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Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド Release 10.5(1) 初版:2014 06 04 最終更新:2014 07 09 シスコシステムズ合同会社 107-6227 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー http://www.cisco.com/jp お問い合わせ先:シスコ コンタクトセンター 0120-092-255 (フリーコール、携帯・PHS含む) 電話受付時間:平日 10:0012:0013:0017:00 http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/

Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

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Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイドRelease 10.5(1)初版:2014年 06月 04日

最終更新:2014年 07月 09日

シスコシステムズ合同会社〒107-6227 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワーhttp://www.cisco.com/jpお問い合わせ先:シスココンタクトセンター

0120-092-255 (フリーコール、携帯・PHS含む)電話受付時間:平日 10:00~12:00、13:00~17:00http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/

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【注意】シスコ製品をご使用になる前に、安全上の注意( www.cisco.com/jp/go/safety_warning/ )をご確認ください。本書は、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきま

しては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容

については米国サイトのドキュメントを参照ください。また、契約等の記述については、弊社販

売パートナー、または、弊社担当者にご確認ください。

このマニュアルに記載されている仕様および製品に関する情報は、予告なしに変更されることがあります。このマニュアルに記載されている表現、情報、および推奨

事項は、すべて正確であると考えていますが、明示的であれ黙示的であれ、一切の保証の責任を負わないものとします。このマニュアルに記載されている製品の使用

は、すべてユーザ側の責任になります。

対象製品のソフトウェアライセンスおよび限定保証は、製品に添付された『Information Packet』に記載されています。添付されていない場合には、代理店にご連絡ください。

The Cisco implementation of TCP header compression is an adaptation of a program developed by the University of California, Berkeley (UCB) as part of UCB's public domain versionof the UNIX operating system. All rights reserved. Copyright © 1981, Regents of the University of California.

ここに記載されている他のいかなる保証にもよらず、各社のすべてのマニュアルおよびソフトウェアは、障害も含めて「現状のまま」として提供されます。シスコお

よびこれら各社は、商品性の保証、特定目的への準拠の保証、および権利を侵害しないことに関する保証、あるいは取引過程、使用、取引慣行によって発生する保証

をはじめとする、明示されたまたは黙示された一切の保証の責任を負わないものとします。

いかなる場合においても、シスコおよびその供給者は、このマニュアルの使用または使用できないことによって発生する利益の損失やデータの損傷をはじめとする、

間接的、派生的、偶発的、あるいは特殊な損害について、あらゆる可能性がシスコまたはその供給者に知らされていても、それらに対する責任を一切負わないものと

します。

このマニュアルで使用している IPアドレスおよび電話番号は、実際のアドレスおよび電話番号を示すものではありません。マニュアル内の例、コマンド出力、ネットワークトポロジ図、およびその他の図は、説明のみを目的として使用されています。説明の中に実際の IPアドレスおよび電話番号が使用されていたとしても、それは意図的なものではなく、偶然の一致によるものです。

Cisco and the Cisco logo are trademarks or registered trademarks of Cisco and/or its affiliates in the U.S. and other countries. To view a list of Cisco trademarks, go to this URL: http://www.cisco.com/go/trademarks. Third-party trademarks mentioned are the property of their respective owners. The use of the word partner does not imply a partnershiprelationship between Cisco and any other company. (1110R)

© 2010-2014 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.

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目次

はじめに vii

変更履歴 vii

このマニュアルについて viii

対象読者 viii

マニュアルの構成 viii

関連資料 ix

マニュアルとサポート ix

フィールドアラートおよびフィールド通知 ix

マニュアルに関するフィードバック x

表記法 x

設置の準備 1

システム要件 1

プラットフォーム要件 2

クライアントの要件 2

ネットワーク要件 3

システムアカウント権限 3

セキュリティの考慮事項 4

複数ドメインにわたるインストール 4

その他の要件および考慮事項 5

インストール前の作業 6

コンフィギュレーションワークシート 6

インストールファイル 8

Cisco Finesseサーバのインストール 11

インストールタスクフロー 12

プライマリノードでの Finesseのインストール 12

セカンダリノードでの Finesseのインストール 16

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) iii

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インストールのトラブルシューティング 20

アップグレード 21

サポートされているアップグレードパス 21

アップグレードの実行 22

ロールバックの実行 24

初期設定 27

Contact Center Enterprise CTIサーバの設定の指定 27

Contact Center Enterprise管理サーバおよびデータサーバの設定の指定 29

クラスタ設定の指定 30

Cisco Tomcatの再起動 30

複製ステータスの確認 31

言語パックのインストール 31

エージェントにパスワードがあることの確認 32

エージェントの [Logout non-activity time]設定の確認 33

エージェント電話の設定 33

Internet Explorerのブラウザ設定 33

証明書の設定 34

サーバ側の証明書管理 35

CA証明書の取得およびアップロード 35

内部的な証明書の作成 37

Microsoft Certificate Serverのセットアップ 37

CA証明書のダウンロード 38

クライアント側の証明書の受け入れ 38

Internet Explorerのルート証明書の導入 38

Internet Explorerブラウザの証明書のセットアップ 39

Firefoxブラウザの証明書のセットアップ 40

セキュリティ証明書の受け入れ 41

エージェントがデスクトップにサインイン可能かの確認 43

フェイルオーバー機能の正確な確認 44

クライアントでの DNS設定 45

初期設定のトラブルシューティング 46

Cisco Finesse CLI 51

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)iv

目次

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Cisco Finesseでサポートされるコマンド 51

ログの収集 51

Cisco Finesse HTTPSリダイレクト 53

Finesseサービス 54

Cisco Finesse Notification Serviceのロギング 55

アップグレード 56

リモートアカウント管理 56

Replication Status 56

3rdpartygadgetアカウント 57

Cisco Finesseに使用されるネットワークとシステムサービス 59

Cisco Finesseポートの使用 61

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) v

目次

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Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)vi

目次

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はじめに

このガイドは、エージェントが Finesseデスクトップにサインインできるように Cisco Finesseをインストールし、初期設定を実行する方法について説明します。

• 変更履歴, vii ページ

• このマニュアルについて, viii ページ

• 対象読者, viii ページ

• マニュアルの構成, viii ページ

• 関連資料, ix ページ

• マニュアルとサポート, ix ページ

• フィールドアラートおよびフィールド通知, ix ページ

• マニュアルに関するフィードバック, x ページ

• 表記法, x ページ

変更履歴次の表に、このガイドに対する変更のリスト、リンク、これらの変更が行われた日付を示します。

最新の変更から順に表示されています。

Link日付変更

言語パックのインストール, (31ページ)

2014年 7月 9日ソフトウェアダウンロードサ

イトへのリンクを追加。

サポートされている言語の詳

細について、『Cisco FinesseAdministrationGuide』への参照を追加。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) vii

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Link日付変更

2014年 6月 4日このマニュアルの初版

このマニュアルについて『CiscoFinesseインストレーション/アップグレードガイド』では、Finesseのインストール、アップグレード、初期設定の実行方法について説明します。

対象読者このマニュアルは、Cisco Finesseのインストールおよび初期設定を行う管理者およびシステムエンジニアを対象としています。

マニュアルの構成

内容セクション

Cisco Finesseのシステム要件およびインストール前の作業について説明します。

第 1章:設置の準備, (1ページ)

インストールプロセスの概要について説明し、CiscoFinesseのインストールおよびインストールの問題をトラブルシューティングする方法について説明しま

す。

第 2章:Cisco Finesseサーバのインストール, (11ページ)

サポートされているアップグレードパスの一覧を示

し、アップグレードおよびロールバックの実行方法

について説明します。

第 3章:アップグレード, (21ページ)

Cisco Finesseを設定するために必要なインストール後の作業について説明します。

第 4章:初期設定, (27ページ)

Cisco Finesseでサポートされる CLIコマンドを示します。

付録 A:Cisco Finesse CLI, (51ページ)

Cisco Finesseに使用するネットワークおよびシステムサービス一覧です。

付録 B:Cisco Finesseに使用されるネットワークとシステムサービス,(59ページ)

Cisco Finesseに使用するポートを示します。付録 C:Cisco Finesseポートの使用, (61ページ)

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)viii

はじめに

このマニュアルについて

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関連資料Linkマニュアルまたはリソース

http://www.cisco.com/en/US/partner/products/ps11324/products_documentation_roadmaps_list.html

Cisco FinesseDocumentationGuide

http://www.cisco.com/en/US/partner/products/ps11324/tsd_products_support_series_home.html

Finesseマニュアルの Cisco.comサイト

http://docwiki.cisco.com/wiki/Cisco_FinesseFinesseのマニュアルのWiki

http://docwiki.cisco.com/wiki/Troubleshooting_Cisco_FinesseCisco Finesseのトラブルシューティングのヒント

マニュアルとサポートマニュアルの入手方法、テクニカルサポート、その他の有用な情報について、次の URLで、毎月更新される『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/general/whatsnew/whatsnew.html

『What's New in Cisco Product Documentation』は RSSフィードとして購読できます。また、リーダーアプリケーションを使用してコンテンツがデスクトップに直接配信されるように設定するこ

ともできます。 RSSフィードは無料のサービスです。シスコは現在、RSSバージョン 2.0をサポートしています。

フィールドアラートおよびフィールド通知シスコ製品が変更された可能性や、主要プロセスが重要であると判断された可能性があることに

注意してください。こうした情報は、シスコのフィールドアラートおよびフィールド通知メカニ

ズムを使用して通知されます。フィールドアラートおよびフィールド通知は、Cisco.comのProductAlertToolで登録すると受信できます。このツールを使用して関心のある製品を選択し、通知を受信するプロファイルを作成することができます。

www.cisco.comにログインし、次の URLのツールにアクセスしてください。http://www.cisco.com/cisco/support/notifications.html

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) ix

はじめに

関連資料

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マニュアルに関するフィードバックこのマニュアルに関する技術的なフィードバック、または誤りや記載もれなどお気づきの点がご

ざいましたら、HTMLドキュメント内のフィードバックフォームよりご連絡ください。ご協力をよろしくお願いいたします。mailto: [email protected]

表記法このマニュアルでは、次の表記法を使用しています。

説明表記法

アイコン、ボタン名、ダイアログボックス名など、画面に表示される項

目は、[ ]で囲んで表示しています。次に例を示します。

• [編集(Edit)] > [検索(Find)]を選択します。

• [終了(Finish)]をクリックします。

太字

イタリック体は、次の場合に使用しています。

•新しい用語の紹介。例:スキルグループとは、類似したスキルを持つエージェントの集合です。

•強調。例:数字の命名規則は使用しないでください。

•ユーザが置き換える必要がある構文値。例:IF (condition, true-value,false-value)

•ドキュメントのタイトル。例:『CiscoUnifiedContact Center EnterpriseInstallation and Upgrade Guide』を参照してください。

イタリック体

Courierなどのウィンドウフォントは、次の場合に使用されます。

•コード中のテキストや、ウィンドウに表示されるテキスト。例:<html><title>Cisco Systems, Inc. </title></html>

window フォント

山カッコは、次の場合に使用されます。

•コンテキストでイタリックが許可されない引数(ASCII出力など)。

•ユーザが入力する文字列で、ウィンドウには表示されないもの(パスワードなど)。

< >

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)x

はじめに

マニュアルに関するフィードバック

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第 1 章

設置の準備

Cisco FinesseはUnified Contact Center Enterprise(Unified CCE)の展開においてスタンドアロンとしてインストールすることも、UnifiedContactCenter Express(UnifiedCCX)の展開と共存してインストールすることもできます。

このマニュアルは、Unified CCEを使用した導入で、スタンドアロン Finesseをインストールする方法について説明します。

Unified CCXとの共存展開では、Finesseは Unified CCXのインストーラを実行する際にインストールされます。詳細については、『Cisco Unified Contact Center Expressインストレーション/アップグレードガイド』を参照してください。

CiscoFinesseはプライマリまたはセカンダリノードとして仮想マシンにインストールされます。インストール画面は最初のノードとしてプライマリノードを示します。

Finesseは LinuxベースのUnified Communicationsオペレーティングシステムにインストールされます。このシステムはシスコが開発したアプライアンスモデルまたは“クローズドボックス”で、ファイルシステムへのナビゲーションまたは操作はサポートしていません。

このマニュアルは、このリリースのCiscoFinesseでサポートされているすべての設定を説明します。説明のない設定はサポートされていません。

• システム要件, 1 ページ

• インストール前の作業, 6 ページ

システム要件ここでは、Cisco Finesseの要件の概要を示します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 1

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プラットフォーム要件

すべての Finesseサーバは Unified Communications Operating System(Unified OS)を使用して仮想マシン(VM)で実行します。 Cisco Finesseをインストールする前に ESXi 5.0、5.1、または 5.5をインストールする必要があります。

サポートされる VMと VMware要件に関する詳細情報については、DocWikiの「Virtualization forCisco Finesse(Cisco Finesseの仮想化)」ページを参照してください。

クライアントの要件

Finesseソフトウェアがクライアントにインストールされていないようにしてください。エージェントとスーパーバイザは、FinesseデスクトップへのアクセスでWebブラウザを使用します。管理者は、Webブラウザを使用して Finesse管理コンソールにアクセスします。次の表に、Finesseクライアントでサポートされているオペレーティングシステムおよびブラウザを示します。

ブラウザと推奨バージョンオペレーティングシステム

Internet Explorer 9.0

Internet Explorer 11.0

IE 11にはWindows 7 SP1が必要です。

(注)

Firefox(バージョン 24以降)

Windows 7

Internet Explorer 11.0

Firefox(バージョン 24以降)

Windows 8.1

Firefox(バージョン 24以降)Mac OS X

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)2

設置の準備

プラットフォーム要件

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Finesseデスクトップにアクセスするクライアントの必要条件(プロセッサ速度やRAMなど)は異なる場合があります。複数のエージェント(Team Performanceおよび Queue Statisticsガジェットを実行しているスーパーバイザデスクトップや、他のエージェントまたはスキルグ

ループについての情報を含む Live Dataレポートを実行しているエージェントなど)のイベントを受信するデスクトップでは、単一エージェントのイベントを受信するデスクトップよりも

優れた処理能力が必要です。

クライアントに必要なパワーを決定する要因には次のようなものがありますが、これらに限定

されません。

重要

•コンタクトセンタートラフィック

•デスクトップに統合されるその他のガジェット(Live Dataレポートやサードパーティガジェットなど)

•クライアントで実行するその他のアプリケーションおよび Finesseデスクトップとの共有リソース

ネットワーク要件

Finesseの最適なパフォーマンスを得るには、ネットワークのプロパティが次のしきい値を上回ることのないようにしてください。

•遅延:Finesseサーバ間で 80ミリ秒(ラウンドトリップ)、Finesseクライアントから Finesseサーバまでで 200ミリ秒(ラウンドトリップ)

•ジッター:2ミリ秒

•パケット損失:0.5%

Cisco Finesseの帯域幅の要件については、「Cisco Finesse Bandwidth Calculator(Cisco Finesse帯域幅計算ツール)」を参照してください。

システムアカウント権限

Cisco Finesseのインストール中に、次の資格情報を指定してください。

•管理者ユーザアカウント:このアカウントは、CLIにアクセスするために使用されます。

•アプリケーションユーザアカウント:このアカウントは、Finesse管理コンソールにアクセスするために使用されます。

• Database Access Securityパスワード:このパスワードは、将来サーバを交換または追加する場合に新しいサーバのセキュリティパスワードを変更する場合に必要です。このパスワー

ドは記録しておいてください。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 3

設置の準備

ネットワーク要件

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データベースセキュリティパスワードと、管理者用およびアプリケーションユーザアカウント

のパスワードは少なくとも 6文字の長さである必要があります。英数字、ハイフン、およびアンダースコアを使用できます。

セキュリティの考慮事項

CiscoFinesseの管理コンソールとエージェントデスクトップはHTTPとセキュアHTTP(HTTPS)の両方をサポートします。管理者はCLIコマンドを実行して、管理コンソールおよびデスクトップ向けのCiscoFinesseHTTPSリダイレクトを有効または無効にすることができます。CiscoFinesseHTTPSリダイレクトが有効になっている場合、HTTPによってデスクトップにアクセスしようとするエージェントとスーパーバイザは、HTTPSにリダイレクトされます。

デフォルトでは、CiscoFinesseHTTPSリダイレクトが有効です。Finesseのインストール後、HTTPを使用する場合は、Cisco Finesse HTTPSリダイレクトを無効にする CLIコマンドを実行する必要があります。

Finesseをアップグレードする場合、Cisco Finesse HTTPSリダイレクトの設定は維持されます。アップグレードする前に Cisco Finesse HTTPSリダイレクトがシステムで無効になっている場合、アップグレード後も無効が維持されます。

HTTPSは、1000人を超えるユーザがいる大規模な展開ではサポートされません。(注)

HTTPS経由で管理コンソールまたはエージェントデスクトップにアクセスするたびにWebブラウザのセキュリティ警告が表示されないようにするには、CA証明書を取得してアップロードするか、Finesseに付属の自己署名証明書を使用します。

このガイドは、すべての URLの例で HTTPを使用しています。

関連トピック

セキュリティ証明書の受け入れ, (41ページ)CA証明書の取得およびアップロード, (35ページ)Cisco Finesse HTTPSリダイレクト, (53ページ)

複数ドメインにわたるインストール

次の要件を満たしている限り、別々のドメインで Finesseノードをインストールできます。

•各 Finesseサーバは Fully Qualified Domain Name(FQDN)を使用して他の DNSルックアップを実行できます。

•すべての Finesseクライアントは FQDNを使用して Finesseサーバの DNSルックアップを実行できます。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)4

設置の準備

セキュリティの考慮事項

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その他の要件および考慮事項

•ネットワークタイムプロトコル(NTP)のサーバへのアクセス権を持っている必要があります。

•有効なホスト名およびドメインを設定している必要があります。

• Finesseのホスト名、ドメイン、および IPアドレスを慎重に選択してください。 Finesseをインストールしたら、これらの値は変更できません。

•事前に設定されたデフォルトルータが存在する必要があります。

•事前に設定されたドメインネームサーバ(DNS)があり、順方向および逆方向 DNSを設定している必要があります。

• Finesseは Call Manager Peripheral Gateway(PG)と Generic PGでサポートされます。 Finesseは System PGをサポートしません。 System PGでは、Voice Response Unit(VRU)もキューイングできるようにセットアップされているとみなし、Finesseは VRU向けのキューイングイベントを受信します。

• Finesseサーバは管理およびデータサーバデータベース(AWDB)へのアクセスにWindows認証を使用します。Windows認証モードまたは混在モードにMS SQL Server認証モードを設定できます。

• Finesseでは、AWDBにアクセスできるログインおよび読み取り権限を設定したドメインユーザが必要です。

• Finesse JDBCドライバは NTLMを使用するように設定されます。 NTLMを使用するにはAWDBも設定する必要があります。

Finesseは NTLMv2はサポートしません。 NTLMv2を使用するように AWDBが設定されている場合は、AWDBに接続できません。

(注)

•プライマリおよびバックアップ管理およびデータサーバのポートは同じである必要があります。

• Cisco Unified Customer Voice Portal(Unified CVP)を使用してキューイングを行う場合は、『Configuration and Administration Guide for Cisco Unified Customer Voice Portal(Cisco UnifiedCustomerVoicePortalコンフィギュレーションおよび管理ガイド)』の「Using theWarmTransferfeature with SIP Calls(SIPコールでのWarm Transfer機能の使用)」セクションおよび『CiscoUnified Customer Voice Portal Solutions Reference Network Design(Cisco Unified Customer VoicePortalソリューション参照ネットワーク設計)』の「NetworkTransfer(ネットワーク転送)」セクションの説明に従って、ウォーム転送および会議をサポートするように Unified CVPを設定します。

• CiscoUnified CommunicationsManager Administrationの [Device] > [Phone]で、[MaximumNumberof Calls]が 2を超えない値に設定されており、[Busy Trigger]が 1に設定されていることを確認してください。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 5

設置の準備

その他の要件および考慮事項

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インストール前の作業Cisco Finesseをインストールする前に、次のインストレーション前の作業を完了します。

•コンフィギュレーションワークシートのネットワークおよびパスワード情報を記録します。

•インストールファイルを取得します。

コンフィギュレーションワークシート

このコンフィギュレーションワークシートを使用して、Finesseをインストールおよび構成するために必要なネットワークおよびパスワード情報を記録します。今後参照できるようにこのワーク

シートの情報を保存します。

ユーザがインストールコンフィギュレーション画面で入力する値(ホスト名、ユーザ IDおよびパスワードなど)の多くは、大文字と小文字が区別されます。

(注)

表 1:コンフィギュレーションワークシート

注意入力する値設定データ

ホスト名は“ローカルホスト”にはできません。ホスト名は DNSに登録されているサーバのホスト名であ

る必要があります。

__________________________Hostname

__________________________IP Address and Mask

__________________________Gateway (GW) Address

__________________________Primary DNS IP Address

__________________________Secondary DNS IP Address(任意)

__________________________ドメイン(Domain)

このアカウントは、FinesseCLIにアクセスするために使用されます。

Administrator User ID:________________________

Administrator User password:________________________

管理者ユーザの資格情報

__________________________Timezone

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)6

設置の準備

インストール前の作業

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注意入力する値設定データ

Organization:__________________________

Unit:__________________________

Location:__________________________

State:__________________________

Country:__________________________

証明書情報

NTP Server 1:__________________________

NTP Server 2:__________________________

NTP Server Host Name orIP Address

__________________________Database Access SecurityPassword

Finesse管理コンソールにサインインするためにこのア

カウントが使用されます。

Application User ID:________________________

Application User Password:_____________________

Application User credentials

A側の CTIサーバのホスト名または IPアドレス。

__________________________A Side CTI ServerHostname/IP Address

A側の CTIサーバのポート。

__________________________A Side CTI Server Port

B側の CTIサーバのホスト名または IPアドレス。

__________________________B Side CTI ServerHostname/IP Address

B側の CTIサーバのポート。

__________________________B Side CTI Server Port

CallManager PeripheralGateway(PG)の ID。

__________________________Peripheral ID

プライマリ Unified CCEAdministration & Data Serverのホスト名または IPアドレス。

__________________________Primary Administration &Data Server Hostname/IPAddress

バックアップ Unified CCEAdministration & Data Serverのホスト名または IPアドレス。

__________________________Backup Administration &Data Server Hostname/IPAddress

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 7

設置の準備

コンフィギュレーションワークシート

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注意入力する値設定データ

Unified CCE Administration& Databaseサーバのポート。

ポートはプライマリおよび

バックアップ管理および

データサーバで同じである

必要があります。

__________________________Database Port

AWデータベース(AWDB)の名前。

たとえば、

ucceinstance_awdbなど。

__________________________AW Database Name

AWDBのドメイン。__________________________ドメイン(Domain)

このユーザとは AWDBがロガーと同期するために使

用する管理者ドメインの

ユーザのことです。

AWDBサーバはWindows認証を使用する必要があ

り、設定されたユーザ名が

ドメインユーザである必要

があります。

__________________________Username to access theAWDB

__________________________Password to access theAWDB

__________________________Hostname/IP address of thesecondary Finesse server

関連トピック

システムアカウント権限, (3ページ)

インストールファイル

Finesseをインストールする前に、OVAファイルを取得する必要があります。 Finesseは 2つのOVAテンプレートをサポートします。展開のサイズに基づいて必要とする OVAテンプレートを選択します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)8

設置の準備

インストールファイル

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小規模な展開(HTTPSを使用する最大 500のエージェントまたは HTTPを使用する最大 250のエージェント)では、次のファイルが必要です。

• Finesse_500_HTTP_agents_or_250_HTTPS_agents_v10.5.1_vmv8.ova

このファイルは、インストールで展開する VMテンプレートファイルです。

• Finesse_500_HTTP_agents_or_250_HTTPS_agents_v10.5.1_vmv8.ova.READMEテキストファイル

このファイルには、OVAファイルによってサポートされる形式と、インポート方法およびVM設定の編集方法について記載されています。

• Finesse_500_HTTP_agents_or_250_HTTPS_agents_v10.5.1_vmv8.ova.md5

このファイルは検証ファイルです(ファイルが変更または破損していないかを確認するため

の OVAで計算されたチェックサム)。 Linuxで次のコマンドを実行してチェックサムを確認できます。md5sum Finesse_500_HTTP_agents_or_250_HTTPS_agents_v10.5.1_vmv8.ova

大規模な展開(HTTPSを使用する最大 2000のエージェントまたは HTTPを使用する最大 1000のエージェント)では、次のファイルが必要です。

• Finesse_2000_HTTP_agents_or_1000_HTTPS_agents_v10.5.1_vmv8.ova

このファイルは、インストールで展開する必要のある VMテンプレートファイルです。

• Finesse_2000_HTTP_agents_or_1000_HTTPS_agents_v10.5.1_vmv8.ova.READMEテキストファイル

このファイルには、OVAファイルによってサポートされる形式と、インポート方法およびVM設定の編集方法について記載されています。

• Finesse_2000_HTTP_agents_or_1000_HTTPS_agents_v10.5.1_vmv8.ova.md5

このファイルは検証ファイルです(ファイルが変更または破損していないかを確認するため

の OVAで計算されたチェックサム)。 Linuxで次のコマンドを実行してチェックサムを確認できます。md5sumFinesse_2000_HTTP_agents_or_1000_HTTPS_agents_v10.5.1_vmv8.ova.md5

インストーラを入手するには Finesseメディアキットを購入する必要があります。詳細については、『発注ガイド』(http://www.cisco.com/web/partners/downloads/partner/WWChannels/technology/ipc/downloads/CCBU_ordering_guide.pdf)を参照してください。

仮想マシンを構築するために必要な Cisco Virtual Server(OVA)ファイルは、Cisco.comから入手できます。URL:http://software.cisco.com/download/type.html?mdfid=283613135&amp;i=rml

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 9

設置の準備

インストールファイル

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Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)10

設置の準備

インストールファイル

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第 2 章

Cisco Finesse サーバのインストール

CiscoFinesseサーバは仮想マシン(VM)にインストールされます。インストールは、ISOイメージから実行し、OVAテンプレートを使用します。

Finesseの新規インストールの場合、最新のESから直接インストールします。ベースバージョンをインストールしてから、最新の ESを適用する必要はありません。

(注)

ターゲット VMの仮想 CD/DVDドライブでデータストア ISOファイルを設定し、Finesseをインストールします。

(注)

インストールには約 1時間かかります。その大半の時間で、無人モードで実行できます。インストールのほとんどで実行するユーザ側の操作は必要ありません。ユーザ入力が必要な場合、

次のキーボードナビゲーションと選択操作を使用します。インストールウィザードの画面では

マウスまたはタッチパッドを認識しません。

キーを押す次の手順を実行します。

タブ次のフィールドへ移動する

Alt+Tab前のフィールドへ移動する

Spaceオプションを選択する

上下の矢印キー一覧を上下へスクロールする

バックタブおよびスペースキーを押す前の画面に移動する

Tab to Helpおよびスペースキーを押す画面に関する情報を取得する

• インストールタスクフロー, 12 ページ

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 11

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• プライマリノードでの Finesseのインストール, 12 ページ

• セカンダリノードでの Finesseのインストール, 16 ページ

• インストールのトラブルシューティング, 20 ページ

インストールタスクフロー次の表に、Cisco Finesseをインストールするためにユーザが行う作業の概要を示します。タスクは、リストされている順序で実行する必要があります。

プライマリノードでの Finesseのインストール, (12ページ)を参照してください。

プライマリノードで Finesseをインストールします。

1

Contact Center Enterprise CTIサーバの設定の指定,(27ページ)を参照してください。

CTIサーバ設定を指定します。2

Contact Center Enterprise管理サーバおよびデータサーバの設定の指定, (29ページ)を参照してください。

データベース設定を設定します。3

クラスタ設定の指定, (30ページ)を参照してください。

セカンダリノードのクラスタ設定を

設定します。

4

Cisco Tomcatの再起動, (30ページ)を参照してください。

プライマリノードで Cisco Tomcatを再起動します。

5

セカンダリノードでの Finesseのインストール, (16ページ)を参照してください。

セカンダリノードで Finesseをインストールします。

6

複製ステータスの確認, (31ページ)を参照してください。

複製が2ノード間で機能しているか確認します。

7

言語パックのインストール, (31ページ)を参照してください。

言語パックをインストールします

(任意)。

8

プライマリノードでの Finesse のインストール

手順

ステップ 1 OVA README.txtファイル内の手順に従って、OVAをインポートして展開し、VM設定を編集し、VMの電源を投入してコンソールで BIOS設定を編集します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)12

Cisco Finesse サーバのインストールインストールタスクフロー

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Cisco FinesseをホストするVMを作成するときに、シンプロビジョニングまたはVMスナップショットを使用しないでください。シンプロビジョニングまたはスナップショッ

トの使用は、Cisco Finesse管理のパフォーマンスに悪影響を与える場合があります。

(注)

インストール前のスクリプトの実行中にメッセージが表示されます。インストール前のスクリプ

トの最後に [DVD Found]画面が表示されます。

ステップ 2 [DVD Found]画面で [Yes]を選択し、メディアの完全性とレポートのハードウェアチェック検証を開始します。

メディアチェックに合格した場合は、[OK]を選択して [Product Deployment Selection]画面を開きます。ステップ 3に進みます。

メディアチェックが失敗すると、インストールは終了します。

ステップ 3 [Product Deployment Selection]画面に、Cisco Finesse製品スイートがインストールされることが示されます。この画面で選択できるのは、[OK]のみです。[OK]を選択して [Proceed with Install]画面を開きます。

ステップ 4 [Proceedwith Install]画面には、現在インストールされている製品のバージョン(存在する場合)、およびこの ISOの製品バージョンが表示されます。初回インストールでは、現在インストールされているバージョンには NONEが表示されます。[Proceed with Install]画面で [Yes]を選択して [Platform Installation Wizard]画面を開きます。

ステップ 5 [Platform Installation Wizard]画面で、[Proceed]を選択して [Basic Install]画面を開きます。

ステップ 6 [Basic Install]画面で [Continue]を選択し、[Basic Install]ウィザードを開きます。[Basic Install]ウィザードには、プラットフォームおよびセットアップの設定に関する現在の質問およびオプションを表示する一連の画面が表示されます。ウィザードの各画面で [Help]を利用可能です。

[Basic Install]ウィザードの最初の画面は、[Timezone Configuration]です。

ステップ 7 [Timezone Configuration]画面で以下を行います。a) 上下の矢印を使用してサーバの場所に最も近いローカルタイムゾーンを探します。また、タイムゾーンの最初の文字を入力してリストの項目に移動することもできます。 [Timezone]フィールドは、国や都市に基づいて表示され、必須項目です。設定が正しくないと、システム

の動作に影響することがあります。

b) [OK]を選択して [Auto Negotiation Configuration]画面を開きます。

ステップ 8 [Auto Negotiation Configuration]画面で、[Yes]を選択してイーサネットネットワークインタフェースカード(NIC)の設定の自動ネゴシエーションを使用します。[Yes]を選択すると、[MTU Configuration]画面が開きます。

ステップ 9 [MTU Configuration]画面で [No]を選択して、最大伝送単位をデフォルト設定(1500)のままにします。

FinesseはMTUのみで 1500のデフォルト設定をサポートします。他の値はサポートされません。

(注)

[No]を選択すると、[Static Network Configuration]画面が表示されます。

ステップ 10 [Static Network Configuration]画面で、次のように固定ネットワーク設定値を入力します。必要に応じてコンフィギュレーションワークシートを参照してください。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 13

Cisco Finesse サーバのインストールプライマリノードでの Finesse のインストール

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a) [Host Name]を入力します。b) [IP Address]を入力します。c) [IP Mask]を入力します。d) [GW Address]を入力します。e) [OK]を選択して [Domain Name System (DNS) Client Configuration]画面を開きます。

ステップ 11 [DNS Client Configuration]画面で、[Yes]を選択して DNSクライアント情報を指定します。Cisco Finesseでは、DNSクライアント設定が必須です。この画面で [Yes]を選択します。[No]を選択すると、インストールが完了した後、エージェントはデスクトップにサインインできなくなり、Finesseを再インストールしなければならなくなります。

重要

ステップ 12 DNSクライアント情報を次のように指定します。必要に応じてコンフィギュレーションワークシートを参照してください。

a) [Primary DNS]を入力します(必須)。b) [Secondary DNS]を入力します(任意)。c) [Domain]を入力します(必須)。d) [OK]を選択して [Administrator Login Configuration]画面を開きます。

ステップ 13 [Administrator Login Configuration]画面で以下を行います。a) 管理者の認証情報を入力します。b) [OK]を選択して [Certificate Information]画面を開きます。

ステップ 14 [Certificate Information]画面で以下を行います。a) [Organization]、[Unit]、[Location]、[State]、[Country]を入力して、証明書署名要求を作成します。

b) [OK]を選択して [First Node Configuration]画面を開きます。

ステップ 15 [First Node Configuration]画面で、[Yes]を選択すると最初のノードを設定することが示されます。[Yes]を選択すると、[Network Time Protocol Client Configuration]画面が開きます。

ステップ 16 [Network Time Protocol Client Configuration]画面で、少なくとも 1つの外部 NTPサーバの IPアドレス、NTPサーバ名、または NTPサーバプール名を入力します。

ステップ 17 NTPの設定が完了したら、[OK]を選択します。これにより、[Security Configuration]画面が開きます。

ステップ 18 [Security Configuration]画面で、Database Access Securityのパスワードを入力し、[OK]を選択します。

ステップ 19 [Application User Configuration]画面で、アプリケーションユーザの資格情報を入力します。[OK]を選択して [Platform Configuration Confirmation]画面を開きます。この画面には、プラットフォームの設定が完了したことが表示されます。

ステップ 20 [Platform Configuration Confirmation]画面で [OK]を選択します。インストールが開始されます。

インストールは完了まで 1時間ほどかかることがあり、インストール中の大半で無人モードで実行できます。

インストール中、モニタには、次のように一連のプロセスが表示されます。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)14

Cisco Finesse サーバのインストールプライマリノードでの Finesse のインストール

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•フォーマット進行状況バー

•ファイルのコピー進行状況バー

•パッケージインストールの進行状況バー

•インストール後の進行状況バー

• RPMアーカイブ投入進行状況バー

•アプリケーションインストールの進行状況バー(複数の [Component Install]画面、セキュリティチェック)

•情報画面には、システムを一時的に再起動してインストールを続行することが示されます。

次の仮想マシンの質問が表示された場合は、[Yes]を選択し、[OK]をクリックしてください。

図 1:仮想マシンメッセージ

•システムの再起動

再起動時にモニタに複数のメッセージが表示されます。一部のメッセージでは、キーを押す

ように指示されます。キーを押してこれらのプロンプトに応答しないでください。

• Application Pre Install進行状況バー

• Configure and Setup Network経過表示バー

Configure and Setup Networkプロセス中に [Network Connectivity Failure]画面が表示された場合は、[Review]をクリックし、[Errors]画面で [OK]をクリックします。プロンプトに従い、エラーの原因となった情報を再入力します。接続情報が完了

すると、インストールが続行されます。

(注)

•セキュリティ設定

Cisco Finesseのインストールが正常に終了したことを示すメッセージが表示されます。The installation of Cisco Finesse has completed successfully.

Cisco Finesse <version number><hostname> login: _

ステップ 21 CLIにアクセスし、次のコマンドを実行して、Finesseを再起動します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 15

Cisco Finesse サーバのインストールプライマリノードでの Finesse のインストール

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utils system restart

次の作業

CTIサーバ、Administration&Databaseサーバおよびクラスタの設定を行うため、プライマリFinesseサーバ(http://Finesseサーバの FQDN、ホスト名、または IPアドレス/cfadmin)で Finesse管理コンソールにサインインします。

これらの設定を行ったら、セカンダリノードに Finesseをインストールします。

関連トピック

コンフィギュレーションワークシート, (6ページ)Contact Center Enterprise CTIサーバの設定の指定, (27ページ)Contact Center Enterprise管理サーバおよびデータサーバの設定の指定, (29ページ)クラスタ設定の指定, (30ページ)Cisco Finesse CLI, (51ページ)

セカンダリノードでの Finesse のインストールプライマリおよびセカンダリ Finesseノードの両方で同じバージョンの Finesseをインストールします。

ターゲット VMの仮想 CD/DVDドライブでデータストア ISOファイルを設定し、Finesseをインストールします。

(注)

Finesse管理タスクはプライマリ Finesseサーバでしか実行できません。セカンダリサーバをインストールしたら、プライマリサーバの管理コンソールにサインインして管理タスク(理

由コードの設定やコール可変レイアウトの設定など)を実行します。

(注)

はじめる前に

•セカンダリサーバで Finesseをインストールします。

•プライマリ Finesseサーバの Finesse管理コンソールを使用して CTIサーバ、管理、データベースサーバおよびクラスタを設定します。

• DNSサーバでプライマリノードとセカンダリノードの両方で順方向および逆方向DNSが設定されていることを確認します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)16

Cisco Finesse サーバのインストールセカンダリノードでの Finesse のインストール

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手順

ステップ 1 OVA README.txtファイル内の手順に従って、OVAをインポートして展開し、VM設定を編集し、VMの電源を投入してコンソールで BIOS設定を編集します。インストール前のスクリプトの実行中にメッセージが表示されます。インストール前のスクリプ

トの最後に [DVD Found]画面が表示されます。

ステップ 2 [DVD Found]画面で [Yes]を選択し、メディアの完全性とレポートのハードウェアチェック検証を開始します。

メディアチェックに合格した場合は、[OK]を選択して [Product Deployment Selection]画面を開きます。ステップ 3に進みます。

メディアチェックが失敗すると、インストールは終了します。

ステップ 3 [Product Deployment Selection]画面に、Cisco Finesse製品スイートがインストールされることが示されます。この画面で選択できるのは、[OK]のみです。[OK]を選択して [Proceed with Install]画面を開きます。

ステップ 4 [Proceedwith Install]画面には、現在インストールされている製品のバージョン(存在する場合)、およびこの ISOの製品バージョンが表示されます。初回インストールでは、現在インストールされているバージョンには NONEが表示されます。[Proceed with Install]画面で [Yes]を選択して [Platform Installation Wizard]画面を開きます。

ステップ 5 [Platform Installation Wizard]画面で、[Proceed]を選択して [Basic Install]画面を開きます。

ステップ 6 [Basic Install]画面で [Continue]を選択し、[Basic Install]ウィザードを開きます。[Basic Install]ウィザードには、プラットフォームおよびセットアップの設定に関する現在の質問およびオプションを表示する一連の画面が表示されます。ウィザードの各画面で [Help]を利用可能です。

[Basic Install]ウィザードの最初の画面は、[Timezone Configuration]です。

ステップ 7 [Timezone Configuration]画面で以下を行います。a) 上下の矢印を使用してサーバの場所に最も近いローカルタイムゾーンを探します。また、タイムゾーンの最初の文字を入力してリストの項目に移動することもできます。 [Timezone]フィールドは、国や都市に基づいて表示され、必須項目です。設定が正しくないと、システム

の動作に影響することがあります。

b) [OK]を選択して [Auto Negotiation Configuration]画面を開きます。

ステップ 8 [Auto Negotiation Configuration]画面で、[Yes]を選択してイーサネットネットワークインタフェースカード(NIC)の設定の自動ネゴシエーションを使用します。[No]を選択すると、[MTU Configuration]画面が開きます。

ステップ 9 [MTU Configuration]画面で [No]を選択して、最大伝送単位をデフォルト設定(1500)のままにします。

FinesseはMTUのみで 1500のデフォルト設定をサポートします。他の値はサポートされません。

(注)

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 17

Cisco Finesse サーバのインストールセカンダリノードでの Finesse のインストール

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[No]を選択すると、[Static Network Configuration]画面が表示されます。

ステップ 10 [Static Network Configuration]画面で、次のように固定ネットワーク設定値を入力します。必要に応じてコンフィギュレーションワークシートを参照してください。

a) [Host Name]を入力します。b) [IP Address]を入力します。c) [IP Mask]を入力します。d) [GW Address]を入力します。e) [OK]を選択して [Domain Name System (DNS) Client Configuration]画面を開きます。

ステップ 11 [DNS Client Configuration]画面で、[Yes]を選択して DNSクライアント情報を指定します。重要:Cisco Finesseでは、DNS設定が必須です。この画面で [Yes]を選択します。 [No]を選択すると、インストールが完了した後、エージェントはデスクトップにサインインできなくなり、

Finesseを再インストールしなければならなくなります。

ステップ 12 DNSクライアント情報を次のように指定します。必要に応じてコンフィギュレーションワークシートを参照してください。

a) [Primary DNS]を入力します(必須)。b) [Secondary DNS]を入力します(任意)。c) [Domain]を入力します(必須)。d) [OK]を選択して [Administrator Login Configuration]画面を開きます。

ステップ 13 [Administrator Login Configuration]画面で以下を行います。a) 管理者の認証情報を入力します。b) [OK]を選択して [Certificate Information]画面を開きます。

ステップ 14 [Certificate Information]画面で以下を行います。a) [Organization]、[Unit]、[Location]、[State]、[Country]を入力して、証明書署名要求を作成します。

b) [OK]を選択して [First Node Configuration]画面を開きます。

ステップ 15 [First Node Configuration]画面で、[No]を選択するとセカンダリノードを設定することが示されます。

続行する前に、最初のノードにまずサーバを設定する必要があることを示す警告メッセージが表

示されます。すでに最初のノードを設定している場合は、[OK]を選択します。

ステップ 16 [Network Connectivity Test Configuration]画面で、[No]を選択し、接続が確認された後にインストレーションを進めます。

ステップ 17 [First Node Configuration]画面で、次のように、最初のノードに関する情報を指定してください。a) プライマリ SMTPサーバの [Host Name]を入力します。b) プライマリ DHCPサーバの [IP Address]を入力します。c) プライマリ Finesseサーバの [Security Password]を入力します。d) [Security Password]を確認します。

ステップ 18 [OK]を選択して [Platform Configuration Confirmation]画面を開きます。

ステップ 19 [Platform Configuration Confirmation]画面で [OK]を選択します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)18

Cisco Finesse サーバのインストールセカンダリノードでの Finesse のインストール

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インストールが開始されます。

インストールは完了まで 1時間ほどかかることがあり、インストール中の大半で無人モードで実行できます。

Cisco Finesseのインストールが正常に終了したことを示すメッセージが表示されます。The installation of Cisco Finesse has completed successfully.

Cisco Finesse <version number><hostname> login: _

ステップ 20 CLIにアクセスし、次のコマンドを実行して、Finesseを再起動します。utils system restart

次の作業

複製が正しく動作していることを確認するには、複製ステータスを確認します。

2ノード間の複製を完全に確立するのに 10~ 20分かかります。(注)

関連トピック

コンフィギュレーションワークシート, (6ページ)プライマリノードでの Finesseのインストール, (12ページ)Contact Center Enterprise CTIサーバの設定の指定, (27ページ)Contact Center Enterprise管理サーバおよびデータサーバの設定の指定, (29ページ)クラスタ設定の指定, (30ページ)複製ステータスの確認, (31ページ)Cisco Finesse CLI, (51ページ)

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 19

Cisco Finesse サーバのインストールセカンダリノードでの Finesse のインストール

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インストールのトラブルシューティング

解決策If

インストールに失敗すると、デバイスの診断情報をコピーする

かどうかを尋ねる画面が表示されます。

この場合、最初から再インストールする必要がありますが、最

初に VMにシリアルポートを接続してください。次に、VMのシリアルポートにインストールログをダンプします。

シリアルポートを接続しインストールログをダンプする方法に

関する詳細については DocWikiページの「How to Dump InstallLogs to the Serial Port of the Virtual Machine(仮想マシンのシリアルポートにインストールログをダンプする方法)」を参照して

ください。

インストールに失敗します

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)20

Cisco Finesse サーバのインストールインストールのトラブルシューティング

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第 3 章

アップグレード

• サポートされているアップグレードパス, 21 ページ

• アップグレードの実行, 22 ページ

• ロールバックの実行, 24 ページ

サポートされているアップグレードパス次の表に、Cisco Finesse Release 10.5(1)でサポートされるアップグレードパスを示します。

アップグレードパス現在のバージョン

1 現在のリリースから Release 9.1(1)にアップグレードします。

2 Release 9.1(1)から Release 9.1(1) SU1にアップグレードします。

3 Release 9.1(1) SU1から Release 10.5(1)にアップグレードします。

Release 9.0(1)

1 現在のリリースから Release 9.1(1) SU1にアップグレードします。

2 Release 9.1(1) SU1から Release 10.5(1)にアップグレードします。

Release 9.1(1)

Release 9.1(1)ES1

Release 9.1(1)ES2

Release 9.1(1)ES3

Release 9.1(1)ES4

Release 9.1(1)ES5

Release 10.5(1)にアップグレードします。Release 9.1(1) SU1

Release 9.1(1) SU1ES1

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 21

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アップグレードパス現在のバージョン

1 Release 10.0(1)から Release 10.0(1) SU1にアップグレードします。

2 Release 10.0(1) SU1から Release 10.5(1)にアップグレードします。

Release 10.0(1)

Release 10.5(1)にアップグレードします。Release 10.0(1) SU1

Cisco Finesse ISOがブート可能です。たとえば、セカンダリサーバを再構築する必要がある場合は、最新のリリースにプライマリサーバをアップグレードし、セカンダリサーバからFinesseISOと新規インストールを実行できます。

(注)

アップグレードの実行最初にプライマリ Finesseノードでアップグレードしてから、セカンダリ Finesseノードをアップグレードしてください。プライマリおよびセカンダリ Finesseノードは、両方ともアップグレード前と同じバージョンを実行する必要はありません。

はじめる前に

•プライマリ FinesseサーバでDRSバックアップを実行します。DRSアプリケーションにアクセスするには、ブラウザで https://Finesseサーバの IPアドレス:8443/drfを指定します。詳細については、DRSアプリケーションに付属のオンラインヘルプを参照してください。

アップグレードを実行する前にDRSバックアップを実行する必要があります。アップグレードで問題が発生し、以前のバージョンにロールバックする必要

がある場合、DRSバックアップでシステムを復元する必要があります。 DRSバックアップを使用してシステムを復元しないと、第 2 Finesseノードへの複製が中断され修復できなくなります。

重要

• Cisco Finesse ISOファイルを、Finesseシステムからアクセスできる FTPまたは SFTPサーバに配置するか、ISOファイルを DVDに焼き付けます。

•カスタムデスクトップレイアウトがある場合は、現在のレイアウト設定を保存します。プライマリ Finesseノード(http://Finesseサーバの FQDN、ホスト名、または IPアドレス/cfadmin)の管理コンソールにサインインします。 [Desktop Settings]タブの [ManageDesktopLayout]ガジェットのレイアウトXMLファイルをコピーして、テキストファイルとしてローカルシステムに保存します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)22

アップグレード

アップグレードの実行

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デスクトップレイアウトを一切変更していない場合、新しいレイアウトに自

動的にアップグレードされます。ただし、デスクトップレイアウトを以前に

変更している場合は、アップグレードしても、変更したレイアウトは保持さ

れます。参照のためにテキストファイルは保存します。変更したレイアウト

を復元するには、アップグレード完了後に、追加手順を実行する必要があり

ます。

(注)

手順

ステップ 1 Finesseシステムへの SSHおよびプラットフォームの管理アカウントでログインします。

ステップ 2 CLIにアクセスし、utils system upgrade initiateコマンドを実行します。

ステップ 3 utils system upgrade initiateコマンドの指示に従ってください。リモートソース(FTPまたは SFTPサーバ)からインストールする場合は、リモートファイルシステムの場所および資格情報を指定します。

ローカル CD/DVDドライブからインストールする場合は、次のようにしてドライブが Finesse仮想マシン(VM)に接続されていることを確認します。

a) VMを右クリックして、[Edit Settings]を選択します。b) [Hardware]タブをクリックします。c) 左ペインで、[CD/DVD Drive]を選択します。d) 右側のペインで、[Device Status]で、[Connected]および [Connect at power on]チェックボックスをオンにします。

e) [Device Type]で、[Datastore ISO File]を選択します。f) [Browse]をクリックして Finesse ISOファイルを参照します。g) [OK]をクリックします。

ステップ 4 自動切り替えバージョンでは、アップグレードが成功した旨が表示された場合、yesと入力してアップグレードして切り替えバージョンにするか、noと入力して切り替えバージョンなしでのみアップグレードします。

アップグレードは切り替えバージョンが実行されるまでアクティブではありませ

ん。

(注)

ステップ 5 [Start installation (yes/no)]プロンプトで、yesと入力してアップグレードを開始します。

ステップ 6 ローカルCD/DVDドライブからインストールする場合、アップグレードでBIOS画面になったら、[Boot]タブで、CD-ROMドライブを最上位まで移動し、設定を保存して終了します。

ステップ 7 アップグレードが完了したら、CD/DVDドライブを取り外します。a) VMを右クリックして、[Edit Settings]を選択します。b) [Hardware]タブをクリックします。c) [CD/DVD Drive 1]を選択します。d) [Connected]および [Connect at power on]チェックボックスをオフにします。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 23

アップグレード

アップグレードの実行

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e) [OK]をクリックします。

ステップ 8 前述のセカンダリ Finesseサーバの手順を実行します。

ステップ 9 アップグレードが成功したことを確認するために Finesseデスクトップにサインインします(http://Finesseサーバの FQDN、ホスト名、または IPアドレス)。

Finesseの再起動後、約 20分待ってからデスクトップにサインインを試みます。 Finesseサービスが起動状態に達するまでに数分かかる場合があります。

(注)

次の作業

システムアップグレードの後、すべてのエージェントとスーパーバイザでブラウザのキャッシュ

を削除したことを確認します。

アップグレードの前にデスクトップレイアウトを変更していた場合は、次の手順を実行して、最

新の変更を取得していることを確認します。

1 Finesse管理コンソールにサインインし、[Desktop Layout]タブをクリックします。

2 Manage Desktop Layoutガジェットで、[Restore Default Layout]をクリックします。

3 (保存)をクリックします。

4 以前のレイアウトに行った変更を追加するには、アップグレードの前に参照用に保存したデス

クトップレイアウトのテキストファイルを使用して、レイアウトを変更します。

5 [Save]をクリックして変更を保存します。

ManageReasons(NotReady)ガジェットで、NotReadyの理由コードに一意でないコード値があることを確認します。これらが一意な値になるように編集します。

Manage Reasons(Sign Out)ガジェットで、Sign Outの理由コードに一意でないコード値があることを確認します。これらが一意な値になるように編集します。

ロールバックの実行アップグレードで問題が発生した場合は、以前のバージョンにロールバックできます。

手順

ステップ 1 プライマリノードのバージョンの切り替えを実行します。

a) CLIにアクセスし、utils system switch-versionコマンドを入力します。b) 確認するには、yesと入力します。システムは、元のバージョンへの切り替えを試み、切り替えが成功すると再起動します。

ステップ 2 セカンダリノードのバージョンの切り替えを実行します。

ステップ 3 DRS復元を実行します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)24

アップグレード

ロールバックの実行

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バージョンの切り替えを実行した後で複製をリセットしないでください。 DRS復元を実行する必要があります。 DRS復元を実行する前に複製を修復すると、DRSの復元が正常に終了しません。

(注)

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 25

アップグレード

ロールバックの実行

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Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)26

アップグレード

ロールバックの実行

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第 4 章

初期設定

• Contact Center Enterprise CTIサーバの設定の指定, 27 ページ

• Contact Center Enterprise管理サーバおよびデータサーバの設定の指定, 29 ページ

• クラスタ設定の指定, 30 ページ

• Cisco Tomcatの再起動, 30 ページ

• 複製ステータスの確認, 31 ページ

• 言語パックのインストール, 31 ページ

• エージェントにパスワードがあることの確認, 32 ページ

• エージェントの [Logout non-activity time]設定の確認, 33 ページ

• エージェント電話の設定, 33 ページ

• Internet Explorerのブラウザ設定, 33 ページ

• 証明書の設定, 34 ページ

• エージェントがデスクトップにサインイン可能かの確認, 43 ページ

• フェイルオーバー機能の正確な確認, 44 ページ

• クライアントでの DNS設定, 45 ページ

• 初期設定のトラブルシューティング, 46 ページ

Contact Center Enterprise CTI サーバの設定の指定プライマリ Finesseサーバで管理コンソールにアクセスし、A側と B側の CTIサーバを設定します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 27

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Finesseの再起動後、サーバ関連のすべてのサービスが再起動するまでに約 6分かかる場合があります。したがって、Finesse管理コンソールにアクセスを試みる前に、6分待機する必要があります。

(注)

HTTPSを使用する場合は、最初に管理コンソールにアクセスしたときに、ブラウザにセキュリティ警告が表示されます。サインインするたびにブラウザにセキュリティ警告が表示され

ないようにするには、Finesseに付属の自己署名証明書を信頼するか、CA証明書を取得してアップロードします。

(注)

手順

ステップ 1 次のプライマリ Finesseサーバの管理コンソールにサインインします。http://Finesseサーバの FQDN、ホスト名、または IPアドレス/cfadmin

ステップ 2 インストール時に定義したアプリケーションユーザの資格情報でサインインします。

ステップ 3 次の表に示すように、[Contact Center Enterprise CTI Server Settings]領域で、CTIサーバの設定を入力します。必要に応じてコンフィギュレーションワークシートを参照してください。

説明フィールド

A側の CTIサーバのホスト名または IPアドレスを入力します。

この値は通常、PeripheralGateway(PG)の IPアドレスです。CTIサーバが PGで稼働します。

A Side Host/IP Address

A側のCTIサーバのポート番号を入力します。このフィールドの値は、A側の CTIサーバのセットアップ時に設定されたポートと一致している必要があります。

A Side Port

エージェントPGルーティングクライアント(PIM)の IDを入力します。

Agent PGの Peripheral IDは A側と B側の CTI用サーバで同じ値に設定する必要があります。

Peripheral ID

B側の CTIサーバのホスト名または IPアドレスを入力します。

B Side Host/IP Address

B側のCTIサーバのポート番号を入力します。このフィールドの値は、B側の CTIサーバのセットアップ時に設定されたポートと一致している必要があります。

B Side Port

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)28

初期設定

Contact Center Enterprise CTI サーバの設定の指定

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ステップ 4 [Save]をクリックします。

関連トピック

システムアカウント権限, (3ページ)コンフィギュレーションワークシート, (6ページ)

Contact Center Enterprise 管理サーバおよびデータサーバの設定の指定

Contact Center Enterprise管理サーバおよびデータサーバの設定を指定して、Finesseエージェントおよびスーパーバイザ用の認証を有効にします。

手順

ステップ 1 まだサインインしていない場合は、管理コンソールにサインインします。

ステップ 2 次の表に示すように、[Contact Center Enterprise Administration & Data Server Settings]領域で、管理サーバおよびデータサーバの設定を入力します。必要に応じてコンフィギュレーションワーク

シートを参照してください。

説明フィールド

Unified CCE Administration & Data Serverのホスト名または IPアドレスを入力します。

Primary Host/IP Address

バックアップ Unified CCE Administration & Data Serverのホスト名または IPアドレスを入力します。

Backup Host/IP Address

Unified CCE Administration & Data Serverのポートを入力します。

Finesseがプライマリとバックアップの管理サーバおよびデータサーバのポートが同じであると想定

しているため、Finesse管理コンソールには 1つのポートフィールドだけが表示されます。プライマ

リとバックアップの管理サーバおよびデータサー

バでポートが同じであることを確認します。

(注)

Database Port

AWデータベース(AWDB)の名前を入力します(たとえば、ucceinstance_awdb)。

AW Database Name

AWDBのドメインを入力します。ドメイン(Domain)

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 29

初期設定

Contact Center Enterprise 管理サーバおよびデータサーバの設定の指定

Page 40: Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

説明フィールド

AWDBにサインインするために必要なユーザ名を入力します。

Username

AWDBにサインインするために必要なパスワードを入力します。

パスワード

ステップ 3 [Save(保存)]をクリックします。

関連トピック

コンフィギュレーションワークシート, (6ページ)

クラスタ設定の指定セカンダリ Finesseノードのクラスタ設定を指定します。セカンダリ Finesseノードは、プライマリサーバがダウンした場合に、エージェントの要求を処理します。

手順

ステップ 1 まだサインインしていない場合、アプリケーションユーザの資格情報を使用して管理コンソール

にサインインします。

ステップ 2 [Cluster Settings]領域の [Host/IP Address]フィールドに、セカンダリ Finesseサーバのホスト名または IPアドレスを入力します。

ステップ 3 [Save(保存)]をクリックします。

関連トピック

コンフィギュレーションワークシート, (6ページ)

Cisco Tomcat の再起動Contact Center Enterprise CTIサーバ、Contact Center Enterprise Administration & Data Server、またはクラスタの設定変更後、変更を有効にするために Cisco Tomcatを再起動する必要があります。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)30

初期設定

クラスタ設定の指定

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手順

ステップ 1 CLIにアクセスし、次のコマンドを実行します。utils service restart Cisco Tomcat

ステップ 2 Cisco Tomcatサービスをモニタするためのコマンド utils service listを入力できます。 Cisco Tomcatが STARTEDに変更されたら、パスワードを設定してあるエージェントがデスクトップにサインインできます。

関連トピック

Cisco Finesse CLI, (51ページ)Finesseサービス, (54ページ)

複製ステータスの確認

手順

ステップ 1 プライマリ Finesseサーバで CLIにアクセスします。

ステップ 2 インストール時に定義した管理者ユーザの資格情報を使用してサインインします。

ステップ 3 次のコマンドを実行します。utils dbreplication runtimestate

このコマンドは、プライマリおよびセカンダリ Finesseサーバの両方で複製ステータスを返します。

関連トピック

Cisco Finesse CLI, (51ページ)Replication Status, (56ページ)

言語パックのインストール英語以外の言語で Finesseデスクトップインターフェイスを使用する場合のみ言語パックをダウンロードしてインストールします。

Finesseの言語パックは単一のCiscoOption Package(COP)ファイルとして提供されます。ファイルは、Cisco.comからダウンロードして使用でき、すべての言語で単一のインストーラが含まれています。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 31

初期設定

複製ステータスの確認

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Finesseの言語パックは次のリンクでからダウンロードできます。

http://software.cisco.com/download/release.html?mdfid=283613135&softwareid=284259728&release=10.5(1)&relind=AVAILABLE&rellifecycle=&reltype=latest

COPファイルは通常、アクティブで実行中のシステムでインストールできます。COPファイルは削除したりロールバックすることはできません。

特定の COPファイルの ReadMeファイルが以下の一般的なガイドラインと矛盾する場合は、ファイルの説明に従います。

(注)

サポートされる言語の詳細については、『CiscoFinesseAdministrationGuide』(http://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/finesse/products-user-guide-list.html)を参照してください。

手順

ステップ 1 Cisco Softwareサイトhttp://software.cisco.com/download/type.html?mdfid=283613135&i=rmから FinesseサーバがアクセスできるSFTPサーバまたはローカルソースにFinesseCOPファイルをダウンロードします。

ステップ 2 SSHを使用して、プラットフォームの管理アカウントで Finesseシステムにログインします。

ステップ 3 CLIを使用して、utils system upgrade initiateコマンドを実行します。

ステップ 4 utils system upgrade initiateコマンドの指示に従ってください。

ステップ 5 サーバをリブートします。

ステップ 6 ステップ 2からステップ 5をセカンダリ Finesseサーバで繰り返して行ってください。

ステップ 7 両方のFinesseサーバでインストールが完了したら、エージェントとスーパーバイザは、ブラウザのキャッシュとクッキーを消去する必要があります。

エージェントにパスワードがあることの確認Unified CCEConfigurationManagerで定義したパスワードがないエージェントは Finesseにサインインできません。

エージェントパスワードは Unified CCEのオプションフィールドですが、Cisco Finesseでは必須です。

パスワードがないエージェントの場合、次の手順を実行する必要があります。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)32

初期設定

エージェントにパスワードがあることの確認

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手順

ステップ 1 Unified CCE Configuration Managerを起動します。

ステップ 2 エージェント([Agent Explorer] > [Agent]タブ)のレコードを検索します。

ステップ 3 パスワードを入力し、レコードを保存します。

エージェントの [Logout non-activity time] 設定の確認[Logout non- activity time]は、Finesseからログアウトするまでにエージェントが [Not Ready]状態で非アクティブのままになれる時間の長さを指定します。エージェントの [Logout non-activity time]を設定するには、次の手順を実行します。

手順

ステップ 1 Unified CCE Configuration Managerを起動します。

ステップ 2 Agent Desk Settings Listを起動します([Tools] > [List Tools])。

ステップ 3 リストから [Agent Desktop Settings]を選択します。

ステップ 4 [Logout non-activity time]フィールドで、システムソフトウェアがエージェントをログアウトするまでにエージェントが [Not Ready]ステータスで非アクティブになっている秒数を入力します。10~ 7200秒の値を入力できます。

ステップ 5 [Save(保存)]をクリックします。変更した設定は、これらのエージェントのデスクトップ設定を使用してエージェントすべてに適

用されます。

エージェント電話の設定エージェントが Finesseデスクトップにサインインできるようにするには、エージェント電話をUnified CommunicationsManagerで設定する必要があります。エージェント電話の設定の詳細については、『Unified Contact Center Enterprise Design Guide』の「“Agent Phones”」の項を参照してください。

Internet Explorer のブラウザ設定Finesseデスクトップへのアクセスに Internet Explorerを使用している場合、Finesseのすべての機能を正しく動作させるため、ブラウザで特定の設定を行う必要があります。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 33

初期設定

エージェントの [Logout non-activity time] 設定の確認

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ポップアップブロッカを無効にします。

Finesseは、互換表示をサポートしません。デスクトップが互換表示で実行されている場合、InternetExplorerはそのバージョンの標準モードで表示します。

次のプライバシーと詳細設定を設定します。

1 ブラウザのメニューから、[Tools] > [Internet Options]を選択します。

2 [Privacy]タブをクリックします。

3 [Sites]をクリックします。

4 [Address of website]ボックスに A側 Finesseサーバのドメイン名を入力します。

5 [Allow]をクリックします。

6 [Address of website]ボックスに B側 Finesseサーバのドメイン名を入力します。

7 [Allow]をクリックします。

8 [OK]をクリックします。

9 [Internet Options]ダイアログボックスで、[Advanced]タブをクリックします。

10 [Security]で、[Warn about certificate address mismatch]チェックボックスをオフにします。

11 [OK]をクリックします。

ユーザがサインインできるようにするには、次のセキュリティ設定を有効にします。

• Run ActiveX controls and plug-ins

• Script ActiveX controls marked as safe for scripting

• Active scripting

これらの設定を有効にするには:

1 Internet Explorerのブラウザメニューで、[Tools] > [Internet Options]を選択します。

2 [Security]タブをクリックします。

3 [Custom level]をクリックします。

4 [ActiveX controls and plug-ins]で、[Run ActiveX controls and plug-ins]および [Script ActiveXcontrols marked safe for scripting]で [Enable]を選択します。

5 [Scripting]の [Active Scripting]で [Enable]を選択します。

証明書の設定Finesse Finesseデスクトップとサーバ間の通信に HTTPSを使用している場合、セキュリティ証明書を設定する必要があります。使用可能な Finesseで提供される自己署名証明書を使用するか、CA証明書を用意して使用できます。サードパーティのベンダーから CA証明書を取得するか、組織内で生成することができます。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)34

初期設定

証明書の設定

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Finesseはワイルドカードの証明書をサポートしていません。認証局によって署名されたルート証明書をアップロードしたら、自己署名証明書が上書きされます。

Finesse自己署名証明書を使用する場合、エージェントはデスクトップに初めてサインインしたときに、セキュリティ証明書を受け入れる必要があります。 CA証明書を使用する場合は、各クライアントのブラウザで受け入れるか、またはグループポリシーを使用してルート証明書を導入で

きます。

サーバ側の証明書管理

デフォルトで、Finesseには自己署名証明書が付属しています。これらの証明書を使用する場合は、初めてサインインしたときに、証明書を受け入れるように手順を実行する必要があります。

エージェントの操作を簡単にするため、CA証明書を取得してアップロードしたり、独自の証明書を内部的に作成できます。

CA 証明書の取得およびアップロード

この手順は、HTTPSを使用している場合にだけ適用されます。

この手順は任意です。 HTTPSを使用している場合、CA証明書を取得してアップロードするか、Finesseで提供される自己署名証明書を使用するかを選択できます。

(注)

サインインするたびにブラウザにセキュリティ警告が表示されないようにするには、認証局(CA)によって署名されたアプリケーション証明書およびルート証明書を取得します。 Cisco UnifiedCommunications Operating System Administrationから証明書管理ユーティリティを使用します。

[Cisco Unified Communications Operating System Administration]を開くには、ブラウザで次の URLを入力します。

https://プライマリ Finesseサーバのホスト名/cmplatform

Finesseのインストール時に作成されたアプリケーションユーザアカウントのユーザ名とパスワードを使用してサインインします。

詳細については、Cisco Unified Communications Operating System Administrationオンラインヘルプのセキュリティに関するトピックを参照してください。

(注)

手順

ステップ 1 CSRを作成します。a) [Security]>[Certificate Management] > [Generate CSR]を選択します。b) [Certificate Name]ドロップダウンリストで、[tomcat]を選択します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 35

初期設定

サーバ側の証明書管理

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c) [Generate CSR]をクリックします。

ステップ 2 CSRをダウンロードします。a) [Security] > [Certificate Management] > [Download CSR]を選択します。b) [Certificate Name]ドロップダウンリストで、[tomcat]を選択します。c) [Download CSR]をクリックします。

ステップ 3 セカンダリ Finesseサーバ用の CSRを生成し、ダウンロードします。セカンダリサーバに対して Cisco Unified Operating System Administrationを開くには、ブラウザのアドレスバーに次の URLを入力します。

https://セカンダリ Finesseサーバのホスト名/cmplatform

ステップ 4 CSRを使用して、認証局から CAルート証明書、中間証明書、署名付きアプリケーション証明書を取得します。

証明書チェーンを正しく設定するには、次の手順で説明されている順序で証明書をアッ

プロードする必要があります。

(注)

ステップ 5 証明書を受け取ったら、[Security]> > [Certificate Management] > [Upload Certificate]を選択します。

ステップ 6 ルート証明書をアップロードします。

a) [Certificate Name]ドロップダウンリストで、[tomcat-trust]を選択します。b) [Upload File]フィールドで [Browse]をクリックし、ルート証明書ファイルを参照します。c) [Upload File]をクリックします。

ステップ 7 中間証明書をアップロードします。

a) [Certificate Name]ドロップダウンリストで、[tomcat-trust]を選択します。b) ルート証明書フィールドに、前の手順でアップロードしたルート証明書の名前を入力します。拡張子は記入しないでください(例:TEST Root CA 2048)。

c) [Upload File]フィールドで [Browse]をクリックし、中間証明書ファイルを参照します。d) [Upload File]をクリックします。

ステップ 8 アプリケーション証明書をアップロードします。

a) [Certificate Name]ドロップダウンリストで、[tomcat]を選択します。b) ルート証明書フィールドに、前の手順でアップロードした中間証明書の名前を入力します。

.pemの拡張子を記入してください(例:TEST-SSL-CA.pem)。c) [Upload File]フィールドで [Browse]をクリックし、アプリケーション証明書ファイルを参照します。

d) [Upload File]をクリックします。

ステップ 9 アップロードが完了したら、Finesseからログオフします。

ステップ 10 プライマリ Finesseサーバで CLIにアクセスします。

ステップ 11 utils service restart Cisco Finesse Notification Serviceコマンドを入力して、Cisco Finesse Notificationサービスを再起動します。

ステップ 12 utils service restart Cisco Tomcatコマンドを入力して、Cisco Finesse Tomcatサービスを再起動します。

ステップ 13 アプリケーション証明書をセカンダリ Finesseサーバにアップロードします。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)36

初期設定

サーバ側の証明書管理

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ルート証明書と中間証明書は、セカンダリFinesseサーバにアップロードする必要はありません。これらの証明書をプライマリサーバにアップロードしたら、セカンダリサーバに複製されます。

ステップ 14 セカンダリ Finesseサーバの CLIにアクセスし、Cisco Finesse Notificationサービスと Cisco Tomcatサービスを再起動します。

内部的な証明書の作成

Microsoft Certificate Server のセットアップ

この手順では、展開にWindows Server 2008 Active Directoryサーバが使用されていることを前提とします。Windows 2008ドメインコントローラの Active Directory証明書サービスの役割を追加するには、次の手順を実行します。

手順

ステップ 1 [スタート(Start)]をクリックし、[コンピュータ(Computer)]を右クリックして、[管理(Manage)]を選択します。

ステップ 2 左側のペインで、[役割(Roles)]をクリックします。

ステップ 3 右側のペインで、[役割の追加(Add Roles)]をクリックします。[役割の追加(Add Roles)]ウィザードが開きます。

ステップ 4 [サーバの役割の選択(Select Server Roles)]画面で、[Active Directory証明書サービス(ActiveDirectory Certificate Services)]チェックボックスをオンにして [次へ(Next)]を選択します。

ステップ 5 [Active Directory証明書サービスについて(Introduction to Active Directory Certificate Services)]画面で、[次へ(Next)]をクリックします。

ステップ 6 [役割サービスの選択(Select Role Services)]画面で、[認証局(Certification Authority)]チェックボックスをオンにして、[次へ(Next)]をクリックします。

ステップ 7 [セットアップの種類の指定(Specify Setup Type)]画面で、[エンタープライズ(Enterprise)]を選択し、[次へ(Next)]をクリックします。

ステップ 8 [CAの種類の指定(SpecifyCAType)]画面で、[ルートCA(RootCA)]を選択し、[次へ(Next)]をクリックします。

ステップ 9 [公開キーのセットアップ(Set Up Private Key)]、[CAの暗号化を設定(Configure Cryptography forCA)]、[CA名の設定(Configure CA Name)]、[有効期間を設定(Set Validity Period)]、および[証明書データベースの設定(Configure Certificate Database)]画面で [次へ(Next)]をクリックして、デフォルトの値を受け入れます。

ステップ 10 [インストール時の選択を確認(Confirm Installations Selections)]画面で、情報を確認し、[インストール(Install)]をクリックします。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 37

初期設定

サーバ側の証明書管理

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CA 証明書のダウンロード

この手順は、Windows証明書サービスを使用していることを前提としています。次の手順を実行して、認証局からルートCA証明書を取得します。ルート証明書を取得した後、各ユーザはFinesseにアクセスするために使用するブラウザにインストールする必要があります。

手順

ステップ 1 Windows 2008ドメインコントローラで、CLIコマンド ca.cert certutil - ca_name.cerを実行します。

ステップ 2 ファイルを保存します。後で検索できるように、ファイルを保存した場所のメモを残しておきま

す。

クライアント側の証明書の受け入れ

最初のサインイン時にエージェントで証明書を受け入れるために実行しなければならない手順は、

証明書の管理方法とエージェントが使用するブラウザによって異なります。

Internet Explorer のルート証明書の導入グループポリシーがActive Directoryドメインによって適用されている環境では、ルート証明書を各ユーザの Internet Explorerに自動的に追加できます。証明書を自動的に追加すると、設定に関するユーザ要求が簡略化されます。

証明書の警告を回避するために、各ユーザは Finesseサーバの完全修飾ドメイン名(FQDN)を使用してデスクトップにアクセスする必要があります。

(注)

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)38

初期設定

クライアント側の証明書の受け入れ

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手順

ステップ 1 Windows 2008ドメインコントローラで、[スタート(Start)] > [管理ツール(AdministrativeTools)]> [グループポリシーの管理(Group Policy Management)]をクリックします。

ステップ 2 [デフォルトのドメインポリシー(Default Domain Policy)]を右クリックし、[編集(Edit)]を選択します。

ステップ 3 [グループポリシー管理コンソール(Group Policy Management Console)]で、[コンピュータ設定(Computer Configuration)] > [ポリシー(Policies)] > [ウィンドウの設定(Window Settings)] >[セキュリティ設定(Security Settings)] > [公開キーポリシー(Public Key Policies)]に進みます。

ステップ 4 [信頼されたルート証明機関(Trusted Root CertificationAuthorities)]を右クリックし、[インポート(Import)]を選択します。

ステップ 5 ca_name.cerファイルをインポートします。

ステップ 6 [コンピュータ設定(Computer Configuration)] > [ポリシー(Policies)] > [Windows設定(WindowsSettings)] > [セキュリティ設定(Security Settings)] > [公開キーポリシー(Public Key Policies)]> [証明書サービスクライアント -自動登録(Certificate Services Client - Auto-Enrollment)]に進みます。

ステップ 7 [設定モデル(Configuration Model)]リストから、[有効(Enabled)]を選択します。

ステップ 8 ドメインに含まれるコンピュータにユーザとしてサインインし、Internet Explorerを開きます。

ステップ 9 ユーザが証明書を持っていない場合は、ユーザのコンピュータ上で gpupdate.exe/target:computer/forceコマンドを実行します。

Internet Explorer ブラウザの証明書のセットアップCA証明書を取得してアップロードした後、すべてのユーザが証明書を受け入れるか、証明書がグループポリシーによって自動的にインストールされる必要があります。

ユーザがドメインに直接ログインしていないか、グループポリシーが使用されていない環境で

は、証明書を受け入れたら、システム内の Internet Explorerのすべてのユーザが次の手順を実行する必要があります。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 39

初期設定

クライアント側の証明書の受け入れ

Page 50: Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

手順

ステップ 1 Windows Explorerで、ca_name.cerファイルをダブルクリックし、[開く(Open)]をクリックします。

ステップ 2 [Install Certificate] > [Next] > [Place all certificates in the following store]をクリックします。

ステップ 3 [参照(Browse)]をクリックし、[信頼されたルート証明機関(Trusted Root CertificationAuthorities)]を選択します。

ステップ 4 [OK]をクリックします。

ステップ 5 [次へ(Next)]をクリックします。

ステップ 6 [終了(Finish)]をクリックします。認証局(CA)から証明書をインストールしようとしていることを示すメッセージが表示されます。

ステップ 7 [はい(Yes)]をクリックします。インポートが正常に実行されたことを示すメッセージが表示されます。

ステップ 8 証明書がインストールされたことを確認するには、Internet Explorerを開きます。ブラウザのメニューから、[ツール(Tools)]> [インターネットオプション(InternetOptions)]を選択します。

ステップ 9 [コンテンツ(Content)]タブをクリックします。

ステップ 10 [証明書(Certificates)]をクリックします。

ステップ 11 [信頼されたルート証明機関(Trusted Root Certification Authorities)]タブをクリックします。

ステップ 12 新しい証明書がリストに表示されていることを確認します。

Firefox ブラウザの証明書のセットアップシステム上のFirefoxのすべてのユーザは、次の手順を一度実行して、証明書を受け入れる必要があります。

証明書の警告を回避するために、各ユーザは Finesseサーバの完全修飾ドメイン名(FQDN)を使用してデスクトップにアクセスする必要があります。

(注)

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)40

初期設定

クライアント側の証明書の受け入れ

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手順

ステップ 1 Firefoxのブラウザメニューの [オプション(Options)]を選択します。

ステップ 2 [詳細設定(Advanced)]をクリックします。

ステップ 3 [証明書(Certificates)]タブをクリックします。

ステップ 4 [証明書を表示(View Certificate)]をクリックします。

ステップ 5 [インポート(Import)]をクリックして、ca_name.cerファイルを参照します。

セキュリティ証明書の受け入れ

Finesseに付属の自己署名証明書を使用する場合、ユーザが Finesseデスクトップに初めてサインインすると、処理を続行する前に、セキュリティ証明書を受け入れるように促されます。証明書

が削除されない限り、各クライアントで受け入れの操作が必要なのは 1度のみです。

これらの証明書により、Finesseデスクトップはセキュアな接続でFinesseサーバと通信できます。

WindowsユーザとしてサインインしたエージェントまたはスーパーバイザがWindowsクライアントを使用し、Internet Explorerを使用して Finesseデスクトップにアクセスする場合、そのエージェントまたはスーパーバイザはセキュリティ証明書をインストールするために管理者と

して Internet Explorerを実行する必要があります。

管理者として Internet Explorerを実行するには、[Start]メニューで [Internet Explorer]を右クリックし、[Run as administrator]を選択します。

(注)

手順

ステップ 1 ブラウザで Finesseデスクトップの URLを入力します。

ステップ 2 Internet Explorerを使用する場合a) Webサイトのセキュリティ証明書に問題があることを示すページが表示されます。 [Continue

to this website (not recommended)]をクリックして Finesseのサインインページを開きます。b) エージェント IDまたはユーザ名、パスワード、および内線番号を入力して、[SignIn]をクリックします。

次のメッセージが表示されます。

Establishing encrypted connection...

受け入れる証明書の一覧を示すダイアログボックスが表示されます。

c) ダイアログボックスで [OK]をクリックします。受け入れる必要がある証明書ごとに新しいブラウザタブが開きます。証明書エラーは、アド

レスバーに表示されます。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 41

初期設定

クライアント側の証明書の受け入れ

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ブラウザのセキュリティ設定によっては、ブラウザタブの代わりに受け入れる必要

がある証明書ごとにウィンドウが開くこともあります。

(注)

d) [Certificate error]をクリックし、[View Certificates]をクリックして [Certificate]ダイアログボックスを開きます。

e) [Certificate]ダイアログボックスで、[Install Certificate]をクリックして [Certificate ImportWizard]を開きます。

Windows 8.1で Internet Explorer 11を使用している場合、[Install Certificate]オプションは、信頼するサイトに Finesseを追加するまで表示されません。

1 ブラウザのメニューから [Internet Options]を選択します。

2 [Security]タブで [Trusted Sites]をクリックし、[Sites]をクリックします。

3 [Add this website to the zone]フィールドに Finesseデスクトップの URLを入力し、[Add]をクリックします。

4 現在のユーザのみの証明書をインストールする場合、[Install Certificate]をクリックしたら、[Store Location]で [Current User]を選択します。または、このコンピュータを使用するすべてのWindowsユーザの証明書をインストールする場合は、[Local Machine]を選択します。

[LocalMachine]を選択すると、ダイアログボックスが表示され、Windowsホストプロセスがこのコンピュータに変更を行えるようにするかどうかが尋ねられます。 [Yes]を選択します。

f) [Certificate Import Wizard]で [Next]をクリックします。g) [Place all certificates in the following store]を選択し、[Browse]をクリックします。h) [Trusted Root Certification Authorities]を選択し、[OK]をクリックします。i) [Next]をクリックします。j) [Finish]をクリックします。証明書をインストールするかどうかをたずねる [Security Warning]ダイアログボックスが表示されます。

k) [Yes]をクリックします。インポートが正常に実行されたことを示す [Certificate Import]ダイアログボックスが表示されます。

l) [OK]をクリックします。m) [Certificate]ダイアログボックスで [OK]をクリックします。n) ブラウザタブを閉じます。別の証明書を受け入れるかをたずねられます。すべての証明書を受け入れるまで、上記の手順を繰り返して行ってください。

すべての必要な証明書を受け入れたら、サインインプロセスは終了です。

デスクトップから証明書エラーをなくすため、ブラウザを閉じて再度開く必要があ

ります。

(注)

ステップ 3 Firefoxを使用している場合

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)42

初期設定

クライアント側の証明書の受け入れ

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a) この接続が信頼できない状態であることを示すページが表示されます。 [IUnderstand theRisks]をクリックし、[Add Exception]をクリックします。

b) [Permanently store this exception]チェックボックスがオンになっていることを確認します。c) [Confirm Security Exception]をクリックします。

Finesseのサインインページが表示されます。

d) エージェント IDまたはユーザ名、パスワード、および内線番号を入力して、[SignIn]をクリックします。

次のメッセージが表示されます。

Establishing encrypted connection...

受け入れる証明書の一覧を示すダイアログボックスが表示されます。

e) [OK]をクリックします。受け入れる必要がある証明書ごとにブラウザタブが開きます。

f) 各タブで、[I Understand the Risks]をクリックし、[Add Exception]をクリックします。g) [Permanently store this exception]チェックボックスがオンになっていることを確認します。h) [Confirm Security Exception]をクリックします。各タブは、証明書を受け入れると閉じます。

すべての必要な証明書を受け入れたら、サインインプロセスは終了です。

エージェントがデスクトップにサインイン可能かの確認システム管理者が設定を定義して、サービスが再起動されると、パスワードと運用のハンドセッ

トを持つエージェントは Finesse Agent Desktopにサインインできます。

Finesseを再起動すると、すべてのサーバ関連のサービスの再起動に約 6分かかります。そのため、6分待ってからデスクトップにサインインを試みてください。

(注)

HTTPSを使用する場合、エージェントデスクトップに初めてアクセスすると、ブラウザにセキュリティ警告が表示されます。サインインするたびにブラウザにセキュリティ警告が表示

されないようにするには、Finesseに付属の自己署名証明書を信頼するか、CA証明書を取得してアップロードします。

(注)

手順

ステップ 1 ブラウザのアドレスバーに次の URLを入力します。http://Finesseサーバの FQDN、ホスト名、または IPアドレス

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 43

初期設定

エージェントがデスクトップにサインイン可能かの確認

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ステップ 2 言語パック COPファイルをインストールする場合は、[Language Selector]ドロップダウンリストからデスクトップに表示する言語を選択できます。言語パックCOPファイルをインストールしなかった場合は、[Language Selector]ドロップダウンリストは、ユーザインターフェイスに表示されません。

言語パック COPファイルをインストールする場合、URLの一部としてロケールを渡すことによっても、言語を選択できます(たとえば、http://Finesseサーバの FQDN、ホスト名、または IPアドレス/desktop?locale=fr_FR)または、ブラウザで使用する言語を変更しても選択できます。デフォルトの言語は英語です(en_US)。

(注)

ステップ 3 エージェント IDまたはユーザ名、パスワード、および内線番号を入力して [Sign In]をクリックします。

図 2:デスクトップのサインイン

フェイルオーバー機能の正確な確認Finesseは、フェールオーバーが正常に動作しているかを確認するための Finesseデスクトップで実行できる診断ツールを提供しています。

このツールで正確な診断を行うには、代替 Finesseサーバがアクセス可能で稼働中である必要があります

(注)

手順

ステップ 1 Finesseデスクトップにサインインします。

ステップ 2 ブラウザのアドレスバーに次の URLを入力します。http://Finesseサーバの FQDN、ホスト名、または IPアドレス/desktop/failover

ツールはフェールオーバーテストのシミュレーションを実行して、結果を表示します。テストに

合格した場合、次のメッセージが表示されます。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)44

初期設定

フェイルオーバー機能の正確な確認

Page 55: Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

Test sequence passed for failover to <Finesse alternate server name>. Click OK to test failback by runningthe test sequence from <Finesse alternate server name>.

ステップ 3 フェールバックをテストするには、[OK]をクリックします。フェールオーバーテストに失敗すると、サーバはアクセスできない場合があります(た

とえば、証明書の例外によりブラウザのアクセスがブロックされることがあります)。

そうなっていないことを確認するには、代替 Finesseサーバに直接 FQDNを使用してアクセスし、手動でデスクトップにサインインしてみてください。サインインが成功す

ると、特定のブラウザ設定やポリシーが、フェールオーバーの誤動作の原因である可能

性があります。たとえば FQDNではないホスト名または IPアドレスを持つ Finesseにアクセスした場合、それぞれがサードパーティ製であると見なされるため2つのサーバ間でのアクセスにブラウザがクライアント側のセキュリティ制限がかかることがありま

す。 2台のサーバが同じドメイン内にあり、FQDNを使用してアクセスされる場合、これらの制限は厳密ではありません。

(注)

関連トピック

Internet Explorerのブラウザ設定, (33ページ)

クライアントでの DNS 設定

この手順は、非階層型 DNS設定が存在する特殊な環境で必要です。環境に階層型 DNS設定がある場合は、この手順を実行する必要はありません。この手順は、Windowsオペレーティングシステムを使用するクライアントに適用されます。MacクライアントのDNS設定については、Appleドキュメント(www.apple.com/mac)を参照してください。

(注)

クライアントコンピュータの DNS設定で、クライアントは、フェイルオーバー時に実行中のFinesseサーバの完全修飾ドメイン名(FQDN)を解決することができます。

手順

ステップ 1 [Control Panel] > [Network and Internet] > [Network and Sharing Center]に進みます。([Control Panel]を開き、検索バーでネットワーク接続を入力し、[Viewnetwork connections]をクリックします)。

ステップ 2 適切なネットワーク接続をクリックします。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 45

初期設定

クライアントでの DNS 設定

Page 56: Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

接続状態を示すダイアログボックスが表示されます。

ステップ 3 [Properties]をクリックします。

ステップ 4 [Networking]タブで、[Internet protocol version 4 (TCP/IPv4)]を選択し、[Properties]をクリックします。

ステップ 5 [Advanced]をクリックします。

ステップ 6 [DNS]タブの [DNS server addresses]で使用する順に [Add]をクリックします。

ステップ 7 インストール時に入力した DNSサーバの IPアドレスを入力し、[Add]をクリックします。

ステップ 8 インストール時にセカンダリ DNSを入力した場合は、ステップ 5とステップ 6を繰り返して IPアドレスを追加してください。

初期設定のトラブルシューティング

解決策If

1 ブラウザのキャッシュをクリア(参照履歴およびクッキーを

削除)します。

2 問題が続く場合は、Cisco Tomcatサービスを再起動するか、Finesseサーバを再起動します。

管理コンソールが初回インス

トール後にロードされません。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)46

初期設定

初期設定のトラブルシューティング

Page 57: Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

解決策If

新規インストール後に、エー

ジェントでデスクトップにサイ

ンインできません。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 47

初期設定

初期設定のトラブルシューティング

Page 58: Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

解決策If

1 エージェント IDとパスワードが正しいかどうかを確認します。

2 インストール中に有効なドメイン名が設定されているかどう

かと、順方向および逆方向 DNSが正常に設定されているかどうかを確認します。 DNSがインストール中に設定されているかどうかを確認するには、次のようにして install.logを確認してください。

InstallWizard|USER_ACTION_BTN_PUSH: Screen = DNS ClientConfiguration, button pushed = No|<LVL::Info

上のメッセージは、DNSがインストール中に設定されていないことを示します。 Finesseを再インストールして、有効なドメインと DNSを設定します。

3 エージェントが Unified CCEで設定されていることを確認します。

4 AWDBが正しく設定されていることを確認します。

a 次の行については、realm.logをチェックしてください:

"ERRORcom.cisco.ccbu.finesse.realms.ccerealm.CCERealmConfig -Cannot connect to any AWDB! Ensure that at least one AWDBis configured properly and running!"

この行は、FinesseがAWDBに接続できないことを示しています。

b Contact Center Enterpriseの Administration & Data Server設定ガジェットで入力した値が正しいか確認してください。

•送信されたユーザ名がWindowsドメインユーザであることを確認します。

•ユーザ名がドメインに追加(例:domain\username)されていないことを確認します。

•設定されているポートがFinesseサーバに開いていることを確認します。

c AWDBが正しく設定され実行されていることを確認します。

• AWDB SQL ServerではWindows認証を使用する必要があります。

• AWDBサーバが稼働しており、ディストリビュータサービスが動作していることを確認します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)48

初期設定

初期設定のトラブルシューティング

Page 59: Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

解決策If

プライマリおよびセカンダリ Finesseサーバで Cisco Tomcatを再起動します。

5

6 エージェントのデバイスが Unified Communications Managerに正しく設定されており、アクティブであることを確認しま

す。

関連トピック

ログの収集, (51ページ)

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 49

初期設定

初期設定のトラブルシューティング

Page 60: Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)50

初期設定

初期設定のトラブルシューティング

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付録 ACisco Finesse CLI

CLIには、オペレーティングシステムと Cisco Finesseに適用されるコマンドのセットがあります。これらのコマンドでは、基本的なメンテナンスと障害復旧が可能になり、システム管理の

一部を実行できます。

Finesseで使用できるのは一部の Cisco Unified Communications Manager CLIのため、Finesseで適用できないコマンドも多くあり、そのほとんどは Finesseでは検証されていません。

直接、モニタとキーボードを使用してサーバコンソールで、または SSHを介して CLIにアクセスできます。インストール時に作成した管理者ユーザの資格情報を使用してサインインします。

• Cisco Finesseでサポートされるコマンド, 51 ページ

Cisco Finesse でサポートされるコマンドFinesseでは次の CLIコマンドがサポートされており、使用できます。

ログの収集

これらのコマンドでは、ファイルのアップロード先としてセキュア FTP(SFTP)サーバの場所を指定するように求められます。

ログを取得するには、次のコマンドを実行します。

•インストールログ:file get install desktop-install.log

システムのインストール後にこのコマンドを使用すると、インストールログが表示されま

す。

このログは SFTPサーバに書き込まれ、テキストファイルとして次のパスに保存されます。<IPアドレス>\<日付とタイムスタンプ>\install\desktop-install.log

•デスクトップログ:file get activelog desktop recurs compress

Finesse Webアプリケーションのログを取得するには、このコマンドを使用します。このコマンドを実行すると、次のディレクトリが含まれる zipファイルがアップロードされます。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 51

Page 62: Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

◦ webservices:このディレクトリには、Finesse REST APIを提供する Finesseバックエンドのログが含まれます。圧縮されていないデスクトップログファイルの最大サイズは

100 MBです。このディレクトリには最大 300のログファイルが保存されます。ログファイルが 100MBに達すると、そのファイルは圧縮され、新しいログファイルが生成されます。最後に圧縮されたデスクトップログファイルへの出力は、次に作成される

ログファイルに引き継がれます。ログファイルのラップアップ期間は、システムのユー

ザ数に基づいて異なります。各デスクトップログファイル名にはタイムスタンプが含

まれます。

◦ desktop:このディレクトリには、Finesseデスクトップガジェットを保持する [Finesseagent desktop]ガジェットのコンテナからのログが保存されます。 Finesseエージェントデスクトップでのあらゆるコンテナレベルのエラーがこれらのログファイルに表示さ

れます。

◦ admin:このディレクトリには、管理ガジェットを保持する [Finesse administration]ガジェットのコンテナからのログが保存されます。 Finesse管理コンソールでのあらゆるコンテナレベルのエラーがこれらのログファイルに表示されます。

◦ clientlogs:このディレクトリには、Finesseエージェントデスクトップから Finesseサーバに送信されたクライアント側のログが保存されます。各ログファイルは 1.5MB未満で、ファイルを送信したエージェントのタイムスタンプとエージェント IDが含まれます。エージェントがクライアント側のログを送信するたびに新しいログファイルが作

成されます(既存のログファイルにはデータが追加されません)。このディレクトリ

の最大サイズは 100 MBです。ディレクトリが 100 MBに達すると、サイズが 100 MBを超えないように、最も古いファイルが削除されます。

◦ openfireservice:このディレクトリには Cisco Finesse Notification Serviceの起動とシャットダウンに関連する情報のログが保存されます。

◦ openfire:このディレクトリには Cisco Finesse Notification Serviceの限定されたエラーおよび情報のログが保存されます。

◦ finesse-dp:このディレクトリには、Finesse診断ポータルアプリケーションによって生成される、開始、エラー、情報のログが保存されます。

これらのログはSFTPサーバの次のパスに保存されます:<IPアドレス>\<日付とタイムスタンプ>\active_nnn.tgz。ここで、nnnは長い形式のタイムスタンプです。

• Servmログ:file get activelog platform/log/servm*.* compress

Finesseサービスの開始と停止を管理するプラットフォームサービスマネージャによって生成されたログを取得するには、このコマンドを使用します。

デスクトップログと servmログは 1組のファイルに圧縮されます。

これらのログはSFTPサーバの次のパスに保存されます:<IPアドレス>\<日付とタイムスタンプ>\active_nnn.tgz。ここで、nnnは長い形式のタイムスタンプです。

•プラットフォーム Tomcatログ:file get activelog tomcat/logs recurs compress

これらのログはSFTPサーバの次のパスに保存されます:<IPアドレス>\<日付とタイムスタンプ>\active_nnn.tgz。ここで、nnnは長い形式のタイムスタンプです。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)52

Cisco Finesse CLIログの収集

Page 63: Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

• VOSインストールログ:file get install install.log

これらのログはSFTPサーバの次のパスに保存されます:<IPアドレス>\<日付とタイムスタンプ>\active_nnn.tgz。ここで、nnnは長い形式のタイムスタンプです。

ログ収集は、多数のログファイルがある場合に圧縮フラグを使用すると、失敗することがあ

ります。収集が失敗した場合、圧縮フラグなしでコマンドを再実行してください。

(注)

Cisco Finesse HTTPS リダイレクトCisco Finesse HTTPSリダイレクトを有効にすると、Finesseデスクトップおよび管理コンソールにアクセスするために HTTPSが適用されます。 Cisco Finesse HTTPSリダイレクトが有効な場合、HTTPを介してデスクトップにアクセスしようとするエージェントやスーパーバイザがHTTPSにリダイレクトされます。HTTPを介して管理コンソールにアクセスしようとする管理者も、HTTPSにリダイレクトされます。

デフォルトでは、Cisco Finesse HTTPSリダイレクトが有効です。(注)

Cisco Finesse HTTPSリダイレクトが無効の場合、デスクトップおよび管理コンソールには HTTPまたは HTTPSを介してアクセスできます。

このコマンドは、Finesse REST APIには影響しません。(注)

Cisco Finesse HTTPSリダイレクトのステータスが有効か無効かを表示するには、以下のコマンドを実行します。

• Cisco Finesse HTTPSリダイレクトのステータスを取得するには:utils finesseapplication_https_redirect status

このコマンドは、Cisco Finesse HTTPSリダイレクトが現在、システム上で有効か無効かを表示します。

• Cisco Finesse HTTPSリダイレクトを有効にするには:utils finesse application_https_redirectenable

Cisco Finesse HTTPSリダイレクトを有効にする前に、Cisco Tomcatサービスを停止する必要があります。このサービスを停止するには、次のコマンドを使用します。utils service stopCisco Tomcat。

Cisco Tomcatサービスが停止していない場合、Cisco Finesse HTTPSリダイレクトを有効にするコマンドは失敗します。また、このコマンドは、Cisco FinesseHTTPSリダイレクトがすでに有効の場合にも失敗します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 53

Cisco Finesse CLICisco Finesse HTTPS リダイレクト

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Cisco Finesse HTTPSリダイレクトを有効にした後、コマンド utils service start Cisco Tomcatを使用して Cisco Tomcatサービスを開始します。

• Cisco Finesse HTTPSリダイレクトを無効にするには:utils finesse application_https_redirectdisable

Cisco Finesse HTTPSリダイレクトを無効にする前に、Cisco Tomcatサービスを停止する必要があります。このサービスを停止するには、次のコマンドを使用します。utils service stopCisco Tomcat。

Cisco Tomcatサービスが停止していない場合、Cisco Finesse HTTPSリダイレクトを無効にするコマンドは失敗します。また、このコマンドは、Cisco FinesseHTTPSリダイレクトがすでに無効の場合にも失敗します。

Cisco Finesse HTTPSリダイレクトを無効にした後、コマンド utils service start Cisco Tomcatを使用して Cisco Tomcatサービスを開始します。

Finesse サービスサービスを表示、開始、停止するには:

• Cisco Finesseで使用されるプラットフォームの TCP/IPサービス、UDPサービスおよびUNIXドメインソケットを表示するには、show network all detailを使用します。

•サービスのステータスを取得するには、utils service listを使用します。

すべてのサービスとそのステータスの一覧を取得します。

サービスの状態として、「STOPPED」、「STARTING」、「STARTED」のいずれかが表示されます。

「STOPPED」はサービスが動作していないことを意味します。「STARTING」はサービスが動作を開始し、必要な初期化を実行していることを意味します。「STARTED」はサービスが正常に初期化され、動作していることを意味します。

•サービスを開始するには、utils service startサービス名を使用します。

このコマンドは、指定されたサービスを開始します。

•サービスを停止するには、utils service stopサービス名を使用します。

このコマンドは、指定されたサービスを停止します。

• Cisco Tomcatを起動するには、utils service start Cisco Tomcatを使用します。

• Cisco Tomcatを停止するには、utils service stop Cisco Tomcatを使用します。

• Cisco Tomcatを再起動するには、utils service restart Cisco Tomcatを使用します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)54

Cisco Finesse CLIFinesse サービス

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Cisco Finesseサービス関連の問題がある場合、最後の手段として Finesseサービスの再起動を推奨します。ほとんどのサービス関連の問題は、サービスを

再起動しても修正できません。 Cisco DBを再起動することは推奨しません。

(注)

Cisco Finesse Notification Service のロギングCisco Finesse Notification Serviceのロギングのステータスが有効か無効かを表示するには、以下のコマンドを実行します。

• CiscoFinesseNotificationServiceのロギングのステータスを取得するには:utils finesse notificationlogging status

このコマンドは、Cisco Finesse Notification Serviceのロギングが現在、システム上で有効か無効かを表示します。

Cisco Finesse Notification Serviceロギングのステータスを取得するコマンドを実行する前に Cisco Finesse Notification Serviceを実行していることを確認します。このサービスが実行されていない場合、このコマンドは失敗します。

(注)

• Cisco Finesse Notification Serviceのロギングを有効にするには、次のコマンドを実行します。utils finesse notification logging enable

Cisco Finesse Notification Serviceロギングを有効にするコマンドを実行する前に Cisco Finesse Notification Serviceを実行していることを確認します。このサービスが実行されていない場合、このコマンドは失敗します。また、この

コマンドは、Cisco Finesse Notification Serviceのロギングがすでに有効の場合にも失敗します。

ロギングを有効にし、Cisco Finesse Notification Serviceを再起動すると、ロギングは自動的に無効になります。

(注)

• Cisco Finesse Notification Serviceのロギングを無効にするには、次のコマンドを実行します。utils finesse notification logging disable

Cisco Finesse Notification Serviceロギングを無効にするコマンドを実行する前に Cisco Finesse Notification Serviceを実行していることを確認します。このサービスが実行されていない場合、このコマンドは失敗します。また、この

コマンドは、Cisco Finesse Notification Serviceのロギングがすでに無効の場合にも失敗します。

(注)

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 55

Cisco Finesse CLICisco Finesse Notification Service のロギング

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アップグレード

アップグレード関連のコマンドは、utils system upgradeの下にグループ化されています。

アップグレードを開始するには、utils system upgrade initateを使用します。

このコマンドを使用すると、アップグレードおよびCiscoOptionPackage(COP)ファイルを、ローカルとリモートの両方のディレクトリからインストールできます。

アップグレードをキャンセルするには、utils system upgrade cancelを使用します。

リモートアカウント管理

リモートアクセスアカウントの有効化、無効化、作成、および状態の確認を行うには、次のコマ

ンドを実行します。utils remote_account

リモートアカウントは、パスフレーズを生成します。シスコのサポート担当者はこれを使用する

ことにより、アカウントの指定有効期間の間、システムにアクセスできます。

• utils remote_account create account life

accountはアカウント名です。 lifeは、アカウントの有効期限を日単位で示します。

• utils remote_account disable

• utils remote_account enable

• utils remote_account status

Replication Status複製ステータスを調べるには、プライマリ Finesseサーバで次のコマンドを実行してください。

• utils dbreplication runtimestate

このコマンドは、プライマリおよびセカンダリ Finesseサーバの両方で複製ステータスを返します。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)56

Cisco Finesse CLIアップグレード

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•複製の RTMTカウンタ値を確認します。クラスタのすべてのノードが複製ステータスとして 2を示す場合、複製は正しく動作しています。

図 3:Replication Status

•クラスタ内のすべてのノードで複製ステータスの RTMTカウンタ値が 3または 4の場合、複製は設定されていますが、エラーが生じ、複製が正しく動作していません。

•ノードの大半で値 0または 1が表示される場合は、プライマリ Finesseサーバから utilsdbreplication reset allコマンドを実行します。

•いずれかのノードに対して 1または 2以外の複製値が表示される場合、複製が正しく設定されていません。

•複製を修正するには、シスコテクニカルサポートに問い合わせてください。

3rdpartygadget アカウント3rdpartygadgetアカウントはサードパーティガジェットを Finesseサーバにアップロードするために使用されます。このアカウントを使用する前に、パスワードを設定する必要があります。

このパスワードは、アップグレード時に移行されません。アップグレードの実行後、すべての

サードパーティ製ガジェットに対して変更を加えるようにするには、パスワードをリセットする

必要があります。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 57

Cisco Finesse CLI3rdpartygadget アカウント

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Finesseサーバにサードパーティガジェットをアップロードするには、開発者のサポートサービス契約が必要です。または、開発者サポートサービス契約を結んでいるシスコパートナー

と連携してください。サードパーティガジェットをアップロードする方法の詳細については、

『Cisco Finesse Webサービスデベロッパガイド』を参照してください。

(注)

3rdpartygadgetアカウントのパスワードを設定(またはリセット)するには、CLIにアクセスし、次のコマンドを実行します。

utils reset_3rdpartygadget_passwordパスワードを入力するプロンプトが表示されます。パスワードを入力すると、パスワードを確認

するように促されます。

3rdpartygadgetアカウントのパスワードは 5~ 32文字にする必要があり、スペースまたは引用符(")を含めることはできません。

サードパーティガジェットはアップグレード時に移行され、DRSバックアップおよびリストアに含まれます。

(注)

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)58

Cisco Finesse CLI3rdpartygadget アカウント

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付録 BCisco Finesse に使用されるネットワークとシステムサービス

プラットフォーム TCP/IPサービス、UDPサービスおよび Cisco Finesseで使用される UNIXドメインソケットを表示するには、管理者ユーザ資格の情報を使用して CLIにアクセスし、次のコマンドを入力します。

show network all detail

CiscoFinesseで使用されるシステムサービスを表示するには、管理者ユーザの資格情報を使用して CLIにアクセスし、次のコマンドを入力します。

utils service list

次のサービスは、Finesseの起動時にデフォルトで有効になっています。これらのサービスは製品の動作に必要なため無効にすることはできません。

• A Cisco DB

• A Cisco DB Replicator

• Cisco AMC Service

• Cisco Audit Event Service

• Cisco CDP

• Cisco CDP Agent

• Cisco CallManager Serviceability

• Cisco CallManager Serviceability RTMT

• Cisco Certificate Change Notification

• Cisco Certificate Expiry Monitor

• Cisco DRF Local

• Cisco DRF Master

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 59

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Cisco DRF Masterは Finesseプライマリ(Aサイド)サーバでのみ開始する必要があります。

Finesseプライマリ(A側)サーバの状態は “STARTED”でなければなりません。 Finesseセカンダリ(B側)サーバの状態は “STOPPED” Command Out ofServiceでなければなりません。

(注)

• Cisco Database Layer Monitor

• Cisco Finesse Notification Service

• Cisco Log Partition Monitoring Tool

• Cisco RIS Data Collector

• Cisco RTMT Reporter Servlet

• Cisco Syslog Agent

• Cisco Tomcat

• Cisco Tomcat Stats Servlet

• Cisco Trace Collection Servlet

• Host Resources Agent

• MIB2 Agent

• SNMPマスターエージェント

• SOAP -ログ収集に関する API

• SOAP -パフォーマンスモニタリング API

• SOAP -リアルタイムサービス API

• System Application Agent

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)60

Cisco Finesse に使用されるネットワークとシステムサービス

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付録 CCisco Finesse ポートの使用

目的デバイスリモート

ポート/プロトコル

サーバプロトコ

ル/ポートサーバまたはア

プリケーション

プロトコル

Cisco Tomcat

Finesse管理コンソール、Finesseエージェントおよびスーパー

バイザデスクトッ

プ、FinesseWebサービス、Finesseデスクトップでの Finesseデスクトップモ

ジュール(ガジェッ

ト)に使用するセ

キュアでないポー

ト。

ブラウザなどTCP 80、8080HTTP

Finesse管理コンソール、Finesseエージェントおよびスーパー

バイザデスクトッ

プ、FinesseWebサービス、Finesseデスクトップでの Finesseデスクトップモ

ジュール(ガジェッ

ト)に使用するセ

キュアなポート。

ブラウザなどTCP 443、8443HTTPS

Cisco Finesse Notification Service

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 61

Page 72: Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

目的デバイスリモート

ポート/プロトコル

サーバプロトコ

ル/ポートサーバまたはア

プリケーション

プロトコル

HTTPを介した通信で使用する、エー

ジェントまたはスー

パーバイザデスク

トップ上の Finesseサーバとカスタムア

プリケーション間の

セキュアでない

XMPP接続。

ブラウザ、エージェン

トデスクトップなど

TCP 5222XMPP

HTTPSを介した通信で使用する、エー

ジェントまたはスー

パーバイザデスク

トップ上の Finesseサーバとカスタムア

プリケーション間の

セキュアなXMPP接続。

ブラウザ、エージェン

トデスクトップなど

TCP 5223XMPP

HTTPを介した通信で使用する Finesseサーバとエージェン

トおよびスーパーバ

イザデスクトップ間

のセキュアでない

BOSH接続。

ブラウザ、エージェン

トデスクトップなど

TCP 7071BOSH(HTTP)

HTTPSを介した通信で使用する Finesseサーバとエージェン

トおよびスーパーバ

イザデスクトップ間

のセキュアな BOSH接続。

ブラウザ、エージェン

トデスクトップなど

TCP 7443BOSH(HTTPS)

プラットフォームシステムサービス

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)62

Cisco Finesse ポートの使用

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目的デバイスリモート

ポート/プロトコル

サーバプロトコ

ル/ポートサーバまたはア

プリケーション

プロトコル

ホステッドサード

パーティガジェット

サポート用 SFTPアクセス

TCP 22SFTP

プラットフォームのCLI

SSHクライアントTCP 22SSH

ネットワークタイム

の同期

NTPサーバUPD 123NTP

プライマリおよびセカンダリノード通信

プライマリおよびセ

カンダリ Finesseサーバではこの

XMPP接続を使用して互いに通信し、接

続をモニタします。

TCP 5222XMPP

プライマリおよびセ

カンダリ Finesseノードは、データ

ベース複製などの目

的でさまざまなポー

トで通信します。

各種 TCP各種 TCP各種

サードパーティ(外部)Webサーバ

サードパーティ(外

部)Webサーバでホストされたガジェッ

トは、前述のWebサーバによって公開

されるポートの

Finesseサーバから取得されます。

TCP 80、8080

HTTP

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1) 63

Cisco Finesse ポートの使用

Page 74: Cisco Finesse インストレーション/アップグレード ガイド …...目次 はじめにvii 変更履歴vii このマニュアルについてviii 対象読者viii マニュアルの構成viii

目的デバイスリモート

ポート/プロトコル

サーバプロトコ

ル/ポートサーバまたはア

プリケーション

プロトコル

サードパーティ(外

部)Webサーバでホストされたガジェッ

トは、前述のWebサーバによって公開

されるポートの

Finesseサーバから取得されます。

TCP 443、8443

HTTPS

Unified Contact Center Enterprise Administration & Data Serverの設定

エージェントとスー

パーバイザの認証と

認可のためのAWDBへの接続

TCP 14331JDBC(SQL)

Unified Contact Center Enterprise CTIサーバ設定(A側および B側)

CTIサーバイベント(エージェント、

チーム、キュー、お

よびコールイベント

など)のための

Agent PGへの接続

A側:

TCP 420271

B側:

TCP 430271

GED-188

1一覧のポートはこれらの接続のデフォルトポートです。この表で指定されているものとは異な

るポートも使用できます。

Cisco Finesse インストレーション/アップグレードガイド Release 10.5(1)64

Cisco Finesse ポートの使用