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Configure Digitizer Digidataの設定) Axoclamp Sequence Axoclampの設定の流れ) Digitizer-Amplifire Connection DigidataAxoclampの接続) Configure Telegraphs Telegraphの設定) Create Signals Signalの設定) Configure Protocols Protocolの設定) Setting Up Setting Up Clampex Clampex for Data Acquisition for Data Acquisition Axoclamp Axoclamp 900A 900A 本マニュアルは英語版マニュアル“Setting Up for Data Acquisition”の一部を抜粋したもので、 Axoclamp 900Atwo-electrode voltage clampのみで使用することを前提にしています。 下記の順序に従って、データ取得までの設定を説明します。

Setting Up Clampex for Data Acquisition Axoclamp …...Axoclamp900Aでホールセル測定をするためのprotocolについて、全体の流れを説明します。Configure protocolsセクションでは、標準的なprotocolの設定方法について説明し、オプションとし

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Page 1: Setting Up Clampex for Data Acquisition Axoclamp …...Axoclamp900Aでホールセル測定をするためのprotocolについて、全体の流れを説明します。Configure protocolsセクションでは、標準的なprotocolの設定方法について説明し、オプションとし

Configure Digitizer (Digidataの設定)

Axoclamp Sequence (Axoclampの設定の流れ)

Digitizer-Amplifire Connection (DigidataとAxoclampの接続)

Configure Telegraphs (Telegraphの設定)

Create Signals (Signalの設定)

Configure Protocols (Protocolの設定)

Setting Up Setting Up ClampexClampex for Data Acquisitionfor Data AcquisitionAxoclampAxoclamp 900A900A

本マニュアルは英語版マニュアル“Setting Up for Data Acquisition”の一部を抜粋したもので、Axoclamp 900Aをtwo-electrode voltage clampのみで使用することを前提にしています。

下記の順序に従って、データ取得までの設定を説明します。

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このセクションはDigidataの設定について説明します。

Digidata 132X Seriesの起動手順 1. コンピュータとDigidataの電源がOFFになっていることを確認する。 2. コンピュータとDigidataをSCSIケーブルで接続する。 3. Digidataの電源をONにする。 4. コンピュータを起動する。

Digidata1440Aの起動手順(一般的なUSB機器と同様の手順) 1. コンピュータとdigidataをUSB2ケーブルで接続する。 2. Digidataの電源をONにする。

USBタイプのソフトウェアセキュリティーキー“dongle”をコンピュータに接続します。pCLAMP10より古いバージョンではパラレルポートタイプのもがあります。

Clampexを起動します。ウィンドウのタイトルバーに“DEMO”と表示されている場合は、シュミレーションモードになっています。Digidataを認識させる必要があります。

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メニューのConfigure/Digitizerを選択します。

Digitizer boxが開き、ClampexはDemoモードと表示されます。“Change””ボタンをクリックします。

使用するDigidataの機種によって設定が異なります。各機種の設定セクションを参照して下さい。      

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Digidata Typeリストボックスに“Digidata 1440 Series”を選択します。

“Not present”と表示される場合は、“Scan”ボタンを押して下さい。

Digitata1440Aの設定が表示されます。

Digidata1440Aはキャリブレーションが不要です。Digidata1440Aを認識すれば完了となります。

Digidata1440Aを認識しない場合は、次のページを参照して下さい。

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“Scan”ボタンを押してもDigidata1440Aを認識できない場合は、電源とUSB2.0ケーブルの接続を確認して下さい。

Digidata1440Aの電源をオンにすると、POWER LEDが緑色に点灯します。

Digidata1440AがClampexに認識されると、READY LEDが黄色に点灯します。

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Axoclamp900Aでホールセル測定をするためのprotocolについて、全体の流れを説明します。

Configure protocolsセクションでは、標準的なprotocolの設定方法について説明し、オプションとしAxoclampのMode telegraphについて説明します。Mode telegraphはAxoclamp Comanderのモードをcurrent clampとvoltage clamp間で変更したときに、clampexが自動的にprotocolを読み換える機能です。

protocolを設定する前に、下記3つの前設定を行う必要があります。1. DigidataとAxoclamp900Aの接続2. telegraphの設定3. signalの作成

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Axoclamp CommanderのSelect Deviceツールボタンを押します。

“Axoclamp Hardware”を選択してScanボタンを押します。Axoclamp900Aを認識して、シリアル番号が表示されます。OKボタンを押して終了します。

コンピュータとAxoclamp900AをUSB2ケーブルで接続し、Axoclamp900Aの電源を入れます。Axoclamp Commanderを起動させます。Axoclamp Commnaderのタイトルバーに“DEMO”と表示されている場合は、Axoclamp900Aを認識させる必要があります。

ClampexはAxoclamp Commnaderを起動させた後に起動して下さい。

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このセクションはDigidataとAxoclamp900Aの接続について説明します。

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測定する信号と使用するコマンドはAxoclamp900Aのモードで決まります。

膜電位

膜電流(確認用)

コマンド電流

膜電流

膜電位(確認用)

コマンド電圧

メモ:電流はCURRENT OUTPUT端子からモニターすることもできます。

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ClampexはDigidataの各channelに、異なるsignalを作成することができます。(channelとsignalの詳細は“Create Signal”セクションで説明します。)

Digidataの各channelに異なるsignalを作成すれば、channelを共有することができ、ケーブル接続を単純化することができます。例えば、current clampの膜電位とvoltage clampの膜電流は1つのchannelで共有することができます。

AxoclampのChannel 2 SCALED OUTPUTとDigidataのAnalog IN #1を接続し、I-CLAMPモードの膜電位VmとTEVCモードの膜電流Imを共有

AxoclampのChannel 1 SCALED OUTPUTとDigidataのAnalog IN #0を接続し、I-CLAMPモードの膜電位VmとTEVCモードの膜電位Vmを共有

I-CLAMPモードとTEVCモードで使用する場合は、下記のようにchannelを共有することができます。

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この接続方法はI-CLAMP COMMAND(2つ)とV-CLAMP COMMANDでAnalog Outputが3つ必要になります。Digidata1440Aを使用する場合は可能ですが、Digidata1322AなどはAnalog outが2チャンネルなので、この接続方法は使用できません。

ANALOG IN 0,ANALOG IN 1はvoltage clampとcurrent clampで共有チャンネルになっています。

voltage clampのみ使用する場合は、I-CLAMP COMMANDの接続は必要ありません。同様に、current clampのみ使用する場合は、V-CLAMP COMMANDの接続は必要ありません。

Voltage clampとCurrent Clampを行うための標準的な接続方法です。

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Axoclamp900A telegraphはAxoclamp CommanderからClampexに設定を通信するソフトウェアメッセージです。Clampexはこのソフトウェアメッセージを利用して、各種設定を自動的に行います。

telegraphはclampexで簡単に設定することができ、同時にsignalも自動的に設定します。

最も重要なtelegraphはgain telegraphです。アンプのgainが変更されると、Clampexは自動的にgain設定を変更してくれます。また、ローパスフィルタの設定値をリアルタイムで表示して、保存したファイルのヘッダ情報に記録されます。もちろん、gain情報も記録されます。

さらに、Axoclamp 900Aはモード切替のためのtelegraph機能があります。各モードに合わせて、Analog IN/OUTの単位、scale factorを自動的に変更します。

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メニューのConfigure/telegraphed Instrumentを開きます。

telegraphはDigidataの入力チャンネルごとに設定する必要があります。Axoclamp 900AのChannel 1 SCALED OUTPUT端子と接続したDigidataのAnalog IN端子に対してtelegraphの設定をします。

Analog IN #0と接続した場合は、Input Channelsに“Analog IN #0”を選択します。

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Telegraphed InstrumentリストボックスにAxoclamp 900Aを選択します。

アンプのモードでprotocolを変更するオプションを有効にするには、上のチェックボックスを選択して下さい。設定方法については、MulticlampのSequencing keysセクションを参照して下さい。

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Amplifier Configurationセクションを設定します。

シリアル番号が選択できない場合は、scanボタンを押して下さい。それでも選択できない場合は、Axoclamp 900Aの電源が入っていることAxoclamp Commanderが起動していることを確して下さい。

Axoclamp 900Aの出力チャンネルとAxoclampのシリアル番号を設定します。

“Scaled output 1”を選択します。

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Axoclamp900AのI-CLAMP COMMNAD端子を接続したDigidataのAnalog OUT端子を選択します。

Analog OUT #1と接続した場合は、“Analog OUT #1”を選択します。

SCALED OUTPUT端子と同様に、I-CLAMP COMMAND端子のtelegraphを設定することができます。Output Channelsセクションの“Command”に設定します。

Axoclamp900AのChannel 1 SCALED OUTPUT端子のtelegraphの設定は完了です。オプションのCURRENT OUTPUT端子にtelegraphは適用されません。

同様の手順でAxoclamp900AのChannel 2 SCALED OUTPUT端子のtelegraphの設定を行います。

メモ:I-CLAMP COMMAND端子の代わりにSTEP-ACTIVE端子を使用する場合は、“Commnad”には“none”を設定します。

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メニューのConfigure/telegraphed Instrumentを開きます。

telegraphはDigidataの入力チャンネルごとに設定する必要があります。Axoclamp 900AのChannel 2 SCALED OUTPUT端子と接続したDigidataのAnalog IN端子に対してtelegraphの設定をします。

Analog IN #1と接続した場合は、Input Channelsに“Analog IN #1”を選択します。

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Telegraphed InstrumentリストボックスにAxoclamp 900Aを選択します。

アンプのモードでprotocolを変更するオプションを有効にするには、上のチェックボックスを選択して下さい。設定方法については、MulticlampのSequencing keysセクションを参照して下さい。

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Amplifier Configurationセクションを設定します。

シリアル番号が選択できない場合は、scanボタンを押して下さい。それでも選択できない場合は、Axoclamp 900Aの電源が入っていることAxoclamp Commanderが起動していることを確して下さい。

Axoclamp 900Aの出力チャンネルとAxoclampのシリアル番号を設定します。

“Scaled output 2”を選択します。

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Axoclamp900AのI-CLAMP COMMNAD端子を接続したDigidataのAnalog OUT端子を選択します。

Analog OUT #2と接続した場合は、“Analog OUT #2”を選択します。

SCALED OUTPUT端子と同様に、I-CLAMP COMMAND端子のtelegraphを設定することができます。Output Channelsセクションの“Command”に設定します。

Axoclamp900AのChannel 2 SCALED OUTPUT端子のtelegraphの設定は完了です。オプションのCURRENT OUTPUT端子にtelegraphは適用されません。

メモ:I-CLAMP COMMAND端子の代わりにSTEP-ACTIVE端子を使用する場合は、“Commnad”には“none”を設定します。

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Telegraphの設定は完了です。telegraphの設定は下記のように設定されました。

メモ:この設定はAxoclamp Connection 3のように接続を行った場合です。

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このセクションはsignalの作成方法について説明します。

signalは名前、単位、scale factor、offsetなどの各パラメータを持ち、Digidataの各Analog channelに割り当てることができます。各Analog channelは複数のsignalを持つことによって共有することができます。

channelはアンプなどと実際にケーブルで接続するDigidataのBNC端子のことをいいます。Analog IN,Analog OUT,Digital IN,Digital OUTなどがあります。

始めに、signalとChannelについて説明します。

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Signalの設定はAxoclamp900Aのモードによって異なります。各モードの設定セクションを参照して下さい。

Current clamp (both Channel)

dSEVC

TEVC

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TEVCモードで使用するsignalを作成します。このモードは、headstage 1で電圧を印加し、headstage 2で電流を測定します。また、headstage 1は同時に膜電位を測定します。

TEVCモードはheadstage 1の膜電位をChannel 1 SCALED OUTPUTから出力し、headstage 2の膜電流をChannel 2 SCALED OUTPUTから出力します。

Lab Benchを開きます

Channel 1 SCALED OUTPUTの膜電位をAnalog IN #0で測定するようにsignalを作成します。Analog IN #0を選択してAddボタンを押します。

任意の名前を入力します。“Vm_1”としました。

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Channel 1 SCALED OUTPUTの膜電位をAnalog IN #0で測定するようにsignalを作成しました。通常、作成したチャンネルにscale factorを作成する必要がありますが、telegraphの設定をしたのでscale factorを設定する必要はありません。

次に、Channel 2 SCALED OUTPUTの電流をAnalog In #1で測定するようにsignalを作成します。

Channel 2 SCALED OUTPUTと接続したDigidataの入力チャンネルを選択します。Analog IN #1を選択してAddボタンを押します。

任意の名前を入力します。“Im_2”としました。

Axoclamp 900AのTEVCモードで使用する入力signalの設定は完了しました。次にtelegraphの動作を確認します。

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Axoclamp 900Aをリセットし、各ヘッドステージにCLAMP-1UモデルセルのCELLを接続します。Axoclamp900AをTEVCモードに設定します。

Lab Benchを開き、Axoclamp 900AのGain,Lowpass Besselの設定を変更して下さい。Lab BenchのTelegraphsのGain, Frequencyも変更されるはずです。

AxoclampのGainを変更してもLab BenchのScale factorは変更されません。Lab BenchはGain=1のscale factorを表示しているからです。

もちろん、取得データにはGainを考慮したscale factorが適用されます。例えば、Gain=10の場合、下記のように計算されます。Axoclamp 900Aにはその計算されたscale factorが表示されます。

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Lab BenchのOutput Signalsタブを開きます。Axoclamp900AのV-CLAMP COMMAND端子と接続したDigidataのANALOG OUT端子を選択します。Analog OUT #0を選択します。

Addボタンを押して、任意の名前を入力します。“Vm_Cmd”としました。

TEVCモードで使用するコマンド電圧のsignalを作成をします。

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SCALED OUTPUT端子はtelegraphを設定したのでscale factorを設定する必要はありませんでしたが、V-CLAMP COMMAND端子のsignalはscale factorと単位を設定する必要があります。

Signal Unitsに“m”を選択して、“V”と入力します。また、Axoclamp 900AのV-CLAMP COMMAND端子のscale factorは20mV/Vなので、Scale factorに“20”と入力します。

Clampexで-50mVの出力電圧を設定した場合、実際にDigidataのAnalog OUTから出力される電圧は“ -50mV ÷ (20mV/V) = -2.5V ”と変換されます。DigidataのAnalog OUTの出力電圧は、Axoclamp 900AのV-CLAMP COMMANDに入力されて、再び“ -2.5V × (20mV/V) = -50mV ”と変換されます。

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TEVCモードで使用する3つのsignalを作成しました。・headstage 1で膜電位Vmを測定して、Channel 1 SCALED OUTPUTから出力する。・headstage 2で膜電流Imを測定して、Channel 2 SCALED OUTPUTから出力する。・コマンド電圧をV-CLAMP COMMANDに入力する。

Vm_1 : Channel 1 SCALED OUTPUTから膜電位を測定するsignal

Im_2 : Channel 2 SCALED OUTPUTから膜電流を測定するsignal

VC_Cmd : V-CLAMP COMMANDにコマンド電圧を入力するsignal

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このセクションは2つの簡単なprotocolを作成します。current clampとtwo-electrode voltage clampです。

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メニューのAcquire/New Protocolを選択してProtocolエディタを開きます。

TEVCモードのprotocolを設定します。Clampexウィンドウの下にあるステータスバーに読み込み中のprotocol名が表示されます。

メモ:保存されたprotocolが読み込まれていない場合は、“(untitled)”と表示されます。読み込み中のprotocolを設定する場合は、Acquire/Edit Protocolを選択します。もしくは、下図のツールボタンをクリックします。

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Mode/Rateタブでは測定モードやサンプリングレートなどを設定します。

Acquisition ModeはデフォルトでEpisodic stimulationが選択されています。このモードのみcommand波形を出力できます。

Runs/trialは測定の繰り返し数を設定します。通常は“1”を設定します。Trial delayは測定終了と次の測定開始の時間を設定します。通常は“0”を設定します。

Sweep/runはSweep数(刺激を加える数)を設定します。Sweep durationはsweepの時間を設定します。

Fast rateはサンプリング周波数を設定します。

Start-to-Start IntervalsのSweepはMinimumに設定されています。これは、Sweep開始と次のSweep開始の時間間隔を設定します。Sweep durationより長くする必要があります。また、単位が異なることにも注意して下さい。

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Inputsタブを選択します。DigidataのAnalog INのsignal設定をします。

使用するDigidataのAnalog INをチェックし、Lab Benchで作成したsignalを設定します。

TEVCモードは膜電流と膜電位を測定します。

Lab Benchで膜電位のsignalとして“Vm_1”、膜電流のsignalとして“Im_2”を作成しました。

DigidataのAgnalog IN #0とAnalog IN #1にそれぞれを設定します。

Channel #0はすでにチェックされています。すぐ横のリスとボックスに“Vm_1”を設定します。

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同様に、Channel #1をチェックし、“Im_2”を設定します。

これでInputsタブの設定は完了です。

Outputsタブを選択します。DigidataのAnalog OUTのsignal設定をします。

使用するDigidataのAnalog OUTにLab Benchで作成したsignalを設定します。

LabBenchでコマンド電圧のsignalとして“Vm_Cmd”を作成しました。

Channel #0のリストボックスに“Vm_Cmd”を選択します。

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“Vm_Cmd”のscale factorがリストボックスのすぐ横に表示されます。

Holding levelを設定することができます。

任意の値を設定します。-50mVに設定しました。

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Triggerタブを選択します。デフォルトでStart trial withは“Immediate”に設定されています。

“Immediate”を選択すると、ツールバーのRecordボタンもしくはView onlyボタン押した直後にデータ取得を開始します。

デフォルトでTrigger sourceは“Internal Timer”に設定されています。このトリガーはデータ記録を開始する直後にtrialを開始します。

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Waveform タブのChannel #0タブを選択し、ANALOG OUT #0のコマンド電圧を設定します。

デフォルト波形がすでに設定されています。この設定を削除して、任意のコマンド電圧を作成します。

Analog Waveformチェックボックスを有効にします。真ん中にあるテーブルに波形パラメータを設定します。

このテーブルは10セクションに分割されていて、この分割された単位をepochといいます。epochにはA-Jの記号が指標付けられ、それぞれに波形パラメータを設定します。

赤丸で囲まれたところに“Vm_Cmd”とsignal名が表示されます。すぐ横のInfoボタンを押すと、“Vm_Cmd”のパラメータが確認できます。テーブルのパラメータFirst level,Delta levelの単位mVは“Vm_Cmd”などsignalによって決まります。

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波形パラメータを設定します。

簡単なステップ波形を作成します。Sweepごとに振幅が増加するステップ波形を作成します。

epoch AのTypeに“Step”を選択し、First levelに“-50”と入力します。つまり、epoch Aの最初のsweepの電圧値を-50mVと設定しました。これはOutputタブで設定したholding level-50mVと同じ値です。

Epoch AのDelta levelに“0”と入力します。増加が0なので、2 sweep以降もfirst levelを維持することになります。epoch Aでは10 sweepのすべてが-50mV出力することになります。

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Epoch Aの時間を設定します。First durationに“50”と入力し、50msに設定します。テーブルの下に時間とサンプル数が表示されます。サンプル数はサンプリングレート×時間で計算されます。First rate=10kHzのとき、10kHz×50ms=500となります。

これでepoch Aの設定は完了です。次にepoch Bを設定します。

epoch BのTypeに“Step”を選択します。

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epoch Bの設定をします。

First levelを-100mVに設定します。

epoch Bにはsweepで振幅が増加するステップ波形を作成することにします。Delta levelを20mVに設定します。これで、sweepは振幅が20mVずつ増加していきます。

1sweep目が100mVから始まり、20mVずつ増加していくので、10sweep目は80mVになります。これはテーブルの下にFinal levelとして表示されます。

First durationを100msに設定します。これもテーブルの下に表示されます。

今回、Delta durationは設定しません。Delta durationを設定すると、epochの時間が延びます。もし使用する場合は、Mode/Rateタブのsweep durationを変更する必要があるかもしれません。

これでvoltage clampのコマンド電圧の設定は完了です。

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Protocolエディターの右下にあるUpdate Previewボタンを押します。

Waveform Previewウィンドウが開き、設定したコマンド電圧が描画されます。

このウィンドウは、再度Waveform previewボタンを押すまで描画を保持します。

メモ:Waveform Previewウィンドウには、すべてのアナログ出力チャンネルが表示されます。右クリックのポップアッ   プメニューからMaximize Signalを選択すると、拡大表示されます。

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ProtcolエディタをOKボタンを押してprotocolエディタを終了します。

Scopeウィンドウに設定した2つの入力signalが表示されます。

これで、TEVCモードの設定は完了です。

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Protocolエディタのウィンドウタイトルバーに“(untitled)”と表示されている場合、protocolは保存されていないので、保存する必要があります。

メニューのAcquire/Save Protocol Asを選択し、ダイアログを開きます。任意のファイル名を入力して、Saveボタンを押します。今回は“Voltage Clamp 1”としました。

保存したprotocolはメニューのAcquire/Open Protocolから開くことができます。また、下図のツールボタンから開くこともできます。

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データの保存先

メニューの“File/Set Data File Names”を選択します。

保存先を設定します。Date prefixをチェックすると記録した年月日がファイル名になります。任意にする場合はチェックをはずして入力します。また、ファイル名の後には必ず記録番号(0000-9999まで)が追加されます。

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データの記録

メニューの“Aquire”からデータの記録を行います。Aquire:データの保存する。View Only:波形を確認するだけでデータの保存はしない。Repeat:チェックすると、AquireもしくはView Onlyを連続で続けます。

下図のツーボタンからも行えます。

RepeatRecode View Only