な技能や姿勢を養う

経験し感じた関心度を精査し、研究室を選択する

 環境、材料、エネルギーなど、応用化学の各分野の

研究で必要となる、実験の基本を身につける科目で

す。各分野の教員が交替で指導に当たり、学生は1~

3人で実験をしながら、実験の方法と原理を理解し、

実験器具・装置の使い方を習得します。あわせて実験

における安全確保、実験・研究行為での不正予防、化

学英語などの関連知識も学びます。

 実験後に提出するレポートには、得られた結果はも

ちろん、結果が示す意味についての考察を必ず書き

込むよう指導しています。応用化学の幅広い領域を実

験を通して一通り体験できることが特徴です。

 1・2年次に講義で学んだことを実験し、現象を自分の目で見て理

解を深める授業です。実験は、教員と密にコミュニケーションを取れる

ので疑問をすぐに解消でき、一つ疑問を解消すると次の疑問が湧い

てくるという、講義ではなかった経験をしました。応用化学のさまざま

な実験を経験したことで感じた、テーマによる関心度の違いを参考に

して、4年次から在籍する研究室を選びたいと思います。

都市環境学部 環境応用化学科 2年神奈川県立 相模原中等教育学校 出身

安井 祐希 さん

NOTICE環 境 問 題の解 決に貢 献し社 会で必 要とされる人になりたい

演習 Pick up 1

環境応用化学基礎実験A・B(2年次)/全教員

Department of Applied Chemistry for Environment

都 市 環 境 学 部

環境応用化学科対話型・問 題発見解決型の教育で、環境と豊かに調和した応用化学を研究します

 基礎となる幅広い化学分野を土壌とし、化学の力を利用して、世の中にこれまでに無い、あるいは既存の性能を凌駕する新しい材料を生み出し、環境・エネルギー・バイオなどを包含した広大な応用分野を対象に、10を超える研究室が各専門分野で実用につながるさまざまな応用研究テーマに取り組んでいます。 例えば、これからの地球環境問題にとって、二酸化炭素を全く排出しない水素エネルギーの活用は、必要不可欠です。これを解決するために、クリーンな水素を製造する触媒開発や太陽光を有効に利用する人工光合成、水素を効率的に活用するための燃料電池・蓄電池などの研究がテーマの一例です。

履修モデル区分 1年次 2年次 3年次 4年次

基 礎 科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目保健体育科目、キャリア教育科目

教 養 科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業

基 盤 科目群 人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域

専門教育科目群

基 礎 専 門 教 育 科目群( 必 修 )

環境応用化学基礎ゼミナール1A・1B環境応用化学基礎ゼミナール2A・2B物質量子化学

環境応用化学基礎実験A・B、応用化学英語1 材料熱力学1、基礎物理化学、有機物質化学1 無機物質化学1、生命化学1エネルギー環境化学、環境分析化学1材料物理化学、有機物質化学2無機物質化学2、生命化学2、環境分析化学2

環境応用化学実験1A・1B環境応用化学実験2A・2B

環境応用化学特別研究Ⅰ環境応用化学特別研究Ⅱ環境応用化学ゼミナールⅠ環境応用化学ゼミナールⅡ

コース専門教育科目群A(選択必修)

環境化学化学システム工学

応用化学英語2環境応用化学アドバンスゼミナールA環境応用化学アドバンスゼミナールB、材料熱力学2界面物理化学、物理有機化学、機器分析化学1材料プロセス工学、エネルギー材料化学有機マテリアル化学、高分子マテリアル化学バイオマテリアル化学、電子材料化学ナノマテリアル化学、機器分析化学2Green Chemistry、Introduction to Energy Chemistry

コース専門教育科目群B(選択必修)

安全化学化学技術経済論インターンシップ工学倫理、学外実習

Pick up

研究室のテーマ例

http://www.ues.tmu.ac.jp/apchem/

コンセプト

 基礎化学を中心としながらも、工学としての化学に軸足を置く応用化学、材料化学に関する教育と研究を行っています。特にSDGSを視野に入れ、地球環境と共生しながら、人類や都市社会が持続的に発展していくために必要となる化学を指向し、それに貢献できる人材の育成を目的としています。研究面では10を超える研究グループが世界トップレベルの研究を行っており、研究室で体験する卒業研究が、皆さんをグローバル化に対応できる研究者、技術者へと育てていきます。

カリキュラム

 最大の特徴は、①充実した基礎・専門教育、②アクティブラーニングを導入した問題発見・解決型教育、③世界を目指したグローバル教育です。特に材料物理化学系、無機材料化学・ナノテク系、有機材料化学系、エネルギー化学系、高分子・生命化学系、環境分析化学系、化学工学系の7分野はコア科目となり、1・2年次はその基礎を、3年次は専門的授業を受講することになります。4年次には各研究室に配属され、さらに専門的な研究を通して卒業論文をまとめます。

求める学生像

 高校において基本とされる教科を幅広く学習して偏りのない素養を身につけているだけでなく、旺盛な好奇心・自主的に考え行動する力、未来を切り開く強い意欲と意識などを発揮できる素質を兼ね備えた学生を求めています。

都立大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから都立大生のリアルボイス

Profile

都市環境学部 都市環境学科分子応用化学コース 4年神奈川県 川崎市立川崎総合科学高等学校 出身

臼井 拓海 さん

NOTICE大学院でも研究を深めエネルギー分野で発揮したい

論文を読み、研究テーマの先行研究を理解する

 週に1度、自身の専門とした研究テーマの実験結果や関連する論文を調

査した結果を発表します。研究室を同じくする4年生に向けた科目であり、少

人数の中で先生からきめ細やかな指導を受けられます。

 学生は、先行研究の上に新規性を加えて個人研究とします。私はクリーンな

エネルギー媒体として期待される水素を、二酸化炭素の排出を抑えながら製

造するシステムを研究テーマとし、大学院でもこれを継続したいと考えています。

※卒業に必要な最低単位数:130単位

進路情報

その他12.3%

学術研究・専門・技術サービス業5.9%

その他12.9%

進学83.6%

製造業78.7%

316名 254名

[分子応用化学コース卒業生] [分子応用化学域 博士前期課程 修了生]

就職内訳:情報通信業2.5%/建設業1.0%/金融業・保険業1.0%/サービス業1.0%/運輸業・郵便業0.6%/学術研究・専門・技術サービス業0.6%/公務0.6%/卸売業・小売業0.3%/不動産業・物品賃貸業0.3%/生活関連サービス業・娯楽業0.3%/医療・福祉0.3%/複合サービス事業0.3%/業種不明等0.6%/その他3.5%

その他内訳:建設業2.4%/卸売業・小売業2.4%/進学2.4%/公務0.8%/鉱業・採石業・砂利採取業0.4%/運輸業・郵便業0.4%/金融業・保険業0.4%/生活関連サービス業・娯楽業0.4%/業種不明等0.4%/その他2.3%

製造業3.5%

情報通信業3.1%

【主な就職先】 三菱ケミカル/JXTGエネルギー/昭和シェル石油/日本製紙/日立化成/住友化学/LIXIL/花王/帝人/富士ゼロックス/アサヒ飲料/古河電気工業/三菱ガス化学/日清紡ホールディングス/東洋インキSCホールディングス/三井化学/凸版印刷/東洋エンジニアリング/全日本空輸(ANA)/デンカ/三菱製紙/三菱アルミニウム/太平洋セメント/京セラ/村田製作所/信越化学工業/日本ゼオン/デンソー/住友ゴム工業/YKK/富士電機/ダイキン工業/日本ペイントホールディングス/宇部興産/本田技研工業/テルモ など【主な進学先】 東京都立大学大学院/東京工業大学大学院/京都大学大学院

業種別就職情報

進路情報 ※本学科の前身となる「分子応用化学コース」及び、「大学院 分子応用化学域 博士前期課程」の情報を掲載しています。

取 得 可 能な資 格・免許毒物劇物取扱責任者/特定高圧ガス取扱主任者/危険物取扱者(甲種)受験資格/化学分析技能士(2級)受験資格/消防設備士(甲種)受験資格

※就職先・進学先の詳細は順不同

主な就 職・進 学 状況(2014〜2018年度実績) ※法人格省略

Pick up

088 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2021 089

Page 6: Faculty of Urban Environmental Sciences 都市環境学部 · 都市環境学部は、土木、建築、建設の工学、自然環境の調査を旨とする地理学、ミクロの物質から環境やエネルギーを見

都市環境学部

Profile

実際の観光地や地域をフィールドに分析・計画・実践の一連を学ぶ

 実際にある地域や観光地を取り上げ、資源や現象

を分析・診断し、その結果に基づき地域の魅力向上

や課題解決の計画を立て試行するまでを体験する必

修科目です。2019年度は「X年後の東京都立大学を

Yする」という大テーマに対し、学生数人のグループ

で、学生生活の向上や周辺住民へのアピール点を考

案したり、生き物の生息地としてのキャンパスを考え

たりしました。

 正解がないどころか、問い自体を自分たちで見つけ

出す学びは、社会での課題解決そのものといえます。

過去の活動成果のなかには、学生提案が実際の観

光地で活用されたこともあります。

都市環境学部 都市環境学科自然・文化ツーリズムコース 3年東京都 私立錦城高等学校 出身

工藤 実倫 さん

NOTICE地 方自治 体のまちづくりや観 光 振 興に携わるのが目標

 私は2019年度の2泊3日の実習で、栃木県宇都宮市による地域

資源の発掘やブランドプロモーションを学びました。宇都宮には全国

的に知られる餃子のほか、「カクテルの街」としての顔や、大谷石とい

う自然の観光資源があります。現地で観光振興に関わる方々の話を

聞き、それらを結び付けて街をブランド化することの重要性と難しさ

を実感しました。この課題を、今後も追究したいと考えています。

演習 Pick up 2

観光科学プロジェクト演習Ⅰ(2年次)/大澤剛士准教授 ほか複数教員

Profile

現場での視察を通じて観光まちづくり論を学ぶ

仮説が覆された時の発見に、驚きと楽しみがある

 観光まちづくりの先進地に赴き、現場を視察すると共

に、実際にまちづくりを進める計画者や事業者、住民の方

の活動内容や方針、課題等を学ぶ地域滞在型の実習で

す。2018年度は、雪国観光圏(湯沢町、南魚沼市、魚沼

市、十日町市、津南町、栄村)を対象に、観光圏としての取

り組みの状況や大地の芸術祭(越後妻有アートトリエン

ナーレ)を視察し、現場で観光まちづくりに関わる方 と々

交流しながら、地域資源の活用の状況や、観光まちづくり

のプロセス等について学びました。翌日はグループごとに

設定したツアーを実践し、そこでの気付きや問題等を踏ま

え、観光圏における学生旅のツアーの提案を行いました。

 学生が自分たちで設定した課題をグループで考える本科目で、私た

ちは都立大生のキャッシュレス決済の利用実態と、今後の関わり方を

テーマとしました。調査を進めると、仮説がその通りになることも、覆さ

れることもあります。私は覆された時に明らかになる発見に、驚きと楽

しさを感じました。演習を通して学んだ分析法や説得力のあるデータ

の提示法などを、今後の学びや卒業研究に生かしたいと思います。

都市環境学部 観光科学科 2年宮城県立 気仙沼高等学校 出身

千葉 優美子 さん

NOTICE中山間部の隠れた魅力を発信し日本の“田舎”を元気にしたい

演習 Pick up 1

観光まちづくり実習(3年次)/野田 満 助教

Department of Tourism Science

都 市 環 境 学 部

観光科学科発見と保 全と改善で地域の魅 力や価値を創造発信できる人材を育成します

履修モデル区分 1年次 2年次 3年次 4年次

基 礎 科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目保健体育科目、キャリア教育科目

教 養 科目群 観光科学概論、ツーリズム産業論、Tourism Theories and Practiceほか

基 盤 科目群 統計学Ⅰ、統計学Ⅱ、経営学入門、会計学入門ほか

専門教育科目群

学 科 共 通 科目 観光資源論観光環境地図学

観光経済学、観光地域分析演習観光計画デザイン演習観光科学プロジェクト演習Ⅰ

観光産業の実際、観光科学プロジェクト演習Ⅱ観光科学基礎課題研究Ⅰ・Ⅱ観光統計解析Ⅰ・Ⅱ、観光科学インターンシップⅠ・Ⅱ

観光科学セミナーⅠ観光科学セミナーⅡ観光科学研究ⅠorⅡ

自然 環 境マネジメント領 域 自然環境マネジメント概論Ⅰ

自然環境マネジメント概論Ⅱ、地域環境学Ⅱ*生物資源学、観光地誌学*、生態地理学地域環境学野外実習

生態環境学、地域環境学Ⅰ*、自然環境地理学Ecology & Environment、Biological Resources観光地理学*、自然環境マネジメント学演習

地 域 計 画・マネジメント領 域 地域計画・マネジメント概論 国土・インフラ計画と観光、観光まちづくり論

観光地域史、観光交通学観光地域保全計画論観光まちづくり実習

行 動・経 営 科 学領 域 行動・経営科学概論

旅行者行動の心理学観光マーケティング科学ホスピタリティ産業の経営戦略論

観光地理情報学、サービスマネジメントTourism Theory、観光情報学ホスピタリティ産業の財務管理論、観光地理情報学実習

E C O -TO P 科目 自然環境と倫理自然環境と法制度*

コミュニケーション学、安全管理・野外救急救命法自然環境と経済*自然環境管理学、ECO-TOPインターンシップⅠ・Ⅱ

Pick up

Pick up

研究室のテーマ例

http://www.ues.tmu.ac.jp/tourism/

コンセプト

 本学科では、工学や理学といった理系分野をベースに、「観光を科学する」ことを目標としています。観光の基盤となる地域の環境や文化の保全や資源の適正利用を進め、観光を活用して地域の魅力や価値の向上、地域経済の向上といった地域づくりを進めるための教育、研究を目指しています。自然環境マネジメント領域、地域計画・マネジメント領域、行動・経営科学領域の3領域において、実践的な計画・実現手法を探求、研究します。

カリキュラム

 ①幅広い観光の基礎知識を持つとともに、「総合力と専門性」を身につけるプログラムを提供します。②「まちづくりや自然の適正利用」のための調査手法や分析手法、表現方法などの「技術」を学べます。③PBL(Pro j ec t Based Learning)という実際の地域・観光地をフィールドとした研究・教育方法により、

「観光地の診断から計画、実践まで」を体験・研究できます。④東京都が創設した『ECO-TOPプログラム』第一号認定校として、自然環境分野の専門知識と環境問題に対する理念や価値観を体験的に学べます。

求める学生像

 地域資源の保全・活用、観光地経営に興味があり、もの・人の共生や交流を通した観光を学び、観光の調査、実践までの技術を身につける意欲のある人。

都立大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから都立大生のリアルボイス

[行動・経営科学領域] [地域計画・マネジメント領域] [自然 環 境マネジメント領 域 ]

CT-Plannerで、あなただけの旅のプランを! 倉田 陽平 准教授

 旅のプラン作りはワクワクする作業ですが、交通手段や営業日時を調べる手間も必要です。そこで私たちはPCやスマホから気軽に旅のプラン作りができるWebサイトを開発しました。地図を見ながら、興味を持ったものはどんどんリクエスト。そのたびにプランはあなた好みに進化していきます。東京・京都をはじめ全国60地域以上に対応、英中韓国語でもサービスを展開しています。

野生バーチャルハンティング 沼田 真也 教授/高木 悦郎 助教

 東南アジアの熱帯雨林には多くの希少な野生生物が生息していますが、人気のある野生生物の多くは低密度、夜行性で、観察することは大変です。私たちは熱帯雨林の野生生物の生存を脅かすことなく、魅力的で安全な観光資源として活用するため、センサービデオカメラを活用した観光プログラム(野生バーチャルハンティング)の開発を行っています。

町工場一斉公開イベント:おおたオープンファクトリー 川原 晋 教授/岡村 祐 准教授

 3,000以上の工場が集積する東京都大田区を対象に、期間限定で町工場を一斉公開する「おおたオープンファクトリー」を大田観光協会および横浜国立大学と共に主催しています。学生はその企画・運営委の中核を担います。同地域では他にも、多様な地域活動の拠点として旧工場をリノベーションした「くりらぼ多摩川」を運営し、モノづくり、まちづくり、観光を一緒に考える活動を展開中です。

*隔年開講 ※卒業に必要な最低単位数:130単位

現地を訪ねて初めて分かる魅力と課題

進路情報

その他15.8%

情報通信業11.8%

不動産業・物品賃貸業5.9%

製造業 7.8%

公務11.7%

学術研究・専門・技術サービス業25.5%

運輸業・郵便業9.8%

生活関連サービス業・娯楽業13.0%

100名 51名

[自然・文化ツーリズムコース卒業生] [観光科学域 博士前期課程 修了生]

その他内訳:電気・ガス・熱供給・水道業1.0%/宿泊業・飲食サービス業1.0%/教育・学習支援業1.0%/医療・福祉1.0%/複合サービス事業1.0%/サービス業1.0%/業種不明等1.0%/その他3.0%

その他内訳:建設業2.0%/卸売業・小売業2.0%/サービス業2.0%/進学2.0%/その他7.8%

宿泊業・飲食サービス業3.9%

生活関連サービス業・娯楽業3.9%

教育・学習支援業3.9%

進学42.0%

製造業6.0%

その他10.0%

情報通信業7.0%

運輸業・郵便業4.0%

金融業・保険業4.0%

卸売業・小売業3.0%

不動産業・物品賃貸業3.0%

学術研究・専門・技術サービス業4.0%

4.0%公務

【主な就職先】 東日本旅客鉄道(JR東日本)/ANAセールス/JR東日本商事/WILLER ALLIANCE/JTBグローバルマーケティング&トラベル/JTB関東/クラブツーリズム/エイチ・アイ・エス/星野リゾートマネジメント/オリエンタルコンサルタンツ/パシフィックコンサルタンツ/JALカード/昭文社/国土交通省/東京都庁/横浜市役所/富山県庁/都市再生機構(UR都市機構)/三菱UFJ銀行/日本政策金融公庫/プリンスホテル/フォーシーズ/BS-TBS/パスコ/国際航業/東洋埠頭/東京空港交通/イオンモール/東洋水産 など【主な進学先】 東京都立大学大学院/東京大学大学院/東京工業大学大学院/東京藝術大学大学院

業種別就職情報

進路情報 ※本学科の前身となる「自然・文化ツーリズムコース」及び、「大学院 観光科学域 博士前期課程」の情報を掲載しています。

取 得 可 能な資 格・免許学芸員/ECO-TOPプログラム/地域調査士

※就職先・進学先の詳細は順不同

主な就 職・進 学 状況(2014〜2018年度実績) ※法人格省略

090 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2021 091

Page 7: Faculty of Urban Environmental Sciences 都市環境学部 · 都市環境学部は、土木、建築、建設の工学、自然環境の調査を旨とする地理学、ミクロの物質から環境やエネルギーを見

都市環境学部

製図や模型製作を通して都市設計の概念を具体化する

 住環境、街区、都市という3つのスケールで、製図

や模型製作を通して都市設計の基本的技能を習得

します。「住環境」は集合住宅や周辺環境を設計した

図面をトレースし、地形や方位との関係を考えます。

「街区」は住宅・住環境に、商業施設やオフィス、公

園などの要素を含めた模型を作成し、街の空間構造

を理解します。さらに「都市」では、街区や街路の構成

による全体の区画、公共施設の配置などを定めた図

面をトレースし、都市設計に対する広い視野を養いま

す。いずれも現実にある土地や空間の利用を前提と

し、具体的実感を得るための現地見学も実施します。

Profile

都市環境学部 都市政策科学科 2年東京都立 国立高等学校 出身

遠藤 夢奈 さん

NOTICE設計者の意図を考えながら色々なまちを歩いてみたい

個々人の発想と知識を模型製作で集約

 既存の図面のトレースやスケッチ、模型製作やフィールドワークな

どにより、都市設計の基本的技能を学びました。本学科は文系・理系

どちらの学生も在籍していますが、その志向の違いに関係なくグルー

プで模型製作に取り組んだことが印象に残っています。都市設計に

ついて身体感覚をもって理解したことで、初めて訪れた街に抱く居心

地について、イメージの根拠を考えるようになりました。

演習 Pick up

実習 都市設計( 2年 次 )/饗庭 伸 教授

コンセプト

 東京を含む日本の都市が、複雑な課題を創造的に解決していくためには、都市づくりの政策立案能力が必要となります。都市政策科学科では、都市問題を理論的・実践的に解決する教育・研究を少人数教育で実現します。従来の都市政策コース、都市システム科学域の2つの組織の良い面を引き継ぎながら、さまざまな授業、現場体験型授業、少人数のワークショップ、卒業研究などを通じて“都市に関する政策科学”を提供・実践していきます。

カリキュラム

 学生の政策立案能力を養い都市に関する政策科学を学べる科目を提供します。カリキュラムでは、①課題対応型、分野別配置による重点学習、②基礎力とキャリア教育によるリテラシー向上、③他学部・他学科専門科目の履修による幅広い知見の獲得、④創造的な思考のための実践的教育・ワークショップの開催を行います。特に、東京都の課題を重点としたカリキュラムを編成し、大都市の課題解決に応えることができるような教育を提供します。

求める学生像

 学究的かつ優しいこころで(Cool Head,but Warm Heart)チャレンジしていくことができる人/社会に貢献したい気持ちのある人/他者と交わる活動を通して自己を研鑽していこうという意欲のある人/自主的に考え行動する力を持つ人。

Department of Urban Science and Policy

都 市 環 境 学 部

都市政策科学科複雑な課題を創造的に解決するための都市に関する政策科学を提供・実践します

履修モデル区分 1年次前期 1年次後期 2年次前期 2年次後期 3年次前期 3年次後期 4年次前期 4年次後期

全 学 共 通 科目基礎ゼミナール、情報リテラシー実践Ⅰ、都市政策科学概論統計学Ⅰ、実践英語Ⅰ

実践英語Ⅰ 実践英語Ⅱ 実践英語Ⅱ

専門教育科目群

必 修 科目 都市政策科学の学び プロジェクト型総合研究 課題別総合研究都市政策科学の現場 卒業研究Ⅰ 卒業研究Ⅱ 卒業研究Ⅲ

選 択 必 修科目 地方自治論

経済学概論公共経営論都市地域経済論都市統計解析法実習 都市統計解析都市社会学入門都市コミュニティ論観光環境地図学

公共政策評価論Ⅰ都市計画財政学政策過程論地方自治法都市社会調査法都市の社会組織論実習 都市設計GIS演習社会保障論Ⅰ憲法一部(通年)行政法一部(通年)ミクロ経済学Ⅰマクロ経済学Ⅰ

憲法一部(通年)行政法一部(通年)ミクロ経済学Ⅱマクロ経済学Ⅱ

公的部門インターンシップⅠ

公的部門インターンシップⅡ都市行政法実習 フィールドワーク

世 界 大 都 市 東京の都市政策東京スタディツアーグローバル都市地域演習アジア大都市論

課題別科目

現 状の維 持・向 上

環境法公共政策評価論Ⅱ 都市環境計画論 都市政策の経済評価

都市情報解析論高 齢 化・

健 康・福 祉自治体福祉行政論健康社会論

健康福祉政策論行動経済と幸福の経済学

地方財政論福祉住環境デザイン

産業の発展 都市産業空間論、制度設計論都市不動産開発論

産業地理学地域企業研究実習

防 災・復 興 地形学 災害社会論 大都市計画論、都市防災計画都市防災工学概論

多 様な人々の共 生

市民社会論大都市社会論

公務員制論参加型デザイン実習

https://www.usp-tmu.jp/

Pick up

Pick up

都立大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから都立大生のリアルボイス

※卒業に必要な最低単位数:130単位

研究室のテーマ例[ 都 市 空 間 関 連 ] [ 都 市 社 会 関 連 ] [ 都 市 制 度 関 連 ]

「人口減少社会の空間デザインとそれを実現するまちづくり手法」「心理的効果から見た良好な都市環境のあり方」「大規模災害からの効果的な復興プロセスの研究」「地理情報システム(GIS)による都市の解析」「政策効果の経済学的分析」など

「高齢者を地域で支える介護の仕組みづくり」「地域コミュニティづくり活動への国際比較からの研究」「低所得者層や外国人・移民の集住による社会変容の分析」など

「法制度・インセンティブ設計による社会問題の解決」「環境保全へのポリシーミックスの開発」「政府公共部門の財政分析」「自治体の計画づくりにおける市民参加」「人口減少社会における公共施設管理と公民連携」など

Profile

国や自治体の政策過程を理解し政策分析の基礎力を身につける

漠然としていた政治や行政の働きを理解する

 政府や自治体による公共政策の、形成から終息に

至る過程を考察する科目です。授業では、まず政策形

成の主体となる政党、利益団体、官僚制それぞれの

特徴を学び、その後、政府や自治体はどのように課題

や争点を政策化しようと検討し始めるか、実行してき

た政策をどのように終わらせるかを理解します。そし

て最後に、政策分析のモデルを学びます。

 こうした段階を踏む講義と並行し、学生は各自、政

府や自治体の政策課題について理論モデルを使って

分析します。理論と実践をあわせて学び、政策を独自

に分析する力を修得することが本科目の目的です。

 国や自治体は政策をどのように形成し終息させるか、その過程を学

びました。授業では政策過程をモデル化して因果関係を分かりやすく

することで、それまで漠然としていた政治や行政の働きを理解しまし

た。また、一連の流れに関わる人の動きに着目すると、政策形成の各

段階でさまざまな団体や人が影響を及ぼしていることが分かります。こ

のアプローチを政策分析に生かし、自身の研究を深めたいと考えます。

都市環境学部 都市政策科学科 2年東京都立 昭和高等学校 出身

山﨑 友優也 さん

NOTICE環 境の維 持や防 災について学びを深め卒 業 研 究とする

授業 Pick up

政策過程論(2年次)/長野 基 准教授

進路情報

学術研究・専門・技術サービス業17.2%金融業・

保険業6.6%

建設業12.5%

進学5.3%

運輸業・郵便業6.6% 公務

12.5%情報通信業13.2%

76名 64名

[都市政策コース卒業生] [都市システム科学域 博士前期課程 修了生]

公務40.8%

その他20.9%

その他内訳:生活関連サービス業・娯楽業2.6%/医療・福祉2.6%/サービス業2.6%/建設業1.3%/卸売業・小売業1.3%/不動産業・物品賃貸業1.3%/学術研究・専門・技術サービス業1.3%/業種不明等5.3%/その他2.6%

その他内訳:製造業1.6%/卸売業・小売業1.6%/教育・学習支援業1.6%/業種不明等6.2%/その他15.6%

不動産業・物品賃貸業15.6%

製造業6.6%

その他26.6%

情報通信業4.7%

サービス業3.1%

運輸業・郵便業7.8%

※就職先・進学先の詳細は順不同 ※大学院修了後の進路は→p131

【主な就職先】 東京都庁/神奈川県庁/栃木県庁/茨城県庁/山梨県庁/静岡県庁/大分県庁/横浜市役所/川崎市役所/相模原市役所/府中市役所/船橋市役所/吉川市役所/東京都特別区(大田区役所)/総務省/農林水産省/経済産業省/国税庁/東日本旅客鉄道(JR東日本)/東日本高速道路(NEXCO東日本)/中日本高速道路(NEXCO中日本)/東京都営交通協力会/農林中央金庫/東京海上日動あんしん生命保険/大同生命保険/健康保険組合連合会/SMBC信託銀行/IHI/三菱地所ハウスネット/ソフトバンク/JTB首都圏/東京セキスイハイム/電通国際情報サービス/ヤマト運輸/日本通運/ぎょうせい/光村図書/パナソニック産機システムズ/アクセンチュア/監査法人トーマツ など【主な進学先】 東京都立大学大学院都市環境科学研究科/東京都立大学大学院人文科学研究科/東京大学大学院/演劇養成所 劇場創造アカデミー

業種別就職情報

進路情報 ※本学科の前身となる「都市教養学部 都市政策コース」及び、「大学院 都市システム科学域 博士前期課程」の情報を掲載しています。

主な就 職・進 学 状況(2014〜2018年度実績) ※法人格省略

092 Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2021 093

Page 8: Faculty of Urban Environmental Sciences 都市環境学部 · 都市環境学部は、土木、建築、建設の工学、自然環境の調査を旨とする地理学、ミクロの物質から環境やエネルギーを見

都市環境学部

Faculty of Urban Environmental Sciences

都 市環境学部 教員一覧/専門分野・研究分野地理環境学科 環境応用化学科都 市 基 盤 環 境 学 科 観光科学科

都市政策科学科

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p092

■ 鈴 木 毅 彦 教 授 ■ 地形学、第四紀学、火山学、火山灰編年学

■ 高橋 日出男 教授 ■ 都市~大陸スケールの降水現象、都市気候・局地風系など地域の大気環境

■ 松 本 淳 教 授 ■ モンスーン気候学、気候変動、気候環境論

■ 松 山 洋 教 授 ■ 水文気象学、地理情報科学

■ 若 林 芳 樹 教 授 ■ 都市地理学、行動地理学、GIS(地理情報科学)

■ 渡邊 眞紀子 教授 ■ 土壌地理学、環境動態解析

■ 川東 正幸 准教授 ■ 土壌生態学、環境化学、物質循環

■ 白井 正明 准教授 ■ 堆積学、第四紀地質学、海洋地質学

■ 滝波 章弘 准教授 ■ 地誌学、表象分析、地域文化論、フランス語圏研究

■ 矢部 直人 准教授 ■ 都市地理学、計量地理学

■ 石 村 大 輔 助 教 ■ 変動地形学、第四紀地質学

■ 泉 岳 樹 助 教 ■ 都市気候学、地理情報科学

■ 高 橋 洋 助 教 ■ 気象学、気候システム学、気象・気候シミュレーション(モデリング)

■ 坪 本 裕 之 助 教 ■ 人文地理学

■ 中 山 大 地 助 教 ■ 自然地理学、地理情報科学

■ 川 原 晋 教 授 ■ 都市・地域デザイン、観光まちづくり、観光地経営、市民事業、地域ブランディング

■ 菊 地 俊 夫 教 授 ■ 人文地理学、自然ツーリズム学(ルーラルツーリズム、エコツーリズム、環境資源利用、環境保全)

■ 清 水 哲 夫 教 授 ■ 交通学、社会基盤計画学、観光計画学

■ 沼 田 真 也 教 授 ■ 保護地域管理、熱帯生物学、都市生態学

■ 大澤 剛士 准教授 ■ 生物多様性情報学、応用生態学、保全科学

■ 岡 村 祐 准 教 授 ■ 都市計画、都市デザイン、観光まちづくり、観光地域史

■ 倉田 陽平 准教授 ■ 地理情報科学、空間情報処理、観光情報システム

■ 直井 岳人 准教授 ■ 観光学(観光地環境評価、観光者心理)

■ 日原 勝也 准教授 ■ 経営学、ミクロ経済学、観光政策、交通政策

■ WU Lingling 准教授 ■ 観光マーケティング、観光行動モデル

■ 小笠原 悠  助 教 ■ 社会システム工学(レベニューマネジメント、オペレーションズ・リサーチ)

■ 高 木 悦 郎 助 教 ■ 森林動物学、個体群生態学

■ 野 田 満 助 教 ■ 農村計画、 都市・地域デザイン、観光まちづくり

■ 饗 庭 伸 教 授 ■ 都市計画、まちづくり、都市デザイン、都市計画制度、ワークショップ手法

■ 朝日 ちさと 教授 ■ 環境経済学、都市・地域経済学、政策評価、費用便益分析、社会資本整備の評価

■ 市 古 太 郎 教 授 ■ 都市防災学、災害復興史、大都市計画論、コミュニティ防災、防災科学

■ 伊 藤 史 子 教 授 ■ 都市・地域・環境の計画と評価、都市・地域解析、都市環境心理・行動分析

■ 奥 真 美 教 授 ■ 都市政策法務、環境法、行政法

■ 白 石 賢 教 授 ■ 法と経済学、経済刑法

■ 玉 川 英 則 教 授 ■ 都市解析、都市計画、GIS(地理情報システム)を応用した都市の空間解析、都市の分析論と計画論の接点に関する研究

■ 松 井 望 教 授 ■ 行政学、都市行政論

■ 和 田 清 美 教授 ■ 都市社会学、コミュニティ論

■ 金 子 憲 准 教 授 ■ 財政学、公共経済学

■ 杉原 陽子 准教授 ■ 健康社会学、高齢者福祉、社会老年学、公衆衛生学

■ 長 野 基 准 教 授 ■ 行政学、地方自治、ローカル・ガバナンス

■ 山本 薫子 准教授 ■ 都市社会学、地域社会学、大都市インナーエリア、質的社会調査

■ 高 道 昌 志 助 教 ■ 都市計画、都市史、まちづくり

■ 砂 金 伸 治 教 授 ■ トンネル工学、地下空間工学、岩盤力学

■ 宇 治 公 隆 教 授 ■ コンクリート材料学、コンクリート構造学。最近は耐久性、補修・補強に注力

■ 小根山 裕之 教授 ■ 交通工学、交通環境、交通計画、交通シミュレーション

■ 河 村 明 教 授 ■ 水文学および水資源工学

■ 村 越 潤 教 授 ■ 橋梁工学、鋼構造学

■ 横 山 勝 英 教 授 ■ 環境水理学

■ 荒井 康裕 准教授 ■ 上水道工学、環境システム

■ 石倉 智樹 准教授 ■ 土木計画学、経済分析

■ 上 野 敦 准 教 授 ■ コンクリート工学、コンクリートにおける材料科学

■ 小田 義也 准教授 ■ 物理探査、地震工学

■ 酒井 宏治 准教授 ■ 上水道、下水道、水質保全、水域管理

■ 新谷 哲也 准教授 ■ 水工水理学、数値流体力学

■ 中村 一史 准教授 ■ 構造工学、橋梁工学、維持管理工学

■ 吉嶺 充俊 准教授 ■ 土質力学、特に地盤の液状化

■ 天 口 英 雄 助 教 ■ 水工水理学、水文学

■ 大野 健太郎 助教 ■ コンクリート材料学、コンクリート構造物の維持管理(非破壊検査)

■ 岸 祐 介 助 教 ■ 構造工学、耐震工学、地震防災

■ 柳 原 正 実 助 教 ■ 交通工学、交通流解析、運転挙動モデリング

建築学科 p086

■ 北 山 和 宏 教 授 ■ 鉄筋コンクリート構造、耐震設計論、鉄筋コンクリート建物の力学特性と耐震性能

■ 橘 髙 義 典 教 授 ■ 建築材料学、緑化材料、内装材料、高性能コンクリート、外装材料の美観維持

■ 小 泉 雅 生 教 授 ■ 建築設計、建築意匠

■ 竹 宮 健 司 教 授 ■ 医療施設計画、高齢者福祉施設、地域生活支援施設、環境行動研究

■ 角 田 誠 教 授 ■ 建築生産、ストックマネジメント、建築構成材のリユースシステム

■ 鳥海 基樹 教 授 ■ 都市計画

■ 永 田 明 寛 教 授 ■ 建築環境学、建築の熱湿気環境と熱負荷

■ 吉 川 徹 教 授 ■ 都市計画、都市解析、地理情報システム

■ 一ノ瀬 雅之 准教授 ■ 建築設備、都市・建築環境、建築設備システム開発・検証

■ 伊藤 喜彦 准教授 ■ 西洋建築史

■ 壁谷澤 寿一 准教授 ■ 建築防災学、耐震構造、鉄筋コンクリート構造

■ 高木 次郎 准教授 ■ 鋼構造、構造設計、構造システム開発

■ 多幾山 法子 准教授 ■ 木質構造、建築振動学、建築保全再生学

■ 猪 熊 純 助 教 ■ 建築設計

■ 尾 方 壮 行 助 教 ■ 建築環境学

■ 木 下 央 助 教 ■ 建築史、意匠

■ 國枝 陽一郎 助教 ■ 建築材料、建物解体、建築・解体廃棄物利用

■ 讃 岐 亮 助 教 ■ 都市計画、都市解析、施設立地・配置分析、GISを活用した都市空間分析

■ 松 本 真 澄 助 教 ■ 住居学

■ 山 村 一 繁 助 教 ■ 建築構造・材料

■ 内 山 一 美 教 授 ■ 分析化学、化学ナノ造形、微小領域の化学・ナノ液滴

■ 梶 原 浩 一 教 授 ■ 無機材料化学、光・電子機能セラミックス・ガラス、深紫外光学材料

■ 金 村 聖 志 教 授 ■ 電池、燃料電池、電気化学、セラミックス材料化学、生体関連セラミックス

■ 川 上 浩 良 教 授 ■ 高分子化学、機能性分離材料、固体電解質膜、ナノファイバー工学、バイオマテリアル、エピジェネティクス工学

■ 久 保 由 治 教 授 ■ 有機合成化学、超分子化学、機能性色素

■ 宍 戸 哲 也 教 授 ■ 触媒化学、表面科学、水素エネルギー

■ 首藤 登志夫 教授 ■ 水素エネルギー、自動車動力システム、燃料電池、エンジン、燃焼、代替燃料

■ 瀨 髙 渉 教 授 ■ 有機物理化学、構造有機化学

■ 髙 木 慎 介 教 授 ■ 光化学、ナノ構造化学、機能性色素材料、ナノ層状化合物の化学

■ 立 花 宏 教 授 ■ 量子化学計算による光化学プロセスの現象解明、化学情報学

■ 朝山 章一郎 准教授 ■ 生体材料化学(バイオマテリアル)、医用高分子、生化学、生体分子工学

■ 石田 玉青 准教授 ■ 触媒化学

■ 加藤 俊吾 准教授 ■ 環境化学、大気化学、東アジア大気環境

■ 佐 藤 潔 准 教 授 ■ 複素環合成、分子認識化学、構造有機化学

■ 武 井 孝 准 教 授 ■ 表面化学、セラミックス化学、触媒化学

■ 田 中 学 准 教 授 ■ 高分子化学、機能性高分子、エネルギー材料

■ 中 嶋 秀 准 教 授 ■ 分析化学、マイクロ化学分析システム(μTAS)、クロマトグラフィー、電気泳動、化学センサ、バイオセンサ

■ 柳 下 崇 准 教 授 ■ 材料化学

■ 山登 正文 准教授 ■ 材料化学、構造・機能材料

■ 稲 垣 佑 亮 助 教 ■ 有機金属化学、典型元素化学

■ 嶋 田 哲 也 助 教 ■ 物理化学

■ 西 藪 隆 平 助 教 ■ 超分子化学、分子認識化学、ナノ材料化学

■ 乗 富 秀 富 助 教 ■ バイオプロセス工学、生体触媒化学、ナノ材料

■ 毛 思 鋒 助 教 ■ 分析化学、マイクロ流体、単細胞分析

■ 三 浦 大 樹 助 教 ■ 触媒化学

■ 棟 方 裕 一 助 教 ■ 電気化学、燃料電池、リチウム電池、構造化セラミックス材料

※ 2 0 2 1 年3月 定 年 退 職 予 定

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