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NO.SEP-RD-12-012 パワーコンディショナー 照 査 検 図 作 成 ソーラーG '12/04/24 菅井 ソーラーG '12/04/24 伊藤 ソーラーG '12/04/24 伊藤 PJ1A-A401 製品仕様書 IDEC株式会社

PJ1A-A401 製品仕様書...- 2 - 2.仕様 2.1定格仕様 型式 PJ1A-A401 定格 連続(日照による自動運転) 冷却方式 自然空冷 主回路方式 自励式電圧形PWM

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NO.SEP-RD-12-012

パワーコンディショナー

照 査 検 図 作 成

ソーラーG

'12/04/24

菅井

ソーラーG

'12/04/24

伊藤

ソーラーG

'12/04/24

伊藤

PJ1A-A401 製品仕様書

IDEC株式会社

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目次

1.パワーコンディショナーの概要 1

1.1装置の概要 1

1.2動作の概要 1

2.仕様 2

2.1定格仕様

2.2外形・構造

3.系統保護機能の概要 4

3.1自動同期機能 4

3.2系統電圧上昇抑制機能 4

3.3単独運転検出機能 4

4.系統保護機能 5

5.パワーコンディショナー機器保護 6

6.表示および操作部 7

7.操作方法 9

7.1通常の使い方 9

7.2停電時の使い方(自立運転) 9

7.3エラーコード表 11

8.トラブルシューティング 13

8.1動作説明~系統異常 13

8.2動作説明~自立運転 14

8.3動作説明~異常発生(自動復帰する場合) 15

8.4動作説明~異常発生(手動復帰が必要な場合) 16

9.各種設定法 17

9.1操作部および設定部 17

9.2設定項目の概要 18

9.3保護継電器設定 19

9.4保護継電器クリア 21

9.5エラー履歴表示 22

9.6自立周波数設定 22

9.7積算電力リセット 23

9.8通信アドレス設定 23

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1.パワーコンディショナーの概要

1.1 装置の概要

本装置は低圧配電線連系逆潮流太陽光発電システムとして設計・製作されたもので、PV昇

圧装置および逆変換装置および系統との保護協調を行う保護装置より構成されています。

逆変換装置は太陽電池を電源として4kw の容量を有しており系統と並列に接続されます。

保護装置は過電圧・過電流・不足電圧・周波数低下・周波数上昇・電圧上昇抑制・単独運転

防止の保護機能を有しています。

また、装置を系統から分離する事により、自立運転モードとなり専用アウトレットから電力

が供給されます。

1.2動作の概要

・本装置は太陽電池を電源として最大電力点追従(MPPT)制御運転を行います。

・運転操作により系統が正常な時かつ太陽電池電圧が運転可能な電圧の時は自動的に配電線

に連系されます。

・本装置が運転することによる系統への悪影響を避けるため、装置はソフトスタートします。

・系統が停電している場合は系統連系運転できません。

・連系運転中に系統異常が発生した場合は連系運転を停止すると共に自動解列します。系統

が復帰した場合は一定時間後に連系運転を再開します。

・装置を系統から分離する事により自立運転モードとなり専用アウトレットから交流電源を

供給します。

・装置に故障が発生した場合は運転を停止すると共に自動解列します。この場合は要因解除

後、手動による復帰となります。ただし温度異常の場合は自動復帰となります。

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2.仕様

2.1定格仕様

型式 PJ1A-A401

定格 連続(日照による自動運転)

冷却方式 自然空冷

主回路方式 自励式電圧形PWM インバータ(外部入力トリガ無し本体のみで動作)

絶縁方式 トランスレス方式

電力制御方式 最大電力追従制御

出力制御方式 電流制御方式

補助制御 無効電力制御( 力率制御範囲0.85~ 1)

ソフトスタート

運転制御 自動起動

太陽電池出力監視による起動/ 停止

直流入力

絶対最大入力電圧 DC 450 V

定格入力電圧 DC 288 V

入力運転電圧範囲 DC 50 V ~ 420 V( 太陽電池開放電圧)

最大入力電流 DC 25 A

交流出力

定格出力 4kW

相数 単相二線式(接続:単相三線式)

定格出力電圧 AC 202 V

定格出力電流 AC 20 A

連系運転範囲 整定値範囲内

定格出力周波数 50 Hz / 60 Hz

周波数範囲 整定値範囲内

運転力率 0.95 ( 遅れ) 以上( 入出力定格時)

電力変換効率 95 % ( 入出力定格時)

出力電流歪率 総合電流歪率 5% 以下( 入出力定格時)

各次電流歪率 3% 以下( 入出力定格時)

自立運転機能

切換条件 系統電源から分離( 運転スイッチが自立運転側)

交流出力 AC 101 V ± 6 V, 定格15 A ,専用端子

電圧波形歪率 3 % 以内( 定格入出力時、線形負荷)

運転周波数 50 Hz または60 Hz ( 系統周波数を自動選択/強制指定)

周波数精度 ± 0.1 Hz以下

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環境条件

設置場所 屋内型(腐食性ガス不可)

標高 1000 m 以下

( 1000 m 以上では-5℃ / kmの周囲温度上限値の低減を行う)

周囲温度(動作温度) - 10 ℃ ~ 45 ℃

2.2外形・構造

操作表示部

420

400

127±1

10

(37)

(64)

44.8±1

22

44.8±1

22

ノックアウトφ30

2-φ30

ノックアウトφ30

φ22

280

自立用コンセント

入出力端子台

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3.系統保護機能の概要

3.1自動動機機能

自動動機機能は、制御回路内部にて系統電圧と同期を取った基準正弦波信号(正弦波信号と

余弦信号)を電流制御回路の制御基準電流信号とすることで実施しています。

同期が取れない場合は、パワーコンディショナーのゲートブロックを行ないます。

同期正常の判定:同期用位相差 850μs(18.4°at60Hz,15.3°at50Hz)以上 1.5sで異常

100μs(2.2°at60Hz,1.8°at50Hz)以下 250msで正常

3.2系統電圧上昇抑制機能

配電線ノインピーダンスによっては、パワーコンディショナーからの逆潮流にて、系統電圧

が上昇して適正電圧を逸脱するおそれがあります。

このため、パワーコンディショナーで系統電圧上昇抑制機能(無効電力制御と出力抑制制御)

を行う事で、系統電圧の上昇を抑制しています。

検出相数2 相( 両電圧線と中性線間)

抑制電圧整定 107V -108V -109V -110V -111V ( 5タップ)

復帰電圧 整定値の -2 V

検出時間 3s 以内

整定誤差

・動作電圧整定値の± 2 % 以内

・動作時間整定値の± 0.5 s 以内

3.3単独運転検出機能

受動方式(電圧位相跳躍検出方式)

単独運転移行時に発電出力と負荷の不平衡による電圧位相の急変を検出する方式である。

内部算出された基準と検出との位相差を監視し、基準値を超えたことで電圧位相跳躍と

みなし、インバータをゲートブロック(5s間)する。

検出相 U相

動作値 保護継電器製定値

動作時間 0.5s以内

整定誤差 動作値±0.2°以内

*5秒間のゲートブロックを行い、他の系統異常が発生しない場合、自動的に再起動する。

*他の系統異常が発生した場合、一般の系統異常動作となる。

*この機能は連系運転中のみ動作する。

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能動方式(周波数シフト方式)

系統連系インバータの同期回路の特性を利用したものです。同期回路は、インバータ電流

を系統電圧に追従させようとするフィードバックループから構成されており、ある周波数

の範囲内及び一定の応答時間でインバータ電流の周波数を変動させています。

単独運転能動判定部は、常に内部同期信号周波数を監視しており、周波数限界を超えた場

合や周波数加速が継続した場合に単独運転能動と判断しています。

(確認時間を設けており、0.5s未満で単独運転能動と判断する事はありません。)

検出相 U相

動作時間 0.5s以上 1.0s以内

4.系統保護機能一覧

発電設備出力部での系統監視による保護

連系運転時の保護機能を表1及び2に示します。

表1.保護継電器設定一覧表

(交流出力電圧抑制、単独運転検出、復帰確認時間を含む)

項目数(タップ値) 0 1 2 3 4 5 標準整定値

整定値 (V) 110.0 112.5 115.0 117.5 120.0 115.0 OVR

整定時間(s) 0.5 1.0 1.5 2.0 - 1.0

整定値 (V) 80.0 85.0 90.0 93.0 95.0 80.0 UVR

整定時間(s) 0.5 1.0 1.5 2.0 - 1.0

50Hz 50.5 50.8 51.0 51.5 51.0 整定値(Hz)

60Hz 60.6 61.0 61.2 61.8 61.2

OFR

整定時間(s) 0.5 1.0 1.5 2.0 1.0

50Hz 48.5 49.0 49.2 49.5 48.5 整定値(Hz)

60Hz 58.2 58.8 59.0 59.4 58.2

UFR

整定時間(s) 0.5 1.0 1.5 2.0 1.0

交流出力電圧抑制(V) 107.0 108.0 109.0 110.0 111.0 111.0

受動方式 3° 4° 5° 禁止 - 4° 単独運転

検出 能動方式 固定 禁止 周波数シフト方式(シフト量±0.05Hz) 固定

復帰確認時間(s) 5 150 180 240 300 360 360

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表2.系統保護継電器一覧

種別 記号 整定値 整定時間 復帰復帰

時間

検出

相数

ゲート

ブロック

MC

解列

1 系統過電圧 OVR *1 *1 自動 *1 2 ○ ○

2 系統不足電圧 UVR *1 *1 自動 *1 2 ○ ○

3 周波数上昇 OFR *1 *1 自動 *1 1 ○ ○

4 周波数低下 UFR *1 *1 自動 *1 1 ○ ○

5 受動的方式 ― *1 0.5s 以内 自動 *1 1 ○ ―

6

単独運

転検出 能動的方式 ― ― 0.5~1.0s 自動 *1 1 ○ ○

7 瞬時系統不足電圧 UVR2 74V 50ms 以内 自動5s

*3 2 ○ ―

8 瞬時系統過電圧 OVR2 123V 200ms 以内 自動 *1 2 ○ ○

9 直流分検出 ― 0.2A 0.5s 以内 自動 ― 1 ○ ○

*1:整定値,整定時間,復帰確認時間は設定一覧表を参照ください。

*2:―

*3:ゲートブロック時間は瞬時不足電圧動作時間+5sec となります。

5.パワーコンディショナー機器保護

本パワーコンディショナーは、機器保護の目的で下記に機能を持っています。

表3.パワーコンディショナー機器保護

種別 記号 整定値 整定時間 復帰復帰

時間

検出

相数

ゲート

ブロック

MC

解列

1 交流過電流化 ACOCR 30A 0.5s 以内 手動 ― 1 ○ ○

2 直流過電圧 DCOVR1 425V 0.5s 以内 自動 ― ― ○ ○

3 直流過電流 DCOCR 37.5A 0.5s 以内 手動 ― ― ○ ○

4 中間直流過電圧 DCOVR2 425V 0.5s 以内 手動 ― ― ○ ○

5 直流地絡検出機能 ― 100mA 0.5s 以内 手動 ― ― ○ ○

6 温度異常 ― 110℃ 5s 以内 自動 900s ― ○ ○

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6.表示および操作部

① “7 セグメント”LED

瞬時発電電力/積算電力/エラーコード/待ち時間等を表示します。

② “連系”LED

連系運転時に点灯します。また、連系運転時の待ち時間中に点滅します。

③ “自立”LED

自立運転時に点灯します。また、自立運転時の待ち時間中に点滅します。

④ “電圧抑制”LED

連系運転時に電圧抑制機能が動作した場合に点灯します。

⑤ “kW”LED

瞬時電力表示時の単位表示です。

⑥ “kWh”LED

積算電力量表示時の単位表示です。

⑦ “運転”スイッチ

自立運転 / 停止 / 連系運転 を切り換えるスイッチです。

瞬時発電電力(kW 単位)

上位積算電力量(1000kWh 単位)

下位積算電力量(1kWh 単位)

エラーコード

待ち時間(1秒単位)

現在の発電電力を表示します。

設置してから現在までの総発電力量を表

示します。

表示桁数が多いので、上位3桁、下位3桁

に分けて表示します。

エラーが発生した場合にそのエラーコー

ドを表示します。

運転スイッチ切り換え時やエラー発生か

らの復帰時に運転開始までの待ち時間を

表示します。

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⑧ “表示切替”スイッチ

“7 セグメント”LED の表示内容の切り換え、およびユーザー積算電力量のリセット(クリア)を

行います。

その他の機能

モニタリングシステムセット(モニタリングユニット+センサユニット)をご使用のお客様で、モニタ

リングユニットをインターネット接続している場合には、パワーコンディショナのファームウェアの

アップデートが行われます。ファームウェアのアップデート中は“7セグメント”LED表示部には「UPd.」

が表示されます。

瞬時発電電力(kW 単位)

上位積算電力量(1000kWh 単位)

下位積算電力量(1kWh 単位)

ユーザー積算電力量(1kWh 単位)

ユーザー積算電力量リセット

* ユーザー積算電力量は、リセットしてからの

発電電力量の積算値です。 必要に応じてご使用ください。

短押

短押

短押

長押

短押

短押 (3 秒以上押してください)

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7.操作方法

連系運転/自立運転とは

この装置には、通常運転である連系運転モードと、停電時など電力会社から電力が供給されないと

きでも太陽電池で発電した電力を使用することができる自立運転モードがあります。

自立運転時はパワーコンディショナ底面にある停電用コンセントに電気機器を接続して使用します。

余った電気を電力会社に売ることはできません。

どちらの運転モードを使用する場合でも、太陽電池が発電していないときはパワーコンディショナ

は停止します。

7.1通常時の使い方

運転スイッチが「停止」側になっているときに、系統(電力会社からの電力)および直流側(太

陽電池からの発電電力)の起動条件が整っている状態で、運転スイッチを「連系運転」側にすると

パワーコンディショナは連系運転を開始します。

太陽電池からの発電電力がご家庭の消費電力よりも上回っている場合には、余った電気を電力

会社へ売ります。

7.2停電時の使い方(自立運転)

PV分岐ブレーカを「オフ」にしてください。パワーコンディショナが系統(電力会社からの電力)

から切り離されます。

運転スイッチが「停止」側になっており、直流側(太陽電池からの発電電力)の起動条件が整っ

ている状態で運転スイッチを「自立運転」側にすることでパワーコンディショナは自立運転を開始

します。

接続する機器の合計電力が 大1.5kVA(AC100V 大15A以内)になるようにしてください。

発電電力は天候により変化します。天候が悪くなって発電電力が少なくなった場合には停電す

る可能性がありますので、停電すると良くない機器は接続しないでください。

運転スイッチ:「停止」 起動準備完了

運転スイッチ:「連系運転」 連系運転中

運転スイッチ:「停止」 起動準備完了

運転スイッチ:「自立運転」 自立運転中

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停電用コンセント

使用状態により電流が急激に流れる機器(冷蔵庫、炊飯器など)を接続した場合、保護機能が

働き停止することがあります。

停電用コンセント 自立運転中に、使用したい電気機器を接続します。

大で AC100V 15A まで接続できます。

下面から見た図

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7.3エラーコード一覧

エラー

コード 内容/原因 対策

E11

系統過電圧

系統電圧が整定値より上昇したため

停止しています。

しばらくお待ちください。

系統電圧が正常に戻りしだい投入遅延時間後自動的

に運転を再開します。

E12

系統不足電圧

系統電圧が整定値より低下したため

停止しています。

しばらくお待ちください。

系統電圧が正常に戻りしだい投入遅延時間後自動的

に運転を再開します。

E13

系統周波数上昇

系統周波数が整定値より上昇したた

め停止しています。

しばらくお待ちください。

系統周波数が正常に戻りしだい投入遅延時間後自動

的に運転を再開します。

E14

系統周波数低下

系統周波数が整定値より低下したた

め停止しています。

しばらくお待ちください。

系統周波数が正常に戻りしだい投入遅延時間後自動

的に運転を再開します。

E15

単独運転検出(受動)

系統の位相が整定値よりオーバーし

たため停止しています。

しばらくお待ちください。

系統が正常に戻りしだい投入遅延時間後自動的に運

転を再開します。

E16 単独運転検出(能動)

系統が停電したため停止しています。

しばらくお待ちください。

系統が正常に戻りしだい投入遅延時間後自動的に運

転を再開します。

E17

系統瞬時過電圧

系統電圧が123V以上になったため停

止しています。

しばらくお待ちください。

系統が正常に戻りしだい投入遅延時間後自動的に運

転を再開します。

E18

系統瞬時不足電圧

系統電圧が74V以下になったため停

止しています。

しばらくお待ちください。

系統が正常に戻りしだい自動的に運転を再開しま

す。

E21

直流過電圧検出

太陽電池からの出力電圧が425V以上

になったため停止しています。

しばらくお待ちください。

太陽電池からの出力電圧が適正値に戻ると運転を再

開します。E23も同時に発生している場合があります

ので、合わせてご確認ください。

E22

直流地絡検出

太陽電池が地絡したため停止してい

ます。

販売店にご相談ください。

地絡箇所を正常に戻し、停止操作の後、運転操作を

行うことで運転を再開します。

E23

中間過電圧

太陽電池の出力電圧が425V以上に

なったなどの原因により、パワーコン

ディショナの内部過電圧が発生した

ため停止しています。

停止操作の後、運転操作を行うことで運転を再開し

ます。

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エラー

コード 内容/原因 対策

E24

直流過電流検出

太陽電池の出力電流の過電流が発生

したため停止しています。

停止操作の後、運転操作を行うことで運転を再開し

ます。

E32

交流過電流検出

パワーコンディショナ出力の過電流

が発生したため停止しています。

停止操作の後、運転操作を行うことで運転を再開し

ます。

E34

直流分流出検出

交流電流に直流電流分が発生したた

め停止しています。

しばらくお待ちください。

内部自動補正を行い投入遅延時間後自動的に運転を

再開します。

E35

IPM温度異常検出

パワーコンディショナの内部温度が

異常上昇したため停止しています。

パワーコンディショナの上下部に遮蔽物があれば取

り除いてください。温度が正常に戻りしだい復帰確

認時間後自動的に運転を再開します。

E36

IPM異常

パワーコンディショナ内部に異常が

発生したため停止しています。

修理が必要です。販売店にご連絡ください。

E37

端子温度異常検出

入出力端子台の温度が異常上昇した

ため停止しています。

販売店にご相談ください。

入出力端子の締め付けを確認してください。停止操

作の後、運転操作を行うことで運転を再開します。

E44

連系MC溶着検出

パワーコンディショナ内部部品の連

系MCが溶着したため停止していま

す。

修理が必要です。販売店にご連絡ください。

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8.トラブルシューティング

8.1動作説明~系統異常

8.1.1系統異常(停電・周波数異常など)が発生した場合

系統異常が発生した場合、パワーコンディショナは自動的に解列し連系運転を停止します。(系統

より切り離されます)。

複数の異常が発生している場合には、表示切替スイッチを押すことで、“7セグメント”LED表示

部のエラー番号を切り換えることができます。

8.1.2系統異常(停電・周波数異常など)が復旧した場合

系統異常が復帰した場合、投入遅延時間を待った後、パワーコンディショナは自動的に連系運転を

再開します。

8.1.3太陽電池電圧および電力が低くなった場合

連系運転中に太陽電池電圧および電力が設定値を下回るとパワーコンディショナは自動で停止し

ます。

太陽電池電圧および電力が回復すると、復帰確認時間を待った後、パワーコンディショナは自動的

に連系運転を再開します。

8.1.4手動停止

連系運転中に運転スイッチを「停止」側にすることでパワーコンディショナは停止します。

運転スイッチ:「連系運転」 系統異常中(UVR)

運転スイッチ:「連系運転」 系統異常中(瞬時 UVR)

運転スイッチ:「連系運転」 起動準備中(残123秒)

運転スイッチ:「連系運転」 連系運転中

運転スイッチ:「連系運転」 連系運転中(出力≒ゼロ)

運転スイッチ:「連系運転」 起動準備未完(DCUVR/ACUPR)

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8.2動作説明~自立運転

8.2.1太陽電池電圧および電力が低くなった場合

自立運転中に太陽電池電圧が設定値を下回るとパワーコンディショナは自動で停止します。

8.2.2太陽電池電圧および電力が復旧した場合

太陽電池電圧および電力が回復すると、復帰確認時間を待った後、パワーコンディショナは自動

的に自立運転を再開します。

8.2.3手動停止

自立運転中に運転スイッチを「停止」側にすることでパワーコンディショナは停止します。

運転スイッチ:「連系運転」 連系運転中

運転スイッチ:「停止」 起動準備完了

運転スイッチ:「自立運転」 自立運転中

運転スイッチ:「自立運転」 起動準備未完(DCUVR/ACUPR)

運転スイッチ:「自立運転」 起動準備中(残123秒)

運転スイッチ:「自立運転」 自立運転中

運転スイッチ:「自立運転」 自立運転中

運転スイッチ:「停止」 起動準備完了

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8.3動作説明~異常発生(自動復帰する場合)

8.3.1連系運転時の異常発生

パワーコンディショナは即時に解列し系統より切り離します。

異常状態から復旧すると、復帰確認時間を待った後、パワーコンディショナは自動的に連系運転を

再開します。

8.3.2自立運転時の異常発生

パワーコンディショナは即時に停電用コンセントへの電力供給を停止します。

異常状態から復旧すると、復帰確認時間を待った後、パワーコンディショナは自動的に自立運転を

再開します。

運転スイッチ:「連系運転」 連系運転中

運転スイッチ:「連系運転」 自動復帰異常(温度異常)復帰 復帰確認時間中

運転スイッチ:「連系運転」 自動復帰異常(温度異常)発生

運転スイッチ:「自立運転」 自立運転中

運転スイッチ:「自立運転」 自動復帰異常(温度異常)復帰 復帰確認時間中

運転スイッチ:「自立運転」 自動復帰異常(温度異常)発生

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8.4動作説明~異常発生(手動復帰が必要な場合)

8.4.1連系運転時の異常発生

パワーコンディショナは即時に解列し系統より切り離します。

原因を取り除いた後に手動リセット操作により運転を再開します。

手動リセット操作:運転スイッチ 「連系運転」側→「停止」側

8.4.2自立運転時の異常発生

パワーコンディショナは即時に停電用コンセントへの電力供給を停止します。

原因を取り除いた後に手動リセット操作により運転を再開します。

手動リセット操作:運転スイッチ 「自立運転」側→「停止」側

運転スイッチ:「連系運転」 連系運転中

運転スイッチ:「停止」 (手動リセット操作) 起動準備完了

運転スイッチ:「連系運転」 手動復帰異常発生

運転スイッチ:「自立運転」 自立運転中

運転スイッチ:「停止」 (手動リセット操作) 起動準備完了

運転スイッチ:「自立運転」 手動復帰異常発生

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9.各種設定方法

9.1操作部および設定部

① “7セグメント”LED

異常履歴や設定値等を表示します。

② “運転”スイッチ

各種設定を行う場合は「停止」にします。

③ “表示切替”スイッチ

7 セグメント LED の表示内容を切り換えます。

④ “設定”スイッチ

設定モードに入る場合に使用します。(②の運転スイッチが「停止」のときのみ有効)

⑤ “決定”スイッチ

各項目を確定する場合に使用します。

⑥ “▼”スイッチ

スクロールする場合に使用します。

⑦ “▲”スイッチ

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9.2設定項目の概要

通常の表示状態から設定スイッチを押すことで設定画面に切り換わります。

下図に設定メニューを示します。(操作内容も併せて表記します。)

設定メニューから通常表示状態への移行は決定スイッチの長押し(3秒以上)で行います。

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9.3保護継電器設定

パワーコンディショナの系統保護継電器の値(整定値・整定時間)を設定することができます。

系統保護継電器の整定値は電力会社指定の値に設定してください。

下図に保護継電器の整定値一覧表を示します。

継電器設定項目 デフォルト タップ値

整定値(V) 115.0 110.0 112.5 115.0 117.5 120.0 - OVR

整定時間(s) 1.0 0.5 1.0 1.5 2.0 - -

整定値(V) 80.0 80.0 85.0 90.0 93.0 95.0 - UVR

整定時間(s) 1.0 0.5 1.0 1.5 2.0 - -

50Hz 51.0 50.5 50.8 51.0 51.5 - - 整定値

(Hz) 60Hz 61.2 60.6 61.0 61.2 61.8 - - OFR

整定時間(s) 1.0 0.5 1.0 1.5 2.0 - -

50Hz 48.5 48.5 49.0 49.2 49.5 - - 整定値

(Hz) 60Hz 58.2 58.2 58.8 59.0 59.4 - - UFR

整定時間(s) 1.0 0.5 1.0 1.5 2.0 - -

受動※1 4゜ 3゜ 4゜ 5゜ 禁止 - - 単独運転検出

能動※2 固定 固定 禁止 - - - -

出力電圧抑制(V) 111.0 107.0 108.0 109.0 110.0 111.0 -

投入遅延時間(s) 360.0 5.0 150.0 180.0 240.0 300.0 360.0

※1 整定時間 0.5s 以下

※2 検出レベル 50Hz:±3Hz、60Hz:±4Hz

解列時限 0.5s以上1.0s以下

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: 点滅表示を表します

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9.4保護継電器クリア

パワーコンディショナの系統保護継電器の値(整定値・整定時間)をデフォルト(初期)値に戻し

ます。

下図に操作方法を示します。

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: 点滅表示を表します

: 第1要因には末尾にドットが付加

9.5エラー履歴表示

過去9回(同時発生要因8個)のエラー履歴を表示することができます。

履歴の格納イメージを下図に示します。

回数 要因1 要因2 要因3 要因4 要因5 要因6 要因7 要因8

新 1回 EXX EXX EXX EXX EXX EXX EXX EXX

2回 EXX EXX EXX EXX

3回 EXX EXX

4回 EXX EXX EXX

5回 EXX EXX EXX EXX EXX EXX EXX

6回 EXX

7回 EXX EXX EXX

8回 EXX EXX EXX

古 9回 EXX EXX EXX EXX EXX EXX

下図に操作方法を示します。

9.6自立周波数設定

パワーコンディショナの自立運転時の周波数を設定します。自動(地域に合わせる)、50Hz固定、

60Hz固定の3種類から選択します。下図に選択方法を示します。

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9.7積算電力リセット

パワーコンディショナに記憶している積算電力量をゼロにします。下図に操作方法を示します。

9.8通信アドレス設定

パワーコンディショナとセンサユニットを通信するためのアドレス設定を行います。

アドレスは「1」~「4」を割り当てます。下図に設定方法を示します。

アドレス設定は必ず「1」から行ってください。

複数台接続する場合には「1」から順に間を空けずに連続したアドレスに設定してください。