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思想史入門の魅力 安藤隆穂(高等研究院・院長/経済学研究科・教授)

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思想史入門の魅力

安藤隆穂(高等研究院・院長/経済学研究科・教授)

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あらすじ

①社会思想史について

②僕の思想史入門

③研究の現場から

・コンドルセとの出会い

思想史の交差点

フランス啓蒙思想

近代合理主義

フランス自由主義

・コンドルセ像の転換

・思想像と思想史の書き

直し

・近代(歴史像)の再定義

近代懐疑への懐疑

④社会思想史の魅力

歴史的主体形成

研究のこれから

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社会思想史の自己紹介 思想とは何か? 真理へ向かう 現実と対峙する

様々な思想史(理論・抽象的・今日的)

哲学史 法思想史 経済思想史 文学史 社会学史 教育思想史 科学思想史

社会思想史:歴史・具体的・媒介的思想研究

思想の社会的態度を問う

思想と(社会)諸科学

社会運動史 民衆思想史 社会史 宗教史 心性史

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社会思想史の方法

社会思想史は歴史・具体的・媒介的に思想を問う

歴史と人間

人間と自然(労働)

人間と社会(諸関係)

意識と言葉の再生産

思想の社会的態度を問う

思想の存在を問う

歴史と社会に生きる人間=個人の思想

思想の歴史的存在を生き直す→自己と生きる場の再認識

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僕の社会思想史入門対象設定:憧れの近代

時代:思想としての1968年

問題状況: 冷戦体制の解体 ヴェトナム戦争/チェコ/文化大革命/パリ

沖縄/公害/産学

世界史の時代(核と冷戦)

思想状況:歴史、社会、自然⇒哲学的近代批判

科学技術と合理主義批判(人間と自然の管理・操縦)

私:哲学⇒思想史

世界史における資本主義と社会主義⇒近代の再検証

歴史(18世紀)で考える 世界経済システム 主権連合システム

近代の受容と困難 近代的個人と合理主義の再検証 ⇒

コンドルセ/フランス思想史入門

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コンドルセとともに(近代の両義性を生きる)

コンドルセ1743-94 コンドルセ夫人1764-1822

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近代再審:年表:18・19世紀の両義性 表

世界商業 イギリス市民革命1642- ウエストファリア条約1648 文芸共和国→公共圏 イギリス産業革命 フランス革命1789- ナポレオン帝政1804- フランス産業革命 1830年、1848年諸革命

市場、近代国家、科学技術、公共圏

裏 三角貿易/東西インド会社(イギリス1600-)

スペイン継承戦争(1701 -13 オーストリア継承戦争(1740-

48) リスボン大地震(1755.11.1) 7年戦争(1756-63) アメリカ独立宣言1776 ナポレオン戦争(1804-15) 恐慌(1825,36,47,68)

戦争、革命、災害、排除と貧困

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再審:フランス文明史啓蒙の時代⇒市民革命⇒産業の時代?

≪絶対王政と啓蒙思想≫

封建制→権力の統合と合理化

王権/官僚制/軍隊

中央集権的統治/商品経済と資本主義をビルト・イン

文明化と科学による合理的統治

知識人の政治化

≪フランス革命≫

「人間と市民の諸権利の宣言」1789

身分(司祭・貴族・平民)

人間と市民の社会と国家

≪産業社会≫

科学と人間の無限進歩

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思想家群

啓蒙思想期

ヴォルテール

モンテスキュー

ディドロ

ダランベール

ルソー

チュルゴ

コンドルセ

フランス革命期

アベ・シェイエス

ミラボー

コンドルセ

ロベスピエール

19世紀自由主義・産業主義

J.B.セー、B.コンスタン、A.コント、ギゾー、サン・シモン、数学と自然科学

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Condorcet,1743-94

1743 ピカルディ貴族の子 1768フランス科学アカデミー会員(数学)

1789フランス革命 1791立法議会議員 1792国民公会議員 1792ジロンド派「教育計画」提案(公教育委員長)

1793ジロンド憲法草案/死刑判決

1794獄中で自殺 遺著『人間精神進歩史』

1774-76チュルゴ財務総監の改革:造幣局長官

(エコノミスト・コンドルセ) 1776アメリカ独立宣言 アダム・スミス『国富論』 自治体論、共和主義、道徳哲学1743 ピカルディ貴族の子

1789年協会と黒人友の会 1781『黒人奴隷に関する考察』 1790-92『公人叢書』 『国富論解説』 『公教育についての5つの覚書』

1798ソフィー・コンドルセ『道徳感情論』フランス訳

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研究の開始科学者コンドルセ像に向き合う

フランス革命を科学者として生きた最後のフィロゾーフ

合理主義を生きる 社会数学(科学による統治)

進歩の観念(反パスカル)

公教育(知育)の原理

憲法と自由:立憲主義

「公共秩序という領域において、各人に彼が自然から受け取った諸権利を保障しようとする配慮は、また同時に、唯一の有益な政治であり、社会権力の唯一の義務であり、…」

「そこでは、すべての人々が生活の日常の事柄について、自己自身の理性にしたがって行動するために必要な知識を持つだろうし、…・その能力の発達によって、自己の欲求を満たすための確実な手段を手に入れる。」

(『進歩史』より)

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コンドルセ神話の成立遺著『人間精神進歩史』の顕彰

獄中服毒自殺:真理に殉教

「…いたるところに、社会状態の完成が人間精神の活動のうちで最も価値ある目的であるということを表明してある。・・・科学と技術との歴史を学習することにより、特に自由を愛好し、すべて暴政を嫌悪し、妥当すべきことを教えられるだろう。…」

(1795年4月2日、国民公会ドヌー報告)

「その共和主義的思想によってあまりにも著名であったため、ついに王党により、無政府時代の短刀と暴力とを受けざるを得なかった一哲学との不幸に対して、ロベスピエールは花月十八日の演説において、卑怯にも侮辱を加えた。…

市民諸君、…理性と愛国心との新しい勝利を予見して、元気な慰安の表現をしている・・・・・」(同前)

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神話:二つの圧政との戦い「人間および市民の諸権利の宣言」(1789)

アンシャン・レジーム

人間の諸権利 基本的人権 自由・平等・財産 市民の諸権利 自己統治の諸権利 憲法体制と立法

ジャコバン(モンタニャール)独裁

近代の人間と市民:統合と排除共和国、女性、貧困

市民が人間に先行 ルソー『社会契約論』(1762)ロベスピエール独裁

人間が市民に先行 シエース『第三身分とは何か』(1789) コンドルセ「ジロンド憲法案」(1793)

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二つの近代社会像徳か知識か?

近代社会の枠組み

シエース『第三身分とは何か』(スミス『国富論』の影)

「国民が存続しかつ栄えるには何が必要であろうか。それは個人的労働と、公職である。」

個人=家族/社会的分業/(公共性)/主権

商品経済の不平等的調和(可処分所得)⇒能動市民・受動市民⇒代議制・主権

主権の樹立/徳と知識

ロベスピエール 商品経済と法的形式的平等の結合⇒徳の共和国

シエース 理性的議会による共和主義⇒科学と学問による合理的統治と制度設計

コンドルセ? モラルと知識の公共圏

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研究の展開神話への懐疑:対象の破れ

『公教育についての五つの覚書』(1791)など

分業批判 道徳問題

近代のモラルとスミス『道徳感情論』(1759)へのこだわり

パスカル擁護 女性、黒人奴隷への眼差し

近代への懐疑

「長い間人間のもろもろの権利を論じ、これを確立したもの、迷信に最後の打撃を与えたもの、新しい対象に数学の方法を適用して、政治学および道徳学に新しい通路を開拓したもの、社会的福祉に関する新の原理に、・・・・深遠な道徳性や宗教的な尊敬を感ぜずしては合いともに生きていくことができぬような普遍の徳を、いたるところで印象づけるものなどである。」(『進歩史』1795年版刊行者序)

科学⇒人文学

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再読『公教育についての5つの覚書』(1791)古代的自由と近代的自由

公教育の目的⇒ 自由な人間と市民を育てる

近代人(商業社会)とは? 職業人=財産と労働の自由/商業の自由(自由・平等・契約)

古代人(都市国家)と近代人の自由の違い

古代人:政治的自由 近代人:個人的自由 +政治的自由

無償の公教育=平等の原理

近代の公教育=知育 古代の教育=共通訓育

人間は個人となり市民となる(コンドルセ)

人間は市民となり個人となる(ルソー)

近代の市民?‣政治的自由の近代的位置?

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再読『公教育についての5つの覚書』指針:スミス『国富論』(1776)の世界

近代社会とは?

分業社会=社会的分業

(商業社会:財産・自由)

(自由・平等・契約)

二つの分業/社会という分業/公私(社会と国家)の分業

技術としての知識の習得

自然的技術

社会的技術

専門人の分業

専門人と日常生活

『国富論』の理想社会?

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熟読『公教育についての5つの覚書』近代と政治的自由

「公教育は市民に対する社会の義務である。」

「社会は財産の関係で教育機会を確保できない人々のすべてに対して、また幼児期の教育によっては、知っておけば有益な真理を自ら判別し、探求することができなかったようなすべての人々に対して、容易かつ単純な学習の手段を準備しなければならない。」

「今日の社会では、骨の折れる仕事は自由人の手にゆだねられているのであって、彼らは、じぶんの必要を満たすための仕事を余儀なくされているが、しかしながら、財産があるために仕事を免れている人々と同じ権利を持ち、かつ平等な存在である。」

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熟読『公教育についての5つの覚書』コンドルセによるスミス読解(1)

「スミス氏は、機械的に遂行される職業が分化すればするほど、ますます同型で矮小な観念に人間を閉じ込める素朴な愚昧さへと、民衆が陥いるおそれがあると指摘した。この弊害は、法律によって平等が確立されているような国家では一層危険であるが、これに対する唯一の救済は教育である。」

「法律の制定、行政の仕事、司法の機能などが、それぞれに特有な学習で準備された人々だけに限定される特殊な職業となるならば、その時にはもはや真の自由が支配しているということはできない。必然的に、一つの国民のなかに、…職業にもとづくある種の貴族層が形成されることになる。…イギリスでは・・・」

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熟読『公教育についての5つの覚書』コンドルセによるスミス読解(2)

「教育の目的は、もはや既存の考え方opinionsを神聖化することではありえず、むしろ反対に、それは既存の考え方を、絶えず啓蒙の度を進めていく相次ぐ世代の自由な吟味に委ねることである。」

「家庭教育から受け取る偏見は、社会の自然な秩序の一つの結果であり、賢明な教育は、知識をひろめることによって、こうした偏見の治療薬となる。公権力によって与えられる偏見は、真の専制であり、自然的な自由のうちでも最も貴重な部分に対する侵犯である。」

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熟読『公教育についての5つの覚書』スミスの世界と人間の平等

公教育による自由のモラルの樹立

分業の弊害

人間の孤立化と奇形化

(個人と社会のゆがみ)

知的寡頭制という弊害

(分業と公私のゆがみ)

教室の意味(平等・男女共学)

家族的偏見の相対化

討議による真偽判断

科学に人文学の息吹を

公共圏の主体準備

自由のモラル

市民のモラル

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アダム・スミスとコンドルセフランス自由主義の成立

スミス(『国富論』)の世界(「商業社会」)

自由な財産にもとずく勤労=分業

自由放任と見えない(神)の手による秩序(予定調和)

近代社会成立の諸条件を探求

(自由競争のモラル・観察者と同感)

(資本主義制度・経済学)

コンドルセの公共圏(『国富論』と『道徳感情論』新解釈)と自由主義

公教育 公共空間 言論圏 政治的自由

近代的個人が市民となる方法の探求

代議制民主主義(自由共和国)

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研究の現場:文献の光

探索:コンドルセの『国富論』解説はどこに行った?

ルーシエ訳『国富論』(1790-91)に続巻として予告(刊行されず)

発見:『公人叢書』(1790-92)

第3‐4巻『国富論解説』(1791)

第5‐6巻『公教育に関する5つの覚書』(1791)

仮説と論証

見えない神の手⇒公教育・公共圏

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『公人叢書』全14冊(28巻)1790-92

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コンドルセ神話?吟味/偶像破壊 つくられたコンドルセ神話

圧政と戦い真理と科学に殉じた哲学者

『人間精神進歩史』刊行への国民公会ドヌー演説(1795)

科学による統治に道を開いた 人類の無限進歩/科学技術と産業信頼

哲学者ソクラテス⇒科学者コンドルセ

消されないもう一つの声

人文学の問い? 科学による統治は人間を幸福にするか?

ソフィー・コンドルセ「序文」(1795)

道徳哲学 人間が幸福になりうる条件と範囲の考察

科学の時代の不幸と希望(パスカル的問題)

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公共圏の思想史の提案フランス自由主義の発見

通説 新説

フランス革命以後

個人の私的自由を主張

J.Bセー、コンスタン、ギゾー→トクヴィル

スミス『国富論』の影響

革命前の王政改革

自由のモラルと公共性強調(個人・社会・政治)

公共圏の設計

コンドルセ夫妻→スタール夫人、コンスタン

スミス『国富論』の政治学的読解と『道徳感情論』の影響

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世界史像の新視界

各国史から世界史へ

18世紀を両義性の時代と見る

公共圏の意義

世界経済システム

三角貿易の国際紛争

1648ウエストファリア条約

主権国家:対抗と秩序

公論/民主主義の再審

(多数者専制と少数意見)

公論の諸制度と原理:カフェ、サロン、新聞と本と読書、裁判の公開:公開性・表現の自由

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自由主義の時代公共圏の企画

フランス

1756-63 7年戦争/ヴォルテール

1774‐76 チュルゴ王政改革/コンドルセ

1789 フランス革命

1804 ナポレオン帝政/J.スタール、B.コンスタン

1814 王政復古

1830 7月王政

1848 第2共和政

海外

1759 『道徳感情論』

1776 『国富論』・アメリカ独立宣言

カント:世界市民主義

1808 フィヒテ『ドイツ国民への講義』

1814-15 ウイーン会議

1831 ベルギー独立

1848 ドイツ3月革命

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社会思想史の魅力思想史の散歩道:ソフィー・コンドルセ

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ソフィー・コンドルセ自画像/ゴヤ

ソフィー・コンドルセ1800 ゴヤ1798-85?

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思想史の旅:人間と市民ゴヤ/ドラクロア

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社会思想史を学ぶ意味

自己に出会う

社会と自然に出会う

世界と歴史に出会う

歴史的主体形成

近代的個人