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Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) インストール&環境設定ガ イド

Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

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Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0)

インストール&環境設定ガイド

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Informatica PowerCenter インストール&環境設定ガイド

バージョン 9.6.02014 年 1 月

著作権 1998-2014 Informatica Corporation. すべての権利を保留する.

本ソフトウェアおよびマニュアルには、Informatica Corporation の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約のもとに提供され、著作権法により保護されています。本ソフトウェアのリバースエンジニアリングは禁じられています。本マニュアルのいかなる部分も、いかなる手段(電子的複写、写真複写、録音など)によっても、Informatica Corporation の事前の承諾なしに複製または転載することは禁じられています。このソフトウェアは、米国および/または国際的な特許、およびその他の出願中の特許によって保護されています。

合衆国政府によるソフトウェアの使用、複製または開示は、DFARS 227.7202-1(a)および 227.7702-3(a)(1995 年)、DFARS 252.227-7013(C)(1)(ii)(1988 年 10月)、FAR 12.212(a)(1995 年)、FAR 52.227-19、または FAR 52.227-14(ALT III)に記載されているとおりに、当該ソフトウェア使用許諾契約に定められた制限によって規制されます。

本製品または本書の情報は、予告なしに変更されることがあります。お客様が本製品または本書内に問題を発見された場合は、書面にて当社までお知らせください。

Informatica、Informatica Platform、Informatica Data Services、PowerCenter、PowerCenterRT、PowerCenter Connect、PowerCenter Data Analyzer、PowerExchange、PowerMart、Metadata Manager、Informatica Data Quality、Informatica Data Explorer、Informatica B2B Data Transformation、Informatica B2B Data Exchange、Informatica On Demand、Informatica Identity Resolution、Informatica Application Information Lifecycle Management、Informatica Complex Event Processing、Ultra Messaging、および Informatica Master Data Management は、Informatica Corporation の米国および世界中の管轄地での商標または登録商標です。BEA および WebLogic は BEA Systems, Inc の登録商標です。その他の会社名および製品名はすべてそれぞれの所有者の商品名または商標です。

本ソフトウェアまたはドキュメントの一部は、次のサードパーティが有する著作権に従います(ただし、これらに限定されません)。Copyright DataDirect Technologies.コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Sun Microsystems.コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) RSA Security Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) Ordinal Technology Corp. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Aandacht c.v. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright Genivia, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright Isomorphic Software. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Meta Integration Technology, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) Intalio. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Oracle. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Adobe Systems Incorporated. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) DataArt, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) ComponentSource. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Microsoft Corporation. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Rogue Wave Software, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) Teradata Corporation. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Yahoo! Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) Glyph & Cog, LLC. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Thinkmap, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) Clearpace Software Limited. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Information Builders, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) OSS Nokalva, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright Edifecs, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright Cleo Communications, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) International Organization for Standardization 1986. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) ej-technologies GmbH. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Jaspersoft Corporation. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) is International Business Machines Corporation. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) yWorks GmbH. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Lucent Technologies. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) University of Toronto. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Daniel Veillard. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Unicode, Inc. Copyright IBM Corp. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) MicroQuill Software Publishing, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) PassMark Software Pty Ltd. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) LogiXML, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) 2003-2010 Lorenzi Davide, コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) Red Hat, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) The Board of Trustees of the Leland Stanford Junior University. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) EMC Corporation. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Flexera Software. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Jinfonet Software. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Apple Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Telerik Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) BEA Systems. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) PDFlib GmbH. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Orientation in Objects GmbH. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Tanuki Software, Ltd. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。 Copyright (C) Ricebridge. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。Copyright (C) Sencha, Inc. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。

本製品には、Apache Software Foundation(http://www.apache.org/)によって開発されたソフトウェア、およびさまざまなバージョンの Apache License(まとめて「License」と呼んでいます)の下に許諾された他のソフトウェアが含まれます。これらのライセンスのコピーは、http://www.apache.org/licenses/で入手できます。適用法にて要求されないか書面にて合意されない限り、ライセンスの下に配布されるソフトウェアは「現状のまま」で配布され、明示的あるいは黙示的かを問わず、いかなる種類の保証や条件も付帯することはありません。ライセンス下での許諾および制限を定める具体的文言については、ライセンスを参照してください。

本製品には、Mozilla(http://www.mozilla.org/)によって開発されたソフトウェア、ソフトウェア copyright The JBoss Group, LLC, コンテンツの無断複写・転載を禁じます、ソフトウェア copyright, Red Hat Middleware, LLC, コンテンツの無断複写・転載を禁じます、Copyright (C) 1999-2006 by Bruno Lowagie and Paulo Soares および GNU Lesser General Public License Agreement(http://www.gnu.org/licenses/lgpl.html を参照)に基づいて許諾されたその他のソフトウェアが含まれています。資料は、Informatica が無料で提供しており、一切の保証を伴わない「現状渡し」で提供されるものとし、Informatica Corporation は市場性および特定の目的の適合性の黙示の保証などを含めて、一切の明示的及び黙示的保証の責任を負いません。

製品には、ワシントン大学、カリフォルニア大学アーバイン校、およびバンダービルト大学の Douglas C.Schmidt および同氏のリサーチグループが著作権を持つ ACE(TM)および TAO(TM)ソフトウェアが含まれています。Copyright (C) 1993-2006, コンテンツの無断複写・転載を禁じます。

本製品には、OpenSSL Toolkit を使用するために OpenSSL Project が開発したソフトウェア(copyright The OpenSSL Project.コンテンツの無断複写・転載を禁じます)が含まれています。また、このソフトウェアの再配布は、http://www.openssl.org および http://www.openssl.org/source/license.html にある使用条件に従います。

本製品には、Curl ソフトウェア Copyright 1996-2013, Daniel Stenberg, <[email protected]>が含まれます。コンテンツの無断複写・転載を禁じます。本ソフトウェアに関する許諾および制限は、http://curl.haxx.se/docs/copyright.html にある使用条件に従います。すべてのコピーに上記の著作権情報とこの許諾情報が記載されている場合、目的に応じて、本ソフトウェアの使用、コピー、変更、ならびに配布が有償または無償で許可されます。

本製品には、ソフトウェア copyright 2001-2005 (C) MetaStuff, Ltd. コンテンツの無断複写・転載を禁じます。が含まれます。本ソフトウェアに関する許諾および制限は、http://www.dom4j.org/license.html にある使用条件に従います。

製品には、ソフトウェア copyright (C) 2004-2007, The Dojo Foundation が含まれます。コンテンツの無断複写・転載を禁じます。本ソフトウェアに関する許諾および制限は、http://dojotoolkit.org/license にある使用条件に従います。

本製品には、ICU ソフトウェア copyright International Business Machines Corporation および他のソフトウェアが含まれます。コンテンツの無断複写・転載を禁じます。本ソフトウェアに関する許諾および制限は、http://source.icu-project.org/repos/icu/icu/trunk/license.html にある使用条件に従います。

本製品には、ソフトウェア copyright (C) 1996-2006 Per Bothner が含まれます。コンテンツの無断複写・転載を禁じます。お客様がこのようなソフトウェアを使用するための権利は、ライセンスで規定されています。http://www.gnu.org/software/kawa/Software-License.html を参照してください。

本製品には、OSSP UUID ソフトウェア Copyright (C) 2002 Ralf S. Engelschall, Copyright (C) 2002 The OSSP Project Copyright (C) 2002 Cable & Wireless Deutschland が含まれます。本ソフトウェアに関する許諾および制限は、http://www.opensource.org/licenses/mit-license.php にある使用条件に従います。

本製品には、Boost(http://www.boost.org/)によって開発されたソフトウェアまたは Boost ソフトウェアライセンスの下で開発されたソフトウェアが含まれています。本ソフトウェアに関する許諾および制限は、http://www.boost.org/LICENSE_1_0.txt にある使用条件に従います。

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本製品には、ソフトウェア copyright (C) 1997-2007 University of Cambridge が含まれます。本ソフトウェアに関する許諾および制限は、http://www.pcre.org/license.txt にある使用条件に従います。

本製品には、ソフトウェア copyright (C) 2007 The Eclipse Foundation が含まれます。コンテンツの無断複写・転載を禁じます。本ソフトウェアに関する許諾および制限は、http://www.eclipse.org/org/documents/epl-v10.php および http://www.eclipse.org/org/documents/edl-v10.php にある使用条件に従います。

本製品には、http://www.tcl.tk/software/tcltk/license.html、http://www.bosrup.com/web/overlib/?License、http://www.stlport.org/doc/license.html、http://www.asm.ow2.org/license.html、http://www.cryptix.org/LICENSE.TXT、http://hsqldb.org/web/hsqlLicense.html、http://httpunit.sourceforge.net/doc/license.html、http://jung.sourceforge.net/license.txt、http://www.gzip.org/zlib/zlib_license.html、http://www.openldap.org/software/release/license.html、http://www.libssh2.org、http://slf4j.org/license.html、http://www.sente.ch/software/OpenSourceLicense.html、http://fusesource.com/downloads/license-agreements/fuse-message-broker-v-5-3-license-agreement、http://antlr.org/license.html、http://aopalliance.sourceforge.net/、http://www.bouncycastle.org/licence.html、http://www.jgraph.com/jgraphdownload.html、http://www.jcraft.com/jsch/LICENSE.txt、http://jotm.objectweb.org/bsd_license.html、http://www.w3.org/Consortium/Legal/2002/copyright-software-20021231、http://www.slf4j.org/license.html、http://nanoxml.sourceforge.net/orig/copyright.html、http://www.json.org/license.html、http://forge.ow2.org/projects/javaservice/、http://www.postgresql.org/about/licence.html、http://www.sqlite.org/copyright.html、http://www.tcl.tk/software/tcltk/license.html、http://www.jaxen.org/faq.html、http://www.jdom.org/docs/faq.html、http://www.slf4j.org/license.html、http://www.iodbc.org/dataspace/iodbc/wiki/iODBC/License、http://www.keplerproject.org/md5/license.html、http://www.toedter.com/en/jcalendar/license.html、http://www.edankert.com/bounce/index.html、http://www.net-snmp.org/about/license.html、http://www.openmdx.org/#FAQ、http://www.php.net/license/3_01.txt、http://srp.stanford.edu/license.txt、http://www.schneier.com/blowfish.html、http://www.jmock.org/license.html; http://xsom.java.net、http://benalman.com/about/license/、https://github.com/CreateJS/EaselJS/blob/master/src/easeljs/display/Bitmap.js、http://www.h2database.com/html/license.html#summary; http://jsoncpp.sourceforge.net/LICENSE、http://jdbc.postgresql.org/license.html、http://protobuf.googlecode.com/svn/trunk/src/google/protobuf/descriptor.proto、https://github.com/rantav/hector/blob/master/LICENSE、http://web.mit.edu/Kerberos/krb5-current/doc/mitK5license.html、http://jibx.sourceforge.net/jibx-license.html、および https://github.com/lyokato/libgeohash/blob/master/LICENSE にある使用条件の下に許諾されたソフトウェアが含まれます。

本製品には、Academic Free License(http://www.opensource.org/licenses/afl-3.0.php)、Common Development and Distribution License(http://www.opensource.org/licenses/cddl1.php)、Common Public License(http://www.opensource.org/licenses/cpl1.0.php)、Sun Binary Code License Agreement Supplemental License Terms、BSD License(http:// www.opensource.org/licenses/bsd-license.php)、BSD License(http://opensource.org/licenses/BSD-3-Clause)、MIT License(http://www.opensource.org/licenses/mit-license.php)、Artistic License(http://www.opensource.org/licenses/artistic-license-1.0)、Initial Developer’s Public License Version 1.0(http://www.firebirdsql.org/en/initial-developer-s-public-license-version-1-0/)に基づいて許諾されたソフトウェアが含まれています。

本製品には、ソフトウェア copyright (C) 2003-2006 Joe WaInes, 2006-2007 XStream Committers が含まれています。コンテンツの無断複写・転載を禁じます。本ソフトウェアに関する許諾および制限は、http://j.org/license.html にある使用条件に従います。本製品には、Indiana University Extreme! Lab によって開発されたソフトウェアが含まれています。詳細については、http://www.extreme.indiana.edu/を参照してください。

本製品には、ソフトウェア Copyright (C) 2013 Frank Balluffi and Markus Moeller が含まれています。コンテンツの無断複写・転載を禁じます。本ソフトウェアに関する許諾および制限は、MIT ライセンスの使用条件に従います。

本ソフトウェアは、米国の特許番号 5,794,246、6,014,670、6,016,501、6,029,178、6,032,158、6,035,307、6,044,374、6,092,086、6,208,990、6,339,775、6,640,226、6,789,096、6,823,373、6,850,947、6,895,471、7,117,215、7,162,643、7,243,110、7,254,590、7,281,001、7,421,458、7,496,588、7,523,121、7,584,422、7,676,516、7,720,842、7,721,270、7,774,791、8,065,266、8,150,803、8,166,048、8,166,071、8,200,622、8,224,873、8,271,477、8,327,419、8,386,435、8,392,460、8,453,159、8,458,230、RE44,478、および国際的な特許、ならびにその他の出願中の特許によって保護されています。

免責: 本文書は、一切の保証を伴わない「現状渡し」で提供されるものとし、Informatica Corporation は他社の権利の非侵害、市場性および特定の目的への適合性の黙示の保証などを含めて、一切の明示的および黙示的保証の責任を負いません。Informatica Corporation では、本ソフトウェアまたはドキュメントに誤りのないことを保証していません。本ソフトウェアまたはドキュメントに記載されている情報には、技術的に不正確な記述や誤植が含まれる場合があります。本ソフトウェアまたはドキュメントの情報は、予告なしに変更されることがあります。

特記事項

この Informatica 製品(以下「ソフトウェア」)には、Progress Software Corporation(以下「DataDirect」)の事業子会社である DataDirect Technologies からの特定のドライバ(以下「DataDirect ドライバ」)が含まれています。DataDirect ドライバには、次の用語および条件が適用されます。

1.DataDirect ドライバは、特定物として現存するままの状態で提供され、商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべての明示

もしくは黙示の保証責任を負わないものとします。国または地域によっては、法律の強行規定により、保証責任の制限が禁じられる場合、強行規定の制限を受

けるものとします。

2.DataDirect または第三者は、予見の有無を問わず発生した ODBC ドライバの使用に関するいかなる直接的、間接的、偶発的、特別、あるいは結果的損害に対し

て責任を負わないものとします。本制限事項は、すべての訴訟原因に適用されます。訴訟原因には、契約違反、保証違反、過失、厳格責任、詐称、その他の不

法行為を含みますが、これらに限るものではありません。

Part Number: PC-ING-96000-0002

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目次

序文......................................................... viii

Informatica のリソース. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . viii

Informatica マイサポートポータル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . viii

Informatica のマニュアル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . viii

Informatica の Web サイト. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . viii

Informatica How-To Library. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . viii

Informatica Knowledge Base. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ix

Informatica サポートの YouTube チャンネル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ix

Informatica Marketplace. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ix

Informatica Velocity. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ix

Informatica グローバルカスタマサポート. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ix

第 1 章 : インストールの概要.................................... 1

Informatica のインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1

複数の製品のインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1

インストールのタスク. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2

Informatica サービス. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2

PowerCenter アプリケーションサービス. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3

Informatica クライアント. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3

PowerCenter Client ツール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3

第 2 章 : はじめる前に.......................................... 5

はじめる前に(概要). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5

リリースノートの確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5

ライセンスキー. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5

差分ライセンスキー. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6

Data Transformation のバックアップ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6

Data Transformation ファイルのバックアップ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6

以前のバージョンの Data Transformation のアンインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7

第 3 章 : Informatica Services のインストール前のタスク........ 8

Informatica サービスのインストール前のタスクの概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8

UNIX における Informatica Services のインストール前のタスク. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8

小システム要件の確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9

環境変数の確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9

ポートの使用可否の確認 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10

システムユーザアカウントの作成. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11

キーストアファイルの設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11

ファイル記述子の制限の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12

POSIX Asynchronous I/O の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12

目次 i

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Java Development Kit のインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12

bos.adt.debug ファイルセットのインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12

インストーラファイルの抽出. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13

インストール前(i9Pi)システムチェックツールの実行. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13

Windows における Informatica Services のインストール前のタスク. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16

小システム要件の確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16

環境変数の確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16

ポートの使用可否の確認 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17

システムユーザアカウントの作成. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18

キーストアファイルの設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18

インストーラファイルの抽出. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19

インストール前(i9Pi)システムチェックツールの実行. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19

Informatica ドメインを作成する前に. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22

データベース要件の確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22

ドメイン環境設定リポジトリの設定データベース. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23

Kerberos 認証を Informatica ドメイン用に設定する前に. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26

Kerberos 認証サーバーに関する情報の確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27

Informatica ドメインおよびノード情報の記録. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28

Kerberos 設定ファイルの確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28

Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータの実行. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29

第 4 章 : Informatica Services のインストール................. 31

Informatica サービスのインストール概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31

ドメインの作成または参加. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31

システムチェックツール(i9Pi)と SPN フォーマットジェネレータ. . . . . . . . . . . . . . . . . . 32

グラフィカルモードによる Informatica サービスのインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32

ドメインの作成. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32

ドメインへの参加. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 43

コンソールモードによる Informatica サービスのインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 49

暗号化キーおよび設定ファイル用の安全なディレクトリ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 49

ドメインの作成. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50

ドメインへの参加. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 62

サイレントモードによる Informatica サービスのインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 68

プロパティファイルの設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 68

サイレントインストーラの実行. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 81

第 5 章 : Informatica Services のインストール後のタスク....... 82

Informatica Services のインストール後のタスクの概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 82

環境変数の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 82

Informatica の環境変数. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 83

ロケール環境変数. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 84

ライブラリパス環境変数. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 85

Kerberos の環境変数. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 86

ii 目次

Page 6: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

Java コンポーネント変数. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 86

ドメインおよびアプリケーションサービスのシステム要件の確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 87

32 ビットおよび 64 ビットプラットフォームの設定の確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 87

データベースクライアントソフトウェアのインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 88

PowerCenter 統合サービス. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 88

PowerCenter リポジトリサービス. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 89

データベースクライアント環境変数. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 89

サードパーティのソフトウェア要件の確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 89

Informatica Administrator. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 89

Reporting Service. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 90

Metadata Manager Service. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 90

コードページの互換性の確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 90

アプリケーションサービス. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 90

ロケール設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 91

グラフィック表示サーバーが使用可能であることの確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 91

Informatica サービスのサービスプリンシパル名とキータブファイルの作成. . . . . . . . . . . . . . . . 91

第 6 章 : Informatica Services の起動.......................... 94

Informatica Services の起動の概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 94

Informatica の起動と停止. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 94

UNIX 上での Informatica の起動と停止. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 95

Windows 上での Informatica の起動と停止. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 95

Informatica Administrator での Informatica の停止. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 96

Informatica の起動と停止に関するルールおよびガイドライン. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 96

PowerCenter サービスの基本操作. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 97

Informatica Administrator へのログイン. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 97

Informatica Windows サービスの設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 98

第 7 章 : Informatica クライアントのインストール前のタスク... 100

Informatica クライアントのインストール前のタスクの概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 100

小システム要件の確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 100

インストールのための一時的なディスク領域要件. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 101

PowerCenter Client ツールで必要なサードパーティのソフトウェアの確認. . . . . . . . . . . . . . . 101

PowerCenter Mapping Architect for Visio. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 101

PowerCenter Mapping Analyst for Excel. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 101

システムユーザーアカウントの確認. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 102

第 8 章 : Informatica クライアントのインストール.............. 103

Informatica クライアントのインストールの概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 103

グラフィカルモードでのインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 103

サイレントモードでのインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 104

プロパティファイルの設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 105

/>インストーラの実行. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 107

目次 iii

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第 9 章 : Informatica クライアントのインストール後のタスク... 108

Informatica クライアントのインストール後のタスクの概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 108

Web ブラウザの設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 108

クライアントツール用の言語のインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 109

環境変数の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 110

第 10 章 : Informatica クライアントの起動..................... 111

PowerCenter Client の起動. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 111

第 11 章 : Informatica のインストールのトラブルシューティング............................................................ 112

インストールのトラブルシューティングの概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 112

インストールログファイル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 112

デバッグログファイル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 113

ファイルインストールログファイル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 113

Service Manager ログファイル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 113

ドメインおよびノードのトラブルシューティング. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 114

ドメイン環境設定リポジトリの作成. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 114

ドメインの作成またはドメインへの参加. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 115

Informatica の起動. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 115

ドメインの Ping. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 116

ライセンスの追加. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 116

PowerCenter クライアントのトラブルシューティング. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 116

Informatica Developer または Data Transformation Studio のトラブルシューティング. . . . . . 116

第 12 章 : リポジトリデータベースの設定 ..................... 117

リポジトリデータベースの設定の概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 117

データベースユーザーアカウントの設定のガイドライン. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 118

PowerCenter レポジトリデータベースの要件. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 118

Oracle. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 118

IBM DB2. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 118

Sybase ASE. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 119

Data Analyzer リポジトリデータベースの要件. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 119

Oracle. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 119

Microsoft SQL Server. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 120

Sybase ASE. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 120

Metadata Manager リポジトリデータベースの要件. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 120

Oracle. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 121

IBM DB2 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 121

Microsoft SQL Server. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 122

iv 目次

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第 13 章 : Informatica プラットフォームの接続 ................ 123

接続性の概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 123

ドメイン接続性. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 124

PowerCenter の接続性. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 124

Repository Service の接続性. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 125

Integration Service の接続性. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 126

PowerCenter Client の接続性. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 127

Reporting Service および Metadata Manager Service の接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 128

ネイティブ接続性. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 128

ODBC の接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 129

JDBC の接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 130

第 14 章 : Informatica ユーティリティのインストール.......... 131

Informatica ユーティリティのインストールの概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 131

コマンドラインプログラムとユーティリティ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 132

PowerCenter ユーティリティの設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 133

Metadata Manager ユーティリティの設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 133

第 15 章 : アンインストール................................... 134

アンインストールの概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 134

アンインストールに関するルールおよびガイドライン. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 135

Informatica サーバーのアンインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 135

Windows でのアンインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 136

グラフィカルモードでの Informatica サーバーのアンインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . 136

コンソールモードでの Informatica サーバーのアンインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . 137

サイレントモードでの Informatica サーバーのアンインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . 137

Informatica クライアントのアンインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 138

Windows でのアンインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 138

グラフィカルモードでの Informatica クライアントのアンインストール. . . . . . . . . . . . . . 139

サイレントモードでの Informatica クライアントのアンインストール. . . . . . . . . . . . . . . . 139

付録 A : Windows からのデータベースへの接続 .................. 141

Windows からのデータベースへの接続の概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 141

Windows から IBM DB2 ユニバーサルデータベースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 142

ネイティブ接続性の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 142

Informix データベースへの接続 Windows から. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 142

ネイティブ接続性の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 143

ODBC 接続性の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 143

Windows から Microsoft Access および Microsoft Excel への接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 144

ODBC 接続性の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 144

Windows から Microsoft SQL Server データベースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 144

ネイティブ接続性の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 144

目次 v

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Windows から Netezza データベースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 145

ODBC 接続の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 145

Windows から Oracle データベースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 145

ネイティブ接続性の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 146

Windows から Sybase ASE データベースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 147

ネイティブ接続性の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 147

Windows から Teradata データベースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 147

ODBC 接続の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 148

付録 B : UNIX からのデータベースへの接続 ..................... 149

UNIX からのデータベースへの接続の概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 149

UNIX から IBM DB2 ユニバーサルデータベースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 150

ネイティブ接続性の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 150

UNIX から Informix データベースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 152

ODBC 接続の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 152

UNIX から Microsoft SQL Server への接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 153

ODBC 接続性の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 153

ODBC を介した SSL 認証の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 154

UNIX から Netezza データベースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 155

ODBC 接続の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 155

UNIX から Oracle データベースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 157

ネイティブ接続性の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 157

UNIX から Sybase ASE データベースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 159

ネイティブ接続性の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 159

UNIX から Teradata データベースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 160

ODBC 接続の設定. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 161

ODBC データソースへの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 163

odbc.ini ファイルの例. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 165

付録 C : DB2 データベースの DynamicSections パラメータの更新.. 168

DynamicSections パラメータの概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 168

DynamicSections パラメータの更新. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 168

DataDirect Connect for JDBC ユーティリティのダウンロードとインストール. . . . . . . . . . 169

Test for JDBC Tool の実行. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 169

付録 D : インストールチェックリスト........................... 170

インストールチェックリストの概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 170

Informatica サービスをインストールする前に. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 170

Informatica Services のインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 172

Informatica サービスをインストールした後に. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 172

Informatica クライアントをインストールする前に. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 173

Informatica Clients のインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 173

Informatica クライアントをインストールした後に. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 173

vi 目次

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他のインストール. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 174

索引.......................................................... 175

目次 vii

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序文

『Informatica PowerCenter インストール&環境設定ガイド』は、Informatica 製品のインストールを担当する

システム管理者を対象としています。読者には、オペレーティングシステム、リレーショナルデータベースの

概念、および使用する環境内のデータベースエンジン、フラットファイル、またはメインフレームシステムに

ついての知識が必要です。また、使用するアプリケーションのインタフェース条件についても理解しているこ

とを前提としています。

Informatica のリソース

Informatica マイサポートポータル

Informatica のユーザーであれば、Informatica マイサポートポータル(http://mysupport.informatica.com)

にアクセスできます。

このサイトには、製品情報、ユーザーグループ情報、ニュースレター、Informatica カスタマサポート事例管

理システム(ATLAS)へのアクセス、Informatica How-To ライブラリ、Informatica Knowledge Base、

Informatica 製品文書、Informatica ユーザーコミュニティへのアクセスが含まれています。

Informatica のマニュアル

Informatica のマニュアルチームは、正確で役に立つマニュアルの作成に努めています。このマニュアルに関

する質問、コメント、ご意見の電子メールの送付先は、Informatica マニュアルチーム

[email protected])です。 お客様のフィードバックは、マニュアルの改良に利用させて

いただきます。コメントに返信をご希望のお客様は、その旨をお知らせください。

マニュアルチームは、必要に応じてマニュアルを更新します。製品の 新のマニュアルを入手するには、

http://mysupport.informatica.com から製品マニュアルにアクセスします。

Informatica の Web サイト

Informatica 社の Web サイトは、http://www.informatica.com からアクセスできます。このサイトでは、

Informatica 社の概要と沿革、今後のイベント、営業拠点などの情報を提供しています。また、製品情報やパ

ートナー情報もあります。サービス関連のページには、テクニカルサポート、トレーニングと教育、および実

装に関するサービスの重要な情報を掲載しています。

Informatica How-To Library

Informatica のユーザーとして、Informatica How-To Library(http://mysupport.informatica.com)にアク

セスできます。How-To Library は、Informatica の製品および機能についての詳細を確認できるリソースのコ

viii

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レクションです。一般的な問題に対するソリューションを提供したり、機能や動作を比較したり、特定の実際

のタスクを実行するための方法を示したりする記事やインタラクティブなデモンストレーションが含まれてい

ます。

Informatica Knowledge Base

Informatica のユーザーとして、Informatica Knowledge Base(http://mysupport.informatica.com)にアク

セスできます。この Knowledge Base を利用して、Informatica 製品に関する既知の技術的問題の解決策を検索

することができます。また、FAQ(よくある質問)の答え、技術的ホワイトペーパー、技術的なヒントも得られ

ます。Knowledge Base に関する質問、コメント、ご意見の電子メールの送付先は、Informatica Knowledge

Base チーム([email protected])です。

Informatica サポートの YouTube チャンネル

http://www.youtube.com/user/INFASupport で Informatica サポートの YouTube チャンネルにアクセスできま

す。Informatica サポートの YouTube チャンネルでは、特定のタスクを実行するソリューションについてのビ

デオを用意しています。Informatica サポートの YouTube チャンネルに関する質問、コメント、またはアイデ

アがある場合は、サポート YouTube チームに電子メール([email protected])を送信するか、

または@INFASupport でツイートしてください。

Informatica Marketplace

情報マーケットプレースは、開発者とパートナーがデータ統合実装を増幅、拡張、強化するソリューションを

共有するためのフォーラムです。マーケットプレースにある何百ものソリューションを利用して、プロジェク

トで実装にかかる時間を短縮したり、生産性を向上させたりできます。Informatica Marketplace には、

http://www.informaticamarketplace.com からアクセスできます。

Informatica Velocity

http://mysupport.informatica.com で Informatica Velocity にアクセスできます。数多くのデータ管理プロ

ジェクトの実世界での経験から開発された Informatica Velocity は、世界中の組織と協力して優れたデータ

管理ソリューションの計画、開発、展開、および維持を行ってきた弊社コンサルタントの知識の集合体を表し

ています。Informatica Velocity についての質問、コメント、またはアイデアがある場合は、

[email protected] から Informatica のプロフェッショナルサービスにお問い合わせください。

Informatica グローバルカスタマサポート

電話またはオンラインサポートからカスタマサポートセンターに連絡できます。

オンラインサポートのご利用には、ユーザー名とパスワードが必要です。http://mysupport.informatica.com

から、ユーザー名とパスワードが入手できます。

Informatica グローバルカスタマサポートの電話番号は、Informatica の Web サイト

http://www.informatica.com/us/services-and-training/support-services/global-support-centers/に掲

載されています。

はじめに ix

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第 1 章

インストールの概要

この章では、以下の項目について説明します。

• Informatica のインストール, 1 ページ

• Informatica サービス, 2 ページ

• Informatica クライアント, 3 ページ

Informatica のインストールInformatica プラットフォームは、サーバーコンポーネント(Informatica Services)および 1 つ以上のクラ

イアントコンポーネントで構成されます。 Informatica では、Informatica Services およびクライアントを

インストールするために別々のインストーラが提供されます。

Informatica プラットフォームには、以下の製品が含まれます。

• Informatica Data Explorer

• Informatica Data Quality

• Informatica Data Services

• Informatica Data Transformation

• PowerCenter

Informatica プラットフォームには、PowerExchange、Data Services、および Data Quality アダプタ用のコ

ンポーネントが含まれます。

複数の製品のインストール

複数の Informatica 製品を購入する場合、Informatica プラットフォームを 1 回だけインストールする必要が

あります。

Informatica をインストールする前に、購入する製品の要件およびインストール前のタスクを確認します。

Informatica をインストールするマシンがすべての製品の要件を満たしていることを確認します。 インストー

ル処理のほとんどの手順は、すべての Informatica 製品に共通しています。 これらの手順を 1 回だけ行う必

要があります。

Informatica ドメイン内のノードとして使用する各マシンに、Informatica プラットフォームを 1 回インスト

ールします。 使用する製品に必要なすべてのライセンスを所有していることを確認します。

Informatica プラットフォームをインストールした後、製品のインストール後のタスクを確認します。 使用す

るすべての製品の構成タスクを実行します。 ほとんどの構成タスクは、すべての Informatica 製品に共通し

ています。 共通タスクを 1 回だけ行う必要があります。

1

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インストールのタスク

PowerCenter をインストールするには、以下のタスクを実行します。

1. インストール前作業の完了。インストール前のタスクを実行し、インストーラを正常に実行できることと、

ドメイン上でサービスを作成および実行できることを確認します。

2. Informatica サービスのインストール。 サーバーインストーラを使用して、1 つ以上の Windows または

UNIX マシンに Informatica サービスをインストールします。 ノードを作成し、ドメインを設定します。

データベースを指定して、ドメイン環境設定リポジトリを格納します。

3. Informatica クライアントのインストール。 クライアントインストーラを使用して、PowerCenter クライ

アントをインストールします。 1 つ以上の Windows マシンに PowerCenter クライアントをインストールで

きます。

4. インストール後の設定タスクの実行。 PowerCenter で使用されるリポジトリ用のデータベースおよびユー

ザーアカウントを準備します。 ドメインサービスおよびコンポーネントを実行できるようにマシンを設定

します。

インストールおよび設定プロセスの完了後、Informatica Administrator にログインして、以下のサービスを

作成および設定します。

• PowerCenter リポジトリサービス

• PowerCenter 統合サービス

必要に応じて、以下のサービスを作成できます。

• Metadata Manager サービス

• レポートサービス

• レポートおよびダッシュボードサービス

• SAP BW サービス

• Web サービス Hub

注: Informatica 製品を複数のマシンにインストールする場合は、このガイドの詳細な指示を使用して 初の

インストールを完了してください。その後のインストールは、付録のインストールチェックリストを利用して

実行できます。

Informatica サービスInformatica ドメインは Informatica 環境の管理単位です。ドメインは、アプリケーションサービスが実行さ

れるマシンを表すノードの集合です。ノードごとに、ドメイン内の操作とサービスを管理するサービスマネー

ジャが実行されます。Informatica Administrator は、Informatica ドメインの管理に使用します。

サーバーインストーラを複数回実行して、Informatica サービスを複数のマシンにインストールすることがで

きます。

1 台のマシンにインストールする場合、マシンにドメインおよびノードを作成します。 複数のマシンにインス

トールする場合、各ドメインに 1 つ以上のノードのある複数のドメインを作成することができ、またはすべて

のノードに対して 1 つのドメインを作成することもできます。

複数のマシンにインストールする場合、Informatica サービスの初回インストール時に、Informatica ドメイ

ンおよびノードを作成する必要があります。 別のマシンにインストールする場合は、別のドメインを作成する

ことも、ノードを作成して現在のドメインを参加させることもできます。

Windows ではグラフィカルモードまたはサイレントモードで、UNIX ではサイレントモードまたはコンソールモ

ードで、Informatica サービスをインストールできます。インストール処理では、Windows 上ではサービスと

2 第 1 章: インストールの概要

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して、また UNIX 上ではデーモンとして動作する Informatica という名前のサービスが作成されます。

Informatica Services を起動した場合、すべてのドメイン操作を管理するサービスマネージャが起動します。

PowerCenter アプリケーションサービス

Informatica ドメインには、PowerCenter 用の以下のアプリケーションサービスがあります。

• PowerCenter Integration Service。PowerCenter クライアントで作成され、PowerCenter リポジトリに格

納されたセッションおよびワークフローを実行します。

• PowerCenter リポジトリサービス。 PowerCenter リポジトリへの接続を管理します。

• Metadata Manager Service。Metadata Manager アプリケーションを実行し、Metadata Manager ウェアハウ

ス内のメタデータへのアクセスを管理します。

• Reporting Service。 Data Analyzer アプリケーションを実行します。 Data Analyzer を使用して、

Informatica レポートを作成および実行します。

• Web Services Hub。 クライアントアプリケーションが、Web サービスとして PowerCenter ワークフローに

アクセスできるようにします。

• SAP BW サービス。 SAP BW からの RFC 要求をリスンし、SAP BW からの抽出または SAP BW へのロードのワー

クフローを開始し、ログマネージャにログイベントを送信します。

• Reporting and Dashboards Service。JasperReports アプリケーションを実行します。

Informatica クライアントInformatica クライアントは、ドメイン内のサービスへのアクセスに使用するクライアントアプリケーション

および Web アプリケーションで構成されます。 Informatica クライアントは、Windows にグラフィカルモード

またはサイレントモードでインストールできます。

PowerCenter Client ツール

クライアントインストーラを使用して、PowerCenter 用の以下のクライアントアプリケーションをインストー

ルします。

• PowerCenter Client。PowerCenter クライアントを使用して、ソースおよびターゲットを定義し、トランス

フォーメーションを作成してマッピングを構築し、マッピングを実行するワークフローを作成します。 オ

ブジェクトは、PowerCenter リポジトリに格納され、PowerCenter Integration Service によって実行され

ます。

• Metadata Manager Custom Metadata Configurator。 Custom Metadata Configurator を使用して、新しい

メタデータソースファイルから PowerCenter オブジェクトを生成するカスタムモデルを作成します。 この

アプリケーションは、デフォルトで PowerCenter クライアントと共にインストールされます。

Informatica Services のインストール後、Informatica Administrator にログインし、以下の Web アプリケー

ションを実行するアプリケーションサービスを作成することができます。

• Metadata Manager および Business Glossary。 Metadata Manager を使用して、共通点のないメタデータ

リポジトリからメタデータを参照および分析します。 これには、メタデータ内のビジネス用語の定義にお

ける一貫性のためのビジネス用語集が含まれます。 Metadata Manager Service では、Metadata Manager

および Business Glossary アプリケーションが実行されます。

• Data Analyzer。Data Analyzer を使用して、PowerCenter メタデータを分析するレポートを実行します。

Reporting Service では、Data Analyzer アプリケーションが実行されます。

Informatica クライアント 3

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• Jaspersoft。Jaspersoft を使用して、PowerCenter リポジトリのレポートと Metadata Manager のレポート

を実行します。Reporting and Dashboards Service は、Jaspersoft アプリケーションを実行します。

• Web Services Hub コンソール。 Web Services Hub コンソールを使用して、PowerCenter で作成した Web

サービスを管理します。 Web Services Hub では、Web Services Hub コンソールが実行されます。

4 第 1 章: インストールの概要

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第 2 章

はじめる前に

この章では、以下の項目について説明します。

• はじめる前に(概要), 5 ページ

• リリースノートの確認, 5 ページ

• ライセンスキー, 5 ページ

• 差分ライセンスキー, 6 ページ

• Data Transformation のバックアップ, 6 ページ

はじめる前に(概要)Informatica のインストールを開始する前に、『Informatica リリースノート』をお読みになり、ライセンスキ

ーを持っていることを確認し、以前のバージョンの Data Transformation をアンインストールします。

リリースノートの確認インストールおよびアップグレードプロセスへの更新について Informatica リリースノートを確認し、ドメイ

ンのパッチおよびライブラリを検証します。また、リリースでの既知および修正済みの制限事項についての情

報も確認できます。

ライセンスキーソフトウェアをインストールする前に、利用可能なライセンスキーがあることを確認してください。ライセン

スキーは次の方法で取得できます。

• インストール DVD。Informatica インストールファイルを DVD で受け取った場合、ライセンスキーファイル

は Informatica License Key CD に含まれています。

• FTP からのダウンロード。Informatica インストールファイルを Informatica 電子ソフトウェアダウンロー

ド(ESD)サイトからダウンロードした場合、ライセンスキーは Informatica からの電子メールメッセージ

内にあります。製品をインストールするユーザーアカウントにアクセス可能なディレクトリに、ライセンス

キーファイルをコピーします。

ライセンスキーがない場合は、Informatica グローバルカスタマサポートにお問い合わせください。

5

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差分ライセンスキー差分ライセンスキーを所有し、ドメインを作成する場合、Informatica グローバルカスタマサポートに連絡し

てください。

Data Transformation のバックアップInformatica のインストールによって、Data Transformation コンフィギュレーションファイルが上書きされ

ます。Informatica サービスまたは Informatica クライアントをインストールする前に、Data

Transformation の必須ファイルをバックアップします。

Data Transformation ファイルのバックアップ

新しいバージョンの Data Transformation をインストールする前に、以前のバージョンで作成された Data

Transformation ファイルをバックアップする必要があります。

以下の表に、バックアップする必要があるファイルまたはディレクトリを示します。

ファイルまたはディレクトリ

デフォルトの場所

作業領域

(Data Transformationクライアントのみ)

C:\Documents and Settings\<user>\My Documents\Informatica\DataTransformation\<version_number>\workspace

リポジトリ <INSTALL_DIR>/DataTransformation/ServiceDB

カスタムグローバルコンポーネントディレクトリ(TGP ファイル)

<INSTALL_DIR>/DataTransformation/autoInclude/user

カスタムグローバルコンポーネントディレクトリ(DLL および JARファイル)

<INSTALL_DIR>/DataTransformation/externLibs/user

コンフィギュレーションファイル

<INSTALL_DIR>/DataTransformation/CMConfig.xml

ライセンスファイル

<INSTALL_DIR>/DataTransformation/CDELicense.cfg

ライブラリファイル

<INSTALL_DIR>/DataTransformation/Libraries

6 第 2 章: はじめる前に

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ファイルまたはディレクトリ

デフォルトの場所

ライブラリファイル

<INSTALL_DIR>/DataTransformation/eclipse3_3/plugins にある以下のファイル- com.informatica.libeditor.compare_<version>.jar

- com.informatica.libeditor.DigesterWrap_<version>.jar

- com.informatica.libeditor.gen_wiz_<version>.jar

- com.informatica.libeditor.launcher_<version>.jar

- com.informatica.libeditor.run_validations_<version>.jar

- com.informatica.libeditor_<version>.jar

- 名前が com.informatica.libeditor_で開始するその他すべてのプラグイン

SWIFT ライブラリファイル

com.informatica.libeditor.BicLookup_<version>.jar

FpML または SEPAライブラリファイル

- com.informatica.libeditor.propertypages_<version>.jar

- com.informatica.libeditor_xsd_<version>.jar

以前のバージョンの Data Transformation のアンインストール

バージョン 9.0.1 以前の Data Transformation から直接アップグレードすることはできません。

バージョン 9.0.1 以前の Data Transformation がインストールされている場合は、現在のバージョンをインス

トールする前にアンインストールする必要があります。

1. Data Transformation サービスを使用するすべてのアプリケーションを終了します。

2. バージョン 9.x をアンインストールする場合は、すべてのライブラリをアンインストールします。

3. アンインストーラを実行するには、Windows のコントロールパネルで、Windows オペレーティングシステ

ムのバージョンに応じて[プログラムの追加と削除]または[プログラムと機能]を選択し、オプション

を選択して Data Transformation を削除します。

[アンインストール]ウィンドウが表示されます。

4. [アンインストール]をクリックします。

すべてのサービスをシャットダウンするように求めるメッセージが表示されます。

5. [続行]をクリックします。

Data Transformation のファイルがコンピュータから削除され、顧客がカスタマイズした必須ファイルが

<INSTALL_DIR>/DataTransformation_<VERSION>_Backup ディレクトリにバックアップされ、次のメッセージが表

示されます。

アンインストールが完了しました。

注: アンインストール操作の詳細が含まれるログファイルはありません。

6. [完了]をクリックします。

7. アンインストールが完了したら、<INSTALL_DIR>/DataTransformation_<VERSION>_Backup ディレクトリを移動

し、インストールディレクトリとその中に残っているすべてのファイルを削除します。

Data Transformation のバックアップ 7

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第 3 章

Informatica Services のインストール前のタスク

この章では、以下の項目について説明します。

• Informatica サービスのインストール前のタスクの概要, 8 ページ

• UNIX における Informatica Services のインストール前のタスク, 8 ページ

• Windows における Informatica Services のインストール前のタスク, 16 ページ

• Informatica ドメインを作成する前に, 22 ページ

• Kerberos 認証を Informatica ドメイン用に設定する前に, 26 ページ

Informatica サービスのインストール前のタスクの概要

Informatica サービスをインストールする前に、Informatica プラットフォームをインストールおよび実行す

る要件を満たすようにマシンを設定します。 Informatica サービスのインストール先のマシンが正しく設定さ

れていない場合、インストールに失敗する場合があります。

Informatica サービスのインストール時には、リレーショナルデータベースにドメイン環境設定リポジトリを

作成して、ドメインメタデータおよびユーザーアカウントを格納します。 インストーラを実行する前に、ドメ

イン環境設定リポジトリ用のデータベースを設定します。

Kerberos ネットワーク認証でネットワーク上のユーザー、サービス、ノードを認証するように Informatica ド

メインを設定することができます。インストーラを実行する前に、ドメインに対し Kerberos 認証を設定するた

めに必要な情報を確認します。

UNIX における Informatica Services のインストール前のタスク

UNIX または Linux に Informatica Services をインストールする前に、インストール前のタスクを完成してく

ださい。

8

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小システム要件の確認

使用するマシンが Informatica サーバーコンポーネントをインストールするための 小システム要件を満たし

ていることを確認します。

製品の要件およびサポートされているプラットフォームの詳細については、Informatica マイサポートポータ

ルの Product Availability Matrix を参照してください。

https://mysupport.informatica.com/community/my-support/product-availability-matrices

以下の表に、Informatica サーバーコンポーネントのインストールに必要な 小ディスク容量とメモリを示し

ます。

RAM ディスク容量

4 GB 8 GB

一時的なディスク容量の要件

インストーラによりハードディスクに一時ファイルが書き込まれます。インストールをサポートする、マシン

に十分な利用可能なディスク容量があることを確認します。インストールが完了した場合、インストーラによ

り一時ファイルが削除され、ディスク容量が解放されます。

以下の表に、インストール中の一時ディスク容量の要件を一覧表示します。

製品 ディスクスペース

Installer 1 GB

Informatica サービス 2 GB

環境変数の確認

Informatica のインストールで使用する環境変数を設定します。

Informatica をインストールする前に環境変数を設定します。

以下の表に、UNIX 上で確認する環境変数を示します。

変数 説明

IATEMPDIR インストール中に作成される一時ファイルの場所。 Informatica は一時ファイル用に 1 GB のディスク容量が必要です。

/tmp ディレクトリに一時ファイルを作成しない場合には、環境変数を設定します。

INFA_JDK_HOME サポートされている Java Development Kit(JDK)が含まれるフォルダーの場所。 AIX 上に Informatica をインストールしている場合は INFA_JDK_HOME 環境変数を設定します。

シェルのコンフィギュレーションファイル、例えば.bashrc ファイルでは、INFA_JDK_HOME 環境変数を JDK が含まれるディレクトリに設定します。 ログインシェルが INFA_JDK_HOME 環境変数にアクセスできることを確認します。

UNIX における Informatica Services のインストール前のタスク 9

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変数 説明

JRE_HOME Informatica サービスを Linux マシンにインストールする場合、インストールを開始する前に環境変数 JRE_HOME をクリアします。

LANG および LC_ALL ロケールを変更してターミナルセッションに適切な文字エンコードを設定します。例えば、フランス語の場合は Latin1 またはISO-8859-1 に、日本語の場合は EUC-JP または Shift JIS に、中国語と韓国語の場合は UTF-8 にエンコードを設定します。文字エンコードにより、UNIX 端末に表示される文字の種類が決まります。

PATH インストーラにより、Informatica で必要とされるファイルパスが PATH 環境変数に追加されます。 PATH 環境変数の長さがシステムの制限を超えていないことを確認します。

ポートの使用可否の確認

インストーラにより Informatica ドメイン内のコンポーネント用のポートが設定され、Informatica をインス

トールするノード上で実行するアプリケーションサービスプロセス用に使用するようにポートが指定されます。

コンポーネントに使用するポート番号と、アプリケーションサービスに使用するポート番号の範囲を指定する

ことができます。 あるいは、インストーラによって提供されるデフォルトのポート番号を使用することができ

ます。 ポート番号が Informatica Services をインストールするマシンで利用可能かどうかを確認します。

以下の表に、Informatica で使用されるポートを示します。

ポートタイプ 説明

ドメインポート インストール中に作成されるノード用のポート番号。デフォルトは6005 です。

Service Manager ポート

ノードの Service Manager が使用するポート番号。 Service Managerは、このポートで受信する接続要求をリスンします。クライアントアプリケーションは、このポートを使用してドメインのサービスと通信します。 Informatica コマンドラインプログラムは、ドメインと通信するためにこのポートを使用します。 このポートは、SQL データベースサービスの JDBC/ODBC ドライバ用でもあります。デフォルトは 6006です。

Service Manager シャットダウンポート

ドメインの Service Manager に対するサーバーのシャットダウンを制御するポート番号。 Service Manager は、このポートでシャットダウンコマンドをリスンします。デフォルトは 6007 です。

Informatica Administrator ポート

Informatica Administrator が使用するポート番号。デフォルトは6008 です。

10 第 3 章: Informatica Services のインストール前のタスク

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ポートタイプ 説明

Informatica Administrator シャットダウンポート

Informatica Administrator のサーバーシャットダウンを制御するポート番号。Informatica Administrator は、このポートでシャットダウンコマンドをリスンします。デフォルトは 6009 です。

アプリケーションサービス用のポートの範囲

ノード上で実行するアプリケーションサービスプロセスに割り当てることができるポート番号の範囲。 ドメイン内にアプリケーションサービスを作成する場合、Service Manager によりこの範囲内で 初に利用可能なポートがサービスプロセスに割り当てられます。 範囲内のポート数は、少なくとも、ノード上で実行するアプリケーションサービスプロセスの数の 2 倍以上である必要があります。デフォルトは 6013~6113 です。

ポート設定のガイドライン

インストーラでは、ドメイン内にポートの競合がないことを確認するために、指定されたポート番号が検証さ

れます。

次のガイドラインを使用してポート番号を決定します。

• ドメインまたはドメイン内の各コンポーネント用に指定するポート番号は一意である必要があります。

• ドメインおよびドメインコンポーネント用のポート番号は、アプリケーションサービスプロセス用に指定し

たポート番号の範囲内にすることはできません。

• アプリケーションサービスプロセス用に指定するポート番号範囲の 大の番号は、 小のポート番号よりも

少なくとも 3 大きい番号である必要があります。例えば、範囲内の 小のポート番号が 6400 の場合、 大

のポート番号は少なくとも 6403 である必要があります。

• 指定するポート番号は、1025 未満または 65535 より大きくできません。

システムユーザアカウントの作成

特に Informatica デーモンを実行するユーザーアカウントを作成します。

Informatica のインストールに使用するユーザーアカウントに、インストールディレクトリに対する書き込み

権限があることを確認します。

キーストアファイルの設定

インストール中に、Informatica Administrator とサービスマネージャの間の安全な通信のために SSL 証明書

を使用するように Informatica を設定することができます。インストーラは、自己署名証明書を生成すること

ができます。またはユーザーが認証機関によって署名された証明書を提供することもできます。

キーツールユーティリティを使用して、安全な接続のために、SSL キーおよび証明書を格納するキーストアフ

ァイルを生成することができます。 キーツールは、SSL キーおよび証明書を生成および管理するキーおよび証

明書管理ユーティリティです。 キーおよび証明書はキーストアファイルに格納されます。 自己署名証明書、

または、認証機関(CA)によって署名された証明書を使用できます。 CA によって署名された証明書を使用す

るには、キーツールを使用して、証明書署名要求(Certificate Signing Request:CSR)を作成し、CA のデジ

タル ID 証明書を適用します。

キーツールユーティリティは、以下のディレクトリのいずれかにあります。

• %JAVA_HOME%\jre\bin

• InformaticaInstallDir\java\bin

UNIX における Informatica Services のインストール前のタスク 11

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キーツールの使用の詳細については、以下の Web サイトに掲載されているドキュメントを参照してください。

http://docs.oracle.com/javase/6/docs/technotes/tools/windows/keytool.html

注: ドメイン内にレポートサービス、 Metadata Manager サービス、または Web Services Hub を作成する場合

は、インストール後に安全な接続を設定することもできます。 Informatica Administrator を使用して、アプ

リケーションサービス用のキーストアファイルを指定します。

ファイル記述子の制限の設定

オペレーティングシステムがファイル記述子の要件を満たしていることを確認します。

Informatica サービスプロセスは、多数のファイルを使用することがあります。 プロセスごとのファイル記述

子の制限を 16,000 以上に設定します。推奨されるファイル記述子の制限は、プロセスごとに 32,000 です。

ファイル記述子の制限を確認するには、次のコマンドを実行します。

C シェル

制限

Bash シェル

ulimit -a

POSIX Asynchronous I/O の設定

Informatica を IBM AIX マシンにインストールする場合、PowerCenter Integration Service を実行するすべ

てのノードで POSIX Asynchronous I/O を有効にします。 IBM AIX マシンで実行される PowerCenter

Integration Service は、POSIX Asynchronous I/O が有効になっていないと起動できないことがあります。

Java Development Kit のインストール

Informatica を AIX にインストールする場合は、Java Development Kit(JDK)をインストールします。

AIX 用の JDK は、以下の Web サイトからダウンロードできます。

http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/aix/service.html#java7

Informatica 製品は、特定の JDK バージョンで認証されています。どの JDK バージョンをインストールするか

を判断するには、製品可用性マトリックスを参照してください。JDK のインストールに問題がある場合は、JDK

ベンダにお問い合わせください。

参照リンクでダウンロード可能なソフトウェアは、インフォマティカ社ではなく、サードパーティに属してい

ます。 ダウンロード元リンクは、誤りがある可能性や、削除または変更される可能性があります。 インフォ

マティカ社は、そのようなリンクやソフトウェアに対し、明示的、黙示的にかかわらず、商品性、特定目的へ

の適合性、権原、および非侵害についてのいかなる保証についても、その責任を一切負わないものとします。

注: JDK は、AIX 用の Informatica サーバーインストーラにバンドルされていません。JDK は、他のすべてのプ

ラットフォーム用の Informatica サーバーインストーラにはバンドルされています。

bos.adt.debug ファイルセットのインストール

IBM AIX 6.1 上に Informatica をインストールする場合は、「bos.adt.debug Version 6.1.8.0 Fix Pack 6100-08」

というファイルセットをインストールします。IBM AIX 7.1 上に Informatica をインストールする場合は、

「bos.adt.debug Version 7.1.2.0 Fix Pack 7100-02」というファイルセットをインストールします。

このファイルセットは、IBM の Web サイト

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=isg1fileset2055455918 からダウンロードできます。

12 第 3 章: Informatica Services のインストール前のタスク

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インストーラファイルの抽出

インストーラファイルは tar ファイルとして圧縮および配布されます。

ネイティブの tar または GNU tar ユーティリティを使用して、マシン上のディレクトリにインストーラファイ

ルを抽出します。

インストーラファイルは以下の方法で抽出できます。

• インストール DVD。Informatica tar ファイルをインストール DVD からマシン上のディレクトリにダウンロ

ードしてからインストーラファイルを抽出するか、インストーラファイルを DVD から直接マシン上のディレ

クトリに抽出します。

• FTP からのダウンロード。Informatica インストール tar ファイルを Informatica 電子ソフトウェアダウン

ロード(ESD)サイトからマシン上のディレクトリにダウンロードしてからインストーラファイルを抽出し

ます。

インストール前(i9Pi)システムチェックツールの実行

インストール前(i9Pi)システムチェックツールを実行し、マシンがインストールまたはアップグレードのシ

ステム要件を満たしているかどうかを確認します。

1. システムユーザーアカウントを使用してマシンにログインします。

2. 他のすべてのアプリケーションを終了します。

3. シェルコマンドラインで、ルートディレクトリにある install.sh ファイルを実行します。

ロケール環境変数が設定されていることを確認するよう求めるメッセージが表示されます。

4. 環境変数が設定されていない場合は、N キーを押してインストーラを終了し、必要に応じて環境変数を設

定します。

環境変数が設定されている場合は、Y キーを押して続行します。

5. Informatica のインストールまたはアップグレードを行う場合は、1 を押します。

6. マシンがインストールまたはアップグレードのシステム要件を満たしているか確認するためにインストー

ル前(i9Pi)システムチェックツールを実行するには、1 を押します。

7. Informatica インストール前(i9Pi)システムチェックツールの[ようこそ]セクションで、Enter キー

を押します。

[システム情報]セクションが表示されます。

8. インストールディレクトリへの絶対パスを入力します。

パスのディレクトリ名では、スペースまたは次の特殊文字は使用できません。@|* $ # ! % ( ) { }

[ ] , ; '

9. Enter キーを押します。

10. マシン上で作成またはアップグレードするノードの開始ポート番号を入力します。ノードのデフォルトの

ポート番号は 6005 です。

11. Enter キーを押します。

[データベースおよび接続情報]セクションが表示されます。

12. カスタム JDBC 接続文字列を使用して JDBC 接続情報を入力するには、1 を押します。JDBC URL 情報を使用

して JDBC 接続情報を入力するには、2 を押します。

セキュアなデータベースに接続するには、カスタムの JDBC 接続文字列を使った JDBC 接続を入力する必要

があります。

UNIX における Informatica Services のインストール前のタスク 13

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13. JDBC 接続情報を入力します。

• カスタム JDBC 接続文字列を使用して接続情報を入力するには、接続文字列をタイプ入力し、接続パラ

メータを指定します。

次のリストに、データベースの JDBC 接続文字列の構文を示します。

IBM DB2

jdbc:Informatica:db2://host_name:port_no;DatabaseName=

Oracle

jdbc:Informatica:oracle://host_name:port_no;ServiceName=

Microsoft SQL Server

jdbc:Informatica:sqlserver://host_name:port_no;SelectMethod=cursor;DatabaseName=

Sybase

jdbc:Informatica:sybase://host_name:port_no;DatabaseName=

データベースシステムで必要とされる接続パラメータがすべて接続文字列に含まれていることを確認し

ます。

• JDBC の URL 情報を使用して接続情報を入力するには、JDBC の URL のプロパティを指定します。

以下の表に、接続情報を示します。

プロンプト 説明

データベースタイプ

ドメイン環境設定リポジトリ用データベースのタイプ。 次のデータベースのタイプから選択します。- 1 - Oracle

- 2 - Microsoft SQL Server

- 3 - IBM DB2

- 4 - Sybase ASE

データベースユーザー ID

ドメイン環境設定リポジトリに関するデータベースユーザーアカウントのユーザー ID。

データベースユーザーのパスワード

データベースユーザーアカウントのパスワード。

データベースホスト名

データベースサーバーのホスト名。

データベースポート番号

データベースのポート番号。

データベースサービス名

Oracle および IBM DB2 データベースのサービス名、またはMicrosoft SQL Server および Sybase ASE のデータベース名。

• セキュアなデータベースに接続するには、カスタムの文字列を使用するために 1 を選択して、接続文字

列をタイプ入力します。

接続パラメータだけでなくセキュリティパラメータも含める必要があります。

14 第 3 章: Informatica Services のインストール前のタスク

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次の表で、JDBC 接続文字列に含める必要のあるセキュリティパラメータについて説明します。

パラメータ 説明

EncryptionMethod 必須。ネットワーク上で送信される際にデータが暗号化されるかどうかを示します。このパラメータは SSL に設定する必要があります。

ValidateServerCertificate

オプション。データベースサーバーによって送信される証明書を Informatica が検証するかどうかを示します。

このパラメータを True に設定すると、Informatica はデータベースサーバーによって送信される証明書を検証します。HostNameInCertificate パラメータを指定すると、Informatica は証明書内のホスト名も検証します。

このパラメータを false に設定すると、Informatica はデータベースサーバーによって送信される証明書を検証しません。指定するトラストストア情報がすべて無視されます。

HostNameInCertificate

オプション。セキュアデータベースをホストするマシンのホスト名。ホスト名を指定すると、Informatica は接続文字列に含められたそのホスト名を SSL 証明書内のホスト名と照らして検証します。

SSL 暗号化と検証が有効でこのプロパティが指定されていない場合、ドライバは、接続 URL または接続のデータソースで指定されたサーバー名を使用して証明書を検証します。

TrustStore 必須。データベースの SSL 証明書が含まれるトラストストアファイルのパスとファイル名。

TrustStorePassword 必須。セキュアデータのトラストストアファイルのパスワード。

データベースシステムで必要とされる接続パラメータとセキュリティパラメータがすべて接続文字列に

含まれていることを確認します。

ハードドライブの設定、ポートの可用性、およびデータベースの設定がチェックされます。システムチェ

ックが完了すると、[システムチェックの概要]セクションにシステムチェックの結果が表示されます。

14. システムチェックの結果を分析します。

各要件が、次のいずれかのチェックステータスとともに表示されます。

• [成功] - この要件は Informatica のインストールまたはアップグレードの条件を満たしています。

• [不可] - この要件は Informatica のインストールまたはアップグレード条件を満たしていません。

インストールまたはアップグレードを続行する前に問題を解決します。

• [情報] - 情報を確認し、記載された追加タスクがあればすべて実行します。

システムチェックの結果は、.../Server/I9PI/I9PI/en/i9Pi_summary.txt というファイルに保存されます。

15. Enter キーを押してインストール前(i9Pi)システムチェックツールを終了します。

Informatica サービスのインストールを続行するか、ただちにアップグレードできます。またはシステム

チェックを終了してインストールを続行するか、後でアップグレードすることができます。インストール

またはアップグレードをただちに続行する場合は、インストーラを再起動する必要はありません。

16. 引き続き Informatica サービスのインストールまたは今すぐアップグレードを行う場合は、y を押します。

システムチェックを終了し、続きのインストールまたはアップグレードを後で行う場合は、n を押します。

UNIX における Informatica Services のインストール前のタスク 15

Page 28: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

インストール前(i9Pi)システムチェックツールが要件を満たしていないことを検出して終了した場合は、失

敗した要件を解決してもう一度インストール前(i9Pi)システムチェックツールを実行します。

注: Informatica インストール前(i9Pi)システムチェックツールのチェックが要件を満たしていないことを

検出して終了した場合も、Informatica のインストールまたはアップグレードを続行できます。ただし、

Informatica では、次の作業に移る前に、失敗した要件を解決することを強くお勧めします。

Windows における Informatica Services のインストール前のタスク

Windows に Informatica Services をインストールする前に、以下のタスクを完成してください。

小システム要件の確認

使用するマシンが Informatica サーバーコンポーネントをインストールするための 小システム要件を満たし

ていることを確認します。

製品の要件およびサポートされているプラットフォームの詳細については、Informatica マイサポートポータ

ルの Product Availability Matrix を参照してください。

https://mysupport.informatica.com/community/my-support/product-availability-matrices

以下の表に、Informatica サーバーコンポーネントのインストールに必要な 小ディスク容量とメモリを示し

ます。

RAM ディスク容量

4 GB 6 GB

インストールのための一時的なディスク容量要件

インストーラによりハードディスクに一時ファイルが書き込まれます。インストールをサポートする、マシン

に十分な利用可能なディスク容量があることを確認します。インストールが完了した場合、インストーラによ

り一時ファイルが削除され、ディスク容量が解放されます。

以下の表に、インストール中の一時ディスク容量の要件を一覧表示します。

製品 ディスク容量

インストーラ 1 GB

Informatica サービス 2 GB

環境変数の確認

Informatica のインストールで使用する環境変数を設定します。

16 第 3 章: Informatica Services のインストール前のタスク

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以下の表に、Windows 上で確認する環境変数を示します。

変数 説明

%TEMP% インストール中に作成される一時ファイルの場所。 Informatica は一時ファイル用に 1 GB のディスク容量が必要です。

デフォルトのドライブに一時ファイルを作成しない場合には、環境変数を設定します。

PATH インストーラにより、Informatica で必要とされるファイルパスが PATH 環境変数に追加されます。 PATH 環境変数の長さがシステムの制限を超えていないことを確認します。

ポートの使用可否の確認

インストーラにより Informatica ドメイン内のコンポーネント用のポートが設定され、Informatica をインス

トールするノード上で実行するアプリケーションサービスプロセス用に使用するようにポートが指定されます。

コンポーネントに使用するポート番号と、アプリケーションサービスに使用するポート番号の範囲を指定する

ことができます。 あるいは、インストーラによって提供されるデフォルトのポート番号を使用することができ

ます。 ポート番号が Informatica Services をインストールするマシンで利用可能かどうかを確認します。

以下の表に、Informatica で使用されるポートを示します。

ポートタイプ 説明

ドメインポート インストール中に作成されるノード用のポート番号。デフォルトは6005 です。

Service Manager ポート

ノードの Service Manager が使用するポート番号。 Service Managerは、このポートで受信する接続要求をリスンします。クライアントアプリケーションは、このポートを使用してドメインのサービスと通信します。 Informatica コマンドラインプログラムは、ドメインと通信するためにこのポートを使用します。 このポートは、SQL データベースサービスの JDBC/ODBC ドライバ用でもあります。デフォルトは 6006です。

Service Manager シャットダウンポート

ドメインの Service Manager に対するサーバーのシャットダウンを制御するポート番号。 Service Manager は、このポートでシャットダウンコマンドをリスンします。デフォルトは 6007 です。

Informatica Administrator ポート

Informatica Administrator が使用するポート番号。デフォルトは6008 です。

Informatica Administrator シャットダウンポート

Informatica Administrator のサーバーシャットダウンを制御するポート番号。Informatica Administrator は、このポートでシャットダウンコマンドをリスンします。デフォルトは 6009 です。

アプリケーションサービス用のポートの範囲

ノード上で実行するアプリケーションサービスプロセスに割り当てることができるポート番号の範囲。 ドメイン内にアプリケーションサービスを作成する場合、Service Manager によりこの範囲内で 初に利用可能なポートがサービスプロセスに割り当てられます。 範囲内のポート数は、少なくとも、ノード上で実行するアプリケーションサービスプロセスの数の 2 倍以上である必要があります。デフォルトは 6013~6113 です。

Windows における Informatica Services のインストール前のタスク 17

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ポート設定のガイドライン

インストーラでは、ドメイン内にポートの競合がないことを確認するために、指定されたポート番号が検証さ

れます。

次のガイドラインを使用してポート番号を決定します。

• ドメインまたはドメイン内の各コンポーネント用に指定するポート番号は一意である必要があります。

• ドメインおよびドメインコンポーネント用のポート番号は、アプリケーションサービスプロセス用に指定し

たポート番号の範囲内にすることはできません。

• アプリケーションサービスプロセス用に指定するポート番号範囲の 大の番号は、 小のポート番号よりも

少なくとも 3 大きい番号である必要があります。例えば、範囲内の 小のポート番号が 6400 の場合、 大

のポート番号は少なくとも 6403 である必要があります。

• 指定するポート番号は、1025 未満または 65535 より大きくできません。

システムユーザアカウントの作成

システムユーザーアカウントを作成し、インストールを行ってから Informatica Services を実行します。

Informatica Services のインストールに使用するユーザーアカウントに、インストールディレクトリに対する

書き込み権限があることを確認します。

マシンにログインしたユーザーアカウントを使用して Informatica をインストールし、別のユーザーアカウン

トで実行することができます。 ローカルアカウントまたはドメインアカウントを作成して、Informatica をイ

ンストールするか、または Informatica Windows サービスを実行することができます。

注: Windows の信頼関係接続を使用する Microsoft SQL Server 上のリポジトリにアクセスするには、ドメイン

アカウントを作成します。

ユーザーアカウントは、インストーラを実行するための、または Informatica Windows サービスを実行するた

めの以下の権限が必要になります。

• ログインユーザーアカウント。このユーザーアカウントは、管理者グループのメンバであり、サービスとし

てログオン権限が必要です。 Informatica をインストールする前に、このユーザーアカウントを使用して

ログインします。

• 別のユーザーアカウント。このユーザーアカウントは、管理者グループのメンバであり、サービスとしてロ

グオン、およびオペレーティングシステムの一部として機能の権限が必要です。 Informatica をインスト

ールする前に、このユーザーアカウントを使用してログインする必要はありません。 インストール中に、

Informatica Windows サービスを実行するユーザーアカウントを指定することができます。

キーストアファイルの設定

インストール中に、Informatica Administrator とサービスマネージャの間の安全な通信のために SSL 証明書

を使用するように Informatica を設定することができます。インストーラは、自己署名証明書を生成すること

ができます。またはユーザーが認証機関によって署名された証明書を提供することもできます。

キーツールユーティリティを使用して、安全な接続のために、SSL キーおよび証明書を格納するキーストアフ

ァイルを生成することができます。 キーツールは、SSL キーおよび証明書を生成および管理するキーおよび証

明書管理ユーティリティです。 キーおよび証明書はキーストアファイルに格納されます。 自己署名証明書、

または、認証機関(CA)によって署名された証明書を使用できます。 CA によって署名された証明書を使用す

るには、キーツールを使用して、証明書署名要求(Certificate Signing Request:CSR)を作成し、CA のデジ

タル ID 証明書を適用します。

キーツールユーティリティは、以下のディレクトリのいずれかにあります。

• %JAVA_HOME%\jre\bin

• InformaticaInstallDir\java\bin

18 第 3 章: Informatica Services のインストール前のタスク

Page 31: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

キーツールの使用の詳細については、以下の Web サイトに掲載されているドキュメントを参照してください。

http://docs.oracle.com/javase/6/docs/technotes/tools/windows/keytool.html

注: ドメイン内にレポートサービス、 Metadata Manager サービス、または Web Services Hub を作成する場合

は、インストール後に安全な接続を設定することもできます。 Informatica Administrator を使用して、アプ

リケーションサービス用のキーストアファイルを指定します。

インストーラファイルの抽出

インストーラファイルは zip ファイルとして圧縮および配布されます。

zip ユーティリティを使用して、インストーラファイルをマシン上のディレクトリに抽出します。zip ユーティ

リティのバージョンが、Windows オペレーティングシステムのバージョンと互換性があることを確認します。

ファイルを解凍する場合は、zip ユーティリティが空のフォルダも抽出することを確認します。

インストーラファイルは以下の方法で抽出できます。

• インストール DVD。Informatica zip ファイルをインストール DVD からマシン上のディレクトリにダウンロ

ードしてからインストーラファイルを抽出するか、インストーラファイルを DVD から直接マシン上のディレ

クトリに抽出します。zip ファイルをマシン上のディレクトリにダウンロードする場合、zip ファイル名を

含むインストールディレクトリパス全体の長さが 60 文字以下であることを確認します。

• FTP からのダウンロード。Informatica インストール zip ファイルを Informatica 電子ソフトウェアダウン

ロード(END)サイトからマシン上のディレクトリにダウンロードしてからインストーラファイルを抽出し

ます。

インストール前(i9Pi)システムチェックツールの実行

インストール前(i9Pi)システムチェックツールを実行し、マシンがインストールまたはアップグレードのシ

ステム要件を満たしているかどうかを確認します。

1. システムユーザーアカウントを使用してマシンにログインします。

2. 他のすべてのアプリケーションを終了します。

3. インストールファイルがあるディレクトリのルートに移動して、管理者として install.bat を実行しま

す。

管理者としてファイルを実行するには、install.bat ファイルを右クリックして[管理者として実行]を選

択します。

[Informatica 9.6.0]ページが表示されます。

4. [Informatica のインストールまたはアップグレード]を選択します。

5. [インストール前(i9Pi)システムチェックツールの実行]を選択し、マシンがインストールまたはアッ

プグレードのシステム要件を満たしているかどうかを確認します。

6. [開始]をクリックします。

インストール前(i9Pi)システムチェックツールの[ようこそ]ページが表示されます。

7. [次へ]をクリックします。

[システム情報]ページが表示されます。

8. インストールディレクトリへの絶対パスを入力します。

パスのディレクトリ名では、スペースまたは次の特殊文字は使用できません。@ | * $ # ! % ( ) { }

[ ] , ; '

9. マシン上で作成またはアップグレードするノードの開始ポート番号を入力します。ノードのデフォルトの

ポート番号は 6005 です。

Windows における Informatica Services のインストール前のタスク 19

Page 32: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

10. [次へ]をクリックします。

[データベースおよび JDBC 接続情報]ページが表示されます。

11. ドメイン環境設定リポジトリのデータベース情報を入力します。

以下の表に、ドメイン環境設定リポジトリのデータベース情報を示します。

プロンプト 説明

データベースタイプ

ドメイン環境設定リポジトリのデータベース。Oracle、IBM DB2、Microsoft SQL Server、または Sybase ASE を選択します。

データベースユーザー ID

ドメイン環境設定リポジトリに関するデータベースユーザーアカウントのユーザー ID。

データベースユーザーのパスワード

データベースユーザーアカウントのパスワード。

ドメイン設定リポジトリがドメイン内の全ゲートウェイノードにアクセス可能である必要があります。

12. JDBC 接続情報を入力します。

• JDBC URL 情報を使用して接続情報を入力するには、[JDBC 接続プロパティの指定]を選択して、JDBC

URL のプロパティを指定します。

以下の表に、JDBC URL プロパティを示します。

プロパティ 説明

データベースホスト名

データベースサーバーのホスト名。

データベースポート番号

データベースサーバーのポート番号。

データベースサービス名

Oracle および IBM DB2 データベースのサービス名、またはMicrosoft SQL Server および Sybase ASE のデータベース名。

• カスタム JDBC 接続文字列を使用して接続情報を入力するには、[カスタム JDBC 接続文字列]を選択し

て接続文字列を入力します。

次のリストに、データベースの JDBC 接続文字列の構文を示します。

IBM DB2

jdbc:Informatica:db2://host_name:port_no;DatabaseName=

Oracle

jdbc:Informatica:oracle://host_name:port_no;ServiceName=

Microsoft SQL Server

jdbc:Informatica:sqlserver://host_name:port_no;SelectMethod=cursor;DatabaseName=

Sybase

jdbc:Informatica:sybase://host_name:port_no;DatabaseName=

データベースシステムで必要とされる接続パラメータがすべて接続文字列に含まれていることを確認し

ます。

20 第 3 章: Informatica Services のインストール前のタスク

Page 33: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

• セキュアなデータベースに接続するには、[カスタム JDBC 接続文字列]を選択して接続文字列をタイプ

入力します。

接続パラメータだけでなくセキュリティパラメータも含める必要があります。

次の表で、JDBC 接続文字列に含める必要のあるセキュリティパラメータについて説明します。

パラメータ 説明

EncryptionMethod 必須。ネットワーク上で送信される際にデータが暗号化されるかどうかを示します。このパラメータは SSL に設定する必要があります。

ValidateServerCertificate

オプション。データベースサーバーによって送信される証明書を Informatica が検証するかどうかを示します。

このパラメータを True に設定すると、Informatica はデータベースサーバーによって送信される証明書を検証します。HostNameInCertificate パラメータを指定すると、Informatica は証明書内のホスト名も検証します。

このパラメータを false に設定すると、Informatica はデータベースサーバーによって送信される証明書を検証しません。指定するトラストストア情報がすべて無視されます。

HostNameInCertificate

オプション。セキュアデータベースをホストするマシンのホスト名。ホスト名を指定すると、Informatica は接続文字列に含められたそのホスト名を SSL 証明書内のホスト名と照らして検証します。

SSL 暗号化と検証が有効でこのプロパティが指定されていない場合、ドライバは、接続 URL または接続のデータソースで指定されたサーバー名を使用して証明書を検証します。

TrustStore 必須。データベースの SSL 証明書が含まれるトラストストアファイルのパスとファイル名。

TrustStorePassword 必須。セキュアデータのトラストストアファイルのパスワード。

データベースシステムで必要とされる接続パラメータとセキュリティパラメータがすべて接続文字列に

含まれていることを確認します。

13. [テスト接続]をクリックしてデータベースに接続できることを確認した後、[OK]をクリックして続行し

ます。

14. [次へ]をクリックしてシステムチェックを開始します。

ハードドライブの設定、ポートの可用性、およびデータベースの設定がチェックされます。システムチェ

ックが完了すると、[システムチェックの概要]ページにシステムチェックの結果が表示されます。

15. システムチェックの結果を分析します。

各要件が、次のいずれかのチェックステータスとともに表示されます。

• [成功] - この要件は Informatica のインストールまたはアップグレードの条件を満たしています。

• [不可] - この要件は Informatica のインストールまたはアップグレード条件を満たしていません。

インストールまたはアップグレードを続行する前に問題を解決します。

• [情報] - 情報を確認し、記載された追加タスクがあればすべて実行します。

システムチェックの結果は、.../Server/I9PI/I9PI/en/i9Pi_summary.txt というファイルに保存されます。

16. [完了]をクリックしてインストール前(i9Pi)システムチェックツールを終了します。

Windows における Informatica Services のインストール前のタスク 21

Page 34: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

インストール前(i9Pi)システムチェックツールが要件を満たしていないことを検出して終了した場合は、失

敗した要件を解決してもう一度インストール前(i9Pi)システムチェックツールを実行します。

注: Informatica インストール前(i9Pi)システムチェックツールのチェックが要件を満たしていないことを

検出して終了した場合も、Informatica のインストールまたはアップグレードを続行できます。ただし、

Informatica では、次の作業に移る前に、失敗した要件を解決することを強くお勧めします。

Informatica ドメインを作成する前にInformatica コンポーネントでは、リレーショナルデータベースのリポジトリにメタデータが格納されます。

データベース要件は、ドメイン内に作成したアプリケーションサービス、ならびにリポジトリに構築および格

納したデータ統合オブジェクトの数によって異なります。

ドメインでは、ドメイン環境設定リポジトリに設定およびユーザー情報が格納されます。 インストールを実行

する前に、ドメイン環境設定リポジトリ用のデータベースを設定する必要があります。データベース接続情報

は、インストール中に指定します。

Informatica サービスをインストールする前に、以下のデータベース設定タスクを実行します。

• データベースの要件を確認する。

• データベースをドメイン環境設定リポジトリ用に設定する。

データベース要件の確認

インストール処理を開始する前に、データベースサーバに、ドメイン環境設定リポジトリ、またはドメイン内

の他のリポジトリに対して十分なディスク容量があることを確認します。

ドメイン内にアプリケーションサービスを作成する前に、リポジトリ用のデータベースを設定する必要があり

ます。 サービスを作成する際に、データベース接続情報を指定します。

次の表で、ドメイン環境設定リポジトリおよびドメイン内の他のデータベースに関するデータベース要件につ

いて説明します。

データベース 要求条件

Informatica ドメイン環境設定リポジトリ

ドメイン環境設定リポジトリは、以下のデータベースタイプをサポートしています。- IBM DB2 UDB

- Microsoft SQL Server

- Oracle

- Sybase ASE

200 MB のディスク空き領域が必要です。インストール処理を開始する前に、データベーススキーマを設定してください。

Data Analyzer リポジトリ

Data Analyzer リポジトリは、以下のデータベースタイプをサポートしています。- IBM DB2 UDB

- Microsoft SQL Server

- Oracle

- Sybase ASE

60 MB のディスク空き領域が必要です。レポートサービスを作成する前に、データベースを設定します。

22 第 3 章: Informatica Services のインストール前のタスク

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データベース 要求条件

Metadata Managerリポジトリ

Metadata Manager リポジトリは、以下のデータベースタイプをサポートしています。- IBM DB2 UDB

- Microsoft SQL Server

- Oracle

1 GB のディスク空き領域が必要です。Metadata Manager サービスを作成する前に、データベースを設定します。

PowerCenter データプロファイリングウェアハウス

PowerCenter データプロファイリングウェアハウスは、以下のデータベースタイプをサポートしています。- IBM DB2 UDB

- Microsoft SQL Server

- Oracle

- Sybase ASE

256 MB のディスク空き領域が必要です。以下の要素に基づいて、スペースの割り当てを増やします。

- プロファイルするデータの量

- プロファイルセッションを実行するモード(verbose または normal)。

- テーブルのタイプ(full または sampling)。

- データプロファイリングウェアハウスを消去する頻度。

データプロファイリングウェアハウスへの接続オブジェクトを作成し、それをプロファイルセッションに関連付けます。PowerCenter 統合サービスがプロファイルセッションを実行し、プロファイル結果をデータプロファイリングウェアハウスに書き込みます。

PowerCenter リポジトリ

PowerCenter リポジトリは、以下のデータベースタイプをサポートしています。- IBM DB2 UDB

- Microsoft SQL Server

- Oracle

- Sybase ASE

35 MB のディスク空き領域が必要です。格納するメタデータの量が多ければ、それに合った領域を割り当てます。PowerCenter リポジトリサービスを作成する前に、データベースを設定します。

レポートおよびダッシュボードサービスリポジトリ

レポートおよびダッシュボードサービスのリポジトリは、以下のデータベースタイプをサポートしています。- IBM DB2 UDB

- Microsoft SQL Server

- Oracle

10 MB のディスク空き領域が必要です。レポートおよびダッシュボードサービスを作成する前にデータベースを設定します。

ドメイン環境設定リポジトリの設定データベース

データベースおよびユーザーアカウントをドメイン環境設定リポジトリ用に設定します。 ドメイン環境設定リ

ポジトリでは、ドメイン用のメタデータが格納されます。 Informatica をインストールする際に、データベー

ス情報およびユーザーアカウント情報をドメイン環境設定リポジトリに提供します。 Informatica インストー

ラは、JDBC を使用してドメイン環境設定リポジトリと通信します。

Informatica ドメインを作成する前に 23

Page 36: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

ドメイン環境設定データベースおよびユーザーアカウントを設定する際には、以下のルールおよびガイドライ

ンを使用します。

• データベースは Informatica ドメイン内のすべてのゲートウェイノードからアクセス可能である必要があり

ます。

• ドメイン環境設定リポジトリ内のデータベースエラーにより、ドメイン内の他のリポジトリが影響を受ける

ことを防ぐには、別々のデータベーススキーマで異なるユーザーアカウントを使用してドメイン環境設定リ

ポジトリを作成します。

• 複数のドメインを作成する場合、各ドメイン環境設定リポジトリには別々のユーザーアカウントが必要で

す。

データベース設定の詳細については、使用するデータベースシステムのマニュアルを参照してください。

Oracle データベースの要件

Oracle でリポジトリを設定する場合は、以下のガイドラインを使用します。

• open_cursors パラメータを 1000 以上に設定します。

• データベースユーザーに CONNECT、RESOURCE、および CREATE VIEW 特権があることを確認します。

• Informatica は、リポジトリテーブルに対して Oracle パブリックシノニムをサポートしません。データベ

ース内のいかなるテーブルに対してもパブリックシノニムが作成されていないことを確認してください。

IBM DB2 データベースの要件

IBM DB2 でリポジトリを設定する場合は、以下のガイドラインを使用します。

• リポジトリが IBM DB2 9.7 データベースに存在する場合、IBM DB2 Version 9.7 Fix Pack 7 以降のフィッ

クスパックがインストールされていることを確認します。

• データベースを作成する IBM DB2 のインスタンスでは、以下のパラメータをオンにします。

- DB2_SKIPINSERTED

- DB2_EVALUNCOMMITTED

- DB2_SKIPDELETED

- AUTO_RUNSTATS

• そのデータベースで、設定パラメータを設定します。

以下の表に、設定する必要がある設定パラメータを示します。

パラメータ 値

applheapsz 8192

appl_ctl_heap_sz 8192

IBM DB2 9.5 専用。

logfilsiz 8000

maxlocks 98

locklist 50000

auto_stmt_stats ON

24 第 3 章: Informatica Services のインストール前のタスク

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• テーブルスペースの pageSize パラメータを 32768 バイトに設定します。

単一パーティションのデータベースでは、pageSize の要件を満たすテーブルスペースを指定します。 テー

ブルスペースを指定しない場合、デフォルトのテーブルスペースが pageSize の要件を満たしている必要が

あります。

複数パーティションのデータベースでは、pageSize の要件を満たすテーブルスペースを指定します。デー

タベースのカタログパーティション内にテーブルスペースを定義します。

• データベースユーザーが、CREATETAB、CONNECT および BINDADD 特権を持っていることを確認します。

• Informatica では、リポジトリテーブルの IBM DB2 テーブルエイリアスはサポートされません。データベー

ス内でテーブルのテーブルエイリアスが作成されていないことを確認します。

• DataDirect Connect for JDBC ユーティリティで、DynamicSections パラメータを 3000 に更新します。

DynamicSections のデフォルト値は、Informatica リポジトリに対して低すぎます。Informatica では、デ

フォルトよりも大きい DB2 パッケージが必要となります。 ドメイン環境設定リポジトリ、またはモデルリ

ポジトリの DB2 データベースを設定する場合、DynamicSections パラメータを少なくとも 3000 以上に設定

する必要があります。 DynamicSections パラメータがこれよりも低い数値に設定されている場合、

Informatica サービスのインストール時または実行時に問題が発生する可能性があります。

DynamicSections パラメータの更新の詳細については、 付録 C, 「DB2 データベースの DynamicSections

パラメータの更新」 (ページ168)を参照してください。

Microsoft SQL Server データベースの要件

Microsoft SQL Server でリポジトリを設定する場合は、以下のガイドラインを使用します。

• 読み込みのコミットされた分離レベルを READ_COMMITTED_SNAPSHOT に設定し、ロックの競合を 小化しま

す。

データベースの分離レベルを設定するには、以下のコマンドを実行します。

ALTER DATABASE DatabaseName SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON

データベースの分離レベルが正しいことを確認するには、以下のコマンドを実行します。

SELECT is_read_committed_snapshot_on FROM sys.databases WHERE name = DatabaseName

• データベースのユーザーアカウントには、CONNECT、CREATE TABLE、および CREATE VIEW 権限が必要です。

Sybase ASE データベースの要件

Sybase ASE でリポジトリを設定する場合は、以下のガイドラインに従います。

• データベースサーバーのページサイズは 16KB 以上に設定します。これは 1 回限りの設定であり、後から変

更できないため、ページサイズを 16K に設定する必要があります。

• 行レベルのロックを使用するようにデータベースロック設定を設定します。

以下の表に、設定する必要があるデータベースロック設定を示します。

データベース設定 Sybase System のプロシージャ 値

ロックスキーム sp_configure "lock scheme" 0, datarows

• Sybase データベースオプション「ddl in tran」を TRUE に設定します。

• Sybase データベースオプション「select into/bulkcopy/pllsort」をオンにします。

• sysobjects システムテーブルに対する「select」特権を有効にします。

Informatica ドメインを作成する前に 25

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• デフォルトの VARCHAR 切り詰めを無効にするために、以下のログインスクリプトを作成します。

create procedure dbo.sp_string_rtrunc_proc as set string_rtruncation onsp_modifylogin "user_name", "login script", sp_string_rtrunc_proc

ログインスクリプトは、ユーザーが Sybase インスタンスにログインするたびに実行されます。ストアドプロシ

ージャは、パラメータをセッションレベルで設定します。sp_modifylogin システムプロシージャにより、

「user_name」がストアドプロシージャでその「login script」として更新されます。ユーザーには、ストアド

プロシージャを呼び出すための権限が必要です。

• データベースユーザーに、CREATE DEFAULT、CREATE PROCEDURE、CREATE RULE、CREATE TABLE、および

CREATE VIEW の各特権があることを確認します。

• データベース設定を、推奨される基準値に設定します。

以下の表に、設定する必要があるデータベースメモリ設定パラメータを示します。

データベース設定 Sybase System のプロシージャ 値

物理メモリの 大合計容量

sp_configure "max memory" 2097151

プロシージャキャッシュサイズ

sp_configure "procedure cache size" 500000

開いているオブジェクトの数

sp_configure "number of open objects"

5000

開いているインデックスの数

sp_configure "number of open indexes"

5000

開いているパーティションの数

sp_configure "number of open partitions"

5000

ユーザー当たりのヒープメモリ

sp_configure "heap memory per user" 49152

ロックの数 sp_configure "number of locks" 100000

データベースで実行する操作に応じて、上記の推奨値を調整します。

Kerberos 認証を Informatica ドメイン用に設定する前に

Kerberos ネットワーク認証でネットワーク上のユーザー、サービス、ノードを認証するように Informatica ド

メインを設定することができます。

ドメインに対して Kerberos 認証を設定する前に、次のタスクを実行します。

• Kerberos 認証サーバーについての情報を確認します。

• Informatica ドメインとノードの情報を記録しておきます。

• Kerberos 設定ファイルを確認します。

• Informatica Kerberos の SPN フォーマットジェネレータを実行します。

26 第 3 章: Informatica Services のインストール前のタスク

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Kerberos 認証サーバーに関する情報の確認

Informatica ドメインを Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行するように設定する場合、Kerberos 認

証サーバーについての情報が必要です。

次の表を使って、Kerberos 認証サーバーについての情報の確認と記録を行ってください。

ドメイン情報 説明 値

サービスレルム名 Informatica ドメインサービスが属する Kerberos 領域の名前。

Informatica ドメイン内で実行されるサービスプリンシパルが Informatica ユーザーと同じレルムにあることを確認します。

ユーザーレルム名 Informatica ドメインユーザーが属する Kerberos 領域の名前。

Informatica ドメインにアクセスする必要のあるユーザープリンシパルが Informaticaサービスと同じレルムにあることを確認します。

Kerberos 設定ファイルの場所 krb5.conf という名前のKerberos 設定ファイルが保管されているディレクトリ。

Informatica では、特定のプロパティを設定ファイルに設定することを要求しています。Kerberos 設定ファイルをコピーや更新を行う権限がない場合、Kerberos の管理者にファイルを更新してもらうよう依頼する必要がある可能性があります。

Kerberos 認証を Informatica ドメイン用に設定する前に 27

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Informatica ドメインおよびノード情報の記録

Kerberos 認証を使用するネットワーク上で実行するように Informatica ドメインを設定するには、使用する予

定の Informatica ドメインとノードの名前を Informatica ドメイン作成時に知っておく必要があります。

次の表を使用して必要なドメインとノードの情報を記録してください。

ドメイン情報 説明 値

ドメイン名 作成する予定のドメインの名前。デフォルトのドメイン名は、Domain_<MachineName>です。名前は 128 文字以下で、7 ビットの ASCII 文字のみにする必要があります。スペースまたは次のいずれかの文字は使用できません。 ` % * + ; " ? , < > \ /

ノードのホスト名 ノード作成先のマシンの完全修飾ホスト名です。マシンに1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。ノードのホスト名にアンダースコア(_)文字は使用できません。

マシンに複数のネットワーク名がある場合は、デフォルトのホスト名を変更して別のネットワーク名を使用することができます。マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。注: localhost は使用しないでください。ホスト名はマシンを明示的に示す必要があります。

ノード名 このマシンで作成する予定のノードの名前。このノード名は、マシンのホスト名ではありません。

Kerberos 設定ファイルの確認

Kerberos は、krb5.conf というファイルに設定情報を保存します。Informatica では、Informatica ドメイン

が Kerberos 認証を正しく使用できるように、Kerberos 設定ファイル内に特定のプロパティを設定するように

要求しています。このプロパティは、krb5.conf 設定ファイルに設定する必要があります。

Kerberos の管理者に Kerberos 設定ファイルを変更してもらうかそのファイルのコピーを送ってもらうように

依頼する必要がある場合があります。

1. krb5.conf ファイルを編集します。

設定ファイルはまずバックアップしておいてから変更します。

2. libdefaults セクションで、Informatica が必要とするプロパティを設定または追加します。

28 第 3 章: Informatica Services のインストール前のタスク

Page 41: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

次の表に、libdefaults セクションにプロパティを設定する必要のある値の一覧を示します。

プロパティ 値

default_realm Informatica ドメインのサービスレルムの名前。

forward True

forwardable True

default_tkt_enctypes チケット交付チケット(TGT)内のセッションキーの暗号化タイプ。Active Directoryでの default_tkt_enctypes プロパティのデフォルト値は、rc4-hmac です。

3. krb5.conf ファイルを保存します。

次の例は、必要なプロパティが設定された krb5.conf の内容です。

[libdefaults]default_realm = AFNIKRB.AFNIDEV.COMforward = trueforwardable = truedefault_tkt_enctypes = rc4-hmac

[realms]AFNIKRB.AFNIDEV.COM = { admin_server = SMPL8KERDC01.AFNIKRB.AFNIDEV.COM kdc = SMPL8KERDC01.AFNIKRB.AFNIDEV.COM }

[domain_realm]afnikrb.afnidev.com = AFNIKRB.AFNIDEV.COM.afnikrb.afnidev.com = AFNIKRB.AFNIDEV.COM

Kerberos 設定ファイルに関する詳細は、Kerberos ネットワーク認証のマニュアルを参照してください。

Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータの実行

SPN フォーマットジェネレータを実行してサービスプリンシパル名と keytab ファイル名を Informatica ドメイ

ンに適合する正しい形式で生成します。

Informatica ドメインを Kerberos 認証を使用して実行する場合、Kerberos のサービスプリンシパル名(SPN)

と keytab ファイルをドメインのノードとサービスに関連付ける必要があります。Informatica では、特定の形

式の SPN とキータブファイルが必要です。Informatica ドメインのノード SPN には、ドメイン名とノード名が

含まれます。サービス SPN には、ドメイン、ノード、およびサービス名が含まれます。

ゲートウェイノードには、ノード用と Informatica Administrator および関連付けられた HTTP プロセス用に、

SPN と keytab ファイルが必要です。作業ノードには、ノードに対応する SPN およびキータブファイルが必要で

すが、Informatica Administrator または HTTP プロセスでは SPN またはキータブファイルは必要ありません。

複数のノードとサービス用に SPN とキータブファイル名を生成するために、Informatica SPN 形式ジェネレー

タを使用できます。認証パラメータページのノードフィールドの下にサービスフィールドが表示され、そのサ

ービスがそのノードで実行されることが示されます。

1. システムユーザーアカウントを使用してマシンにログインします。

2. 他のすべてのアプリケーションを終了します。

3. ルートディレクトリから install.bat を実行します。

Kerberos 認証を Informatica ドメイン用に設定する前に 29

Page 42: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

[Informatica 9.6.0]ページが表示されます。

4. [Informatica 9.6.0 をインストールするか、そのバージョンにアップグレードする]を選択します。

5. [Informatica Kerberos SPN 形式ジェネレータを実行]を選択します。

6. [開始]をクリックします。

Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータの[ようこそ]ページが表示されます。

7. [次へ]をクリックします。

「認証パラメータ - Kerberos 認証」ページが表示されます。

8. SPN と keytab ファイルを生成するためのパラメータを以下のとおり入力します。

次の表に、SPN と keytab ファイルを Informatica 形式で生成するために使用するパラメータの一覧を示し

ます。

プロンプト 説明

ドメイン名 ドメインの名前。名前は 128 文字以下で、7 ビットの ASCII 文字のみにする必要があります。スペースまたは次のいずれかの文字は使用できません。 ` % * + ; " ? , < > \ /

サービスレルム名 Informatica ドメインサービスが属する Kerberos 領域の名前。

ノード名 Informatica ドメインで作成するノードの名前。

ノードのホスト名 ノード作成先マシンのホスト名。マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。マシンに複数のネットワーク名がある場合は、代替ネットワーク名を使用できます。

ノード上のサービス

オプション。ノードで実行されるサービスの名前。1 つのノードに対して複数のサービスを入力できます。サービスが実行されるノードのすぐ下に、そのサービスが表示されます。

ドメイン設定リポジトリがドメイン内の全ゲートウェイノードにアクセス可能である必要があります。

9. ノード用の SPN と keytab ファイル名を生成するには、[+ノード]をクリックして、ノード名とホスト名

を指定します。

ノードをリストから削除するには、[ノード]をクリックします。Informatica SPN 形式ジェネレータによ

ってリストからノードとそのノードのサービスが削除されます。

10. サービス用の SPN と keytab ファイル名を生成するには、[+サービス]をクリックして、サービス名を指

定します。

サービスをリストから削除するには、サービス名フィールドを空白のままにします。

30 第 3 章: Informatica Services のインストール前のタスク

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第 4 章

Informatica Services のインストール

この章では、以下の項目について説明します。

• Informatica サービスのインストール概要, 31 ページ

• グラフィカルモードによる Informatica サービスのインストール, 32 ページ

• コンソールモードによる Informatica サービスのインストール, 49 ページ

• サイレントモードによる Informatica サービスのインストール, 68 ページ

Informatica サービスのインストール概要Informatica サービスは、Windows または UNIX マシンにインストールできます。Windows では、グラフィカル

モードまたはサイレントモードでインストーラを実行できます。UNIX では、コンソールモードまたはサイレン

トモードでインストーラを実行できます。

インストール前のタスクを完了させて、インストールの準備をします。 Informatica サービスは複数のマシン

にインストールできます。 インストール後は、Informatica Administrator を使用してドメインにログイン

し、アプリケーションサービスを作成および設定します。

ドメインの作成または参加

初めてインストールする場合はドメインを作成します。複数のマシンにインストールし、別のマシンにドメイ

ンを作成している場合は、ドメインに参加します。

Informatica ドメインは、サービス、ユーザー、およびリソースの、基本的な管理単位です。ノードとは、1

台のマシンを表す論理的な単位です。ドメインには 1 つ以上のノードが含まれています。

複数のマシンにインストールしている場合は、複数のドメインを作成できます。ドメインを作成する場合は、

インストール先マシンにあるノードがドメインのゲートウェイノードになります。[安全な通信を有効にする]

オプションを選択すると、ドメイン内のサービス間に通信保護を設定することができます。

Informatica サービスをインストールする場合、マシンにノードを作成します。 ドメインを作成し、そのドメ

インにノードを追加することができます。ドメインを作成しない場合は、ノードを別のドメインに参加させる

ことができます。

ドメインを結合する場合、作成するノードをゲートウェイノードに設定できます。ゲートウェイノードを作成

する場合、Informatica Administrator へのセキュアな HTTPS 接続を有効するように選択することができます。

31

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システムチェックツール(i9Pi)と SPN フォーマットジェネレータ

Informatica には、Informatica サービスのインストールプロセスを簡単にするユーティリティがあります。

ユーティリティの実行には Informatica インストーラを使用します。ユーティリティごとに個別にインストー

ラを実行する必要があります。

Informatica サービスをインストールする前に、次のユーティリティを実行します。

インストール前(i9Pi)システムチェックツール

インストール前(i9Pi)システムチェックツールは、このマシンが Informatica のインストールのシステ

ム要件を満たしているかどうかを確認します。Informatica では、インストールを始める前に 小システ

ム要件を確認することを推奨しています。

Informatica Kerberos の SPN フォーマットジェネレータ

Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータは、Kerberos サービスプリンシパル名(SPN)と

keytab ファイル名を Informatica が要求するフォーマットで生成します。Informatica を Kerberos 認証

を使うネットワーク上にインストールする場合に、このユーティリティを使用してプリンシパルと keytab

ファイルの名前を生成します。次に、インストールを始める前に SPN を Kerberos プリンシパルデータベ

ースに追加して keytab ファイルを作成するよう Kerberos の管理者に依頼します。

グラフィカルモードによる Informatica サービスのインストール

Informatica サービスを、Windows にグラフィカルモードでインストールできます。

インストールを実行する前にインストール前(i9Pi)システムチェックツールを実行するときは、システムチェ

ックの中で入力した情報に基づいてインストーラがいくつかのフィールド(データベース接続やドメインポー

ト番号など)に値を設定します。

SUSE Linux Enterprise 11 プラットフォーム上で Informatica をインストールする場合は、コンソールモード

またはサイレントモードでインストールを実行します。

Windows でルートディレクトリから install.bat ファイルを実行して問題が発生した場合、次のファイルを実

行します。

<InformaticaInstallationDir>/server/install.exe

ドメインの作成

初めてインストールする場合、または個別のドメインのノードを管理する場合はドメインを作成します。

1. システムユーザーアカウントを使用してマシンにログインします。

2. 他のすべてのアプリケーションを終了します。

3. インストールファイルがあるディレクトリのルートに移動して、管理者として install.bat を実行しま

す。

管理者としてファイルを実行するには、install.bat ファイルを右クリックして[管理者として実行]を選

択します。

[Informatica 9.6.0]ページが表示されます。

4. [Informatica 9.6.0 をインストールまたはアップグレードする]を選択します。

32 第 4 章: Informatica Services のインストール

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Informatica には、Informatica サービスのインストールプロセスを簡単にするユーティリティがありま

す。Informatica サービスをインストールする前に、次のユーティリティを実行する必要があります。

• インストール前(i9Pi)システムチェックツール。Informatica サービスをインストール中のマシンが

インストールに必要なシステム要件を満たしているかを確認します。インストール前(i9Pi)システム

チェックツールの実行に関する詳細は、「「インストール前(i9Pi)システムチェックツールの実行」

(ページ 19)」を参照してください。

• Informatica Kerberos の SPN フォーマットジェネレータ。Kerberos 認証を使って Informatica サービ

スをネットワーク上で実行するために必要な Kerberos プリンシパル名とキータブファイル名のリスト

を作成します。Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータの実行に関する詳細は、

「「Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータの実行」 (ページ 29)」を参照してくださ

い。

5. [開始]をクリックします。

6. [Informatica <Version>のインストール]を選択します。

7. Kerberos 認証を使ってネットワーク上で実行するように Informatica ドメインを設定するには、

[Kerberos のネットワーク認証を有効にする]を選択します。

8. [次へ]をクリックします。

[インストールの前提条件]ページに、インストール要件が表示されます。インストールを続行する前に、

要件がすべて満たされていることを確認します。

9. [次へ]をクリックします。

[ライセンスとインストールディレクトリ]ページが表示されます。

10. Informatica ライセンスキーのパスおよびファイル名を入力します。

11. インストールディレクトリへの絶対パスを入力します。

パスのディレクトリ名には、スペースまたは特殊文字(@|* $ # !)を含めることはできません。 % ( )

{ } [ ] , ; '

Windows では、インストールディレクトリパスが Informatica のインストール先マシン上にある必要があ

ります。

12. [次へ]をクリックします。

Kerberos ネットワーク認証を有効にすることにした場合、[ネットワークセキュリティ - Kerberos 認証]

ページが表示されます。

Kerberos ネットワーク認証を有効にしなかった場合、[インストール前のサマリ]ページが表示されます。

手順 15 に進みます。

13. [ネットワークセキュリティ - Kerberos 認証]ページで、Kerberos 認証に必要なパラメータを入力し

ます。

次の表で、設定する必要のある Kerberos 認証パラメータについて説明します。

プロパティ 説明

ドメイン名 ドメインの名前。名前は 128 文字以下で、7 ビットの ASCII 文字のみにする必要があります。名前にはスペースと次の文字が使用できません。 ` % * + ; " ? , < > \ /

ノード名 Informatica ノードの名前。

グラフィカルモードによる Informatica サービスのインストール 33

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プロパティ 説明

ノードのホスト名 ノード作成先のマシンの完全修飾ホスト名です。マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。ノードのホスト名にアンダースコア(_)文字は使用できません。

マシンに複数のネットワーク名がある場合は、デフォルトのホスト名を変更して別のネットワーク名を使用することができます。マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。

注: localhost は使用しないでください。ホスト名はマシンを明示的に示す必要があります。

サービスレルム名 Informatica ドメインサービスが属する Kerberos 領域の名前。レルム名は、大文字小文字が区別され、すべて大文字にする必要があります。

サービスレルム名とユーザーレルム名は同じでなければなりません。

ユーザーレルム名 Informatica ドメインユーザーが属する Kerberos 領域の名前。レルム名は、大文字小文字が区別され、すべて大文字にする必要があります。

サービスレルム名とユーザーレルム名は同じでなければなりません。

キータブディレクトリ Informatica ドメイン用のすべてのキータブファイルが格納されるディレクトリ。Informatica ドメインのキータブファイルの名前は、Informatica で設定した形式に従う必要があります。

Kerberos 設定ファイル

Kerberos 設定ファイルのパスとファイル名。Informatica では、Kerberos 設定ファイルの名前として krb5.conf が必要です。

注: Kerberos 認証で実行するようにドメインを設定する場合、ドメインとノードの名前およびノードホス

ト名が、Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータを実行して SPN およびキータブファイル名

を生成したときに指定した名前と一致する必要があります。異なるドメイン、ノード、またはホスト名を

使用する場合、SPN および keytab ファイル名を再度生成し、Kerberos の管理者に新しい SPN を Kerberos

プリンシパルデータベースに追加してキータブファイルを生成するように依頼してください。

14. [次へ]をクリックします。

15. インストール情報を確認し、[インストール]をクリックして続行します。

インストーラにより Informatica ファイルがインストールディレクトリにコピーされます。Informatica

ファイルがインストールディレクトリにコピーされると、[ドメイン選択]ページが表示されます。

16. [ドメインの作成]を選択します。

ドメインを作成すると、作成するノードがドメインのゲートウェイノードになります。ゲートウェイノー

ドには、すべてのドメイン操作を管理するサービスマネージャが含まれます。

17. ドメイン内のサービス間に安全な通信を設定するには、[ドメインの安全な通信を有効にする]を選択しま

す。

デフォルトでは、ドメインに対し安全な通信を有効にすると、インストーラが HTTPS 接続を Informatica

Administrator 用に設定します。セキュアなデータベース上にドメイン環境設定リポジトリを作成するこ

ともできます。

18. Informatica Administrator への接続をセキュリティで保護するには、[Informatica Administrator の

HTTPS を有効化]を選択します。

34 第 4 章: Informatica Services のインストール

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以下の表に、HTTP 接続用に設定するプロパティを示します。

プロパティ 説明

Informatica Administrator のHTTPS を有効化

このオプションは、Informatica Administrator への接続をセキュリティで保護する場合に選択します。セキュアではない HTTP接続を使用する場合は、このオプションをクリアします。

デフォルトでは、ドメインに対し安全な通信を有効にした場合、インストーラがこのオプションを有効にします。ドメインに対し安全な通信を有効にしない場合でもこのオプションを有効にすることができます。

ポート Informatica Administrator とサービスマネージャ間の通信に使用するポート。

インストーラによって生成されたキーストアファイルを使用

インストーラによって生成された自己署名キーストアを使用します。 インストーラにより、次の場所に DEFAULT.keystore という名前のキーストアファイルが作成されます。<InformaticaInstallationDir>\tomcat\conf\

キーストアファイルおよびパスワードを指定

作成したキーストアファイルを使用します。 自己署名証明書、または認証機関によって署名された証明書でキーストアファイルを使用できます。

キーストアのパスワード

キーストアファイルのプレーンテキストパスワード。作成したキーストアファイルを使用する場合に必須です。

キーストアファイルのディレクトリ

キーストアファイルの場所。 作成したキーストアファイルを使用する場合に必須です。

19. [次へ]をクリックします。

ドメインに対して安全な通信を選択した場合は、[ドメインセキュリティ - 安全な通信]ページが表示さ

れます。

ドメインに対し安全な通信を有効にしなかった場合、[ドメイン環境設定リポジトリ]ページが表示されま

す。手順 22 に進みます。

20. [ドメインセキュリティ - 安全な通信]ページで、ドメインの安全な通信を有効にするためにデフォルト

の Informatica の SSL 証明書を使用するか、独自の SSL 証明書を使用するかを指定します。

Informatica から提供されるデフォルトの SSL 証明書を使用するには、[デフォルトの Informatica SSL 証

明書ファイルを使用]を選択します。

SSL 証明書を使用するには、[SSL 証明書ファイルの場所を指定]を選択し、SSL 証明書を保持する SSL 証

明書ファイルがあるディレクトリを指定します。

指定する証明書は、自己署名証明書でも、認証機関(CA)によって発行された証明書でもかまいません。

SSL 証明書は、PEM 形式と Java Keystore(JKS)形式のファイルで指定する必要があります。

Informatica では、Informatica ドメイン用に特定の名前の SSL 証明書ファイルが必要です。ドメイン内

のすべてのノードに対して同じ SSL 証明書を使用する必要があります。トラストストアファイルとキース

トアファイルを、ドメイン内のすべてのノードがアクセスできるディレクトリに保管します。また、キー

ストアファイルにもトラストストアファイルにも、同じドメインのすべてのノードに対して同じディレク

トリを指定します。

グラフィカルモードによる Informatica サービスのインストール 35

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SSL 証明書ファイルに関して入力する必要のあるパラメータについて、次の表で説明します。

プロパティ 説明

キーストアファイルのディレクトリ

キーストアファイルを含めるディレクトリ。このディレクトリには、infa_keystore.jks および infa_keystore.pem という名前のファイルが入っている必要があります。

キーストアのパスワード

キーストアの infa_keystore.jks のパスワード。

トラストストアファイルのディレクトリ

トラストストアファイルが含まれるディレクトリ。このディレクトリには、infa_truststore.jks および infa_truststore.pem という名前のファイルが入っている必要があります。

トラストストアのパスワード

infa_truststore.jks ファイルのパスワード。

注: SSL 証明書の指定がない場合、Informatica では、インストールされたすべての Informatica で同じ

デフォルトのプライベートキーが使用されます。デフォルトの Informatica のキーストアファイルとトラ

ストストアファイルを使用する場合は、ドメインのセキュリティに問題が発生する可能性があります。高

いレベルのセキュリティをドメインに確保するには、SSL 証明書ファイルの場所を指定するオプションを

選択します。

21. [次へ]をクリックします。

[ドメイン環境設定リポジトリ]ページが表示されます。

22. [ドメイン環境設定リポジトリ]ページに、ドメイン環境設定リポジトリに関するデータベースおよびユー

ザーアカウントの情報を入力します。

ドメイン環境設定リポジトリには、ドメイン操作とユーザー認証用のメタデータが格納されます。 データ

ベースがドメイン内の全ゲートウェイノードにアクセス可能である必要があります。

以下の表に、データベースおよびユーザーアカウント用に指定するプロパティを示します。

プロパティ 説明

データベースタイプ ドメイン環境設定リポジトリのデータベース。Oracle、IBM DB2、Microsoft SQL Server、または Sybase ASE を選択します。

データベースユーザーID

ドメイン環境設定リポジトリのデータベースユーザーアカウント。

ユーザーパスワード データベースユーザーアカウントのパスワード。

テーブルスペース IBM DB2 で使用できます。テーブルを作成するテーブルスペースの名前です。pageSize の要件である 32768 バイトを満たすテーブルスペースを指定します。

単一パーティションのデータベースでは、このオプションが選択されていないと、インストーラはデフォルトのテーブルスペースにテーブルを作成します。

複数パーティションのデータベースでは、このオプションを選択し、データベースのカタログパーティション内に存在するテーブルスペースの名前を指定します。

36 第 4 章: Informatica Services のインストール

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プロパティ 説明

スキーマ名 Microsoft SQL Server で使用できます。ドメイン設定テーブルを含むスキーマの名前です。選択されていない場合、インストーラによりデフォルトのスキーマにテーブルが作成されます。

信頼関係接続 Microsoft SQL Server で使用できます。信頼関係接続を使用して Microsoft SQL Server に接続するかどうかを示します。信頼認証は、現在のユーザーのセキュリティ資格情報を使用してMicrosoft SQL Server へ接続します。 選択されない場合、インストーラにより Microsoft SQL Server 認証が使用されます。

ドメインに対して安全な通信を有効にした場合、SSL プロトコルで保護されたデータベース内にドメイン

環境設定リポジトリを作成することができます。セキュアなドメイン環境設定リポジトリを作成する場合

は、手順「24」を省略します。

23. JDBC 接続情報を入力します。

• JDBC URL 情報を使用して接続情報を入力するには、[JDBC 接続プロパティの指定]を選択して JDBC

URL のプロパティを指定します。

次の表で、指定する必要がある JDBC 接続プロパティについて説明します。

プロパティ 説明

データベースホスト名

データベースのホスト名。

データベースポート番号

データベースのポート番号。

データベースサービス名

Oracle および IBM DB2 データベースのサービス名、またはMicrosoft SQL Server および Sybase ASE のデータベース名。

• カスタム JDBC 接続文字列を使用して接続情報を入力するには、[カスタム JDBC 接続文字列]を選択し

て接続文字列を入力します。

次のリストに、データベースの JDBC 接続文字列の構文を示します。

IBM DB2

jdbc:Informatica:db2://host_name:port_no;DatabaseName=

Oracle

jdbc:Informatica:oracle://host_name:port_no;ServiceName=

Microsoft SQL Server

jdbc:Informatica:sqlserver://host_name:port_no;SelectMethod=cursor;DatabaseName=

Sybase

jdbc:Informatica:sybase://host_name:port_no;DatabaseName=

データベースシステムで必要とされる接続パラメータがすべて接続文字列に含まれていることを確認し

ます。

24. セキュアなドメイン環境設定リポジトリを作成するには、[セキュアデータベース]を選択します。

グラフィカルモードによる Informatica サービスのインストール 37

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ドメイン環境設定リポジトリをセキュアデータベース上に作成する場合は、そのデータベースのトラスト

ストア情報を指定する必要があります。また、セキュリティパラメータを含む JDBC 接続文字列も指定す

る必要があります。

次の表で、セキュアなデータベースに指定するパラメータについて説明します。

プロパティ 説明

セキュアデータベース ドメイン環境設定リポジトリのデータベースがセキュアであるかどうかを示します。ドメイン環境設定リポジトリにセキュアなデータベースを使用する場合、このパラメータを選択します。JDBC接続文字列はセキュアデータベースのパラメータを使って指定する必要があります。

データベースのトラストストアファイル

セキュアデータベースのトラストストアファイルのパスとファイル名。

38 第 4 章: Informatica Services のインストール

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プロパティ 説明

データベースのトラストストアのパスワード

トラストストアファイルのパスワード。

カスタム JDBC 接続文字列

セキュアなデータベースに完全な JDBC 接続を指定します。データベースサーバーのホスト名とポート番号の他に、以下のセキュアデータベースパラメータを含める必要があります。

- EncryptionMethod。必須。ネットワーク上で送信される際にデータ

が暗号化されるかどうかを示します。このパラメータは SSL に設定

する必要があります。

- ValidateServerCertificate。オプション。データベースサーバー

によって送信される証明書を Informatica が検証するかどうかを示

します。このパラメータを True に設定すると、Informatica はデ

ータベースサーバーによって送信される証明書を検証します。

HostNameInCertificate パラメータを指定すると、Informatica は

証明書内のホスト名も検証します。

このパラメータを false に設定すると、Informatica はデータベー

スサーバーによって送信される証明書を検証しません。指定するト

ラストストア情報がすべて無視されます。

- HostNameInCertificate。オプション。セキュアデータベースをホ

ストするマシンのホスト名。ホスト名を指定すると、Informatica

は接続文字列内のホスト名を SSL 証明書内のホスト名と比較して検

証します。

SSL 暗号化と検証が有効でこのプロパティが指定されていない場

合、ドライバは、接続 URL または接続のデータソースで指定された

サーバー名を使用して証明書を検証します。

接続文字列に次の構文を使用することができます。- Oracle の場合: jdbc:Informatica:oracle://

host_name:port_no;ServiceName=service_name;EncryptionMethod=SSL;HostNameInCertificate=DB_host_name;ValidateServerCertificate=true_or_false

- IBM DB2 の場合: jdbc:Informatica:db2://host_name:port_no;DatabaseName=database_name;EncryptionMethod=SSL;HostNameInCertificate=DB_host_name;ValidateServerCertificate=true_or_false

- Microsoft SQL Server の場合: jdbc:Informatica:sqlserver://host_name:port_no;SelectMethod=cursor;DatabaseName=database_name;EncryptionMethod=SSL;HostNameInCertificate=DB_host_name;ValidateServerCertificate=true_or_false

使用しているデータベースシステムが要求するすべての接続パラメータとセキュリティパラメータが接続文字列に含まれているか確認します。

25. [テスト接続]をクリックしてデータベースに接続できることを確認した後、[OK]をクリックして続行し

ます。

26. [次へ]をクリックします。

[ドメインセキュリティ - 暗号化キー]ページが開かれます。

27. Informatica ドメインに使用する暗号化キーのキーワードとディレクトリを入力します。

Informatica では、Informatica ドメインに保存される機密データ(パスワードなど)を暗号化キーを使

用して保護します。ドメインとゲートウェイノードを作成するときは、そのドメインの暗号化キー作成に

使用するキーワードを指定する必要があります。ドメインに対してセキュアな接続を有効にしていなかっ

たり、Kerberos 認証を使用していない場合でも、暗号化キーに対してキーワードおよびディレクトリを指

定する必要があります。

グラフィカルモードによる Informatica サービスのインストール 39

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次の表で、指定する必要のある暗号化キーパラメータについて説明します。

プロパティ 説明

キーワード ドメイン内で機密データを保護するためのカスタム暗号化キーの作成時に使用するキーワードです。キーワードは以下の基準をすべて満たす必要があります。- 長さが 8~20 文字である

- 大文字を 1 文字以上使用する

- 小文字を 1 文字以上使用する

- 数字を 1 文字以上使用する

- スペースを含まない

暗号化キーディレクトリ

ドメインに対する暗号化キーを格納するディレクトリです。暗号化キーは、Informatica ドメインおよびマスタゲートウェイノードを作成するときに指定するキーワードに基づいて作成されます。

注: Informatica ドメインのすべてのノードは、同じキーワードおよび暗号化キーを使用します。ドメイ

ン名、暗号化キーのキーワード、および暗号化キーファイルは安全な場所に保管する必要があります。ド

メインの暗号化キーを変更するときや、リポジトリを別のドメインに移すときに暗号化キーが必要になり

ます。暗号化キーがない場合は、暗号化キーを生成するために使用されたドメイン名とキーワードが必要

です。

28. [次へ]をクリックします。

[ドメインとノードの設定]ページが表示されます。

29. 作成するドメインおよびノードの情報を入力します。

以下の表に、ドメインおよびゲートウェイノードで設定するプロパティを示します。

プロパティ 説明

ドメイン名 作成するドメインの名前。 デフォルトのドメイン名は、Domain_<MachineName>です。名前は 128 文字以下で、7 ビットのASCII 文字のみにする必要があります。 スペースまたは次のいずれかの文字は使用できません。 ` % * + ; " ? , < > \ /

ノードのホスト名 ノード作成先マシンのホスト名。ノードのホスト名にアンダースコア(_)文字は使用できません。マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。マシンに複数のネットワーク名がある場合は、デフォルトのホスト名を変更して別のネットワーク名を使用できます。必要に応じて、IPアドレスを使用できます。

注: localhost は使用しないでください。ホスト名はマシンを明示的に示す必要があります。

ノード名 このマシンで作成するノードの名前。このノード名は、マシンのホスト名ではありません。

ノードのポート番号 ノードのポート番号。ノードのデフォルトのポート番号は 6005です。マシン上でこのポート番号が使用できない場合、インストーラによって、次に利用可能なポート番号が表示されます。

40 第 4 章: Informatica Services のインストール

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プロパティ 説明

ドメインユーザー名 ドメイン管理者のユーザー名。このユーザー名は 初にInformatica Administrator にログインするときに使用できます。次のガイドラインを使用します。- 名前では大文字と小文字が区別されず、128 文字以内であることが

必要です。

- 名前には、タブ、改行文字、または次の特殊文字を使用できませ

ん: % * + / ? ; < >

- 名前には、先頭と末尾の文字以外に ASCII スペース文字を使用でき

ます。その他のスペース文字は使用できません。

ドメインのパスワード ドメイン管理者のパスワード。パスワードは、3 文字以上で 16 文字を超えないようにする必要があります。

Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行されるようにInformatica ドメインを設定する場合は使用できません。

パスワードの再入力 指定しなおしてください。

Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行されるようにInformatica ドメインを設定する場合は使用できません。

注: Kerberos 認証で実行するようにドメインを設定する場合、ドメインとノードの名前およびノードホス

ト名が、Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータを実行して SPN およびキータブファイル名

を生成したときに指定した名前と一致する必要があります。異なるドメイン、ノード、またはホスト名を

使用する場合、SPN および keytab ファイル名を再度生成し、Kerberos の管理者に新しい SPN を Kerberos

プリンシパルデータベースに追加してキータブファイルを生成するように依頼してください。

30. インストーラによって割り当てられるドメインおよびノードのコンポーネントに対するデフォルトのポー

トを表示するには、[ポートの詳細設定のページの表示]を選択します。

インストーラに、ドメインとノードに割り当てられるデフォルトのポート番号が表示されます。 ポート番

号を変更し、アプリケーションサービスプロセスに別の範囲のポート番号を指定できます。このオプショ

ンを選択しない場合、インストーラではデフォルトのポート番号が表示されず、割り当てられたポート番

号が変更できません。

a. [次へ]をクリックします。

b. [ポート設定]ページに、使用するポート番号を入力します。

ドメインおよびノードのコンポーネントで使用するポート番号を指定します。 ノード上で実行する

サービスプロセスで使用するポート番号の範囲も指定します。 デフォルトのポート番号を使用する

か、または新しいポート番号を指定できます。入力するポート番号が他のアプリケーションで使用さ

れていないことを確認します。

グラフィカルモードによる Informatica サービスのインストール 41

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以下の表に、設定できるポートを示します。

ポート 説明

Service Manager ポート

ノードの Service Manager が使用するポート番号。 Service Manager は、このポートで受信する接続要求をリスンします。クライアントアプリケーションは、このポートを使用してドメインのサービスと通信します。 Informatica コマンドラインプログラムは、ドメインと通信するためにこのポートを使用します。 このポートは、SQL データベースサービスのJDBC/ODBC ドライバ用でもあります。デフォルトは 6006 です。

Service Manager シャットダウンポート

ドメインの Service Manager に対するサーバーのシャットダウンを制御するポート番号。 Service Manager は、このポートでシャットダウンコマンドをリスンします。デフォルトは6007 です。

Informatica Administrator ポート

Informatica Administrator が使用するポート番号。デフォルトは 6008 です。

Informatica Administrator シャットダウンポート

Informatica Administrator のサーバーシャットダウンを制御するポート番号。Informatica Administrator は、このポートでシャットダウンコマンドをリスンします。デフォルトは 6009 です。

小ポート番号 このノードで実行するアプリケーションサービスプロセスに割り当てられるポート番号範囲の 小ポート番号。デフォルトは 6013 です。

大ポート番号 このノードで実行するアプリケーションサービスプロセスに割り当てられるポート番号範囲の 大ポート番号。デフォルトは 6113 です。

31. [次へ]をクリックします。

インストーラが、Informatica を実行するためのサービスを作成します。デフォルトでは、サービスはイ

ンストールに使用されるアカウントと同じユーザーアカウントで実行されます。 別のユーザーアカウント

で Windows サービスを実行できます。

32. 別のユーザーアカウントで Windows サービスを実行するかどうかを選択します。

以下の表に、設定するプロパティを示します。

プロパティ 説明

別のユーザーアカウントで Informaticaを実行する

別のユーザーアカウントで Windows サービスを実行するかどうかを指定します。

ユーザー名 Informatica Windows サービスを実行するユーザーアカウント。

次の形式を使用します。DomainName\UserAccount

このユーザーアカウントには、[オペレーティングシステムの一部として機能]権限を付与する必要があります。

パスワード Informatica Windows サービスを実行するユーザーアカウントのパスワード。

42 第 4 章: Informatica Services のインストール

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33. [次へ]をクリックします。

[インストール後のサマリ]ページが表示され、インストールが正常に完了したかどうかが示されます。ま

た、インストールされたコンポーネントとその設定のステータスも表示されます。

34. [完了]をクリックして、インストーラを終了します。

インストールログファイルを表示して、インストーラによって実行されたタスクの詳細を取得できます。また、

インストールされたコンポーネントの設定プロパティも表示できます。

ドメインへの参加

複数台のマシンにインストールし、別のマシンにドメインを作成している場合は、ドメインに参加できます。

1. システムユーザーアカウントを使用してマシンにログインします。

2. 他のすべてのアプリケーションを終了します。

3. インストールファイルがあるディレクトリのルートに移動して、管理者として install.bat を実行しま

す。

管理者としてファイルを実行するには、install.bat ファイルを右クリックして[管理者として実行]を選

択します。

[Informatica 9.6.0]ページが表示されます。

4. [Informatica 9.6.0 をインストールまたはアップグレードする]を選択します。

Informatica には、Informatica サービスのインストールプロセスを簡単にするユーティリティがありま

す。Informatica サービスをインストールする前に、次のユーティリティを実行する必要があります。

• インストール前(i9Pi)システムチェックツール。Informatica サービスをインストール中のマシンが

インストールに必要なシステム要件を満たしているかを確認します。インストール前(i9Pi)システム

チェックツールの実行に関する詳細は、「「インストール前(i9Pi)システムチェックツールの実行」

(ページ 19)」を参照してください。

• Informatica Kerberos の SPN フォーマットジェネレータ。Kerberos 認証を使って Informatica サービ

スをネットワーク上で実行するために必要な Kerberos プリンシパル名とキータブファイル名のリスト

を作成します。Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータの実行に関する詳細は、

「「Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータの実行」 (ページ 29)」を参照してくださ

い。

5. [開始]をクリックします。

6. [Informatica <Version>のインストール]を選択します。

7. Kerberos 認証を使ってネットワーク上で実行するように Informatica ドメインを設定するには、

[Kerberos のネットワーク認証を有効にする]を選択します。

8. [次へ]をクリックします。

[インストールの前提条件]ページに、インストール要件が表示されます。インストールを続行する前に、

要件がすべて満たされていることを確認します。

9. [次へ]をクリックします。

[ライセンスとインストールディレクトリ]ページが表示されます。

10. Informatica ライセンスキーのパスおよびファイル名を入力します。

11. インストールディレクトリへの絶対パスを入力します。

パスのディレクトリ名には、スペースまたは特殊文字(@|* $ # !)を含めることはできません。 % ( )

{ } [ ] , ; '

Windows では、インストールディレクトリパスが Informatica のインストール先マシン上にある必要があ

ります。

グラフィカルモードによる Informatica サービスのインストール 43

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12. [次へ]をクリックします。

Kerberos ネットワーク認証を有効にすることにした場合、「ネットワークセキュリティ - Kerberos 認証」

ページが表示されます。

Kerberos ネットワーク認証を有効にしなかった場合、「インストール前の概要」ページが表示されます。

手順 15 に進みます。

13. [ネットワークセキュリティ - Kerberos 認証]ページで、Kerberos 認証に必要なパラメータを入力し

ます。

次の表で、設定する必要のある Kerberos 認証パラメータについて説明します。

プロパティ 説明

ドメイン名 ドメインの名前。名前は 128 文字以下で、7 ビットの ASCII 文字のみにする必要があります。名前にはスペースと次の文字が使用できません。 ` % * + ; " ? , < > \ /

ノード名 Informatica ノードの名前。

ノードのホスト名 ノード作成先のマシンの完全修飾ホスト名です。マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。ノードのホスト名にアンダースコア(_)文字は使用できません。

マシンに複数のネットワーク名がある場合は、デフォルトのホスト名を変更して別のネットワーク名を使用することができます。マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。

注: localhost は使用しないでください。ホスト名はマシンを明示的に示す必要があります。

サービスレルム名 Informatica ドメインサービスが属する Kerberos 領域の名前。レルム名は、大文字小文字が区別され、すべて大文字にする必要があります。

サービスレルム名とユーザーレルム名は同じでなければなりません。

ユーザーレルム名 Informatica ドメインユーザーが属する Kerberos 領域の名前。レルム名は、大文字小文字が区別され、すべて大文字にする必要があります。

サービスレルム名とユーザーレルム名は同じでなければなりません。

キータブディレクトリ Informatica ドメイン用のすべてのキータブファイルが格納されるディレクトリ。Informatica ドメインのキータブファイルの名前は、Informatica で設定した形式に従う必要があります。

Kerberos 設定ファイル

Kerberos 設定ファイルのパスとファイル名。Informatica では、Kerberos 設定ファイルの名前として krb5.conf が必要です。

注: Kerberos 認証で実行するようにドメインを設定する場合、ドメインとノードの名前およびノードホス

ト名が、Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータを実行して SPN およびキータブファイル名

を生成したときに指定した名前と一致する必要があります。異なるドメイン、ノード、またはホスト名を

使用する場合、SPN および keytab ファイル名を再度生成し、Kerberos の管理者に新しい SPN を Kerberos

プリンシパルデータベースに追加してキータブファイルを生成するように依頼してください。

14. [次へ]をクリックします。

44 第 4 章: Informatica Services のインストール

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15. インストール情報を確認し、[インストール]をクリックして続行します。

インストーラにより Informatica ファイルがインストールディレクトリにコピーされます。Informatica

ファイルがインストールディレクトリにコピーされると、[ドメイン選択]ページが表示されます。

16. [ドメインへの参加]を選択します。

17. 作成するノードのタイプを選択します。

ゲートウェイノードを作成するには、[このノードのゲートウェイとしての設定]を選択します。作業ノー

ドを作成するには、このオプションの選択をクリアします。

このノードをゲートウェイとして設定する場合、Informatica Administrator へのセキュアな接続を有効

にすることができます。

18. Informatica Administrator への接続をセキュリティで保護するには、[Informatica Administrator の

HTTPS を有効化]を選択します。

以下の表に、HTTP 接続用に設定するプロパティを示します。

プロパティ 説明

Informatica Administrator のHTTPS を有効化

このオプションは、Informatica Administrator への接続をセキュリティで保護する場合に選択します。セキュアではない HTTP接続を使用する場合は、このオプションをクリアします。

デフォルトでは、ドメインに対し安全な通信を有効にした場合、インストーラがこのオプションを有効にします。ドメインに対し安全な通信を有効にしない場合でもこのオプションを有効にすることができます。

ポート Informatica Administrator とサービスマネージャ間の通信に使用するポート。

インストーラによって生成されたキーストアファイルを使用

インストーラによって生成された自己署名キーストアを使用します。 インストーラにより、次の場所に DEFAULT.keystore という名前のキーストアファイルが作成されます。<InformaticaInstallationDir>\tomcat\conf\

キーストアファイルおよびパスワードを指定

作成したキーストアファイルを使用します。 自己署名証明書、または認証機関によって署名された証明書でキーストアファイルを使用できます。

キーストアのパスワード

キーストアファイルのプレーンテキストパスワード。作成したキーストアファイルを使用する場合に必須です。

キーストアファイルのディレクトリ

キーストアファイルの場所。 作成したキーストアファイルを使用する場合に必須です。

19. 結合するドメインで通信保護が有効になっているかを指定します。

通信保護を有効にしてドメインを結合する場合は、[セキュアなドメインを結合]を選択します。通信保護

されていないドメインを結合する場合は、このオプションをクリアします。

20. [次へ]をクリックします。

結合対象のドメインがセキュアな場合、「ドメインセキュリティ - 通信保護」ページが表示されます。

結合対象のドメインがセキュアではない場合、「ドメイン設定」ページが表示されます。手順 23 に進みま

す。

21. [ドメインセキュリティ - 安全な通信]ページで、ドメインの安全な通信を有効にするためにデフォルト

の Informatica の SSL 証明書を使用するか、独自の SSL 証明書を使用するかを指定します。

グラフィカルモードによる Informatica サービスのインストール 45

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Informatica から提供されるデフォルトの SSL 証明書を使用するには、[デフォルトの Informatica SSL 証

明書ファイルを使用]を選択します。

SSL 証明書を使用するには、[SSL 証明書ファイルの場所を指定]を選択し、SSL 証明書を保持する SSL 証

明書ファイルがあるディレクトリを指定します。

指定する証明書は、自己署名証明書でも、認証機関(CA)によって発行された証明書でもかまいません。

SSL 証明書は、PEM 形式と Java Keystore(JKS)形式のファイルで指定する必要があります。

Informatica では、Informatica ドメイン用に特定の名前の SSL 証明書ファイルが必要です。ドメイン内

のすべてのノードに対して同じ SSL 証明書を使用する必要があります。トラストストアファイルとキース

トアファイルを、ドメイン内のすべてのノードがアクセスできるディレクトリに保管します。また、キー

ストアファイルにもトラストストアファイルにも、同じドメインのすべてのノードに対して同じディレク

トリを指定します。

SSL 証明書ファイルに関して入力する必要のあるパラメータについて、次の表で説明します。

プロパティ 説明

キーストアファイルのディレクトリ

キーストアファイルを含めるディレクトリ。このディレクトリには、infa_keystore.jks および infa_keystore.pem という名前のファイルが入っている必要があります。

キーストアのパスワード

キーストアの infa_keystore.jks のパスワード。

トラストストアファイルのディレクトリ

トラストストアファイルが含まれるディレクトリ。このディレクトリには、infa_truststore.jks および infa_truststore.pem という名前のファイルが入っている必要があります。

トラストストアのパスワード

infa_truststore.jks ファイルのパスワード。

注: SSL 証明書の指定がない場合、Informatica では、インストールされたすべての Informatica で同じ

デフォルトのプライベートキーが使用されます。デフォルトの Informatica のキーストアファイルとトラ

ストストアファイルを使用する場合は、ドメインのセキュリティに問題が発生する可能性があります。高

いレベルのセキュリティをドメインに確保するには、SSL 証明書ファイルの場所を指定するオプションを

選択します。

22. [次へ]をクリックします。

[ドメイン設定]ページが表示されます。

23. 参加するドメインの情報を入力します。

以下の表に、ドメイン用に指定するプロパティを示します。

プロパティ 説明

ドメイン名 参加するドメインの名前。

ゲートウェイノードのホスト

ドメインのゲートウェイノードをホストするマシンのホスト名です。

ゲートウェイノードのポート

ゲートウェイノードのポート番号。

46 第 4 章: Informatica Services のインストール

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プロパティ 説明

ドメインユーザー名 参加するドメインの管理者のユーザー名。

ドメインのパスワード ドメイン管理者のパスワード。

24. [次へ]をクリックします。

[ドメインのセキュリティ - 暗号化キー]セクションが開かれます。

25. 結合する Informatica ドメイン用の暗号化キーの情報を入力します。

Informatica では、Informatica ドメインに保存される機密データ(パスワードなど)を暗号化キーを使

用して保護します。Informatica ドメインのすべてのノードで、同じ暗号化キーが使用されます。参加す

るドメインのゲートウェイノードで作成された暗号化キーファイルを指定する必要があります。

次の表で、ドメイン結合時に指定する必要のある暗号化キーパラメータについて説明します。

プロパティ 説明

暗号化キーの選択 参加する Informatica ドメインの暗号化キーのパスおよびファイル名です。ドメイン内のノードにアクセスできるように暗号化キーファイルを一時ディレクトリにコピーした場合、一時ディレクトリ内の暗号化キーファイルパスおよびファイル名を指定します。

暗号化キーディレクトリ

このインストールで作成されたノードの、暗号化キーを格納するディレクトリ。インストーラがドメインの暗号化キーファイルを新しいノード上のディレクトリにコピーします。

26. [次へ]をクリックします。

[ドメインノード設定への参加]ページが表示されます。

27. 作成するノードの情報を入力します。

次の表で、ノード用に設定するプロパティについて説明します。

プロパティ 説明

ノードのホスト名 ノードのホスト名。ノードのホスト名にアンダースコア(_)文字は使用できません。

注: localhost は使用しないでください。ホスト名はマシンを明示的に示す必要があります。

ノード名 このマシンで作成するノードの名前。このノード名は、マシンのホスト名ではありません。

ポート番号 ノードのポート番号。

28. [次へ]をクリックします。

[ポート設定]ページが表示されます。

29. Informatica ドメインコンポーネントに使用するポート番号を入力します。

ドメインおよびノードのコンポーネントで使用するポート番号を指定します。 ノード上で実行するサービ

スプロセスで使用するポート番号の範囲も指定します。 デフォルトのポート番号を使用するか、または新

グラフィカルモードによる Informatica サービスのインストール 47

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しいポート番号を指定できます。入力するポート番号が他のアプリケーションで使用されていないことを

確認します。

以下の表に、指定するポートを示します。

ポートタイプ 説明

サービスマネージャポート

ノードの Service Manager が使用するポート番号。 Service Manager は、このポートで受信する接続要求をリスンします。クライアントアプリケーションは、このポートを使用してドメインのサービスと通信します。 Informatica コマンドラインプログラムは、ドメインと通信するためにこのポートを使用します。 このポートは、SQL データベースサービスの JDBC/ODBC ドライバ用でもあります。デフォルトは 6006 です。

サービスマネージャシャットダウンポート

ドメインの Service Manager に対するサーバーのシャットダウンを制御するポート番号。 Service Manager は、このポートでシャットダウンコマンドをリスンします。デフォルトは 6007 です。

小ポート番号 このノードで実行するアプリケーションサービスプロセスに割り当てられるポート番号範囲の 小ポート番号。

大ポート番号 このノードで実行するアプリケーションサービスプロセスに割り当てられるポート番号範囲の 大ポート番号。

30. [次へ]をクリックします。

インストーラが、Informatica を実行するためのサービスを作成します。デフォルトでは、サービスはイ

ンストールに使用されるアカウントと同じユーザーアカウントで実行されます。 別のユーザーアカウント

で Windows サービスを実行できます。

31. 別のユーザーアカウントで Windows サービスを実行するかどうかを選択します。

以下の表に、設定するプロパティを示します。

プロパティ 説明

別のユーザーアカウントで Informaticaを実行する

別のユーザーアカウントで Windows サービスを実行するかどうかを指定します。

ユーザー名 Informatica Windows サービスを実行するユーザーアカウント。

次の形式を使用します。DomainName\UserAccount

このユーザーアカウントには、[オペレーティングシステムの一部として機能]権限を付与する必要があります。

パスワード Informatica Windows サービスを実行するユーザーアカウントのパスワード。

32. [次へ]をクリックします。

[インストール後のサマリ]ページが表示され、インストールが正常に完了したかどうかが示されます。ま

た、インストールされたコンポーネントとその設定のステータスも表示されます。

33. [完了]をクリックして、インストーラを終了します。

インストールログファイルを表示して、インストーラによって実行されたタスクの詳細を取得できます。また、

インストールされたコンポーネントの設定プロパティも表示できます。

48 第 4 章: Informatica Services のインストール

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コンソールモードによる Informatica サービスのインストール

UNIX では、Informatica サービスをコンソールモードでインストールできます。

コンソールモードでインストーラを実行する場合、Quit および Back という単語は予約語です。これらの単語

を入力テキストで使用しないでください。

インストールを実行する前にインストール前(i9Pi)システムチェックツールを実行するときは、システムチェ

ックの中で入力した情報に基づいてインストーラがいくつかのフィールド(データベース接続やドメインポー

ト番号など)に値を設定します。

暗号化キーおよび設定ファイル用の安全なディレクトリ

Informatica をインストールまたはアップグレードする際、インストーラで、制限されたアクセスを必要とす

る、ドメイン暗号化キーファイルや nodemeta.xml などの Informatica ファイルを格納するためのディレクト

リを作成します。UNIX では、インストーラで、ディレクトリおよびディレクトリ内のファイルにさまざまな権

限を割り当てます。

デフォルトでは、インストーラで Informatica インストールディレクトリ内に以下のディレクトリを作成しま

す。

<InstallationDir>/isp/config

nodemeta.xml ファイルが含まれます。また、暗号化キーファイルが格納される/secret ディレクトリも含

まれます。ドメインを Kerberos 認証を使用するように設定する場合、/secret ディレクトリには

Kerberos キータブファイルも含まれます。これらのファイルを格納する別のディレクトリを指定すること

もできます。インストーラで、指定されたディレクトリにデフォルトのディレクトリと同じ権限を割り当

てます。

<InstallationDir>/services/shared/security

ドメインに対してセキュアな接続を有効にする場合、/security ディレクトリにはデフォルトの SSL 証明

書用のキーストアファイルおよびトラストストアファイルが含まれます。

インストーラは、ディレクトリおよびディレクトリ内のファイルに以下の権限を割り当てます。

ディレクトリ権限

ディレクトリの所有者は、ディレクトリに対する-wx 権限がありますが、r 権限はありません。ディレクト

リの所有者は、インストーラの実行に使用されたユーザーアカウントです。この所有者が属するグループ

にも、ディレクトリに対する-wx 権限がありますが、r 権限はありません。

例えば、ユーザーアカウント ediqa はディレクトリを所有し、infaadmin グループに属しているとします。

ediqa ユーザーアカウントおよび infaadmin グループには、-wx-wx---権限があります。

ediqa ユーザーアカウントおよび infaadmin グループは、ディレクトリ内のファイルの書き込みおよび実

行ができます。ディレクトリ内のファイルのリストを表示することはできませんが、特定のファイルを名

前で一覧表示できます。

ディレクトリ内のファイル名を知っている場合には、そのファイルをディレクトリから別の場所にコピー

できます。ファイル名を知らない場合には、ディレクトリに対する権限を読み取り権限を含むように変更

して、ファイルをコピーできるようにする必要があります。コマンド chmod 730 を使用して、ディレクト

リおよびサブディレクトリの所有者に読み取り権限を付与できます。

例えば、siteKey という名前の暗号化キーファイルをドメイン内の別のノードがアクセスできるようにす

るには、これを一時ディレクトリにコピーする必要があります。rwx -wx---権限を割り当てるには、

<InstallationDir>/isp/config ディレクトリでコマンド chmod 730 を実行します。その後、/secret サブディ

レクトリから別のディレクトリに暗号化キーファイルをコピーできるようになります。

コンソールモードによる Informatica サービスのインストール 49

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ファイルのコピーが完了したら、ディレクトリの権限を書き込みおよび実行権限に戻すように変更します。

コマンド chmod 330 を使用して、読み取り権限を削除できます。

注: ディレクトリおよびファイルへの権限を再帰的に変更する際には、-R オプションを使用しません。デ

ィレクトリおよびディレクトリ内のファイルには、異なる権限があります。

ファイル権限

ディレクトリ内のファイルの所有者には、そのファイルへの rwx 権限があります。ディレクトリ内のファ

イルの所有者は、インストーラの実行に使用されたユーザーアカウントです。この所有者が属するグルー

プにも、ディレクトリ内のファイルに対する rwx 権限があります。

この所有者およびグループにはファイルへのフルアクセス権があり、ディレクトリ内のファイルを表示ま

たは編集できます。

注: 所有者およびグループは、ファイルを一覧または編集するには、ファイル名を知っている必要があり

ます。

ドメインの作成

初めてインストールする場合、または個別のドメインのノードを管理する場合はドメインを作成します。

1. システムユーザーアカウントを使用してマシンにログインします。

2. 他のすべてのアプリケーションを終了します。

3. シェルコマンドラインで、ルートディレクトリにある install.sh ファイルを実行します。

ロケール環境変数が設定されていることを確認するよう求めるメッセージが表示されます。

4. 環境変数が設定されていない場合は、N キーを押してインストーラを終了し、必要に応じて環境変数を設

定します。

環境変数が設定されている場合は、Y キーを押して続行します。

5. Informatica のインストールまたはアップグレードを行う場合は、1 を押します。

Informatica には、Informatica サービスのインストールプロセスを簡単にするユーティリティがありま

す。Informatica サービスをインストールする前に、次のユーティリティを実行します。

• インストール前(i9Pi)システムチェックツール。Informatica サービスをインストール中のマシンが

インストールに必要なシステム要件を満たしているかを確認します。インストール前(i9Pi)システム

チェックツールの実行に関する詳細は、「「インストール前(i9Pi)システムチェックツールの実行」

(ページ 19)」を参照してください。

• Informatica Kerberos の SPN フォーマットジェネレータ。Kerberos 認証を使って Informatica サービ

スをネットワーク上で実行するために必要な Kerberos プリンシパル名とキータブファイル名のリスト

を作成します。Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータの実行に関する詳細は、

「「Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータの実行」 (ページ 29)」を参照してくださ

い。

6. Informatica サービスのインストールを実行するには 3 を押します。

7. インストールを続行するには、Y キーを押します。

8. コンソールモードの場合は C キーを押します。

9. Informatica 9.6.0 をインストールするには、1 を押します。

10. Kerberos 認証を使わないネットワーク上で実行するように Informatica ドメインを設定する場合は 1 を押

します。

Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行するように Informatica ドメインを設定する場合は 2 を押し

ます。

50 第 4 章: Informatica Services のインストール

Page 63: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

[インストールの前提条件]セクションに、インストール要件が表示されます。インストールを続行する前

に、要件がすべて満たされていることを確認します。

11. Enter キーを押して続行します。

12. Informatica ライセンスキーのパスとファイル名をタイプ入力し、Enter キーを押します。

13. インストールディレクトリへの絶対パスを入力します。

パスのディレクトリ名には、スペースまたは特殊文字(@|* $ # !)を含めることはできません。% ( )

{ } [ ] , ; ' デフォルトは/home/toolinst です。

14. Enter キーを押します。

Kerberos ネットワーク認証を有効にすることにした場合、[ネットワークセキュリティ - Kerberos 認証]

セクションが表示されます。

Kerberos ネットワーク認証を有効にしなかった場合、[インストール前のサマリ]セクションが表示され

ます。手順 16 に進みます。

15. [ネットワークセキュリティ - Kerberos 認証]セクションで、Kerberos 認証に必要なパラメータを入力

します。

次の表で、設定する必要のある Kerberos 認証パラメータについて説明します。

プロパティ 説明

ドメイン名 ドメインの名前。名前は 128 文字以下で、7 ビットの ASCII 文字のみにする必要があります。名前にはスペースと次の文字が使用できません。 ` % * + ; " ? , < > \ /

ノード名 Informatica ノードの名前。

ノードのホスト名 ノード作成先のマシンの完全修飾ホスト名です。マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。ノードのホスト名にアンダースコア(_)文字は使用できません。

マシンに複数のネットワーク名がある場合は、デフォルトのホスト名を変更して別のネットワーク名を使用することができます。マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。

注: localhost は使用しないでください。ホスト名はマシンを明示的に示す必要があります。

サービスレルム名 Informatica ドメインサービスが属する Kerberos 領域の名前。レルム名は、大文字小文字が区別され、すべて大文字にする必要があります。

サービスレルム名とユーザーレルム名は同じでなければなりません。

ユーザーレルム名 Informatica ドメインユーザーが属する Kerberos 領域の名前。レルム名は、大文字小文字が区別され、すべて大文字にする必要があります。

サービスレルム名とユーザーレルム名は同じでなければなりません。

コンソールモードによる Informatica サービスのインストール 51

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プロパティ 説明

キータブディレクトリ Informatica ドメイン用のすべてのキータブファイルが格納されるディレクトリ。Informatica ドメインのキータブファイルの名前は、Informatica で設定した形式に従う必要があります。

Kerberos 設定ファイル

Kerberos 設定ファイルのパスとファイル名。Informatica では、Kerberos 設定ファイルの名前として krb5.conf が必要です。

注: Kerberos 認証で実行するようにドメインを設定する場合、ドメインとノードの名前およびノードホス

ト名が、Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータを実行して SPN およびキータブファイル名

を生成したときに指定した名前と一致する必要があります。異なるドメイン、ノード、またはホスト名を

使用する場合、SPN および keytab ファイル名を再度生成し、Kerberos の管理者に新しい SPN を Kerberos

プリンシパルデータベースに追加してキータブファイルを生成するように依頼してください。

16. インストール情報を確認し、Enter キーを押して続行します。

インストーラにより Informatica ファイルがインストールディレクトリにコピーされます。

17. ドメインを作成するには、1 を押します。

ドメインを作成すると、作成するノードがドメインのゲートウェイノードになります。ゲートウェイノー

ドには、すべてのドメイン操作を管理するサービスマネージャが含まれます。

18. ドメインのサービスに対し安全な通信を有効にするには、2 を押します。ドメインの安全な通信を無効に

する場合は、1 を押します。

デフォルトでは、ドメインに対し安全な通信を有効にすると、インストーラが HTTPS 接続を Informatica

Administrator 用に設定します。セキュアなデータベース上にドメイン環境設定リポジトリを作成するこ

ともできます。

19. Informatica Administrator の接続の詳細を指定します。

a. そのドメインで安全な通信を有効にしない場合、Informatica Administrator 用にセキュアな HTTPS

接続を設定するかどうかを指定することができます。

次の表で、Informatica Administrator への安全な接続を有効または無効するために使用できるオプ

ションについて説明します。

オプション 説明

1 - Informatica Administrator 用にHTTPS を有効にする

Informatica Administrator への安全な接続を設定します。

2 - HTTPS を無効にする

Informatica Administrator への安全な接続を設定しません。

b. ドメインに対して安全な通信を有効にする場合、または Informatica Administrator に対して HTTPS

接続を有効にする場合、接続を保護するために使用するキーストアファイルとポート番号を入力しま

す。

52 第 4 章: Informatica Services のインストール

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以下の表に、HTTPS を有効にする場合に入力する必要がある HTTPS 接続情報を示します。

オプション 説明

ポート HTTPS 接続用のポート番号。

キーストアファイル インストーラによって生成されたキーストアファイルと自分で作成したキーストアファイルのどちらを使用するかを選択します。 自己署名証明書、または認証機関によって署名された証明書でキーストアファイルを使用できます。

1 - インストーラによって生成されたキーストアの使用

2 - キーストアファイルおよびパスワードを指定する

インストーラによって生成されたキーストアファイルの使用を選択した場合、インストーラにより以下の場所にDefault.keystore という名前の自己署名ファイルが作成されます。<InformaticaInstallationDir>\tomcat\conf\

c. キーストアを指定することにした場合、キーストアファイルの場所とパスワードを入力します。

ドメインに対して安全な通信を有効にすることを選択した場合は、[ドメインセキュリティ - 安全な通

信]セクションが表示されます。ドメインに対し安全な通信を有効にしなかった場合、[ドメイン環境設定

リポジトリ]セクションが表示されます。手順 21 に進みます。

20. [ドメインセキュリティ - 安全な通信]セクションで、ドメインの通信を保護するためにデフォルトの

Informatica の SSL 証明書を使用するか、独自の SSL 証明書を使用するかを指定します。

a. SSL 証明書を使用するように指定します。

コンソールモードによる Informatica サービスのインストール 53

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次の表で、Informatica ドメインの保護に使用できるオプションについて説明します。

オプション 説明

1 - Informatica のデフォルトの SSL 証明書ファイルを使用する

Informatica から提供されたデフォルトの SSL 証明書を使用します。

注: SSL 証明書の指定がない場合、Informatica では、インストールされたすべての Informatica で同じデフォルトのプライベートキーが使用されます。デフォルトの Informatica のキーストアファイルとトラストストアファイルを使用する場合は、ドメインのセキュリティに問題が発生する可能性があります。高いレベルのセキュリティをドメインに確保するには、SSL 証明書ファイルの場所を指定するオプションを選択します。

2 - SSL 証明書ファイルの場所を指定する

自分で用意した SSL 証明書を使用します。キーストアファイルとトラストストアファイルの場所を指定する必要があります。

指定する証明書は、自己署名証明書でも、認証機関(CA)によって発行された証明書でもかまいません。SSL 証明書は、PEM 形式と Java Keystore(JKS)形式のファイルで指定する必要があります。Informatica では、Informatica ドメイン用に特定の名前の SSL 証明書ファイルが必要です。ドメイン内のすべてのノードに対して同じ SSL 証明書を使用する必要があります。トラストストアファイルとキーストアファイルを、ドメイン内のすべてのノードがアクセスできるディレクトリに保管します。また、キーストアファイルにもトラストストアファイルにも、同じドメインのすべてのノードに対して同じディレクトリを指定します。

b. 自分で用意した SSL 証明書を使用する場合は、キーストアファイルとトラストストアファイルの場所

とパスワードを指定します。

SSL 証明書ファイルに関して入力する必要のあるパラメータについて、次の表で説明します。

プロパティ 説明

キーストアファイルのディレクトリ

キーストアファイルを含めるディレクトリ。このディレクトリには、infa_keystore.jks および infa_keystore.pem という名前のファイルが入っている必要があります。

キーストアのパスワード

キーストアの infa_keystore.jks のパスワード。

トラストストアファイルのディレクトリ

トラストストアファイルが含まれるディレクトリ。このディレクトリには、infa_truststore.jks およびinfa_truststore.pem という名前のファイルが入っている必要があります。

トラストストアのパスワード

infa_truststore.jks ファイルのパスワード。

「ドメイン環境設定リポジトリ」セクションが表示されます。

21. ドメイン環境設定リポジトリで使用するデータベースを選択します。

54 第 4 章: Informatica Services のインストール

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以下の表に、ドメイン環境設定リポジトリに使用できるデータベースを示します。

プロンプト 説明

データベースタイプ

ドメイン環境設定リポジトリ用データベースのタイプ。 次のオプションから選択します。

1 - Oracle

2 - Microsoft SQL Server

3 - IBM DB2

4 - Sybase ASE

Informatica ドメイン環境設定リポジトリには、ドメイン操作とユーザー認証用のメタデータが格納され

ます。 ドメイン設定リポジトリがドメイン内の全ゲートウェイノードにアクセス可能である必要がありま

す。

22. データベースユーザーアカウントのプロパティを入力します。

以下の表に、データベースユーザーアカウントのプロパティを示します。

プロパティ 説明

データベースユーザーID

ドメイン設定データベースのユーザーアカウントの名前。

ユーザーパスワード ドメイン環境設定データベースのユーザーアカウントのパスワード。

23. セキュアなドメイン環境設定リポジトリを作成するかどうかを選択します。

ドメイン環境設定リポジトリを、SSL プロトコルで保護されたデータベース内に作成できます。セキュア

なデータベースにドメイン環境設定リポジトリを作成する場合は、1 を押して 25 に移動します。

セキュアではないデータベースにドメイン環境設定リポジトリを作成する場合は、2 を押します。

24. セキュアなドメイン環境設定リポジトリを作成しない場合は、データベース用のパラメータを入力します。

a. IBM DB2 を選択した場合は、テーブルスペースを設定するかどうかを選択し、テーブルスペース名を

入力します。

コンソールモードによる Informatica サービスのインストール 55

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以下の表に、IBM DB2 データベースに設定する必要があるプロパティを示します。

プロパティ 説明

テーブルスペースの設定

テーブルスペースを指定するかどうかを選択します。

1 - いいえ

2 - はい

単一パーティションのデータベースでは、いいえを選択した場合、インストーラによりデフォルトのテーブルスペースにテーブルが作成されます。複数パーティションのデータベースでは、はいを選択する必要があります。

テーブルスペース テーブルを作成するテーブルスペースの名前です。pageSizeの要件である 32768 バイトを満たすテーブルスペースを指定します。

単一パーティションのデータベースでは、テーブルスペースを設定するために「はい」を選択する場合は、テーブルを作成するテーブルスペースの名前を入力します。

複数パーティションのデータベースでは、データベースのカタログパーティション内に存在するテーブルスペースの名前を指定します。

b. Microsoft SQL Server を選択した場合は、データベースのスキーマ名を入力します。

以下の表に、Microsoft SQL Server データベースに設定する必要があるプロパティを示します。

プロパティ 説明

スキーマ名 ドメイン設定テーブルを含むスキーマの名前です。このパラメータが空白の場合、インストーラがデフォルトのスキーマにテーブルを作成します。

c. カスタム JDBC 接続文字列を使用して JDBC 接続情報を入力するには、1 を押します。JDBC URL 情報を

使用して JDBC 接続情報を入力するには、2 を押します。

56 第 4 章: Informatica Services のインストール

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d. JDBC 接続情報を入力します。

• カスタム JDBC 接続文字列を使用して接続情報を入力するには、接続文字列を入力します。

次のリストに、データベースの JDBC 接続文字列の構文を示します。

IBM DB2

jdbc:Informatica:db2://host_name:port_no;DatabaseName=

Oracle

jdbc:Informatica:oracle://host_name:port_no;ServiceName=

Microsoft SQL Server

jdbc:Informatica:sqlserver://host_name:port_no;SelectMethod=cursor;DatabaseName=

Sybase

jdbc:Informatica:sybase://host_name:port_no;DatabaseName=

データベースシステムで必要とされる接続パラメータがすべて接続文字列に含まれていることを

確認します。

• JDBC の URL 情報を使用して接続情報を入力するには、JDBC の URL のプロパティを指定します。

以下の表に、データベース接続情報を示します。

プロンプト 説明

データベースホスト名

データベースのホスト名。

データベースポート番号

データベースのポート番号。

データベースサービス名

ドメイン環境設定データベースのユーザーアカウントのパスワード。

Oracle および IBM DB2 データベースのサービス名、または

Microsoft SQL Server および Sybase ASE のデータベース名。

JDBC パラメータの設定

追加の JDBC パラメータを接続文字列に追加するかどうかを選択します。

1 - はい

2 - いいえ

「追加する」を選択する場合は、パラメータを入力するかEnter キーを押してデフォルトを受け入れます。「追加しない」を選択する場合は、パラメータは使用せずインストーラがJDBC 接続文字列を作成します。

25. セキュアなドメイン環境設定リポジトリを作成する場合は、セキュアなデータベース用のパラメータを入

力します。

ドメイン環境設定リポジトリをセキュアデータベース上に作成する場合は、そのデータベースのトラスト

ストア情報を指定する必要があります。また、セキュリティパラメータを含む JDBC 接続文字列も指定す

る必要があります。

コンソールモードによる Informatica サービスのインストール 57

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次の表で、セキュアなドメイン環境設定リポジトリの作成に利用できるオプションについて説明します。

プロパティ 説明

データベースのトラストストアファイル

セキュアデータベースのトラストストアファイルのパスとファイル名。

データベースのトラストストアのパスワード

トラストストアファイルのパスワード。

カスタム JDBC 接続文字列

セキュアなデータベースに完全な JDBC 接続を指定します。データベースサーバーのホスト名とポート番号の他に、以下のセキュアデータベースパラメータを含める必要があります。

- EncryptionMethod。必須。ネットワーク上で送信される際にデータ

が暗号化されるかどうかを示します。このパラメータは SSL に設定

する必要があります。

- ValidateServerCertificate。オプション。データベースサーバー

によって送信される証明書を Informatica が検証するかどうかを示

します。このパラメータを True に設定すると、Informatica はデ

ータベースサーバーによって送信される証明書を検証します。

HostNameInCertificate パラメータを指定すると、Informatica は

証明書内のホスト名も検証します。

このパラメータを false に設定すると、Informatica はデータベー

スサーバーによって送信される証明書を検証しません。指定するト

ラストストア情報がすべて無視されます。

- HostNameInCertificate。オプション。セキュアデータベースをホ

ストするマシンのホスト名。ホスト名を指定すると、Informatica

は接続文字列内のホスト名を SSL 証明書内のホスト名と比較して検

証します。

SSL 暗号化と検証が有効でこのプロパティが指定されていない場

合、ドライバは、接続 URL または接続のデータソースで指定された

サーバー名を使用して証明書を検証します。

接続文字列に次の構文を使用することができます。- Oracle の場合: jdbc:Informatica:oracle://

host_name:port_no;ServiceName=service_name;EncryptionMethod=SSL;HostNameInCertificate=DB_host_name;ValidateServerCertificate=true_or_false

- IBM DB2 の場合: jdbc:Informatica:db2://host_name:port_no;DatabaseName=database_name;EncryptionMethod=SSL;HostNameInCertificate=DB_host_name;ValidateServerCertificate=true_or_false

- Microsoft SQL Server の場合: jdbc:Informatica:sqlserver://host_name:port_no;SelectMethod=cursor;DatabaseName=database_name;EncryptionMethod=SSL;HostNameInCertificate=DB_host_name;ValidateServerCertificate=true_or_false

使用しているデータベースシステムが要求するすべての接続パラメータとセキュリティパラメータが接続文字列に含まれているか確認します。

26. データベースに以前のドメイン用のドメイン環境設定リポジトリが含まれている場合は、データの上書き

か、他のデータベースの設定を選択します。

58 第 4 章: Informatica Services のインストール

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以下の表に、以前のドメイン用のドメイン環境設定リポジトリを作成する際にデータの上書きまたは他の

データベースの設定を行うオプションを示します。

オプション 説明

1 - OK 新しいデータベースの接続情報を入力します。

2 - 継続 インストーラにより、データベース内のデータが新しいドメイン設定に上書きされます。

27. 「ドメインセキュリティ - 暗号化キー」セクションで、Informatica ドメインに対する暗号化キーのキー

ワードとディレクトリを入力します。

Informatica では、Informatica ドメインに保存される機密データ(パスワードなど)を暗号化キーを使

用して保護します。ドメインとゲートウェイノードを作成するときは、そのドメインの暗号化キー作成に

使用するキーワードを指定する必要があります。ドメインに対してセキュアな接続を有効にしていなかっ

たり、Kerberos 認証を使用していない場合でも、暗号化キーに対してキーワードおよびディレクトリを指

定する必要があります。

次の表で、指定する必要のある暗号化キーパラメータについて説明します。

プロパティ 説明

キーワード ドメイン内で機密データを保護するためのカスタム暗号化キーの作成時に使用するキーワードです。キーワードは以下の基準をすべて満たす必要があります。- 長さが 8~20 文字である

- 大文字を 1 文字以上使用する

- 小文字を 1 文字以上使用する

- 数字を 1 文字以上使用する

- スペースを含まない

暗号化キーディレクトリ

ドメインに対する暗号化キーを格納するディレクトリです。暗号化キーは、Informatica ドメインおよびマスタゲートウェイノードを作成するときに指定するキーワードに基づいて作成されます。

インストーラは、siteKey という名前の暗号化キーファイルを生成し、指定したディレクトリにこれを格

納します。複数ノードドメインでは、ドメイン作成後にインストーラを実行する際に、ドメインに参加す

るノードと同じ暗号化キーを指定する必要があります。

インストーラは、ディレクトリおよびディレクトリ内のファイルにさまざまな権限を設定します。暗号化

キーファイルおよびディレクトリの権限の詳細については、「「暗号化キーおよび設定ファイル用の安全な

ディレクトリ」 (ページ 49)」を参照してください。

注: Informatica ドメインのすべてのノードは、同じキーワードおよび暗号化キーを使用します。ドメイ

ン名、暗号化キーのキーワード、および暗号化キーファイルは安全な場所に保管する必要があります。ド

メインの暗号化キーを変更するときや、リポジトリを別のドメインに移すときに暗号化キーが必要になり

ます。暗号化キーがない場合は、暗号化キーを生成するために使用されたドメイン名とキーワードが必要

です。

28. Enter キーを押して[OK]を選択します。

[ドメインとノードの設定]セクションが表示されます。

29. 作成するドメインおよびノードの情報を入力します。

コンソールモードによる Informatica サービスのインストール 59

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以下の表に、ドメインおよびノードで設定するプロパティを示します。

プロパティ 説明

ドメイン名 作成するドメインの名前。 デフォルトのドメイン名は、Domain_<MachineName>です。名前は 128 文字以下で、7 ビットのASCII 文字のみにする必要があります。 スペースまたは次のいずれかの文字は使用できません。 ` % * + ; " ? , < > \ /

ノードのホスト名 ノード作成先マシンのホスト名。ノードのホスト名にアンダースコア(_)文字は使用できません。マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。マシンに複数のネットワーク名がある場合は、デフォルトのホスト名を変更して別のネットワーク名を使用できます。必要に応じて、IPアドレスを使用できます。

注: localhost は使用しないでください。ホスト名はマシンを明示的に示す必要があります。

ノード名 このマシンで作成するノードの名前。このノード名は、マシンのホスト名ではありません。

ノードのポート番号 ノードのポート番号。ノードのデフォルトのポート番号は 6005です。マシン上でこのポート番号が使用できない場合、インストーラによって、次に利用可能なポート番号が表示されます。

ドメインユーザー名 ドメイン管理者のユーザー名。このユーザー名は 初にInformatica Administrator にログインするときに使用できます。次のガイドラインを使用します。- 名前では大文字と小文字が区別されず、128 文字以内であることが

必要です。

- 名前には、タブ、改行文字、または次の特殊文字を使用できませ

ん: % * + / ? ; < >

- 名前には、先頭と末尾の文字以外に ASCII スペース文字を使用でき

ます。その他のスペース文字は使用できません。

ドメインのパスワード ドメイン管理者のパスワード。パスワードは、3 文字以上で 16 文字を超えないようにする必要があります。

Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行されるようにInformatica ドメインを設定する場合は使用できません。

パスワードの再入力 指定しなおしてください。

Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行されるようにInformatica ドメインを設定する場合は使用できません。

注: Kerberos 認証で実行するようにドメインを設定する場合、ドメインとノードの名前およびノードホス

ト名が、Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータを実行して SPN およびキータブファイル名

を生成したときに指定した名前と一致する必要があります。異なるドメイン、ノード、またはホスト名を

使用する場合、SPN および keytab ファイル名を再度生成し、Kerberos の管理者に新しい SPN を Kerberos

プリンシパルデータベースに追加してキータブファイルを生成するように依頼してください。

30. インストーラによって割り当てられるドメインおよびノードのコンポーネントに対するデフォルトのポー

トを表示するかどうかを選択します。

60 第 4 章: Informatica Services のインストール

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以下の表に、ポートの詳細設定のページを示します。

プロンプト 説明

ポートの詳細設定のページの表示

インストーラによって割り当てられるドメインおよびノードのコンポーネントに対するポート番号を表示するかどうかを選択します。

1 - いいえ

2 - はい

「はい」を選択すると、ドメインコンポーネントに割り当てられたデフォルトのポート番号が表示されます。ドメインおよびノードのコンポーネントで使用するポート番号を指定できます。 ノード上で実行するサービスプロセスで使用するポート番号の範囲も指定できます。 デフォルトのポート番号を使用するか、または新しいポート番号を指定できます。入力するポート番号が他のアプリケーションで使用されていないことを確認します。

31. ポート設定ページを表示する場合は、プロンプトに新しいポート番号を入力するか、Enter キーを押して

デフォルトのポート番号を使用します。

以下の表に、ポートの詳細設定のページに表示されるポートタイプを示します。

ポート 説明

Service Manager ポート

ノードの Service Manager が使用するポート番号。 Service Manager は、このポートで受信する接続要求をリスンします。クライアントアプリケーションは、このポートを使用してドメインのサービスと通信します。 Informatica コマンドラインプログラムは、ドメインと通信するためにこのポートを使用します。 このポートは、SQL データベースサービスの JDBC/ODBC ドライバ用でもあります。デフォルトは 6006 です。

Service Manager シャットダウンポート

ドメインの Service Manager に対するサーバーのシャットダウンを制御するポート番号。 Service Manager は、このポートでシャットダウンコマンドをリスンします。デフォルトは 6007 です。

Informatica Administrator ポート

Informatica Administrator が使用するポート番号。デフォルトは 6008 です。

Informatica Administrator シャットダウンポート

Informatica Administrator のサーバーシャットダウンを制御するポート番号。Informatica Administrator は、このポートでシャットダウンコマンドをリスンします。デフォルトは 6009 です。

小ポート番号 このノードで実行するアプリケーションサービスプロセスに割り当てられるポート番号範囲の 小ポート番号。デフォルトは 6013です。

大ポート番号 このノードで実行するアプリケーションサービスプロセスに割り当てられるポート番号範囲の 大ポート番号。デフォルトは 6113です。

インストール後の概要ウィンドウに、インストールが正常に完了したかどうかが示されます。 インストールロ

グファイルを表示して、インストーラによって実行されたタスクの詳細を取得できます。また、インストール

されたコンポーネントの設定プロパティも表示できます。

コンソールモードによる Informatica サービスのインストール 61

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ドメインへの参加

複数台のマシンにインストールし、別のマシンにドメインを作成している場合は、ドメインに参加できます。

1. システムユーザーアカウントを使用してマシンにログインします。

2. 他のすべてのアプリケーションを終了します。

3. シェルコマンドラインで、ルートディレクトリにある install.sh ファイルを実行します。

ロケール環境変数が設定されていることを確認するよう求めるメッセージが表示されます。

4. 環境変数が設定されていない場合は、N キーを押してインストーラを終了し、必要に応じて環境変数を設

定します。

環境変数が設定されている場合は、Y キーを押して続行します。

5. Informatica のインストールまたはアップグレードを行う場合は、1 を押します。

Informatica には、Informatica サービスのインストールプロセスを簡単にするユーティリティがありま

す。Informatica サービスをインストールする前に、次のユーティリティを実行します。

• インストール前(i9Pi)システムチェックツール。Informatica サービスをインストール中のマシンが

インストールに必要なシステム要件を満たしているかを確認します。インストール前(i9Pi)システム

チェックツールの実行に関する詳細は、「「インストール前(i9Pi)システムチェックツールの実行」

(ページ 19)」を参照してください。

• Informatica Kerberos の SPN フォーマットジェネレータ。Kerberos 認証を使って Informatica サービ

スをネットワーク上で実行するために必要な Kerberos プリンシパル名とキータブファイル名のリスト

を作成します。Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータの実行に関する詳細は、

「「Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータの実行」 (ページ 29)」を参照してくださ

い。

6. Informatica サービスのインストールを実行するには 3 を押します。

7. インストールを続行するには、Y キーを押します。

8. コンソールモードの場合は C キーを押します。

9. Informatica 9.6.0 をインストールするには、1 を押します。

10. Kerberos 認証を使わないネットワーク上で実行するように Informatica ドメインを設定する場合は 1 を押

します。

Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行するように Informatica ドメインを設定する場合は 2 を押し

ます。

[インストールの前提条件]セクションに、インストール要件が表示されます。インストールを続行する前

に、要件がすべて満たされていることを確認します。

11. Enter キーを押して続行します。

12. Informatica ライセンスキーのパスとファイル名をタイプ入力し、Enter キーを押します。

13. インストールディレクトリへの絶対パスを入力します。

パスのディレクトリ名には、スペースまたは特殊文字(@|* $ # !)を含めることはできません。% ( )

{ } [ ] , ; ' デフォルトは/home/toolinst です。

14. Enter キーを押します。

Kerberos ネットワーク認証を有効にすることにした場合、[ネットワークセキュリティ - Kerberos 認証]

セクションが表示されます。

Kerberos ネットワーク認証を有効にしなかった場合、[インストール前のサマリ]セクションが表示され

ます。手順 16 に進みます。

15. [ネットワークセキュリティ - Kerberos 認証]セクションで、Kerberos 認証に必要なパラメータを入力

します。

62 第 4 章: Informatica Services のインストール

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次の表で、設定する必要のある Kerberos 認証パラメータについて説明します。

プロパティ 説明

ドメイン名 ドメインの名前。名前は 128 文字以下で、7 ビットの ASCII 文字のみにする必要があります。名前にはスペースと次の文字が使用できません。 ` % * + ; " ? , < > \ /

ノード名 Informatica ノードの名前。

ノードのホスト名 ノード作成先のマシンの完全修飾ホスト名です。マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。ノードのホスト名にアンダースコア(_)文字は使用できません。

マシンに複数のネットワーク名がある場合は、デフォルトのホスト名を変更して別のネットワーク名を使用することができます。マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。

注: localhost は使用しないでください。ホスト名はマシンを明示的に示す必要があります。

サービスレルム名 Informatica ドメインサービスが属する Kerberos 領域の名前。レルム名は、大文字小文字が区別され、すべて大文字にする必要があります。

サービスレルム名とユーザーレルム名は同じでなければなりません。

ユーザーレルム名 Informatica ドメインユーザーが属する Kerberos 領域の名前。レルム名は、大文字小文字が区別され、すべて大文字にする必要があります。

サービスレルム名とユーザーレルム名は同じでなければなりません。

キータブディレクトリ Informatica ドメイン用のすべてのキータブファイルが格納されるディレクトリ。Informatica ドメインのキータブファイルの名前は、Informatica で設定した形式に従う必要があります。

Kerberos 設定ファイル

Kerberos 設定ファイルのパスとファイル名。Informatica では、Kerberos 設定ファイルの名前として krb5.conf が必要です。

注: Kerberos 認証で実行するようにドメインを設定する場合、ドメインとノードの名前およびノードホス

ト名が、Informatica Kerberos SPN フォーマットジェネレータを実行して SPN およびキータブファイル名

を生成したときに指定した名前と一致する必要があります。異なるドメイン、ノード、またはホスト名を

使用する場合、SPN および keytab ファイル名を再度生成し、Kerberos の管理者に新しい SPN を Kerberos

プリンシパルデータベースに追加してキータブファイルを生成するように依頼してください。

16. インストール情報を確認し、Enter キーを押して続行します。

インストーラにより Informatica ファイルがインストールディレクトリにコピーされます。

17. ドメインに参加するには 2 を押します。

インストーラがインストール先のマシンにノードを作成します。作成するノードのタイプと参加するドメ

インを指定できます。

18. 結合するドメインで通信保護のオプションが有効になっているかを指定します。

セキュアではないドメインに結合するには 1 を押し、セキュアなドメインに結合するには 2 を押します。

コンソールモードによる Informatica サービスのインストール 63

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19. 作成するノードのタイプを選択します。

以下の表に、作成できるノードのタイプを示します。

プロパティ 説明

このノードのゲートウェイとしての設定

ノードをゲートウェイまたは作業ノードとして設定するかどうかを選択します。

1 - はい

2 - いいえ

ゲートウェイノードを設定するには「1」を、作業ノードを設定するには「2」を選択します。

このノードをゲートウェイとして設定する場合、Informatica Administrator へのセキュアな HTTPS 接続

を有効にすることができます。

20. Informatica Administrator の接続の詳細を指定します。

a. Informatica Administrator へのセキュアな HTTPS 接続を設定するかどうかを指定します。

次の表で、Informatica Administrator への安全な接続を有効または無効するために使用できるオプ

ションについて説明します。

オプション 説明

1 - Informatica Administrator 用にHTTPS を有効にする

Informatica Administrator への安全な接続を設定します。

2 - HTTPS を無効にする

Informatica Administrator への安全な接続を設定しません。

b. Informatica Administrator の HTTPS 接続を有効にする場合、接続を保護するために使用するキース

トアファイルとポート番号を入力します。

以下の表に、HTTPS を有効にする場合に入力する必要がある HTTPS 接続情報を示します。

オプション 説明

ポート HTTPS 接続用のポート番号。

キーストアファイル インストーラによって生成されたキーストアファイルと自分で作成したキーストアファイルのどちらを使用するかを選択します。 自己署名証明書、または認証機関によって署名された証明書でキーストアファイルを使用できます。

1 - インストーラによって生成されたキーストアの使用

2 - キーストアファイルおよびパスワードを指定する

インストーラによって生成されたキーストアファイルの使用を選択した場合、インストーラにより以下の場所にDefault.keystore という名前の自己署名ファイルが作成されます。<InformaticaInstallationDir>\tomcat\conf\

c. キーストアを指定することにした場合、キーストアファイルの場所とパスワードを入力します。

64 第 4 章: Informatica Services のインストール

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ドメインに対して通信保護を有効にすることを選択した場合は、「ドメインセキュリティ - 通信保護」セ

クションが表示されます。ドメインに対し通信保護を有効にしなかった場合、「ドメイン設定」セクション

が表示されます。手順 22 に進みます。

21. 「ドメインセキュリティ - 通信保護」セクションで、ドメインの通信を保護するためにデフォルトの

Informatica の SSL 証明書を使用するか、独自の SSL 証明書を使用するかを指定します。

a. SSL 証明書を使用するように指定します。

次の表で、Informatica ドメインの保護に使用できるオプションについて説明します。

オプション 説明

1 - Informatica のデフォルトの SSL 証明書ファイルを使用する

Informatica から提供されたデフォルトの SSL 証明書を使用します。

注: SSL 証明書の指定がない場合、Informatica では、インストールされたすべての Informatica で同じデフォルトのプライベートキーが使用されます。デフォルトの Informatica のキーストアファイルとトラストストアファイルを使用する場合は、ドメインのセキュリティに問題が発生する可能性があります。高いレベルのセキュリティをドメインに確保するには、SSL 証明書ファイルの場所を指定するオプションを選択します。

2 - SSL 証明書ファイルの場所を指定する

自分で用意した SSL 証明書を使用します。キーストアファイルとトラストストアファイルの場所を指定する必要があります。

指定する証明書は、自己署名証明書でも、認証機関(CA)によって発行された証明書でもかまいません。SSL 証明書は、PEM 形式と Java Keystore(JKS)形式のファイルで指定する必要があります。Informatica では、Informatica ドメイン用に特定の名前の SSL 証明書ファイルが必要です。ドメイン内のすべてのノードに対して同じ SSL 証明書を使用する必要があります。トラストストアファイルとキーストアファイルを、ドメイン内のすべてのノードがアクセスできるディレクトリに保管します。また、キーストアファイルにもトラストストアファイルにも、同じドメインのすべてのノードに対して同じディレクトリを指定します。

b. 自分で用意した SSL 証明書を使用する場合は、キーストアファイルとトラストストアファイルの場所

とパスワードを指定します。

SSL 証明書ファイルに関して入力する必要のあるパラメータについて、次の表で説明します。

プロパティ 説明

キーストアファイルのディレクトリ

キーストアファイルを含めるディレクトリ。このディレクトリには、infa_keystore.jks および infa_keystore.pem という名前のファイルが入っている必要があります。

キーストアのパスワード

キーストアの infa_keystore.jks のパスワード。

コンソールモードによる Informatica サービスのインストール 65

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プロパティ 説明

トラストストアファイルのディレクトリ

トラストストアファイルが含まれるディレクトリ。このディレクトリには、infa_truststore.jks およびinfa_truststore.pem という名前のファイルが入っている必要があります。

トラストストアのパスワード

infa_truststore.jks ファイルのパスワード。

「ドメイン設定」セクションが表示されます。

22. プロンプトに、参加するドメインに関する情報を入力します。

以下の表に、ドメイン用に指定するプロパティを示します。

プロパティ 説明

ドメイン名 参加するドメインの名前。

ゲートウェイノードのホスト

ドメインのゲートウェイノードをホストするマシンのホスト名です。

ゲートウェイノードのポート

ゲートウェイノードのポート番号。

ドメインユーザー名 参加するドメインの管理者のユーザー名。

ドメインのパスワード ドメイン管理者のパスワード。

「ドメインセキュリティ - 暗号化キー」セクションが表示されます。

23. 結合する Informatica ドメイン用の暗号化キーの情報を入力します。

Informatica では、Informatica ドメインに保存される機密データ(パスワードなど)を暗号化キーを使

用して保護します。Informatica ドメインのすべてのノードで、同じ暗号化キーが使用されます。参加す

るドメインのゲートウェイノードで作成された暗号化キーファイルを指定する必要があります。

ゲートウェイノード内の暗号化キーの場所が現在のノードからアクセスできない場合、暗号化キーファイ

ルをアクセス可能なディレクトリにコピーします。暗号化キーファイルの名前は siteKey です。暗号化キ

ーファイルをコピーできるようにする前に、このファイルを含むディレクトリに、読み取り権限を追加す

る必要がある場合があります。暗号化キーファイルおよびディレクトリの権限の詳細については、「「暗号

化キーおよび設定ファイル用の安全なディレクトリ」 (ページ 49)」を参照してください。

66 第 4 章: Informatica Services のインストール

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次の表で、ドメイン結合時に指定する必要のある暗号化キーパラメータについて説明します。

プロパティ 説明

暗号化キーの選択 参加する Informatica ドメインの暗号化キーのパスおよびファイル名です。ドメイン内のノードにアクセスできるように暗号化キーファイルを一時ディレクトリにコピーした場合、一時ディレクトリ内の暗号化キーファイルパスおよびファイル名を指定します。

暗号化キーディレクトリ

このインストールで作成されたノードの、暗号化キーを格納するディレクトリ。インストーラがドメインの暗号化キーファイルを新しいノード上のディレクトリにコピーします。

24. [ドメイン参加ノードの設定]ウィンドウで、作成するノードに関する情報を入力します。

次の表で、ノード用に設定するプロパティについて説明します。

プロパティ 説明

ノードのホスト名 ノードのホスト名。ノードのホスト名にアンダースコア(_)文字は使用できません。

注: localhost は使用しないでください。ホスト名はマシンを明示的に示す必要があります。

ノード名 このマシンで作成するノードの名前。このノード名は、マシンのホスト名ではありません。

ポート番号 ノードのポート番号。

25. インストーラによって割り当てられるドメインおよびノードのコンポーネントに対するデフォルトのポー

トを表示するかどうかを選択します。

以下の表に、ポートの詳細設定のページを示します。

プロンプト 説明

ポートの詳細設定のページの表示

インストーラによって割り当てられるドメインおよびノードのコンポーネントに対するポート番号を表示するかどうかを選択します。

1 - いいえ

2 - はい

「はい」を選択すると、ドメインコンポーネントに割り当てられたデフォルトのポート番号が表示されます。ドメインおよびノードのコンポーネントで使用するポート番号を指定できます。 ノード上で実行するサービスプロセスで使用するポート番号の範囲も指定できます。 デフォルトのポート番号を使用するか、または新しいポート番号を指定できます。入力するポート番号が他のアプリケーションで使用されていないことを確認します。

26. ポート設定のページを表示する場合は、プロンプトに対し新しいポート番号を入力するか、Enter キーを

押してデフォルトのポート番号を使用します。

コンソールモードによる Informatica サービスのインストール 67

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以下の表に、ポートの詳細設定のページに表示されるポートタイプを示します。

ポートタイプ 説明

サービスマネージャポート

ノードの Service Manager が使用するポート番号。 Service Manager は、このポートで受信する接続要求をリスンします。クライアントアプリケーションは、このポートを使用してドメインのサービスと通信します。 Informatica コマンドラインプログラムは、ドメインと通信するためにこのポートを使用します。 このポートは、SQL データベースサービスの JDBC/ODBC ドライバ用でもあります。デフォルトは 6006 です。

サービスマネージャシャットダウンポート

ドメインの Service Manager に対するサーバーのシャットダウンを制御するポート番号。 Service Manager は、このポートでシャットダウンコマンドをリスンします。デフォルトは 6007 です。

小ポート番号 このノードで実行するアプリケーションサービスプロセスに割り当てられるポート番号範囲の 小ポート番号。

大ポート番号 このノードで実行するアプリケーションサービスプロセスに割り当てられるポート番号範囲の 大ポート番号。

インストール後の概要ウィンドウに、インストールが正常に完了したかどうかが示されます。 インストールロ

グファイルを表示して、インストーラによって実行されたタスクの詳細を取得できます。また、インストール

されたコンポーネントの設定プロパティも表示できます。

サイレントモードによる Informatica サービスのインストール

ユーザーから対話を行うことなく Informatica サービスをインストールする場合は、サイレントモードでイン

ストールします。 プロパティファイルを使用し、インストールオプションを指定します。 インストーラによ

りこのファイルが読み込まれ、インストールオプションが決定されます。 サイレントモードによるインストー

ルを使用して、Informatica サービスをネットワーク上の複数のマシンにインストールすることや、マシン全

体のインストールを標準化することができます。

Informatica のインストール先となるマシンのハードディスクに、Informatica インストールファイルをコピ

ーします。 リモートマシンにインストールする場合は、そのリモートマシンにアクセスしてファイルを作成で

きることを確認します。

サイレントモードでインストールするには、以下のタスクを実行します。

1. インストールプロパティファイルを設定し、そのプロパティファイル内でインストールオプションを指定

する。

2. インストールプロパティファイルを使用してインストーラを実行する。

プロパティファイルの設定

Informatica では、インストーラで必要となるパラメータを含むサンプルのプロパティファイルが提供されて

います。 このサンプルのプロパティファイルをカスタマイズして、インストールのオプションを指定できま

す。 次に、サイレントインストールを実行します。

68 第 4 章: Informatica Services のインストール

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サンプルの SilentInput.properties ファイルは、DVD またはインストーラのダウンロード場所であるルートデ

ィレクトリに格納されます。ファイルをカスタマイズした後に、SilentInput.properties というファイル名で

再保存します。

1. インストールファイルを含むディレクトリのルートに移動します。

2. サンプルの SilentInput.properties ファイルを検索します。

3. SilentInput.properties ファイルのバックアップコピーを作成します。

4. テキストエディタを使用してファイルを開き、インストールパラメータの値を変更します。

以下の表に、変更可能なインストールパラメータを示します。

プロパティ名 説明

LICENSE_KEY_LOC ライセンスキーファイルの絶対パスおよびファイル名。

USER_INSTALL_DIR Informatica のインストール先ディレクトリ。

INSTALL_TYPE Informatica をインストールするか、アップグレードするかを指定します。

値が 0 の場合、インストーラは Informatica の新規インストールを実行します。 値が 1 の場合、インストーラは以前のバージョンの Informatica をアップグレードします。

ENABLE_KERBEROS Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行されるようにInformatica ドメインを設定するかを指定します。

Informatica ドメインを Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行するように設定するには、このパラメータを 1 に設定します。

SERVICE_REALM_NAME Informatica ドメインサービスが属する Kerberos 領域の名前。サービスレルム名とユーザーレルム名は同じでなければなりません。

USER_REALM_NAME Informatica ドメインユーザーが属する Kerberos 領域の名前。サービスレルム名とユーザーレルム名は同じでなければなりません。

KEYTAB_LOCATION Informatica ドメイン用のすべてのキータブファイルが格納されるディレクトリ。Informatica ドメインのキータブファイルの名前は、Informatica で設定した形式に従う必要があります。

KRB5_FILE_LOCATION Kerberos 設定ファイルのパスとファイル名。Informatica では、Kerberos 設定ファイルの名前として krb5.conf が必要です。

HTTPS_ENABLED Informatica Administrator への接続をセキュリティ保護するかどうかを指定します。値が 0 の場合、インストーラによりInformatica Administrator への安全ではない HTTP 接続が設定されます。値が 1 の場合、インストーラにより Informatica Administrator への安全な HTTPS 接続が設定されます。

DEFAULT_HTTPS_ENABLED

インストーラがキーストアファイルを作成するかどうかを示します。

値が 1 の場合、インストーラによりキーストアが作成され、HTTPS 接続に使用されます。値が 0 の場合、インストーラにより、指定するキーストアファイルが使用されます。

サイレントモードによる Informatica サービスのインストール 69

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プロパティ名 説明

CUSTOM_HTTPS_ENABLED インストーラが既存のキーストアファイルを使用するかどうかを示します。

値が 1 の場合、インストーラにより、指定するキーストアファイルが使用されます。DEFAULT_HTTPS_ENABLED=1 の場合、このパラメータを 0 に設定する必要があります。 DEFAULT_HTTPS_ENABLED=0 の場合、このパラメータを 1 に設定する必要があります。

KSTORE_PSSWD キーストアファイルのプレーンテキストパスワード。

KSTORE_FILE_LOCATION キーストアファイルの絶対パスおよびファイル名。

HTTPS_PORT Informatica Administrator への安全な接続に使用されるポート番号。

CREATE_DOMAIN Informatica ドメインを作成するかどうかを示します。

値が 1 の場合、インストーラによりノードおよび Informaticaドメインが作成されます。 値が 0 の場合、インストーラによりノードが作成され、以前のインストールで作成された別のドメインにこのノードが参加します。

KEY_DEST_LOCATION インストール中に作成されたノードの、暗号化キーを格納するディレクトリ。

PASS_PHRASE_PASSWD ドメイン内で機密データを保護するための暗号化キーの作成時に使用するキーワードです。キーワードは以下の基準をすべて満たす必要があります。- 長さが 8~20 文字である

- 大文字を 1 文字以上使用する

- 小文字を 1 文字以上使用する

- 数字を 1 文字以上使用する

- スペースを含まない

JOIN_DOMAIN 以前のインストールで作成された別のドメインにノードを参加させるかどうかを示します。

値が 1 の場合、インストーラによりノードが作成され、このノードが別のドメインに参加します。 CREATE_DOMAIN=1 の場合、このパラメータを 0 に設定する必要があります。 CREATE_DOMAIN=0 の場合、このパラメータを 1 に設定する必要があります。

KEY_SRC_LOCATION 結合する Informatica ドメインのマスタゲートウェイノードにある暗号化キーを含むディレクトリ。

SSL_ENABLED Informatica ドメインでサービス間の安全な通信を有効または無効にする。

ドメイン内のサービス間に安全な通信を設定するかどうかを示します。値が true の場合、ドメイン内のサービス間の安全な接続が有効になります。CREATE_DOMAIN=1 の場合は、このプロパティを true に設定できます。JOIN_DOMAIN=1 の場合は、このプロパティを true に設定する必要があります。

SECURITY_DOMAIN_NAME 作成したノードのジョイン先ドメインのデフォルトのセキュリティドメインの名前。

70 第 4 章: Informatica Services のインストール

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プロパティ名 説明

TLS_CUSTOM_SELECTION Informatica ドメインで安全な通信を有効にするために提供するSSL 証明書を使用するかどうかを示します。

提供された SSL 証明書を使用するには、このプロパティを Trueに設定します。

NODE_KEYSTORE_DIR TLS_CUSTOM_SELECTION が True に設定されている場合は必須。キーストアファイルを含めるディレクトリ。このディレクトリには、infa_keystore.jks および infa_keystore.pem という名前のファイルが入っている必要があります。

NODE_KEYSTORE_PASSWD TLS_CUSTOM_SELECTION が True に設定されている場合は必須。キーストアの infa_keystore.jks のパスワード。

NODE_TRUSTSTORE_DIR TLS_CUSTOM_SELECTION が True に設定されている場合は必須。トラストストアファイルが含まれるディレクトリ。このディレクトリには、infa_truststore.jks および infa_truststore.pem という名前のファイルが入っている必要があります。

NODE_TRUSTSTORE_PASSWD

TLS_CUSTOM_SELECTION が True に設定されている場合は必須。infa_truststore.jks ファイルのパスワード。

SERVES_AS_GATEWAY ゲートウェイまたは作業ノードのどちらを作成するかを示します。

値が 1 の場合、インストーラによりノードがゲートウェイノードとして設定されます。 値が 0 の場合、インストーラによりノードが作業ノードとして設定されます。

DB_TYPE ドメイン環境設定リポジトリのデータベース。 次のいずれかの値を入力します。- Oracle

- MSSQLServer

- DB2

- Sybase

DB_UNAME ドメイン環境設定リポジトリのデータベースユーザーアカウント名。

DB_PASSWD データベースユーザーアカウントのパスワード。

DB_SSL_ENABLED ドメイン環境設定リポジトリのデータベースがセキュアであるかどうかを示します。セキュアなデータベース内にドメイン環境設定リポジトリを作成するには、このパラメータを True に設定します。このパラメータが True に設定されている場合、JDBC 接続文字列にセキュアなデータベースパラメータを使用する必要があります。

TRUSTSTORE_DB_FILE セキュアデータベースのトラストストアファイルのパスとファイル名。

TRUSTSTORE_DB_PASSWD トラストストアファイルのパスワード。

SQLSERVER_SCHEMA_NAME

Microsoft SQL Server の場合は、ドメイン設定テーブルを含むスキーマの名前です。このパラメータが空である場合、インストーラによりデフォルトのスキーマにテーブルが作成されます。

サイレントモードによる Informatica サービスのインストール 71

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プロパティ名 説明

TRUSTED_CONNECTION Microsoft SQL Server の場合は、信頼関係接続を使用してMicrosoft SQL Server に接続するかどうかを示します。このパラメータが空である場合、インストーラにより Microsoft SQL Server 認証が使用されます。

このパラメータは、Windows にインストールしている場合のみ設定します。

DB2_TABLESPACE IBM DB2 の場合は、テーブルを作成するテーブルスペースの名前です。pageSize の要件である 32768 バイトを満たすテーブルスペースを指定します。

単一パーティションのデータベースでは、DB2_TABLESPACE が空の場合、インストーラによりデフォルトのテーブルスペースにテーブルが作成されます。複数パーティションのデータベースでは、データベースのカタログパーティション内にテーブルスペースを定義します。

DB_CUSTOM_STRING_SELECTION

JDBC URL かカスタム接続文字列のどちらを使用してドメイン環境設定データベースに接続するかを決定します。

値が 0 の場合は、指定したデータベースプロパティから JDBC URL が作成されます。値が 1 の場合は、指定したカスタム接続文字列が使用されます。セキュアなデータベース内にドメイン環境設定リポジトリを作成する場合、このパラメータを 1 に設定します。

DB_SERVICENAME DB_CUSTOM_STRING_SELECTION=0 の場合は必須です。

Oracle および IBM DB2 データベースのサービス名です。

Microsoft SQL Server および Sybase ASE のデータベース名です。

DB_ADDRESS DB_CUSTOM_STRING_SELECTION=0 の場合は必須です。

ホスト名:ポートの形式で表される、データベースインスタンスのホスト名とポート番号。

ADVANCE_JDBC_PARAM このパラメータは、DB_CUSTOM_STRING_SELECTION=0 の場合に設定できます。

JDBC URL 接続文字列に含めるオプションのパラメータ。パラメータ文字列が有効であることを確認してください。 インストーラは、JDBC URL に文字列を追加する前にパラメータ文字列を検証しません。このパラメータを指定しないと、追加パラメータなしで JDBC URL が作成されます。

DB_CUSTOM_STRING DB_CUSTOM_STRING_SELECTION=1 の場合は必須です。

有効なカスタム JDBC 接続文字列。

DOMAIN_NAME CREATE_DOMAIN=1 の場合に必須。

作成するドメインの名前。 デフォルトのドメイン名は、Domain_<MachineName>です。 名前は 128 文字以下で、7 ビットの ASCII 文字のみにする必要があります。スペースまたは次のいずれかの文字は使用できません。 ` % * + ; " ? , < > \ /

72 第 4 章: Informatica Services のインストール

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プロパティ名 説明

DOMAIN_HOST_NAME ドメインを作成する場合、これがノードの作成先マシンのホスト名になります。 マシンに 1 つのネットワーク名しかない場合は、デフォルトのホスト名を使用します。マシンに複数のネットワーク名がある場合は、デフォルトのホスト名を変更して別のネットワーク名を使用することができます。必要に応じて、IP アドレスを使用できます。

ドメインに参加する場合、これが参加先ドメインのゲートウェイノードをホストするマシンのホスト名になります。

注: localhost は使用しないでください。ホスト名はマシンを明示的に示す必要があります。

NODE_NAME このマシンで作成するノードの名前。 このノード名は、マシンのホスト名ではありません。

DOMAIN_PORT ドメインを作成する場合、これが作成するノードのポート番号になります。 ノードのデフォルトのポート番号は 6005 です。デフォルトのポート番号がマシンで使用可能でない場合、インストーラに次に使用可能なポート番号が表示されます。

ドメインに参加する場合、これが参加先ドメインのゲートウェイノードのポート番号になります。

DOMAIN_USER ドメイン管理者のユーザー名。

ドメインを作成する場合、このユーザー名は Informatica Administrator に 初にログインするときに使用できます。次のガイドラインを使用します。

- 名前では大文字と小文字が区別されず、128 文字以内であることが

必要です。

- 名前には、タブ、改行文字、または次の特殊文字を使用できませ

ん:% * + \ / ' . ? ; < >

- 名前には、先頭と末尾の文字以外に ASCII スペース文字を使用で

きます。その他のスペース文字は使用できません。

ドメインに参加する場合、これが参加先ドメインへのログインに使用するユーザー名になります。

DOMAIN_PSSWD ドメイン管理者のパスワード。パスワードは、3 文字以上で 16文字を超えないようにする必要があります。

DOMAIN_CNFRM_PSSWD 指定しなおしてください。

JOIN_NODE_NAME JOIN_DOMAIN=1 の場合に必須。

このマシンで作成するノードの名前。 このノード名は、マシンのホスト名ではありません。

JOIN_HOST_NAME JOIN_DOMAIN=1 の場合に必須。

参加するドメインのゲートウェイノードをホストするマシンのホスト名。

JOIN_DOMAIN_PORT JOIN_DOMAIN=1 の場合に必須。

参加するドメインのゲートウェイノードのポート番号。

サイレントモードによる Informatica サービスのインストール 73

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プロパティ名 説明

ADVANCE_PORT_CONFIG ドメインおよびノードコンポーネントのポート番号のリストを表示するかどうかを指定します。 値が 0 の場合、ドメインおよびノードコンポーネントにデフォルトのポート番号が割り当てられます。 値が 1 の場合、ドメインおよびノードコンポーネントのポート番号を設定できます。

MIN_PORT このパラメータは、ADVANCE_PORT_CONFIG=1 の場合に設定できます。

このノードで実行するアプリケーションサービスプロセスに割り当てられるポート番号範囲の 小ポート番号。

MAX_PORT このパラメータは、ADVANCE_PORT_CONFIG=1 の場合に設定できます。

このノードで実行するアプリケーションサービスプロセスに割り当てられるポート番号範囲の 大ポート番号。

TOMCAT_PORT このパラメータは、ADVANCE_PORT_CONFIG=1 の場合に設定できます。

ノードのサービスマネージャが使用するポート番号。 サービスマネージャは、このポートで受信する接続要求をリスンします。クライアントアプリケーションは、このポートを使用してドメインのサービスと通信します。Informatica コマンドラインプログラムは、ドメインと通信するためにこのポートを使用します。このポートは、SQL データサービスの JDBC/ODBC ドライバ用のポートでもあります。デフォルトは 6006 です。

AC_PORT このパラメータは、CREATE_DOMAIN=1 およびADVANCE_PORT_CONFIG=1 の場合に設定できます。

Informatica Administrator が使用するポート番号。デフォルトは 6007 です。

SERVER_PORT このパラメータは、ADVANCE_PORT_CONFIG=1 の場合に設定できます。

ドメインのサービスマネージャに対するサーバーのシャットダウンを制御するポート番号。 サービスマネージャは、このポートでシャットダウンコマンドをリスンします。デフォルトは 6008です。

AC_SHUTDWN_PORT このパラメータは、CREATE_DOMAIN=1 およびADVANCE_PORT_CONFIG=1 の場合に設定できます。

Informatica Administrator のサーバーシャットダウンを制御するポート番号。Informatica Administrator は、このポートでシャットダウンコマンドをリスンします。デフォルトは 6009 です。

5. Windows では、インストールのために使用されるアカウントと同じユーザーアカウントで Informatica サ

ービスを実行するかどうかを指定します。

74 第 4 章: Informatica Services のインストール

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次の表に、この Informatica サービスを別のユーザーアカウントで実行する場合に設定するプロパティを

示します。

プロパティ 説明

USE_LOGIN_DETAILS 別のユーザーアカウントで Windows サービスを実行するかどうかを指定します。値が 0 の場合、サービスは現在のユーザーアカウントで実行するように設定されます。値が 1 の場合、サービスは別のユーザーアカウントで実行するように設定されます。

WIN_USER_ID Informatica Windows サービスを実行するユーザーアカウント。

次の形式を使用します。

DomainName\UserAccount

このユーザーアカウントには、[オペレーティングシステムの一部として機能]権限を付与する必要があります。

WIN_USER_PSSWD Informatica Windows サービスを実行するユーザーアカウントのパスワード。

6. プロパティファイルを SilentInput.properties という名前で保存します。

サンプルのプロパティファイル

Informatica のインストーラに添付された SilentInput.properties というサンプルファイルに、以下の内容が

含まれています。

# Use the following guidelines when editing this file:# * Use this file to install without user interaction. Save the file # with the following name: SilentInput.properties# * Any error condition that leads to failure, such as an invalid# installation directory, generates a log file in the user home# directory. For example: /home/<user name>/silentErrorLog.log

########################################################### Informatica Installer Build Details# Copyright (c) Informatica Corporation 1998 - 2014# This software contains confidential and proprietary# information of Informatica Corporation.# All Rights Reserved. ##########################################################

######## Use this file (SilentInput.properties) to install Informatica services without user interaction.# Use this sample properties file to define the parameters for the silent installation.# To upgrade Informatica, use the SilentInput_upgrade.properties or SilentInput_upgrade_NewConfig.properties file.# Use the following guidelines when you edit this file:# Back up the file before you modify it. # Any error condition that causes the installation to fail, such as an installation directory that is not valid, # generates a log file in /home/<user name>. For example: /home/informatica/silentErrorLog.log#######

# The LICENSE_KEY_LOC property represents the absolute path and file name of the license key file.# Set the property if you are installing or upgrading Informatica.

LICENSE_KEY_LOC=/home/license.key

# The USER_INSTALL_DIR property represents the directory in which to install the new version of Informatica.# Set the property if you are installing or upgrading Informatica.# The property must point to a valid directory with write permissions enabled.

サイレントモードによる Informatica サービスのインストール 75

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USER_INSTALL_DIR=/home/Informatica/9.6.0

# The INSTALL_TYPE property determines whether to install or upgrade Informatica.# Set INSTALL_TYPE=0 to perform a new installation of Informatica. # To upgrade Informatica, use the SilentInput_upgrade.properties file.# To upgrade Informatica to a different node configuration, use the SilentInput_upgrade_NewConfig.properties file.

INSTALL_TYPE=0

# Provide Kerberos Network Authentication parameters:

#Set this property to 1 if you are Enabling KerberosENABLE_KERBEROS=0

#Provide Service realm name.SERVICE_REALM_NAME=

#Provide User realm name.USER_REALM_NAME=

#provide KeyTab location.KEYTAB_LOCATION=

#Provide Kerberos configuration file location.KRB5_FILE_LOCATION=

# The HTTPS_ENABLED property determines whether to secure the connection to Informatica Administrator.# Value 0 Use HTTP connection. Set up an unsecure HTTP connection to Informatica Administrator. # Value 1 Use HTTPS connection. Set up a secure HTTPS connection to the Informatica Administrator.

HTTPS_ENABLED=0

# The DEFAULT_HTTPS_ENABLED property determines whether the installer creates a keystore file.# Set the property if HTTPS_ENABLED=1 (uses HTTPS connection).# Value 0 Use a keystore file that you specify.# Value 1 Create a keystore and use it for the HTTPS connection.

DEFAULT_HTTPS_ENABLED=1

# The CUSTOM_HTTPS_ENABLED property determines whether the installer uses an existing keystore file.# Value 0 Set the property to 0 if DEFAULT_HTTPS_ENABLED=1.# Value 1 Install Informatica using a keystore file that you specify. Set the property to 1 if DEFAULT_HTTPS_ENABLED=0.

CUSTOM_HTTPS_ENABLED=0

# The KSTORE_PSSWD property represents the password for the keystore file.# Set the property to the plain text password for the keystore file if CUSTOM_HTTPS_ENABLED=1.

KSTORE_PSSWD=MyKeystorePassword

# The KSTORE_FILE_LOCATION property represents the location of the keystore file.# Set the property to the absolute path and file name of the keystore file if CUSTOM_HTTPS_ENABLED=1.

KSTORE_FILE_LOCATION=/home/MyKeystoreFile

# The HTTPS_PORT property represents the port number to use for the secure connection to Informatica Administrator.

HTTPS_PORT=8443

76 第 4 章: Informatica Services のインストール

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# The CREATE_DOMAIN property determines whether to create an Informatica domain.# Value 0 Create a node and join the node to another domain created in a previous installation. Set the property to 0 if JOIN_DOMAIN=1.# Value 1 Create a node and an Informatica domain.

CREATE_DOMAIN=1

#Please Specify the site key Destination locationKEY_DEST_LOCATION=/home/Informatica/9.6.0/isp/config/secret

#set the property to Pass Phrase, this field needs to set only for CREATE DOMAIN case PASS_PHRASE_PASSWD=

# The JOIN_DOMAIN property determines whether to join the node to another domain created in a previous installation.# Value 0 Create a node and an Informatica domain. Set the property to 0 if CREATE_DOMAIN=1.# Value 1 Create a node and join the node to another domain created in a previous installation. Set the property to 1 if CREATE_DOMAIN=0.

JOIN_DOMAIN=0

# Set the property to the site key source location and this needs to set only for JOIN DOMAIN caseKEY_SRC_LOCATION=/home/temp/siteKey

# The SSL_ENABLED property enables or disables Transport Layer Security (TLS).# Set the property to true to enable secure communication between services within the domain.# Set the property to true or false if CREATE_DOMAIN=1. # The property will not be used if JOIN_DOMAIN=1, as the node will get added on the basis of domain security.

SSL_ENABLED=false

# The property SECURITY_DOMAIN_NAME represents the LDAP name for the Kerberos enabled domain# Set the property if JOIN_DOMAIN=1 and ENABLE_KERBEROS=1

SECURITY_DOMAIN_NAME=

##################################################Provide TLS information for domain. Set TLS_CUSTOM_SELECTION equals to true if you want domain level TLS option.

TLS_CUSTOM_SELECTION=false################################ #Below fields are only required when you set TLS_CUSTOM_SELECTION=trueNODE_KEYSTORE_DIR=/home/<username>/tempNODE_KEYSTORE_PASSWD=NODE_TRUSTSTORE_DIR=/home/<username>/tempNODE_TRUSTSTORE_PASSWD=

# The SERVES_AS_GATEWAY property determines whether to create a gateway or worker node.# Set the property if JOIN_DOMAIN=1.# Value 0 The installer configures the node as a worker node.# Value 1 The installer configures the node as a gateway node.

SERVES_AS_GATEWAY=0

# The DB_TYPE property represents the database type for the domain configuration database.# Set the property to one of the following database types (case-sensitive): Oracle, MSSQLServer, DB2, or

サイレントモードによる Informatica サービスのインストール 77

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Sybase

DB_TYPE=Oracle/MSSQLServer/DB2/Sybase

# The DB_UNAME property represents the database user account name for the domain configuration repository.

DB_UNAME=UserName

# The DB_PASSWD property represents the database password for the database user account.

DB_PASSWD=UserPassword

# The DB_SSL_ENABLED property represents whether the database is in SSL mode or not.#Set the property to "true" if you want to enable secure communication.# Also if this property is set to true then DB_CUSTOM_STRING_SELECTION property must be set to 1 to use#only custom string option property DB_CUSTOM_STRING which should include the following secure DB parameters:#EncryptionMethod=SSL;HostNameInCertificate=;ValidateServerCertificate= DB_SSL_ENABLED=false

# The TRUSTSTORE_DB_FILE and TRUSTSTORE_DB_PASSWD properties to be set only if enable secure communication #for the DB property i.e DB_SSL_ENABLED=true# Set the TRUSTSTORE_DB_FILE property to the location of the trust store file for the DB# Set the TRUSTSTORE_DB_PASSWD as a password of the trust store file for the DB

TRUSTSTORE_DB_FILE=

TRUSTSTORE_DB_PASSWD= # The SQLSERVER_SCHEMA_NAME property represents the name of the schema that will contain domain configuration tables.# Set the property if DB_TYPE=MSSQLServer.# If SQLSERVER_SCHEMA_NAME is empty, the installer creates the tables in the default schema.

SQLSERVER_SCHEMA_NAME=

# The TRUSTED_CONNECTION property determines whether to connect to the Microsoft SQL Server database through a # trusted connection using the Windows credentials of the current user account. # In Create domain scenario ,when CREATE_DOMAIN=1 # Set the property if DB_TYPE=MSSQLServer and you are installing on Windows. # Set TRUSTED_CONNECTION=0 if DB_TYPE is set to another database type or if you are installing Informatica on Linux or UNIX. # If the property is empty, the installer uses Microsoft SQL Server authentication. # Value 0 Connect to the Microsoft SQL Server database using a Microsoft SQL Server user account. # Value 1 Connect to the Microsoft SQL Server database through a trusted connection using the Windows credentials of the current user account.# In join node scenario, when JOIN_DOMAIN=1 # Set this value to empty,for all cases.

TRUSTED_CONNECTION=

# The DB2_TABLESPACE property represents the name of the tablespace in which to create the tables.# Set the property if DB_TYPE=DB2.# Specify a tablespace that meets the pageSize requirement of 32768 bytes.# In a single-partition database, if DB2_TABLESPACE is empty, the installer creates the tables in the default tablespace.# In a multi-partition database, define the tablespace in the catalog partition of the database.

DB2_TABLESPACE=

78 第 4 章: Informatica Services のインストール

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# The DB_CUSTOM_STRING_SELECTION property determines whether to use a JDBC URL or a custom connection string to connect to the domain configuration database.# Set DB_CUSTOM_STRING_SELECTION=1 if TRUSTED_CONNECTION=1. Also provide the default valid connection string in DB_CUSTOM_STRING.# Value 0 The installer creates a JDBC URL from the database properties you provide# Value 1 The installer uses the custom connection string you provide.

DB_CUSTOM_STRING_SELECTION=0

# The DB_SERVICENAME property represents the service name or database name of the database.# Set the property if DB_CUSTOM_STRING_SELECTION=0.# Set the property to the service name for Oracle and IBM DB2 databases.# Set the property to the database name for Microsoft SQL Server and Sybase ASE databases.# Leave the property blank if DB_CUSTOM_STRING_SELECTION=1.

DB_SERVICENAME=DBServiceName

# The DB_ADDRESS property represents the host name and port number for the database instance.# Set the property if DB_CUSTOM_STRING_SELECTION=0.# Set the property in the format HostName:PortNumber.# Leave the property blank if DB_CUSTOM_STRING_SELECTION=1.

DB_ADDRESS=HostName:PortNumber

# The ADVANCE_JDBC_PARAM property represents additional parameters in the JDBC URL connection string.# If DB_CUSTOM_STRING_SELECTION=0, you can set the property to include optional parameters in the JDBC URL connection string.# The parameter string must be valid.# If the parameter is empty, the installer creates the JDBC URL without additional parameters.

ADVANCE_JDBC_PARAM= # The DB_CUSTOM_STRING property represents a valid custom JDBC connection string.# Set the property if DB_CUSTOM_STRING_SELECTION=1.

DB_CUSTOM_STRING=

# The DOMAIN_NAME property represents the name of the domain to create. The default domain name is Domain_<MachineName>.# Set the property if CREATE_DOMAIN=1.# The domain name must not exceed 128 characters and must be 7-bit ASCII only. It cannot contain a space or any of the following characters: ` % * + ; " ? , < > \ /

DOMAIN_NAME=DomainName

# The DOMAIN_HOST_NAME property represents the host name of the machine.# * If you create a domain, this is the host name of the machine on which to create the node. # If the machine has a single network name, use the default host name. # If the machine has multiple network names, you can modify the default host name to use an alternate network name. Optionally, you can use the IP address.# * If you join a domain, this is the host name of the machine that hosts the gateway node of the domain you want to join.# Do not use localhost. The host name must explicitly identify the machine.

DOMAIN_HOST_NAME=HostName

# The NODE_NAME property represents the node to create on the machine. The node name is not the host name for the machine.

NODE_NAME=NodeName

# The DOMAIN_PORT property represents the port number.

サイレントモードによる Informatica サービスのインストール 79

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# * If you create a domain, set the property to the port number for the node to create.# The default port number for the node is 6005.# If the default port number is not available on the machine, the installer displays the next available port number.# * If you join a domain, set the property to the port number of the gateway node of the domain you want to join.

DOMAIN_PORT=

# The DOMAIN_USER property represents the user name for the domain administrator.# If you create a domain, you can use this user name to initially log in to the Informatica Administrator.# If you join a domain, this is the user name to use to log in to the domain that you want to join.

DOMAIN_USER=AdminUser

# The DOMAIN_PSSWD property represents the password for the domain administrator. # The password must be more than 2 characters but cannot exceed 16 characters.

DOMAIN_PSSWD=AdminUserPassword

# The DOMAIN_CNFRM_PSSWD property confirms the password you set for the domain administrator.# Set the property to the password you set in the DOMAIN_PSSWD property to confirm the password.

DOMAIN_CNFRM_PSSWD=AdminUserPassword

# The JOIN_NODE_NAME property represents the name of the node to create on this machine. The node name is not the host name for the machine.# Set the property if JOIN_DOMAIN=1.

JOIN_NODE_NAME=NodeName

# The JOIN_HOST_NAME property represents the host name of the machine that hosts the gateway node of the domain you want to join.# Set the property if JOIN_DOMAIN=1.

JOIN_HOST_NAME=DomainHostName

# The JOIN_DOMAIN_PORT property represents the port number of the gateway node of the domain you want to join.# Set the property if JOIN_DOMAIN=1.

JOIN_DOMAIN_PORT= # The ADVANCE_PORT_CONFIG property determines whether to display the list of port numbers for the domain and node components. # If ADVANCE_PORT_CONFIG=1, set the MIN_PORT, MAX_PORT, TOMCAT_PORT, AC_PORT, SERVER_PORT, and AC_SHUTDWN_PORT properties.# Value 0 The installer assigns default port numbers to the domain and node components. # Value 1 You can manually set the port numbers for the domain and node components.

ADVANCE_PORT_CONFIG=0

# The MIN_PORT property represents the lowest port number in the range of port numbers that can be assigned to the application service processes that run on this node.# Set the property if ADVANCE_PORT_CONFIG=1.

MIN_PORT=

# The MAX_PORT property represents the highest port number in the range of port numbers that can be assigned to the application service processes that run on this node.# Set the property if ADVANCE_PORT_CONFIG=1.

MAX_PORT=

80 第 4 章: Informatica Services のインストール

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# The TOMCAT_PORT property represents the port number used by the Service Manager on the node. Default is 6006.# Set the property if ADVANCE_PORT_CONFIG=1.# The Service Manager listens for incoming connection requests on this port. # Client applications use this port to communicate with the services in the domain. # This is the port that the Informatica command line programs use to communicate with the domain. # This is also the port for the SQL data service JDBC/ODBC driver.

TOMCAT_PORT=

# The AC_PORT property represents the port number used by Informatica Administrator. Default is 6007.# Set the property if CREATE_DOMAIN=1 and ADVANCE_PORT_CONFIG=1.

AC_PORT=

# The SERVER_PORT property controls the server shutdown for the domain Service Manager. The Service Manager listens for shutdown commands on this port. Default is 6008.# Set the property if ADVANCE_PORT_CONFIG=1.

SERVER_PORT=

# The AC_SHUTDWN_PORT property represents the port number that controls the server shutdown for Informatica Administrator. Default is 6009.# Set the property if ADVANCE_PORT_CONFIG=1.# Informatica Administrator listens for shutdown commands on this port.

AC_SHUTDWN_PORT=

サイレントインストーラの実行

プロパティファイルの設定後、コマンドウィンドウを開いてサイレントインストールを開始します。

1. コマンドウィンドウを開きます。

2. インストールファイルを含むディレクトリのルートに移動します。

3. 編集して再保存した SilentInput.properties ファイルがディレクトリに含まれていることを確認します。

4. サイレントインストールを実行します。Windows では、silentInstall.bat ファイルをダブルクリックし

ます。UNIX では、silentInstall.sh を実行します。

サイレントインストーラがバックグラウンドで実行します。プロセスにしばらく時間がかかる場合があります。

サイレントインストールは、Informatica_<Version>_Services_InstallLog.log ファイルがインストールディ

レクトリに作成された時点で完了します。

サイレントインストールは、プロパティファイルが正しく設定されない場合、または、インストールディレク

トリにアクセスできない場合に失敗します。インストールログファイルを確認し、エラーを修正します。それ

からサイレントインストールを再実行します。

サイレントモードによる Informatica サービスのインストール 81

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第 5 章

Informatica Services のインストール後のタスク

この章では、以下の項目について説明します。

• Informatica Services のインストール後のタスクの概要, 82 ページ

• 環境変数の設定, 82 ページ

• ドメインおよびアプリケーションサービスのシステム要件の確認, 87 ページ

• 32 ビットおよび 64 ビットプラットフォームの設定の確認, 87 ページ

• データベースクライアントソフトウェアのインストール, 88 ページ

• サードパーティのソフトウェア要件の確認, 89 ページ

• コードページの互換性の確認, 90 ページ

• グラフィック表示サーバーが使用可能であることの確認, 91 ページ

• Informatica サービスのサービスプリンシパル名とキータブファイルの作成, 91 ページ

Informatica Services のインストール後のタスクの概要

Informatica Services のインストール後、ドメインとサービスが適切に実行することを確認するためにインス

トール後のタスクを実行します。

環境変数の設定Informatica は、アプリケーションサービスを実行してクライアントに接続する場合に、環境変数を使用して

設定情報を格納します。 Informatica の要件を満たすように環境変数を設定します。 環境変数の設定が正し

くない場合、Informatica ドメインまたはノードの開始に失敗したり、Informatica クライアントとドメイン

の間の接続に問題が発生したりする可能性があります。

UNIX に環境変数を設定するには、Informatica のインストールに使用したシステムユーザーアカウントでログ

インします。

82

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以下の表に、設定する環境変数を示します。

変数型 オペレーティングシステム

説明

Informatica Windows

UNIX

以下の Informatica プロパティ用の変数を設定します。

- Informatica インストールディレクトリ

- domains.infa の場所

- Informatica メモリ使用量

変更を適用するには、ノードを再起動します。

ロケール環境変数

UNIX LANG または LC_ALL を使用して、リポジトリ用の UNIX コードページを設定します。

Java コンポーネント

AIX Java ベースのコンポーネントの Java Runtime Environment の場所。

ライブラリパス UNIX データベースクライアントライブラリの場所。

Informatica の環境変数

Informatica の環境変数でメモリ、ドメイン、場所の設定を保存するように設定することができます。

INFA_JAVA_OPTS

デフォルトでは、Informatica は 大 512 MB のシステムメモリを使用します。

以下の表に、ドメイン内のユーザーとサービスの数に基づく、 大ヒープサイズ設定の 小要件を示しま

す。

ドメインのユーザー数 大ヒープ サイズ

(1~5 個のサービス)

大ヒープ サイズ

(6~10 個のサービス)

大 1,000 512MB(デフォルト) 1024MB

5,000 2048MB 3072MB

10,000 3072MB 5120MB

20,000 5120MB 6144MB

30,000 5120MB 6144MB

注: この表の 大ヒープサイズの設定内容は、ドメイン内のアプリケーションサービスの数に基づいてい

ます。

ドメインのユーザー数が 1,000 を超える場合、ドメインのユーザー数に基づいて 大ヒープサイズを更新

します。

INFA_JAVA_OPTS 環境変数を使用して、Informatica が使用するシステムメモリの容量を設定できます。

例えば C シェルで UNIX に Informatica デーモンのシステムメモリ 1GB を設定するには、以下のコマンド

を使用します。

setenv INFA_JAVA_OPTS “-Xmx1024m”

Windows では、INFA_JAVA_OPTS をシステム変数として設定します。

環境変数の設定 83

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変更を有効にするには、ノードを再起動する必要があります。

INFA_DOMAINS_FILE

インストーラにより、domains.infa ファイルが Informatica インストールディレクトリに作成されます。

domains.infa ファイルには、ドメイン名、ドメインホスト名、およびドメインホストのポート番号など、

ドメイン内のゲートウェイノードの接続情報が含まれています。

INFA_DOMAINS_FILE 変数の値を、domains.infa ファイルのパスおよびファイル名に設定します。

Informatica サービスをインストールするマシンで INFA_DOMAINS_FILE 変数を設定します。 Windows で

は、INFA_DOMAINS_FILE をシステム変数として設定します。

INFA_HOME

INFA_HOME を使用して、Informatica インストールディレクトリを指定します。 Informatica ディレクト

リ構造を変更する場合は、環境変数に Informatica インストールディレクトリの場所、またはインストー

ルされた Informatica ファイルがあるディレクトリの場所を設定する必要があります。

例えば、UNIX では任意の Informatica ディレクトリに対してソフトリンクを使用します。 いずれの

Informatica アプリケーションやサービスでも、実行する必要のあるその他の Informatica コンポーネン

トを見つけられるように INFA_HOME を設定するには、INFA_HOME に Informatica インストールディレクト

リの場所を設定します。

INFA_TRUSTSTORE

ドメインの通信保護を有効にする場合、SSL 証明書のトラストストアファイルが入っているディレクトリ

を使って INFA_TRUSTSTORE 変数を設定します。このディレクトリには、infa_truststore.jks および

infa_truststore.pem という名前のトラストストアファイルを含める必要があります。

Informatica が提供するデフォルトの SSL 証明書または自ら用意した証明書を使用する場合

INFA_TRUSTSTORE 変数を設定する必要があります。

INFA_TRUSTSTORE_PASSWORD

ドメインの安全な通信を有効にし、使用する SSL 証明書を指定する場合、SSL 証明書の入った

infa_truststore.jks に対するパスワードを使って INFA_TRUSTSTORE_PASSWORD 変数を設定します。パス

ワードは暗号化される必要があります。pmpasswd というコマンドラインプログラムを使用して、パスワー

ドを暗号化します。

ロケール環境変数

LANG、LC_CTYPE、または LC_ALL を使用して、UNIX コードページを設定します。 ロケール設定にリポジトリの

コードページとの互換性があることを確認します。 ロケール設定がリポジトリのコードページと互換性がない

場合は、リポジトリサービスを作成できません。

異なる UNIX オペレーティングシステムには、同じロケールに対して異なる値が必要です。 ロケール変数の値

は、大文字と小文字が区別されます。

以下のコマンドを使用して、ロケール環境変数がマシンの言語設定、およびリポジトリで使用するコードペー

ジのタイプと互換性があることを確認します。

locale -a

このコマンドでは、UNIX オペレーティングシステムにインストールされている言語、および既存のロケールの

設定が返されます。

Linux のロケール

Linux 以外のすべての UNIX オペレーティングシステムでは、各ロケールに対して一意の値を持っていま

す。Linux では、さまざまな値を使用して同じロケールを表すことができます。たとえば、「utf8」、

「UTF-16LE」、「UTF8」、および「utf-8」は、Linux マシンでは同じロケールを表しています。Informatica

84 第 5 章: Informatica Services のインストール後のタスク

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では、Linux マシンでロケールごとに特定の値を使用する必要があります。 すべての Linux マシンについ

て、LANG 環境変数が適切に設定されていることを確認してください。

Oracle データベースクライアントのロケール

Oracle データベースクライアントの場合は、NLS_LANG をデータベースクライアントおよびサーバーへの

ログインで使用するロケールに設定します。 ロケール設定は、言語、地域、および文字セットから構成さ

れています。NLS_LANG の値は、設定に応じて異なります。例えば、値が american_america.UTF8 の場合、

C シェルでは次のコマンドで変数を設定します。

setenv NLS_LANG american_america.UTF8

ライブラリパス環境変数

PowerCenter 統合サービスと PowerCenter リポジトリサービスプロセスが実行されるマシンで、ライブラリパ

スの環境変数を設定します。 ライブラリパスの変数名および要件は、UNIX プラットフォームおよびデータベ

ースによって異なります。

Solaris および Linux

Solaris および Linux では、LD_LIBRARY_PATH 環境変数を設定します。

以下の表に、各種データベースの LD_LIBRARY_PATH に対して設定する値を示します。

データベース 値

Oracle <DatabasePath>/lib

IBM DB2 <DatabasePath>/lib

Sybase ASE “${SYBASE_OCS}/lib:${SYBASE_ASE}/lib:${LD_LIBRARY_PATH}”

Informix <DatabasePath>/lib

Teradata <DatabasePath>/lib

ODBC <CLOSEDODBCHOME>/lib

AIX

AIX では、LIBPATH 環境変数を設定します。

以下の表に、各種データベースの LIBPATH に対して設定する値を示します。

データベース 値

Oracle <DatabasePath>/lib

IBM DB2 <DatabasePath>/lib

Sybase ASE "${SYBASE_OCS}/lib:${SYBASE_ASE}/lib:${LIBPATH}"

Informix <DatabasePath>/lib

環境変数の設定 85

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データベース 値

Teradata <DatabasePath>/lib

ODBC <CLOSEDODBCHOME>/lib

Kerberos の環境変数

Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行するように Informatica ドメインを設定する場合、Kerberos の

設定とクレデンシャルキャッシュの環境変数を設定する必要があります。

以下の環境変数を設定します。

KRB5_CONFIG

KRB5_CONFIG 環境変数を使用して Kerberos 設定ファイルのパスとファイル名を格納します。Kerberos 設

定ファイルの名前は krb5.conf です。Informatica ドメイン内の各ノードに対して KRB5_CONFIG 環境変数

を設定する必要があります。

KRB5CCNAME

Kerberos のユーザークレデンシャルキャッシュのパスとファイル名で KRB5CCNAME 環境変数を設定します。

Kerberos のシングルサインオンはユーザーアカウントに Kerberos ユーザークレデンシャルキャッシュを

必要とします。

ユーザークレデンシャルをキャッシュする場合、forwardable オプションを使用する必要があります。例

えば、kinit を使用してユーザークレデンシャルを取得およびキャッシュする場合、-f オプションを使用

して forwardable チケットをリクエストする必要があります。

Java コンポーネント変数

Informatica は、JRE をインストールして、以下の Java ベースコンポーネントと共に使用します。

• Java を使用するカスタムトランスフォーメーション

• Java トランスフォーメーション

• PowerExchange for JMS

• PowerExchange for Web Services

• PowerExchange for WebMethods

AIX でこれらのコンポーネントを使用するには、ライブラリパス環境変数を Java のインストールされたディレ

クトリを指すように設定する必要があります。この環境変数を PowerCenter 統合サービスのプロセスを実行す

るマシンに設定します。

次の表で、Java ベースのコンポーネントを使用するために設定するライブラリパスについて説明します。

UNIX プラットフォーム 環境変数名 値

AIX LIBPATH JAVA_HOME/java/jre/bin

JAVA_HOME/java/jre/bin/classic

JAVA_HOME/usr/lib:/lib

86 第 5 章: Informatica Services のインストール後のタスク

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ドメインおよびアプリケーションサービスのシステム要件の確認

1 つのノードのある Informatica ドメインを作成し、同じノード上ですべてのアプリケーションサービスを実

行できます。 複数のノードのある Informatica ドメインを作成する場合、別々のノード上でアプリケーショ

ンサービスを実行できます。

以下の表に、ノード設定の異なるドメインの 小システム要件を一覧表示します。

コンポーネント プロセッサ RAM ディスク容量

すべての Data Quality、Data Services、および PowerCenter サービスが 1 つのノードで動作しているドメイン

4 CPU 10 GB 20 GB

すべての PowerCenter サービスが 1 つのノードで動作しているドメイン

2 CPU 4 GB 10 GB

Metadata Manager サービスとレポートサービスを除くすべての PowerCenter サービスが 1 つのノードで動作しているドメイン

1 CPU 4 GB 10 GB

個別のノードで動作している Metadata Manager サービス

2 CPU 4 GB 10 GB

個別のノードで動作しているレポートサービス

1 CPU 512 MB 10 GB

Metadata Manager Agent 1 CPU 512 MB 400 MB

製品の要件およびサポートされているプラットフォームの詳細については、Informatica マイサポートポータ

ルの Product Availability Matrix を参照してください。

https://mysupport.informatica.com/community/my-support/product-availability-matrices

32 ビットおよび 64 ビットプラットフォームの設定の確認

32 ビットまたは 64 ビットプラットフォームで Informatica を実行することができます。 64 ビットアーキテ

クチャでは大規模なメモリ領域が使用できるため、ディスクの入出力を大幅に減らす、またはなくすことがで

きます。同様に、次の領域の潜在的なセッションパフォーマンスを向上させることができます。

• キャッシュ。64 ビットプラットフォームでは、PowerCenter 統合サービスは 32 ビットプラットフォームの

2GB のキャッシュ制限による制約を受けません。

• データスループット。大規模なメモリ領域の使用により、reader、writer、および Data Transformation

マネージャ(DTM)のスレッドで、より大きいデータブロックの処理が可能です。

Informatica の 64 ビットプラットフォームは、 大 1,800 万テラバイト(2^64 バイト)のシステムメモリに

対応し、1 つのアプリケーションに対して 大 256 テラバイト(2^48 バイト)を使用することができます。 32

ビットプラットフォームは、 大 4 GB(2^32 バイト)のシステムメモリに対応し、1 つのアプリケーションに

対して 大 2 GB を使用することができます。

ドメインおよびアプリケーションサービスのシステム要件の確認 87

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Informatica を 32 ビットプラットフォームおよび 64 ビットプラットフォームの両方で実行する場合、正しい

ライブラリ、データベースクライアント、およびセッションキャッシュサイズを使用するように Informatica

を設定します。

32 ビットおよび 64 ビットプラットフォームで作業する際には、以下のガイドラインを使用します。

• ライブラリ。以下のガイドラインに従って、ライブラリをリンクします。

- 32 ビットアプリケーションは、32 ビットライブラリにリンクさせます。64 ビットアプリケーションは、

64 ビットライブラリにリンクさせます。

- PowerCenter 統合サービスを実行する 32 ビットマシンは、32 ビットデータベースクライアントにリンク

させます。 PowerCenter 統合サービスを実行する 64 ビットマシンは、64 ビットデータベースクライアン

トにリンクさせます。

• データベースクライアント。PowerCenter リポジトリサービスを実行する 32 ビットマシンは、32 ビットデ

ータベースクライアントにリンクさせます。 PowerCenter リポジトリサービスを実行する 64 ビットマシン

は、64 ビットデータベースクライアントにリンクさせます。

• PowerCenter 統合サービスおよび PowerCenter リポジトリサービス。PowerCenter 統合サービスおよび

PowerCenter リポジトリサービスを実行する 32 ビットおよび 64 ビットマシンは、相互に互換性がありま

す。

• キャッシュ。設定したセッションキャッシュの合計サイズが 2GB(2,147,483,648 バイト)以上の場合、64

ビットマシンで実行する PowerCenter 統合サービスを使用してそのセッションを実行します。

PowerCenter 統合サービスが 32 ビットマシンで実行する場合、セッションは失敗します。

• サーバーグリッド。サーバーグリッドには、PowerCenter 統合サービスを実行する 32 ビットマシンおよび

64 ビットマシンの両方を含めることができます。 設定したセッションキャッシュの合計サイズが 2GB

(2,147,483,648 バイト)以上の場合、64 ビットマシン上の PowerCenter 統合サービスで実行するようにセ

ッションを設定します。

注: Windows には 32 ビット版の Informatica のみインストールできます。

データベースクライアントソフトウェアのインストール

データベースクライアントソフトウェアをインストールし、ゲートウェイノード、および PowerCenter

Integration Service と PowerCenter Repository Service プロセスを実行するノードの接続を設定します。

PowerCenter 統合サービス

PowerCenter 統合サービスがアクセスするデータベースのタイプに基づいて、PowerCenter 統合サービスを実

行するマシンに次のデータベースクライアントをインストールします。

• Oracle クライアント

• IBM DB2 Client Application Enabler(CAE)

• Microsoft SQL Server 2012 Native Client

• Sybase Open Client(OCS)

• Teradata BTEQ クライアント

88 第 5 章: Informatica Services のインストール後のタスク

Page 101: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

PowerCenter リポジトリサービス

リポジトリデータベースに基づいて、PowerCenter リポジトリサービスを実行するマシンに次のデータベース

クライアントをインストールします。

• Oracle クライアント

• IBM DB2 Client Application Enabler(CAE)

• Microsoft SQL Server 2012 Native Client

• Sybase Open Client(OCS)

データベースクライアント環境変数

PowerCenter 統合サービスおよび PowerCenter リポジトリサービスのプロセスが実行されるマシンで、データ

ベースクライアントの環境変数を設定します。データベースクライアントパスの変数名および要件は、UNIX プ

ラットフォームおよびリポジトリデータベースによって異なります。

データベース環境変数の設定後、データベースクライアントからデータベースへの接続をテストできます。

次の表に、UNIX に設定する必要があるデータベース環境変数を示します。

データベース

環境変数名 データベースユーティリティ

Oracle ORACLE_HOME

PATH

sqlplus 設定:<DatabasePath>

追加:<DatabasePath>/bin

IBM DB2 DB2DIR

DB2INSTANCE

PATH

db2connect

設定:<DatabasePath>

設定:<DB2InstanceName>

追加:<DatabasePath>/bin

Sybase ASE

SYBASE15

SYBASE_ASE

SYBASE_OCS

PATH

isql 設定: <DatabasePath>/sybase<バージョン>

設定:${SYBASE15}/ASE-<バージョン>

設定:${SYBASE15}/OCS-<バージョン>

追加: ${SYBASE_ASE}/bin:${SYBASE_OCS}/bin:$PATH

Teradata PATH bteq 追加: <DatabasePath>/bin

サードパーティのソフトウェア要件の確認Informatica では、特定の操作を行うにはサードパーティのソフトウェアとライブラリが必要です。

Informatica をインストールするマシンに、必要なソフトウェアまたはライブラリがあることを確認します。

Informatica Administrator

Informatica Administrator では、以下のサードパーティのソフトウェアの実行が必要となります。

サードパーティのソフトウェア要件の確認 89

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Adobe Flash Player プラグイン

Informatica Administrator の[依存関係グラフ]ウィンドウには、Adobe Flash Player プラグインバー

ジョン 10 以降が必要です。Informatica Administrator でアプリケーションサービスおよびノードの依存

関係を表示するには、Web ブラウザで Flash Player プラグインをダウンロードしてインストールします。

以下の Web サイトから Flash Player プラグインを入手します。

http://www.adobe.com/products/flashplayer/

Reporting Service

Reporting Service では、Data Analyzer アプリケーションが実行され、以下のサードパーティのソフトウェ

アの実行が必要となります。

Microsoft SOAP Toolkit

Data Analyzer では、レポートを Excel ファイルにエクスポートして、Data Analyzer のキャッシュディ

レクトリから、またはデータソースから、Excel 内のデータを直接更新することができます。データ更新

機能を使用するには、Microsoft SOAP Toolkit をインストールします。

Adobe SVG Viewer

Data Analyzer で対話式のレポートチャートおよびチャートインジケータを表示する場合、対話式のチャ

ートをクリックしてレポートデータの詳細を表示し、チャートのセクションを選択します。 Internet

Explorer でインタラクティブチャートを表示するには、Adobe SVG Viewer をインストールします。

Metadata Manager Service

Metadata Manager では、以下のサードパーティのソフトウェアの実行が必要となります。

Adobe Flash Player プラグイン

Metadata Manager では、PowerCenter パラメータファイルをアップロードし、データリネージを表示する

ために、Adobe Flash Player プラグインのバージョン 9 以降が必要です。 PowerCenter パラメータファ

イルをアップロードするには、または Metadata Manager や Designer からデータリネージ分析を実行する

には、Flash Player プラグインをダウンロードして Web ブラウザにインストールします。 以下の Web サ

イトから Flash Player プラグインを入手します。

http://www.adobe.com/products/flashplayer/

コードページの互換性の確認Informatica では、アプリケーションサービス用のコードページがドメイン内のコードページと互換性がある

必要があります。 Informatica Administrator または Informatica クライアントツールにアクセスするマシ

ンでのロケール設定も、ドメイン内のコードページと互換性がある必要があります。

アプリケーションサービス

ドメイン環境設定データベースは、ドメイン内に作成したリポジトリサービスのコードページと互換性がある

必要があります。

Service Manager は、ドメイン内のユーザのリストと各アプリケーションサービスのユーザとグループのリス

トを同期します。ドメイン内のユーザ名に、アプリケーションサービスのコードページが認識しない文字が含

まれていると、文字が正しく変換されず、不整合が生じます。

90 第 5 章: Informatica Services のインストール後のタスク

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ロケール設定

Informatica Administrator または Informatica クライアントツールにアクセスするマシンでのロケール設定

は、ドメイン内のリポジトリのコードページと互換性がある必要があります。Windows では、コントロールパ

ネルの地域の設定でロケール設定を確認します。詳細については、Windows のマニュアルを参照してください。

グラフィック表示サーバーが使用可能であることの確認

UNIX 上のゲートウェイノードでは、Informatica Administrator でドメインレポートを実行するためにグラフ

ィック表示サーバーが必要です。 グラフィックディスプレイサーバがない場合は、X Virtual Frame Buffer

(Xvfb)をインストールして設定することができます。Xvfb は、グラフィックをグラフィックディスプレイデ

バイスではなく仮想メモリに表示する X サーバです。

以下のオペレーティングシステム用の Xvfb をダウンロードしてインストールすることができます。

• AIX と Linux。AIX および Linux 用の Xvfb をダウンロードしてインストールします。

• Solaris。 Solaris 用の Xvfb をダウンロードしてインストールします。以下のコマンドを使用して

Virtual Frame Buffer を開始し、表示 1 へのグラフィック出力を共有メモリに送信します。

% /usr/X11R6/bin/Xvfb :1 -screen 0 1152x900x8 &

これにより、表示 1 へのグラフィック出力が共有メモリに送信されます。

以下のコマンドを使用して、現在の表示でグラフィック表示用のフレームバッファが C シェルで使用される

ように設定します。

% setenv DISPLAY :1.0

Informatica サービスのサービスプリンシパル名とキータブファイルの作成

Informatica ドメインを Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行するように設定する場合、Informatica

ドメインにアプリケーションサービスを作成する前に、SPN とキータブファイルを作成する必要があります。

ネットワークでサービスを認証するためには Kerberos にキータブファイルが必要です。

Informatica のアプリケーションサービスを実行するノード上で SPN に対するキータブファイルが利用できる

必要があります。ドメインにサービスを作成する前に、SPN をプリンシパルデータベースに追加し、キータブ

ファイルを作成する必要があります。Informatica ドメインには、特定の形式に従った SPN とキータブファイ

ル名が必要です。infacmd を使用して、Informatica 形式に従った SPN とキータブファイル名のリストでファ

イルを生成することができます。SPN とキータブファイル名は大文字小文字が区別されます。

Kerberos 管理者に、プリンシパルデータベースに対する SPN の追加と、キータブファイルの作成を依頼するこ

とが必要な場合があります。

注: SPN は、Informatica ドメインで使用するすべてのプリンシパルで、ユーザープリンシパル名(UPN)と同

じである必要があります。また、Informatica ドメインで使用されるすべてのプリンシパルに対し、委任を有

効にする必要があります。Microsoft Active Directory Service で、[任意のサービスへの委任でこのユーザ

ーを信頼する(Kerberos のみ)]オプションを設定します。

グラフィック表示サーバーが使用可能であることの確認 91

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Informatica は、Informatica ドメインに必要な SPN とキータブ名の正しい形式を表示するファイルを生成す

るコマンドを提供します。正しい形式の SPN およびキータブファイル名のリストを生成するには、次のコマン

ドを実行します。

infacmd printSPNAndKeytabNames

SPN およびキータブファイル名を生成するすべてのノードに対し、完全修飾されたホスト名を指定する必要が

あります。このコマンドは、ドメイン名システム(DNS)からホスト名を解決できるマシンに対して実行しま

す。

infacmd printSPNAndKeytabNames コマンドを使用すると、複数のサービスに対して SPN およびキータブファイ

ル名を生成することができます。時間を節約するため、作成するサービスの名前と実行対象のノードを決めま

す。次に、コマンドを実行してすべてのサービスに対して一度に SPN およびキータブファイル名を生成します。

Informatica ドメイン用の正しい形式を持つ SPN およびキータブファイルのリストを生成するには、以下の手

順を実行します。

1. コマンドプロンプトで、コマンドラインプログラムがインストールされている Informatica ディレクトリ

に移動します。

デフォルトでは、コマンドラインプログラムは<INFA_HOME>/isp/bin ディレクトリにインストールされてい

ます。

2. Windows では infacmd、UNIX では infacmd.sh の後に続けて必要なオプションと引数を入力します。

以下の表に、infacmd printSPNAndKeytabNames コマンドに必要なオプションと引数を示します。

オプション 引数 説明

-DomainName

-dn

domain_name ドメインの名前。名前は 128 文字以下で、7 ビットの ASCII 文字のみにする必要があります。名前にはスペースと次の文字が使用できません。 ` % * + ; " ? , < > \ /

-ServiceRealmName

-srn

realm _name_of_node_spn

Informatica ドメインサービスが属するKerberos 領域の名前。サービスレルム名は、大文字小文字が区別され、すべて大文字で入力する必要があります。

-Format

-fn

format_TEXT_CSV コマンドによって生成されるファイルの形式。コマンドでは以下の形式を設定できます。- TEXT。カラム区切りの SPN およびキータブ

ファイル名のファイル。

- CSV。カンマ区切りの SPN およびキータブ

ファイル名のファイル。

92 第 5 章: Informatica Services のインストール後のタスク

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オプション 引数 説明

-OutputFile

-of

output_file_name

コマンドによって生成されるファイルのパスとファイル名。

-ServiceProcesses

-sps

ServiceName:Nodename [ServiceName:Nodename]

Informatica ドメインに作成するサービスの名前と、サービスを実行するノードの名前。次の形式を使用します: ServiceName:NodeName

複数のサービスに対して SPN およびキータブファイル名を生成できます。サービス名とノード名の各ペアはスペースで区切ります。

このコマンドは、Informatica が要求する形式の SPN およびキータブファイル名のリストが入ったファイ

ルを作成します。

3. プリンシパルデータベースへの SPN の追加と各 SPN 用のキータブファイルを作成するリクエストとともに

ファイルを Kerberos 管理者へ送付します。

キータブファイルの作成には、Microsoft から提供される ktpass ユーティリティを使用するよう推奨しま

す。ktpass ユーティリティは、Active Directory のサービスに対するユーザーおよびサービスプリンシ

パル名を設定し、サービスで使用する.keytab ファイルを生成します。

Kerberos 管理者がこのタスクを完了するのに、しばらく時間がかかる場合があります。Kerberos の管理

者からキータブファイルが送られてくるまで待機する必要があります。ファイルが届いたら、

Informatica ドメインにアプリケーションサービスを作成することができます。

4. Kerberos 管理者がキータブファイルを作成したら、キータブファイルを Informatica ディレクトリにコピ

ーします。

すべてのキータブファイルをドメインの暗号化キーが格納されているディレクトリにコピーします。暗号

化キーが保管されるデフォルトのディレクトリは<INFA_HOME>/isp/config/secret です。

注: アプリケーションサービスを有効にする前にキータブファイルを作成する必要があります。Informatica

ディレクトリにサービスのためのキータブファイルがない場合、Kerberos はアプリケーションサービスを認証

できません。Web アプリケーションを関連付けたアプリケーションサービス(Metadata Manager サービスや

Web サービス Hub サービスなど)には、webapp_http.keytab というキータブファイルも必要です。

Administrator ツールに関連付けた HTTP プロセスにキータブファイルを使用することができます。

Informatica サービスのサービスプリンシパル名とキータブファイルの作成 93

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第 6 章

Informatica Services の起動

この章では、以下の項目について説明します。

• Informatica Services の起動の概要, 94 ページ

• Informatica の起動と停止, 94 ページ

• PowerCenter サービスの基本操作, 97 ページ

• Informatica Administrator へのログイン, 97 ページ

• Informatica Windows サービスの設定, 98 ページ

Informatica Services の起動の概要Informatica をインストールする各ノード上に、インストーラによって、Informatica を実行する Windows サ

ービスまたは UNIX デーモンが作成されます。 インストールが正常に完了した場合、インストーラによって、

Windows 上の Informatica Service または UNIX 上の Informatica デーモンが起動されます。

Informatica Windows サービスの動作を設定することができます。

Informatica Services により、ノード上の Service Manager が実行されます。 Service Manager により、ノ

ード上のアプリケーションサービスが実行されます。 Informatica を起動または停止するために使用する方法

は、オペレーティングシステムによって異なります。 Informatica Administrator を使用してノードをシャッ

トダウンすることができます。ノードをシャットダウンする場合は、ノード上の Informatica を停止します。

Informatica Services により、Informatica Administrator も実行されます。Informatica Administrator を

使用して、Informatica ドメインオブジェクトおよびユーザーアカウントを管理します。Informatica

Administrator にログインして、Informatica のユーザーのユーザーアカウントを作成し、ドメイン内にアプ

リケーションサービスを作成して設定します。

Informatica の起動と停止UNIX では、コマンドラインプログラムを使用して Informatica デーモンの起動や停止を行います。 Windows

では、[コントロールパネル]または[スタート]メニューから Informatica Services の起動や停止を行いま

す。

94

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UNIX 上での Informatica の起動と停止

UNIX 上で、infaservice.sh を実行して Informatica デーモンを開始および停止します。デフォルトで、

infaservice.sh は以下のディレクトリにインストールされています。

<InformaticaInstallationDir>/tomcat/bin

1. infaservice.sh がインストールされているディレクトリに移動します。

2. コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力し、デーモンを開始します。

infaservice.sh startup

デーモンを停止するには次のコマンドを入力します。

infaservice.sh shutdown

注: ソフトリンクを使用して infaservice.sh の場所を指定する場合、INFA_HOME 環境変数に Informatica

のインストールディレクトリの場所を設定します。

Windows 上での Informatica の起動と停止

[コントロールパネル]の[サービス]ウィンドウ、または[スタート]メニューのショートカットを使用し

て、Informatica Services の起動や停止を行うことができます。

[スタート]メニューからの Informatica の起動または停止

Windows Start メニューから Informatica を起動するには、[プログラム] > Informatica[バージョン] >

[サーバー]をクリックします。[Informatica サービスを開始]を右クリックし、[管理者として実行]を選択

します。

Informatica を Windows の[スタート]メニューから停止するには、[プログラム] > [Informatica[バージ

ョン]] > [サーバー] > [Informatica サービスの停止]の順にクリックします。

Windows サービスの起動後に、クライアントマシンでドメイン内のサービスマネージャにアクセスできるよう

に、ファイアウォールを設定します。

[コントロールパネル]からの Informatica の起動または停止

Informatica Windows サービスの起動や停止を行う手順は、その他のすべての Windows サービスと同じです。

1. Windows のコントロールパネルを開きます。

2. [管理ツール]を選択します。

3. [サービス]を右クリックし、[管理者として実行]を選択します。

4. Informatica サービスを右クリックします。

5. サービスが実行中の場合、[停止]をクリックします。

サービスが停止した場合、[開始]をクリックします。

Windows サービスの起動後に、クライアントマシンでドメイン内のサービスマネージャにアクセスできるよう

に、ファイアウォールを設定します。

Windows ファイアウォールの設定

Informatica Windows サービスを起動する場合、Informatica クライアントをインストールするマシンでは、

Informatica ドメイン内の Service Manager にアクセスすることができません。 クライアントで Service

Informatica の起動と停止 95

Page 108: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

Manager にアクセスできるようにするには、ドメインへのアクセス権をクライアントマシンに付与するように

ファイアウォールを設定する必要があります。

Informatica ドメインを作成したマシンで、ファイアウォールの例外のリストにクライアントマシンを追加し

ます。

1. Windows の[コントロールパネル]で、[Windows ファイアウォール]を開きます。

2. [Windows ファイアウォール]ウィンドウで、[例外]タブをクリックします。

3. [プログラムの追加]をクリックします。

4. [プログラムの追加]ウィンドウで、[参照]をクリックします。

infasvcs.exe ファイルにより、ドメイン内の Service Manager が実行されます。

5. Informatica インストールディレクトリ内の以下のディレクトリに移動します。

<InformaticaInstallationDir>\tomcat\bin

6. infasvcs.exe を選択し、[開く]をクリックします。

プログラムのリストに infasvcs.exe ファイルが表示されます。

[スコープの変更]をクリックして、Informatica にアクセスするマシンを指定することができます。

7. infasvcs.exe ファイルがプログラムおよびサービスのリストに表示され、有効になっていることを確認し

ます。

8. [OK]をクリックします。

Informatica Administrator での Informatica の停止

Informatica Administrator を使用してノードをシャットダウンする場合は、そのノード上の Informatica

Services を停止します。

サービスをシャットダウンする前に、実行中のプロセスを強制終了したり、完了させたりすることができます。

ノードをシャットダウンしてノードで実行されているリポジトリサービスプロセスを強制終了すると、リポジ

トリにまだ書き込まれていない変更が失われる場合があります。 Integration Service プロセスを実行してい

るノードを強制終了した場合、ワークフローが強制終了されます。

1. Informatica Administrator にログインします。

2. ナビゲータで、シャットダウンするノードを選択します。

3. [ドメイン]タブの[アクション]メニューで、[ノードのシャットダウン]を選択します。

Informatica の起動と停止に関するルールおよびガイドライン

ノード上で Informatica の起動や停止を行う際には、以下のルールおよびガイドラインを使用します。

• ノードをシャットダウンすると、ドメインでそのノードを使用できなくなります。ゲートウェイノードをシ

ャットダウンしたときにドメイン内に別のゲートウェイノードがない場合、ドメインは使用できなくなりま

す。

• Informatica を起動する場合、ノード上のサービスで使用されるポートが使用可能であることを確認しま

す。 例えば、ノード上で Informatica を停止した場合、Informatica を再起動する前に、ポートがマシン

上の他のプロセスで使用されていないことを確認します。 ポートが使用できない場合は、Informatica の

起動に失敗します。

• Informatica Administrator を使用してノードをシャットダウンしない場合は、ノード上で実行中のプロセ

スはすべて強制終了されます。ノードをシャットダウンする前にすべてのプロセスが完了するまで待機する

場合は、Informatica Administrator を使用します。

96 第 6 章: Informatica Services の起動

Page 109: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

• アプリケーションサービス用のプライマリノードとして設定されるノードと、バックアップノードとして設

定される他のノードがドメイン内にある場合、プライマリノード上で Informatica を起動してから、バック

アップノードを起動します。 そうでない場合、アプリケーションサービスはプライマリノードではなくバ

ックアップノード上で実行されます。

PowerCenter サービスの基本操作Informatica Services のインストールと設定が完了したら、PowerCenter アプリケーションサービスの操作を

開始できます。

1. Informatica を起動します。

2. Informatica Administrator にログインし、PowerCenter アプリケーションサービスおよびコンポーネン

トを作成して管理します。

3. 以下のアプリケーションサービスを作成します。

PowerCenter Repository Service

このサービスにより、PowerCenter リポジトリが管理されます。 PowerCenter リポジトリデータベー

ステーブルにあるメタデータの取得、挿入、更新が行われます。 PowerCenter リポジトリサービスを

作成する場合は、PowerCenter リポジトリを作成するデータベースを指定します。

PowerCenter Integration Service

このサービスにより、PowerCenter のセッションおよびワークフローが実行されます。 PowerCenter

Integration Service を作成する場合は、PowerCenter リポジトリサービスと関連付ける必要があり

ます。

4. Metadata Manager アプリケーションを使用するには、Metadata Manager Service を作成します。

Metadata Manager Service により、Metadata Manager アプリケーションが実行され、Metadata Manager

コンポーネント間の接続が管理されます。 Metadata Manager を使用して、共通点のないソースリポジト

リからメタデータを参照および分析するには、Metadata Manager Service を作成します。 Metadata

Manager Service を作成する場合は、関連付ける PowerCenter Integration Service を指定し、Metadata

Manager リポジトリを作成するデータベースを指定します。

5. Data Analyzer アプリケーションを使用するには、Reporting Service を作成します。

Reporting Service では、Data Analyzer アプリケーションが実行されます。 Data Analyzer アプリケー

ションを使用してレポートを作成および実行するには、Reporting Service を作成します。 Reporting

Service を作成する場合は、関連付けるレポートソースを指定し、Data Analyzer リポジトリを作成する

データベースを指定します。

6. JasperReports アプリケーションを使用するには、Reporting and Dashboards Service を作成します。

7. PowerCenter クライアントを起動します。

Informatica Administrator へのログインInformatica Administrator Web アプリケーションにログインするには、ユーザーアカウントを持っている必

要があります。

注: Informatica ドメインが Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行されている場合、ブラウザを

Informatica の Web アプリケーションにアクセスできるように設定する必要があります。Microsoft Internet

PowerCenter サービスの基本操作 97

Page 110: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

Explorer では、Informatica Web アプリケーションの URL を信頼できるサイトのリストに追加します。Google

Chrome では、Informatica の Web アプリケーションのホスト名を信頼できるサイトのホワイトリストに追加し

ます。

1. ブラウザ(Microsoft Internet Explorer または Google Chrome)を起動します。

2. [アドレス]フィールドに、Informatica Administrator の URL を次のように入力します。

http://<host>:<port>/administrator

URL のホストおよびポートは、マスタゲートウェイノードのホスト名および Informatica Administrator

のポート番号を表します。HTTPS を使用するように Informatica Administrator を設定した場合、URL は

HTTPS サイトに再送信されます。

https://<host>:<https port>/administrator

3. ログインページで、ユーザー名とパスワードを入力します。

4. [ネイティブ]を選択するか、特定のセキュリティドメインの名前を指定します。

Informatica ドメインに LDAP セキュリティドメインが含まれている場合は、[セキュリティドメイン]フ

ィールドが表示されます。 ユーザーアカウントが所属するセキュリティドメインがわからない場合は、

Informatica ドメイン管理者にお問い合わせください。

5. [ログイン]をクリックします。

6. ドメイン管理者から付与されたユーザー名およびパスワードで今回初めてログインする場合、セキュリテ

ィ保持のためパスワードを変更してください。

Informatica Windows サービスの設定オペレーティングシステムの起動時、またはサービスが失敗した場合に、Informatica Windows サービスの動

作を設定することができます。また、サービスにログインするためのユーザーアカウントを設定することもで

きます。

サービスにログインするためのユーザーアカウントを設定する際には、以下のルールおよびガイドラインを使

用します。

• ネットワークドライブ上にファイルを格納する場合、ローカルシステムアカウントではなくシステムアカウ

ントを使用して Informatica Services を実行します。

• ネットワークドライブ上の共有ストレージを設定して、ドメイン、またはドメイン上で実行するアプリケー

ションサービスで使用されるファイルを格納する場合は、Informatica Services を実行するユーザーアカ

ウントに共有場所へのアクセス権がある必要があります。

• ローカルシステムアカウントを使用する場合は、Informatica Services を起動するユーザーにネットワー

ク上の場所へのアクセス権があることを確認します。

• Informatica Services を起動するユーザーが共有ストレージの場所にアクセスできない場合は、ノード上

のサービスプロセスが失敗するか、ノードまたはドメインが開始されません。

• システムユーザアカウントを設定する場合は、ユーザアカウントに Act as operating system 権限が必要

です。詳細については、Windows のマニュアルを参照してください。

Informatica Windows サービスを設定する手順

1. Windows のコントロールパネルを開きます。

2. [管理ツール]を選択します。

3. [サービス]を選択します。

4. [Informatica <バージョン>]をダブルクリックします。

[Informatica <バージョン>プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

98 第 6 章: Informatica Services の起動

Page 111: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

5. [ログオン]タブをクリックします。

6. [このアカウント]を選択します。

7. ドメインおよびユーザー名を入力するか、[参照]をクリックしてシステムユーザーを特定します。

8. 選択したユーザアカウントのパスワードを入力して確認します。

9. [リカバリ]タブをクリックします。 サービスが失敗した場合は、オプションを選択して Informatica

Services を再起動します。

Windows 上のサービスのシステムアカウントおよびサービスリスタートオプションの設定の詳細については、

Windows のマニュアルを参照してください。

Informatica Windows サービスの設定 99

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第 7 章

Informatica クライアントのインストール前のタスク

この章では、以下の項目について説明します。

• Informatica クライアントのインストール前のタスクの概要, 100 ページ

• 小システム要件の確認, 100 ページ

• PowerCenter Client ツールで必要なサードパーティのソフトウェアの確認, 101 ページ

• システムユーザーアカウントの確認, 102 ページ

Informatica クライアントのインストール前のタスクの概要

Windows に Informatica クライアントをインストールする前に、 小システム要件とサードパーティソフトウ

ェアの要件が満たされていることを確認します。Informatica クライアントをインストール先のマシンが正し

く設定されていない場合、インストールに失敗する場合があります。

小システム要件の確認すべての Informatica クライアントツールを同一のマシンにインストールすることや、別々のマシンにインス

トールすることもできます。 クライアントを複数のマシンにインストールすることもできます。

Informatica クライアントの要件は、インストールするクライアントツールによって異なります。

以下の表に、Informatica クライアントツールを実行するための 小システム要件を示します。

クライアント プロセッサ RAM ディスクスペース

PowerCenter Client 1 CPU 512 MB 1.6 GB

Informatica Developer 1 CPU 512 MB 2.5 GB

Data Transformation Studio 1 CPU 512 MB 708 MB

100

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インストールのための一時的なディスク領域要件

インストーラによりハードディスクに一時ファイルが書き込まれます。 インストールをサポートする、マシン

に十分な利用可能なディスク容量があることを確認します。 インストールが完了した場合、インストーラによ

り一時ファイルが削除され、ディスク容量が解放されます。

以下の表に、インストール中の一時ディスク容量の要件を一覧表示します。

製品 ディスクスペース

Installer 1 GB

Informatica クライアント 550 MB

PowerCenter Client ツールで必要なサードパーティのソフトウェアの確認

以下の表に、PowerCenter Client ツール用のサードパーティのソフトウェア要件を一覧表示します。

クライアント サードパーティ製ソフトウェア

PowerCenter Mapping Architect for Visio Microsoft Visio

.NET Framework

PowerCenter Mapping Analyst for Excel Microsoft Office Excel

PowerCenter Mapping Architect for Visio

PowerCenter クラアイアントのインストールには、Microsoft Visio および .NET Framework を必要とする

Mapping Architect for Visio が含まれます。 PowerCenter クライアントのインストールを開始する前に、

PowerCenter クライアントのインストール先にするマシンに、Microsoft Visio のバージョン 2007 または 2010

をインストールしておく必要があります。

PowerCenter Mapping Analyst for Excel

PowerCenter クラアイアントのインストールには、以下のソフトウェアを必要とする Mapping Analyst for

Excel が含まれます。

• Microsoft Office Excel のバージョン 2007 または 2010

• Java のバージョン 1.7 以降

PowerCenter クライアントのインストールを開始する前に、PowerCenter クライアントをインストールするマ

シンに、Microsoft Excel および Java をインストールしておく必要があります。

Mapping Analyst for Excel には、Microsoft Excel にメタデータメニューまたはリボンを追加する Excel ア

ドインが含まれます。 Excel 2007 または 2010 のアドインをインストールすることができます。

PowerCenter Client ツールで必要なサードパーティのソフトウェアの確認 101

Page 114: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

システムユーザーアカウントの確認Informatica クライアントのインストールに使用するユーザーアカウントに、インストールディレクトリおよ

び Windows レジストリに対する書き込み権限があることを確認します。

102 第 7 章: Informatica クライアントのインストール前のタスク

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第 8 章

Informatica クライアントのインストール

この章では、以下の項目について説明します。

• Informatica クライアントのインストールの概要, 103 ページ

• グラフィカルモードでのインストール, 103 ページ

• サイレントモードでのインストール, 104 ページ

Informatica クライアントのインストールの概要Informatica クライアントは、Windows ではグラフィカルモードまたはサイレントモードでインストールでき

ます。

インストール前のタスクを完了させて、インストールの準備をします。Informatica クライアントは複数のマ

シンにインストールできます。

グラフィカルモードでのインストールInformatica クライアントは、Windows にグラフィカルモードでインストールできます。

1. 他のすべてのアプリケーションを終了します。

2. ルートディレクトリから install.bat を実行します。

ルートディレクトリから install.bat ファイル実行時に問題を検出した場合は、以下のファイルを実行し

ます。

<InformaticaInstallationDir>/client/install.exe

3. [Informatica <Version>クライアントのインストール]を選択し、[次へ]をクリックします。

[インストールの前提条件]ページに、システム要件が表示されます。 インストール要件すべてが満たさ

れていることを確認してから、インストールを続行します。

4. [次へ]をクリックします。

[アプリケーションクライアントの選択]ページで、インストールする Informatica クライアントを選択

します。

103

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以下の Informatica クライアントアプリケーションは、同じマシンにインストールできます。

• Informatica Developer

• PowerCenter Client

• Data Transformation Studio

同時に複数のクライアントをインストールできます。

Informatica Developer をインストールする場合は、Data Transformation Studio もインストールする必

要があります。

5. [インストールディレクトリ]ページで、インストールディレクトリへの絶対パスを入力します。

インストールディレクトリは、現在のコンピュータ上にある必要があります。パスのディレクトリ名にス

ペースやドル記号($)を含めることはできません。許容されるパスの 大長は 260 文字です。

6. [次へ]をクリックします。

Data Transformation Studio をインストールする場合は、[Data Transformation Studio の設定]ページ

が表示されます。

Data Transformation Studio をインストールしない場合は、[インストール前のサマリ]ページが表示さ

れます。

7. Data Transformation Studio をインストールする場合は、Data Transformation Studio の Eclipse イン

ストールオプションを選択し、[次へ]をクリックします。

8. [インストール前のサマリ]ページで、インストール情報を確認し、[インストール]をクリックします。

インストーラによって、Informatica クライアントファイルがインストールディレクトリにコピーされま

す。

[インストール後のサマリ]ページには、インストールが正常に完了したかどうかを示すメッセージが表示

されます。

9. [完了]をクリックして、インストーラを終了します。

インストールログファイルを表示して、インストーラによって実行されたタスクの詳細を取得できます。

サイレントモードでのインストールユーザーの操作なしで Informatica クライアントをインストールするには、サイレントモードでインストール

します。

プロパティファイルを使用し、インストールオプションを指定します。 インストーラによりこのファイルが読

み込まれ、インストールオプションが決定されます。 サイレントモードによるインストールを使用して、

Informatica クライアントをネットワーク上の複数のマシンにインストールすることや、マシン全体のインス

トールを標準化することができます。

サイレントモードでインストールするには、以下のタスクを完了します。

1. インストールプロパティファイルを設定し、そのプロパティファイル内でインストールオプションを指定

する。

2. インストールプロパティファイルを使用してインストーラを実行する。

104 第 8 章: Informatica クライアントのインストール

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プロパティファイルの設定

Informatica では、インストーラで必要となるプロパティを含むサンプルのプロパティファイルが提供されて

います。 このサンプルのプロパティファイルをカスタマイズしてプロパティファイルを作成し、インストール

のオプションを指定します。 次に、サイレントインストールを実行します。

サンプルの SilentInput.properties ファイルは、DVD またはインストーラのダウンロード場所であるルートデ

ィレクトリに格納されます。

1. インストールファイルを含むディレクトリのルートに移動します。

2. サンプルの SilentInput.properties ファイルを検索します。

3. SilentInput.properties ファイルのバックアップコピーを作成します。

4. テキストエディタを使用して、ファイル内のプロパティを開き、値を変更します。

以下の表に、変更可能なインストールプロパティを示します。

プロパティ名 説明

INSTALL_TYPE Informatica クライアントをインストールまたはアップグレードするかどうかを示します。

値が 0 の場合、Informatica クライアントは指定するディレクトリにインストールされます。 値が 1 の場合、Informatica クライアントはアップグレードされます。

デフォルトは 0 です。

UPG_BACKUP_DIR アップグレードする Informatica クライアントの以前のバージョンのディレクトリ。

USER_INSTALL_DIR Informatica クライアントのインストールディレクトリ。

DXT_COMP Informatica デベロッパをインストールするかどうかを指定します。

値が 1 の場合、デベロッパツールがインストールされます。 値が 0 の場合、デベロッパツールはインストールされません。

デフォルトは 1 です。

CLIENT_COMP PowerCenter クライアントをインストールするかどうかを示します。

値が 1 の場合、PowerCenter クライアントがインストールされます。 値が 0 の場合、PowerCenter クライアントはインストールされません。

デフォルトは 1 です。

DT_COMP Data Transformation Studio をインストールするかどうかを示します。

値が 1 の場合、Data Transformation Studio がインストールされます。値が 0 の場合、Data Transformation Studio はインストールされません。

DXT_COMP=1 の場合、このパラメータを 1 に設定します。

サイレントモードでのインストール 105

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プロパティ名 説明

NEW_ECLIPSE_SELECTION

このパラメータは、DT_COMP=1 の場合に設定できます。インストーラにバンドルされている Eclipse のコピーをインストールするか、または使用するマシンにインストールされている Eclipse開発環境を使用するかを示します。

値が 0 の場合は、マシンにインストールされている Eclipse 開発環境が使用されます。ECLIPSE_LOCATION プロパティを設定してください。値が 1 の場合は、インストーラにバンドルされている Eclipse のコピーが設定時にインストールされます。デフォルトは 1 です。

ECLIPSE_LOCATION NEW_ECLIPSE_SELECTION=0 の場合は必須です。

既存の eclipse.exe ファイルの絶対パスを指定します。

5. プロパティファイルを保存します。

サンプルのプロパティファイル

以下の例は、サンプルの SilentInput.properties ファイルの内容を示します。

########################################################### Informatica Installer Build Details# Copyright (c) Informatica Corporation 1998 - 2012# This software contains confidential and proprietary# information of Informatica Corporation.# All Rights Reserved. ##########################################################

######## Use this file (SilentInput.properties) to install or upgrade the Informatica clients without user interaction.# Use this sample properties file to define the parameters for the silent installation or upgrade. # Use the following guidelines when you edit this file:# Back up the file before you modify it. # Any error condition that causes the installation or upgrade to fail, such as an installation directory that is not valid, # generates a log file in SYSTEM_DRIVE_ROOT. For example: c:\silentErrorLog.log#######

# The INSTALL_TYPE property determines whether to install or upgrade Informatica.# Value 0 Perform a new installation of Informatica.# Value 1 Upgrade a previous version of Informatica.

INSTALL_TYPE=0

# The USER_INSTALL_DIR property represents the directory in which to install the new version of Informatica.# Set the property if you are installing or upgrading Informatica.# The property must point to a valid directory with write permissions enabled.

USER_INSTALL_DIR=c:\Informatica\9.6.0

# The UPG_BACKUP_DIR property represents the directory that contains the PowerCenter or Informatica version that you want to upgrade. # Set the property if you are upgrading Informatica.# This property must point to a valid PowerCenter or Informatica client installation.

UPG_BACKUP_DIR=c:\Informatica\9.5.0

# The DXT_COMP property determines whether to install Informatica Developer.# Set the property if you are installing or upgrading Informatica.# Value 1 Install Informatica Developer.

106 第 8 章: Informatica クライアントのインストール

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# Value 0 Do not install Informatica Developer.

DXT_COMP=1

# The CLIENT_COMP property determines whether to install the PowerCenter Client.# Set the property if you are installing or upgrading Informatica.# Value 1 Install the PowerCenter Client.# Value 0 Do not install the PowerCenter Client.

CLIENT_COMP=1

# The DT_COMP property determines whether to install the Data Transformation Studio.# Set the property if you are installing or upgrading Informatica.# If DXT_COMP=1, set the property to 1.# Value 1 Install Data Transformation Studio.# Value 0 Do not install Data Transformation Studio.

DT_COMP=1

# The NEW_ECLIPSE_SELECTION property determines whether to install the copy of Eclipse that is bundled with the installer or # use an Eclipse development environment that is already installed on your machine.# Set the property if DT_COMP=1.# Value 0 Install Data Transformation Studio to use the Eclipse development environment that is already installed on your machine.# Value 1 Install Data Transformation Studio to use the copy of Eclipse that is bundled with the installer.

NEW_ECLIPSE_SELECTION=1

# The ECLIPSE_LOCATION property represents the directory that contains the existing eclipse.exe file.# Set the property to the existing Eclipse location if "NEW_ECLIPSE_SELECTION=0".# Do not set the property if NEW_ECLIPSE_SELECTION=1.

ECLIPSE_LOCATION=

######## After you create the properties file, save the file with the name SilentInput.properties and # run the silent installer to perform the Informatica client installation.#######

/>インストーラの実行

プロパティファイルの設定後、コマンドウィンドウを開いてサイレントインストールを開始します。

1. コマンドウィンドウを開きます。

2. インストールファイルを含むディレクトリのルートに移動します。

3. 編集して再保存した SilentInput.properties ファイルがディレクトリに含まれていることを確認します。

4. サイレントインストールを実行するには、silentInstall.bat ファイルをダブルクリックします。

サイレントインストーラがバックグラウンドで実行します。プロセスにしばらく時間がかかる場合があり

ます。サイレントインストールは、Informatica_<Version>_Client_InstallLog.log ファイルがインスト

ールディレクトリに作成された時点で完了します。

サイレントインストールは、プロパティファイルが正しく設定されない場合、または、インストールディ

レクトリにアクセスできない場合に失敗します。インストールログファイルを確認し、エラーを修正しま

す。それからサイレントインストールを再実行します。

サイレントモードでのインストール 107

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第 9 章

Informatica クライアントのインストール後のタスク

この章では、以下の項目について説明します。

• Informatica クライアントのインストール後のタスクの概要, 108 ページ

• Web ブラウザの設定, 108 ページ

• クライアントツール用の言語のインストール, 109 ページ

• 環境変数の設定, 110 ページ

Informatica クライアントのインストール後のタスクの概要

Informatica クライアントのインストール後、クライアントが適切に実行することを確認するためにインスト

ール後のタスクを実行します。

Web ブラウザの設定Microsoft Internet Explorer または Google Chrome を使用して、Informatica プラットフォームの Web クラ

イアントアプリケーションを起動することができます。

以下の表に、Web アプリケーションで使用できるブラウザを示します。

コンポーネント Web ブラウザ

Informatica Administrator Microsoft Internet Explorer、Google Chrome

Web サービス Hub コンソール Microsoft Internet Explorer、Google Chrome

Metadata Manager サービス Microsoft Internet Explorer、Google Chrome

レポートサービス Microsoft Internet Explorer、Google Chrome

108

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コンポーネント Web ブラウザ

レポートおよびダッシュボードサービス Microsoft Internet Explorer、Google Chrome

PowerCenter Client Microsoft Internet Explorer注: Designer、Repository Manager、およびWorkflow Manager 用のスタートページを表示する必要があります。

アプリケーションにアクセスするには、ブラウザで次のオプションを設定します。

スクリプトと ActiveX

Internet Explorer で、[アクティブスクリプト]、[スクリプトによる貼り付け処理の許可]、[ActiveX コ

ントロールとプラグインの実行]、および[スクリプトを実行しても安全だとマークされている ActiveX

コントロールのスクリプトの実行]を有効にする必要があります。 コントロールを設定するには、[ツー

ル]-[インターネットオプション]-[セキュリティ]-[レベルのカスタマイズ]をクリックします。

ポップアップブロックユーティリティ

Data Analyzer のページと Metadata Manager のページを表示するには、ブラウザのポップアップをブロッ

クする機能を無効にします。

TLS 1.0

AIX で動作するドメイン上の Informatica Administrator に HTTPS を設定する場合、Internet Explorer

が必要です。TLS 1.0.TLS 1.0 を有効にするには、[ツール]-[インターネットオプション]-[詳細設

定]をクリックします。TLS 1.0 の設定は「セキュリティ」という見出しの下に表示されます。

信頼できるサイト

Informatica ドメインが Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行されている場合、ブラウザを

Informatica の Web アプリケーションにアクセスできるように設定する必要があります。Microsoft

Internet Explorer では、Informatica Web アプリケーションの URL を信頼できるサイトのリストに追加

します。Google Chrome では、Informatica の Web アプリケーションのホスト名を信頼できるサイトのホ

ワイトリストに追加します。

ブラウザキャッシュ

Internet Explorer では、Metadata Manager が正しくページをキャッシュしユーザー特権を適用するよう

に、ブラウザのキャッシュオプションを設定します。[ツール]-[インターネットオプション]をクリッ

クします。[参照履歴]で、[設定]をクリックします。[格納されているページの新バージョンをチェッ

ク]で、[Web ページを表示するたび]を選択します。

クライアントツール用の言語のインストールシステムロケール以外の言語を表示し、UTF-8 コードページを使用するリポジトリで作業する必要がある場合

は、Informatica クライアントで使用する追加の言語を Windows にインストールします。 また、Windows

Input Method Editor (IME)を使用するための言語のインストールが必要となる場合があります。

言語をインストールするには:

1. [スタート]-[設定]-[コントロールパネル]をクリックします。

2. [地域のプロパティ]をクリックします。

3. システムの言語の設定の下で、インストールする言語を選択します。

クライアントツール用の言語のインストール 109

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4. [適用]をクリックします。

Windows では、システムの再起動が必要な場合があります。

環境変数の設定Informatica のクライアントをホストするマシンで、安全な通信を有効にした、または Kerberos 認証を使った

ネットワーク上で実行されている Informatica ドメインとクライアントが正しく動作するように、環境変数を

設定する必要があります。

Informatica ドメインに対して安全な通信が有効になっている場合、トラストストア情報を使って

Informatica の環境変数を設定します。

INFA_TRUSTSTORE

ドメインの安全な通信を有効にし、使用する SSL 証明書を指定する場合、SSL 証明書のトラストストアフ

ァイルのあるディレクトリを使って INFA_TRUSTSTORE 変数を設定します。このディレクトリには、

infa_truststore.jks および infa_truststore.pem という名前のトラストストアファイルを含める必要が

あります。

INFA_TRUSTSTORE_PASSWORD

ドメインの安全な通信を有効にし、使用する SSL 証明書を指定する場合、SSL 証明書の入った

infa_truststore.jks に対するパスワードを使って INFA_TRUSTSTORE_PASSWORD 変数を設定します。パス

ワードは暗号化される必要があります。pmpasswd というコマンドラインプログラムを使用して、パスワー

ドを暗号化します。

Informatica ドメインが Kerberos 認証を使ったネットワーク上で実行されている場合、Kerberos 設定の環境

変数を設定します。

KRB5_CONFIG

KRB5_CONFIG 環境変数を使用して Kerberos 設定ファイルのパスとファイル名を格納します。Kerberos 設

定ファイルの名前は krb5.conf です。Informatica クライアントをホストする各マシンに対して、

KRB5_CONFIG 環境変数を設定する必要があります。

110 第 9 章: Informatica クライアントのインストール後のタスク

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第 1 0 章

Informatica クライアントの起動

• PowerCenter Client の起動, 111 ページ

PowerCenter Client の起動PowerCenter Client を起動する場合は、PowerCenter リポジトリに接続します。

1. Windows の[スタート]メニューから[プログラム] > [Informatica[バージョン]] > [クライアン

ト] > [クライアントツール名]をクリックします。

PowerCenter クライアントツールの初回実行時には、リポジトリを追加し、それに接続する必要がありま

す。

2. [リポジトリ] > [リポジトリの追加]をクリックします。

[リポジトリの追加]ダイアログボックスが表示されます。

3. リポジトリ名とユーザ名を入力します。

4. [OK]をクリックします。

ナビゲータにリポジトリが表示されます。

5. [リポジトリ] > [接続]をクリックします。

[リポジトリへの接続]ダイアログボックスが表示されます。

6. 接続設定のセクションで、[追加]をクリックしてドメインの接続情報を追加します。

[ドメインの追加]ダイアログボックスが表示されます。

7. ドメイン名、ゲートウェイホスト、およびゲートウェイのポート番号を入力します。

8. [OK]をクリックします。

9. [リポジトリへの接続]ダイアログボックスで、管理者ユーザー用のパスワードを入力します。

10. セキュリティドメインを選択します。

11. [接続]をクリックします。

リポジトリに接続した後、オブジェクトを作成できます。

111

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第 1 1 章

Informatica のインストールのトラブルシューティング

この章では、以下の項目について説明します。

• インストールのトラブルシューティングの概要, 112 ページ

• インストールログファイル, 112 ページ

• ドメインおよびノードのトラブルシューティング, 114 ページ

• PowerCenter クライアントのトラブルシューティング, 116 ページ

• Informatica Developer または Data Transformation Studio のトラブルシューティング, 116 ページ

インストールのトラブルシューティングの概要この章では、Informatica のインストール処理に関する情報、およびインストール中に発生するエラーの原因

と解決方法に関する情報について説明します。 この章に含まれている例は一般的なトラブルシューティング戦

略を説明しており、インストールの問題に関して起こりうる原因の包括的なリストではありません。

インストールログファイル以下のログファイルを使用して、Informatica のインストールのトラブルシューティングを行うことができま

す。

• インストールログファイル。 インストーラはインストール中およびインストール後にログファイルを作成

します。これらのログファイルを使用して、インストーラで実行されたタスクおよびインストール中に発生

したエラーの詳細情報を取得することができます。インストールログファイルには、以下のログが含まれま

す。

-デバッグログ

-ファイルインストールログ

• Service Manager ログファイル。ノードで Service Manager を起動した際に生成されるログファイルです。

112

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デバッグログファイル

インストーラは、アクションおよびエラーをデバッグログファイルに書き込みます。ログファイルの名前は、

インストールする Informatica コンポーネントによって異なります。

以下の表に、デバッグログファイルのプロパティを示します。

プロパティ 説明

ログファイル名

- Informatica_<Version>_Services.log

- Informatica_<Version>_Client.log

- Informatica_<Version>_Services_Upgrade.log

- Informatica_<Version>_Client_Upgrade.log

場所 インストールディレクトリ。

使用方法 インストーラが実行するアクションの詳細情報を取得し、インストールのエラーの詳細情報を取得します。インストーラは、インストール中にこのファイルに情報を書き込みます。インストーラでエラーが生成された場合、このログを使用してエラーを解決することができます。

内容 インストーラにより実行された各アクション、インストーラに入力した情報、インストーラが使用する各コマンドラインのコマンド、およびコマンドにより返されたエラーコードの詳細なサマリ。

デバッグログには、ドメイン、ノード、アプリケーションサービスの作成に使用される infacmd および

infasetup コマンドからの出力が含まれます。 デバッグログには、アプリケーションサービスの起動情報も含

まれます。

ファイルインストールログファイル

ファイルインストールログファイルには、インストールされたファイル情報が含まれます。

以下の表に、インストールログファイルのプロパティを示します。

プロパティ 説明

ログファイル名

- Informatica_<Version>_Services_InstallLog.log

- Informatica_<Version>_Client_InstallLog.log

場所 インストールディレクトリ。

使用方法 インストールされたファイル、および作成されたレジストリエントリに関する情報を取得します。

内容 作成されたディレクトリ、インストールされたファイルおよび実行されたコマンドの名前、およびインストールされた各ファイルの状態。

Service Manager ログファイル

インストーラにより Informatica Services が起動します。 Informatica Services によりノード用に Service

Manager が起動します。 Service Manager は、ノードの起動状態を示すログファイルを生成します。これらの

ファイルは、Informatica Services が起動に失敗する場合や Informatica Administrator にログインできな

インストールログファイル 113

Page 126: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

い場合に、問題のトラブルシューティングで使用します。Service Manager ログファイルは各ノードに作成さ

れます。

以下の表に、Service Manager によって生成されるファイルを示します。

プロパティ 説明

catalina.out Service Manager を実行する Java バーチャルマシン(JVM)からのログイベント。たとえば、インストール中にポートが使用可能なのに、Service Manager を開始すると使用中になることがあります。このログを使用すると、Service Manager の開始時に使用できなくなるポートの詳細情報を取得できます。catalina.out ファイルは、/tomcat/logs ディレクトリにあります。

node.log ノードの Service Manager の開始中に生成されるログイベント。このログを使用して、ノードの Service Manager が開始に失敗した理由の詳細を取得することができます。たとえば、Service Manager がドメイン環境設定データベースに 30 秒以内に接続できない場合、Service Manager は開始に失敗します。node.log ファイルは、/tomcat/logs ディレクトリにあります。

注: また、Log Manager が使用不能のときに、Service Manager は、node.log を使用してイベントを記録しま

す。たとえば、Service Manager が実行されるマシンにログイベントファイルを書き込むことができる十分な

ディスク領域がない場合、Log Manager は使用不能になります。

ドメインおよびノードのトラブルシューティングInformatica のインストール中、ドメインやノードを作成および設定している際にインストーラでエラーが発

生する場合があります。

次のインストーラタスクで、エラーが発生することがあります。

• ドメイン環境設定データベースの追加

• ドメインの作成またはドメインへの参加

• Informatica の起動

• ドメインを ping しています

• ライセンスの追加

ドメイン環境設定リポジトリの作成

ドメインを作成する場合、インストーラによりドメイン環境設定リポジトリが作成され、ドメインメタデータ

が格納されます。 インストーラにより、インストール中に入力したオプションが使用され、設定メタデータが

ドメイン環境設定リポジトリに追加されます。 インストーラは、JDBC を使用してデータベースとやり取りし

ます。Informatica Services のインストール先マシンに ODBC やネイティブ接続を設定する必要はありません。

インストーラではドメイン環境設定リポジトリデータベースでテーブルが作成または削除され、接続情報が確

認されます。 データベース用のユーザーアカウントには、データベースに対する作成特権が必要です。 各ド

メインが個別のドメイン環境設定リポジトリを持つ必要があります。

114 第 11 章: Informatica のインストールのトラブルシューティング

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ドメインの作成またはドメインへの参加

ドメインを作成するかドメインに参加するかに応じて、インストーラにより異なるタスクが実行されます。

• ドメインの作成。 インストーラにより infasetup DefineDomain コマンドが実行され、ドメインの設定ウ

ィンドウに入力した情報に基づいて、現在のマシンにあるドメイン用にドメインとゲートウェイノードが作

成されます。

• ドメインへの参加。 インストーラにより infasetup DefineWorkerNode コマンドが実行されて現在のマシ

ンにノードが作成され、infacmd AddDomainNode コマンドが実行されてこのノードがドメインに追加されま

す。 インストーラは、[ドメインの設定]ウィンドウに入力した情報を使用してコマンドを実行します。

ゲートウェイノードが使用不可能の場合、infasetup および infacmd コマンドは失敗します。 ゲートウェイノ

ードが使用不可能の場合、Informatica Administrator にはログインできません。

たとえば、[接続テスト]をクリックし、接続テストを行って合格したにもかかわらず、[次へ]をクリックす

る前にデータベースが使用不可になった場合、DefineDomain コマンドは失敗します。また、ホスト名または

IP アドレスが現在のマシンに属していない場合にも、DefineDomain コマンドが失敗することもあります。ド

メイン環境設定用のデータベースが使用可能であること、およびホスト名が正しいことを確認して再試行して

ください。

AddDomainNode コマンドが失敗する場合は、ゲートウェイノードで Informatica Services が実行中であること

を確認し、再試行します。

Informatica の起動

インストーラにより infaservice が実行され、Informatica Services が起動します。 Informatica が起動に

失敗する場合の問題のトラブルシューティングを行うには、インストールデバッグログ、そして node.log と

catalina.out という Service Manager ログファイルの情報を使用してエラーの原因を特定します。

ドメインを作成する場合は、ドメインが使用可能であることを Informatica Services が確認した後に

Informatica Administrator にログインします。ドメインに参加する場合は、ノードが正常に作成および開始

されたことを Informatica Services が確認した後に Informatica Administrator にログインします。

Informatica は、以下の理由で起動に失敗することがあります。

• Service Manager のシステムメモリが不足している。 Informatica を起動し、Service Manager を実行す

る Java Runtime Environment(JRE)がシステムメモリ不足のため起動しない可能性があります。

Informatica で使用されるシステムメモリ量が設定されるように、INFA_JAVA_OPTS 環境変数を設定します。

UNIX では、Informatica の起動時にメモリ構成を設定できます。

• ドメイン環境設定データベースが使用不可能である。ゲートウェイノードの Service Manager が 30 秒以内

にドメイン環境設定データベースに接続できない場合、Informatica はノードでの起動に失敗します。 ド

メイン環境設定リポジトリが使用可能であることを確認します。

• Informatica Services のユーザーアカウントが正しく設定されていない。Windows でユーザーアカウント

を設定して Informatica Services を起動する際に、Windows ドメイン、ユーザー名、またはパスワードが

正しく設定されていない場合、Informatica は起動に失敗します。 また、ユーザーアカウントにはオペレ

ーティングシステムの一部として機能の権限が必要です。

• PATH 環境変数のコンテンツが 大許容長を超えている。Windows では、Informatica で必要とされるファイ

ルやライブラリがシステムパスにない場合、Informatica は起動に失敗し、アクセスできません。 この問

題は、PATH 環境変数内の合計文字数が制限を超えた場合に発生します。

• <InformaticaInstallationDir>ディレクトリ内のフォルダーの一部に適切な実行権限がない。

<InformaticaInstallationDir>ディレクトリに対する実行権限を付与します。

ドメインおよびノードのトラブルシューティング 115

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ドメインの Ping

インストーラは、インストールを続行する前に infacmd Ping コマンドを実行して、ドメインが使用可能であ

ることを確認します。ドメインを使用可能にして、ライセンスオブジェクトをドメインに追加できるようにす

る必要があります。ping コマンドが失敗する場合は、ゲートウェイノードで Informatica を起動します。

ライセンスの追加

インストーラにより infacmd AddLicense コマンドが実行され、Informatica ライセンスキーファイルが読み込

まれ、ドメイン内にライセンスオブジェクトが作成されます。 Informatica Administrator でアプリケーショ

ンサービスを実行するには、有効なライセンスオブジェクトがドメインに存在する必要があります。

差分ライセンスを使用してドメインに参加する場合、差分ライセンスのシリアル番号がドメイン内の既存のラ

イセンスオブジェクトのシリアル番号と一致する必要があります。シリアル番号が一致しない場合、

AddLicense コマンドは失敗します。

シリアル番号、バージョン、インストール、期限日、オペレーティングシステム、接続のオプションなど、イ

ンストールで使用されるライセンスキーファイルのコンテンツに関して、インストールデバッグログで詳細情

報を取得できます。 Informatica Administrator で、ドメイン用の既存のライセンスに関する詳細情報を取得

できます。

PowerCenter クライアントのトラブルシューティング

PowerCenter クライアントをインストールしたが、Mapping Architect for Visio がWindows の[スタート]メニューに表示されず、クライアントディレクトリ内のMappingTemplate フォルダが空になっている。

Mapping Architect for Visio を正しくインストールするには、Microsoft .NET Framework の正しいバージョ

ンおよびサービスパックレベルが必要です。

PowerCenter クライアントをアンインストールし、Microsoft .NET Framework の正しいバージョンをインスト

ールして、PowerCenter クライアントを再インストールします。

Informatica Developer または Data Transformation Studio のトラブルシューティング

Informatica Developer または Data Transformation Studio をインストールしたが、環境変数が表示されない。

Windows マシンを再起動し、環境変数をリフレッシュします。

116 第 11 章: Informatica のインストールのトラブルシューティング

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第 1 2 章

リポジトリデータベースの設定

この章では、以下の項目について説明します。

• リポジトリデータベースの設定の概要, 117 ページ

• データベースユーザーアカウントの設定のガイドライン, 118 ページ

• PowerCenter レポジトリデータベースの要件, 118 ページ

• Data Analyzer リポジトリデータベースの要件, 119 ページ

• Metadata Manager リポジトリデータベースの要件, 120 ページ

リポジトリデータベースの設定の概要PowerCenter により、ドメインのリポジトリにデータとメタデータが格納されます。 PowerCenter アプリケー

ションサービスを作成する前に、リポジトリ用のデータベースとデータベースユーザーアカウントを作成しま

す。

以下のリポジトリ用のデータベースとユーザーアカウントを設定します。

• PowerCenter リポジトリ

• Data Analyzer リポジトリ

• Jaspersoft リポジトリ

• Metadata Manager リポジトリ

リポジトリは、以下のリレーショナルデータベースシステムで作成できます。

• Oracle

• IBM DB2

• Microsoft SQL Server

• Sybase ASE

データベース設定の詳細については、使用するデータベースシステムのマニュアルを参照してください。

117

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データベースユーザーアカウントの設定のガイドライン

ユーザーアカウントを設定する際には、以下のルールおよびガイドラインを使用します。

• データベースは Informatica ドメイン内のすべてのゲートウェイノードからアクセス可能である必要があり

ます。

• データベースユーザアカウントには、テーブル、インデックス、ビューの作成および削除を行う権限、なら

びにテーブルのデータを選択、挿入、更新、および削除する権限が必要です。

• 7 ビット ASCII を使用してアカウントのパスワードを作成します。

• 1 つのリポジトリ内のデータベースエラーにより、他のリポジトリが影響を受けることを防ぐには、異なる

データベースユーザーアカウントを使用して別々のデータベーススキーマに各リポジトリを作成します。

リポジトリは、ドメイン設定リポジトリ、またはドメイン内の他のリポジトリと同じデータベーススキーマ

では作成しません。

PowerCenter レポジトリデータベースの要件データベースの設定が PowerCenter リポジトリの要件を満たしていることを確認します。

Oracle

Oracle でリポジトリを設定する場合は、以下のガイドラインを使用します。

• テーブルスペースのストレージサイズを小さい数字に設定して、リポジトリでスペースを過剰に使用するの

を防ぎます。 また、リポジトリテーブルを所有するユーザーのデフォルトのテーブルスペースが小さいサ

イズに設定されていることも確認します。

以下の例に、REPOSITORY という名前のテーブルスペースの推奨ストレージパラメータを設定する方法を示

します。

ALTER TABLESPACE "REPOSITORY" DEFAULT STORAGE ( INITIAL 10K NEXT 10K MAXEXTENTS UNLIMITED PCTINCREASE 50 );

これらのパラメータは、リポジトリの作成前に確認または変更しておく必要があります。

• データベースユーザーアカウントには、CONNECT、RESOURCE、および CREATE VIEW 特権が必要です。

• Informatica では、リポジトリテーブルの Oracle パブリックシノニムはサポートされません。データベー

ス内でテーブルのパブリックシノニムが作成されていないことを確認します。

IBM DB2

IBM DB2 でリポジトリを設定する場合は、以下のガイドラインを使用します。

• リポジトリのパフォーマンスを 適化するには、テーブルスペースと共に単一ノードでデータベースを設定

します。 テーブルスペースが単一ノードにある場合は、リポジトリテーブルが異なるデータベースノード

に存在する場合よりも、PowerCenter クライアントと PowerCenter 統合サービスは、より高速にリポジトリ

にアクセスします。

リポジトリの作成、コピー、リストアを行う際には、単一ノードのテーブル領域名を指定してください。テ

ーブルスペース名を指定しない場合、DB2 ではデフォルトのテーブルスペースが使用されます。

• Informatica では、リポジトリテーブルの IBM DB2 テーブルエイリアスはサポートされません。データベー

ス内でテーブルのテーブルエイリアスが作成されていないことを確認します。

118 第 12 章: リポジトリデータベースの設定

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Sybase ASE

Sybase ASE でリポジトリを設定する場合は、以下のガイドラインを使用します。

• データベースサーバーのページサイズは 8KB 以上に設定します。 この設定は、一度設定したら後で変更す

ることはできません。

• 次のデータベースオプションを TRUE に設定します。

- allow nulls by default

- ddl in tran

• データベースユーザーに CREATE TABLE 特権と CREATE VIEW 特権があることを確認します。

• データベースのメモリ構成の要件を設定します。

以下の表に、メモリ構成の要件と推奨される基準値を示します。

データベース設定 Sybase System のプロシージャ 値

開いているオブジェクトの数

sp_configure "number of open objects"

5000

開いているインデックスの数

sp_configure "number of open indexes"

5000

開いているパーティションの数

sp_configure "number of open partitions"

8000

ロックの数 sp_configure "number of locks" 100000

データベースで実行する操作に応じて、上記の推奨値を調整します。

Data Analyzer リポジトリデータベースの要件データベースの設定が Data Analyzer リポジトリの要件を満たしていることを確認します。

Oracle

Oracle でリポジトリを設定する場合は、以下のガイドラインを使用します。

• テーブルスペースのストレージサイズを小さい数字に設定して、リポジトリでスペースを過剰に使用するの

を防ぎます。 また、リポジトリテーブルを所有するユーザーのデフォルトのテーブルスペースが小さいサ

イズに設定されていることも確認します。

以下の例に、REPOSITORY という名前のテーブルスペースの推奨ストレージパラメータを設定する方法を示

します。

ALTER TABLESPACE "REPOSITORY" DEFAULT STORAGE ( INITIAL 10K NEXT 10K MAXEXTENTS UNLIMITED PCTINCREASE 50 );

これらのパラメータは、リポジトリの作成前に確認または変更しておく必要があります。

• データベースユーザーアカウントには、CONNECT、RESOURCE、および CREATE VIEW 特権が必要です。

• Informatica では、リポジトリテーブルの Oracle パブリックシノニムはサポートされません。データベー

ス内でテーブルのパブリックシノニムが作成されていないことを確認します。

Data Analyzer リポジトリデータベースの要件 119

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Microsoft SQL Server

Microsoft SQL Server でリポジトリを設定する場合は、以下のガイドラインを使用します。

• Microsoft SQL Server 2005 でリポジトリを作成する場合は、大文字と小文字を区別する照合を使用して

Microsoft SQL Server をインストールする必要があります。

• Microsoft SQL Server 2005 でリポジトリを作成する場合は、リポジトリデータベースには 80 以下のデー

タベース互換性レベルが必要です。 Data Analyzer では、Microsoft SQL Server が 80 以下の互換性レベ

ルのデータベース上でのみサポートする非 ANSI SQL 文が使用されます。

データベース互換性レベルを 80 に設定するには、データベースに対して以下のクエリーを実行します。

sp_dbcmptlevel ‘<DatabaseName>’, 80

または、Microsoft SQL Server Enterprise Manager を開き、データベースを右クリックして[プロパテ

ィ]-[オプション]を選択します。[データベース互換性レベル]を 80 に設定し、[OK]をクリックしま

す。

Sybase ASE

Sybase ASE でリポジトリを設定する場合は、以下のガイドラインを使用します。

• データベースサーバーのページサイズは 8KB 以上に設定します。 この設定は、一度設定したら後で変更す

ることはできません。

Data Analyzer リポジトリのデータベースには少なくとも 8KB のページサイズが必要となります。 ページ

サイズが 8KB より小さい Sybase ASE インスタンス上に Data Analyzer データベースを設定すると、レポー

トを実行したときに Data Analyzer によってエラーが生成されることがあります。 ページサイズを増やす

と、Sybase ASE によって行サイズ制限が緩和されます。

Data Analyzer では、レポートの SQL クエリで GROUP BY 句が指定されます。 レポートを実行すると、

Sybase ASE ではすべての GROUP BY が格納され、一時ワークテーブルにカラムが集計されます。ワークテー

ブルの 大インデックス行サイズは、データベースのページサイズによって制限されます。例えば、Sybase

ASE がデフォルトのページサイズである 2KB でインストールされている場合、インデックス行サイズは 600

バイトを超えることができません。 ただし、ほとんどの Data Analyzer レポートの SQL クエリの GROUP BY

句では、600 バイトを超えるインデックス行サイズが生成されます。

• データベースユーザーに CREATE TABLE 特権と CREATE VIEW 特権があることを確認します。

• データベースサーバーで Distributed Transaction Management(DTM)オプションを有効にします。

• DTM ユーザーアカウントを作成し、そのユーザーに dtm_tm_role を付与します。

以下の表に、dtm_tm_role 値に対する DTM 設定を示します。

DTM 設定 Sybase System のプロシージャ 値

Distributed Transaction Management 特権

sp_role "grant" dtm_tm_role, username

Metadata Manager リポジトリデータベースの要件データベースの設定が Metadata Manager リポジトリの要件を満たしていることを確認します。

120 第 12 章: リポジトリデータベースの設定

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Oracle

Oracle でリポジトリを設定する場合は、以下のガイドラインを使用します。

• Oracle 上でテーブルスペースのパラメータを設定します。

以下の表に、設定する必要があるテーブルスペースパラメータを示します。

プロパティ 設定項目 コメント

<Temporary tablespace>

2 GB 以上に設定 -

CURSOR_SHARING FORCE -

MEMORY_TARGET 4 GB 以上 SELECT * FROM v$memory_target_advice ORDER BY memory_size; を実行して 適なMEMORY_SIZE を判断します。

MEMORY_MAX_TARGET

MEMORY_TARGET よりも大きなサイズ

MEMORY_MAX_TARGET を指定しない場合、MEMORY_MAX_TARGET はMEMORY_TARGET と同じ値に設定されます。

OPEN_CURSORS 500 共有 オープンカーソルを監視して調整します。 v$sesstat にクエリを実行し、現在オープンしているカーソルの数を確認します。 上限に近い数のセッションが実行されている場合、OPEN_CURSORS の値を増やします。

UNDO_MANAGEMENT

AUTO -

• メタデータをマルチバイト言語でリポジトリに格納する必要がある場合は、データベースインスタンスで

NLS_LENGTH_SEMANTICS パラメータを CHAR に設定します。 デフォルトは BYTE です。

• データベースユーザーアカウントには、CREATE SESSION、CREATE VIEW、ALTER SESSION、および CREATE

SYNONYM 特権が必要です。さらに、データベースユーザーアカウントには RESOURCE ロールが割り当てられ

ている必要があります。

• Informatica では、リポジトリテーブルの Oracle パブリックシノニムはサポートされません。データベー

ス内でテーブルのパブリックシノニムが作成されていないことを確認します。

IBM DB2

IBM DB2 でリポジトリを設定する場合は、以下のガイドラインを使用します。

• システムの一時テーブルスペースをデフォルトのページサイズである 4KB より大きい値に設定し、ヒープサ

イズを更新します。

4KB より大きいページサイズで定義されたテーブルスペースのテーブルに対して実行されるクエリには、

4KB より大きいページサイズを持つシステムの一時テーブルスペースが必要です。 この値より大きいペー

ジサイズで定義されているシステムの一時テーブルスペースがない場合、クエリは失敗します。 サーバー

に、以下のエラーが表示されます。

SQL 1585N A system temporary table space with sufficient page size does not exist. SQLSTATE=54048

Metadata Manager リポジトリデータベースの要件 121

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8KB、16KB、32KB のページサイズを持つシステムの一時テーブルスペースを作成します。 以下の SQL 文を

各データベースで実行し、システムの一時テーブルスペースを設定してヒープサイズを更新します。

CREATE Bufferpool RBF IMMEDIATE SIZE 1000 PAGESIZE 32 K EXTENDED STORAGE ;CREATE Bufferpool STBF IMMEDIATE SIZE 2000 PAGESIZE 32 K EXTENDED STORAGE ;CREATE REGULAR TABLESPACE REGTS32 PAGESIZE 32 K MANAGED BY SYSTEM USING ('C:\DB2\NODE0000\reg32' ) EXTENTSIZE 16 OVERHEAD 10.5 PREFETCHSIZE 16 TRANSFERRATE 0.33 BUFFERPOOL RBF;CREATE SYSTEM TEMPORARY TABLESPACE TEMP32 PAGESIZE 32 K MANAGED BY SYSTEM USING ('C:\DB2\NODE0000\temp32' ) EXTENTSIZE 16 OVERHEAD 10.5 PREFETCHSIZE 16 TRANSFERRATE 0.33 BUFFERPOOL STBF;GRANT USE OF TABLESPACE REGTS32 TO USER <USERNAME>;UPDATE DB CFG FOR <DB NAME> USING APP_CTL_HEAP_SZ 16384UPDATE DB CFG FOR <DB NAME> USING APPLHEAPSZ 16384UPDATE DBM CFG USING QUERY_HEAP_SZ 8000UPDATE DB CFG FOR <DB NAME> USING LOGPRIMARY 100UPDATE DB CFG FOR <DB NAME> USING LOGFILSIZ 2000UPDATE DB CFG FOR <DB NAME> USING LOCKLIST 1000UPDATE DB CFG FOR <DB NAME> USING DBHEAP 2400"FORCE APPLICATIONS ALL"DB2STOPDB2START

• ロッキングパラメータを設定し、IBM DB2 で Metadata Manager リポジトリにメタデータをロードする場合

にデッドロックを回避します。

以下の表に、設定できるロッキングパラメータを示します。

パラメータ名 値 IBM DB2 の説明

LOCKLIST 8192 ロックリストの 大容量(4KB)

MAXLOCKS 10 アプリケーションごとのロックリストの割合(%)

LOCKTIMEOUT 300 ロックのタイムアウト(秒)

DLCHKTIME 10000 デッドロックのチェック間隔(ミリ秒)

また、DB2_RR_TO_RS パラメータを YES に設定して、読み取りポリシーを Repeatable Read から Read

Stability に変更します。

• Informatica では、リポジトリテーブルの IBM DB2 テーブルエイリアスはサポートされません。データベー

ス内でテーブルのテーブルエイリアスが作成されていないことを確認します。

注: IBM DB2 をメタデータソースとして使用する場合、ソースデータベースには同じ設定要件があります。

Microsoft SQL Server

リポジトリがメタデータをマルチバイト言語で格納する必要がある場合は、Microsoft SQL Server のインスト

ール時にデータベースの照合をそのマルチバイト言語に設定します。この設定は、一度設定したら変更するこ

とはできません。

122 第 12 章: リポジトリデータベースの設定

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第 1 3 章

Informatica プラットフォームの接続

この章では、以下の項目について説明します。

• 接続性の概要, 123 ページ

• ドメイン接続性, 124 ページ

• PowerCenter の接続性, 124 ページ

• ネイティブ接続性, 128 ページ

• ODBC の接続, 129 ページ

• JDBC の接続, 130 ページ

接続性の概要Informatica プラットフォームは以下の接続タイプを使用して、クライアント、サービス、およびドメイン内

のその他のコンポーネント間で通信します。

• TCP/IP ネットワークプロトコル。ドメイン内のアプリケーションサービスおよび Service Manager は、

TCP/IP ネットワークプロトコルを使用して、他のノードおよびサービスと通信します。 クライアントもま

た、TCP/IP を使用して、アプリケーションサービスと通信します。 Informatica Services のインストー

ル時に、ノード上で TCP/IP 通信用のホスト名およびポート番号を設定できます。 インストール時または

Informatica Administrator において、ノード上のサービスで使用されるポート番号を設定できます。

• ネイティブドライバ。 PowerCenter Integration Service および PowerCenter リポジトリサービスは、ネ

イティブドライバを使用してデータベースと通信します。 ネイティブドライバは、データベースサーバー

およびクライアントソフトウェアにパッケージ化されています。 PowerCenter Integration Service およ

び PowerCenter リポジトリサービスが実行されるマシンで、ネイティブデータベースクライアントソフトウ

ェアをインストールして設定します。

• ODBC。 ODBC ドライバは、Informatica Services および Informatica クライアントと共にインストールさ

れます。 Integration Service は、ODBC ドライバを使用してデータベースと通信します。

• JDBC。Reporting Service は、JDBC を使用して Data Analyzer リポジトリとデータソースに接続します。

Metadata Manager Service は、JDBC を使用して Metadata Manager リポジトリとメタデータソースリポジ

トリに接続します。

サーバーインストーラは、JDBC を使用してインストール時にドメイン環境設定リポジトリに接続します。

Informatica ドメイン内のゲートウェイノードは、JDBC を使用してドメイン環境設定リポジトリに接続し

ます。

123

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ドメイン接続性Informatica ドメイン内のノード上のサービスは、TCP/IP を使用して他のノード上のサービスに接続します。

サービスはドメイン内の複数のノード上で実行するため、Service Manager に依存して要求をルーティングし

ます。 マスターゲートウェイ上の Service Manager はサービスの要求を取り扱い、要求されたサービスのア

ドレスに応答します。

ノードは、Informatica Services のインストール時に、ノード用に選択したポート上の TCP/IP を介して通信

します。 ノードを作成する場合、ノードのポート番号を選択します。Service Manager により、そのポートで

入力される TCP/IP 接続がリスンされます。

PowerCenter の接続性PowerCenter は、以下の PowerCenter コンポーネント間の通信に、TCP/IP ネットワークプロトコル、ネイティ

ブデータベースドライバ、ODBC、および JDBC を使用します。

• PowerCenter リポジトリサービス。 PowerCenter リポジトリサービスは、ネイティブデータベースドライ

バを使用して PowerCenter リポジトリと通信します。 PowerCenter リポジトリサービスは、TCP/IP を使用

して他の PowerCenter コンポーネントと通信します。

• PowerCenter Integration Service。PowerCenter Integration Service は、ネイティブデータベースの接

続と ODBC を使用して、ソースデータベースおよびターゲットデータベースに接続します。 PowerCenter

Integration Service は、TCP/IP を使用して他の PowerCenter コンポーネントと通信します。

• Reporting Service および Metadata Manager Service。Data Analyzer および Metadata Manager は、JDBC

と ODBC を使用してデータソースとリポジトリにアクセスします。

• PowerCenter Client。PowerCenter Client は、ODBC を使用してソースデータベースおよびターゲットデー

タベースに接続します。 PowerCenter Client は、TCP/IP を使用して、PowerCenter リポジトリサービスお

よび PowerCenter Integration Service と通信します。

以下の表に、PowerCenter のコンポーネントと接続の概要を示します。

124 第 13 章: Informatica プラットフォームの接続

Page 137: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

以下の表に、PowerCenter コンポーネントで使用されるドライバを一覧表示します。

コンポーネント データベース ドライバ

PowerCenter リポジトリサービス

PowerCenter リポジトリ ネイティブ

PowerCenter Integration Service

ソース

ターゲット

Stored Procedure

ルックアップ

ネイティブ

ODBC

Reporting Service Data Analyzer リポジトリ JDBC

Reporting Service Data Source JDBC

ODBC(JDBC-ODBC ブリッジを使用)

Metadata Manager Service Metadata Manager リポジトリ JDBC

PowerCenter Client PowerCenter リポジトリ ネイティブ

PowerCenter Client ソース

ターゲット

Stored Procedure

ルックアップ

ODBC

Custom Metadata Configurator

(Metadata Manager クライアント)

Metadata Manager リポジトリ JDBC

Repository Service の接続性

PowerCenter リポジトリサービスでは、PowerCenter リポジトリデータベース内のメタデータが管理されます。

リポジトリに接続するアプリケーションはすべて、PowerCenter リポジトリサービスに接続する必要がありま

す。 PowerCenter リポジトリサービスは、ネイティブドライバを使用してリポジトリデータベースと通信しま

す。

以下の表に、リポジトリサービスをリポジトリ、ソースデータベースおよびターゲットデータベースに接続す

るために必要な接続を示します。

Repository Service の接続性 接続条件

PowerCenter Client TCP/IP

PowerCenter Integration Service TCP/IP

PowerCenter リポジトリデータベース ネイティブデータベースドライバ

PowerCenter Integration Service は、ワークフローの実行時にリポジトリサービスに接続してメタデータを

取得します。

PowerCenter の接続性 125

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PowerCenter クライアントからの接続

PowerCenter クライアントから PowerCenter リポジトリサービスに接続するには、PowerCenter クライアント

ツールでドメインとリポジトリを追加します。 PowerCenter クライアントツールからリポジトリに接続する場

合、クライアントツールにより、ゲートウェイノード上の Service Manager に接続要求が送信されます。

Service Manager により、PowerCenter リポジトリサービスが実行されるノードのホスト名およびポート番号

が返されます。 PowerCenter クライアントは、TCP/IP を使用して PowerCenter リポジトリサービスに接続し

ます。

データベースへの接続

PowerCenter リポジトリサービスからリポジトリデータベースへの接続を設定するには、Informatica

Administrator でデータベースのプロパティを設定します。PowerCenter リポジトリサービスが実行されるマ

シンのリポジトリデータベース用に、ネイティブデータベースドライバをインストールして設定する必要があ

ります。

Integration Service の接続性

PowerCenter Integration Service は、リポジトリに接続してリポジトリオブジェクトを読み込みます。

PowerCenter Integration Service は、PowerCenter リポジトリサービスを介してリポジトリに接続します。

Informatica Administrator を使用して、Integration Service に関連するリポジトリを設定します。

以下の表に、PowerCenter Integration Service をプラットフォームコンポーネント、ソースデータベース、

およびターゲットデータベースに接続するために必要な接続を示します。

PowerCenter Integration Service の接続

接続条件

PowerCenter Client TCP/IP

その他の PowerCenter Integration Service プロセス

TCP/IP

Repository Service TCP/IP

ソースおよびターゲットデータベース

ネイティブデータベースドライバまたは ODBC注: Windows と UNIX の両方で、PowerCenter Integration Service は ODBC ドライバを使用してデータベースに接続できます。 ネイティブドライバを使用すると、パフォーマンスを向上させることができます。

PowerCenter Integration Service には、他の ODBC ソースへの接続に使用できる ODBC ライブラリが含まれま

す。 Informatica のインストールには、ODBC ドライバが含まれます。

フラットファイル、XML、または COBOL ソースの場合、NFS などのネットワーク接続でデータにアクセスした

り、FTP ソフトウェアを介して PowerCenter Integration Service ノードにデータを転送したりすることがで

きます。 他の ODBC ソースのための接続ソフトウェアの情報については、使用しているデータベースのマニュ

アルを参照してください。

PowerCenter Client からの接続

Workflow Manager は、TCP/IP 接続を介して PowerCenter Integration Service プロセスと通信します。

Workflow Manager は、ワークフローの開始やワークフローの詳細表示を行うたびに PowerCenter Integration

Service プロセスと通信します。

126 第 13 章: Informatica プラットフォームの接続

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PowerCenter リポジトリサービスへの接続

PowerCenter Integration Service を作成する場合は、PowerCenter Integration Service に関連付ける

PowerCenter リポジトリサービスを指定します。 PowerCenter Integration Service によりワークフローが実

行される場合は、PowerCenter Integration Service は TCP/IP を使用して関連付けられた PowerCenter リポ

ジトリサービスに接続し、メタデータを取得します。

データベースへの接続

Workflow Manager を使用して、データベースに対する接続を作成します。ネイティブデータベースドライバま

たは ODBC を使用して、接続を作成できます。 ネイティブドライバを使用する場合は、各接続についてデータ

ベースユーザー名、パスワード、ネイティブ接続文字列を指定します。 PowerCenter Integration Service

は、セッション実行時にこの情報を使用してデータベースに接続します。

注: PowerCenter では、ISG ナビゲータなどの ODBC ドライバがサポートされているため、接続にユーザー名お

よびパスワードは必要ありません。 空の文字列や NULL の使用を回避するには、データベース接続設定時のユ

ーザー名およびパスワードとして、PmNullUser および PmNullPasswd の予約語を使用します。 PowerCenter

Integration Service により、PmNullUser はユーザーなし、PmNullPasswd はパスワードなしとして処理され

ます。

PowerCenter Client の接続性

PowerCenter Client では、ODBC ドライバとネイティブデータベースクライアント接続性ソフトウェアを使用

して、データベースとやり取りします。また TCP/IP を使用して、Integration Service およびリポジトリとや

り取りします。

以下の表に、PowerCenter クライアントを Integration Service、リポジトリ、ソースデータベースおよびタ

ーゲットデータベースに接続するために必要な接続タイプを示します。

PowerCenter Client の接続 接続条件

Integration Service TCP/IP

Repository Service TCP/IP

データベース 各データベースの ODBC 接続

リポジトリへの接続

PowerCenter Client ツールを使用すると、リポジトリに接続できます。リポジトリへの接続、リポジトリオブ

ジェクトの作成、オブジェクトクエリの実行などのタスクを実行するためにリポジトリにアクセスするたびに、

すべての PowerCenter Client ツールでは、TCP/IP を使用して、Repository Service を介してリポジトリに接

続します。

PowerCenter の接続性 127

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データベースへの接続

Designer からデータベースに接続するには、Windows ODBC Data Source Administrator を使用して、アクセ

スする各データベース用のデータソースを作成します。 Designer でデータソース名を選択して、以下の操作

を実行します。

• データベースからのテーブルまたはストアドプロシージャ定義のインポート。 Source Analyzer または

Target Designer を使用して、データベースからテーブルをインポートします。 Transformation

Developer、Mapplet Designer、または Mapping Designer を使用して、Lookup トランスフォーメーション

に使用するストアドプロシージャまたはテーブルをインポートします。

データベースに接続するには、データベースユーザ名、パスワード、テーブルまたはストアドプロシージャ

のオーナ名も指定する必要があります。

• データのプレビュー。Source Analyzer または Target Designer でデータをプレビューする場合に、データ

ソース名を選択できます。 データベースユーザ名、パスワード、テーブルオーナ名も指定する必要があり

ます。

Integration Service への接続

Workflow Manager および Workflow Monitor は、ワークフローの実行などセッションおよびワークフローに関

連したタスクを実行する場合ごとに TCP/IP を介して Integration Service と直接やり取りします。Workflow

Manager または Workflow Monitor を介してリポジトリにログインする場合、クライアントアプリケーションに

より、Informatica Administrator でリポジトリ用に設定されている Integration Service が一覧表示されま

す。

Reporting Service および Metadata Manager Service の接続

Data Analyzer リポジトリに接続するには、Reporting Service で Java Database Connectivity(JDBC)ドラ

イバが必要となります。 データソースに接続するには、Reporting Service で、JDBC ドライバ、または ODBC

ドライバとの JDBC-ODBC ブリッジを使用できます。

Metadata Manager リポジトリに接続するには、Metadata Manager Service で JDBC ドライバが必要となりま

す。 Custom Metadata Configurator は、JDBC ドライバを使用して Metadata Manager リポジトリに接続しま

す。

JDBC ドライバは、Informatica Services および Informatica クライアントと共にインストールされます。 イ

ンストールされた JDBC ドライバを使用して、Data Analyzer または Metadata Manager のリポジトリ、データ

ソース、PowerCenter リポジトリに接続できます。

Informatica インストーラでは、Reporting Service または Metadata Manager Service 用の ODBC ドライバま

たは JDBC-ODBC ブリッジはインストールされません。

ネイティブ接続性アプリケーションサービスとデータベース間にネイティブ接続を確立するには、サービスが実行されるマシン

にデータベースクライアントソフトウェアをインストールする必要があります。

PowerCenter Integration Service および PowerCenter リポジトリサービスは、ネイティブドライバを使用し

てソースデータベース、ターゲットデータベース、リポジトリデータベースと通信します。

128 第 13 章: Informatica プラットフォームの接続

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以下の表に、サポートされている各データベースシステムのネイティブ接続文字列の構文を示します。

データベース 接続文字列構文 例

IBM DB2 dbname mydatabase

Informix dbname@servername mydatabase@informix

Microsoft SQL Server

servername@dbname sqlserver@mydatabase

Oracle dbname.world(TNSNAMES エントリと同じ)

oracle.world

Sybase ASE servername@dbname sambrown@mydatabase注: Sybase ASE サーバー名は、インタフェースファイルからのAdaptive Server の名前です。

Teradata ODBC_data_source_name または

ODBC_data_source_name@db_name または

ODBC_data_source_name@db_user_name

TeradataODBC

TeradataODBC@mydatabase

TeradataODBC@sambrown注: Teradata ODBC ドライバを使用して、ソースおよびターゲットデータベースに接続します。

ODBC の接続Open Database Connectivity(ODBC)により、異なるデータベースシステムと通信するための共通の方法が提

供されます。

PowerCenter Client は、ODBC ドライバを使用してソース、ターゲット、ルックアップのデータベースに接続

し、データベース内のストアドプロシージャを呼び出します。 PowerCenter Integration Service は、ODBC

ドライバを使用してデータベースに接続することもできます。

ODBC の接続を使用するには、Informatica Services やクライアントツールをホストしているマシンに以下の

コンポーネントをインストールする必要があります。

• データベースクライアントソフトウェア。 データベースシステム用のクライアントソフトウェアをインス

トールします。 これにより、データベースと接続するために必要なクライアントライブラリがインストー

ルされます。

注: ワイヤプロトコルが含まれている ODBC ドライバの場合、データベースクライアントソフトウェアは必

要ありません。

• ODBC ドライバ。Informatica サービスのインストール時、DataDirect クローズド 32 ビットまたは 64 ビッ

ト ODBC ドライバがインストールされます。 Informatica クライアントのインストール時、DataDirect ク

ローズド 32 ビット ODBC ドライバがインストールされます。 データベースサーバーには ODBC ドライバが含

まれることもあります。

必要なコンポーネントをインストールした後は、接続する各データベース用の ODBC データソースを設定する必

要があります。 データソースには、データベース名やユーザー名、データベースパスワードなど、データベー

スを特定してアクセスするために必要な情報が収められています。Windows の場合、ODBC データソースを使用

してデータソース名を作成します。UNIX の場合、システム$ODBCHOME ディレクトリに置かれている odbc.ini

ファイルにデータソースのエントリを追加します。

ODBC の接続 129

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ODBC データソースを作成する際には、ODBC Driver Manager からデータベース呼び出しが送られるドライバも

指定する必要があります。

以下の表に、各データベースで使用する推奨 ODBC ドライバを示します。

データベース ODBC ドライバ データベースクライアントソフトウェアが必要かどうか

Informix DataDirect Informix Wire Protocol

いいえ

Microsoft Access Microsoft Access ドライバ いいえ

Microsoft Excel Microsoft Excel ドライバ いいえ

Microsoft SQL Server

DataDirect SQL Server Wire Protocol

いいえ

Netezza Netezza SQL はい

Teradata Teradata ODBC ドライバ はい

SAP HANA SAP HANA ODBC ドライバ はい

JDBC の接続JDBC(Java Database Connectivity)は、リレーショナルデータベースへの接続を提供する Java API です。

Java ベースのアプリケーションは、JDBC ドライバを使用してデータベースに接続できます。

以下のサービスおよびクライアントは、JDBC を使用してデータベースに接続します。

• Metadata Manager サービス

• レポートサービス

• Custom Metadata Configurator

JDBC ドライバは、Informatica サービスおよび Informatica クライアントと共にインストールされます。

130 第 13 章: Informatica プラットフォームの接続

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第 1 4 章

Informatica ユーティリティのインストール

この章では、以下の項目について説明します。

• Informatica ユーティリティのインストールの概要, 131 ページ

• コマンドラインプログラムとユーティリティ, 132 ページ

• PowerCenter ユーティリティの設定, 133 ページ

• Metadata Manager ユーティリティの設定, 133 ページ

Informatica ユーティリティのインストールの概要Informatica インストールには以下の製品のカスタマサポートツール、コマンドラインプログラム、ユーティ

リティが含まれます。

• Data Explorer

• Data Quality

• データサービス

• Metadata Manager

• PowerCenter

• PowerExchange

Informatica Services や Informatica クライアントをインストールした場合、コマンドラインプログラムとユ

ーティリティがデフォルトでインストールされます。

また、Informatica 製品をインストールすることなくあらゆるマシンでプログラムおよびユーティリティをイ

ンストールおよび実行することもできます。 Informatica では、Informatica 製品がインストールされていな

いマシンでコマンドラインプログラムおよびユーティリティをインストールする個別の ZIP ファイルが提供さ

れています。

Informatica ユーティリティは ZIP ファイルに含まれます。 オペレーティングシステムに合わせて以下のファ

イルをダウンロードします。

Informatica_<Version>_cmd_utilities_<OperatingSystem>.zip

ユーティリティをインストールするには、実行先マシンでこのファイルからユーティリティを抽出します。

コマンドラインユーテリティで必要とされるパスおよび環境変数を設定します。 コマンドを実行するユーザー

アカウントに、ユーティリティファイルに対する実行権限を付与します。

131

Page 144: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

コマンドラインプログラムとユーティリティInformatica ユーティリティを使用して、Informatica ドメインとアプリケーションサービスの管理、および

Informatica ドメインにアクセス可能なマシンにあるコマンドラインのオブジェクトの管理を行うことができ

ます。

以下の表に、Informatica コマンドラインプログラムを示します。

コマンドラインプログラム 製品 説明

infacmd Data Explorer

Data Quality

データサービス

PowerCenter

PowerExchange

リポジトリおよびIntegration Service を含むInformatica ドメインとアプリケーションサービスおよびプロセスを管理します。 また、infacmd を使用してライセンスとログイベントへのアクセスおよび管理を行い、オブジェクトとユーザーアカウントのエクスポートおよびインポートを行うこともできます。

pmcmd PowerCenter ワークフローを管理します。pmcmd を使用して、ワークフローの開始、停止、スケジュール設定、および監視を行います。

pmpasswd PowerCenter pmcmd および pmrep 環境変数を使用する場合にパスワードを暗号化します。

pmrep PowerCenter リポジトリ管理操作を実行します。pmrep を使用して、リポジトリオブジェクトの一覧表示、グループの作成と編集、およびリポジトリのリストアと削除を行います。

mmcmd Metadata Manager リソースをロードおよび管理し、モデル、カスタムリソース、ビジネス用語集をインポートおよびエクスポートします。 Metadata Manager リポジトリのコンテンツを作成および削除し、PowerCenter リポジトリのコンテンツをリストアします。

backupCmdLine Metadata Manager Metadata Manager リポジトリをバックアップおよびリストアします。

132 第 14 章: Informatica ユーティリティのインストール

Page 145: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

PowerCenter ユーティリティの設定PowerCenter ユーティリティは、以下のディレクトリにインストールされます。

<UtilitiesInstallationDir>/PowerCenter/server/bin

また、infacmd コマンドラインプログラムは以下のディレクトリにインストールされます。

<UtilitiesInstallationDir>/PowerCenter/isp/bin

PowerCenter ユーティリティを実行する前に、以下のガイドラインを使用して、プログラムファイルと変数を

設定します。

• infacmd には Java ディレクトリが必要です。

• pmrep、pmcmd、pmpasswd を実行するには、Informatica ドメインの domains.infa ファイルをユーティリテ

ィディレクトリにコピーする必要があります。pmrep、pmcmd、pmpasswd を UNIX で実行する場合はさらに、

INFA_HOME、PATH 環境変数、ライブラリパス環境変数をユーティリティの場所に設定する必要があります。

Metadata Manager ユーティリティの設定Metadata Manager ユーティリティでは、Informatica ドメインとサービスへのアクセスが必要になります。

ユーティリティプログラムを変更し、JVM および Informatica ライブラリの場所と共に環境変数を設定します。

注: Informatica ユーティリティ、または PowerCenter クライアントでインストールされた mmcmd ユーティリ

ティを使用して Metadata Manager リポジトリのコンテンツを作成、更新、削除することや、PowerCenter リポ

ジトリのコンテンツをリストアすることはできません。 Informatica サービスでインストールされた mmcmd ユ

ーティリティを使用する必要があります。

1. ユーティリティファイルを抽出したディレクトリに移動します。

Metadata Manager ユーティリティは以下のディレクトリにあります。

<UtilitiesInstallationDir>\MetadataManager\utilities

2. テキストエディタで、mmcmd.bat ファイル(Windows の場合)または mcmd.sh ファイル(UNIX の場合)を

開きます。

3. インストールされたコマンドラインユーテリティ内にある PowerCenter Java ディレクトリに、環境変数

JAVA_HOME を設定します。

以下に例を示します。

set JAVA_HOME=<UtilitiesInstallationDir>\PowerCenter\java

4. インストールされたコマンドラインユーテリティ内にある PowerCenter ディレクトリに、環境変数

INFA_HOME を設定します。

以下に例を示します。

set INFA_HOME=<UtilitiesInstallationDir>\PowerCenter

5. Solaris では、LD_LIBRARY_PATH 環境変数に以下のディレクトリが含まれていることを確認します。

${JAVA_HOME}/jre/lib/sparcv9/server:${JAVA_HOME}/jre/lib/sparcv9/jli

6. mmcmd.bat または mmcmd.sh というファイルを保存します。

7. テキストエディタを使用して backupCmdLine.bat ファイル(Windows の場合)または backupCmdLine.sh

ファイル(UNIX の場合)を開きます。

8. backupCmdLine.bat ファイルまたは backupCmdLine.sh ファイルについて、3 から 6 までの手順を繰り返し

ます。

PowerCenter ユーティリティの設定 133

Page 146: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

第 1 5 章

アンインストール

この章では、以下の項目について説明します。

• アンインストールの概要, 134 ページ

• Informatica サーバーのアンインストール, 135 ページ

• Informatica クライアントのアンインストール, 138 ページ

アンインストールの概要Informatica サーバーまたはクライアントをマシンから削除するには、Informatica をアンインストールしま

す。

Informatica のアンインストールプロセスは、マシンからすべての Informatica ファイルを削除し、すべての

Informatica 設定を取り消します。アンインストールプロセスでは、Informatica と共にインストールされて

いないファイルは削除されません。たとえば、インストールプロセスでは一時ディレクトリが作成されます。

アンインストーラは、これらのディレクトリの記録を保持しないため、削除することができません。完全にア

ンインストールするには、これらのディレクトリを手動で削除する必要があります。

Informatica サーバーまたは Informatica クライアントをインストールすると、インストーラはアンインスト

ーラを作成します。アンインストーラはアンインストールディレクトリに格納されます。

以下の表に、インストールのタイプごとのアンインストールディレクトリを一覧表示します。

インストール アンインストールディレクトリの名前

Informatica サーバー <InformaticaInstallationDir>/Uninstaller_Server

Informatica クライアント

<InformaticaInstallationDir>/Uninstaller_Client

Informatica をアンインストールするには、インストール中に作成されたアンインストーラを使用します。

UNIX では、コマンドラインから Informatica をアンインストールします。Windows では、Windows の[スター

ト]メニューまたは[コントロールパネル]から Informatica をアンインストールします。

134

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アンインストールに関するルールおよびガイドライン

Informatica コンポーネントをアンインストールする際には、以下のルールおよびガイドラインを使用します。

• Informatica サーバーのアンインストールモードは、Informatica サーバーのインストールに使用したモー

ドによって異なります。例えば、Informatica サーバーをコンソールモードでインストールしたとします。

アンインストーラを実行する場合、アンインストーラはコンソールモードで実行されます。Informatica ク

ライアントのアンインストールモードは、Informatica クライアントのインストールに使用したモードには

影響されません。例えば、Informatica クライアントをサイレントモードでインストールしたとします。ア

ンインストーラを実行すると、グラフィカルモードで実行される場合も、サイレントモードで実行される場

合もあります。

• Informatica のアンインストールは、Informatica リポジトリに影響しません。 アンインストーラにより、

Informatica のファイルは削除されます。 データベースのリポジトリは削除されません。リポジトリを移

動する必要がある場合は、リポジトリをバックアップして別のデータベースにリストアできます。

• Informatica のアンインストールでは、メタデータテーブルはドメイン環境設定データベースから削除され

ません。 同じドメイン環境設定データベースおよびユーザーアカウントを使用して Informatica を再度イ

ンストールする場合、手動でテーブルを削除するか、テーブルの上書きを選択する必要があります。 メタ

データテーブルを上書きする前に、infasetup BackupDomain コマンドを使用して、ドメイン設定データベ

ースをバックアップすることができます。メタデータテーブルを手動で削除するには、アンインストーラを

実行する前に infasetup DeleteDomain コマンドを使用します。

• Informatica をアンインストールすると、<InformaticaInstallationDir>ディレクトリからすべてのインスト

ールファイルおよびサブディレクトリが削除されます。Informatica をインストールする前に、すべての

Informatica サービスおよびプロセスを停止し、インストールディレクトリ内のすべてのファイルが閉じら

れていることを確認します。アンインストールプロセスの 後に、アンインストーラは削除できなかったフ

ァイルおよびディレクトリの名前を表示します。

• Informatica サーバーをインストールすると、Informatica Development Platform API を使用して作成さ

れたサードパーティのアダプタで必要となるファイルおよびライブラリ用に、以下のフォルダが作成されま

す。

<InformaticaInstallationDirectory>/services/shared/extensions

Informatica サーバーをアンインストールすると、このフォルダとその下に作成されたすべてのサブフォル

ダが削除されます。アダプタファイルが/extensions フォルダーに格納されている場合は、アンインストー

ルを開始する前にこのフォルダーをバックアップします。

• サービスとクライアントがインストールされている Windows マシンでアンインストールを実行する場合は、

アンインストール前に ODBC フォルダをバックアップする必要があります。アンインストールが完了した後

で、フォルダを復元します。

Informatica サーバーのアンインストールInformatica サーバーは、Windows ではグラフィカルモードまたはサイレントモードで、UNIX ではコンソール

モードまたはサイレントモードでアンインストールできます。

Informatica サーバーのアンインストール 135

Page 148: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

Windows でのアンインストール

Informatica サービスと Informatica クライアントを同じ Windows マシンにインストールすると、クライアン

トとサーバーは同じ ODBC フォルダを使用します。クライアントまたはサーバーをアンインストールすると、ア

ンインストールプロセスによって ODBC フォルダも削除されます。

1. Informatica サービスまたはクライアントをアンインストールする前に、ODBC ディレクトリをローカルド

ライブの一時フォルダにコピーします。

例えば、Informatica サービスをアンインストールする場合、<InformaticaInstallationDir>\ODBC<version>

ディレクトリとその中身を C:\temp へコピーします。

2. アンインストールを実行します。

3. Informatica サービスまたはクライアントがアンインストールされたら、ODBC ディレクトリのパスを再作

成します。

4. ODBC ディレクトリを一時ディレクトリから再作成したディレクトリへコピーします。

例えば、Informatica サービスをアンインストールした場合、ODBC フォルダとその中身を

<InformaticaInstallationDir>へコピーします。

グラフィカルモードでの Informatica サーバーのアンインストール

Informatica サーバーをグラフィカルモードでインストールした場合、グラフィカルモードで Informatica サ

ーバーをアンインストールします。

Windows におけるグラフィカルモードでの Informatica サーバーのアンインス

トール

アンインストーラを実行する前に、すべての Informatica Services およびプロセスを停止し、インストール

ディレクトリ内のすべてのファイルが閉じていることを確認します。アンインストールプロセスでは、実行中

のサービスまたはプロセスによって開かれている、または使用されているファイルを削除することはできませ

ん。

1. [スタート] > [プログラムファイル] > [Informatica[バージョン]] > [サーバー] > [アンイ

ンストーラ]をクリックします。

[アンインストール]ページが表示されます。

2. [アンインストール]をクリックしてアンインストールを開始します。

インストーラがディレクトリからすべての Informatica ファイルを削除すると、[アンインストール後の

サマリ]ページが表示されます。

3. [完了]をクリックしてアンインストーラを終了します。

Informatica サーバーのアンインストール後、<InformaticaInstallationDir>ディレクトリから残ったフォルダお

よびファイルをすべて削除します。以下に例を示します。

• DT_<Version>_Backup フォルダ

• Informatica _<Version>_Client_InstallLog.log ファイル

• Informatica_<Version>_Client.log ファイル

Windows 64 ビットマシンから Informatica サーバーをアンインストールした場合は、Informatica 固有の

CLASSPATH および PATH 環境変数を取り消します。

136 第 15 章: アンインストール

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コンソールモードでの Informatica サーバーのアンインストール

Informatica サーバーをコンソールモードでインストールした場合、コンソールモードで Informatica サーバ

ーをアンインストールします。

UNIX におけるコンソールモードでの Informatica サーバーのアンインストー

アンインストーラを実行する前に、すべての Informatica Services およびプロセスを停止し、インストール

ディレクトリ内のすべてのファイルが閉じていることを確認します。アンインストールプロセスでは、実行中

のサービスまたはプロセスによって開かれている、または使用されているファイルを削除することはできませ

ん。

1. 以下のディレクトリに移動します。

<InformaticaInstallationDir>/Uninstaller_Server

2. 以下のコマンドを入力してアンインストーラを実行します。

./uninstaller

Informatica サーバーをコンソールモードでインストールした場合、アンインストーラはコンソールモー

ドで起動します。

サイレントモードでの Informatica サーバーのアンインストール

Informatica サーバーをサイレントモードでインストールした場合、サイレントモードで Informatica サーバ

ーをアンインストールします。

UNIX におけるサイレントモードでの Informatica サーバーのアンインストー

アンインストーラを実行する前に、すべての Informatica Services およびプロセスを停止し、インストール

ディレクトリ内のすべてのファイルが閉じていることを確認します。アンインストールプロセスでは、実行中

のサービスまたはプロセスによって開かれている、または使用されているファイルを削除することはできませ

ん。

1. 以下のディレクトリに移動します。

<InformaticaInstallationDir>/Uninstaller_Server

2. 以下のコマンドを入力してサイレントアンインストーラを実行します。

./uninstaller

Informatica サーバーをサイレントモードでインストールした場合、アンインストーラはサイレントモー

ドで起動します。サイレントアンインストーラがバックグラウンドで実行されます。プロセスにしばらく

時間がかかる場合があります。インストールディレクトリにアクセスできない場合、サイレントアンイン

ストールは失敗します。

Informatica サーバーのアンインストール後、<InformaticaInstallationDir>ディレクトリから残ったフォルダお

よびファイルをすべて削除します。以下に例を示します。

• DT_<Version>_Backup フォルダ

• Informatica _<Version>_Client_InstallLog.log ファイル

• Informatica_<Version>_Client.log ファイル

Informatica サーバーのアンインストール 137

Page 150: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

Windows におけるサイレントモードでの Informatica サーバーのアンインスト

ール

アンインストーラを実行する前に、すべての Informatica Services およびプロセスを停止し、インストール

ディレクトリ内のすべてのファイルが閉じていることを確認します。アンインストールプロセスでは、実行中

のサービスまたはプロセスによって開かれている、または使用されているファイルを削除することはできませ

ん。

1. コマンドウィンドウを開きます。

2. 以下のディレクトリに移動します。

<InformaticaInstallationDir>/Uninstaller_Server

3. 以下のファイルをダブルクリックしてサイレントアンインストールを実行します。

SilentUninstall.bat

サイレントアンインストーラがバックグラウンドで実行されます。プロセスにしばらく時間がかかる場合

があります。インストールディレクトリにアクセスできない場合、サイレントアンインストールは失敗し

ます。

Informatica サーバーのアンインストール後、<InformaticaInstallationDir>ディレクトリから残ったフォルダお

よびファイルをすべて削除します。以下に例を示します。

• DT_<Version>_Backup フォルダ

• Informatica _<Version>_Client_InstallLog.log ファイル

• Informatica_<Version>_Client.log ファイル

Windows 64 ビットマシンから Informatica サーバーをアンインストールした場合は、マシンからログアウト

し、再びログインして、Informatica 固有の CLASSPATH および PATH 環境変数を取り消します。

Informatica クライアントのアンインストールInformatica クライアントは、Windows ではグラフィカルモードとサイレントモードでアンインストールでき

ます。

Windows でのアンインストール

Informatica サービスと Informatica クライアントを同じ Windows マシンにインストールすると、クライアン

トとサーバーは同じ ODBC フォルダを使用します。クライアントまたはサーバーをアンインストールすると、ア

ンインストールプロセスによって ODBC フォルダも削除されます。

1. Informatica サービスまたはクライアントをアンインストールする前に、ODBC ディレクトリをローカルド

ライブの一時フォルダにコピーします。

例えば、Informatica サービスをアンインストールする場合、<InformaticaInstallationDir>\ODBC<version>

ディレクトリとその中身を C:\temp へコピーします。

2. アンインストールを実行します。

3. Informatica サービスまたはクライアントがアンインストールされたら、ODBC ディレクトリのパスを再作

成します。

4. ODBC ディレクトリを一時ディレクトリから再作成したディレクトリへコピーします。

例えば、Informatica サービスをアンインストールした場合、ODBC フォルダとその中身を

<InformaticaInstallationDir>へコピーします。

138 第 15 章: アンインストール

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グラフィカルモードでの Informatica クライアントのアンインストール

Informatica クライアントをグラフィカルモードでインストールした場合は、グラフィカルモードで

Informatica クライアントをアンインストールします。

グラフィカルモードでの Informatica クライアントのアンインストール

1. [スタート] > [プログラムファイル] > [Informatica[バージョン]] > [クライアント] > [ア

ンインストーラ]をクリックします。

[アンインストール]ページが表示されます。

2. [次へ]をクリックします。

[アプリケーションクライアントのアンインストールの選択]ページが表示されます。

3. アンインストールするクライアントアプリケーションを選択し、[アンインストール]をクリックします。

4. [完了]をクリックしてアンインストーラを終了します。

インストールが完了すると、[アンインストール後のサマリ]ページにアンインストールの結果が表示され

ます。

Informatica クライアントのアンインストール後、<InformaticaInstallationDir>ディレクトリから残っているフ

ォルダおよびファイルをすべて削除します。以下に例を示します。

• DT_<Version>_Backup フォルダ

• Informatica _<Version>_Client_InstallLog.log ファイル

• Informatica_<Version>_Client.log ファイル

Windows 64 ビットマシンから Informatica クライアントをアンインストールした場合は、マシンからログアウ

トし、再びログインして、Informatica 固有の CLASSPATH および PATH 環境変数を取り消します。

サイレントモードでの Informatica クライアントのアンインストール

Informatica クライアントをサイレントモードでインストールした場合は、サイレントモードで Informatica

クライアントをアンインストールします。

プロパティファイルの設定

Informatica では、インストーラで必要となるプロパティを含むサンプルのプロパティファイルが提供されて

います。

このサンプルのプロパティファイルをカスタマイズしてプロパティファイルを作成し、アンインストールのオ

プションを指定します。次に、サイレントアンインストールを実行します。

1. <InformaticaInstallationDir>/Client/Uninstaller_Client に移動します。

2. サンプルの SilentInput.properties ファイルを検索します。

3. SilentInput.properties ファイルのバックアップコピーを作成します。

4. テキストエディタを使用して、プロパティファイルを開き、値を変更します。

Informatica クライアントのアンインストール 139

Page 152: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

以下の表に、変更可能なプロパティを示します。

プロパティ名 説明

DXT_COMP Informatica Developer をアンインストールするかどうかを指定します。

値が 1 の場合、Developer ツールがアンインストールされます。値が 0 の場合、Developer ツールはアンインストールされません。

デフォルトは 1 です。

CLIENT_COMP PowerCenter Client をアンインストールするかどうかを示します。

値が 1 の場合、PowerCenter Client がアンインストールされます。値が 0 の場合、PowerCenter Client はアンインストールされません。

デフォルトは 1 です。

DT_COMP Data Transformation Studio をアンインストールするかどうかを示します。

値が 1 の場合、Data Transformation Studio がアンインストールされます。値が0 の場合、Data Transformation Studio はアンインストールされません。

デフォルトは 1 です。

5. SilentInput.properties ファイルを保存します。

サイレントアンインストーラの実行

プロパティファイルの設定後、コマンドウィンドウを開いてサイレントアンインストールを開始します。

1. コマンドウィンドウを開きます。

2. <InformaticaInstallationDir>/Uninstaller_Client に移動します。

3. サイレントインストールを実行するには、SilentUninstall.bat ファイルをダブルクリックします。

サイレントアンインストーラがバックグラウンドで実行されます。プロセスにしばらく時間がかかる場合

があります。サイレントアンインストールは、プロパティファイルが正しく設定されない場合、または、

インストールディレクトリにアクセスできない場合に失敗します。

Informatica クライアントのアンインストール後、<InformaticaInstallationDir>ディレクトリから残っているフ

ォルダおよびファイルをすべて削除します。以下に例を示します。

• DT_<Version>_Backup フォルダ

• Informatica _<Version>_Client_InstallLog.log ファイル

• Informatica_<Version>_Client.log ファイル

Windows 64 ビットマシンから Informatica クライアントをアンインストールした場合は、マシンからログアウ

トし、再びログインして、Informatica 固有の CLASSPATH および PATH 環境変数を取り消します。

140 第 15 章: アンインストール

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付録 A

Windows からのデータベースへの接続

この付録では、以下の項目について説明します。

• Windows からのデータベースへの接続の概要, 141 ページ

• Windows から IBM DB2 ユニバーサルデータベースへの接続, 142 ページ

• Informix データベースへの接続 Windows から, 142 ページ

• Windows から Microsoft Access および Microsoft Excel への接続, 144 ページ

• Windows から Microsoft SQL Server データベースへの接続, 144 ページ

• Windows から Netezza データベースへの接続, 145 ページ

• Windows から Oracle データベースへの接続, 145 ページ

• Windows から Sybase ASE データベースへの接続, 147 ページ

• Windows から Teradata データベースへの接続, 147 ページ

Windows からのデータベースへの接続の概要ドメイン内のクライアント、サービス、その他のコンポーネント間の通信を可能にするには、接続性を設定し

ます。

ネイティブ接続を使用するには、アクセスするデータベース用のデータベースクライアントソフトウェアをイ

ンストールして設定する必要があります。アプリケーションサービスとデータベース間の互換性を確認するに

は、データベースバージョンと互換性のあるクライアントソフトウェアをインストールし、適切なデータベー

スクライアントライブラリを使用します。 パフォーマンスを向上させるには、ネイティブ接続を使用します。

Informatica のインストールには、DataDirect ODBC ドライバが含まれます。 ドライバの以前のバージョンで

作成した既存の ODBC データソースがある場合、新しいドライバを使用して新しい ODBC データソースを作成す

る必要があります。 Informatica の提供する DataDirect ODBC ドライバ、またはレベル 2 以上準拠であるサー

ドパーティの ODBC ドライバを使用して、ODBC 接続を設定します。

Informatica のインストールには、DataDirect JDBC ドライバが含まれます。追加の手順を実行せずにこれら

のドライバを使用できます。また、サードパーティベンダから JDBC Type 4 ドライバをダウンロードして、ソ

ースとターゲットに接続することもできます。JDBC 3.0 以降であれば、どのサードパーティ製の JDBC ドライ

バでも使用できます。

141

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Windows から IBM DB2 ユニバーサルデータベースへの接続

ネイティブ接続の場合は、IBM DB2 データベースサーバーのバージョンに適した IBM DB2 Client Application

Enabler(CAE)のバージョンをインストールします。 Informatica とデータベース間の互換性を確認するに

は、適切なデータベースクライアントライブラリを使用します。

ネイティブ接続性の設定

IBM DB2 データベースへのネイティブ接続を設定し、パフォーマンスを向上させることができます。

以下の手順は、ネイティブ接続を設定するためのガイドラインです。具体的な手順については、データベース

のマニュアルを参照してください。

1. IBM DB2 Client Application Enabler(CAE)によって以下の環境変数が設定されていることを確認しま

す。

DB2HOME=C:\IBM\SQLLIBDB2INSTANCE=DB2DB2CODEPAGE=1208 (Sometimes required. Use only if you encounter problems. Depends on the locale, you may use other values.)

2. PATH 環境変数に IBM DB2 の bin ディレクトリが含まれていることを確認します。以下に例を示します。

PATH=C:\WINNT\SYSTEM32;C:\SQLLIB\BIN;...

3. アクセス対象のデータベースに接続するように、IBM DB2 クライアントを設定します。IBM DB2 クライア

ントを設定する手順:

a. IBM DB2 Configuration Assistant を起動します。

b. データベース接続を追加します。

c. 接続をバインドします。

4. IBM DB2 Command Line Processor で以下のコマンドを実行し、IBM DB2 データベースに接続できることを

確認します。

CONNECT TO <dbalias> USER <username> USING <password>

5. 接続が成功した場合は、TERMINATE コマンドを実行してデータベースから切断します。接続に失敗した場

合は、データベースのマニュアルを参照してください。

Informix データベースへの接続 Windows からネイティブ接続の場合は、Informix Client SDK をインストールします。また、Informix Connect

(IConnect)の互換バージョンをインストールします。ODBC 接続の場合は、Informatica と共にインストール

される DataDirect ODBC ドライバを使用します。 Informatica とデータベース間の互換性を確認するには、適

切なデータベースクライアントライブラリを使用します。

注: Informatica によって提供される DataDirect ODBC ドライバを使用する場合、データベースクライアント

は必要ありません。 ODBC ワイヤプロトコルでは、データベースクライアントソフトウェアはデータベースに

接続する必要はありません。

142 付録 A: Windows からのデータベースへの接続

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ネイティブ接続性の設定

Informix データベースへのネイティブ接続を設定し、パフォーマンスを向上させることができます。

以下の手順は、ネイティブ接続を設定するためのガイドラインです。具体的な接続手順については、データベ

ースのマニュアルを参照してください。

1. Informix Setnet32 ユーティリティを設定し、サーバーおよびホスト情報を設定します。

2. INFORMIXDIR、INFORMIXSERVER、DBMONEY、DB_LOCALE、および PATH 環境変数を設定します。

INFORMIXDIR。この変数に、データベースクライアントがインストールされているディレクトリを設定し

ます。

以下に例を示します。

C:\databases\informix

INFORMIXSERVER。この変数にサーバの名前を設定します。

以下に例を示します。

INFORMIXSERVER=ids115

DBMONEY。この変数を設定して、Informix が Money データ型にドル記号($)を付加しないようにします。

以下に例を示します。

DBMONEY=.

DB_LOCALE。この変数にデータベースサーバーのロケールを設定します。

以下に例を示します。

DB_LOCALE=en_US.819

CLIENT_LOCALE。この変数にクライアントインストールのロケールを設定します。サーバーのロケールと

互換性があることを確認します。

以下に例を示します。

CLIENT_LOCALE=en_US.819

3. Informix クライアントのインストールディレクトリを PATH システム変数に追加します。

以下に例を示します。

PATH=C:\databases\Informix\bin;…

4. マッピングで Informix のストアドプロシージャを呼び出す場合、すべての日付パラメータを Informix デ

ータ型の datetime year to fraction(5)に設定します。

5. Informix クライアントインストーラとともに配布されている Informix ILogin プログラムを実行し、

Informix データベースに接続できることを確認します。

データベースへの接続に失敗した場合は、情報をすべて正確に入力したかどうかを確認します。

ODBC 接続性の設定

Informix データベースへの ODBC 接続を設定できます。

以下の手順は、ODBC 接続を設定するためのガイドラインです。具体的な手順については、データベースのマニ

ュアルを参照してください。

1. Informatica の提供する Informix 用の DataDirect ODBC Wire Protocol ドライバを使用して、ODBC デー

タソースを作成します。

2. ODBC データソースを使用して Informix データベースに接続できることを確認します。

Informix データベースへの接続 Windows から 143

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Windows から Microsoft Access および Microsoft Excel への接続

Windows で Informatica コンポーネントへの接続性を設定します。

PowerCenter Integration Service

PowerCenter Integration Service プロセスが実行されるマシンに Microsoft Access または Excel をイ

ンストールします。アクセスする Microsoft Access または Excel データ用の ODBC データソースを作成し

ます。

PowerCenter クライアント

PowerCenter クライアントをホストするマシンに Microsoft Access または Excel をインストールします。

アクセスする Microsoft Access または Excel データ用の ODBC データソースを作成します。

ODBC 接続性の設定

Microsoft Access または Excel データベースへの ODBC 接続を設定できます。

以下の手順は、ODBC 接続を設定するためのガイドラインです。具体的な手順については、データベースのマニ

ュアルを参照してください。

1. Microsoft の提供するドライバを使用して、ODBC データソースを作成します。

2. 空の文字列や NULL の使用を避けるために、データベース接続を設定する際に、ユーザー名に PmNullUser、

パスワードに PmNullPasswd の予約語を使用します。

Windows から Microsoft SQL Server データベースへの接続

Microsoft SQL Server データベースへのネイティブ接続のために Microsoft SQL Server 2012 Native Client

をインストールする必要があります。

以下の Microsoft の Web サイトからクライアントをダウンロードできます:

http://www.microsoft.com/en-in/download/details.aspx?id=29065。

ネイティブ接続性の設定

Microsoft SQL Server データベースへのネイティブ接続を設定し、パフォーマンスを向上させることができま

す。

Microsoft SQL Server 2012 Native Client をインストールして、Microsoft SQL Server データベースへのネ

イティブ接続を設定します。データベースに接続できない場合は、接続情報をすべて正確に入力したかどうか

を確認します。具体的な接続手順については、データベースのマニュアルを参照してください。

144 付録 A: Windows からのデータベースへの接続

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Windows から Netezza データベースへの接続PowerCenter Integration Service プロセスが実行されるマシンおよび、PowerCenter Client をインストール

するマシンに、ODBC をインストールして設定します。Windows の以下の Informatica コンポーネントへの接続

性を設定する必要があります。

• PowerCenter Integration Service: PowerCenter Integration Service プロセスが実行されるマシンに、

Netezza ODBC ドライバをインストールします。 Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、

ODBC の接続を設定します。

• PowerCenter Client: Netezza データベースにアクセスする各 PowerCenter Client マシンに、Netezza

ODBC ドライバをインストールします。 Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC の

接続を設定します。 Workflow Manager を使用して、Netezza データベース用のデータベース接続オブジェ

クトを作成します。

ODBC 接続の設定

Netezza データベースへの ODBC 接続を設定できます。

以下の手順は、ODBC 接続を設定するためのガイドラインです。具体的な手順については、データベースのマニ

ュアルを参照してください。

1. アクセスする各 Netezza データベースについて、ODBC データソースを作成します。

ODBC データソースを作成するには、Netezza により提供されるドライバを使用します。

Informatica サービスをローカルシステムアカウントのログオンで起動させる場合、システム DSN を作成

します。[このアカウント]ログインオプションを選択して Informatica サービスを起動させる場合、ユ

ーザー DSN を作成します。

データソースの作成後に、データソースのプロパティを設定します。

2. 新しい ODBC データソースの名前を入力します。

3. Netezza サーバーの IP アドレスまたはホスト名、およびポート番号を入力します。

4. データベースオブジェクトを作成する Netezza スキーマの名前を入力します。

5. ODBC ログファイルのパスとファイル名を設定します。

6. Netezza データベースに接続できることを確認します。

Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、データベースへの接続をテストすることがで

きます。 接続をテストするには、Netezza データソースを選択して[設定]をクリックします。 [テス

ト]タブで[テスト接続]をクリックして、Netezza スキーマの接続情報を入力します。

Windows から Oracle データベースへの接続ネイティブ接続の場合は、Oracle データベースサーバーのバージョンに適した Oracle クライアントのバージ

ョンをインストールします。 Informatica とデータベース間の互換性を確認するには、適切なデータベースク

ライアントライブラリを使用します。

互換性のあるバージョンの Oracle クライアントと Oracle データベースサーバをインストールする必要があり

ます。また、必要とするすべてのマシンに Oracle クライアントの同じバージョンをインストールする必要があ

ります。 互換性を確認するには、Oracle に問い合わせてください。

Windows から Netezza データベースへの接続 145

Page 158: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

ネイティブ接続性の設定

Oracle データベースへのネイティブ接続を設定し、パフォーマンスを向上させることができます。

以下の手順は、Oracle Net Services または Net8 を使用してネイティブ接続を設定するためのガイドラインで

す。具体的な接続手順については、データベースのマニュアルを参照してください。

1. Oracle ホームディレクトリが設定されていることを確認します。

以下に例を示します。

ORACLE_HOME=C:\Oracle

2. PATH 環境変数に Oracle bin ディレクトリが含まれていることを確認します。

たとえば、Net8 をインストールする場合、パスには以下のエントリが含まれます。

PATH=C:\ORANT\BIN;

3. アクセス対象のデータベースに接続するように Oracle クライアントを設定し ます。

SQL*Net Easy Configuration ユーティリティを起動するか、既存の tnsnames.ora ファイルをホームディレ

クトリにコピーして編集します。

注: デフォルトでは、tnsnames.ora ファイルは<Oracl InstallationDir>\network\admin ディレクトリに格納さ

れます。

Oracle 接続文字列として正しい構文を入力します。通常は、databasename.world です。ここで入力する SID

は、Oracle サーバで定義されたデータベースサーバインスタンス ID と一致していなければなりません。

次に tnsnames.ora の例を示します。データベースの情報を入力します。

mydatabase.world = (DESCRIPTION (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (COMMUNITY = mycompany.world (PROTOCOL = TCP) (Host = mymachine) (Port = 1521) ) ) (CONNECT_DATA = (SID = MYORA7) (GLOBAL_NAMES = mydatabase.world)

4. NLS_LANG 環境変数を、データベースクライアントおよびサーバへのログインで使用する locale(言語、

地域、および文字セットなど)に設定します。

この変数の値は、環境設定に応じて異なります。たとえばこの値を american_america.UTF8 にするには、

次のように変数を設定する必要があります。

NLS_LANG=american_america.UTF8;

この変数の値を決定するには、データベース管理者に問い合わせてください。

5. tnsnames.ora ファイルが Oracle クライアントがインストールされている場所と同じ場所にない場合は、

TNS_ADMIN 環境変数に tnsnames.ora ファイルのディレクトリを設定します。

例えば、tnsnames.ora ファイルが C:\oracle\files ディレクトリにある場合は、以下のように環境変数を

設定します。

TNS_ADMIN= C:\oracle\files

6. Oracle データベースに接続できることを確認してください。

データベースに接続するには、SQL *Plus を起動して接続性情報を入力します。接続に失敗した場合は、

接続情報をすべて正確に入力したかどうかを確認します。

tnsnames.ora ファイルに定義した接続文字列を使用します。

146 付録 A: Windows からのデータベースへの接続

Page 159: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

Windows から Sybase ASE データベースへの接続ネイティブ接続の場合は、データベースバージョンに適した Open Client のバージョンをインストールしま

す。 Informatica とデータベース間の互換性を確認するには、適切なデータベースクライアントライブラリを

使用します。

Sybase ASE データベースサーバと互換性のあるバージョンの Open Client をインストールします。また、

Sybase ASE データベースおよび Informatica をホストするマシンに同じバージョンの Open Client をインスト

ールする必要もあります。 互換性を確認するには、Sybase に問い合わせてください。

Sybase ASE リポジトリを作成、リストア、またはアップグレードするには、データベースレベルでデフォルト

により NULL 入力可 を TRUE に設定します。このオプションを設定すると、SQL 標準に合わせてカラムのデフォ

ルト NULL タイプが NULL に変換されます。

ネイティブ接続性の設定

Sybase ASE データベースへのネイティブ接続を設定し、パフォーマンスを向上させることができます。

以下の手順は、ネイティブ接続を設定するためのガイドラインです。具体的な手順については、データベース

のマニュアルを参照してください。

1. SYBASE 環境変数に Sybase ASE ディレクトリが設定されていることを確認します。

以下に例を示します。

SYBASE=C:\SYBASE

2. PATH 環境変数に Sybase OCS ディレクトリが含まれていることを確認します。

以下に例を示します。

PATH=C:\SYBASE\OCS-15_0\BIN;C:\SYBASE\OCS-15_0\DLL

3. アクセス対象のデータベースに接続するように Sybase Open Client を設定します。

SQLEDIT を使用して Sybase クライアントの環境設定を行うか、または%SYBASE%¥ INI ディレクトリにある

既存の SQL.INI ファイルをコピーして必要な変更を加えることができます。

Net-Library として NLWNSCK を選択して、Sybase ASE サーバ名を含めます。

Sybase ASE サーバ用のホスト名およびポート番号を入力します。ホスト名およびポート番号が不明な場合

は、システム管理者に問い合わせてください。

4. Sybase ASE データベースに接続できることを確認します。

データベースに接続するには、ISQL を起動して接続性情報を入力します。接続に失敗した場合は、接続情

報をすべて正確に入力したかどうかを確認します。

ユーザ名とデータベース名の大文字と小文字は区別します。

Windows から Teradata データベースへの接続PowerCenter Integration Service プロセスが実行され、PowerCenter クライアントをインストールするマシ

ンに、ネイティブクライアントソフトウェアをインストールして設定します。 Informatica とデータベース間

の互換性を確認するには、適切なデータベースクライアントライブラリを使用します。Windows の以下の

Informatica コンポーネントへの接続性を設定する必要があります。

• PowerCenter Integration Service。Teradata クライアント、Teradata ODBC ドライバ、および

PowerCenter Integration Service プロセスを実行するマシンで必要となる可能性のある他の Teradata ク

ライアントソフトウェアをインストールします。 さらに、ODBC 接続性を設定する必要があります。

Windows から Sybase ASE データベースへの接続 147

Page 160: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

• PowerCenter Client。Teradata クライアント、Teradata ODBC ドライバ、および Teradata にアクセスする

各 PowerCenter Client マシンで必要となる可能性のある他の Teradata クライアントソフトウェアをイン

ストールします。 Workflow Manager を使用して、Teradata データベース用のデータベース接続オブジェ

クトを作成します。

注: Informatica では Teradata の推奨事項に従い、ODBC を使用して Teradata に接続します。ODBC は

Teradata のネイティブインタフェースです。

ODBC 接続の設定

Teradata データベースへの ODBC 接続を設定できます。

以下の手順は、ODBC 接続を設定するためのガイドラインです。具体的な手順については、データベースのマニ

ュアルを参照してください。

1. アクセスする各 Teradata データベースについて、ODBC データソースを作成します。

ODBC データソースを作成するには、Teradata の提供するドライバを使用します。

Informatica Services をローカルシステムアカウントのログオンで起動させる場合、システム DSN を作成

します。 [このアカウント]ログインオプションを選択して Informatica Services を起動させる場合、

ユーザー DSN を作成します。

2. 新しい ODBC データソースの名前、および Teradata サーバの名前(または IP アドレス)を入力します。

1 つの Teradata データベースへの接続を設定する場合は、DefaultDatabase に名前を入力します。デフォ

ルトデータベースへの接続を 1 つ作成する場合は、ユーザ名とパスワードを入力します。同じ ODBC デー

タソースを使用して複数のデータベースに接続する場合は、DefaultDatabase フィールドと、ユーザ名お

よびパスワードのフィールドを空のままにします。

3. [Options]ダイアログボックスで日付オプションを設定します。

[Teradata Options]ダイアログボックスで、[DateTime Format]に「AAA」を指定します。

4. [Options]ダイアログボックスの[Session Mode]を設定します。

ターゲットデータソースを作成する場合は、ANSI セッションモードを選択します。ANSI セッションモー

ドを選択すると、行エラーが検出されてもトランザクションがロールバックされなくなります。Teradata

セッションモードを選択すると、行エラーが検出されたときにトランザクションがロールバックされます。

Teradata モードの場合、Integration Service ではロールバックを検出できず、セッションログにも記録

されません。

5. Teradata データベースに接続できることを確認してください。

接続をテストする際には、WinDDI、BTEQ、Teradata Administrator、Teradata SQL Assistant などの

Teradata クライアントプログラムを使用します。

148 付録 A: Windows からのデータベースへの接続

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付録 B

UNIX からのデータベースへの接続

この付録では、以下の項目について説明します。

• UNIX からのデータベースへの接続の概要, 149 ページ

• UNIX から IBM DB2 ユニバーサルデータベースへの接続, 150 ページ

• UNIX から Informix データベースへの接続, 152 ページ

• UNIX から Microsoft SQL Server への接続, 153 ページ

• UNIX から Netezza データベースへの接続, 155 ページ

• UNIX から Oracle データベースへの接続, 157 ページ

• UNIX から Sybase ASE データベースへの接続, 159 ページ

• UNIX から Teradata データベースへの接続, 160 ページ

• ODBC データソースへの接続, 163 ページ

• odbc.ini ファイルの例, 165 ページ

UNIX からのデータベースへの接続の概要ネイティブ接続を使用するには、アクセスするデータベース用のデータベースクライアントソフトウェアをイ

ンストールして設定する必要があります。アプリケーションサービスとデータベース間の互換性を確認するに

は、データベースバージョンと互換性のあるクライアントソフトウェアをインストールし、適切なデータベー

スクライアントライブラリを使用します。 パフォーマンスを向上させるには、ネイティブ接続を使用します。

Informatica のインストールには、DataDirect ODBC ドライバが含まれます。 ドライバの以前のバージョンで

作成した既存の ODBC データソースがある場合、新しいドライバを使用して新しい ODBC データソースを作成す

る必要があります。 Informatica の提供する DataDirect ODBC ドライバ、またはレベル 2 以上準拠であるサー

ドパーティの ODBC ドライバを使用して、ODBC 接続を設定します。

Linux または UNIX からデータベースに接続する場合は、以下のガイドラインを使用します。

• ネイティブドライバを使用して、IBM DB2、Oracle、または Sybase ASE データベースに接続します。

• ODBC を使用して、他のソースおよびターゲットに接続できます。

149

Page 162: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

UNIX から IBM DB2 ユニバーサルデータベースへの接続

ネイティブ接続の場合は、IBM DB2 データベースサーバーのバージョンに適した IBM DB2 Client Application

Enabler(CAE)のバージョンをインストールします。 Informatica とデータベース間の互換性を確認するに

は、適切なデータベースクライアントライブラリを使用します。

ネイティブ接続性の設定

IBM DB2 データベースへのネイティブ接続を設定し、パフォーマンスを向上させることができます。

以下の手順は、ネイティブ接続を設定するためのガイドラインです。具体的な手順については、データベース

のマニュアルを参照してください。

1. PowerCenter 統合サービスまたはリポジトリサービスプロセスが実行されるマシン上に接続を設定するに

は、サービスプロセスを開始できるユーザーとしてマシンにログインします。

2. DB2INSTANCE、INSTHOME、DB2DIR、および PATH 環境変数を設定します。

UNIX IBM DB2 ソフトウェアには、関連するユーザログイン(多くの場合 db2admin)が常に指定されてい

ます。これは、データベース設定のホルダとして動作します。このユーザーは、DB2 のインスタンスを保

持しています。

DB2INSTANCE。 インスタンスホルダの名前。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ DB2INSTANCE=db2admin; export DB2INSTANCE

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv DB2INSTANCE db2admin

INSTHOME。 db2admin ホームディレクトリパスです。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ INSTHOME=~db2admin

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv INSTHOME ~db2admin>

DB2DIR。 この変数に、IBM DB2 CAE インストールディレクトリを指す値を設定します。例えばクライアン

トが/opt/IBM/db2/V9.7 ディレクトリにインストールされている場合:

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ DB2DIR=/opt/IBM/db2/V9.7; export DB2DIR

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv DB2DIR /opt/IBM/db2/V9.7

PATH。 IBM DB2 コマンドラインプログラムを実行するには、この変数に、DB2 bin ディレクトリを含む値

を設定します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ PATH=${PATH}:$DB2DIR/bin; export PATH

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv PATH ${PATH}:$DB2DIR/bin

3. 共有ライブラリ変数に、DB2 lib ディレクトリを含む値を設定します。

150 付録 B: UNIX からのデータベースへの接続

Page 163: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

IBM DB2 クライアントソフトウェアには、PowerCenter 統合サービスおよびリポジトリサービスプロセス

が動的にロードする多数の共有ライブラリコンポーネントが含まれています。 実行時に共有ライブラリの

場所を特定するには、共有ライブラリの環境変数を設定します。

共有ライブラリパスには、Informatica インストールディレクトリ (server_dir) も含まれている必要があ

ります。

オペレーティングシステムに基づいて、共有ライブラリの環境変数を設定します。

オペレーティングシステムごとの共有ライブラリ変数を次の表に示します。

オペレーティングシステム 変数

Solaris LD_LIBRARY_PATH

Linux LD_LIBRARY_PATH

AIX LIBPATH

たとえば、Solaris と Linux では次の構文を使用します。

• Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ LD_LIBRARY_PATH=${LD_LIBRARY_PATH}:$HOME/server_dir:$DB2DIR/lib; export LD_LIBRARY_PATH

• C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv LD_LIBRARY_PATH ${LD_LIBRARY_PATH}:$HOME/server_dir:$DB2DIR/lib

AIX の場合:

• Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ LIBPATH=${LIBPATH}:$HOME/server_dir:$DB2DIR/lib; export LIBPATH

• C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv LIBPATH ${LIBPATH}:$HOME/server_dir:$DB2DIR/lib

4. .cshrc または.profile を編集して、シェルコマンド一式を組み込みます。ファイルを保存し、ログアウ

トしてもう一度ログインするか、ソースコマンドを実行します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ source .profile

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ source .cshrc

5. DB2 データベースが、PowerCenter 統合サービスまたはリポジトリサービスプロセスが実行されるマシン

と同じマシン上に存在する場合、DB2 インスタンスをリモートインスタンスとして設定します。

以下のコマンドを実行して、データベースのリモートエントリがあるかどうかを確認します。

DB2 LIST DATABASE DIRECTORY

このコマンドは、DB2 クライアントがアクセスできるすべてのデータベースおよびその設定プロパティを

一覧表示します。このコマンドによって「Remote」の「Directory entry type」のエントリが一覧表示さ

れた場合は、ステップ 6 に進みます。

データベースがリモートとして設定されていない場合は、以下のコマンドを実行して、TCP/IP ノードがホ

ストに対してカタログ化されているかどうかを確認します。

DB2 LIST NODE DIRECTORY

ノード名が空の場合、リモートデータベースの設定時にノードを作成することができます。以下のコマン

ドを使用してリモートデータベースを設定し、必要に応じてノードを作成します。

db2 CATALOG TCPIP NODE <nodename> REMOTE <hostname_or_address> SERVER <port number>

UNIX から IBM DB2 ユニバーサルデータベースへの接続 151

Page 164: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

以下のコマンドを実行して、データベースをカタログ化します。

db2 CATALOG DATABASE <dbname> as <dbalias> at NODE <nodename>

これらのコマンドの詳細については、データベースのマニュアルを参照してください。

6. DB2 データベースに接続できることを確認します。DB2 Command Line Processor を起動して、次のコマン

ドを実行します。

CONNECT TO <dbalias> USER <username> USING <password>

接続が成功した場合、CONNECT RESET または TERMINATE コマンドを使用してクリーンアップします。

UNIX から Informix データベースへの接続ODBC を使用して、UNIX 上の Informix データベースに接続します。

ODBC 接続の設定

Informix データベースへの ODBC 接続を設定できます。

以下の手順は、ODBC 接続を設定するためのガイドラインです。具体的な手順については、データベースのマニ

ュアルを参照してください。

1. ODBCHOME 環境変数に、ODBC のインストールディレクトリを設定します。以下に例を示します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ ODBCHOME=<Informatica server home>/ODBC7.1; export ODBCHOME

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv ODBCHOME <Informatica server home>/ODBC7.1

2. ODBCINI 環境変数に、odbc.ini ファイルの場所を設定します。例えば、odbc.ini ファイルが$ODBCHOME デ

ィレクトリにあるとします。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

ODBCINI=$ODBCHOME/odbc.ini; export ODBCINI

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv ODBCINI $ODBCHOME/odbc.ini

3. $ODBCHOME ディレクトリ内の既存の odbc.ini ファイルを編集するか、この odbc.ini ファイルを UNIX ホー

ムディレクトリにコピーして編集します。

$ cp $ODBCHOME/odbc.ini $HOME/.odbc.ini

4. [ODBC Data Sources]セクションの下に Informix データソースのエントリを追加し、データソースを設

定します。以下に例を示します。

[Informix Wire Protocol]Driver=/export/home/Informatica/9.6.0/ODBC7.1/lib/DWifcl27.soDescription=DataDirect 7.1 Informix Wire ProtocolAlternateServers=ApplicationUsingThreads=1CancelDetectInterval=0ConnectionRetryCount=0ConnectionRetryDelay=3Database=<database_name>HostName=<Informix_host>LoadBalancing=0LogonID=Password=PortNumber=<Informix_server_port>

152 付録 B: UNIX からのデータベースへの接続

Page 165: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

ReportCodePageConversionErrors=0ServerName=<Informix_server>TrimBlankFromIndexName=1

5. PATH 環境変数と共有ライブラリ環境変数は、$ODBCHOME ディレクトリ内の odbc.sh スクリプトまたは

odbc.csh スクリプトを実行して設定します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

sh odbc.sh

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

source odbc.csh

6. ODBC データソースを使用して Informix データベースに接続できることを確認します。接続に失敗した場

合は、データベースのマニュアルを参照してください。

UNIX から Microsoft SQL Server への接続UNIX マシンから Microsoft SQL Server データベースに接続するには、ODBC を使用します。

ODBC 接続性の設定

Microsoft SQL Server データベースへの ODBC 接続を設定できます。

以下の手順は、ODBC 接続を設定するためのガイドラインです。具体的な手順については、データベースのマニ

ュアルを参照してください。

1. ODBCHOME 環境変数を、ODBC のインストールディレクトリに設定します。以下に例を示します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ ODBCHOME=<Informatica server home>/ODBC7.1; export ODBCHOME

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv ODBCHOME <Informatica server home>/ODBC7.1

2. ODBCINI 環境変数を、odbc.ini ファイルの場所に設定します。例えば、odbc.ini ファイルが$ODBCHOME デ

ィレクトリにあるとします。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

ODBCINI=$ODBCHOME/odbc.ini; export ODBCINI

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv ODBCINI $ODBCHOME/odbc.ini

3. $ODBCHOME ディレクトリ内の既存の odbc.ini ファイルを編集するか、この odbc.ini ファイルを UNIX ホー

ムディレクトリにコピーして編集します。

$ cp $ODBCHOME/odbc.ini $HOME/.odbc.ini

4. [ODBC Data Sources]セクションの下に、Informatica の提供する DataDirect New SQL Server Wire

Protocol ドライバである DWsqlsxx.so のエントリを追加し、データソースを設定します。以下に例を示し

ます。

[SQL Server Wire Protocol]Driver=/export/home/Informatica/9.6.0/ODBC7.1/lib/DWsqls27.soDescription=DataDirect SQL Server Wire ProtocolDatabase=<database_name>EnableBulkLoad=0EnableQuotedIdentifiers=0FailoverGranularity=0FailoverMode=0

UNIX から Microsoft SQL Server への接続 153

Page 166: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

FailoverPreconnect=0FetchTSWTZasTimestamp=0FetchTWFSasTime=1GSSClient=nativeHostName=<SQL_Server_host>EncryptionMethod=0ValidateServerCertificate=0TrustStore=TrustStorePassword=HostNameInCertificate=InitializationString=Language=

Microsoft SQL Server リポジトリ内のデータに一貫性があることを確認するには、[SQL Server にデータ

ソースを新規作成]ダイアログボックスに進み、[準備した SQL 文用に一時ストアドプロシージャを作成]

チェックボックスをオフにします。

5. PATH 環境変数と共有ライブラリ環境変数は、$ODBCHOME ディレクトリ内の odbc.sh スクリプトまたは

odbc.csh スクリプトを実行して設定します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

sh odbc.sh

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

source odbc.csh

6. ODBC データソースを使用して SQL Server データベースに接続できることを確認します。接続に失敗した

場合は、データベースのマニュアルを参照してください。

ODBC を介した SSL 認証の設定

DataDirect New SQL Server Wire Protocol ドライバを使用して、ODBC を介した Microsoft SQL Server の

SSL 認証を設定することができます。

1. odbc.ini ファイルを開き、[ODBC Data Sources]セクションの下に ODBC データソースと DataDirect New

SQL Server Wire Protocol ドライバのエントリを追加します。

2. SSL を設定するための属性を odbc.ini ファイルに追加します。

以下の表に、SSL 認証を設定する際に odbc.ini ファイルに追加する必要がある属性を示します。

属性 説明

EncryptionMethod ドライバが、ドライバとデータベースサーバー間で送信されるデータの暗号化に使用する方法。SSL を使用してデータを暗号化するには、値を 1 に設定します。

ValidateServerCertificate SSL 暗号化が有効な場合に、データベースサーバが送信する証明書をドライバが検証するかどうかを決定します。ドライバがサーバー証明書を検証するようにするには、値を 1 に設定します。

TrustStore トラストストアファイルの場所と名前。トラストストアファイルには、ドライバがSSL サーバー認証に使用する認証機関(CA)の一覧が含まれています。

154 付録 B: UNIX からのデータベースへの接続

Page 167: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

属性 説明

TrustStorePassword トラストストアファイルの内容にアクセスするためのパスワード。

HostNameInCertificate オプション。ドライバが証明書に含まれるホスト名を検証するために SSL 管理者が確定するホスト名。

UNIX から Netezza データベースへの接続PowerCenter 統合サービスプロセスが実行されるマシンに、Netezza ODBC ドライバをインストールして設定し

ます。 Informatica 製品に同梱されている DataDirect ドライバパッケージにある DataDirect Driver

Manager を使用して、odbc.ini ファイルの Netezza データソースの詳細を設定します。

ODBC 接続の設定

Netezza データベースへの ODBC 接続を設定できます。

以下の手順は、ODBC 接続を設定するためのガイドラインです。具体的な手順については、データベースのマニ

ュアルを参照してください。

1. 統合サービスプロセスの接続を設定するには、サービスプロセスを開始できるユーザーとしてマシンにロ

グインします。

2. ODBCHOME、NZ_ODBC_INI_PATH、および PATH の各環境変数を設定します。

ODBCHOME。変数に、ODBC のインストールディレクトリを設定します。 以下に例を示します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ ODBCHOME=<Informatica server home>/ODBC7.1; export ODBCHOME

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv ODBCHOME =<Informatica server home>/ODBC7.1

PATH。変数に、ODBCHOME/bin ディレクトリを設定します。 以下に例を示します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

PATH="${PATH}:$ODBCHOME/bin"

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv PATH ${PATH}:$ODBCHOME/bin

NZ_ODBC_INI_PATH: odbc.ini ファイルが格納されているディレクトリを指すように変数を設定します。

例えば、odbc.ini ファイルが$ODBCHOME ディレクトリにあるとします。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

NZ_ODBC_INI_PATH=$ODBCHOME; export NZ_ODBC_INI_PATH

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv NZ_ODBC_INI_PATH $ODBCHOME

3. 共有ライブラリの環境変数を設定します。

共有ライブラリパスには、ODBC ライブラリが含まれている必要があります。 また、Informatica サービ

スのインストールディレクトリ(server_dir)も含まれている必要があります。

UNIX から Netezza データベースへの接続 155

Page 168: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

オペレーティングシステムに基づいて、共有ライブラリの環境変数を設定します。Netezza ライブラリフ

ォルダーを<NetezzaInstallationDir>/lib64 に設定します。

オペレーティングシステムごとの共有ライブラリ変数を次の表に示します。

オペレーティングシステム 変数

Solaris LD_LIBRARY_PATH

Linux LD_LIBRARY_PATH

AIX LIBPATH

たとえば、Solaris では次の構文を使用します。

• Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ LD_LIBRARY_PATH="${LD_LIBRARY_PATH}:$HOME/server_dir:$ODBCHOME/lib:<NetezzaInstallationDir>/lib64”export LD_LIBRARY_PATH

• C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv LD_LIBRARY_PATH "${LD_LIBRARY_PATH}:$HOME/server_dir:$ODBCHOME/lib:<NetezzaInstallationDir>/lib64"

AIX の場合

• Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ LIBPATH=${LIBPATH}:$HOME/server_dir:$ODBCHOME/lib:<NetezzaInstallationDir>/lib64; export LIBPATH

• C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv LIBPATH ${LIBPATH}:$HOME/server_dir:$ODBCHOME/lib:<NetezzaInstallationDir>/lib64

4. 既存の odbc.ini ファイルを編集するか、odbc.ini ファイルをホームディレクトリにコピーして編集しま

す。

このファイルは、$ODBCHOME ディレクトリにあります。

$ cp $ODBCHOME/odbc.ini $HOME/.odbc.ini

[ODBC Data Sources]セクションの下に Netezza データソースのエントリを追加し、データソースを設定

します。

以下に例を示します。

[NZSQL]Driver = /export/home/appsqa/thirdparty/netezza/lib64/libnzodbc.soDescription = NetezzaSQL ODBCServername = netezza1.informatica.comPort = 5480Database = infaUsername = adminPassword = passwordDebuglogging = trueStripCRLF = falsePreFetch = 256Protocol = 7.0ReadOnly = falseShowSystemTables = falseSocket = 16384DateFormat = 1TranslationDLL =TranslationName =TranslationOption =NumericAsChar = false

Netezza の接続の詳細については、Netezza ODBC ドライバのマニュアルを参照してください。

156 付録 B: UNIX からのデータベースへの接続

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5. odbc.ini ファイルの 後のエントリが InstallDir になっていることを確認し、値を ODBC のインストール

ディレクトリに設定します。

以下に例を示します。

InstallDir=/usr/odbc

6. .cshrc ファイルまたは.profile ファイルを編集して、シェルコマンド一式を組み込みます。

7. Informatica サービスをリスタートします。

UNIX から Oracle データベースへの接続ネイティブ接続の場合は、Oracle データベースサーバーのバージョンに適した Oracle クライアントのバージ

ョンをインストールします。 Informatica とデータベース間の互換性を確認するには、適切なデータベースク

ライアントライブラリを使用します。

互換性のあるバージョンの Oracle クライアントと Oracle データベースサーバをインストールする必要があり

ます。また、必要とするすべてのマシンに Oracle クライアントの同じバージョンをインストールする必要があ

ります。 互換性を確認するには、Oracle に問い合わせてください。

ネイティブ接続性の設定

Oracle データベースへのネイティブ接続を設定し、パフォーマンスを向上させることができます。

以下の手順は、Oracle Net Services または Net8 でネイティブ接続を設定するためのガイドラインです。具体

的な手順については、データベースのマニュアルを参照してください。

1. PowerCenter 統合サービスまたはリポジトリサービスプロセスの接続を設定するには、サーバープロセス

を開始できるユーザーとしてマシンにログインします。

2. ORACLE_HOME、NLS_LANG、TNS_ADMIN、および PATH 環境変数を設定します。

ORACLE_HOME。 この変数に、Oracle クライアントのインストールディレクトリを設定します。例えば、ク

ライアントが/HOME2/oracle ディレクトリにインストールされている場合は、変数を以下のように設定し

ます。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ ORACLE_HOME=/HOME2/oracle; export ORACLE_HOME

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv ORACLE_HOME /HOME2/oracle

NLS_LANG。 この変数に、データベースクライアントおよびサーバへのログインで使用する locale(言語、

地域、および文字セット)を設定します。この変数の値は、環境設定に応じて異なります。例えば、この

値が american_america.UTF8 の場合は、以下のように変数を設定します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ NLS_LANG=american_america.UTF8; export NLS_LANG

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ NLS_LANG american_america.UTF8

この変数の値を判断するには、管理者に問い合わせてください。

TNS_ADMIN。 tnsnames.ora ファイルが Oracle クライアントがインストールされている場所と同じ場所に

ない場合は、TNS_ADMIN 環境変数に tnsnames.ora ファイルのディレクトリを設定します。例えば、このフ

ァイルが/HOME2/oracle/files ディレクトリにある場合は、以下のように環境変数を設定します。

UNIX から Oracle データベースへの接続 157

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Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ TNS_ADMIN=$HOME2/oracle/files; export TNS_ADMIN

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv TNS_ADMIN=$HOME2/oracle/files

注: デフォルトでは、tnsnames.ora ファイルは $ORACLE_HOME/network/admin ディレクトリに格納されていま

す。

PATH。 Oracle コマンドラインプログラムを実行するには、この変数に、Oracle bin ディレクトリを含む

値を設定します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ PATH=${PATH}:$ORACLE_HOME/bin; export PATH

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv PATH ${PATH}:ORACLE_HOME/bin

3. 共有ライブラリの環境変数を設定します。

Oracle クライアントソフトウェアには、PowerCenter 統合サービスおよびリポジトリサービスプロセスが

動的にロードする多数の共有ライブラリコンポーネントが含まれています。実行時に共有ライブラリの場

所を特定するには、共有ライブラリの環境変数を設定します。

共有ライブラリパスには、Informatica インストールディレクトリ (server_dir) も含まれている必要があ

ります。

共有ライブラリの環境変数を LD_LIBRARY_PATH に設定します。

たとえば、以下の構文を使用します。

• Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ LD_LIBRARY_PATH=${LD_LIBRARY_PATH}:$HOME/server_dir:$ORACLE_HOME/lib; export LD_LIBRARY_PATH

• C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv LD_LIBRARY_PATH ${LD_LIBRARY_PATH}:$HOME/server_dir:$ORACLE_HOME/lib

4. .cshrc または.profile を編集して、シェルコマンド一式を組み込みます。ファイルを保存し、ログアウ

トしてもう一度ログインするか、ソースコマンドを実行します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ source .profile

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ source .cshrc

5. Oracle クライアントがデータベースにアクセスできるように設定されていることを確認します。

SQL*Net Easy Configuration ユーティリティを使用するか、既存の tnsnames.ora ファイルをホームディレ

クトリにコピーして変更します。

tnsnames.ora ファイルは $ORACLE_HOME/network/admin ディレクトリに格納されています。

Oracle 接続文字列として正しい構文を入力します。通常は、databasename.world です。

次に tnsnames.ora の例を示します。データベースの情報を入力します。

mydatabase.world = (DESCRIPTION (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (COMMUNITY = mycompany.world (PROTOCOL = TCP) (Host = mymachine) (Port = 1521) ) ) (CONNECT_DATA =

158 付録 B: UNIX からのデータベースへの接続

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(SID = MYORA7) (GLOBAL_NAMES = mydatabase.world)

6. Oracle データベースに接続できることを確認してください。

Oracle データベースに接続するには、SQL *Plus を起動して接続性情報を入力します。接続に失敗した場

合は、接続情報をすべて正確に入力したかどうかを確認します。

tnsnames.ora ファイルに定義されたユーザー名と接続文字列を入力します。

UNIX から Sybase ASE データベースへの接続ネイティブ接続の場合は、データベースバージョンに適した Open Client のバージョンをインストールしま

す。 Informatica とデータベース間の互換性を確認するには、適切なデータベースクライアントライブラリを

使用します。

Sybase ASE データベースサーバと互換性のあるバージョンの Open Client をインストールします。また、

Sybase ASE データベースおよび Informatica をホストするマシンに同じバージョンの Open Client をインスト

ールする必要もあります。 互換性を確認するには、Sybase に問い合わせてください。

Sybase ASE リポジトリを作成、リストア、またはアップグレードするには、データベースレベルでデフォルト

により NULL 入力可 を TRUE に設定します。このオプションを設定すると、SQL 標準に合わせてカラムのデフォ

ルト NULL タイプが NULL に変換されます。

ネイティブ接続性の設定

Sybase ASE データベースへのネイティブ接続を設定し、パフォーマンスを向上させることができます。

以下の手順は、ネイティブ接続を設定するためのガイドラインです。具体的な手順については、データベース

のマニュアルを参照してください。

1. PowerCenter 統合サービスまたはリポジトリサービスプロセスへの接続を設定するには、サーバープロセ

スを開始できるユーザーとしてマシンにログインします。

2. SYBASE および PATH 環境変数を設定します。

SYBASE。 この変数に、Sybase Open Client のインストールディレクトリを設定します。たとえば、クラ

イアントが/usr/sybase ディレクトリにインストールされている場合:

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ SYBASE=/usr/sybase; export SYBASE

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv SYBASE /usr/sybase

PATH。 Sybase コマンドラインプログラムを実行するには、この変数を、Sybase OCS の bin ディレクトリ

を含むように設定します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ PATH=${PATH}:/usr/sybase/OCS-15_0/bin; export PATH

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv PATH ${PATH}:/usr/sybase/OCS-15_0/bin

3. 共有ライブラリの環境変数を設定します。

Sybase Open Client ソフトウェアには、PowerCenter 統合サービスおよび Repository Service プロセス

が動的にロードする多数の共有ライブラリコンポーネントが含まれています。実行時に共有ライブラリの

場所を特定するには、共有ライブラリの環境変数を設定します。

UNIX から Sybase ASE データベースへの接続 159

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共有ライブラリパスには、Informatica サービスのインストールディレクトリ (server_dir) が含まれてい

る必要もあります。

オペレーティングシステムに基づいて、共有ライブラリの環境変数を設定します。

以下の表に、オペレーティングシステムごとの共有ライブラリ変数を示します。

オペレーティングシステム 変数

Solaris LD_LIBRARY_PATH

Linux LD_LIBRARY_PATH

AIX LIBPATH

たとえば、Solaris と Linux では次の構文を使用します。

• Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ LD_LIBRARY_PATH=${LD_LIBRARY_PATH}:$HOME/server_dir:$SYBASE/OCS-15_0/lib;$SYBASE/OCS-15_0/lib3p;$SYBASE/OCS-15_0/lib3p64; export LD_LIBRARY_PATH

• C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv LD_LIBRARY_PATH ${LD_LIBRARY_PATH}:$HOME/server_dir:$SYBASE/OCS-15_0/lib;$SYBASE/OCS-15_0/lib3p;$SYBASE/OCS-15_0/lib3p64;

AIX の場合

• Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ LIBPATH=${LIBPATH}:$HOME/server_dir:$SYBASE/OCS-15_0/lib;$SYBASE/OCS-15_0/lib3p;$SYBASE/OCS-15_0/lib3p64; export LIBPATH

• C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv LIBPATH ${LIBPATH}:$HOME/server_dir:$SYBASE/OCS-15_0/lib;$SYBASE/OCS-15_0/lib3p;$SYBASE/OCS-15_0/lib3p64;

4. .cshrc または.profile を編集して、シェルコマンド一式を組み込みます。ファイルを保存し、ログアウ

トしてもう一度ログインするか、ソースコマンドを実行します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ source .profile

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ source .cshrc

5. $SYBASE ディレクトリに格納されている Sybase インタフェースファイル内の Sybase ASE サーバ名を確認

します。

6. Sybase ASE データベースに接続できることを確認します。

Sybase ASE データベースに接続するには、ISQL を起動して接続性情報を入力します。接続に失敗した場

合は、接続情報をすべて正確に入力したかどうかを確認します。

ユーザー名とデータベース名の大文字と小文字は区別します。

UNIX から Teradata データベースへの接続PowerCenter Integration Service プロセスが実行されるマシンおよび PowerCenter クライアントをインスト

ールするマシンにネイティブクライアントソフトウェアをインストールして、設定します。Informatica とデ

160 付録 B: UNIX からのデータベースへの接続

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ータベース間の互換性を確認するには、適切なデータベースクライアントライブラリを使用します。以下の

Informatica コンポーネントへの接続を設定する必要があります。

• PowerCenter Integration Service。Teradata クライアント、Teradata ODBC ドライバ、および

PowerCenter Integration Service プロセスを実行するマシンで必要となる可能性のある他の Teradata ク

ライアントソフトウェアをインストールします。 さらに、ODBC 接続性を設定する必要があります。

注: Informatica では Teradata の推奨事項に従い、ODBC を使用して Teradata に接続します。ODBC は

Teradata のネイティブインタフェースです。

ODBC 接続の設定

Teradata データベースへの ODBC 接続を設定できます。

以下の手順は、ODBC 接続を設定するためのガイドラインです。具体的な手順については、データベースのマニ

ュアルを参照してください。

1. 統合サービスプロセスの接続を設定するには、サービスプロセスを開始できるユーザーとしてマシンにロ

グインします。

2. TERADATA_HOME、ODBCHOME、および PATH 環境変数を設定します。

TERADATA_HOME。 この変数に、Teradata ドライバのインストールディレクトリを設定します。デフォルト

は以下のとおりです。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ TERADATA_HOME=/teradata/usr; export TERADATA_HOME

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv TERADATA_HOME /teradata/usr

ODBCHOME。 この変数に、ODBC のインストールディレクトリを設定します。以下に例を示します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ ODBCHOME=/usr/odbc; export ODBCHOME

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv ODBCHOME /usr/odbc

PATH。 ddtestlib ユーティリティを実行し、DataDirect ODBC ドライバマネージャがドライバファイルを

ロードできることを確認するには、以下のように変数を設定します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

PATH="${PATH}:$ODBCHOME/bin:$TERADATA_HOME/bin"

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv PATH ${PATH}:$ODBCHOME/bin:$TERADATA_HOME/bin

3. 共有ライブラリの環境変数を設定します。

Teradata ソフトウェアには、統合サービスプロセスが動的にロードする多数の共有ライブラリコンポーネ

ントが含まれています。 実行時に共有ライブラリの場所を特定するには、共有ライブラリの環境変数を設

定します。

共有ライブラリパスには、Informatica サービスのインストールディレクトリ (server_dir) が含まれて

いる必要もあります。

オペレーティングシステムに基づいて、共有ライブラリの環境変数を設定します。

UNIX から Teradata データベースへの接続 161

Page 174: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

オペレーティングシステムごとの共有ライブラリ変数を次の表に示します。

オペレーティングシステム 変数

Solaris LD_LIBRARY_PATH

Linux LD_LIBRARY_PATH

AIX LIBPATH

たとえば、Solaris では次の構文を使用します。

• Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ LD_LIBRARY_PATH="${LD_LIBRARY_PATH}:$HOME/server_dir:$ODBCHOME/lib:

$TERADATA_HOME/lib:$TERADATA_HOME/odbc/lib";

export LD_LIBRARY_PATH

• C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv LD_LIBRARY_PATH "${LD_LIBRARY_PATH}:$HOME/server_dir:$ODBCHOME/lib:$TERADATA_HOME/lib:

$TERADATA_HOME/odbc/lib"

AIX の場合

• Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ LIBPATH=${LIBPATH}:$HOME/server_dir:$ODBCHOME/lib; export LIBPATH

• C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv LIBPATH ${LIBPATH}:$HOME/server_dir:$ODBCHOME/lib

4. 既存の odbc.ini ファイルを編集するか、odbc.ini ファイルをホームディレクトリにコピーして編集しま

す。

このファイルは、$ODBCHOME ディレクトリにあります。

$ cp $ODBCHOME/odbc.ini $HOME/.odbc.ini

セクション[ODBC Data Sources]の下に Teradata データソースのエントリを追加し、データソースを設

定します。

以下に例を示します。

MY_TERADATA_SOURCE=Teradata Driver[MY_TERADATA_SOURCE]Driver=/u01/app/teradata/td-tuf611/odbc/drivers/tdata.soDescription=NCR 3600 running Teradata V1R5.2DBCName=208.199.59.208DateTimeFormat=AAASessionMode=ANSIDefaultDatabase=Username=Password=

5. DateTimeFormat を Teradata データ ODBC 環境設定の AAA に設定します。

6. 必要に応じて、SessionMode を ANSI に設定します。ANSI セッションモードを使用すると、行エラーが検

出されてもトランザクションがロールバックされなくなります。

Teradata セッションモードを選択すると、行エラーが検出されたときにトランザクションがロールバック

されます。Teradata モードの場合、統合サービスプロセスではロールバックを検出できず、セッションロ

グにも記録されません。

7. 1 つの Teradata データベースへの接続を設定する場合は、DefaultDatabase に名前を入力します。デフォ

ルトデータベースへの接続を 1 つ作成する場合は、ユーザー名とパスワードを入力します。複数のデータ

162 付録 B: UNIX からのデータベースへの接続

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ベースに接続するには、同じ ODBC DSN を使用して、DefaultDatabase フィールドを空のままにしておきま

す。

Teradata の接続の詳細については、Teradata ODBC ドライバのマニュアルを参照してください。

8. odbc.ini の 後のエントリが InstallDir になっていることを確認し、値を ODBC のインストールディレク

トリに設定します。

以下に例を示します。

InstallDir=/export/home/Informatica/9.6.0/ODBC7.1

9. .cshrc または.profile を編集して、シェルコマンド一式を組み込みます。

10. ファイルを保存し、ログアウトしてもう一度ログインするか、ソースコマンドを実行します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ source .profile

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ source .cshrc

11. 使用する各データソースについて、odbc.ini のデータソースエントリの Driver=<parameter>の下のファ

イル名をメモします。ddtestlib ユーティリティを使用して、DataDirect ODBC ドライバマネージャがド

ライバファイルをロードできることを確認します。

例えば、次のようなドライバエントリがあるとします。

Driver=/u01/app/teradata/td-tuf611/odbc/drivers/tdata.so

以下のコマンドを実行します。

ddtestlib /u01/app/teradata/td-tuf611/odbc/drivers/tdata.so

12. BTEQ または別の Teradata クライアントツールを使用して接続をテストします。

ODBC データソースへの接続PowerCenter 統合サービスおよび PowerCenter リポジトリサービスが実行されるマシンに、ネイティブクライ

アントソフトウェアをインストールして設定します。 また、ODBC ドライバで必要とされる、基本となるクラ

イアントアクセスソフトウェアのすべてをインストールして設定します。 Informatica とデータベース間の互

換性を確認するには、適切なデータベースクライアントライブラリを使用します。 Microsoft Excel や

Access などの Windows のソースにアクセスするには、PowerChannel をインストールする必要があります。

Informatica のインストールには、DataDirect ODBC ドライバが含まれます。 odbc.ini ファイルに ODBC ドラ

イバの以前のバージョンを使用する接続が含まれる場合、接続情報を更新して新しいドライバを使用します。

システム DSN を使用して、Windows 上の ODBC データソースを指定します。

1. PowerCenter Integration Service が実行されるマシンに、サービスプロセスを開始できるユーザーとし

てログインします。

2. ODBCHOME および PATH 環境変数を設定します。

ODBCHOME。 DataDirect ODBC インストールディレクトリに設定します。例えば、インストールディレクト

リが/export/home/Informatica/9.6.0/ODBC7.1 の場合。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ ODBCHOME=/export/home/Informatica/9.6.0/ODBC7.1; export ODBCHOME

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv ODBCHOME /export/home/Informatica/9.6.0/ODBC7.1

ODBC データソースへの接続 163

Page 176: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

PATH。 ddtestlib などの ODBC コマンドラインプログラムを実行するには、この変数を、odbc bin ディレ

クトリを含むように設定します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ PATH=${PATH}:$ODBCHOME/bin; export PATH

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv PATH ${PATH}:$ODBCHOME/bin

ddtestlib ユーティリティを実行して、DataDirect ODBC ドライバマネージャがドライバファイルをロー

ドできることを確認します。

3. 共有ライブラリの環境変数を設定します。

ODBC ソフトウェアには、サービスプロセスが動的にロードする多数の共有ライブラリコンポーネントが含

まれています。 実行時に共有ライブラリの場所を特定するには、共有ライブラリの環境変数を設定しま

す。

共有ライブラリパスには、Informatica インストールディレクトリ (server_dir) も含まれている必要があ

ります。

オペレーティングシステムに基づいて、共有ライブラリの環境変数を設定します。

オペレーティングシステムごとの共有ライブラリ変数を次の表に示します。

オペレーティングシステム 変数

Solaris LD_LIBRARY_PATH

Linux LD_LIBRARY_PATH

AIX LIBPATH

たとえば、Solaris と Linux では次の構文を使用します。

• Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ LD_LIBRARY_PATH=${LD_LIBRARY_PATH}:$HOME/server_dir:$ODBCHOME/lib; export LD_LIBRARY_PATH

• C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv LD_LIBRARY_PATH $HOME/server_dir:$ODBCHOME:${LD_LIBRARY_PATH}

AIX の場合

• Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ LIBPATH=${LIBPATH}:$HOME/server_dir:$ODBCHOME/lib; export LIBPATH

• C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv LIBPATH ${LIBPATH}:$HOME/server_dir:$ODBCHOME/lib

4. 既存の odbc.ini ファイルを編集するか、odbc.ini ファイルをホームディレクトリにコピーして編集しま

す。

このファイルは、$ODBCHOME ディレクトリにあります。

$ cp $ODBCHOME/odbc.ini $HOME/.odbc.ini

セクション[ODBC Data Sources]の下に ODBC データソースのエントリを追加し、データソースを設定し

ます。

以下に例を示します。

MY_MSSQLSERVER_ODBC_SOURCE=<Driver name or data source description>[MY_SQLSERVER_ODBC_SOURCE]Driver=<path to ODBC drivers>Description=DataDirect 7.1 SQL Server Wire Protocol

164 付録 B: UNIX からのデータベースへの接続

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Database=<SQLServer_database_name>LogonID=<username>Password=<password>Address=<TCP/IP address>,<port number>QuoteId=NoAnsiNPW=NoApplicationsUsingThreads=1

1 つ以上の ODBC データソースを設定している場合は、このファイルが既に存在している可能性がありま

す。

5. odbc.ini の 後のエントリが InstallDir になっていることを確認し、値を ODBC のインストールディレク

トリに設定します。

以下に例を示します。

InstallDir=/export/home/Informatica/9.6.0/ODBC7.1

6. ホームディレクトリで odbc.ini ファイルを使用する場合、ODBCINI 環境変数を設定します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ ODBCINI=/$HOME/.odbc.ini; export ODBCINI

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ setenv ODBCINI $HOME/.odbc.ini

7. .cshrc または.profile を編集して、シェルコマンド一式を組み込みます。ファイルを保存し、ログアウ

トしてもう一度ログインするか、ソースコマンドを実行します。

Bourne シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ source .profile

C シェルを使用している場合は次のように入力します。

$ source .cshrc

8. ddtestlib ユーティリティを使用して、odbc.ini ファイルでデータソースに指定したドライバファイルを

DataDirect ODBC マネージャがロードできることを確認します。

例えば、次のようなドライバエントリがあるとします。

Driver = /export/home/Informatica/9.6.0/ODBC7.1/lib/DWxxxxnn.so

以下のコマンドを実行します。

ddtestlib /export/home/Informatica/9.6.0/ODBC7.1/lib/DWxxxxnn.so

9. ODBC ドライバで必要とされる、基本となるクライアントアクセスソフトウェアのすべてをインストールお

よび設定します。

注: いくつかの ODBC ドライバは自立型であり、情報がすべて.odbc.ini ファイルに格納されていますが、

大半はそうではありません。例えば、ODBC ドライバを使用して Sybase IQ にアクセスする場合、Sybase

IQ ネットワーククライアントソフトウェアをインストールして、適切な環境変数を設定する必要がありま

す。

PATH 環境変数と共有ライブラリパス環境変数を手動で設定するのではなく、Informatica の提供する ODBC

ドライバ(DWxxxxnn.so)を使用している場合、$ODBCHOME フォルダ内にある odbc.sh または odbc.csh と

いうスクリプトを実行することもできます。このスクリプトによって、Informatica の提供する ODBC ドラ

イバで必要となる PATH 環境変数と共有ライブラリパス環境変数が設定されます。

odbc.ini ファイルの例

[ODBC Data Sources]Informix Wire Protocol=DataDirect 7.1 Informix Wire ProtocolSQL Server Wire Protocol=DataDirect 7.1 SQL Server Wire Protocol

odbc.ini ファイルの例 165

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[ODBC]IANAAppCodePage=4InstallDir=/<InformaticaInstallationDir>/ODBC7.1Trace=0TraceFile=odbctrace.outTraceDll=/<InformaticaInstallationDir>/ODBC7.1/lib/DWtrc27.so

[Informix Wire Protocol]Driver=/<InformaticaInstallationDir>/ODBC7.1/lib/DWifcl27.soDescription=DataDirect 7.1 Informix Wire ProtocolAlternateServers=ApplicationUsingThreads=1CancelDetectInterval=0ConnectionRetryCount=0ConnectionRetryDelay=3Database=<database_name>HostName=<Informix_host>LoadBalancing=0LogonID=Password=PortNumber=<Informix_server_port>ServerName=<Informix_server>TrimBlankFromIndexName=1UseDelimitedIdentifiers=0

[SQL Server Wire Protocol]Driver=/<InformaticaInstallationDir>/ODBC7.1/lib/DWsqls27.soDescription=DataDirect 7.1 New SQL Server Wire ProtocolAlternateServers=AlwaysReportTriggerResults=0AnsiNPW=1ApplicationName=ApplicationUsingThreads=1AuthenticationMethod=1BulkBinaryThreshold=32BulkCharacterThreshold=-1BulkLoadBatchSize=1024BulkLoadOptions=2ConnectionReset=0ConnectionRetryCount=0ConnectionRetryDelay=3Database=<database_name>EnableBulkLoad=0EnableQuotedIdentifiers=0EncryptionMethod=0FailoverGranularity=0FailoverMode=0FailoverPreconnect=0FetchTSWTZasTimestamp=0FetchTWFSasTime=1GSSClient=nativeHostName=<SQL_Server_host>HostNameInCertificate=InitializationString=Language=LoadBalanceTimeout=0LoadBalancing=0LoginTimeout=15LogonID=MaxPoolSize=100MinPoolSize=0PacketSize=-1Password=Pooling=0PortNumber=<SQL_Server_server_port>QueryTimeout=0ReportCodePageConversionErrors=0SnapshotSerializable=0TrustStore=TrustStorePassword=ValidateServerCertificate=1

166 付録 B: UNIX からのデータベースへの接続

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WorkStationID=XML Describe Type=-10

[SAP HANA source]Driver=/usr/sap/hdbclient/libodbcHDB.soDriverUnicodeType=1ServerNode=<server_node>:<port>

odbc.ini ファイルの例 167

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付録 C

DB2 データベースのDynamicSections パラメータの更新

この付録では、以下の項目について説明します。

• DynamicSections パラメータの概要, 168 ページ

• DynamicSections パラメータの更新, 168 ページ

DynamicSections パラメータの概要IBM DB2 パッケージには、データベースサーバーで実行される SQL 文が含まれています。 DB2 データベースの

DynamicSections パラメータによって、データベースドライバがパッケージに含むことができる実行可能文の

大数が決定されます。 DynamicSections パラメータの値を累乗して、DB2 パッケージ内のより多くの数の実

行可能文を許可することができます。 DynamicSections パラメータを変更するには、BINDADD 権限を持つシス

テム管理者のユーザーアカウントを使用して、データベースに接続します。

DynamicSections パラメータの更新DataDirect Connect for JDBC ユーティリティを使用して、DB2 データベースの DynamicSections パラメータ

の値を累乗します。

DataDirect Connect for JDBC ユーティリティを使用して DynamicSections パラメータを更新するには、以下

のタスクを実行します。

• DataDirect Connect for JDBC ユーティリティをダウンロードしてインストールする。

• Test for JDBC Tool を実行する。

168

Page 181: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

DataDirect Connect for JDBC ユーティリティのダウンロードとインストール

DataDirect のダウンロード Web サイトから DataDirect Connect for JDBC ユーティリティを、DB2 データベー

スサーバーへのアクセス権のあるマシンにダウンロードします。 ユーティリティファイルのコンテンツを抽出

し、インストーラを実行します。

1. 以下の DataDirect のダウンロードサイトに移動します。

http://www.datadirect.com/support/product-documentation/downloads

2. IBM DB2 データソース用の Connect for JDBC ドライバを選択します。

3. 登録して DataDirect Connect for JDBC ユーティリティをダウンロードします。

4. DB2 データベースサーバーへのアクセス権のあるマシンにユーティリティをダウンロードします。

5. ユーティリティファイルのコンテンツを一時ディレクトリに抽出します。

6. ファイルを抽出したディレクトリで、インストーラを実行します。

インストールプログラムが testforjdbc という名前のフォルダをインストールディレクトリに作成します。

Test for JDBC Tool の実行

DataDirect Connect for JDBC ユーティリティのインストール後、Test for JDBC Tool を実行して DB2 データ

ベースに接続します。 データベースに接続するには、BINDADD 権限を持つシステム管理者のユーザーアカウン

トを使用する必要があります。

1. DB2 データベースで、BINDADD 権限を持つシステム管理者のユーザーアカウントを設定します。

2. DataDirect Connect for JDBC ユーティリティをインストールしたディレクトリで、Test for JDBC Tool

を実行します。

Windows では、testforjdbc.bat を実行します。 UNIX では、testforjdbc.sh を実行します。

3. [Test for JDBC Tool]ウィンドウで、[Press Here to Continue]をクリックします。

4. [Connection]-[Connect to DB]の順にクリックします。

5. [データベース]フィールドに、以下のテキストを入力します。

jdbc:datadirect:db2://HostName:PortNumber;databaseName=DatabaseName;CreateDefaultPackage=TRUE;ReplacePackage=TRUE;DynamicSections=3000

HostName は、DB2 データベースサーバーをホストするマシンの名前です。

PortNumber はデータベースのポート番号です。

DatabaseName は、DB2 データベースの名前です。

6. [ユーザー名]フィールドおよび[パスワード]フィールドに、DB2 データベースへの接続に使用するシス

テム管理者のユーザー名およびパスワードを入力します。

7. [接続]をクリックし、ウィンドウを閉じます。

DynamicSections パラメータの更新 169

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付録 D

インストールと環境設定のチェックリスト

この付録では、以下の項目について説明します。

• インストールチェックリストの概要, 170 ページ

• Informatica サービスをインストールする前に, 170 ページ

• Informatica Services のインストール, 172 ページ

• Informatica サービスをインストールした後に, 172 ページ

• Informatica クライアントをインストールする前に, 173 ページ

• Informatica Clients のインストール, 173 ページ

• Informatica クライアントをインストールした後に, 173 ページ

• 他のインストール, 174 ページ

インストールチェックリストの概要インストールと環境設定のチェックリストでは、インストールを完了するために実行する必要のあるタスクに

ついて要約します。Informatica 製品を複数のマシンにインストールする場合は、このガイドの詳細な指示を

使用して 初のインストールを完了してください。その後のインストールは、このチェックリストを利用して

実行できます。

Informatica サービスをインストールする前にInformatica サービスをインストールする前に、インストールするマシンを準備します。複数の製品をインス

トールする場合、インストール前のタスクは 1 回だけ実行します。

次のインストール前のタスクを実行します。

『Informatica リリースノート』をお読みください。

ライセンスキーを検証します。

ソフトウェアをインストールする前に、インストールする製品のライセンスキーを用意します。ライセン

スキーを所有していない場合、または差分ライセンスキーを所有し、ドメインを作成する場合、

Informatica グローバルカスタマサポートに連絡してください。

170

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以前のバージョンの Data Transformation がインストールされている場合は、Data Transformation の必

須ファイルをバックアップします。

使用するマシンが Informatica サーバーコンポーネントをインストールするための 小システム要件を満

たしていることを確認します。

環境変数を設定します。

Informatica のインストールで使用する環境変数を設定します。

Informatica 用のポートを確認します。

インストーラによって、Informatica ドメインにコンポーネント用のポートが設定されます。また、

Informatica をインストールするノードで実行されるアプリケーションサービスプロセス用に使用するポ

ートも指定されます。

•ドメインポート。デフォルトは 6005 です。

•サービスマネージャのポート。デフォルトは 6006 です。

•サービスマネージャのシャットダウンポート。デフォルトは 6007 です。

•Informatica Administrator のポート。デフォルトは 6008 です。

•Informatica Administrator のシャットダウンポート。デフォルトは 6009 です。

•アプリケーションサービス用のポートの範囲。デフォルトは 6013~6113 です。

Informatica サービスをインストールするシステムユーザーアカウントを作成します。

インストールを実行し、Informatica のサービスまたはデーモンを実行するためのシステムユーザーアカ

ウントを作成します。Informatica サービスのインストールに使用するユーザーアカウントに、インスト

ールディレクトリに対する書き込み権限があることを確認します。

必要に応じて、セキュリティ保護された接続用のキーストアファイルを設定します。

Administrator ツールおよびサービスマネージャ間でセキュリティ保護された接続を使用するには、

Informatica で使用するキーストアを設定します。

UNIX と Linux の場合、ファイル記述子の設定を確認します。

オペレーティングシステムがファイル記述子の要件を満たしていることを確認します。

AIX の場合、PowerCenter 統合サービスに対して POSIX Asynchronous I/O が使用可能であることを確認し

ます。

AIX の場合、Java 開発キット(JDK)をインストールします。

AIX の場合、bos.adt.debug ファイルセットをインストールします。

インストーラファイルをマシンのディレクトリに抽出します。

Informatica インストール前(i9Pi)システムチェックツールを実行して、Informatica サービスをイン

ストールするマシンがシステム要件とディスク容量要件を満たしていることを確認します。

必要に応じて、インストールを開始する前にマシンの設定を変更します。

データベースおよびユーザーアカウントをドメイン環境設定リポジトリ用に設定します。

データベースを設定する前に、データベース要件を確認します。要件は、ドメイン環境設定リポジトリ用

に使用するデータベースのタイプによって異なります。

ドメインに対して Kerberos 認証を設定する前に、次のタスクを実行します。

•Kerberos 認証サーバーについての情報を確認します。

•Informatica ドメインとノードの情報を記録しておきます。

•Kerberos 設定ファイルを確認します。

Informatica サービスをインストールする前に 171

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•Informatica Kerberos の SPN フォーマットジェネレータを実行します。

関連項目:

•「Informatica Services のインストール前のタスク」 (ページ 8)

Informatica Services のインストールWindows または UNIX マシンに Informatica サービスをインストールするには、Informatica サーバーインスト

ーラを使用します。Informatica サービスを複数のマシンにインストールして複数のノードを作成できます。

関連項目:

•「Informatica Services のインストール」 (ページ 31)

Informatica サービスをインストールした後にInformatica サービスをインストールしたら、Informatica サービスが適切に動作するように設定タスクを実

行します。複数の製品をインストールする場合、インストール後のタスクは 1 回だけ実行します。

次のインストール後のタスクを実行します。

環境変数を設定します。

アプリケーションサービスの実行時に使用される環境変数を設定します。

ドメインおよびアプリケーションのサービスのシステム要件の確認

32 ビットおよび 64 ビットプラットフォームの設定を確認します。

32 ビットまたは 64 ビットプラットフォームで Informatica を実行することができます。Informatica を

32 ビットプラットフォームおよび 64 ビットプラットフォームの両方で実行する場合、正しいライブラリ、

データベースクライアント、およびセッションキャッシュサイズを使用するように Informatica を設定し

ます。

PowerCenter 統合サービスと PowerCenter リポジトリサービスが実行される各ノードに、データベースク

ライアントソフトウェアをインストールします。

サードパーティのソフトウェア要件を確認します。

Informatica では、特定の操作を行うにはサードパーティのソフトウェアとライブラリが必要です。

Informatica サービスをインストールするマシンに、必要なソフトウェアまたはライブラリがあることを

確認します。

コードページの互換性を確認します。

Informatica では、アプリケーションサービス用のコードページがドメイン内のコードページと互換性が

ある必要があります。Informatica クライアントツールまたは Administrator ツールにアクセスするマシ

ンでのロケール設定も、ドメイン内のコードページと互換性がある必要があります。

ゲートウェイノードが UNIX 上で実行される場合は、グラフィック表示サーバーを使用できることを確認し

ます。

Informatica ドメインを Kerberos 認証を使ってネットワーク上で実行するように設定した場合は、

Informatica サービス用のサービスプリンシパル名(SPN)と keytab ファイルを作成します。

172 付録 D: インストールと環境設定のチェックリスト

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関連項目:

•「Informatica Services のインストール後のタスク」 (ページ 82)

Informatica クライアントをインストールする前にInformatica クライアントをインストールする前に、インストールするマシンを準備します。

次のインストール前のタスクを実行します。

Informatica クライアントの 小システム要件を確認します。

PowerCenter Client 用のサードパーティのソフトウェアがインストールされていることを確認します。

PowerCenter Client で特定の操作を行うには、サードパーティのソフトウェアが必要です。PowerCenter

Client のインストール先マシンに、必要なソフトウェアがインストールされているか確認します。

Informatica クライアントのインストールに使用するユーザーアカウントに、インストールディレクトリ

および Windows レジストリに対する書き込み権限があることを確認します。

関連項目:

•「Informatica クライアントのインストール前のタスク」 (ページ 100)

Informatica Clients のインストールWindows に Informatica クライアントをインストールするには、Informatica クライアントインストーラを使

用します。

以下の Informatica クライアントアプリケーションをインストールできます。

• Informatica Developer

• PowerCenter Client

• Data Transformation Studio

関連項目:

•「Informatica クライアントのインストール」 (ページ 103)

Informatica クライアントをインストールした後にInformatica クライアントをインストールしたら、Informatica クライアントが適切に動作するように設定タ

スクを実行します。

Informatica クライアントをインストールする前に 173

Page 186: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

次のインストール後のタスクを実行します。

Web ブラウザを設定します。

Microsoft Internet Explorer または Google Chrome を使用して、Informatica プラットフォームの Web

クライアントアプリケーションを起動することができます。Informatica Web クライアントで使用するブ

ラウザを設定します。

Informatica クライアントツール用の言語をインストールします。

UTF-8 コードページを使用するリポジトリで作業するときにシステムロケール以外の言語を表示するには、

Informatica クライアントで使用する追加の言語を Windows にインストールします。

環境変数を設定します。

Informatica クライアントをホストするマシンで、安全な通信を有効にした、または Kerberos 認証を使っ

たネットワーク上で実行されている Informatica ドメインとクライアントが正しく動作するように、環境

変数を設定します。

関連項目:

•「Informatica クライアントのインストール後のタスク」 (ページ 108)

他のインストール必要に応じて、Informatica ユーティリティをインストールします。

関連項目:

•「Informatica ユーティリティのインストール」 (ページ 131)

174 付録 D: インストールと環境設定のチェックリスト

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索引

数字64 ビットプラットフォーム

ガイドライン 87

サポートされているプラットフォーム 87

AActiveX

Microsoft Internet Explorer 108

AddLicense(infacmd)

トラブルシューティング 116

AIX

Java コンポーネント 86

JRE パスの設定 86

LIBPATH 86

X Virtual Frame Buffer(Xvfb)の設定 91

Ccatalina.out

インストールのトラブルシューティング 113

COBOL

接続性 126

DData Analyzer

JDBC-ODBC ブリッジ 128

ODBC(Open Database Connectivity) 123

接続 128

Data Transformation Studio

トラブルシューティング 116

DataDirect ODBC ドライバ

必要なプラットフォーム固有のドライバ 129

dbs2 接続

データベース接続のテスト 89

DISPLAY

環境変数 16

GGoogle Chrome

設定 108

HHTTPS

インストールの要件 11, 18

IIATEMPDIR

環境変数 9, 16

IBM DB2

DB2CODEPAGE の設定 142

DB2INSTANCE の設定 142

Integration Service(Windows)への接続 142, 150

Metadata Manager リポジトリ 121

接続文字列の構文 128

単一ノードのテーブルスペース 118

infacmd

オブジェクトの ping 116

ノード、ドメインへの追加 115

infasetup

作業ノード、定義 115

ドメイン、定義 115

Informatica

アンインストール 134

Informatica Administrator

ログイン 97

Informatica Developer

トラブルシューティング 116

言語のインストール 109

Informatica サービス

UNIX 上での起動と停止 95

設定 98

トラブルシューティング 115

Informatica クライアント

アンインストール 134, 138

Informatica サーバー

アンインストール 134, 135

Informatica ドメイン

説明 2, 3

Informix

Integration Service(UNIX)への接続 152

Integration Service(Windows)への接続 142

接続文字列の構文 128

統合サービス(UNIX)への接続 152

Integration Service

ODBC(Open Database Connectivity) 123

接続性 126

isql

データベース接続のテスト 89

JJavascript

Google Chrome の設定 108

Java コンポーネント

AIX 86

Java トランスフォーメーション

JRE パスの設定 86

JDBC

(Windows)への接続 141

175

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JDBC(Java Database Connectivity)

概要 130

JDBC-ODBC ブリッジ

Data Analyzer 128

JDBC ドライバ

Data Analyzer 123

Metadata Manager 123

PowerCenter ドメイン 123

Reference Table Manager 123

インストールされたドライバ 128

データベースへの Metadata Manager 接続 128

リポジトリへの Data Analyzer 接続 128

PowerExchange for JMS

JRE パスの設定 86

JRE_HOME

環境変数 9, 16

LLANG

環境変数 84

ロケール環境変数 9, 16

LC_ALL

環境変数 84

ロケール環境変数 9, 16

LC_CTYPE

環境変数 84

LIBPATH

AIX 86

Linux

X Virtual Frame Buffer(Xvfb)の設定 91

データベースクライアント環境変数 89

ライブラリパス 85

MMapping Analyst for Excel

インストールの要件 101

インストールの前提条件 101

説明 101

Mapping Architect for Visio

インストールの要件 101

インストールの前提条件 101

説明 101

Metadata Manager

ODBC(Open Database Connectivity) 123

接続 128

Metadata Manager Client

トラブルシューティング 116

Metadata Manager リポジトリ

IBM DB2 データベースの 適化 121

システムの一時テーブルスペース 121

ヒープ サイズ 121

Microsoft SQL Server

Data Analyzer リポジトリデータベースの設定 120

Integration Service に接続 144

UNIX からの接続 153

接続文字列の構文 128

Microsoft Access

Integration Service に接続 144

Microsoft Excel

Integration Service に接続 144

PmNullPasswd の使用 144

PmNullUser の使用 144

NNetezza

Informatica クライアント(Windows)からの接続 145

Informatica クライアント(UNIX)への接続 155

Integration Service(Windows)からの接続 145

統合サービス(UNIX)への接続 155

node.log

インストールのトラブルシューティング 113

OODBC(Open Database Connectivity)

DataDirect ドライバの問題 129

Integration Service 123

Metadata Manager 123

PowerCenter Client 123

PowerCenter クライアントの要件 127

接続の確立 129

odbc.ini ファイル

サンプル 165

ODBC データソース

(UNIX)への接続 163

(Windows)への接続 141

Oracle

Integration Service(UNIX)への接続 157

Integration Service(Windows)への接続 145

接続文字列の構文 128

Oracle Net Services

Integration Service を Oracle(UNIX)に接続する場合に使用 157

Integration Service を Oracle(Windows)に接続する場合に使用

145

PPATH

環境変数 9

Ping(infacmd)

トラブルシューティング 116

PmNullPasswd

予約語 127

PmNullUser

予約語 127

PowerCenter

接続 123

PowerCenter Client

ODBC(Open Database Connectivity) 123

TCP/IP ネットワークプロトコル 123

言語のインストール 109

PowerCenter クライアント

接続 127

トラブルシューティング 116

PowerCenter ドメイン

ping 116

TCP/IP ネットワークプロトコル 123

接続 124

トラブルシューティング 115

PowerCenter リポジトリ

IBM DB2 用に 適化 118

PowerCenter リポジトリサービス

接続の要件 125

176 索引

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SService Manager

ログファイル 113

Solaris

X Virtual Frame Buffer(Xvfb)の設定 91

sqlplus

データベース接続のテスト 89

Sybase ASE

Integration Service(Windows)への接続 147

Integration Service(UNIX)への接続 159

接続文字列の構文 128

TTCP/IP ネットワークプロトコル

Integration Service の要件 127

PowerCenter Client 123

PowerCenter ドメイン 123

ノード 123

Teradata

Informatica クライアント(Windows)への接続 147

Informatica クライアント(UNIX)への接続 160

Integration Service(Windows)への接続 147

接続文字列の構文 128

統合サービス(UNIX)への接続 160

UUNIX

ODBC データソースへの接続 163

環境変数 82

データベースクライアント環境変数 89

データベースクライアント変数 89

ユーザーアカウント 11

ライブラリパス 85

WPowerExchange for WebMethods

JRE パスの設定 86

PowerExchange for Web Services

JRE パスの設定 86

Web ブラウザ

設定 108

Windows への接続

JDBC 141

XX Virtual Frame Buffer(Xvfb)

UNIX へのインストール 91

あアップグレード

事前のファイルバックアップ 6

アンインストール

Data Transformation 6

アップグレードや移行の前 7

ルールおよびガイドライン 135

いインストール

事前のファイルバックアップ 6

インストールの要件

Mapping Analyst for Excel 101

Mapping Architect for Visio 101

一時ディスク容量 101

環境変数 9, 16

キーストアファイル 11, 18

小システム要件 9, 16

サードパーティのソフトウェア 101

ディスク容量 9, 16

データベースの要件 22

ドメイン環境設定リポジトリデータベース 23

インストールログ

説明 113

か概要

インストール前のタスク 8, 100

はじめる前に 5

環境変数

Java コンポーネント 86

LANG 84

LANG_C 84

LC_ALL 84

LC_CTYPE 84

PowerCenter に対する設定 82

UNIX 82

UNIX データベースクライアント 89

インストール 9, 16

データベースクライアント 89

ライブラリパス 85

ロケール 84

きキーストアファイル

インストールの要件 11, 18

こコードページの互換性

locale 90

サービス 90

さサードパーティ製ソフトウェア

インストールの要件 101

サードパーティの要件

前提条件 89

適化

PowerCenter リポジトリ 118

サードパーティのソフトウェア

インストールの要件 101

サーバーコンポーネント

Informatica 2, 3

サービス

起動と停止 95

サンプル

odbc.ini ファイル 165

索引 177

Page 190: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

しシステム要件

小インストール要件 9, 16

せ接続文字列

構文 128

ネイティブの接続 128

例 128

そソースデータベース

ODBC(UNIX)を介した接続 163

たターゲットデータベース

ODBC(UNIX)を介した接続 163

てディスク容量の要件

インストールの要件 9, 16

クライアントのインストール要件 101

データベースクライアント

環境変数 89

設定 89

データベースドライバ

Integration Service 123

リポジトリサービス 123

データベースの要件

インストールの要件 22

データベース

Data Analyzer リポジトリ 118

IBM DB2 への接続 142, 150

Informix への接続 142, 152

Metadata Manager リポジトリ 118

Microsoft Access への接続 144

Microsoft SQL Server への接続 144

Netezza への接続(UNIX) 155

Netezza への接続(Windows) 145

Oracle への接続 145, 157

PowerCenter リポジトリ 118

Sybase ASE への接続 147, 159

Teradata(UNIX)への接続 160

Teradata(Windows)への接続 147

(UNIX)への接続 149

(Windows)への接続 141

接続のテスト 89

データベースクライアント

Informatica クライアントツールのインストール 88

データベースへの接続

JDBC 128

データベースユーザーアカウント

設定に関するガイドライン 118

デバッグログ

インストールのトラブルシューティング 113

テーブルスペース

単一ノード 118

と統合サービス

データベースクライアント 88

ドメイン

パッチおよびライブラリ 5

ドメインアクティビティレポート

UNIX 上での設定 91

ドメイン環境設定データベース

トラブルシューティング 114

ドメイン環境設定リポジトリ

要求条件 22

ドメイン環境設定リポジトリデータベース

インストールの要件 23

トラブルシューティング

Data Transformation Studio 116

Informatica Developer 116

Informatica サービス 115

Metadata Manager Client 116

PowerCenter クライアント 116

ドメイン環境設定データベース 114

ドメインの ping 116

ドメインの作成 115

ドメインへの参加 115

ライセンス 116

のノード

TCP/IP ネットワークプロトコル 123

トラブルシューティング 115

はパッチ

ドメインに必要 5

ふファイルのバックアップ

アップグレードの前 6

インストールの前 6

フラットファイル

接続性 126

ほポップアップブロッカ

Data Analyzer で使用しない 108

ゆユーザーアカウント

UNIX 11

らライセンス

追加 116

ライセンスキー

確認 5

178 索引

Page 191: Informatica PowerCenter (バージョン 9.6.0) Documentation...の所有権下にある情報が収められています。これらは使用および開示の制限等を定めた使用許諾契約

ライブラリパス

環境変数 9

ライブラリ

ドメインに必要 5

りリポジトリサービス

データベースクライアント 89

ろログファイル

catalina.out 113

node.log 113

インストール 112

インストールログ 113

型 112

デバッグログ 113

ロケール環境変数

設定 84

索引 179