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はじめに ......................................... 3
商品の特長 ......................................... 4
商品紹介 ......................................... 6
商品構成 ......................................... 6
アプリケーション開発フロー ........................... 8
INTAstudio ......................................... 9
INTAcore ......................................... 17
導入メリット ......................................... 18
関連用語集 ......................................... 19
FAQ ......................................... 20
動作環境 ......................................... 20
「今までなかったものを、今までなかったやり方で」
ロゴはINTERACTIVEの「i」、WORLDの「w」をモチーフにし、
設計者の想いがそのまま反映されるINTAWORLDのシステムを
一本の線のカタチでデザインしました。
色として、設計者の製品に対する「愛情」をピンクで表現。
その愛情がINTAWORLDを通じて、洗練されたプログラミングとして
出力される様子を「洗練」をイメージさせるブルーで表しています。
カタログは一見すると単純な図形の組み合わせですが、図形が組み合わさると
世界を変えるようなシステムが構築できる。そんなINTAWORLDの開発環境を、
「WORLD=地球」から丸いカタチで表現しました。
3
携帯電話、カーナビなどの車載システム、デジタル家電をはじめとした組込機器のシステム開発工数は増大の一途をた
どっています。開発工数の増大は製品開発コストの増大に直結しており、各メーカは開発コスト削減策に頭を悩まされて
いるのが現状です。組込システム開発の中でソフトウェア開発に関する課題としては下記のような項目があげられます。
はじめに
● 人海戦術的なソフトウェア開発スタイルから脱却できない。
● システムの規模拡大、複雑度増大に伴い、仕様の抜け、漏れといった仕様不具合が多発している。(開発の手戻りが多い)
● 組込プラットフォームは進化を続け、プラットフォーム変更の度にソフトウェアの再開発が必要。(毎回新規開発と変わらない)
● 工数単価低減のためにオフショア活用比率を高めても、人件費高騰、為替変動、人材定着率の低さなどのオフショアリスクが高い。
● オフショア活用への移行に伴い、国内の優秀なスキルを保有するエンジニアを継続的に活用できなくなっている。
● INTAWORLDは、長年の商品開発者の夢であるプログラマ(オフショア開発)に頼らなくても組込ソフトウエア開発を実現します。
(驚異的開発コスト削減の新しい手法)
● INTAWORLDは、対話式に動作確認しながら仕様作成や設計ができます。
● INTAWORLDは、様々な組込機器、パソコン、Android端末、iOS端末など異なるハードウェアやOSに対応し、ミドルウェア層から
アプリケーション層までプログラマレスに同時開発することを可能にします。
INTAWORLDとは
このような組込システム開発における課題に対して、ILCは組込GUI開発環境 GENWARE、状態遷移設計ツール Real-
Developerなど各種開発支援環境を提供し、お客様のソフトウェア開発工数削減に寄与してまいりました。
しかし、お客様がさらなる開発コスト低減のために開発下流工程(プログラム開発、テスト)を中心にオフショアへ移行
されていく中で、従来型の開発支援環境の機能改良だけでは解決できない問題が増えてきました。
そこで、ILCでは、プログラマ(C言語などのプログラミング言語を習得した技術者)に頼らなくても組込ソフトウェア開
発を可能とし、且つ開発工数も今までよりさらに削減するという新たなソリューションの開発に取り組んできました。
その新たなソリューションが、
対話式(Interactive)に動作確認しながら仕様作成や設計ができる
(プログラマ不要の統合開発環境:INTAWORLD)です。
4
商品の特長
POINT 1 Interactiveなソフトウェア開発スタイルを実現
従来のソフトウェア開発では、設計資料もしくはパソコン上で模擬的に動作するプロトタイプを用いて設計検討を実施す
る場合が大半ですが、INTAWORLDを導入すると設計の段階からターゲット機上で動作させながら設計検討を議論でき
る、即ち、Interactiveな(対話型)ソフトウェア開発環境が実現できます。
INTAWORLDが提供する開発支援ツール INTAstudioでは、アプリケーションの設計書を作成すると、その設計書からプロ
グラムが自動生成され、ターゲット機での動作確認がすぐに行えるようになります。設計→ターゲット機での動作確認→
修正→ターゲット機での動作確認といった短いサイクルで設計を行うことができるため、従来の開発手法と比べると、仕
様検討不足や確認不足による開発の手戻りを大幅に削減、すなわちソフトウェア開発工数削減や品質を向上することがで
きます。
対話式に動作確認しながら仕様作成や設計ができるプログラマレス開発環境
INTAWORLD
導入前
INTAWORLD
導入後
プログラミング工程がゼロ
プログラマ不要の統合開発環境デビュー!
新次元の組込ソフトウェア開発スタイル
■ POINT 1 Interactiveなソフトウェア開発スタイルを実現
■ POINT 2 要件分析からテスト工程まで一貫サポート
■ POINT 3 プラグイン機能によるカスタマイズが可能
■ POINT 4 マルチプラットフォーム対応
システム要件分析
システムアーキテクチャ設計
ソフトウェア要件分析
ソフトウェア適格性確認テスト
システム統合と統合テスト
動作確認
詳細設計
ソフトウェア統合と統合テスト
システム適格性確認テスト
ユニット構築
ソフトウェア
アーキテクチャ設計
システム要件分析
システムアーキテクチャ設計
ソフトウェア要件分析
ソフトウェア適格性確認テスト
システム統合と統合テスト
動作確認
詳細設計
ソフトウェア統合と統合テスト
システム適格性確認テスト
ソフトウェア
アーキテクチャ設計
動作確認
詳細設計
ソフトウェア
アーキテクチャ設計
5
POINT 2 要件分析工程からテスト工程まで一貫サポート
POINT 3 プラグイン機能によるカスタマイズが可能
組込みアプリケーションは適用分野やお客様に応じて多種多様です。INTAWORLDでは、このような多種多様なアプリ
ケーション開発に対応するために専用機能・カスタム機能を追加するプラグイン機能を提供します。
適用分野向け専用機能やお客様個別のカスタム機能をプラグイン可能
従来の開発支援環境は、要件分析、設計、プロトタイピング、ドキュメント作成ツールなど上流開発工程用途中心の製品、
もしくはデバッグやテスト支援ツールなど下流工程用途中心の製品に分かれていますが、INTAWORLDは下図のシステム
要件分析からシステム適格確認テスト工程までを一貫してサポートする統合開発環境です。また、INTAWORLDでは、
● 市販の文書作成ソフト、表計算ソフト、デザインツールなどのデータ相互活用(Import/Export)機能
● レビュー結果管理機能
● リビジョン管理機能
● 設計コメント管理機能
など、組込ソフトウェア開発を強力に支援する豊富な機能もあわせて提供します。
要件分析からテストまでの各開発工程をサポートするソフトウェア開発環境を提供
POINT 4 マルチプラットフォーム対応
INTAWORLDが提供する組込ランタイムライブラリ INTAcoreには、ターゲット機のH/WやOSなどプラットフォームに依
存した処理を抽象化するため仕組みがあります。プラットフォームを変更する場合は、この抽象化層を変更するだけで、
組込アプリケーション部は変更不要です。
また、ILCが提供する別製品SEP(Smart Embedded Platform)と組み合わせることで、タブレットと組込機器をつないで
リモート制御するといったm2m (Machine to Machine)アプリケーションもプログラマレスに開発できます。
ハードウェアやOSなどプラットフォームの違いを吸収するマルチプラットフォームの仕組みを提供
従来のクラウド型M2Mとは違うM2Mという思いを込めて、ILCが提供するM2Mは、m2mと表記しています。
6
■ INTAWORLDの機能ツリー
機能ブロック図設計 GUI画面設計 状態遷移設計
アクティビティ図設計
機能ブロック図設計
タスク設計
テスト設計
・・・・・・・・・・
INTAcore(INTAWORLDが提供する組込ランタイムライブラリ)
H/W, OS, Driver
移植層
SEPcore (SEPが提供する組込プラットフォーム)
ユーザアプリケーション プログラム
プログラム自動生成 テストシナリオ PC
■ INTAWORLDのソフトウェア全体構成図
デバッグ
組込機器
INTAstudio
SEP(Smart Embedded Platform) : 別売の組込ソフトウェア商品
商品紹介
INTAsketch INTAstate INTAfb
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商品紹介
■ INTAstudioの機能一覧
NO. 機能名称 サブ機能 機能一覧
INTAstudio共通機能
1 ワークスペース管理
- ワークスペースの新規作成/保存/開く
設計情報管理 設計レビュー情報管理/設計情報構成管理/トレーサビリティ管理/修正に対
する影響範囲一覧表示・管理/ワークスペース履歴管理
テーブル管理 自由記述/リソース/データテーブルの作成・編集・削除
設計用語管理 開発工程名称の登録
2 ツール管理 アカウント管理
アカウント管理サーバ/ユーザ作成管理/グループ作成管理/
ユーザ認証/ユーザ権限管理/ユーザ操作内容記録
ライセンス管理 ノードロック/フローティングライセンス
3 ユニット構築・ユニット検証
モジュール間通信設計 データ・メソッド・イベント編集
ソースコード記述設計
新規作成/開く/保存
単体テスト仕様書作成
設計データImport/Export
SEP Class連携 SEP Class Import / 設計/ソースコード生成/I/F変更時の影響範囲検出
ソースコード生成 ターゲット接続設定 / eBear'sコード生成 / C言語ソースコード変換
I/Oデバイスチェック デバイス一覧表示 / 読出 /書込
4 設計フレームワークプラグイン - ユーザカスタム設計機能(ツール)の追加
各種設計フレームワーク(ツール)
5 上流設計ツール
(INTAdesigner)
システム要件分析 システム要件区分/システム要件の作成・編集・削除
システム要件の詳細記述
システムアーキテクチャ
設計
システム構成図設計/サブシステム間シーケンス図設計
システム要件とサブシステムの対応付け/I/F一覧Import/Export
ソフトウェア要件分析 ソフトウェア要件区分/ソフトウェア要件/画面仕様の作成・編集・削除
ソフトウェア要件の詳細記述
ソフトウェアアーキテクチャ
設計
ソフトウェアコンポーネントの作成・編集・削除
ソフトウェアコンポーネントとソフトウェア要件の対応付け
ソフトウェアコンポーネント間シーケンス図設計
ソフトウェアコンポーネントの詳細記述/I/F一覧Import/Export
タスク設計:タスクの生成と実行フレームワーク/動作方式の設定
6 状態遷移設計
(INTAstate)
状態遷移図編集 設計/新規作成/開く/保存/大状態の管理/遷移表との連携
状態遷移表編集 設計/新規作成/開く/保存/遷移図から遷移表の作成/機能一覧
状態シーケンス図編集 設計/新規作成/開く/保存/状態遷移設計との対応付け/
状態シーケンス図と状態遷移表の連携
デバッグ・テスト 状態遷移モニタ /テストパターン自動生成
単体テスト支援 / テストシナリオの自動生成と自動実行
その他 設計エラーチェック/イベント・状態遷移の作成/状態遷移ユースケースの
管理/状態シーケンス図と状態遷移表の整合性チェック
7 GUI画面設計
(INTAsketch)
画面遷移設計 GUI画面遷移表編集
画面レイアウト設計 GUIシナリオ編集 / リソース管理
テスト 単体テスト仕様書作成
その他 GENWARE作成画面Import
8 アクティビティ図設計
(INTAact)
アクティビティ図編集 設計/新規作成/開く/保存/処理内容の記述
テスト 単体テスト仕様書作成
9 機能ブロック図設計
(INTAfb)
機能ブロック図編集 設計/新規作成/開く/保存/処理内容の記述
テスト 単体テスト仕様書作成
10 テスト設計
(INTAtester)
ソフトウェア統合と
統合テスト
ソフトウェアコンポーネント間シーケンス動作確認
リスクベース検証分析マトリックスの生成・編集・分布表示
ソフトウェア適格性確認
テスト ソフトウェア適格性確認テスト仕様書Export
システム統合と統合テスト サブシステム間シーケンス動作確認
システム適格性確認テスト システム適格性確認テスト仕様書Export
11 管理シェル設計
(INTAshell) - 管理シェルの編集/オンラインモニタ
12 ドキュメント管理
(INTAword) - 各種設計ドキュメントのImport/Export
9
INTAdesigner : システム要件分析 システム要件とはINTAWORLDを
使用して開発するアプリケーショ
ンの持つ機能項目を意味し、本機
能によりシステム要件一覧を作成
します。
INTAdesigner : システムアーキテクチャ設計 システムアーキテクチャ設計で
は、システム要件とサブシステム
の対応付け、サブシステム間の
シーケンス図作成、サブシステム
間のイベント一覧作成を行いま
す。
INTAdesigner : ソフトウェア要件分析 ソフトウェア要件とはシステム要件
を基にソフトウェアの機能(サブシ
ステム)単位で要件を定義したもの
で、本機能により各サブシステム毎
にソフトウェア要件一覧を作成しま
す。
INTAdesigner : ソフトウェアアーキテクチャ設計 ソフトウェアアーキテクチャ設計で
は、ソフトウェアコンポーネントを作成
し、ソフトウェア要件との対応付けや
ソフトウェアコンポーネント間のシー
ケンス図作成を行います。
システム構成図作成画面
(サブシステムを組み合わせたシステム
構成図を作成)
システム要件割り付け画面
(システム構成図で作成したサブシステムへのシステム要件を割り付ける)
システム要件分析画面
(システムが満たすべき要件一覧を作成)
システムシーケンス図作成画面
(サブシステム間のシーケンス図を作成)
ソフトウェア要件分析画面
(各サブシステムが満たすべきソフトウェア
要件一覧を作成)
ソフトウェアアーキテクチャ設計画面
(各サブシステムが満たすべきソフトウェア
アーキテクチャを定義)
10
INTAsketch : GUI 画面設計機能
画面表示を持つGUIアプリケーションを開発する機能です。
GUIに関する機能仕様を記述し、ボタンや画像といった表示要素を用いてレイアウト設計を行います。
画面差し替え必要
①要件記述欄
②レイアウト設計領域
④プロパティ編集領域
③画面内要素一覧
⑤GUIシナリオ設定領域
モジュール間通信設計画面
GUIシナリオ編集画面 ドラッグ&ドロップ
⑥GUIアクション選択領域
ドラッグ&ドロップ
画面やGUI部品に割り付けられた処理(ハンドラ)に対して、ユーザが定
義したイベント、データ、メソッド、SEP Objectを、ドラッグ&ドロップ操作
によって関連付けます。
GUI設計画面
豊富なGUI部品群 ① Button ② StaticText ③ EditBox ④ Picture ⑤ CheckBox ⑥ RadioButton ⑦ ListBox ⑧ DropdownList ⑨ ComboBox ⑩ Slider ⑪ TreeView ⑫ ScrollBar-V ⑬ ScrollBar-H ⑭ ProgressBar ⑮ TabControl ⑯ SubPanel ……… (対応部品は拡張予定)
11
INTAstate : 状態遷移設計機能
状態遷移設計画面
状態遷移設計手法を用いて設計を行う機能です。
状態遷移図、状態遷移表、状態シーケンス図を用いて状態遷移を設計することができます。
モジュール間通信設計画面
状態遷移処理内容編集
ドラッグ&ドロップ
状態遷移表の各セルに割り付けられた処理(ハンドラ)に対して、ユーザが定義したイベント、データ、メソッド、
SEP Objectを、ドラッグ&ドロップ操作によって関連付けます。
①状態遷移図編集領域
②状態遷移表編集領域
12
①アクティビティ図設計 (INTAact)
条件分岐や繰り返しなどの処理の流れをアクティビティ図を用いて設計する機能です。
機能仕様に動作情報の詳細を記述した後、記述した情報をもとにアクティビティ図を作成していきます。
①機能仕様記述欄
②アクティビティ図設計領域
①機能仕様記述欄
②機能ブロック図設計領域
INTAact : アクティビティ図設計機能
INTAfb : 機能ブロック図設計機能
②機能ブロック図設計 (INTAfb)
数値演算処理など、複数の処理を連結して順番に実行するような処理を機能ブロック図を用いて設計する機能です。
機能仕様に動作情報の詳細を記述した後、記述した情報をもとに機能ブロック図を作成していきます。
③ソースコード記述設計
ソースコードを自由に記述して設計を行う機能です。INTAstudio内の他の設計手法で対応できない機能を設計する場合
や、ユーザが持つソフトウェア資産機能をINTAstudioに適用する場合に使用します。
for(int count = 1000; 10>0; 10—){}
タイマ機能
①カウント値を1000に設定
②カウントを-1ずつ減らしていく
③2をカウントが0になるまで繰り返す
②ソースコード記述欄
①機能仕様記述欄
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INTAstudioでは、設計情報管理機能として下記の2つの機能を提供します。
INTAstudio : 設計情報管理機能
①トレーサビリティ管理機能 設計情報のトレーサビリティを管理する機能です。
システム要件分析からシステム適格性確認テストまでの全開発プロ
セスに焦点を当てた管理機能と、テーブルやリソースなどのデータ
との紐づけに焦点を当てた管理機能を提供します。
②レビュー指摘結果管理機能
設計情報等に対するレビュー指摘内容を記録・管理する機能です。
INTAstudio : サブシステム/ソフトウェアモジュール間連携機能
モジュール間通信設計画面 ①表示種別選択タブ
②メソッドリスト
③クラス名リスト
INTAstudioでは、サブシステム間やソフトウェアモジュール間を、ユーザが定義したイベントの送受信、データアクセ
ス、メソッド(関数)Call、SEP が提供するClassやユーザ作成Classから生成される各種ObjectのメソッドCallという4種
類のI/Fで連携させることができ、モジュール間通信設計画面においてユーザ定義情報の一覧表示と管理を行います。
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INTAshell : 管理シェル設計機能
<管理シェルとは> 情報技術を駆使した製造業の革新を目指してドイツ政府が主導している「Industry4.0」プロジェクトにおける重要なキーテクノロジー
の一つです。現在稼働している世界中の製造システムの大半の機器(コントローラ、アクチュエータ、 センサ等)と情報システムと
は、機器固有の通信方式、データフォーマットでしかつなぐことができませんが、そこに「管理シェル」と言うラッパー(Wrapper)をかぶ
せる(追加する)ことで、製造システム内の全ての機器を情報システムに対して統一したインターフェースでつなげる、即ち見える
化、IoT化を加速します。
<管理シェルによって実現できること> オフィスのPCでは、どんな表計算ソフトで作成した表やグラフも、どこのメーカのプリンタが出力先になっても自由に印刷できます。
これと同様に、製造システムの工作機械、産業用ロボットにおいても、規格に準拠した「管理シェル」が準備されていれば、メーカを
問わず自由に組み合わせて情報システムにつなぐことができ、CAD/CAM、生産管理システム(ERP)、製造ライフサイクル管理
(PLM)等の様々な市販アプリケーションをメーカを問わずに組み合わせて使うことが可能となり、大幅な生産性向上を実現すること
ができます。 <管理シェルはFA(Factory Automation)以外の様々な分野にも適用可能> 製造システムをはじめとするFA分野でのIoT化(Smart Factory)を実現するための仕組みとして考案された「管理シェル」 は、
*家庭内機器システムのIoT化 (Smart Home)
*自動車内機器システムのIoT化 (Smart Car)
*医療機器システムのIoT化 (Smart Hospital)
など他の様々な分野のIoT化にも活用できます。
「管理シェル」機能は、今まで機器固有のI/Fでしかつなげなかった各種組込機器システムを、クラウドをはじめとする情報システム
に対してオープンで統一的なI/Fでつなぐ(IoT化する)機能を提供する IoT Agent Service (IoT化代行サービス)機能といえます。
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<管理シェル設計画面>
②管理シェル ①管理シェル階層化ツリー
③管理シェルに登録されたオブジェクトの設定
⑥ Method引数の値
(ターゲット機とオンライン接続して
現在値モニタや値変更が可能)
④ オブジェクトの
Method名 ⑦ Method引数のコメント
INTAshell : 管理シェル設計機能
⑤ Methodの引数
<管理シェル設計機能とは> ① 管理シェル編集機能
INTAstudioが提供する上流設計ツール(INTAdesigner)を使用して設計されたシステムアーキテクチャ
情報に従って管理シェルの定義並びに編集を行うことができます。各管理シェルの構造は下図の通りです。
② 管理シェル階層化機能
複数の管理シェルで構成されるシステムの場合は、各管理シェル間に親子関係を設定することで組込システムを情報シス
テムからの視点で階層化することができます。
③ 管理シェルオンライン機能
管理シェルに登録された各オブジェクトの情報(属性、操作)をオンラインでモニタ(現在値やエラー情報の表示など)
やデバッグ(現在値の変更やリモート操作実行など)を行うことができます。
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INTAword : ドキュメント管理機能
① ソフトウェア要件分析
Import : 要件管理ツールで作成した要件定義書(要求仕様書)を要件定義情報として取込む
Export : 要件定義書(要求仕様書)を生成する
② ソフトウェアアーキテクチャ設計
Import : アーキテクチャ設計データを設計情報として取込む
Export : アーキテクチャ設計書を生成する
③ ソフトウェア詳細設計
Import : 状態シーケンス図、アクティビティ図、状態遷移図などの各種UML図を詳細設計情報として取込む
Export : 状態シーケンス図、状態遷移図などの各種UML図を設計レビュー用および詳細設計書を生成する
④ ソフトウェア/システム適格性確認テスト
Export : ソフトウェア/システム適格性確認テスト仕様書を生成する
各種設計ツール/要件管理ツール/オフィスツール等に対するドキュメントの Import /Export が行えます。既存の設計ツー
ルで作成された設計情報を Import /Exportすることで、ユーザ既存の開発環境とINTAstudioを連携することが可能です。
各開発工程と Import /Exportされるドキュメントの関係は以下の通りです。
INTAstudio上で提供する設計手法を使用して設計された情報を基にしてテストを支援する機能を提供
します。各設計手法により異なりますが、状態シーケンス図設計機能を利用した場合のテスト支援方法をご
紹介します。
INTAtester : 自動テスト支援機能
①テストシナリオ自動生成
状態遷移設計によって作成した設計情報を基に、テスト手順(テストシナリオ)を作
成します。
状態遷移図のユースケースごとに入力されるイベントの順番がそのままテス
トケースとなってテストシナリオ化されます。
②テストシナリオ自動実行機能
作成したテストシナリオをINTAtesterからINTAcoreへ転送して自動実行する
機能です。
INTAcore内の「テスト自動化エンジン」がテストシナリオを受け取り、ター
ゲット上でシナリオ実行を行います。「自動テスト機能」が動作結果を
INTAtesterへ送信しますので、結果の確認ができます。
状態シーケンス図設計機能を利用したテスト支援
17
INTAcore :組込ランタイムライブラリ
■INTAWORLD とSEPを組み合わせたソフトウェア全体構成図
INTAcoreは、INTAWORLDの開発ツールINTAstudioで作成されたアプリケーションプログラムを、PCや組込機器上で動
作させるための組込ランタイムライブラリです。組込機器上で動作させるためには、組込対象機器のハードウェアやOSに
合わせて移植する必要があります。
INTAcoreが提供する機能は以下の通りです。
① 各種アプリケーションフレームワーク(例:操作パネルなどのHMIを実現するためのフレームワーク)
② 各種アプリケーションClass Library (①のフレームワークに必要となる各種アプリケーション対応処理を集めたライブラリ)
③ Script実行エンジン (INTAstudioで自動生成されたスクリプト言語を翻訳実行するエンジン。このエンジンにより、コンパイル工程
無しにすぐにアプリケーションを動作させることができます。)
④ テスト自動化エンジン (INTAstudioで設定されたテストシナリオを実行するエンジン。このエンジンにより、テスタの手作業無しに
自動でテスト用の処理を実行させることができます。)
⑤ プラットフォーム依存層のI/F (INTAcoreを組込対象機器のプラットフォームに合わせて移植するためのソフトウェア I/F)
⑥ SEP連携I/F (別製品SEPが提供する機能と連携するためのソフトウェア I/F)
下図にて、INTAWORLDとSEPを組み合わせた全体構成図を記載します。
■全体概要
INTAWORLDは、別製品SEP(Smart Embedded Platform)が提供する豊富なClass Library機能やシームレス
な機器間連携機能(Remote Agent Call)を活用した組込アプリケーションを設計・開発するための開発環境で
す。INTAWORLDを導入することで、設計情報に基づく動作確認をプログラミング作業無しにPCや組込機器
上で実行することができ、設計効率を飛躍的に向上させることができます。
18
INTAWORLDの導入により組込ソフトウェアの開発手法が大きく変わります。
従来方式(INTAWORLD未導入) INTAWORLD導入後
GUIアプリケーション開発
●手作業でプログラム開発
画面仕様書に基づき絵のデータ(座標、色、文字列等)
を手作業でインプット。タッチ操作などの入力に対する
処理、状態変化を表現するための情報表示処理等の
プログラムを手作業で作成。
●プログラムは全自動生成
INTAWORLDに含まれる開発ツールにて画面レイアウト、
画面遷移表、入力処理に対応した動作シナリオ、状況変
化を表現するための表示シナリオ等を作成後、プログラ
ムが全自動生成される。
制御アプリケーション開発
●手作業でプログラム開発
制御仕様書に基づき制御プログラムを手作業で作成。
●プログラムは全自動生成
INTAWORLDに含まれる開発ツールにて状態遷移図/
表・状態シーケンス図、機能ブロック図、アクティビティ図
等を用いて制御仕様書を作成後、プログラムが全自動
生成される。
設計
●動作確認にはプログラマが必要
文章、絵などを用いて仕様書を作成する。原理試作時
の動作確認を行うためには、プログラマに依頼してプロ
トタイプを作成後、PCや実機上で動作検証する。
●プログラマに頼まずに動作確認可能
INTAWORLDに含まれる開発ツールを用いて仕様書を作
成後、プログラムが全自動生成され、すぐにPCや実機上
で動作検証することができる。
ドキュメントとプログラムの
連携
●手作業でドキュメントに反映
各種仕様書のデータとプログラムソースコードの連携
は手作業が中心。仕様書を修正するたびに、プログラ
ムを手作業で修正。プログラムを修正するたびに、手
作業で仕様書を修正。
●自動的にドキュメントに反映
各種仕様書のデータとプログラムソースコードは連携。
仕様書を修正するたびに、プログラムはその修正点を反
映して自動生成される。(INTAWORLDでは原則的にプロ
グラムソースコードの手作業での修正は不要)
テスト
●手作業でテスト実施
テスト仕様書に基づき、手作業でテストを実施。
●テスト操作を自動化
INTAWORLDに含まれる開発ツールを用いて状態シーケ
ンス図、機能ブロック図、アクティビティ図、GUIなどの設
計情報に対して各々のテスト処理(入力と判定結果)を
記述するテストシナリオを作成することができ、プログラ
ムのテスト(半)自動化が可能。
導入メリット
19
関連用語集
NO. 単語 定義
1 リビジョン ハードウェアやソフトウェアの細かい変更を表す改訂番号のこと。
2 トレーサビリティ
ソフトウェアのトレーサビリティには、①製品に関するもの と ②文書及びデータに関するものの2つある。
①ソフトウェア項目(ソフトウェアの部品の 小構成単位)が、製品にどのように組み込まれているかを追跡できること
②ソフトウェアの要件が製品のどの部分で実現されているかを追跡できること
3 GUI コンピュータグラフィックスとポインティングデバイス(マウスやタッチパネル等)を用いて、直感的な操作を提供するユー
ザインタフェース 。Graphical User Interfaceの略称。
4 HMI 人間と機械が情報をやり取りするための手段や、そのための装置やソフトウェアなどの総称 。Human Machine Inter-
faceの略称。
5 状態遷移図 対象がどのような状態を持ち、どのような条件や出来事(イベント)によりそれらの間を遷移するかを一覧に表した図。
6 状態遷移表 対象がどのような状態を持ち、どのような条件や出来事(イベント)によりそれらの間を遷移するかを表した表。
7 機能ブロック図 機能を入力と出力をもったブロックで表し、それらを線で繋いでブロック間の関係を示したもの 。
8 アクティビティ図 UMLで定められたダイアグラムの1つで、アクティビティを構成する動作(action)に着目し、その実行順序や条件、制御
などの依存関係を示した図式表現のこと。システムの振る舞いやワークフローなどを表現できる。
9 タスク構成 アプリケーションを構成するタスク(スレッド、プロセスなども含む)一覧(タスクの名称やタイプなどを定義する)。
10 シーケンス図 クラスやオブジェクト間のやりとりを時間軸に沿って表現する図 。
11 状態シーケンス図 ILCオリジナルの考えで、シーケンス情報と状態遷移情報合わせて表現する図。
12 スタブ
大規模なシステム開発の際に、完成済みのプログラムの動作を検証するための、完成していないプログラムの代用と
なるプログラムのことである。または、外部プログラムとの細かなインターフェース制御を引き受けるプログラムのこと
である。
13 構成管理ツール ソースコードや文書などの成果物の変更履歴を管理し、製品のバージョンやリビジョンに個々の成果物のどのバージョ
ンが対応しているかを識別し、任意のバージョンの製品を再現可能とするツール。
14 要件管理ツール 開発チーム内で一元的に要求を登録、編集でき、その際に、変更履歴や変更理由を記録することができるツール 。
15 シームレス アプリケーションソフトの中で、一貫して操作(例えばデータ取得)することができる状態のこと。
16 プラットフォーム コンピュータやシステムの基礎部分となるもの。通常、ハードウェアおよびOSを指す。
17 マルチプラットフォーム 複数のOSやハードウェアに対応していること。
18 テストシナリオ 実行順番を付けたテストケース(テストの項目や条件)の集合。このシナリオをINTAcoreが解釈して実行することで、テ
ストの自動化機能を提供する。
19 ユニット検証
システムの検証手法の一つで、個々のモジュール(部品)のみを対象とした検証作業。対象のモジュールが仕様書で要
求された機能や性能を満たしているかどうかを検証する。 複数のモジュールを組み合わせて行うテストはソフトウェア
統合テスト、システム全体を対象に行うテストはシステム統合テストという。
20 Class (クラス) オブジェクト指向プログラミングにおいて、データとその操作手順であるメソッドをまとめたオブジェクトの雛型を定義し
たもの。
21 Object
(オブジェクト)
オブジェクト指向プログラミングが持つ特徴の一つ。S/Wが扱おうとしている現実世界に存在する物理的あるいは抽象
的な実体を属性(データ)と操作(メソッド)の集合としてモデル化し、コンピュータ上に再現したもの。
22 SEP Smart Embedded Platformの略称。 当社のスマート制御プラットフォーム開発環境のこと。
23 SEPcore SEPの中の組込みS/Wプラットフォームを指す。
24 SEP Platform Builder SEPcoreのターゲット機器への移植開発およびアプリケーションソフト開発の前準備のための開発支援環境。
25 SEP Basic Class Library ユーザがアプリケーションソフトを開発するために必要となる基本的な機能を提供するClass ライブラリ。
26 SEP User Class SEP Basic Classで定義されたClassから派生してユーザが作成するClassのこと。
27 VIO-LINKS 各機器への固有のアクセス処理部とユーザアプリケーションソフトとの間に位置し、ユーザアプリケーションソフトから
各機器固有の違いを意識することなくアクセスができるようにするための仕組み
28 PAL Platform Abstraction Layerの略。
BF932-037J-C 201609
株式会社アイ・エル・シー 本 社 〒100-0005 東京都千代田区丸の内2丁目3番2号 郵船ビルディング7F
TEL:03-3287-7700 FAX:03-3287-3999
デザインセンター 〒732-0824 広島市南区的場町1丁目3番6号 広島的場ビル9F
TEL:082-262-7700 FAX:082-263-4411
石川オフィス 〒192-0032 東京都八王子市石川町2956-6 ファインビル1F
TEL:042-643-7710 FAX:042-645-7011
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安全に関するご注意 製品のご使用に際しては、製品に付属しているマニュアルおよび関連マニュアルを良くお読みいただくとともに、安全に対して十分に注意を払って、正しい取り扱いをしていただくようお願いいたします。
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INTAWORLD動作環境
項目 名称・仕様
CPU 1.0GHz以上のIntel PentiumⅢ相当以上のプロセッサ
OS Windows7 Professional 32bit/64bit 、Windows8 32bit/64bit
言語 日本語・英語
メモリ Windows7/8 32bit 2GB以上 、Windows7/8 64bit 4GB以上
モニタ 1024x768、32ビットカラー以上を推奨
INTAstudio (組込開発統合設計ツール)
INTAcore (組込ランタイムライブラリ)
項目 名称・仕様
CPU ARMコアのMCU/SOC、ATOM,PowerPCなど組込機器向けCPU, WindowsPCのCPU
OS Linux 、Windows7 Professional 32bit/64bit 、Windows8 32bit/64bit 、Windows Embedded 、
各種RTOS(μITRON,TOPPERS,RTX,VxWorks等) 、Android 、iOS
言語 言語非依存
メモリ 192KB以上
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● 商品ご購入後の、INTAWORLDを用いた開発に関する各種ご質問事項に対するQ&A一覧が掲載されており、定期的に情報が
Updateされます。
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