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据付説明書内で、安全のため必ず守って いただく項目を 警告 注意の形で記 載しました。安全を確保するために、正 しい据付工事が必要です。据付工事の前 に、この説明書を必ずお読みください。 冷媒回路内にほこり、ゴミ、水分など が混入しないよう、従来以上に冷媒配 管工事に注意してください。 PURY-RP224CM-E3(-BS, -BSG) PURY-RP280CM-E3(-BS, -BSG) 三菱電機フリープランシステム 室外ユニット 据付工事説明書 (鉱油回収試運転要領) 販売店・工事店さま用 PURY-RP335CM-E3(-BS, -BSG) PURY-RP400CM-E3(-BS, -BSG) PURY-RP224SCM-E3(-BS, -BSG) PURY-RP280SCM-E3(-BS, -BSG) PURY-RP335SCM-E3(-BS, -BSG) PURY-RP400SCM-E3(-BS, -BSG) PURY-RP450KCM-E3(-BS, -BSG)

三菱電機 Mitsubishi Electric - 据付工事説明書...ンに「7116」が表示されますが、機器の異常ではありません。 注意:試運転中は、正面下部の機械室部分のパネルは閉じてください。試運転に正

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Page 1: 三菱電機 Mitsubishi Electric - 据付工事説明書...ンに「7116」が表示されますが、機器の異常ではありません。 注意:試運転中は、正面下部の機械室部分のパネルは閉じてください。試運転に正

据付説明書内で、安全のため必ず守って

いただく項目を 警告 注意の形で記

載しました。安全を確保するために、正

しい据付工事が必要です。据付工事の前

に、この説明書を必ずお読みください。

冷媒回路内にほこり、ゴミ、水分などが混入しないよう、従来以上に冷媒配管工事に注意してください。

PURY-RP224CM-E3(-BS, -BSG)PURY-RP280CM-E3(-BS, -BSG)

三菱電機フリープランシステム

室外ユニット

据付工事説明書(鉱油回収試運転要領)

販売店・工事店さま用

PURY-RP335CM-E3(-BS, -BSG)PURY-RP400CM-E3(-BS, -BSG)

PURY-RP224SCM-E3(-BS, -BSG)PURY-RP280SCM-E3(-BS, -BSG)PURY-RP335SCM-E3(-BS, -BSG)PURY-RP400SCM-E3(-BS, -BSG)PURY-RP450KCM-E3(-BS, -BSG)

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注意:複数の空調機を更新する場合には、配管、配線のつなぎ間違いにご注意くだ    さい。

注意:気密試験を実施し、既設配管の劣化や漏れがないか確認してください。  ⇒2.3 気密試験・真空引き・冷媒充てん 参照

注意:真空引き後、高圧側バルブと低圧側バルブのサービスポート(真空引きポート)から    既設配管部分へ下記の表1・表2に従って、室内ユニット・分流コントローラー分    冷媒充てんしてください。(冷媒充てん量は必ず測定するようにしてください)

注意:室外ユニットを2台以上組合わせた機種(PURY-RP450~850SCM-E3)    では、鉱油回収試運転において、全ての室外ユニットが運転しますので、全    ての室外ユニットの高圧側・低圧側バルブを開放してください。

注意:室外ユニットを2台以上組合わせた機種では、個々の室外ユニットでアドレ    スを設定する必要があります。同じ現場に複数系統ある場合には、2重アド    レスにご注意ください。

注意:鉱油回収試運転開始前に必ず充てんボンベを専用のポートにつなぎかえてく    ださい。    室外ユニットが2台以上接続された組合わせユニットの場合には、全てのユ    ニットに充てんボンベを接続してください。    また、接続するボンベに適正な量の冷媒量が入っていることを確認してくだ    さい。システムに必要な冷媒量に対して、ボンベで供給できる冷媒量が充分    でない場合、鉱油回収試運転中にユニットが停止したり、試運転時間が延長    される場合があります。図1,2参照

表1.室内ユニット分の冷媒量 室内ユニット合計容量 室内ユニット分の冷媒量(kg)

~90 91~180 181~370 371~440 441~540 541~710 711~800 801~900 901~1000 1001~1200 1201~  

2.0 2.5 3.0 3.5 4.5 5.0 6.0 8.0 9.0 10.0 12.0

(1)既設システムの冷媒回収

(2)既設システムの室外・室内ユニット、分流コントローラー、リモコン等取外し

(3)新設システムの室外・室内ユニット、分流コントローラー、リモコン等据付け、電気工事の実施(工事内容の詳細は

   別冊の据付工事説明書をご参照ください)

(4)配管工事の実施(工事内容の詳細は別冊の据付工事説明書をご参照ください)

(5)既設配管部の気密、真空引き

(7)室外ユニットの高圧側バルブと低圧側バルブ開放

(8)冷媒ボンベを冷媒充てんポートにつなぎかえ

(6)室内ユニット・分流コントローラー分の冷媒充てん

分流コントローラー (親機)HAタイプ

2.0㎏

分流コントローラー (子機)合計台数

1台

2台

分流コントローラー (子機)ユニット分

1.0kg

2.0kg

合計室外ユニット 形名

分流コントローラー (標準/親機)ユニット分

RP224形 RP280形 RP335形 RP400形 RP450形 RP500形 RP560形 RP630形 RP690形 RP730形 RP800形 RP850形

2.0㎏

3.0㎏ 5.0㎏

表2.分流コントローラー分の冷媒量

1

1.1 施工・試運転フロー

1.施工・鉱油回収試運転方法

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2

注意:アドレス設定後電源をONし、システムの正常確認。  ・リモコンまたは室外ユニットにエラー表示がないか確認ください。  ・リモコンON後、室内ユニットを送風運転し、送風および風向を確認してください。  ⇒2.1 試運転前の確認事項 および 2.2 室内ユニット接続確認 参照

注意:DipSW 1-4, 1-5, 1-6, 1-7をONし、鉱油回収運転が正常に完了している    かを確認してください。室外ユニットのLEDに「S-1」「r-1」と表示されて    いれば正常に完了されています。

注意:鉱油回収試運転が完了するまでは空調運転はできません。そのため鉱油回収    試運転前にリモコンを操作し、室外ユニットを動かそうとした場合にリモコ    ンに「7116」が表示されますが、機器の異常ではありません。

注意:試運転中は、正面下部の機械室部分のパネルは閉じてください。試運転に正    面下部のパネルが開いていると空気がバイパスし、正常に運転できない場合    があります。

注意:冷媒充てん中に冷媒ボンベの内圧が低下し、冷媒が入りにくくなる場合があ    ります。この場合、ボンベを一旦外し、ボンベの内圧が許容圧力を超えない    ように注意してボンベを温めた後、再度、ボンベを冷媒充てんポートに接続    してください。

注意:外気温度が-5℃以下で鉱油回収される場合は、別途、方法について問い合    わせください。

注意:鉱油試運転の冷媒量調整中にボンベの冷媒がなくなった場合は運転を継続し    たままボンベを入れ換えてください。

注意:試運転完了後は、速やかに(5分以内)ボンベのバルブを閉じ、ボンベを取    外すようにしてください。(冷媒充てん量は必ず測定するようにしてくださ    い)

注意:鉱油回収運転後、空調運転を始める前に必ず鉱油回収試運転後に閉止するバ    ルブ(BV3)を閉止してください。図1,2参照

(9)アドレス設定、システムの確認

(11)鉱油回収運転が正常に完了しているかを確認

(10)鉱油回収試運転(詳細は8~17頁をご参照ください)

(12)冷媒量チェック、ボンベ取外し

(14)お客様引渡し

(13)鉱油回収連絡配管上の操作弁閉

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3

CJ5

CJ5CJ4

CJ2 CJ1

CJ4

低圧側バルブ 高圧側バルブ

CJ3

ACCO/T

COMP

鉱油回収運転後に閉止するバルブ(BV3) (鉱油回収運転後に必ず閉止してください)

CJ4:油サンプリング用ポート CJ5:鉱油排出用ポート

既設連絡配管の気密 ・真空引きポート(低圧側) ・室内ユニット分の冷媒  充てんを行うポート

既設連絡配管の気密 ・真空引きポート(高圧側) ・室内ユニット分の冷媒  充てんを行うポート

冷媒充てんポート (自動充てん専用)

低圧チェックジョイント  暖房での鉱油回収運転後に、  補正のための冷媒充てんを  行うポート

図1 室外ユニット配管部を上部から見た図

図2 バルブ配置図

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4

冷媒漏れ、電源、伝送線のゆるみがないか確認します。電源端子台と大地間を500Vメガーで計って、1.0MΩ以上あるか確認します。注1.絶縁抵抗が、1.0MΩ以下の場合は運転しないでください。注2.伝送線用端子台にはメグチェックは絶対にかけないでください。制御基板が破損します。注3.据付け直後、もしくは元電源を切った状態で長時間放置した場合には、圧縮機内に冷媒が溜ることにより、電源端子台と大地間

の絶縁抵抗が1MΩ近くまで低下することがあります。注4.絶縁抵抗が1MΩ以上ある場合は、元電源を入れてクランクケースヒーターを12時間以上通電することにより、

圧縮機内の冷媒が蒸発しますので絶縁抵抗は上昇します。注5.MAリモコン用・伝送線端子台の絶縁抵抗測定は絶対にしないでください。

2

1

低圧側、高圧側のストップバルブ共、全開になっているか確認します。注1.キャップは必ず締めてください。

三相電源の相順と各相間電圧を確認してください。

[伝送線用給電拡張ユニットを接続している場合]室外ユニットの電源を投入する前に、伝送線用給電拡張ユニットの電源を投入してください。注1.室外ユニットの電源を先に投入した場合、冷媒系の接続情報が正常に認識できない場合があります。注2.室外ユニットの電源を先に投入した場合、以下のように対応してください。

①伝送線用給電拡張ユニットの電源を入れる。②室外ユニットの電源を一度切る。③室外ユニットの電源をもう一度入れる。

3

4

5

集中管理用伝送線に給電ユニットを接続する場合は、必ず給電ユニットに通電した状態で試運転を行ってください。このとき、室外ユニットの給電切換コネクターは出荷時のまま(CN41)としてください。

試運転中は、必ず前下パネルを閉めた状態で行ってください。

6

7

8

2.1 試運転前の確認事項

2.2 室内ユニット接続確認

試運転の最低12時間以上前に元電源を入れて、クランクケースヒーターに通電します。注1.通電時間が短いと圧縮機故障の原因となります。

※イラストは、MAスムースリモコンを示します。MAスマートリモコンについては、室内ユニットの据付工事説明書を参照してください。

1.12時間以上前に元電源を入れる。

⇒最大5分間“PLEASE WAIT”を表示。以後、12時間以上放置(クランクケースヒータ通電)

2. ボタンを押す。

⇒風が吹き出すことを確認。(室外ユニットに接続されている室内ユニット全てについて確認ください)(※システム異常検知に最大約15分かかる場合があるため、全システム同時運転を約15分以上実施してください。)

3. ボタンを押して運転を解除する。

⇒洗浄運転を未完の状態でリモコンを操作すると「7116」の表示が出る場合がありますが、室内ユニットの接続状態の確認では問題ありません。運転/停止ボタンを押してリセットしてください。

上下風向ボタン

点検(クリア)ボタン

試運転ボタン

風速ボタン

運転/停止ボタン

換気ボタン

設定温度ボタン 設定温度ボタン

下げる 上げる

設定温度ボタン 時間設定ボタン

タイマー入切ボタン

戻す 進める ルーバーボタン

設定温度 運転/停止

タイマーメニュー 運転切換

ルーバー

風 速 タイマー入切

点検 試運転 換 気

フィルター 上下風向

モニタ/ 設定 戻る

クリア 時間設定

タイマーメニュー (モニター/設定)ボタン

運転切換(戻る)ボタン

フィルター(  )ボタン

試運転残時間表示

試運転/運転モード 交互表示

点検コード表示

室内ユニット液管温度表示

通電表示

運転/停止

運転/停止

2.試運転前の確認事項

・リモコンに点検コードが表示されたり、正常に作動しない場合は、18頁以降を参照してください。・試運転は2時間の切タイマーが作動し、2時間後自動的に停止します。・試運転中、時刻表示部には試運転残時間を表示します。・試運転中、室内ユニットの液管温度をリモコン室温表示部に表示します。・風向調節ボタンを押したとき、機種により“この機能はありません”の表示がリモコンに表示されますが、故障ではありません。

外部入力接続されている場合は、外部入力信号にて運転操作を行い試運転を実施してください。

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気 密 試 験 の 手 順 制 約 事 項

(1)窒素ガスにて気密圧力(RP224~RP400:3.6MPa,RP450~RP850:3.3MPa)に加圧後、1日程度放置し、圧力が低下していなければ良好です。ただし、圧力が低下している場合、漏れ箇所は不明なので次の泡式で行うことができます。

(2)上記加圧後、フレア接続部・ロウ付部・フランジ部等漏れが予想されるすべての箇所に泡剤(ギュッポフレックスなど)をスプレーし、泡の発生を目視確認ください。

(3)気密試験後、泡剤をよく拭きとってください。

×加圧ガスに可燃ガスや空気(酸素)を使用

すると爆発の危険があります。

5

●気密試験気密試験は下図のように、室外ユニットの低圧側バルブと高圧側バルブを閉じたまま、室外ユニットの低圧側バルブと高圧側バルブについているサービスポートから接続配管と室内ユニットに加圧して行います。(必ず、低圧管・高圧管の両方のサービスポートより加圧してください。)

注意R410A以外の冷媒は使用しないでください。

2.3 気密試験・真空引き・冷媒充てん

気密試験の方法は、冷凍機油劣化への影響が大きいので下記の制約事項を必ず遵守してください。また、擬似共沸混合冷媒(R410Aなど)はガス漏れにより組成変化が生じ、性能に影響することがあります。したがって、気密試験は慎重に実施してください。

サービスポート

室外ユニット

高圧管

低圧管

バルブ

Loノブ Hiノブ LO HIシステムアナライザ

窒素ガス

室内ユニットへ

¡R410A以外(R22、R407C等)を使用すると、塩素により冷凍機油劣化や圧縮機故障の原因になります。

<フロン回収・破壊法による冷媒充てん量記入のお願い>●設置工事時の追加冷媒量、合計冷媒量および設置時に冷媒を充てんした工事店名を冷媒量記入名板に記入してください。●合計冷媒量は、出荷時冷媒量と設置時の追加冷媒量の合計値を記入してください。出荷時の冷媒量は「定格名板」に記載された冷媒量です。

(*)配管内の圧力は外気温度により変化します。下記の計算式にて外気温度の変化による圧力変化を考慮してガス漏れの有無を判断ください。

(測定時絶対圧力)=(加圧時絶対圧力)×{(273+測定時温度(℃))/(273+加圧時温度(℃))}

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※1重量計

R410A ボ ン ベ

真空ポンプ

バルブ

バルブ 三方接手

サービスポート

高圧管

低圧管

バルブ

Hiノブ Loノブ

LO HIシステムアナライザ

注意

(注) ゲージマニホールド、チャージングホースなどの部品は機器に表示されている冷媒専用のものを使用してください。

●冷媒充てん真空引き後、室外ユニットの高圧側バルブと低圧側バルブを開放する前に、既設配管に室内ユニット・分流コントローラー分の冷媒を充てんしてください。室内ユニット分の冷媒量は以下の表から全室内ユニットのトータル容量に応じて選定してください。

●真空引き真空引きは、下図のように、室外ユニットの低圧側バルブと高圧側バルブを閉じたまま、室外ユニットの低圧側バルブと高圧側バルブについているサービスポートから接続配管と室内ユニットとも真空ポンプにて実施してください。(必ず、高圧管・低圧管の両方のサービスポートから行ってください。)真空度が650Pa[abs]に到達後、1時間以上真空引きをしてください。そのあと、真空ポンプを止めて1時間放置し、真空度が上昇していないことを確認してください。(真空度の上昇幅が130Paより大きい場合は、水分が混入している可能性がありますので、乾燥窒素ガスを0.05MPaまで加圧して、再度真空引きを実施してください。)最後に、高圧管から液冷媒にて封入してください。また、運転時に冷媒が適正量になるよう低圧管から冷媒量調整をしてください。※冷媒によるエアパージは、絶対に行わないでください。

※ 真空ポンプは逆流防止器付のものを使用してください。(推奨真空度計ROBINAIR 14010 Thermistor Vacuum Gauge.)また、真空ポンプは、5分運転後で65Pa[abs]以下のものを使用してください。

逆流防止器付真空ポンプを使用してください。¡冷媒回路内に真空ポンプ油が逆流し、機器の冷凍機油劣化等の原因になります。

R410A ボンベ

液冷媒

R410A ボンベ

サイフォン管

【サイフォン管付ボンベの場合(立てたまま液冷媒を充てんできる)】 【サイフォン管が付いていないボンベの場合】

機器に使用しています冷媒は、擬似共沸混合冷媒のため充てんに関しては液の状態で行う必要があります。よって、ボンベより機器に冷媒充てんするときに、サイフォン管が付いていないボンベの場合は下図のようにボンベを逆さにして充てんします。なお、右下図のようなサイフォン管付きボンベの場合は、立てたまま液冷媒を充てんすることができますので、ボンベの仕様には注意してください。

冷媒回路内に指定の冷媒(R410A)以外の物質(空気など)を混 入しないでください。 ¡異常な圧力上昇による破裂・爆発のおそれがあります。

警告

チャージングシリンダーを使用しないでください。 ¡チャージングシリンダーを使用すると冷媒の組成が変化し、能力不足等の原因にな ります。

注意

工具類の管理は従来以上に注意してください。 ¡冷媒回路内にほこり、ゴミ、水分などが混入しますと、冷凍機油劣化の原因になり ます。

注意

従来の冷媒に使用している下記に示す工具類は使用しないでくだ さい。R410A専用の工具類を使用ください。 (ゲージマニホールド・チャージホース・ガス漏れ検知器・  逆流防止器・冷媒チャージ用口金・冷媒回収装置)

¡従来の冷媒・冷凍機油が混入しますと、冷凍機油劣化の原因になり ます。

¡水分が混入しますと、冷凍機油劣化の原因になります。 ¡冷媒中に塩素を含まないため、従来の冷媒用ガス漏れ検知器では反 応しません。

注意

※ 重量計は精度の高いもの(0.1kgまで測定可能なもの)を使用してください。

室内ユニット合計容量 室内ユニット分の冷媒量(kg) ~90

91~180 181~370 371~440 441~540 541~710 711~800 801~900 901~1000 1001~1200 1201~  

2.0 2.5 3.0 3.5 4.5 5.0 6.0 8.0 9.0 10.0 12.0

分流コントローラー (親機)HAタイプ

2.0㎏

分流コントローラー (子機)合計台数

1台

2台

分流コントローラー (子機)ユニット分

1.0kg

2.0kg

合計室外ユニット 形名

分流コントローラー (標準/親機)ユニット分

RP224形 RP280形 RP335形 RP400形 RP450形 RP500形 RP560形 RP630形 RP690形 RP730形 RP800形 RP850形

2.0㎏

3.0㎏ 5.0㎏

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7

3.1 鉱油回収試運転モニター表示

1.サービスモニター用LEDの見方室外ユニットのメイン基板上のDIP SW1-1~1-10を設定することにより、サービスLEDでユニットの運転状態が確認できます。サービスLEDは下図のように、7つからなるLEDを4つ並べて、数値表示、フラグ表示および英字表示を行うようになっています。

●数値表示の場合例.圧力センサーデータが18.8kg/c㎡Gの時(項目No 58)※圧力の単位は、kg/c㎡Gです。※SI単位(MPa)への換算式は次のとおりです。SI単位表示(MPa) = 表示値(kg/c㎡G)×0.098

●フラグ表示の場合(縦に並ぶ2コのLEDでフラグを表現しています)例.室外ユニット運転表示で3分再起動中の時(項目No 14)

2.室外基板LED鉱油回収運転モニター一覧表

表示内容は圧力、温度などの数値表示と、運転状態や電磁弁のON/OFF状態などを示すフラグ表示および英字表示があります。

7SEG LED

LD1 LD2 LD3 LD4 LD5 LD6 LD7 LD8

   

58 59 60 45 131 122

120

1 0 1 0 1 1 0

2 1 1 0 0 1 1

3 0 0 1 1 0 0

4 1 1 1 1 0 1

5 1 1 1 0 0 1

6 1 1 1 1 0 1

7 0 0 0 0 0 1

8 0 0 0 0 1 0

9 0 0 0 0 0 0

10 0 0 0 0 0 0

0 0 0 1 1 1 1 0 0 0

SW1 項  目 表   示 LD1 LD2 LD3 LD4 LD5 LD6 LD7 LD8 LD9 LD10

備 考 No

低  圧(kgf/c㎡G) 高  圧(kgf/c㎡G)

中 間 圧(kgf/c㎡G) 吐出温度(℃) 鉱油回収ステップ 鉱油回収運転残り時間(*1)

鉱油回収完了フラグ 冷媒量調整完了フラグ

-99.9 ~ 999.9-99.9 ~ 999.9

-99.9 ~ 999.9-99.9 ~ 999.9rEP ⇔ ステップ 反転表示

反転表示 S-1(0) ⇔ r-1(0)(*2)0 ~ 9999

(*1)鉱油回収の残り時間表示は、初期状態では80で、鉱油回収ステップが冷房でステップ3、暖房でステップ4以降で表示がカウントダウンします。また、鉱油回収後、冷媒量チェックのステップがありますが、その時間は含みません。

(*2)S-1:鉱油回収完了、S-0:鉱油回収未完了、r-1:冷媒量調整完了、r-0:冷媒量調整未完了

3.鉱油回収試運転フロー

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3.2 鉱油回収運転手順

3.2.1 冷媒配管径・配管長が予め分かっている場合

※冷媒配管径・配管長が予め分かっていない場合は「3.2.2 冷媒配管径・配管長が予め分かっていない場合」に従ってくだ  さい。

①既設配管部の気密・真空引き

手順1 高圧側・低圧側両方のバルブのチェックジョイントから気密ガスを充てんしてください。気密圧力はRP224~RP400:3.6MPa,RP450~ RP850:3.3MPaとしてください。気密を確認した後は、高圧側・低圧側両方のバルブのチェックジョイントから真空を引いてください。

②冷媒充てん

※ 既設配管に予め分かっている分の冷媒を充てんした後で既設配管と室外ユニットの圧力が均圧した状態でバルブを開放く   ださい(手順3を参照ください)。既設配管を真空状態のまま室外ユニットのバルブを開放すると、圧縮機内の冷凍機油   に溶けた冷媒が発泡し、圧縮機内の油が既設配管へ持ち出され、潤滑不良になることがあります。

手順2 規定冷媒量(室内ユニット分+分流コントローラー分+配管分)を高圧側・低圧側両方のバルブのサービスポートから 充てんしてください。室内ユニット・分流コントローラー分の冷媒量は下表に従ってください。配管分の冷媒量は、別冊の 「据付工事説明書」3-2 冷媒配管システム ■冷媒追加充てん量 に従って計算してください。冷媒が全部充てんしきれない場 合は、残りの冷媒を鉱油回収運転時(冷房の第4ステップ)に充てんしてください。 ※鉱油回収運転中のステップに関する詳細は、「⑥鉱油回収運転」をご参照ください。

高圧側バルブ 低圧側バルブ

高圧側バルブ 低圧側バルブ

室内ユニット合計容量 室内ユニット分の冷媒量(kg) ~90

91~180 181~370 371~440 441~540 541~710 711~800 801~900 901~1000 1001~1200 1201~  

2.0 2.5 3.0 3.5 4.5 5.0 6.0 8.0 9.0 10.0 12.0

分流コントローラー (親機)HAタイプ

2.0㎏

分流コントローラー (子機)合計台数

1台

2台

分流コントローラー (子機)ユニット分

1.0kg

2.0kg

合計室外ユニット 形名

分流コントローラー (標準/親機)ユニット分

RP224形 RP280形 RP335形 RP400形 RP450形 RP500形 RP560形 RP630形 RP690形 RP730形 RP800形 RP850形

2.0㎏

3.0㎏ 5.0㎏

室内ユニット分の冷媒量

分流コントローラー分の冷媒量

冷媒配管径・配管長が予め分かっている場合

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⑥鉱油回収運転

手順3 高圧側・低圧側バルブを開放してください。(室外ユニットが2台以上接続される組合わせユニットでは、全室外ユ ニットの高圧側・低圧側のバルブを開放してください。鉱油回収運転では、両方のユニットが運転します。) ※ バルブを開放するときは下表のサイズの六角レンチを使用してください。

手順4   予め分かっている量の冷媒を充てんできていないときは、冷媒ボンベからの充てんホースを高圧側・低圧側のバルブの サービスポートから冷媒充てんポートCJ3(自動充てん専用)へつなぎ替えてください。 ※ 室外ユニットが2台以上接続された組合せユニットの場合には全てのユニットに充てんボンベを接続してください。   また、接続するボンベに適正な量の冷媒量が入っていることを確認してください。 ※ システムに必要な冷媒量に対してボンベで供給できる冷媒量が充分でない場合、鉱油回収試運転中にユニットが停止した   り、試運転時間が延長される場合があります。

手順6 DipSWのSW3-1、SW4-8の順にONしてください。圧縮機が起動し、鉱油回収運転を開始します。 ※ 室外ユニットが2台以上の組合わせの場合は以下のユニットのSWを操作してください。   ・容量が異なるユニットの組合わせでは容量が大きい方のユニットのSW   ・同容量のユニットの組合わせではアドレスが小さい方のユニットのSW

③バルブ開放

④冷媒ボンベつなぎ替え

冷媒充てんポート(CJ3)

高圧側バルブ 低圧側バルブ

A

六角レンチのサイズ A

高圧 低圧 8mm 8mm8,10,12,14,16HP

⑤アドレス設定、システムの確認

手順5 アドレス設定後、電源をONし、システムが正常であることを確認してください。 ※鉱油回収運転前にリモコンを操作して室外ユニットを運転させようとした場合に、リモコンに「7116」(鉱油回収未完  了エラー)が表示されることがありますが、機器の異常ではありませんので、鉱油回収運転が終了するまでそのままでお待  ちください。鉱油回収試運転を完了すると「7116」の表示は消えます。  洗浄開始前に分流コントローラーの停電,復電があった場合「7116」異常を表示することがあります。

冷媒配管径・配管長が予め分かっている場合

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10

手順7 次頁以降のフローにより、鉱油回収運転が自動で終了するまで運転ください。 ※ 「② 冷媒充てん」で充てんしきれなかった残りの冷媒がある場合は、第4ステップで充てんし、充てん後は冷媒ボンベの   バルブを閉止してください。(冷媒量が予め分かっている場合でも冷媒量調整のステップを通ります) ※ 鉱油回収運転中にボンベの冷媒がなくなった場合は、運転を継続したままボンベを入れ換えてください。 ※ 積算の運転時間が3時間以上となっても鉱油回収運転が終了しない場合はSW4-8、SW3-1をOFFして鉱油回収運転を停   止した後、SW4-7をOFFし電源をリセットしてください。

アドレススイッチ

DipSWユニット下部のパネ ルは閉じてください

OFF ON

1

4

23

56

87

910

DipSWは上から1,2…,10で、 左がOFF、右がONになります。 (例えば、SW3-1はSW3の 列の一番上のSWをさします。 左図はSW3-1のみONの状態 を示します。) SW3

SW3-1

LEDモニタ

SW5SW4 SW2

SW1SW3

冷媒配管径・配管長が予め分かっている場合

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11

<鉱油回収試運転フロー> <LEDモニタ表示> ①ステップ0:準備中(時間の目安:5分)

(グループ1の枝管を鉱油回収)

(グループ2の枝管を鉱油回収)

(グループ3の枝管を鉱油回収)

(枝管全体を鉱油回収)

専用の冷媒チャージポートから電磁弁の開閉により 冷媒を自動的にチャージします。(なお、1時間で 冷媒量調整を完了しない場合は一旦ユニットを停止します。)

■鉱油回収試運転終了

⑤ステップ4:冷媒量調整(時間の目安:20分)

専用の冷媒チャージポートから電磁弁の開閉により 冷媒を自動的にチャージします。(なお、1時間で 冷媒量調整を完了しない場合はステップ3へ移行します。)

室内ユニットを鉱油回収に適した3グループに分け、 グループごとに冷媒を流して鉱油を回収する。 また、システムによっては専用の冷媒チャージポート から電磁弁の開閉により冷媒を自動的にチャージします。

④ステップ3:鉱油回収運転(時間の目安:60分)

(*)   DipSW4-8を鉱油回収中にOFFすると運転を停止します。緊急時には、DipSW4-8をOFFしてユニットの運転を停止してください。 (**)  時間の目安は、配管長やボンベの状態、室内・室外の空気温度によって変化します。 (***) 鉱油回収試運転が途中で停止した場合、DipSW3-1とDipSW4-8を一旦OFFにし、再度DipSW3-1,DipSW4-8の順にONして運転を       開始してください。再洗浄開始時は、SW4-8=OFFから2分程度待ってSW4-8=ONを行ってください。 (****)3時間以上、鉱油回収試運転が継続しても終了しない場合は、DipSW4-8,DipSW3-1をOFFして鉱油回収試運転を停止後、SW4-7を       OFFしてください。鉱油回収試運転が終了し、空調運転が開始できるようになります。

②ステップ1:起動運転(時間の目安:5分)

③ステップ2:冷媒量調整(時間の目安:60分)

冷媒配管径・配管長が予め分かっている場合

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⑦鉱油回収運転が正常に完了しているかを確認

「S-1」「r-1」:正常に完了しています。次の手順に進んでください。 「S-1」「r-0」:冷媒量調整が完了していませんが、空調運転へ移行することはできます。充てんしきれなかった残りの         冷媒がある場合は、空調運転をしながら低圧のチェックジョイント(CJ2)から充てんしてください。 「S-0」「r-1」:鉱油回収が完了していません。DipSW3-1, 4-8を順にONして鉱油回収運転を再スタートしてください。 「S-0」「r-0」:鉱油回収が完了していません。DipSW3-1, 4-8を順にONして鉱油回収運転を再スタートしてください。

⑧ボンベ取外し

⑨充てん冷媒量の記録

⑩鉱油回収連絡管上のバルブを閉止

手順8 DipSW1を下記のように設定(SW1-4, 1-5, 1-6, 1-7をON)し、鉱油回収運転が正常に完了しているかを確認して ください。室外ユニットLEDに、「S-1」「r-1」と表示されていれば正常に完了しています。 ※ 室外ユニットが2台以上の組合わせの場合は以下のユニットのSWを操作してください。   ・容量が異なるユニットの組合わせでは容量が大きい方のユニットのSW   ・同容量のユニットの組合わせではアドレスが小さい方のユニットのSW

手順9 鉱油回収運転完了後、速やかに(5分以内)冷媒ボンベのバルブを閉じ、ボンベを取外すようにしてください。

手順10 充てんした冷媒量を、制御BOXのパネルに記録してください。

手順11 鉱油回収運転後に閉めるバルブ(BV3)を完全に閉止してください。既設配管から回収した古い冷凍機油を鉱油回収 器に閉じ込め、完全に封止します。

右方向に90°回してください ※固い場合は工具を使用して  ください。

LED

S O OS

圧縮機側

鉱油回収機側

<工場出荷時> <鉱油回収試運転後>

A

A レバー B キャップ締付トルク:20-25N・m C 回転方向

A B

C

冷媒配管径・配管長が予め分かっている場合

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3.2.2 冷媒配管径・配管長が分かっていない場合

①既設配管部の気密・真空引き

手順1 高圧側・低圧側両方のバルブのチェックジョイントから気密ガスを充てんしてください。気密圧力はRP224~RP400:3.6MPa,RP450~ RP850:3.3MPaとしてください。気密を確認した後は、高圧側・低圧側両方のバルブのサービスポートから真空を引いてください。

②室内ユニット,分流コントローラーの冷媒充てん

※ 既設配管に室内分の冷媒を充てんした後で既設配管と室外ユニットの圧力が均圧した状態でバルブを開放ください。既設   配管を真空状態のまま室外ユニットのバルブを開放すると、圧縮機内の冷凍機油に溶けた冷媒が発泡し、圧縮機内の油が   既設配管へ持ち出され、潤滑不良になることがあります。

手順2 室内ユニット・分流コントローラー分の冷媒を下表に従って、高圧側・低圧側両方のサービスポートから充てんしてく ださい。

高圧側バルブ 低圧側バルブ

高圧側バルブ 低圧側バルブ

室内ユニット合計容量 室内ユニット分の冷媒量(kg) ~90

91~180 181~370 371~440 441~540 541~710 711~800 801~900 901~1000 1001~1200 1201~  

2.0 2.5 3.0 3.5 4.5 5.0 6.0 8.0 9.0 10.0 12.0

分流コントローラー (親機)HAタイプ

2.0㎏

分流コントローラー (子機)合計台数

1台

2台

分流コントローラー (子機)ユニット分

1.0kg

2.0kg

合計室外ユニット 形名

分流コントローラー (標準/親機)ユニット分

RP224形 RP280形 RP335形 RP400形 RP450形 RP500形 RP560形 RP630形 RP690形 RP730形 RP800形 RP850形

2.0㎏

3.0㎏ 5.0㎏

室内ユニット分の冷媒量

分流コントローラー分の冷媒量

冷媒配管径・配管長が予め分かっていない場合

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手順4   冷媒ボンベからの充てんホースを高圧側・低圧側のバルブのサービスポートから冷媒充てんポート(自動充てん専用) へつなぎ替えてください。 ※ 室外ユニットが2台以上接続された組合わせユニットの場合には、全てのユニットに充てんボンベを接続してください。   また、接続するボンベに適正な量の冷媒量が入っていることを確認してください。 ※ システムに必要な冷媒量に対してボンベで供給できる冷媒量が充分でない場合、鉱油回収試運転中にユニットが停止した   り、試運転時間が延長される場合があります。

④冷媒ボンベつなぎ替え

⑤アドレス設定、システムの確認

手順5 アドレス設定後、電源をONし、システムが正常であることを確認してください。 ※鉱油回収運転前にリモコンを操作して室外ユニットを運転させようとした場合に、リモコンに「7116」(鉱油回収未完  了エラー)が表示されることがありますが、機器の異常ではありませんので、鉱油回収運転が終了するまでそのままでお待  ちください。鉱油回収試運転を完了すると「7116」の表示は消えます。

冷媒充てんポート(CJ3)

手順3 高圧側・低圧側バルブを開放してください。(室外ユニットが2台以上接続される組合わせユニットでは、全室外ユ ニットの高圧側・低圧側のバルブを開放してください。鉱油回収運転では、全てのユニットが運転します。) ※ バルブを開放するときは下表のサイズの六角レンチを使用してください。

③バルブ開放

A

六角レンチのサイズ A

液 ガス 8mm 8mm8,10,12,14,16HP

高圧側バルブ 低圧側バルブ

冷媒配管径・配管長が予め分かっていない場合

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冷媒配管径・配管長が予め分かっていない場合⑥鉱油回収運転

手順6 DipSWのSW3-1、SW4-8の順にONしてください。圧縮機が起動し、鉱油回収運転を開始します。 ※ 室外ユニットが2台以上の組合わせの場合は以下のユニットのSWを操作してください。   ・容量が異なるユニットの組合わせでは容量が大きい方のユニットのSW   ・同容量のユニットの組合わせではアドレスが小さい方のユニットのSW

アドレススイッチ

DipSWユニット下部のパネ ルは閉じてください

OFF ON

1

4

23

56

87

910

DipSWは上から1,2…,10で、 左がOFF、右がONになります。 (例えば、SW3-1はSW3の 列の一番上のSWをさします。 左図はSW3-1のみONの状態 を示します。) SW3

SW3-1

LEDモニタ

SW5SW4 SW2

SW1SW3

手順7 以下のフローにより、鉱油回収運転が自動で終了するまで運転ください。 ※ 冷媒の充てん量は右表の量を超えないようにしてください。   右表の量を充てんしても鉱油回収運転が終了しない場合は、   冷媒ボンベのバルブを閉じ、鉱油回収運転が自動で終了する   までお待ちください。 ※ 鉱油回収運転中にボンベの冷媒がなくなった場合は、運転を   継続したままボンベを入れ換えてください。

※ 積算の運転時間が3時間以上となっても鉱油回収運転が終了しない場合はSW4-8、SW3-1をOFFして鉱油回収運転を停   止した後、SW4-7をOFFし電源をリセットしてください。

室外ユニットの容量 最大充てん量(室内ユニット・分流コントローラー分を除く)(kg) RP224 RP280 RP335 RP400 RP450 RP500 RP560 RP630 RP690 RP730 RP800 RP850

18.7 18.7 18.7 18.7 22.0 22.0 22.0 22.0 22.0 22.0 22.0 22.0

冷媒の最大充てん量

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<鉱油回収試運転フロー> ①ステップ0:準備中(時間の目安:5分)

(グループ1の枝管を鉱油回収)

(グループ2の枝管を鉱油回収)

(グループ3の枝管を鉱油回収)

(枝管全体を鉱油回収)

専用の冷媒チャージポートから電磁弁の開閉により 冷媒を自動的にチャージします。(なお、1時間で 冷媒量調整を完了しない場合は一旦ユニットを停止します。)

■鉱油回収試運転終了

⑤ステップ4:冷媒量調整(時間の目安:20分)

専用の冷媒チャージポートから電磁弁の開閉により 冷媒を自動的にチャージします。(なお、1時間で 冷媒量調整を完了しない場合はステップ3へ移行します。)

室内ユニットを鉱油回収に適した3グループに分け、 グループごとに冷媒を流して鉱油を回収する。 また、システムによっては専用の冷媒チャージポート から電磁弁の開閉により冷媒を自動的にチャージします。

④ステップ3:鉱油回収運転(時間の目安:60分)

②ステップ1:起動運転(時間の目安:5分)

③ステップ2:冷媒量調整(時間の目安:60分)

<LEDモニタ表示>

(*)   DipSW4-8を鉱油回収中にOFFすると運転を停止します。緊急時には、DipSW4-8をOFFしてユニットの運転を停止してください。 (**)  時間の目安は、配管長やボンベの状態、室内・室外の空気温度によって変化します。 (***) 鉱油回収試運転が途中で停止した場合、DipSW3-1とDipSW4-8を一旦OFFにし、再度DipSW3-1,DipSW4-8の順にONして運転を       開始してください。 (****)3時間以上、鉱油回収試運転が継続しても終了しない場合は、DipSW4-8,DipSW3-1をOFFして鉱油回収試運転を停止後、SW4-7を       OFFしてください。鉱油回収試運転が終了し、空調運転が開始できるようになります。

冷媒配管径・配管長が予め分かっていない場合

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⑦鉱油回収運転が正常に完了しているかを確認

「S-1」「r-1」:正常に完了しています。次の手順に進んでください。 「S-1」「r-0」:冷媒量調整が完了していませんが、空調運転へ移行することはできます。DipSW4-3をONして冷媒量調整         モードを開始してください。 「S-0」「r-1」:鉱油回収が完了していません。DipSW3-1, 4-8を順にONして鉱油回収運転を再スタートしてください。 「S-0」「r-0」:鉱油回収が完了していません。DipSW3-1, 4-8を順にONして鉱油回収運転を再スタートしてください。

手順8 DipSW1を下記のように設定(SW1-4, 1-5, 1-6, 1-7をON)し、鉱油回収運転が正常に完了しているかを確認して ください。室外ユニットLEDに、「S-1」「r-1」と表示されていれば正常に完了しています。 ※ 室外ユニットが2台以上の組合わせの場合は以下のユニットのSWを操作してください。   ・容量が異なるユニットの組合わせでは容量が大きい方のユニットのSW   ・同容量のユニットの組合わせではアドレスが小さい方のユニットのSW

⑧ボンベ取外し、冷媒量チェック

⑨充てん冷媒量の記録

⑩鉱油回収連絡管上のバルブを閉止

手順10 充てんした冷媒量を、制御BOXのパネルに記録してください。

手順9 鉱油回収運転完了後、速やかに(5分以内)冷媒ボンベのバルブを閉じ、ボンベを取外すようにしてください。

手順11 鉱油回収運転後に閉めるバルブ(BV3)を完全に閉止してください。既設配管から回収した古い冷凍機油を鉱油回収 器に閉じ込め、完全に封止します。

右方向に90°回してください ※固い場合は工具を使用して  ください。

LED

S O OS

圧縮機側

鉱油回収機側

<工場出荷時> <鉱油回収試運転後>

A

A レバー B キャップ締付トルク:20-25N・m C 回転方向

A B

C

冷媒配管径・配管長が予め分かっていない場合

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18

エラーコード 2500 2502 2503 2600 2602 5101 5102 5103 5104 6600 6602

エラーコード 6603 6606 6607 6608 6831 6832 6833 6834 7101 7111

(1)室内ユニット 不具合内容 不具合内容

漏水異常 ドレンポンプ異常 ドレンセンサー異常・フロートスイッチ作動 加湿器漏水異常 加湿器ドレンポンプ異常 吸込センサー異常(TH21) 配管センサー異常(TH22) ガス側配管センサー異常(TH23) 外気温度センサー異常 ユニットアドレス二重設定 送信エラー(伝送プロセッサーハードウェア異常)

送信エラー(伝送路BUSY) 送受信エラー(伝送プロセッサーとの通信異常) 送受信エラー(ACK無しエラー) 送受信エラー(応答フレーム無しエラー) MA通信受信異常(受信なし) MA通信送信異常(同期回復異常) MA通信送信異常(ハードウェア異常) MA通信受信異常(スタートビット検出異常) 能力コードエラー リモコンセンサー異常

エラーコード 0900 2503 2600 2601 4116 5101 5102 5103 5104 6600 6602

エラーコード 6603 6606 6607 6608 6831 6832 6833 6834 7101 7106 7111

(2)業務用ロスナイ(加熱・加湿付) 不具合内容 不具合内容

試運転(異常ではありません) ドレンセンサー異常・フロートスイッチ作動 漏水異常 加湿器断水異常 回転数異常・モーター異常 吸込センサー異常(TH4) 配管センサー異常(TH2) ガス側配管センサー異常(TH3) リターン温度センサー異常(TH1) ユニットアドレス二重設定 送信エラー(伝送プロセッサーハードウェア異常)

送信エラー(伝送路BUSY) 送受信エラー(伝送プロセッサーとの通信異常) 送受信エラー(ACK無しエラー) 送受信エラー(応答フレーム無しエラー) MA通信受信異常(受信なし) MA通信送信異常(同期回復異常) MA通信送信異常(ハードウェア異常) MA通信受信異常(スタートビット検出異常) 能力コードエラー 属性設定エラー リモコンセンサー異常

エラーコード 6831 6832

エラーコード 6833 6834

(4)MAリモコン 不具合内容 不具合内容

MA通信受信異常(受信なし) MA通信送信異常(同期回復異常)

MA通信送信異常(ハードウェア異常) MA通信受信異常(スタートビット検出異常)

エラーコード 0403 1102 1301 1302 1500 4106 4230 4240 4250 4255 4260 5103 5104 5105

エラーコード 5106 5107 5110 5201 5301 5305 6500 6602 6603 6606 7101 7113 7116 7117

(3)室外ユニット 不具合内容 不具合内容

シリアル通信異常 吐出温度異常 低圧圧力異常 高圧圧力異常 冷媒過充てん 自電源OFF異常 放熱板過熱保護(圧縮機用) 過負荷保護(圧縮機用) I PM/過電流遮断異常(圧縮機用) I PM/過電流遮断異常(ファン用) 起動前放熱板過熱保護 液管温度センサー異常(TH3) 吐出温度センサー異常(TH4) アキュムレーター入口温度センサー異常(TH5)

熱交換器入口配管温度センサー異常(TH6) 外気温度センサー異常(TH7) 放熱板温度センサー異常(THHS) 高圧圧力センサー異常 電流センサー/回路異常(圧縮機用) 電流センサー/回路異常(ファン用) 室内ユニット洗浄操作異常 送信エラー(伝送プロセッサーハードウェア異常) 送信エラー(伝送路BUSY) 送受信エラー(伝送プロセッサーとの通信異常) 能力コードエラー 機能設定エラー リプレース未洗浄設定エラー 機種未設定エラー

エラーコード 4102 4115 4121

4220,4225 6600

6607 6608 7100

7102

7105 7110 7130

 ・施工または工事上よくあるエラーコード 不具合内容 不具合内容の説明

欠相異常 電源同期信号異常 高調波対策機器異常 母線電圧異常 ユニットアドレス二重設定 送受信エラー(ACK無しエラー) 応答無しエラー 合計能力エラー 接続台数エラー アドレス設定エラー 接続情報未設定異常 組合わせ異常

電源の欠相、または電圧の異常 電源周波数の異常 アクティブフィルターとの通信異常 インバーター母線電圧の異常 同一アドレスのユニットが存在している 送信した相手から返事が無い コマンドの応答が無い 室内ユニットの合計能力がオーバーしている 室内外伝送線上の接続台数がゼロまたは オーバーしている 室外ユニットのアドレス設定エラー 室内ユニットが正常に接続されていない 室内ユニットの形名エラー

対策内容 電源の各相間電圧を確認 電源の各相間電圧を確認 制御基板スイッチ(SW3-8またはSW6-8)確認 アクティブフィルターとの配線接続確認 アクティブフィルターの異常確認 電源の各相間電圧を確認 エラー発生元と同じアドレスのユニット を探して、アドレスの設定を変更する 伝送線の接続確認 伝送線の接続確認 室内ユニットの形名合計を確認 OC-OS間の配線、電源を確認 室内外伝送線上に接続している室内ユニット台数を確認 室外ユニットの形名確認 室外ユニットのアドレス設定確認 伝送線の接続確認 室内ユニットの形名確認

3.3 試運転不具合時の対応

異常停止時、リモコン表示部に4桁の点検表示が表れますので、不具合要点の点検をお願いいたします。

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19

エラーコード 2502 5111 5112 5115 5116 5201 5203 6600

エラーコード 6602 6603 6606 6607 6608 7102 7107

(5)分流コントローラー(親機・子機) 不具合内容 不具合内容

フロートスイッチ作動 液入口温度センサー異常(TH11) バイパス出口温度センサー異常(TH12) バイパス入口温度センサー異常(TH15) 中間部温度センサー異常(TH16) 液側圧力センサー異常(63HS1) 中間圧力センサー異常(63HS2) ユニットアドレス二重設定

送信エラー(伝送プロセッサーハードウェア異常) 送信エラー(伝送路BUSY) 送受信エラー(伝送プロセッサーとの通信異常) 送受信エラー(ACK無しエラー) 送信エラー(応答フレーム無しエラー) 接続台数エラー 分岐口No.設定エラー

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20

室外ユニット制御基板のスイッチとサービスLEDにより室外ユニットの故障判定ができます。

123456789 

SW1

123456789 

123456789 

123456789 

自己診断内容 No

1

2

3

4

16

17

20

21

24

25

513

515

517

表示内容 スイッチ設定

LED点灯(点滅)時の表示内容 フラグ1 フラグ2 フラグ3 フラグ4 フラグ5 フラグ6 フラグ7 フラグ8

備 考

リレー出力 表示1

(点灯表示)

リレー出力 表示3

リレー出力 表示2

室内ユニット 点検 ※1

点検表示 (点滅表示)

点検表示3 (ICも含む)

室内ユニット 運転モード ※1

室内ユニット サーモ ※1

メイン基板S/W バージョン/能力

室内ユニット アドレス

圧縮機 運転中

マイコン 動作中

OC:点灯 OS:消灯 72C

21S4a

室内系給電出力中

CH11

SV5b

SV1a SV2

SV8 SV6

SV4a SV4b SV4c SV5c SV4d SV9

1号機 2号機 3号機 4号機 5号機 6号機 7号機 8号機

9号機

上段

下段 上段

下段 上段

下段 上段

下段

上段

下段 上段

下段

上段

下段

上段

下段

10号機 11号機 12号機 13号機 14号機 15号機 16号機

17号機 18号機 19号機 20号機 21号機 22号機 23号機 24号機

25号機 26号機 27号機 28号機 29号機 30号機 31号機 32号機 1号機 2号機 3号機 4号機 5号機 6号機 7号機 8号機

9号機 10号機 11号機 12号機 13号機 14号機 15号機 16号機

17号機 18号機 19号機 20号機 21号機 22号機 23号機 24号機

25号機 26号機 27号機 28号機 29号機 30号機 31号機 32号機

1号機 2号機 3号機 4号機 5号機 6号機 7号機 8号機

9号機 10号機 11号機 12号機 13号機 14号機 15号機 16号機

17号機 18号機 19号機 20号機 21号機 22号機 23号機 24号機

25号機 26号機 27号機 28号機 29号機 30号機 31号機 32号機

0000~9999(アドレスとエラーコードを交互に表示)

0000~9999(アドレスとエラーコードを交互に表示)

異常がなければ “----”

(工場出荷時)

ONOFF

ONOFF

ONOFF

ONOFF

123456789 

ONOFF

10

123456789 

ONOFF

10

123456789 

ONOFF

10

自己冷媒系統内の室内ユニットと外気処理ユニットのアドレス(1~50)を順番に表示

10

123456789 

ONOFF

10

123456789 

ONOFF

10

10

S/Wバージョン→冷媒種類→機種と能力表示→通信アドレスを繰り返し表示

10

123456789 

ONOFF

10

123456789 

ONOFF

10

123456789 

ONOFF

10

10

表示ユニット※2OC OS

○ ○

○ ○

○ ○

※1 接続している室内ユニットの台数(系統)分のみ点灯します。 ※2 ○:OCまたはOSの個々の状態を表示します。 ◎:冷媒系システム全体の状態を表示します。

【サービスLEDの表示方法】 サービスLED(LED1) ・エラーコード表示の場合 発生アドレスとエラーコードを交互に表示 例 室外ユニットアドレス51、吐出温度異常 (コード1102)のとき

・フラグ表示の場合 例 圧縮機運転のとき(表示No.1)

例 21S4a,SV1a,SV8 ONのとき(表示No.3)

(圧縮機運転中は、72CもON) フ ラ グ 1

フ ラ グ 2

フ ラ グ 3

フ ラ グ 4

フ ラ グ 5

フ ラ グ 6

フ ラ グ 7

フ ラ グ 8

フ ラ グ 1

フ ラ グ 2

フ ラ グ 3

フ ラ グ 4

フ ラ グ 5

フ ラ グ 6

フ ラ グ 7

フ ラ グ 8

←上段 ←下段

分流コントローラー アドレス 自己冷媒系統内の分流コントローラー(親機・子機1・子機2)のアドレス(51~100)を順番に表示

123456789 

ONOFF

10

<自己診断スイッチ(SW1)の設定とサービスLED(LED1)の表示内容>

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室内ユニット運転してもすぐリモコンが消える

①MAリモコンシステムの場合

不具合現象または点検コード 要   因 チェック方法と処理

リモコンに運転表示されるが、一部の室内ユニットが動作しない

・室内ユニットの電源が入っていない・同一グループ内の室内ユニット間の配線忘れ・スリム機種と同一グループ接続されている・室内ユニット制御基板のヒューズ切れ・鉱油回収運転中である

・室内ユニット(親機)の電源が入っていない・システムコントローラーとのグルーピング一致していない・室内ユニット(親機)制御基板のヒューズ切れ

・ロスナイの電源が入っていない・異冷媒のロスナイで異冷媒の室外ユニットの電源が入っていない

・室内ユニットに既にロスナイ(1台)登録されている

・ロスナイのアドレスが異なっている・ロスナイのアドレスを設定していない・ロスナイが伝送線に接続されていない

ロスナイとの連動登録が正常にできない

室内ユニットは、室内外の立ち上げが正常に完了するまでリモコン給電されません。・室内ユニットの電源が入っていない・室外ユニットの電源が入っていない・リモコン接続台数(2台)オーバーまたは、室内接続台数(16台)オーバー・室内ユニットのアドレスが“00”で、室外ユニットのアドレスが“00”以外となっている・室内外伝送線がTB7に接続されている・室内外伝送線にMAリモコンが接続されている・リモコン線のショート/断線・電源配線または伝送線のショート/断線・室内ユニット制御基板のヒューズ切れ・MAスマートリモコンがペア接続されている

リモコンに通電表示( )または、罫線が表示されていない(MAリモコン給電なし)

・室外ユニットの電源が入っていない・伝送線用給電拡張ユニットの電源が入っていない

・MAリモコン主従切換を従にしている・室内外伝送線にMAリモコンが接続されている

リモコンの“HO”,“PLEASE WAIT”が消えないまたは、“HO”,“PLEASE WAIT”を周期的に繰り返す(室外ユニットの電源投入後通常最大5分“HO”,“PLEASE WAIT”表示されます)

・室内ユニット(親機)の電源が入っていない・室内外伝送線がTB7に接続されている・室内外伝送線ショートまたは断線・接触不良・室内ユニット(親機)制御基板のヒューズ切れ

リモコンに通電表示( )または、罫線が表示されているが運転しない

(6) リモコンの動作不具合内容と処置 

・異常発生が以下のうちどれかを確認する。① システム全体② 冷媒系統内全て③ 同一グループ内のみ④ 一台の室内ユニットのみ

<システム全体の場合および冷媒系統内全ての場合>

・室外ユニットの自己診断LEDを確認する・左記項目のうち室外ユニットの関連している項目を確認する

<同一グループ内のみおよび一台の室内ユニットのみの場合>

・左記項目のうち室内ユニットの関連している項目を確認する

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リモコンに通電表示( )されていない(MーNETリモコン給電なし)

異常発生が以下のうちどれかを確認する。① システム全体② 冷媒系統内全て③ 同一グループ内のみ④ 一台の室内ユニットのみ

<システム全体の場合および冷媒系統内全ての場合>

・室外ユニットの自己診断LEDを確認する・左記項目のうち室外ユニットの関連している項目を確認する

<同一グループ内のみおよび一台の室内ユニットのみの場合>

・左記項目のうち室内ユニットの関連している項目を確認する

②MーNETリモコンシステムの場合

不具合現象または点検コード 要   因 チェック方法と処理

リモコンに運転表示されるが、一部の室内ユニットが動作しない

・室内ユニットの電源が入っていない・同一グループ内の室内ユニットまたはリモコンのアドレスミス

・異冷媒のグルーピングでリモコンで初期登録していない

・室内ユニット制御基板のヒューズ切れ・鉱油回収試運転中である

・室内ユニットの電源が入っていない・室内ユニット制御基板のヒューズ切れ

室内ユニット運転してもすぐリモコンが消える

・ロスナイの電源が入っていない・異冷媒のロスナイで異冷媒の室外ユニットの電源が入っていない

・室内ユニットに既にロスナイ(1台)登録されている

・ロスナイのアドレスが異なっている・ロスナイのアドレスを設定していない・ロスナイが伝送線に接続されていない

ロスナイとの連動登録が正常にできない

・室外ユニットの電源が入っていない・冷媒系統内の室内ユニットまたはリモコンの接続台数オーバー

・MAリモコン線にM-NETリモコン接続・室内外伝送線のショート/断線・M-NETリモコン線のショート/断線・室外ユニット伝送電源基板のヒューズ切れ。基板不良

・伝送線用給電拡張ユニットの電源が入っていない

・室外ユニット“00”のままとなっている・室内ユニットまたはリモコンのアドレス設定ミス・室内外伝送線にMAリモコンが接続されている・室外補助ユニットの伝送線ショート/断線

リモコンの“HO”,“PLEASE WAIT”が消えないまたは、“HO”,“PLEASE WAIT”を周期的に繰り返す(室外ユニットの電源投入後通常最大5分“HO”,“PLEASE WAIT”表示されます)

・室内外伝送線がTB7に接続されている・室内外伝送線ショートまたは断線・接触不良

リモコンに通電表示( )が表示されているが運転しない

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(8) 次の現象は故障(異常)ではありません。

(7) 異常表示とリセット方法

リモコン表示部に4桁のエラーコードが表示されます。 リモコンの ボタンを押してユニットを停止すると、点検モードがリセットされます。

運転/停止

異常発生時の表示 点検モードのリセット方法

一般空調運転時

他の室内ユニットが暖(冷)房運転をしている場合、冷(暖)房運転はできません。

暖房運転をしていない室内ユニットから温風が出る。

リモコンを操作しても空調運転を開始しない。

原因

冷房/暖房運転しても室内ユニットが運転しない。

暖房運転中にファンが停止する。

運転を停止してもファンが停止しない。

リモコン表示

オートベーンが勝手に動く。

運転スイッチを“ON”にしても風速が設定値にならない。

オートベーンの制御動作です。

冷房運転中に下吹で使用した場合、1時間経過すると自動的に水平吹出しになる場合があります。

暖房運転中の霜取の場合・ホットアジャスト制御の場合・サーモOFFの場合、自動的に水平吹出しとなります。

霜取運転中はファンが停止します。

補助電気ヒーターがONの場合、運転停止後余熱排除のため1分間ファンを運転します。

運転スイッチを“ON”にしてから最初の5分間、または配管温度が35℃になるまでは、微風運転します。それから2分間は、弱風運転をします。その後、設定値で運転します。

(ホットアジャスト制御)

“冷房”または“暖房”

点滅表示

通常表示

霜取中

消灯

暖房準備中

元電源をONにした場合、最大5分間室内ユニットのリモコンに右のような表示をする。

システムの立上げをしています。

“HO”または“PLEASE WAIT”の点滅表示が消えたあとにリモコンの操作をしてください。

“HO”または“PLEASE WAIT”

点滅表示

現象

冷房運転停止時は、停止操作後3分間ドレンポンプを運転してから停止します。

運転停止してもドレンポンプが停止しない。

運転停止中にドレンポンプが運転する。

ドレン水が発生した場合、停止中でもドレンポンプを運転します。

消灯

冷房/暖房切換時に室内ユニットおよび分流コントローラーから音が出る。

冷媒回路の切換音です。異常ではありません。通常表示

運転開始直後に室内ユニットから冷媒流動音が出る。

一時的な冷媒流動の不安定によるものです。異常ではありません。通常表示

暖房運転をしていない室内ユニットへの冷媒寝込み防止のためにLEVを微開にしています。異常ではありません。

鉱油回収試運転が未完の場合は、空調運転しません。

通常表示

“7116”点滅表示

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Q

なるべく早く空調運転に移行したい。

冷媒量が予め分かっている場合、洗浄ステップ(第3ステップ)を完了していればDipSW 4-8, 3-1を順にOFFすることで洗浄運転を完了し、空調運転をすることができます(洗浄ステップ完了までに必要な時間は最大180分)。冷媒量調整は完了していませんので、空調運転中に低圧のチェックジョイント(CJ2)から配管分の冷媒を充てんしてください。

冷媒配管径・配管長が予め分かっている場合で、鉱油回収運転中に規程冷媒量を全部充てんしきれなかった場合、どうするか?

通常の空調運転中に低圧のチェックジョイントから、残りの冷媒を充てんしてください。

配管が洗浄できているか確認したい場合、どうするか?

これまでのリプレースの市場実績から、信頼性の高い鉱油回収方法(室内ユニットをグルーピングして個別に鉱油回収するなど)であり、鉱油回収運転後の確認は不要と考えております。

鉱油回収運転を中断したい場合、どうするか?室外ユニットDipSW 4-8, 3-1を順にOFFすると運転を中断します。鉱油回収運転を再開する場合はDipSW 3-1, 4-8を順にONしてください。

回収した鉱油を排出したい場合、どうするか?CJ4より排出できます(3頁参照)。ただし、鉱油とともに冷媒も排出されますので、必ず密閉容器へ排出するようにしてください。

(9) Q&A

A

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