【岡崎オリオンプロジェクト】

ヒトゲノム情報解読以来、生命科学は細胞における遺伝子産物の同定とその機能・構造解明に邁進してきました。現在、これらの蓄積された要素を統合して生命個体を理解する研究戦略への転換期を迎えています。自然科学研究機構・岡崎統合バイオサイエンスセンターはこれからの情勢に応えるべく、新たなバイオサイエンス戦略の創成を目指して岡崎オリオンプロジェクトを開始しました。平成２５年度より従来の研究領域に代えて新しい３研究領域を設定し、以下に述べるような内容のプロジェクトを展開しています。一つの研究領域には岡崎統合バイオサイエンスセンターに所属する複数の研究室が参加しています。また、岡崎３研究所（基生研、生理研、分子研）に所属する研究グループも、オリオン公募研究を通じて本プロジェクトに参画しています。

生命システムのダイナミクスに迫る超階層多次元戦略

２０１０年岡崎統合バイオサイエンスセンター設立１０周年を機に、今後の統合バイオのあるべき将来像について議論する「統合バイオ在り方検討会」（岡崎３研究所所長、３研究所から委員各１名、統合バイオから３名の９名で構成）を設立。

２０１２年２年間の議論により、統合バイオの新たな研究課題、組織、運営方針が決定。

３つの新研究領域の制定特任准教授の採用３研究所との連携の強化運営責任体制の強化

新規プロジェクト

生命システムのダイナミクスに迫る超階層多次元戦略:Okazaki Orion Project

全国の大学・研究機関

分子科学研究所

基礎生物学研究所

生理学研究所

岡崎統合バイオ３つの新研究領域

生命動秩序形成研究領域

バイオセンシング研究領域

生物が環境情報を感知し応答するする統合的なしくみは？

生命時空間設計研究領域

有機的連携

バイオセンシング・生命時空間設計・生命動秩序形成の３つの新たな研究領域を設定し、多様な生命現象を「生命システムにおける認識・応答」、「生命システムの時空間規定」、 「生命システムの動秩序形成」という複数の観点に注目して解析する。領域間の有機的連携を図り、既存の研究分野や研究対象の階層性の枠を超えた新たなバイオサイエンスの研究拠点を形成する。

階層横断的・統合的なバイオサイエンスの

突破口となる新領域の確立

生命システムのダイナミクスに迫る超階層多次元戦略

生命システムの空間サイズや生物固有の時間を規定するしくみは？

生命機能分子の集合が高度で複雑な秩序を創発するしくみは？

プロジェクト推進委員会統合バイオ（センター長、研究領域リーダー３名）

研究所からの委員（各１名）

岡崎統合バイオ 基生研 生理研 分子研

プロジェクト研究の実施特任准教授による研究公募による研究（岡崎統合バイオと３研究所）

統合バイオシンポジウム

リトリート山手イブニングセミナー

サマースクール

総研大統合生命科学教育プログラム

生命システムのダイナミクスに迫る超階層多次元戦略